JP2860927B2 - 脱臭装置および雨水貯槽 - Google Patents
脱臭装置および雨水貯槽Info
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- rainwater storage
- rainwater
- honeycomb
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱臭装置およびこの脱
臭装置が配設された雨水貯槽に関し、さらに詳細には、
ハニカム状活性炭を使用した脱臭装置およびこの脱臭装
置が付設された初期雨水を処理および/または貯留する
ための雨水貯槽に係わる。
臭装置が配設された雨水貯槽に関し、さらに詳細には、
ハニカム状活性炭を使用した脱臭装置およびこの脱臭装
置が付設された初期雨水を処理および/または貯留する
ための雨水貯槽に係わる。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】降雨直後
の雨水は、通常、初期雨水と称されており、固形沈殿物
(SS)が多量に含有されており、また、生物化学的酸
素要求量(BOD)が高い。従って、このような初期雨
水をそのまま河川へ放流すると公共用水域への汚濁負荷
量が増大し環境保全上好ましくない。従って、このよう
な初期雨水を、放流前に、含有されているSSを沈降さ
せ、BODを低下させるために専用の雨水沈砂池または
雨水貯留池などの雨水貯槽に一時的に貯留することによ
り汚濁負荷量の軽減を図ることができる。この雨水貯槽
は、環境保全のために、市街地および住宅地に設置され
ているのが一般である。処が空の雨水貯槽にこの初期雨
水を流入させ水面が上昇するに伴って、この雨水貯槽中
の臭気のある空気が雨水貯槽から排出される。
の雨水は、通常、初期雨水と称されており、固形沈殿物
(SS)が多量に含有されており、また、生物化学的酸
素要求量(BOD)が高い。従って、このような初期雨
水をそのまま河川へ放流すると公共用水域への汚濁負荷
量が増大し環境保全上好ましくない。従って、このよう
な初期雨水を、放流前に、含有されているSSを沈降さ
せ、BODを低下させるために専用の雨水沈砂池または
雨水貯留池などの雨水貯槽に一時的に貯留することによ
り汚濁負荷量の軽減を図ることができる。この雨水貯槽
は、環境保全のために、市街地および住宅地に設置され
ているのが一般である。処が空の雨水貯槽にこの初期雨
水を流入させ水面が上昇するに伴って、この雨水貯槽中
の臭気のある空気が雨水貯槽から排出される。
【0003】このような悪臭による環境汚染を防止する
ために、従来は、この雨水貯槽を蓋などによって密閉
し、この雨水貯槽の上部の空間をダクトに接続し、この
ダクトの先端に粒状活性炭が充填された脱臭槽を設け
て、この脱臭槽に前記の雨水貯槽からの空気を導いて脱
臭していた。しかしながら、この脱臭槽では多量の粒状
活性炭が充填されているために、槽内での抵抗が大き
く、雨水貯槽と脱臭槽との間に強力なファンが設置され
なければならない。しかしながら、このファンを駆動す
るには多量の動力が必要であり、また、このような脱臭
槽は一般に無人化施設とされているために、停電および
/またはファンの故障などの突発事故に直ちに対応でき
ず、これらの突発事故による悪臭の漏洩を防止できなか
った。本発明者らは、動力が不要であり、停電および/
またはファンの故障などの突発事故の発生がなく、しか
も雨水貯槽から排出される悪臭空気を効率よく脱臭し得
る脱臭装置および雨水貯槽を開発すべく、鋭意、研鑚を
重ね、多くの脱臭剤について検討した結果、多くの脱臭
剤からハニカム状活性炭を選択して使用することによ
り、雨水貯槽からの悪臭発生防止についての前記のよう
な諸欠点を克服することが可能であることを発見して、
本発明に到達した。
ために、従来は、この雨水貯槽を蓋などによって密閉
し、この雨水貯槽の上部の空間をダクトに接続し、この
ダクトの先端に粒状活性炭が充填された脱臭槽を設け
て、この脱臭槽に前記の雨水貯槽からの空気を導いて脱
臭していた。しかしながら、この脱臭槽では多量の粒状
活性炭が充填されているために、槽内での抵抗が大き
く、雨水貯槽と脱臭槽との間に強力なファンが設置され
なければならない。しかしながら、このファンを駆動す
るには多量の動力が必要であり、また、このような脱臭
槽は一般に無人化施設とされているために、停電および
/またはファンの故障などの突発事故に直ちに対応でき
ず、これらの突発事故による悪臭の漏洩を防止できなか
った。本発明者らは、動力が不要であり、停電および/
またはファンの故障などの突発事故の発生がなく、しか
も雨水貯槽から排出される悪臭空気を効率よく脱臭し得
る脱臭装置および雨水貯槽を開発すべく、鋭意、研鑚を
重ね、多くの脱臭剤について検討した結果、多くの脱臭
剤からハニカム状活性炭を選択して使用することによ
り、雨水貯槽からの悪臭発生防止についての前記のよう
な諸欠点を克服することが可能であることを発見して、
本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用】すなわち、本発明
は、筒体の内部にハニカム状活性炭が収納され、かつ、
頂部開口が屋根で覆われてなることを特徴とする雨水貯
槽外部設置用脱臭装置(以下単に 脱臭装置 と記す)
であり、また、初期雨水を一時的に貯留せしめる雨水貯
槽において、その外部に、雨水貯槽の上部空間と接続せ
しめて、筒体の内部にハニカム状活性炭が収納され、か
つ、頂部開口が屋根で覆われてなる脱臭装置が付設され
てなることを特徴とする雨水貯槽である。
は、筒体の内部にハニカム状活性炭が収納され、かつ、
頂部開口が屋根で覆われてなることを特徴とする雨水貯
槽外部設置用脱臭装置(以下単に 脱臭装置 と記す)
であり、また、初期雨水を一時的に貯留せしめる雨水貯
槽において、その外部に、雨水貯槽の上部空間と接続せ
しめて、筒体の内部にハニカム状活性炭が収納され、か
つ、頂部開口が屋根で覆われてなる脱臭装置が付設され
てなることを特徴とする雨水貯槽である。
【0005】本発明の脱臭装置における筒体は中空体で
あれば特に制限はなく、円筒および角筒のいずれでもよ
く、その横断面(長軸線に直交する断面 以下同様)の
形状は、たとえば、円、楕円および長円などの円類なら
びに三角形、正方形、長方形、六角形および八角形など
の多角形などとされる。
あれば特に制限はなく、円筒および角筒のいずれでもよ
く、その横断面(長軸線に直交する断面 以下同様)の
形状は、たとえば、円、楕円および長円などの円類なら
びに三角形、正方形、長方形、六角形および八角形など
の多角形などとされる。
【0006】本発明の脱臭装置は鉛直乃至は斜にして使
用されるが、その頂部開口から降雨および異物の侵入を
避けるために、頂部開口は屋根で覆われていなければな
らない。筒体の頂部開口と屋根との間は、該頂部開口か
ら脱臭された気体を放出するために、当然に間隙が設け
られていなければならない。また、この屋根と頂部開口
との間隙からの降雨および異物の侵入を避けるために、
この頂部開口にギャラリーを設け、またはフィルターで
塞ぐことができ、かつ、好ましい。この屋根の形状には
特に制限はないが、実用上、通常は円板および角板なら
びに円錐状および角錐状とされる。また、屋根と筒体の
頂部開口との間に風車式ベンチレーターを介在せしめ
て、脱臭された気体の放出を加速することができる。こ
こで使用される風車式ベンチレーターの代表例として、
家庭の便所の臭気抜き管の頂部に付設されているような
ものを挙げることができる。
用されるが、その頂部開口から降雨および異物の侵入を
避けるために、頂部開口は屋根で覆われていなければな
らない。筒体の頂部開口と屋根との間は、該頂部開口か
ら脱臭された気体を放出するために、当然に間隙が設け
られていなければならない。また、この屋根と頂部開口
との間隙からの降雨および異物の侵入を避けるために、
この頂部開口にギャラリーを設け、またはフィルターで
塞ぐことができ、かつ、好ましい。この屋根の形状には
特に制限はないが、実用上、通常は円板および角板なら
びに円錐状および角錐状とされる。また、屋根と筒体の
頂部開口との間に風車式ベンチレーターを介在せしめ
て、脱臭された気体の放出を加速することができる。こ
こで使用される風車式ベンチレーターの代表例として、
家庭の便所の臭気抜き管の頂部に付設されているような
ものを挙げることができる。
【0007】筒体に収納されるハニカム状活性炭は、そ
れ自体公知のものである。すなわち、ハニカム状活性炭
は、粉状活性炭に粘着剤を添加してこれをダイスを用い
て押出成形法で製造され、多数の細孔が貫通せしめられ
ている厚さ10〜15mm程度の成形体である。この成形体の
周縁形状は、通常は、たとえば、円、楕円および長円な
どの円類ならびに三角形、正方形、長方形、六角形およ
び八角形などの多角形などとされる。本発明で使用され
るハニカム状活性炭には特に制限はないが、通常は、実
用上、細孔の開口の形状は、実質的な正方形または長方
形であり、細孔の開口の大きさは、0.5mm×0.5mm〜
2mm×2mm程度および面積あたりの孔隙率は60〜90
%程度であり、市販品をそのまま使用することもでき
る。
れ自体公知のものである。すなわち、ハニカム状活性炭
は、粉状活性炭に粘着剤を添加してこれをダイスを用い
て押出成形法で製造され、多数の細孔が貫通せしめられ
ている厚さ10〜15mm程度の成形体である。この成形体の
周縁形状は、通常は、たとえば、円、楕円および長円な
どの円類ならびに三角形、正方形、長方形、六角形およ
び八角形などの多角形などとされる。本発明で使用され
るハニカム状活性炭には特に制限はないが、通常は、実
用上、細孔の開口の形状は、実質的な正方形または長方
形であり、細孔の開口の大きさは、0.5mm×0.5mm〜
2mm×2mm程度および面積あたりの孔隙率は60〜90
%程度であり、市販品をそのまま使用することもでき
る。
【0008】このハニカム状活性炭は、前記のように製
造された成形体をそのまま使用することができるが、貫
通せしめられている細孔と直交する方向に薄切りされた
ものを使用することもできる。これらのハニカム状活性
炭は、その細孔の貫通方向を筒体の長軸線方向にほぼ一
致させるように、また、実質的に隙間を生じさせないで
筒体の横断面を塞ぐように該筒体内に敷き詰められる。
1段あたりの成形体は1個でもよく、また、複数とする
こともできる。この成形体は1段でもよいが、複数段に
積層することもできる。
造された成形体をそのまま使用することができるが、貫
通せしめられている細孔と直交する方向に薄切りされた
ものを使用することもできる。これらのハニカム状活性
炭は、その細孔の貫通方向を筒体の長軸線方向にほぼ一
致させるように、また、実質的に隙間を生じさせないで
筒体の横断面を塞ぐように該筒体内に敷き詰められる。
1段あたりの成形体は1個でもよく、また、複数とする
こともできる。この成形体は1段でもよいが、複数段に
積層することもできる。
【0009】本発明における雨水貯槽は、初期雨水を一
時的に貯留せしめる槽であればよく、その種類、形状お
よび規模には特に制限はない。雨水貯槽の代表例とし
て、雨水沈砂池および雨水貯留池などがある。初期雨水
を貯留せしめた際の雨水貯槽の上部空間と接続せしめ
て、前記の脱臭装置が付設される。脱臭装置の雨水貯槽
への付設位置は、通常は、該雨水貯槽の上スラブ(天
井)または覆蓋部および側壁の上スラブまたは覆蓋部に
近い上部とされる。付設される脱臭装置の数は、上部空
間の容積、予測される悪臭の強さ、脱臭装置の大きさな
らびに脱臭装置に収納されるハニカム状活性炭の吸着能
力の大きさおよび量によって異なり、適宜、選択され
る。
時的に貯留せしめる槽であればよく、その種類、形状お
よび規模には特に制限はない。雨水貯槽の代表例とし
て、雨水沈砂池および雨水貯留池などがある。初期雨水
を貯留せしめた際の雨水貯槽の上部空間と接続せしめ
て、前記の脱臭装置が付設される。脱臭装置の雨水貯槽
への付設位置は、通常は、該雨水貯槽の上スラブ(天
井)または覆蓋部および側壁の上スラブまたは覆蓋部に
近い上部とされる。付設される脱臭装置の数は、上部空
間の容積、予測される悪臭の強さ、脱臭装置の大きさな
らびに脱臭装置に収納されるハニカム状活性炭の吸着能
力の大きさおよび量によって異なり、適宜、選択され
る。
【0010】
【実施例】本発明を、図面に示された実施例によってさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0011】実施例1 消臭装置 図1は本発明の脱臭装置の斜視図である。すなわち、こ
の脱臭装置1は、横断面の形状がほぼ正方形の中空の筒
体11内に、その横断面形状と実質的に等しい外周形状と
されたハニカム状活性炭12の複数個(図1には表わされ
ていない)が積層されて収納されている。また、筒体11
の頂部開口13は、角錐状の屋根14で覆われている。
の脱臭装置1は、横断面の形状がほぼ正方形の中空の筒
体11内に、その横断面形状と実質的に等しい外周形状と
されたハニカム状活性炭12の複数個(図1には表わされ
ていない)が積層されて収納されている。また、筒体11
の頂部開口13は、角錐状の屋根14で覆われている。
【0012】実施例2 消臭装置 図2は本発明の脱臭装置の一部切欠斜視図であり、ま
た、図3は図2に示された脱臭装置に収納されているハ
ニカム状活性炭の(拡大)斜視図である。すなわち、こ
の脱臭装置1は、筒体11が円筒状であり、該筒体11内に
は、該筒体11の内周の径と実質的に等しくされたハニカ
ム状活性炭12の複数個が積層されて収納されている。頂
部開口13は円錐状の屋根14で覆われており、かつ、頂部
開口13と該屋根14との間に風車式ベンチレーター15が介
在せしめられている。
た、図3は図2に示された脱臭装置に収納されているハ
ニカム状活性炭の(拡大)斜視図である。すなわち、こ
の脱臭装置1は、筒体11が円筒状であり、該筒体11内に
は、該筒体11の内周の径と実質的に等しくされたハニカ
ム状活性炭12の複数個が積層されて収納されている。頂
部開口13は円錐状の屋根14で覆われており、かつ、頂部
開口13と該屋根14との間に風車式ベンチレーター15が介
在せしめられている。
【0013】前記のハニカム状活性炭12は、その形状は
薄い円筒状であり、互いに直交せしめられ、該円筒状の
周壁121に沿う多数のリブ122および123で形成され、該
ハニカム状活性炭12を貫通せしめられており、長方形の
開口124を有する多数の細孔125を有している。しかし
て、このハニカム状活性炭12は、その細孔125の貫通方
向を前記の脱臭装置の筒体の長軸線方向にほぼ一致させ
て筒体内に収納されている。
薄い円筒状であり、互いに直交せしめられ、該円筒状の
周壁121に沿う多数のリブ122および123で形成され、該
ハニカム状活性炭12を貫通せしめられており、長方形の
開口124を有する多数の細孔125を有している。しかし
て、このハニカム状活性炭12は、その細孔125の貫通方
向を前記の脱臭装置の筒体の長軸線方向にほぼ一致させ
て筒体内に収納されている。
【0014】実施例3 雨水貯槽 図4は本発明の雨水貯槽の原理を示す垂直断面図であ
る。雨水貯槽3は、雨水貯留池であり、その前段に受入
部2が備えられている。しかして、受入部2には、上流側
から順次、雨水ポンプ21、連絡管22、水槽23および流入
堰24が連設されている。また、雨水貯槽3は雨水貯留池
であり、その上スラブ31には、該雨水貯槽3の上部空間3
2と接続させて、実施例1における脱臭装置1が付設され
ている。
る。雨水貯槽3は、雨水貯留池であり、その前段に受入
部2が備えられている。しかして、受入部2には、上流側
から順次、雨水ポンプ21、連絡管22、水槽23および流入
堰24が連設されている。また、雨水貯槽3は雨水貯留池
であり、その上スラブ31には、該雨水貯槽3の上部空間3
2と接続させて、実施例1における脱臭装置1が付設され
ている。
【0015】道路の側溝などで集められた初期雨水は、
雨水ポンプ21および連絡管22を経由して水槽23に導かれ
る。さらに初期雨水は、流入堰24を溢流せしめられて雨
水貯槽3へ導入され、雨水貯槽3中の水面は上昇せしめら
れる。それに伴って雨水貯槽3内の悪臭を有する空気
は、雨水貯槽3の上スラブ31に付設された脱臭装置1から
槽外へ排出される。この際に雨水貯槽3から排出される
悪臭空気は、脱臭装置1に収納されたハニカム状活性炭1
2,12,…,12で脱臭される。
雨水ポンプ21および連絡管22を経由して水槽23に導かれ
る。さらに初期雨水は、流入堰24を溢流せしめられて雨
水貯槽3へ導入され、雨水貯槽3中の水面は上昇せしめら
れる。それに伴って雨水貯槽3内の悪臭を有する空気
は、雨水貯槽3の上スラブ31に付設された脱臭装置1から
槽外へ排出される。この際に雨水貯槽3から排出される
悪臭空気は、脱臭装置1に収納されたハニカム状活性炭1
2,12,…,12で脱臭される。
【0016】使用例 実施例で示された本発明の雨水貯槽を使用して、初期雨
水の流入によって雨水貯槽から排出される悪臭空気の脱
臭について実験した。 諸元 雨水貯槽 雨水貯留池 形 状:台形 大きさ :縦46.5m、横7.8mおよび8.2m、深さ1
0.5m 設置数 :3槽 全貯留量:12000m3 脱臭装置 筒 体:形状 角筒、横断面寸法5
00mm□ 高さ1.3m ハニカム活性炭:武田薬品工業株式会社製 形 状 直方体 大 き さ 幅44mm×長さ84mm×高さ20
mm 細孔の開口の形状 正方形 細孔の開口の大きさ 1.5mm×1.5mm 面積あたりの孔隙率 70% 設 置 数 :11本 通過する悪臭空気の線速度:1m/秒 初期雨水 流入速度 :150m3/分 悪臭空気および脱臭後に排出された空気の臭気濃度なら
びに臭気物質の種類および臭気成分濃度 :表1
のとおり。
水の流入によって雨水貯槽から排出される悪臭空気の脱
臭について実験した。 諸元 雨水貯槽 雨水貯留池 形 状:台形 大きさ :縦46.5m、横7.8mおよび8.2m、深さ1
0.5m 設置数 :3槽 全貯留量:12000m3 脱臭装置 筒 体:形状 角筒、横断面寸法5
00mm□ 高さ1.3m ハニカム活性炭:武田薬品工業株式会社製 形 状 直方体 大 き さ 幅44mm×長さ84mm×高さ20
mm 細孔の開口の形状 正方形 細孔の開口の大きさ 1.5mm×1.5mm 面積あたりの孔隙率 70% 設 置 数 :11本 通過する悪臭空気の線速度:1m/秒 初期雨水 流入速度 :150m3/分 悪臭空気および脱臭後に排出された空気の臭気濃度なら
びに臭気物質の種類および臭気成分濃度 :表1
のとおり。
【0017】 表1 入 口 出 口 臭気濃度(−) 約10,000 約300 臭気成分濃度(ppm) 臭気物質 入 口 出 口 硫化水素 5 0.003 メチルメルカプタン 0.1 ND* 硫化メチル 0.03 ND* 二硫化メチル 0.03 ND* アンモニア 0.06 0.05 トリメチルアミン 0.01 ND* アセトアルデヒド 0.02 ND* スチレン ND* ND* * ND:検出されなかったことを示す。
【0018】臭気物質の分析法 臭気濃度 :三点比較式臭袋法(環境庁告示平成4
年第92号「嗅覚を用いる臭気の判定試験の方法」に準
拠) 硫化水素濃度 :自動分析計(ジェローム631−X
硫化水素ガス分析計アリゾナ・インスツルメント社製)
による。 硫化水素濃度、メチルメルカプタン濃度、硫化メチル濃
度および二硫化メチル濃度 :それぞれ環境
庁告示第9号 別表第2「ガスクロマトグラフ法」に準
拠した。 アンモニア濃度:環境庁告示第9号 別表第1「吸光度
法」に準拠した。 トリメチルアミン濃度:環境庁告示第9号 別表第3
「ガスクロマトグラフ法」に準拠した。 アセトアルデヒド濃度:環境庁告示第9号 別表第4
「ガスクロマトグラフ法」に準拠した。 スチレン濃度 :環境庁告示第9号 別表第5「ガスク
ロマトグラフ法」に準拠した。
年第92号「嗅覚を用いる臭気の判定試験の方法」に準
拠) 硫化水素濃度 :自動分析計(ジェローム631−X
硫化水素ガス分析計アリゾナ・インスツルメント社製)
による。 硫化水素濃度、メチルメルカプタン濃度、硫化メチル濃
度および二硫化メチル濃度 :それぞれ環境
庁告示第9号 別表第2「ガスクロマトグラフ法」に準
拠した。 アンモニア濃度:環境庁告示第9号 別表第1「吸光度
法」に準拠した。 トリメチルアミン濃度:環境庁告示第9号 別表第3
「ガスクロマトグラフ法」に準拠した。 アセトアルデヒド濃度:環境庁告示第9号 別表第4
「ガスクロマトグラフ法」に準拠した。 スチレン濃度 :環境庁告示第9号 別表第5「ガスク
ロマトグラフ法」に準拠した。
【0019】
【発明の効果】本発明の脱臭装置および雨水貯槽を使用
することにより、雨水貯槽からの悪臭空気を動力を使用
せずに効率よく脱臭することが可能となり、また、停電
およびファンの故障などの突発的な事故も起こさず、従
って、突発事故による臭気の漏洩が皆無となり、環境保
全上および省エネルギー上などの立場から極めて価値が
高い。
することにより、雨水貯槽からの悪臭空気を動力を使用
せずに効率よく脱臭することが可能となり、また、停電
およびファンの故障などの突発的な事故も起こさず、従
って、突発事故による臭気の漏洩が皆無となり、環境保
全上および省エネルギー上などの立場から極めて価値が
高い。
【図1】本発明の脱臭装置の斜視図である。
【図2】本発明の脱臭装置の一部切欠斜視図である。
【図3】図2に示された脱臭装置に収納されているハニ
カム状活性炭の拡大斜視図である。
カム状活性炭の拡大斜視図である。
【図4】本発明の雨水貯槽の原理を示す垂直断面図であ
る。
る。
【符号の説明】1 脱臭装置 11 筒体 12 ハニカム状活性炭 121 周壁 122 リブ 123 リブ 124 開口 125 細孔 13 頂部開口 14 屋根 15 風車式ベンチレーター2 受入部 21 雨水ポンプ 22 連絡管 23 水槽 24 流入堰3 雨水貯槽 31 上スラブ 32 上部空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 悟朗 東京都足立区本木北町1−2 (72)発明者 五十嵐 義行 埼玉県春日部市南中曽根800−49 (72)発明者 中村 賢三 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 東京都下水道サービス株式会社内 (72)発明者 小島 喜代志 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機 械株式会内 (72)発明者 長沢 英和 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機 械株式会内 (56)参考文献 特開 昭53−39967(JP,A) 特開 平3−5532(JP,A) 実開 昭58−195628(JP,U) 実開 昭61−113697(JP,U) 実開 昭52−113558(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03B 3/02 E03B 3/03 B01D 53/34 ZAB B01D 53/38 B01D 53/81
Claims (4)
- 【請求項1】 筒体の内部にハニカム状活性炭が収納さ
れ、かつ、頂部開口が屋根で覆われてなることを特徴と
する雨水貯槽外部設置用脱臭装置。 - 【請求項2】 屋根と筒体の頂部開口との間に風車式ベ
ンチレーターが介在せしめられてなる請求項1記載の雨
水貯槽外部設置用脱臭装置。 - 【請求項3】 初期雨水を一時的に貯留せしめる雨水貯
槽において、その外部に、雨水貯槽の上部空間と接続せ
しめて、筒体の内部にハニカム状活性炭が収納され、か
つ、頂部開口が屋根で覆われてなる脱臭装置が付設され
てなることを特徴とする雨水貯槽。 - 【請求項4】 雨水貯槽が、雨水沈砂池または雨水貯留
池である請求項3記載の雨水貯槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205575A JP2860927B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 脱臭装置および雨水貯槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205575A JP2860927B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 脱臭装置および雨水貯槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742202A JPH0742202A (ja) | 1995-02-10 |
JP2860927B2 true JP2860927B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=16509163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5205575A Expired - Lifetime JP2860927B2 (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 脱臭装置および雨水貯槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860927B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112031169A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-12-04 | 上海建工集团股份有限公司 | 有雨水收集功能的拼装式箱式房 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP5205575A patent/JP2860927B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742202A (ja) | 1995-02-10 |
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