JP2861458B2 - 回転電機の固定子枠およびその組立て構造 - Google Patents
回転電機の固定子枠およびその組立て構造Info
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- JP2861458B2 JP2861458B2 JP10167891A JP10167891A JP2861458B2 JP 2861458 B2 JP2861458 B2 JP 2861458B2 JP 10167891 A JP10167891 A JP 10167891A JP 10167891 A JP10167891 A JP 10167891A JP 2861458 B2 JP2861458 B2 JP 2861458B2
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- Japan
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- stator frame
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は回転電機における固定
子枠およびその組立て構造に関する。
子枠およびその組立て構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は固定子枠の平面図、図３は図２の
Ｐ−Ｐ矢視断面図である。この固定子枠は２枚の円環板
状のプレスリング１Ａ，１Ｂと、複数本の補強柱２と、
１枚の湾曲した外周板３とで構成されている。固定子枠
の組立て順序を説明すると、まず、固定子鉄心Ｓ両端面
を２枚のプレスリング１Ａ，１Ｂで挟んで締付け、この
状態で上側のプレスリング１Ａの角孔４より補強柱２を
挿入し、この補強柱２の下部を下側のプレスリング１Ｂ
に溶接し、側辺を固定子鉄心Ｓの外周部に溶接し、さら
に上部を上側のプレスリング１Ａの角孔４に溶接して固
定する。次に固定子鉄心Ｓに固定子巻線Ｃをコイル納め
したのち外周板３を上側のプレスリング１Ａと下側のプ
レスリング１Ｂとの間に嵌込んで直接溶接して固定し
た。このような状態の固定子枠は回転電機の図示せぬ上
下のブラケットへ取付けるために機械加工が施される。
この機械加工とはプレスリング１Ａ，１Ｂを図示せぬブ
ラケットへ取付ける際の両プレスリング１Ａ，１Ｂの外
側距離Ｌを所定の寸法に仕上げかつ両外側面の面振れを
修正するために一点鎖線部分５を切削する作業および取
付け孔６を穿孔する作業である。
Ｐ−Ｐ矢視断面図である。この固定子枠は２枚の円環板
状のプレスリング１Ａ，１Ｂと、複数本の補強柱２と、
１枚の湾曲した外周板３とで構成されている。固定子枠
の組立て順序を説明すると、まず、固定子鉄心Ｓ両端面
を２枚のプレスリング１Ａ，１Ｂで挟んで締付け、この
状態で上側のプレスリング１Ａの角孔４より補強柱２を
挿入し、この補強柱２の下部を下側のプレスリング１Ｂ
に溶接し、側辺を固定子鉄心Ｓの外周部に溶接し、さら
に上部を上側のプレスリング１Ａの角孔４に溶接して固
定する。次に固定子鉄心Ｓに固定子巻線Ｃをコイル納め
したのち外周板３を上側のプレスリング１Ａと下側のプ
レスリング１Ｂとの間に嵌込んで直接溶接して固定し
た。このような状態の固定子枠は回転電機の図示せぬ上
下のブラケットへ取付けるために機械加工が施される。
この機械加工とはプレスリング１Ａ，１Ｂを図示せぬブ
ラケットへ取付ける際の両プレスリング１Ａ，１Ｂの外
側距離Ｌを所定の寸法に仕上げかつ両外側面の面振れを
修正するために一点鎖線部分５を切削する作業および取
付け孔６を穿孔する作業である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】固定子枠の組立て工程
において、プレスリング１Ａ，１Ｂに外周板３を溶接す
ると発生する高熱のためプレスリング１Ａ，１Ｂに溶接
の歪みが生じるのでプレスリング１Ａ，１Ｂの機械加工
は前記溶接作業終了後に行なっていた。そのため固定子
巻線Ｃが機械加工時に生じる切削くずによる損傷を受け
ないように養生（保護）しなければならない。またプレ
スリング１Ａ，１Ｂに外周板３を溶接する際その隙間か
ら溶接の飛散流が固定子鉄心Ｓの内周部に侵入しないよ
うに固定子鉄心Ｓの外周部に覆いをかけるなどの養生を
しなければならないという問題があった。
において、プレスリング１Ａ，１Ｂに外周板３を溶接す
ると発生する高熱のためプレスリング１Ａ，１Ｂに溶接
の歪みが生じるのでプレスリング１Ａ，１Ｂの機械加工
は前記溶接作業終了後に行なっていた。そのため固定子
巻線Ｃが機械加工時に生じる切削くずによる損傷を受け
ないように養生（保護）しなければならない。またプレ
スリング１Ａ，１Ｂに外周板３を溶接する際その隙間か
ら溶接の飛散流が固定子鉄心Ｓの内周部に侵入しないよ
うに固定子鉄心Ｓの外周部に覆いをかけるなどの養生を
しなければならないという問題があった。
【０００４】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
固定子枠組立て過程において固定子巻線や固定子鉄心に
養生を施さなくても組立作業が行える固定子枠構造を提
供することにある。
固定子枠組立て過程において固定子巻線や固定子鉄心に
養生を施さなくても組立作業が行える固定子枠構造を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明では上述した目
的達成のため、回転電機の固定子枠を固定子鉄心の外周
部両端面を締付ける２枚の円環板状のプレスリングと、
この２枚のプレスリングと前記固定子鉄心の外周部とに
取付けられる複数本の補強柱と、前記２枚のプレスリン
グの外周部近くにおのおの設けられた座板と、この座板
にまたがって取付けられた外周板とにより構成する。そ
して固定子枠の組立て構造を座板は固定子枠の組立て前
に予めプレスリングに溶接されており固定子枠の組立て
最終工程にて外周板が溶接されるように構成した。
的達成のため、回転電機の固定子枠を固定子鉄心の外周
部両端面を締付ける２枚の円環板状のプレスリングと、
この２枚のプレスリングと前記固定子鉄心の外周部とに
取付けられる複数本の補強柱と、前記２枚のプレスリン
グの外周部近くにおのおの設けられた座板と、この座板
にまたがって取付けられた外周板とにより構成する。そ
して固定子枠の組立て構造を座板は固定子枠の組立て前
に予めプレスリングに溶接されており固定子枠の組立て
最終工程にて外周板が溶接されるように構成した。
【０００６】
【作用】このような構成の回転電機の固定子枠およびそ
の組立て構造においては、２枚プレスリングで固定子鉄
心を両端面で挟み加圧した状態で補強柱を固定子鉄心お
よびプレスリングに溶接し、この状態でプレスリングの
機械加工を行なったのち固定子鉄心に固定子巻線を巻回
し、次に外周板をプレスリングの座板に取付け溶接す
る。したがって固定子巻線の巻回の際固定子巻線に養生
を施す必要はなく、また外周板をプレスリングの座板に
取付け溶接する際にも溶接の飛散流が座板に妨げられて
内部に侵入せず固定子鉄心の外周部養生も必要としな
い。
の組立て構造においては、２枚プレスリングで固定子鉄
心を両端面で挟み加圧した状態で補強柱を固定子鉄心お
よびプレスリングに溶接し、この状態でプレスリングの
機械加工を行なったのち固定子鉄心に固定子巻線を巻回
し、次に外周板をプレスリングの座板に取付け溶接す
る。したがって固定子巻線の巻回の際固定子巻線に養生
を施す必要はなく、また外周板をプレスリングの座板に
取付け溶接する際にも溶接の飛散流が座板に妨げられて
内部に侵入せず固定子鉄心の外周部養生も必要としな
い。
【０００７】
【実施例】図１はこの発明の一実施例である回転電機の
固定子枠の断面図で、図３に示す従来の固定子枠と同一
符号で示すものは同一部品である。この実施例が従来例
と異なる点は機械加工が施されていないプレスリング１
Ａ，１Ｂに座板７Ａ，７Ｂを設けたことで、これにより
固定子枠の組立て順序も変えることができる。すなわち
固定子鉄心Ｓの両端面を２枚のプレスリング１Ａ，１Ｂ
で挟んで加圧し、この状態で上側のプレスリング１Ａの
角孔４より補強柱２を挿入し、この補強柱２の下部を下
側のプレスリング１Ｂに溶接し、補強柱２の側辺を固定
子鉄心Ｓの外周部に溶接し、さらに補強柱２の上部を上
側のプレスリング１Ａの角孔４に溶接して固定する。次
にこのような状態のプレスリング１Ａ，１Ｂを図示せぬ
ブラケットへ取付けるに必要な所定寸法に仕上げかつ面
振れを修正するめ一点鎖線部分５を切削し、かつ取付け
孔６を穿孔する。続いて固定子鉄心Ｓに固定子巻線Ｃを
巻回したのち外周板３を座板７Ａ，７Ｂにラップさせて
溶接し固定する。
固定子枠の断面図で、図３に示す従来の固定子枠と同一
符号で示すものは同一部品である。この実施例が従来例
と異なる点は機械加工が施されていないプレスリング１
Ａ，１Ｂに座板７Ａ，７Ｂを設けたことで、これにより
固定子枠の組立て順序も変えることができる。すなわち
固定子鉄心Ｓの両端面を２枚のプレスリング１Ａ，１Ｂ
で挟んで加圧し、この状態で上側のプレスリング１Ａの
角孔４より補強柱２を挿入し、この補強柱２の下部を下
側のプレスリング１Ｂに溶接し、補強柱２の側辺を固定
子鉄心Ｓの外周部に溶接し、さらに補強柱２の上部を上
側のプレスリング１Ａの角孔４に溶接して固定する。次
にこのような状態のプレスリング１Ａ，１Ｂを図示せぬ
ブラケットへ取付けるに必要な所定寸法に仕上げかつ面
振れを修正するめ一点鎖線部分５を切削し、かつ取付け
孔６を穿孔する。続いて固定子鉄心Ｓに固定子巻線Ｃを
巻回したのち外周板３を座板７Ａ，７Ｂにラップさせて
溶接し固定する。
【０００８】
【発明の効果】この発明によればプレスリングに外周板
取付け用の座板を設けることにより固定子枠組立て順序
を変えることができる。すなわち組立ての最終工程にて
外周板をプレスリングに予め溶接された座板に溶接する
ので溶接による発熱は直接プレスリングに伝熱されず、
したがってプレスリングの溶接歪みは極めて小さくでき
るのでプレスリングを機械加工した後に外周板を座板に
溶接する工程とすることが可能となり固定子巻線の養生
は不要となる。また外周板は座板にラップ代を設けてあ
るため溶接の際に生じる溶接の飛散流は固定子鉄心の外
周部への侵入を完全に防ぐことができ固定子鉄心外周部
の養生も不要となる。
取付け用の座板を設けることにより固定子枠組立て順序
を変えることができる。すなわち組立ての最終工程にて
外周板をプレスリングに予め溶接された座板に溶接する
ので溶接による発熱は直接プレスリングに伝熱されず、
したがってプレスリングの溶接歪みは極めて小さくでき
るのでプレスリングを機械加工した後に外周板を座板に
溶接する工程とすることが可能となり固定子巻線の養生
は不要となる。また外周板は座板にラップ代を設けてあ
るため溶接の際に生じる溶接の飛散流は固定子鉄心の外
周部への侵入を完全に防ぐことができ固定子鉄心外周部
の養生も不要となる。
【図１】この発明の一実施例である回転電機の固定子枠
の断面図
の断面図
【図２】従来構造の回転電機の固定子枠の平面図
【図３】図２のＰ−Ｐ矢視断面を示す固定子枠の断面図
１Ａ 上側のプレスリング １Ｂ 下側のプレスリング ２ 補強柱 ３ 外周板 ７Ａ 上側の座板 ７Ｂ 下側の座板 Ｓ 固定子鉄心
Claims (2)
- 【請求項１】固定子鉄心の外周部両端面を締付ける２枚
の円環板状のプレスリングと、この２枚のプレスリング
と前記固定子鉄心の外周部とに取付けられる複数本の補
強柱と、前記２枚のプレスリングの外周部近くにおのお
の設けられた座板と、この座板にまたがって取付けられ
た外周板とよりなることを特徴とする回転電機の固定子
枠。 - 【請求項２】外周板取付け用の座板は固定子枠の組立て
前に予めプレスリングに溶接されており固定子枠の組立
て最終工程にて外周板が溶接されるようにしたことを特
徴とする請求項１記載の回転電機の固定子枠の組立て構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10167891A JP2861458B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 回転電機の固定子枠およびその組立て構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10167891A JP2861458B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 回転電機の固定子枠およびその組立て構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04334950A JPH04334950A (ja) | 1992-11-24 |
| JP2861458B2 true JP2861458B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=14307012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10167891A Expired - Lifetime JP2861458B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 回転電機の固定子枠およびその組立て構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2861458B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111641277B (zh) * | 2020-05-25 | 2022-03-25 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种汽轮发电机定子压圈 |
-
1991
- 1991-05-08 JP JP10167891A patent/JP2861458B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04334950A (ja) | 1992-11-24 |
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