JP2860804B2 - キャップ受渡し装置 - Google Patents

キャップ受渡し装置

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JP2860804B2
JP2860804B2 JP1300879A JP30087989A JP2860804B2 JP 2860804 B2 JP2860804 B2 JP 2860804B2 JP 1300879 A JP1300879 A JP 1300879A JP 30087989 A JP30087989 A JP 30087989A JP 2860804 B2 JP2860804 B2 JP 2860804B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、キャップ供給装置から供給されたキャップ
を所定方向に移動する容器の開口に被嵌するキャップ受
渡し装置に関する。
〔従来技術及びその欠点〕
キャップ受渡し装置は、キャップを受渡し位置に保持
するキャップキャッチャ部とキャップ供給装置から供給
されたキャップを受渡し位置に導くためのシュート部を
備えている。この種キャップ受渡し装置は、従来、複数
種のキャップに実質上適用することができず、キャップ
の種類が変わるとキャップ受渡し装置全体を交換しなけ
ればならなかった。
〔発明の目的〕
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その
主目的は、装置の一部を交換することにより複数種のキ
ャップに適用することができる新規なキャップ受渡し装
置を提供することである。
〔発明の概要〕
本発明によれば、キャップ供給装置から供給されたキ
ャップを受渡し位置に保持し、かく保持したキャップを
該受渡し位置の下方を通過する容器の開口に被嵌するキ
ャップ受渡し位置において、 キャップを該受渡し位置に保持するキャップキャッチ
ャ部と該キャップ供給装置からのキャップを該キャップ
キャッチャ部に導くためのシュート部とが受渡しユニッ
トとして構成され、装置本体部には支持案内レール手段
が装着方向に延びるよう配設され、該受渡しユニットに
は被支持案内手段が配設され、該被支持案内手段が該支
持案内レール手段に着脱自在に装着されることにより、
該受渡しユニットは該装置本体部に着脱自在に装着され
る、ことを特徴とするキャップ受渡し装置、が提供され
る。
〔発明の具体例〕
以下、添付図面を参照して更に詳述する。
第1図及び第2図において、全体を番号2で示す取付
架台(第2図)には、番号4で示すキャップ送給装置及
び番号6で示すキャップ受渡し装置が取り付けられ、キ
ャップ供給装置4とキャップ受渡し装置6の間には固定
シュート装置8が配設されている。キャップ送給装置4
には中空筒状の上シュート10の一端部が接続され、この
上シュート10の他端部はキャップ供給装置(図示せず)
に接続されている。従って、キャップ供給装置から供給
されたキャップは上シュート10を通してキャップ送給装
置4に供給される。
図示のキャップ供給装置4は、矩形状のキャップ収容
空間を規定するキャップ収容本体12を備え、キャップ収
容本体12が取付ブラケット14を介して取付架台2に取り
付けられている。キャップ収容本体12の上端部には投入
口(図示せず)が設けられ、またその下端部には横方向
(第1図において左右方向)に間隔をおいて6個の送給
口16(第3図において3個のみ示す)が設けられ、上記
投入口から投入されたキャップがキャップ収容空間内で
所要の通り分けられて各送給口16から固定シュート装置
8に送給されるようになっている。このキャップ送給装
置は、例えば、本出願人が平成元年11月21日付けで提出
した特許出願(名称:キャップ送給装置)の明細書及び
図面に開示されているものでよい。
第1図及び第2図と共に第3図乃至第5図を参照して
固定シュート装置8について説明すると、図示の固定シ
ュート装置8は各送給口16に対応して配設されたシュー
ト18を備えている。取付架台2の下端部には上記横方向
に間隔を置いて複数個の支持脚20が配設され、各支持脚
20が取付ボルト22により固定されている。これら支持脚
20の先端部には横取付部材24が取付ボルト26により装着
され、かかる横取付部材24に所定の間隔を置いて6個の
シュート18が配設されている。6個のシュート18は実質
上同一の構成であり、以下それらの1つについて説明す
る。シュート18は上下方向に延びる細長い基部プレート
28及び前プレート30を有している。基部プレート28及び
前プレート30の両側端部の間には案内部材32及び34が配
設されており、前プレート30並びに案内部材32及び34は
取付ボルト40及びナット42により基部プレート28に装着
されている。これら基部プレート28、前記プレート30並
びに案内部材32及び34は横断面矩形状の送給経路を規定
し、キャップ送給装置4の送給口16から送給されたキャ
ップ50(第5図及び第5図)はかかる送給経路を通して
キャップ受渡し装置6に送給される。具体例では、シュ
ート18の上端部及び中央部における案内部材32及び34と
前プレート30との間には、スペーサ部材44及び46が介在
されている。かかるスペーサ部材44及び46は、基部プレ
ート28と前プレート30との間隔を所定値に保持する。第
4図から理解される如く、基部プレート28と前プレート
30との間隔、即ち送給経路の高さは、送給経路を通して
送給されるキャップ50の最大高さ(複数種のキャップ50
のうち最も高い高さ)より幾分大きく設定される。ま
た、案内部材32及び34間の間隔、即ち送給経路の幅は、
この送給経路を通して送給されるキャップ50の最大外径
(複数種のキャップ50のうち最も大きい外径)より幾分
大きく設定される。このシュート18の上端部は、キャッ
プ送給装置4の細長い部材52及び54(かかる部材52及び
54が送給口16を規定する)を通して取付ねじ56を案内部
材32及び34に螺着することによりキャップ送給装置4の
下端部に装着され、またその下端部は、案内部材32及び
34並びに基部プレート28を通して取付けねじ58を横取付
部材24に螺着することにより支持脚20を介して取付架台
2に装着されている。尚、前プレート30を透明乃至半透
明の材料から形成することにより、送給経路を通して送
給されるキャップ50を外部から容易に目視することがで
きる。
各シュート18の下端部には、キャップ50の送給を阻止
するための送給阻止手段60が設けられている。図示の送
給阻止手段60は空圧シリンダ機構の如きシリンダ機構62
を備えている。略コ字形状の取付部材64の一端部は取付
ねじ66により案内部材32に固定され、またその他端部は
取付ねじ68により他方の案内部材34に固定され、取付部
材64の中間部にシリンダ機構62の本体部が装着されてい
る。シリンダ機構62の出力ロッド部62aは前プレート30
に向けて延び、その先端部にはゴム等の比較的柔らかい
材料から形成することができる作用部材70が設けられて
いる。この作用部材70は、前プレート30に形成された開
口72を通して上記送給経路内に進入及び後退することが
できる。即ち、通常のときには、シリンダ機構62は収縮
した状態にあり、従って作用部材70は送給経路の外に位
置し、送給経路を通して送給されるキャップ50に作用す
ることはない。一方、シリンダ機構62が伸張すると、作
用部材70は上記開口72を通して送給経路内に進入し、送
給経路を通して送給されるキャップ50に作用し、これに
よりキャップ50の送給が阻止される。
次に、第1図及び第2図と共に第6図乃至第8図を参
照して、キャップ受渡し装置6について説明する。図示
のキャップ受渡し装置6は、固定シュート装置8の各シ
ュート18に対応して配設されたシュート部74を備え、各
シュート部74の下流端部にそれ自体周知のキャップキャ
ッチャ部76(第1図及び第2図)が装着されている。本
発明に従うキャップ受渡し装置6では、シュート部74と
キャップキャッチャ部76とが受渡しユニット78を構成
し、かかる受渡しユニット78が着脱自在であることが重
要である。更に説明すると、具体例では、キャップ受渡
し装置6の装置本体部80が取付架台2の下端部に固定さ
れている。装置本体部80には上記横方向(第6図におい
て左右方向、第8図において紙面に垂直な方向)に間隔
を置いて3個の支持部材82が取付ねじ84により取り付け
られている。支持部材82は一対のプレート86を有し、一
対のプレート86の先端部の間に矩形状の支持プレート88
が溶接の如き手段により固定されている。各支持プレー
ト88の上端部には上部材90が固定用ねじ92により固定さ
れ、これら上部材90の先端部に取付ねじ94により上支持
案内レール96(支持部を構成する)が装着されている。
また、各支持プレート88の下端部には下部材98が固定用
ねじ100により固定され、これら下部材98の先端部に取
付ねじ102により下支持案内レール104が装着されてい
る。上支持案内レール96及び下支持案内レール104は断
面形状が略円形であり、相互に平行に矢印106(第6
図)で示す装着方向に延びている。
なお上支持案内レール96及び下支持案内レール104
は、支持案内レール手段を構成する。
具体例の受渡しユニット78は、第1の分離ユニット10
8、第2の分離ユニット110及び第3の分離ユニット112
から構成されている。第1の分離ユニット108、第2の
分離ユニット110及び第3の分離ユニット112は基本的に
同一の構成であり、これらの共通部分の構成を第1の分
離ユニット108を参照しながら説明する。分離ユニット1
08(110,112)(尚、第6図乃至第8図においては、キ
ャップキャッチャ部76を省略している)は矩形状の本体
部114を有しており、かかる本体部114の上端部及び下端
部には上横部材116及び下横部材118が取付ねじ119によ
り装着されている。上横部材116及び下横部材118は相互
に平行に上記横方向に延びており、これらの両端部の間
にそれぞれシュート部74が装着されている。シュート部
74の構成は、固定シュート装置8におけるシュート18と
実質上同一であり、基部プレート120及び前プレート122
を有し、前プレート122及び基部プレート120の両側端部
間には案内部材124及び126が配設されている。尚、外部
からキャップ50を容易に目視することができるように、
前プレート122を透明乃至半透明の材料から形成するの
が好ましい。前プレート122、案内部材124及び126並び
に基部プレート120は、取付ボルト128及びナット130を
所要の通り螺着することにより相互に装着され、案内部
材124及び126と前プレート122との間にはスペーサ部材1
32及び134が介在されている。かかるスペーサ部材132及
び134は基部プレート120と前プレート122との間の間隔
を所定値に保持する。かく構成されているので、シュー
ト18と同様に、基部プレート120、前プレート122並びに
案内部材124及び126が横断面矩形状の送給経路を規定
し、キャップシュート部74における搬送経路の上端が対
応するシュート18の下端に接続され、シュート18を通し
て搬送されたキャップ50はシュート部74に送給される。
かくの通りのシュート部74の上端部は、案内部材124及
び126並びに基部プレート120を通して取付ボルト136を
上横部材116に螺着することにより本体部114の上端部に
取り付けられ、またその下端部は、案内部材124及び126
並びに基部プレート120を通して取付ボルト136を下横部
材118に螺着することにより本体部114の下端部に取り付
けられている。本体部114の背面における4角部にはそ
れぞれ受部材138が装着されている。各受部材138には一
部が切欠かれたスリーブ部材142が装着され、かかるス
リーブ部材142の内面が一部が解放された略円筒状の受
凹部を規定する。第6図及び第8図から容易に理解され
る如く、本体部114の上端部に設けられた一対の受部材1
38が装置本体部80に装着された上支持案内レール96に滑
動自在に装着され、また本体部114の下端部に設けられ
た一対の受部材138が装置本体部80に設けられた下支持
案内レール104に滑動自在に装着される。
なお各受部材138及び各スリーブ部材142は、被支持案
内手段を構成する。
第1の分離ユニット108は、上述した共通の構成に加
えて、更に、次の通り構成されている。第1の分離ユニ
ット108の一端部には係合部材144及び当接部材146が配
設されている。具体例では、上横部材116及び下横部材1
18の間に軸部材148が固定され、かかる軸部材148に係合
部材144が回動自在に装着されている。かかる係合部材1
44は、第6図に実線で示す連結位置と二点鎖線で示す非
連結位置の間を旋回自在である。係合部材144の一端部
には爪部144aが設けられ、また係合部材144の他端部と
上横部材116及び下横部材118との間には後述する第2の
分離ユニット110と同様にして、一対の偏倚ばね150(第
6図に片方のみ示す)が介在されている。かかる偏倚ば
ね150は係合部材144を上記連結位置に向けて偏倚する。
また、上横部材116及び下横部材118と係合部材144との
間には、この係合部材144を所定位置に保持するための
スリーブ部材151が軸部材148を被嵌して装着されてい
る。係合部材14の一端部には、更に、操作ノブ152が装
着されている。この操作ノブ152を矢印154(第6図)で
示す方向に引くことにより係合部材144を上記連結位置
から非連結位置にせしめることができる。また、位置決
め当接部を構成する当接部材146は、細長いブロック状
の部材から構成され、その両端部が固定ねじ156により
上横部材116及び下横部材118の端面に固定されている。
この当接部材146は第1の分離ユニット108の一端から幾
分外方に突出している。
また、第2の分離ユニット110は、上述した共通の構
成に加えて、更に、次の通り構成されている。第2の分
離ユニット110の一端部には係合部材160及び当接部材16
2が設けられ、またその他端部には被係合部材として作
用する軸部材164及び当接ブロック165が設けられてい
る。具体例では、第1の分離ユニット108と同様に、上
横部材116及び下横部材118の間に軸部材166が固定さ
れ、かかる軸部材166に係合部材160が回動自在に装着さ
れている。かかる係合部材160は、第6図に実線で示す
連結位置と二点鎖線で示す非連結位置の間を旋回自在で
ある。係合部材160の一端部には爪部160aが設けられ、
また係合部材160の他端部と上横部材116及び下横部材11
8との間には一対の偏倚ばね168(第6図に片方のみ示
す)が介在されている。具体例では、係合部材160の他
端部には一対のボルト170が螺合され、また上横部材116
及び下横部材118にはそれぞれボルト172が螺合され、偏
倚ばね168の一端がボルト170に係止され、その他端がボ
ルト172に係止されている。偏倚ばね168は係合部材160
を上記連結位置に向けて偏倚する。また、上述と同様
に、係合部材160の両側には、軸部材166を被嵌してスリ
ーブ部材174が装着され、更に、係合部材160の一端部に
は操作ノブ176が装着されている。この操作ノブ176を矢
印178(第6図)で示す方向に引くことにより係合部材1
60を上記連結位置から非連結位置にせしめることができ
る。また、位置決め当接部を構成する当接部材162は、
細長いブロック状の部材から構成され、第1の分離ユニ
ット108と同様に、その両端部が固定ねじ(図示せず)
により上横部材116及び下横部材118の端面に固定されて
いる。この当接部材162は第2の分離ユニット110の一端
から幾分外方に突出している。更に、第2の分離ユニッ
ト110の他端部に配設された軸部材164は、上横部材116
及び下横部材118の間に固定されている。かかる軸部材1
64には、第1の分離ユニット108における係合部材144の
爪部144aが離脱自在に係合される。また、位置決め当接
部を構成する当接ブロック165は矩形状のブロック片か
ら構成され、固定ねじ180により上横部材116及び下横部
材118の他端面にそれぞれ固定されている。かかる一対
の当接ブロック165は第2の分離ユニット110の他端から
幾分外方に突出し、第1の分離ユニット108における当
接部材146に当接するようになる。
また、第3の分離ユニット112は、上述した共通の構
成に加えて、更に、次の通り構成されている。第2の分
離ユニット112の一端部にはブロック180が設けられ、ま
たその他端部には被係合部材として作用する軸部材182
及び当接ブロック184が設けられている。細長いブロッ
ク180は上横部材116及び118の間に固定され、かかるブ
ロック180が第3の分離ユニット112の一端面(第6図及
び第7図において左面)に露呈されている。また、軸部
材182は上横部材116及び下横部材118の間に固定されて
おり、第2の分離ユニット110における係合部材160の爪
部160aが離脱自在に係合される。更に、位置決め当接部
を構成する当接ブロック184は矩形状のブロック片から
構成され、第2の分離ユニット110と同様に、固定ねじ
(図示せず)により上横部材116及び下横部材118の他端
面にそれぞれ固定されている。かかる一対の当接ブロッ
ク184は第3の分離ユニット112の他端から幾分外方に突
出し、第2の分離ユニット110における当接部材162に当
接するようになる。
具体例では、第3の分離ユニット112に設けられたブ
ロック180に対応して、位置決め部材186が設けられてい
る。位置決め部材186は第6図において左端に位置する
(即ち、矢印106で示す装着方向に見て下流端に位置す
る)支持プレート88の一端部に取付ボルト188により取
り付けられており、その先端部は前方に延びており、か
く延びた先端には第3の分離ユニット112のブロック180
に当接する当接面が設けられている。
また、受渡しユニット78の上支持案内レール96及び下
支持案内レール104からの離脱を防止するための離脱防
止手段190も設けられている。図示の離脱防止手段190は
第6図において右端(矢印106で示す装着方向に見て上
流端)に位置する支持プレート88に取り付けられた上部
材90に旋回自在に装着されている軸192を有し、軸192の
先端部に円板状の係止部材194が装着されている。ま
た、第1の分離ユニット108の他端部(詳しくは、上横
部材116の他端部)には、プレート部材195が固定され、
かかるプレート部材195には、一端が解放された切欠き1
96が形成されている。従って、離脱防止手段190が第6
図に二点鎖線で示す作用位置にあるときには、その軸19
2がプレート部材194の切欠き194内に位置し、プレート
部材194が係止部材195に当接することにより、受渡しユ
ニット78の離脱方向の移動が確実に防止される。一方、
離脱防止手段190が第6図に実線で示す非作用位置にあ
るときには、その軸192がプレート部材195の切欠き196
から外れ、かくして受渡しユニット78の離脱方向の移動
が許容される。
かくの通りのキャップ送給システムは、複数種のキャ
ップを送給するのに適用することができる。具体例で
は、例えば外径が28mmで且つ高さが16mmである第1の形
態のキャップ及び例えば外径が39mmで且つ高さが19mmで
ある第2の形態キャップ(第1の形態のキャップより幾
分大きい)に適用することができる。そして、第1の形
態及び第2の形態のキャップのいずれかを使用するとき
でも、キャップ供給装置(図示せず)、上シュート10、
キャップ送給装置4及び固定シュート装置8は全く交換
する必要はなく、受渡しユニット78、即ちシュート部74
及びキャップキャッチャ部76を交換するのみでよい。更
に詳述すると、第6図乃至第8図に示す受渡しユニット
78(キャップキャッチャ部76を省略して示す)は、シュ
ート部74に規定された送給経路における一部の幅が送給
方向下流に向けて幾分漸減されており、また上記送給経
路の高さが送給方向下流に向けて幾分漸減されている。
かかる受渡しユニット78は、容易に理解される如く、小
さい方の第1の形態のキャップを使用するときに適用さ
れる。一方、大きい方の第2の形態のキャップに適用さ
れる受渡しユニット78は、図示していないが、シュート
部74に規定された送給経路の幅及び高さが上端から下端
まで変化することなく実質上一定であり、送給経路が変
化しない点を除けば図示の受渡しユニット78と実質上同
一である。
再び、主として第1図及び第2図を参照して、キャッ
プ供給装置(図示せず)からのキャップ50は上シュート
10を通ってキャップ送給装置4に供給される。キャップ
送給装置4は、上シュート10から投入されたキャップ50
を6個の送給口16からそれぞれ供給されるように所要の
通り分け、第4図及び第5図に示す通り、キャップ50の
天面が後側となるように各送給口16から固定シュート装
置8の対応するシュート18に送給する。固定シュート装
置8の各シュート18に送給されたキャップ50は送給経路
を通してキャップ受渡し装置74の対応するシュート部74
に送給され、シュート部74に規定された送給経路を通し
てキャップキャッチャ部76に送給され、キャップキャッ
チャ部76の一対の保持部材(図示せず)により受渡し位
置に保持される。一方、容器198(第2図)は矢印200で
示す方向に上記受渡し位置の下方を通って移動される。
この容器198が受渡し位置の下方を通過する際にその開
口部がキャップ50の一部に作用し、かくして容器198の
移動に伴いキャップ50が受渡し位置から移動し、この容
器198の開口に所要の通り被嵌される。
容器198に被嵌するキャップ50を換える(このとき、
受渡し位置の下方を通って移動する容器198の種類も変
わる)ときには、キャップ供給装置(図示せず)、上シ
ュート10、キャップ送給装置4、固定シュート装置8及
びキャップ受渡し装置6に収容されている全てのキャッ
プ50を取り除き、これらキャップ50(例えば第1の形態
のキャップ)に代えて、別の形態のキャップ50(例えば
第2の形態のキャップ)のキャップ供給装置に装填す
る。また、現在装着されている受渡しユニット78に加え
て、上記別形態のキャップ50に対応した受渡しユニット
78をキャップ受渡し装置6の装置本体部80に着脱自在に
装着する。
受渡しユニット78の離脱は、次の通りにして遂行され
る。主として第6図及び第7図を参照して、離脱せしめ
るには、まず、離脱防止手段190を矢印202(第6図)で
示す方向に旋回せしめて第6図に実線で示す非作用位置
に位置付ける。
次いで、第1の分離ユニット108を矢印106と反対の離
脱方向に移動せしめる。かくすると、第1の分離ユニッ
ト108と第2の分離ユニット110とが軸部材164及び係合
部材144を介して連結され、また第2の分離ユニット110
と第3の分離ユニット112とが軸部材182及び係合部材16
0を介して連結されており、それ故に、第1の分離ユニ
ット108の移動に伴って第2の分離ユニット110及び第3
の分離ユニット112も上支持案内レール96及び下支持案
内レール104に沿って移動される。上述した如くして第
1の分離ユニット108を所定量移動せしめ(第1の分離
ユニット108の他端部に設けられている受部材138が上支
持案内レール96及び下支持案内レール104から離脱し、
更にその一端部に設けられている受部材138が上支持案
内レール96及び下支持案内レール104から離脱する直前
まで移動せしめる)、しかる後係合部材144に設けられ
ている操作ノブ152を矢印154で示す方向に旋回せしめ
る。かくすると、係合部材144が非連結位置に位置し、
係合部材144が軸部材164から離脱し、第1の分離ユニッ
ト108と第2の分離ユニット110と連結が解除される。そ
して、かく連結を解除した後、第1の分離ユニット108
を更に離脱方向に移動せしめる。かく移動せしめると、
第1の分離ユニット108の一端部の受部材138も上支持案
内レール96及び下支持案内レール104から離脱され、か
くして第1の分離ユニット108が所要の通りにして装置
本体部80から離脱される。尚、上述した操作に代えて、
第2の分離ユニット110の軸部材164と第1の分離ユニッ
ト108の係合部材144との係合を解除した後、第1の分離
ユニット108を離脱方向に移動せしめるようにしてもよ
い。
次いで、第2の分離ユニット110を上記離脱方向に移
動せしめ、かく移動せしめると、第2の分離ユニット11
0の移動に伴って第3の分離ユニット112も上支持案内レ
ール96及び下支持案内レール104に沿って移動される。
かくの通りにして第2の分離ユニット110を所定量移動
せしめ(第2の分離ユニット110の他端部に設けられて
いる受部材138が上支持案内レール96及び下支持案内レ
ール104から離脱し、更にその一端部に設けられている
受部材138が上支持案内レール96及び下支持案内レール1
04から離脱する直前まで移動せしめる)、しかる後係合
部材160に設けられている操作ノブ176を矢印178で示す
方向に旋回せしめる。かくすると、係合部材160が非連
結位置に位置し、係合部材160が軸部材182から離脱し、
第2の分離ユニット110と第3の分離ユニット112との連
結が解除される。そして、かく連結を解除した後、第2
の分離ユニット110を更に離脱方向に移動せしめる。か
く移動せしめると、第2の分離ユニット110の一端部の
受部材138も上支持案内レール96及び下支持案内レール1
04から離脱され、かくして第2の分離ユニット110も所
要の通りにして装置本体部80から離脱される。尚、この
第2の分離ユニット110に関しても、第3の分離ユニッ
ト112の軸部材182と第2の分離ユニット110の係合部材1
60との係合を解除した後、第2の分離ユニット110を離
脱方向に移動せしめるようにしてもよい。
しかる後、更に、第3の分離ユニット112を離脱方向
に移動せしめる。かくすると、第3の分離ユニット112
の受部材138も上支持案内レール96及び下支持案内レー
ル104から離脱され、かくして受渡しユニット78全体が
所要の通りにして装置本体部80から離脱される。
一方、受渡しユニット78の装着は、次の通りにして遂
行することができる。装着するには、まず、離脱阻止手
段190を非作用位置に位置付けた状態において、第3の
分離ユニット112の受渡し部材138を上支持案内部材96及
び下支持案内部材104に装着し、そしてこれらに沿って
矢印106で示す装着方向に移動せしめる。
次いで、第2の分離ユニット110の受部材138を上支持
案内部材96及び下支持案内部材104に装着し、そしてこ
れらに沿って矢印106で示す装置方向に移動せしめる。
第2の分離ユニット110をかく装着して移動せしめる
と、第2の分離ユニット110の上記移動に伴って係合部
材160が第3の分離ユニット112の軸部材182に離脱自在
に係合し(係合部材160の爪部160aの先端部は弧状にな
っており、従ってかかる弧状面の作用により係合部材16
0の爪部160aが軸部材182を乗り越えてこれに係合す
る)、また第2の分離ユニット110の当接部材162が第3
の分離ユニット112の当接ブロック184に当接する。かく
すると、第3の分離ユニット112と第2の分離ユニット1
10とが所要の通り連結され、第2の分離ユニット110の
移動に伴って第3の分離ユニット112も移動される。
しかる後、第1の分離ユニット108の受部材138を上支
持案内部材96及び下支持案内部材104に装着し、そして
これらに沿って矢印106で示す装着方向に移動せしめ
る。第2の分離ユニット108をかく装着して移動せしめ
ると、第1の分離ユニット108の上記移動に伴って係合
部材144が第2の分離ユニット110の軸部材164に離脱自
在に係合し(係合部材144の爪部144aの先端部は弧状に
なっており、従ってかかる弧状面の作用により係合部材
144の爪部144aが軸部材164を乗り越えてこれに係合す
る)、また第1の分離ユニット108の当接部材146が第2
の分離ユニット110の当接ブロック165に当接する。かく
すると、第2の分離ユニット110と第1の分離ユニット1
08とが所要の通り連結され、第1の分離ユニット108の
移動に伴って第2の分離ユニット110及び第3の分離ユ
ニット112も移動される。
かくの通りにして第1の分離ユニット108を所定位置
まで移動せしめると、第3の分離ユニット112のブロッ
ク180が位置決め部材186に当接し、第3の分離ユニット
112の移動が阻止され、かくして受渡しユニット78が所
定の装着位置に位置付けられる。このとき、第3の分離
ユニット112と第2の分離ユニット110とは、当接ブロッ
ク184及び当接部材162により所定の位置関係に保持さ
れ、また第2の分離ユニット110と第1の分離ユニット1
08とは、当接ブロック165と当接部材146により所定の位
置関係に保持される。
しかる後、離脱防止手段190を旋回せしめて作用位置
に位置付ける。かくすると、係止部材194がプレート部
材195の移動経路に位置し、第1の分離ユニット108の離
脱方向の移動が確実に阻止される。
かくの通りのキャップ受渡し装置6においては、6個
のシュート部74及びキャップキャッチャ部76を2個づつ
3つに分けて3個の分離ユニット108、110及び112に装
着しており、それ故に、各分離ユニット108、110及び11
2の重量は比較的軽く、従ってこれら分離ユニット108、
110及び112の装着及び離脱を容易に行うことができる。
以上、本発明に従うキャップ受渡し装置の一具体例に
ついて説明したが、本発明はかかる具体例に限定される
ものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の
変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の具体例では、各分離ユニットに2個の
シュート部及びキャップキャッチャ部を設けているが、
これらの重量が更に重いときには、各分離ユニットにシ
ュート部及びキャップキャッチャ部を1個設けるように
してもよく、一方、これらの重量が更に軽いときには、
各分離ユニットにシュート部及びキャップキャッチャ部
を3個又はそれ以上設けるようにしてもよい。
また、例えば、図示の具体例では、シュート部及びキ
ャップキャッチャ部を合計6個備えているが、これに限
定されることなく、これらを1個又は複数個(6個を除
く)備えるものにも同様に適用することができる。かか
る場合に、受渡しユニットを複数の分離ユニットに分割
する必要はなく、単一の受渡しユニットとして構成する
こともできる。
更に、例えば、図示の具体例では、キャップ供給装置
からのキャップをキャップ送給装置及び固定シュート装
置を通してキャップ受渡し装置に送給しているが、これ
に代えて、例えばキャップ供給装置からのキャップをシ
ュートを介してキャップ受渡し装置に送給するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うキャップ受渡し装置の一具体例
を備えたキャップ送給システムを示す簡略正面図。 第2図は、第1図のキャップ送給システムの簡略側面
図。 第3図は、第1図のキャップ送給システムにおける固定
シュート装置の一部を一部断面で示す図。 第4図は、第3図におけるIV−IV線による断面図。 第5図は、第3図におけるV−V線による断面図。 第6図は、第1図のキャップ送給システムにおけるキャ
ップ受渡し装置の要部を一部断面で示す図。 第7図は、第6図のキャップ受渡し装置における受渡し
ユニットの要部を一部断面で示す図。 第8図は、第6図におけるVIII−VIII線による断面図。 4……キャップ送給装置 6……キャップ受渡し装置 8……固定シュート装置 18……シュート 50……キャップ 60……送給阻止手段 74……シュート部 76……キャップキャッチャ部 78……受渡しユニット 80……装置本体部 88……支持プレート 96……上支持案内レール 104……下支持案内レール 108……第1の分離ユニット 110……第2の分離ユニット 112……第3の分離ユニット 144及び160……係合部材 146及び162……当接部材 164及び182……軸部材 165及び184……当接ブロック 180……ブロック 186……位置決め部材 190……離脱防止手段
フロントページの続き (72)発明者 清水 輝雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番 地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作 所内 (56)参考文献 特開 昭62−260694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B67B 3/06 - 3/064

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャップ供給装置から供給されたキャップ
    を受渡し位置に保持し、かく保持したキャップを該受渡
    し位置の下方を通過する容器の開口に被嵌するキャップ
    受渡し装置において、 キャップを該受渡し位置に保持するキャップキャッチャ
    部と該キャップ供給装置からのキャップを該キャップキ
    ャッチャ部に導くためのシュート部とが受渡しユニット
    として構成され、装置本体部には支持案内レール手段が
    装着方向に延びるように配設され、該受渡しユニットに
    は被支持案内手段が配設され、該被支持案内手段が該支
    持案内レール手段に着脱自在に装着されることにより、
    該受渡しユニットは該装置本体部に着脱自在に装着され
    る、ことを特徴とするキャップ受渡し装置。
  2. 【請求項2】該支持案内レール手段は支持案内レールか
    らなり、該被支持案内手段は該支持案内レールに着脱自
    在に装着される受凹部を含む請求項1記載のキャップ受
    渡し装置。
  3. 【請求項3】該装置本体部の一端部には、該受渡しユニ
    ットの装着位置を越える移動を阻止する位置決め部材が
    設けられている請求項1又は2記載のキャップ受渡し装
    置。
  4. 【請求項4】該受渡しユニットはキャップキャッチャ部
    及びシュート部を単数又は複数備える複数個の分離ユニ
    ットから構成され、該複数個の分離ユニットの各々が該
    支持案内レール手段に着脱自在に装着される請求項1〜
    3のいずれか1項記載のキャップ受渡し装置。
  5. 【請求項5】該複数の分離ユニットは相互に着脱自在に
    連結され、相互に連結される分離ユニットには着脱自在
    に連結されると相互に当接する位置決め当接部が設けら
    れている請求項4記載のキャップ受渡し装置。
  6. 【請求項6】該相互に連結される分離ユニットの片方に
    は被係合部材が設けられ、またそれらの他方には該被係
    合部材に係合する連結位置と該被係合部材から離脱する
    非連結位置の間を移動自在に係合部材が装着されてお
    り、該複数個の分離ユニットを順次該支持案内レール手
    段に装着すると、該係合部材が該非係合部材に係合し、
    かくして該複数個の分離ユニットが着脱自在に連結され
    る請求項4又は5記載のキャップ受渡し装置。
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