JP2860782B2 - カラー画像を利用した燃焼判定・制御方法および判定・制御装置 - Google Patents

カラー画像を利用した燃焼判定・制御方法および判定・制御装置

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JP2860782B2
JP2860782B2 JP21306296A JP21306296A JP2860782B2 JP 2860782 B2 JP2860782 B2 JP 2860782B2 JP 21306296 A JP21306296 A JP 21306296A JP 21306296 A JP21306296 A JP 21306296A JP 2860782 B2 JP2860782 B2 JP 2860782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼判定・制御方
法および判定・制御装置に関する。さらに詳しくは、カ
ラー画像を利用した燃焼判定・制御方法および判定・制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ごみ焼却炉やボイラ等の燃焼
装置においては、燃焼が正しくなされているか否かをみ
るために、燃焼状態の判定や燃焼診断がなされている。
これは燃焼が正しくなされていない場合には、NOX
COや煤塵が発生し、大気汚染の原因となるからであ
る。また、この判定結果や診断結果を用いて燃焼制御を
行い、NOXやCOや煤塵の発生を抑制することがなさ
れている。
【0003】この燃焼判定方法および判定装置あるいは
燃焼診断方法および診断装置に関しては、従来より種々
の提案がなされている。
【0004】例えば、特開平1ー263414号公報に
は、バーナの燃焼状態を診断する燃焼診断方法におい
て、火炎の形状及び燃焼のプロセス量を計測し、火炎の
形状と燃焼のプロセス量との相関関係を表すモデルを同
定し、前記モデルを用いて火炎の形状から燃焼のプロセ
ス量を推定することを特徴とする火炎形状計測による燃
焼診断方法が提案されている。
【0005】しかしながら、特開平1ー263414号
公報の提案にかかわる燃焼診断方法においては、NOX
やCOやO2や灰中未燃分等の測定に時間がかかる燃焼
のプロセス量の計測が必要となるために、燃焼診断に相
当の時間遅れを伴うということになる。かかる時間遅れ
は、例えばストーカ炉による燃焼方式のように燃焼に数
十分を要する場合にはさほど問題にはならないが、例え
ば流動床炉のように燃焼が十数秒でなされる場合には、
診断結果が実際の燃焼にマッチしないという問題を生ず
る。
【0006】本発明者等はかかる従来技術の課題を解決
すべく既にカラー画像を利用した燃焼判定・制御方法お
よび判定・制御装置を提案(特開平8ー49845号)
しているが、ゴミ焼却炉のような燃焼装置においては季
節により燃焼装置へ供給される燃料性状が大幅に変化す
るため、燃焼状態にマッチした燃焼状態の判定や評価が
なされない場合もあるということが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
本発明者等の先の提案にかかわる燃焼判定・制御方法お
よび判定・制御装置の欠点が解消されてなる燃焼判定・
制御方法および判定・制御装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
対し鋭意研究した結果、ニューラルネットワークを運転
中の燃焼装置から教師データをオンラインで得て、その
データを利用してニューラルネットワークを新たに生成
し、その生成されたニューラルネットワークにより稼働
中のニューラルネットワークを燃焼装置の稼働中に更新
することにより前記課題が氷解されることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1発明は、カラー画
像を利用してニューラルネットワークにより燃焼装置の
燃焼状態の判定を行う燃焼判定方法において、燃焼状態
の判定に用いられているニューラルネットワークの燃焼
状態の判定または評価結果が妥当しなくなった場合、稼
働中の燃焼装置からの運転データに基づいて作成された
教師データを用いて学習を行った新たなニューラルネッ
トワークに、燃焼状態の判定に用いられているニューラ
ルネットワークが、その燃焼装置の稼働中に更新されて
燃焼状態の判定または評価がなされること特徴とする燃
焼判定方法に関する。
【0010】より具体的には、本発明の第1発明は、燃
焼状態をカラー画像で撮像する手順と、得られたカラー
画像を画像処理して赤成分、緑成分および青成分の3成
分画像に分ける手順と、前記3成分画像の表色系の変換
を行う手順と、得られた3成分画像および/または前記
表色系変換後の画像から燃焼状態に大きくかかわってい
る特徴パラメータを抽出および/または生成する手順
と、前記抽出および/または生成された特徴パラメータ
をニューラルネットワークの入力として用い、典型的な
燃焼状態との適合度を求めて燃焼状態を判定または評価
する手順と、燃焼状態の判定に用いられているニューラ
ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果が妥当
しなくなった場合、そのニューラルネットワークを稼働
中の燃焼装置からの運転データに基づいて作成された教
師データを用いて学習を行った新たなニューラルネット
ワークに、その燃焼装置の稼働中に更新して燃焼状態の
判定または評価する手順とを含んでなることを特徴とす
るカラー画像を利用した燃焼判定方法に関する。
【0011】本発明の第1発明においては、撮像された
カラー画像から火炎の領域を分離する手順が付加されて
なるのが好ましく、また前記適合度を確率的に統合処理
して燃焼状態を判定または評価するのも好ましい。
【0012】ここで、前記教師データは、ニューラルネ
ットワークの更新作業において変更されない燃焼装置の
典型的な燃焼状態に関する基本教師データと、稼働中の
燃焼装置からの運転データに基づいて変更される可変教
師データとされ、そして前記稼働中の燃焼装置の運転デ
ータに基づいて作成された可変教師データ中、所定の条
件を満足するものがそれに対応する所定の条件を満足す
る可変教師データと置換される。
【0013】本発明の第2発明は、前記第1発明の燃焼
状態の判定または評価結果を用いて燃焼制御がなされる
ことを特徴とするカラー画像を利用した燃焼制御方法に
関する。
【0014】本発明の第2発明の燃焼制御方法において
は、例えば、空気供給量、1次空気量および2次空気量
の割合、燃焼室内への注水量または燃料供給量の調整が
なされる。
【0015】本発明の第3発明は、カラー画像撮像手段
と表色系変換手段と特徴パラメータ抽出・生成手段と可
変ニューラルネットワーク手段とを備え、前記可変ニュ
ーラルネットワーク手段が、燃焼状態の判定を行ってい
る稼働ニューラルネットワークと、燃焼装置の運転デー
タをオンラインで取り込んで作成された教師データによ
り新たなニューラルネットワークを生成するオンライン
・ニューラルネットワーク生成手段と、該オンライン・
ニューラルネットワーク生成手段により生成された新た
なニューラルネットワークと稼働ニューラルネットワー
クの燃焼状態の判定または評価結果を評価するネットワ
ーク評価手段と、該ネットワーク評価手段により稼働ニ
ューラルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果
が妥当しないと評価された場合に稼働ニューラルネット
ワークを新たなニューラルネットワークに更新する更新
手段とを有し、前記表色系変換手段により、撮像された
画像の表色系の変換がなされ、前記特徴パラメータ抽出
・生成手段により、変換された表色系の成分値および/
または撮像された画像の3成分値に基づいて特徴パラメ
ータが抽出および/または生成され、前記可変ニューラ
ルネットワーク手段により、前記特徴パラメータに基づ
いて、典型的な燃焼状態との適合度が算出されて燃焼状
態が判定または評価されることを特徴とするカラー画像
を利用した燃焼判定装置に関する。
【0016】本発明の第4発明は、カラー画像撮像手段
と表色系変換手段と特徴パラメータ抽出・生成手段と可
変ニューラルネットワーク手段と確率的統合処理手段と
を備え、前記可変ニューラルネットワーク手段が、燃焼
状態の判定を行っている稼働ニューラルネットワーク
と、燃焼装置の運転データをオンラインで取り込んで作
成された教師データにより新たなニューラルネットワー
クを生成するオンライン・ニューラルネットワーク生成
手段と、該オンライン・ニューラルネットワーク生成手
段により生成された新たなニューラルネットワークと稼
働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定または評価
結果を評価するネットワーク評価手段と、該ネットワー
ク評価手段により稼働ニューラルネットワークの燃焼状
態の判定または評価結果が妥当しないと評価された場合
に稼働ニューラルネットワークを新たなニューラルネッ
トワークに更新する更新手段とを有し、前記表色系変換
手段により、撮像された画像の表色系の変換がなされ、
前記特徴パラメータ抽出・生成手段により、変換された
表色系の成分値および/または撮像された画像の3成分
値に基づいて特徴パラメータが抽出および/または生成
され、前記可変ニューラルネットワーク手段により、前
記特徴パラメータに基づいて、典型的な燃焼状態との適
合度が算出され、前記確率的統合処理手段により、算出
された適合度が確率的に処理されて燃焼状態が判定また
は評価されることを特徴とするカラー画像を利用した燃
焼判定装置に関する。
【0017】本発明の第5発明は、プロセス状態量入力
処理手段とカラー画像撮像手段と表色系変換手段と特徴
パラメータ抽出・生成手段と可変ニューラルネットワー
ク手段と燃焼制御処理手段とプロセス制御量出力処理手
段とを備え、前記可変ニューラルネットワーク手段が、
燃焼状態の判定を行っている稼働ニューラルネットワー
クと、燃焼装置の運転データをオンラインで取り込んで
作成された教師データにより新たなニューラルネットワ
ークを生成するオンライン・ニューラルネットワーク生
成手段と、該オンライン・ニューラルネットワーク生成
手段により生成された新たなニューラルネットワークと
稼働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定または評
価結果を評価するネットワーク評価手段と、該ネットワ
ーク評価手段により稼働ニューラルネットワークの燃焼
状態の判定または評価結果が妥当しないと評価された場
合に稼働ニューラルネットワークを新たなニューラルネ
ットワークに更新する更新手段とを有し、前記表色系変
換手段により、撮像された画像の表色系の変換がなさ
れ、前記特徴パラメータ抽出・生成手段により、変換さ
れた表色系の成分値および/または撮像された画像の3
成分値に基づいて特徴パラメータが抽出および/または
生成され、前記可変ニューラルネットワーク手段によ
り、前記特徴パラメータに基づいて、典型的な燃焼状態
との適合度が算出されて燃焼状態が判定または評価さ
れ、前記燃焼制御処理手段により、前記燃焼状態の判定
または評価結果に基づいてプロセス制御量が算出され、
前記プロセス制御量出力処理手段により、前記プロセス
制御量に対し所定の処理がなされて出力されることを特
徴とするカラー画像を利用した燃焼制御装置に関する。
【0018】本発明の第6発明は、プロセス状態量入力
処理手段とカラー画像撮像手段と表色系変換手段と特徴
パラメータ抽出・生成手段と可変ニューラルネットワー
ク手段と確率的統合処理手段と燃焼制御処理手段とプロ
セス制御量出力処理手段とを備え、前記可変ニューラル
ネットワーク手段が、燃焼状態の判定を行っている稼働
ニューラルネットワークと、燃焼装置の運転データをオ
ンラインで取り込んで作成された教師データにより新た
なニューラルネットワークを生成するオンライン・ニュ
ーラルネットワーク生成手段と、該オンライン・ニュー
ラルネットワーク生成手段により生成された新たなニュ
ーラルネットワークと稼働ニューラルネットワークの燃
焼状態の判定または評価結果を評価するネットワーク評
価手段と、該ネットワーク評価手段により稼働ニューラ
ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果が妥当
しないと評価された場合に稼働ニューラルネットワーク
を新たなニューラルネットワークに更新する更新手段と
を有し、前記表色系変換手段により、撮像された画像の
表色系の変換がなされ、前記特徴パラメータ抽出・生成
手段により、変換された表色系の成分値および/または
撮像された画像の3成分値に基づいて特徴パラメータが
抽出および/または生成され、前記可変ニューラルネッ
トワーク手段により、前記プロセス状態量入力手段から
のプロセス状態量および特徴パラメータに基づいて、典
型的な燃焼状態との適合度が算出され、前記確率的統合
処理手段により、算出された適合度が確率的に処理され
て燃焼状態が評価され、前記燃焼制御処理手段により、
前記燃焼状態の判定または評価結果に基づいてプロセス
制御量が算出され、前記プロセス制御量出力処理手段に
より、前記プロセス制御量に対し所定の処理がなされて
出力されることを特徴とするカラー画像を利用した燃焼
制御装置に関する。
【0019】ここで、前記教師データは、ニューラルネ
ットワークの更新作業において変更されない燃焼装置の
典型的な燃焼状態に関する基本教師データと、稼働中の
燃焼装置からの運転データに基づいて変更される可変教
師データとされ、そして前記稼働中の燃焼装置の運転デ
ータに基づいて作成された可変教師データ中、所定の条
件を満足するものがそれに対応する所定の条件を満足す
る可変教師データと置換される。
【0020】また、本発明の燃焼制御方法および装置に
おいては、例えば、空気供給量、1次空気量および2次
空気量の割合、燃焼室内への注水量または燃料供給量の
調整がなされる。
【0021】
【作用】燃焼状態のカラー画像を撮像し、得られたカラ
ー画像から赤、緑および青の各色成分からなる3成分画
像を作成し、この3成分画像から燃焼状態に大きくかか
わっている特徴パラメータを抽出および/または生成
し、あるいは表色系変換後の画像から燃焼状態に大きく
かかわっている特徴パラメータを抽出および/または生
成し、それら抽出および/または生成された特徴パラメ
ータを可変ニューラルネットワーク手段に入力する。可
変ニューラルネットワーク手段では、入力された特徴パ
ラメータに基づいて、典型的な燃焼状態との適合度を求
めて燃焼状態の判定または評価がなされる。そして、可
変ニューラルネットワーク手段の燃焼状態の判定を行っ
ている稼働ニューラルネットワークは燃焼装置の稼働中
の運転データに基づいて作成された教師データにより随
時更新されているので、燃焼装置の燃料の性状の季節変
動に影響されずに、適正な燃焼状態の判定または評価が
なし得る。しかも、燃焼状態のカラー画像の撮像は時間
遅れなくしてなされているので、その画像を利用した燃
焼状態の判定または評価は、実用上、時間遅れがなくな
される。また、得られた適合度を確率的に統合処理して
燃焼状態の判定または評価を行う本発明の好ましい態様
においては、確率的に統合処理しているので、例えば火
炎の揺らぎや燃焼むらにより短時間の間に画像が不規則
に変化しても、信頼性の高い判定または評価がなし得
る。
【0022】さらに、この判定または評価結果を用いて
燃焼制御、例えば空気供給量、1次空気量および2次空
気量の割合、燃焼室内への注水量または燃料供給量など
の調整を行えば、前述のごとく、判定または評価が燃料
の性状の季節変動に対応させてなされるとともに、時間
遅れがなくなされているので、燃焼状態に即応させて燃
焼制御がなし得る。すなわち、最適な燃焼制御がなし得
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はか
かる実施の形態のみに限定されるものではない。
【0024】本発明の燃焼判定・制御方法が適用されて
いる画像処理装置1、ファジィシステム2および燃焼制
御装置3を備える燃焼装置Aの概略図を図1に、その燃
焼判定・制御装置の機能ブロック図を図2に示し、同判
定・制御装置Aは、カラー画像撮像手段10と、表色系
変換手段22と、特徴パラメータ抽出・生成手段24
と、プロセス状態量入力処理手段32と、可変ニューラ
ルネットワーク手段42と、確率的統合処理手段44
と、燃焼制御処理手段46と、プロセス制御量出力処理
手段34とを主要部としてなる。そして、表色系変換手
段22と、特徴パラメータ抽出・生成手段24と、プロ
セス状態量入力処理手段32と、可変ニューラルネット
ワーク手段42と、確率的統合処理手段44と、燃焼制
御処理手段46と、プロセス制御量出力処理手段34と
により画像処理装置1が構成されている。
【0025】カラー画像撮像手段10は燃焼を撮像する
ものであって、例えばカラーテレビカメラとされる。こ
のカラー画像撮像手段10により撮像されたカラー画像
は、信号ケーブルによりNTSCなどの複合カラー画像
信号、あるいはRGB3原色成分組合せ信号(以下、単
にRGB信号という)に変換された後、その一部は分岐
されて表色系変換手段22に入力される。
【0026】表色系変換手段22は入力された信号の表
色系の変換を行うものである。より具体的には、入力さ
れたカラー画像信号に対して次のような処理がなされ
る。まず、入力されたカラー画像信号をRGB画像メモ
リ(第1画像メモリ)に記憶する。入力された信号が複
合カラー画像信号の場合には、RGB信号に変換した
後、このRGB画像メモリに記憶する。ついで、RGB
画像メモリに記憶されたRGB表色系の画像データから
表色系の変換、例えばYIQ表色系への変換を行い、各
画素ごとに各成分値、例えば(Y,I,Q)を算出す
る。
【0027】特徴パラメータ抽出・生成手段24は、得
られた新しい表色系での成分値あるいはRGB表色系の
画像データから1画面の燃焼状態を表す特徴パラメータ
を抽出あるいは生成するものである。例えば、I,Qの
1画面当りの平均値を算出して、その値を特徴パラメー
タとして抽出したり、あるいはY,I,Qの一画面平均
値に対する時間的な傾き、例えば30秒間の傾きや15
秒間の傾きを算出したり、R,G,Bの一画面平均値に
対する時間的な傾き、例えば30秒間の傾きや15秒間
の傾きを算出したり、Y,I,Qの各種組合せの和や
差、例えばY+I,Y+I+Q,Y−Qなどを算出した
り、R,G,Bの各種組合せの和や差、例えばR−B,
R+G+Bなどを算出したりして、特徴パラメータを生
成するものである。
【0028】そして、これら抽出あるいは生成された特
徴パラメータの値は可変ニューラルネットワーク手段4
2に入力される。この場合、必要に応じて所定のプロセ
ス状態量入力処理手段32からのプロセス状態量も可変
ニューラルネットワーク手段42に入力されてもよい。
なお、特徴パラメータを抽出あるいは生成する際、より
的確に燃焼状態を判断できるようにするため、火炎領域
のみを分離する前処理を行うのが好ましい。この火炎領
域の分離は、例えば、輝度を表すY成分値に対して閾値
処理を施すことによりなされる。より具体的には、Y成
分値がある一定値以上の領域を火炎領域とし、一定値未
満の領域をその他の背景領域として処理するものであ
る。
【0029】ここで、前記RGB表色系からYIQ表色
系への変換は、下記数1によりなされる。
【0030】
【数1】−
【0031】プロセス状態量入力処理手段32は、燃焼
制御装置からプロセス信号として入力される燃焼室出口
2濃度、燃焼室炉内圧力、燃焼室出口温度等のプロセ
ス状態量の信号形態の処理を行い、燃焼判定・制御装置
Aの処理に適した信号に変換するものである。プロセス
状態量入力処理手段32は、例えば入力インターフェー
スとされる。
【0032】可変ニューラルネットワーク手段42は、
入力された特徴パラメータの値に基づいて、あるいは必
要に応じてプロセス状態量入力手段32からのプロセス
状態量の値にも基づいて、典型的な燃焼状態との適合度
を求めて、例えば燃焼悪化、燃焼適正、燃焼過剰という
ような燃焼状態の判定または評価を行うニューラルネッ
トワークが、燃焼装置の運転データをオンラインで取り
込んで作成された教師データにより、その燃焼装置の稼
働中に学習がなされた新たなニューラルネットワークに
更新可能とされてなるものである。
【0033】つまり、この可変ニューラルネットワーク
手段42は、図3に示すように、燃焼状態の判定または
評価を行っている稼働ニューラルネットワーク420
と、燃焼装置の運転データを稼働中に取り込んで、すな
わちオンラインで取り込んで作成された教師データによ
り新たなニューラルネットワーク422を生成するオン
ライン・ニューラルネットワーク生成手段423と、こ
のオンライン・ニューラルネットワーク生成手段423
により生成された新たなニューラルネットワーク(以
下、オンライン・ニューラルネットワークという)42
2と稼働ニューラルネットワーク420を評価するネッ
トワーク評価手段424と、このネットワーク評価手段
424によりオンライン・ニューラルネットワーク42
2の方が燃焼状態の判定を行っている稼働ニューラルネ
ットワーク420より適当と評価された場合に、稼働ニ
ューラルネットワーク420をオンライン・ニューラル
ネットワーク422に更新する更新手段425とを備え
てなるものとされる。なお、燃焼装置の運転開始時にお
ける稼働ニューラルネットワーク420は、当初に構築
されているニューラルネットワーク、すなわち初期ニュ
ーラルネットワーク421とされている。
【0034】また、初期ニューラルネットワーク421
およびオンライン・ニューラルネットワーク422は、
従前と同様に、複数の処理ユニットから構成されている
入力層と中間層と出力層とから構成されている(図4参
照)。また、これらの各処理ユニットも、従前と同様
に、次層および前層の間で学習により定められる重み係
数でもって結合されるとともに、各処理ユニットは前層
からの入力の総和をとる加算器と学習により定められる
閾値を持った閾値関数を有している。そして、これらの
ニューラルネットワーク421,422の学習において
は、従前と同様に、入力パターン(教師入力データ)と
目標出力パターン(教師出力データ(燃焼状態デー
タ))対が提示される。この提示の直後に、ニューラル
ネットワーク421,422の出力と目標出力との間の
差が減少するように、重みと閾値の調整がなされる。学
習に際しては、入力パターンと目標パターンの対の集合
である学習用集合を用い、ニューラルネットワーク42
1,422にはこれを繰返し提示する。この学習が終了
すると、ニューラルネットワーク421,422の動作
テストがなされる。
【0035】これをより具体的に説明すると、この学習
においては、順伝播ステップと、その後に実行される逆
伝播ステップとがある。この順伝播ステップおよび逆伝
播ステップは、いずれも学習中にパターンの提示がなさ
れるたびに実行される。順伝播ステップは、ニューラル
ネットワーク421,422の入力層への入力パターン
の提示で始まり、活性レベルの計算が中間層を通じて順
伝播していく間継続する。それぞれの層の全ての処理ユ
ニット(図3では○印で示す)は、入力の総和を求め、
閾値関数により出力を計算する。それからユニットの出
力層がネットワークの出力を行う。
【0036】ついで、ニューラルネットワーク421,
422の出力パターンと目標出力パターンとの比較がな
され、それに差異があるときに逆伝播ステップが開始さ
れる。逆伝播ステップでは、各層のユニットの閾値と重
み変化分の計算がなされるが、これを出力層から始めて
中間層へと順番に逆方向にたどっていく。この逆伝播ス
テップでは、ニューラルネットワーク421,422は
観測された差異が減少されるように、重みと閾値との調
整がなされる。
【0037】このような学習がなされるので、ニューラ
ルネットワーク421,422からの出力パターンは、
基本的には、最終的に目標出力パターンに概ね一致する
ようになる。そのため、燃焼装置の運転開始直後におい
ては可変ニューラルネットワーク手段42に当初に構築
されている初期ニューラルネットワーク421によりな
される燃焼状態の判定または評価結果は概ね実際の燃焼
状態にマッチする。
【0038】しかしながら、ゴミ焼却炉のような燃焼装
置の場合には、燃料であるゴミ性状が季節により大幅に
変動するため、初期ニューラルネットワーク421によ
りなされる燃焼状態の判定等が実際の燃焼状態にマッチ
しない場合が生ずる。そのため、オンライン・ニューラ
ルネットワーク生成手段423により、初期ニューラル
ネットワーク421の一部の教師データ(教師入力およ
び教師出力の両者を含む)を、燃焼装置の運転データを
オンラインで取り込んで作成された教師データ(以下、
この一部の教師データを可変教師データといい、残りの
変更されない、あるいは燃焼装置の基本性能上変更でき
ない典型的な燃焼状態に関する教師データを基本教師デ
ータという)に置き換えてニューラルネットワークの学
習を燃焼装置の稼働中に行い、すなわちニューラルネッ
トワークのオンライン学習を行い新たなニューラルネッ
トワーク422を生成する。すなわち、オンライン・ニ
ューラルネットワーク422を生成する。
【0039】このオンライン・ニューラルネットワーク
422の生成を、より詳細に説明すれば次のようにな
る。
【0040】まず、初期ニューラルネットワーク421
のコピーを生成するとともに、基本教師入力データ、可
変教師入力データおよび燃焼状態データを、例えば下記
のように選定する。
【0041】基本教師入力データ:TBij(i=1…
N,j=1…n) 可変教師入力データ:TCij(i=1…N,j=1…n
´) 燃焼状態データ:TCir(i=1…N,r=1…m)
【0042】ここで、基本教師入力データは、既存の燃
焼装置の典型的な燃焼状態における、例えばR成分の1
5秒平均、時間軸上のR成分の傾きなどとされ、可変教
師入力データは、その時点時点における、例えばR成分
の15秒平均、時間軸上のR成分の傾きなどとされ、燃
焼状態データは、特徴ある燃焼状態になったときの燃焼
状態の判定結果、例えば燃焼過剰、燃焼適正、燃焼悪化
とされる。また、Nはニューラルネットワークの入力数
(NIN)とニューラルネットワーク出力数(NOUT)と
の和、n、n´、mはそれぞれ基本教師入力データ数、
可変教師入力データ数、燃焼状態データ数を示す。
【0043】ついで、燃焼装置の稼働中にオンラインで
取り込まれた燃焼状態データTCirが教師出力データと
して使用し得るか、各燃焼状態(燃焼過剰、燃焼適正、
燃焼悪化)ごとに評価を行う。この際、下記数2の評価
関数が用いられる。
【0044】
【数2】
【0045】ここで、 s=1…NOUT:燃焼状態(例えばs=1は燃焼過剰と
される) αi:重み係数(燃焼状態により決定) TmBis:各燃焼状態における基本教師入力データTBij
の平均
【0046】例えば過剰燃焼(s=1)の教師入力デー
タ数がn〃とすると、TmBisは下記式数3により表され
る。
【0047】
【数3】
【0048】そして、J1 sが所定の閾値以下であれば、
可変教師入力データの中の一つと入れ換えがなされる。
この入れ換えがなされる可変教師入力データは、下記数
4の評価関数の最も大きい値のものとされる。
【0049】
【数4】
【0050】なお、このオンライン学習においては、こ
の学習が燃焼装置の稼働中になされるところから、初期
ニューラルネットワーク421の学習結果を初期値とし
て用い、ニューラルネットワークの学習時間の短縮が図
られている。そして、生成されたオンライン・ニューラ
ルネットワーク422には、初期ニューラルネットワー
ク421同様に特性データ等が入力されて燃焼状態の判
定または評価がなされる。
【0051】そして、得られた初期ニューラルネットワ
ーク421およびオンライン・ニューラルネットワーク
422のそれぞれの燃焼状態の判定等は、評価手段42
4によりいずれが実際の燃焼状態にマッチしているかが
評価される。この評価は、例えばCOが発生しているか
否かと、その際のO 2濃度によりなされる。すなわち、
ニューラルネットワーク421,422のCO発生の判
定に対して実際にCOが測定されたか否かと、その際の
2濃度によりなされる。例えば1時間稼働して、初期
ニューラルネットワーク421の判定が10回なされ、
その中3回的中したのに対し、オンライン・ニューラル
ネットワーク422の判定が11回なされ、その中8回
的中したとすれば、初期ニューラルネットワーク421
がオンライン・ニューラルネットワーク422に更新さ
れる。以後このオンライン・ニューラルネットワーク4
22により燃焼状態の判定等がなされる。つまり、オン
ライン・ニューラルネットワーク422が稼働ニューラ
ルネットワーク420とされる。なお、頻繁に判定結果
がなされる場合、燃焼が不安定な状態であるというおそ
れなどもあるため、初期ニューラルネットワーク421
からオンライン・ニューラルネットワーク422に更新
されないこともある。
【0052】しかして、このようにして更新された稼働
ニューラルネットワーク420は、その後に同様にして
生成されるオンライン・ニューラルネットワーク422
と比較判定され、もしその燃焼状態の判定結果が実際の
運転状態にマッチしていないと評価されると新たに生成
されたオンライン・ニューラルネットワーク422に更
新される。すなわち、新たに生成されたオンライン・ニ
ューラルネットワーク422が稼働ニューラルネットワ
ーク420とされる。
【0053】なお、このオンライン・ニューラルネット
ワーク422の生成は、燃焼装置の稼働中の全ての期間
においてなされてもよく、あるいは稼働ニューラルネッ
トワーク421の燃焼状態の判定が実際の運転にマッチ
しなくなったときに限定されてなされてもよい。
【0054】そして、可変ニューラルネットワーク手段
42の燃焼状態の判定または評価結果は、確率的統合処
理手段44に入力される。なお、確率的統合処理手段4
4が設けられていない場合には、可変ニューラルネット
ワーク手段42の燃焼状態の判定または評価結果がその
まま出力される。
【0055】確率的統合処理手段44は、カラー画像撮
像手段10による撮像が、覗き窓を通してなされるため
に、燃焼領域の全域を撮像することができず、そのた
め、例えば火炎の揺らぎや燃焼むらにより、時間の隔た
りがあまりない画像について異なった判定や評価なされ
るのを防ぐ処理を行うものである。この処理をより具体
的に説明すれば次のようになる。
【0056】可変ニューラルネットワーク手段42の出
力パターンが、例えば燃焼悪化、燃焼適正、燃焼過剰の
それぞれのパターンとの適合度として出力されるため、
ある燃焼状態が2以上のパターン、例えば燃焼悪化、燃
焼適正の両パターンとも適合度がある閾値以上で出力さ
れる場合がある。かかる状態に対して、確率的統合処理
手段44は、Dempster & Shaferの確率理論を用いて、
複数の支持信号に対する信頼度区間を計算し、適合度間
のあいまいさの定量化を図って、最も信頼性の高いと判
断される評価結果を出力する。
【0057】燃焼制御処理手段46は、前記燃焼判定ま
たは評価結果に応じて空気供給量、燃料供給量、燃焼室
内への注水量などのプロセス制御量を算出するものであ
る。
【0058】プロセス制御量出力処理手段34は、燃焼
制御装置へプロセス信号として出力される空気供給量、
燃料供給量、燃焼室内への注水量などのプロセス制御量
の信号形態の処理を行い、燃焼制御装置による処理に適
した信号に変換するものである。このプロセス制御量出
力処理手段46は、例えば出力インターフェースとされ
る。
【0059】なお、これら表色系変換手段22、特徴パ
ラメータ抽出・生成手段24、可変ニューラルネットワ
ーク手段42、確率的統合処理手段44および燃焼制御
処理手段46は、具体的には、例えばボードコンピュー
タに前記機能に対応させたプログラムを格納することに
より実現される。
【0060】
【実施例】以下、より具体的な実施例に基づいて本発明
をより詳細に説明する。
【0061】本実施例に用いられる燃焼判定・制御装置
の概略図を図4に示す。同判定・制御装置Aは、ケーブ
ルを介して接続されているカラーテレビカメラ10で撮
像されたカラー画像を画像処理装置1で処理して燃焼状
態の判定または評価を行い、ついでその判定まはた評価
により燃焼制御装置3によりおよび燃焼制御を行うもの
である。
【0062】カラーテレビカメラ10の構成については
特に限定はなく、従来よりカラー画像の撮像のために用
いられている各種カラーテレビカメラとすることができ
る。
【0063】画像処理装置1は、データバスにより接続
されている、プロセス状態量入力処理手段32およびプ
ロセス制御量出力処理手段34として機能するプロセス
信号入出力処理部30と、表色系変換手段22および特
徴パラメータ抽出・生成手段24として機能する画像処
理部20と、可変ニューラルネットワーク手段42、確
率的統合処理手段44および燃焼制御処理手段46とし
て機能する人工知能処理部40とを有している。そのた
め、画像処理部20は、例えば、画像入力ボードと第1
画像メモリボード(RGB画像メモリ)と高速演算ボー
ドと第2画像メモリボードとパラメータメモリボードと
画像処理CPUボードとを有し、人工知能処理部40
は、例えば、可変ニューラルネットワーク部と確率的統
合処理部と燃焼制御処理部とを有している。なお、試験
段階におけるプログラムの修正等の便宜のために、この
画像処理装置1の人工知能処理部40には、開発支援コ
ンピュータ50が接続されるようにされている。
【0064】しかして、カラーテレビカメラ10からの
カラー画像は画像入力ボードでRGB表色系の色度値に
変換された後、第1画像メモリボードに格納され、つい
で高速演算ボードによりRGB表色系からYIQ表色系
への変換されて、その成分値が算出されて第2画像メモ
リボードに格納される。ついで、前述のようにしてその
色度値や成分値に基づいて特徴パラメータが抽出あるい
は生成される。そして、この抽出あるいは生成された特
徴パラメータはパラメータメモリボードに格納される。
【0065】さらに、この抽出あるいは生成された特徴
パラメータの値は画像処理CPUボードにより人工知能
処理部40の可変ニューラルネットワーク部に入力され
る。この場合、プロセス状態量、例えば燃焼室出口温度
も併せて可変ニューラルネットワーク部に入力されても
よい。また、特徴パラメータは、パラメータメモリボー
ドに代えて、第2画像メモリに領域を分けて格納されて
もよく、また人工知能処理部40のメモリ(明瞭には図
示されていない)に格納されてもよい。
【0066】可変ニューラルネットワーク部の初期ニュ
ーラルネットワークは、入力された特徴パラメータの
値、またプロセス状態量が入力されている場合は特徴パ
ラメータおよびプロセス状態量に基づいて燃焼過剰、燃
焼適正、燃焼悪化等の判定または評価を行う(図6参
照)。図7にその評価結果の一例を示す。図7から明ら
かなように、燃焼悪化と燃焼過剰という異なった評価結
果になっているのがわかる。そのため、Dempster & Sha
ferの確率理論を用いて確率的統合処理を行う。すなわ
ち、燃焼悪化のときの適合度、燃焼適正のときの適合度
および燃焼過剰のときの適合度をそれぞれfb,fs,f
aとおき、また統合適合度をそれぞれfbA,fBa…fbsA
とおくと、統合適合度fxYおよびfxyZは各々の下記式
により求められる。
【0067】 fxY=(1−fx)・fy/(1−fx・fy) fxyZ=(1−fx)・fyZ/(1−fx・fyZ) ここに、 fbA:fb,faからの燃焼過剰適合度 fBa:fb,faからの燃焼悪化適合度 ・ ・ ・ fbsA:fb,fs,faからの燃焼過剰適合度
【0068】x,y,z:a,b,cのいずれかであっ
て、互いに異なるものである。
【0069】X,Y,Z:A,B,Cのいずれかであっ
て、互いに異なるものである。
【0070】前記統合適合度に関する式により、図6の
場合の燃焼状態を判定する。図7から、fbは0.16
と読み取れ、またfaは0.94と読み取れる。これら
の値を前記式に代入して計算すると、統合適合度fbA
Baはそれぞれ0.929および0.011となる。し
たがって、燃焼過剰と評価される。
【0071】ここで用いたニューラルネットワークは、
入力層、中間層および出力層からなる階層的ニューラル
ネットワークで構成される。中間層の各セルは、全ての
入力層と接続されている。また、出力層の各セルも全て
の中間層のセルと接続されている。そして、各セルの出
力値Oiは、下記式のジグモイド関数で表される。
【0072】Oi=1/(1+exp(−Σωijj)) ここで、ωijはセルjからセルiへの結合係数であり、
教示データを用いた学習により値が定められる。
【0073】学習には、バックプロパゲーション法を用
い、教示データTiが与えられると、ωijの修正量は下
記式で求められる。
【0074】 Δωij(k)=αδji+βΔωij(k−1) δj=(Ti−Oi)Oi(1−Oi) ここで、kは繰返し回数を示す。
【0075】そして、学習のための教師データ群として
下記に示す構成の時系列データを、運転後のトレンドデ
ータのCO値、O2値から探索し、燃焼悪化、燃焼適
正、燃焼過剰の3種について、合計73パターンを抽出
し、ニューラルネットワークの学習を3000回繰り返
した。その結果、得られたニューラルネットワークの教
師データに対するエラーは0.59%となった。
【0076】教師データ例 (1)ニューラルネットワーク教師入力データパターン NI :Y11,Y12…Y130,I11,I12
…I130,Q11,Q12…Q130,T11,T
12…T130,・・・ ・ NI :Yi1,Yi2…Yi30,Ii1,Ii2
…Ii30,Qi1,Qi2…Qi30,Ti1,T
i2…Ti30,・・・ ・ ・ ・ NI73:Y731,Y732…Y7330
731,I732…I7330,Q731,Q732
…Q7330,T731,T732…T
7330,・・・ (2)ニューラルネットワーク教師出力データパターン NO1 :燃焼過剰 ・ ・ ・ NOi :燃焼適正 ・ ・ ・ NO73:燃焼悪化
【0077】ついで、稼働中の燃焼装置からオンライン
で教師データを取り込み、前述の手順にしたがってオン
ライン・ニューラルネットワークを生成した。その際、
の閾値を、例えば基本教師データを20%変化さ
せた値に設定し、またJ2 の閾値も同様に基本教師デ
ータを20%変化させた値に設定した。
【0078】そして、得られたオンライン・ニューラル
ネットワークと初期ニューラルネットワークと燃焼状態
の判定結果の比較を行った。その結果を図8に示す。な
お、図8(a)は初期ニューラルネットワークのものを
示し、同(b)はオンライン・ニューラルネットワーク
のものを示す。図8によりオンライン・ニューラルネッ
トワークにおいては状態識別信号の後にCOの増加が認
められるのに対し、初期ニューラルネットワークにおい
ては状態識別信号がCOの増加に対応していないのがわ
かる。そのため、初期ニューラルネットワークはオンラ
インニューラルネットワークに更新される。
【0079】しかして、可変ニューラルネットワーク部
からCOの増加を示す状態識別信号が生成されると、燃
焼制御処理部では、COの発生を抑制するために、前記
燃焼状態の評価結果に応じて、例えば、供給空気量、燃
料供給量、燃焼室内への注水量に対して、次のような処
理がなされる。
【0080】(1)燃焼悪化と判定された場合 燃焼が悪化した場合には、急冷により反応が凍結され、
かつ高温での平衡組成ガス排出されることによりCOが
発生するので、次の処理がなされる。
【0081】1次空気量 1次空気量を増加する。これにより層燃焼を一時的に活
発とし、層温度および燃焼室温度を上昇させる。
【0082】2次空気量 2次空気量を減少する。これにより燃焼室の冷却が抑え
られ、燃焼室温度が上昇する。
【0083】燃料供給量 燃料供給量を増加する。これにより燃料減少による燃焼
悪化が回避される。
【0084】燃焼室内への注水量 燃焼室内への注水量を増加する。これにより下記に示す
水谷のCO酸化反応式における水分項が増加してCOの
酸化が促進され、CO濃度が低下する。
【0085】-d〔CO〕/dt=1.2x1011〔CO〕〔O20.3〔H
2O〕0.5exp(-8050/T)
【0086】(2)燃焼過剰と判定された場合 燃焼が過剰になった場合には、混合が一様でなく、局所
的に燃料過濃ガス塊が排出されることによりCOが発生
するので、次の処理がさなれる。
【0087】1次空気量 1次空気量を増加する。これにより、ガス混合を促進す
るとともに、O2不足を解消する。
【0088】2次空気量 2次空気量を増加する。これにより燃焼室でのガス混合
を促進するとともに、O2不足を解消する。
【0089】燃料供給量 燃料供給量を減少する。これにより適正燃料量に移行さ
せる。
【0090】燃焼室内への注水量 燃焼室内への注水量を増加する。これにより前記CO酸
化反応式における水分項が増加してCOの酸化が促進さ
れ、COの濃度が低下する。
【0091】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、燃焼装置の稼働中に新たにニューラルネットワー
クを生成し、その新たに生成されたニューラルネットワ
ークを燃焼装置からオンラインで取り込んだ運転データ
から作成された教師データにより燃焼装置の稼働中に学
習させ、ついでその新たに生成されたニューラルネット
ワークの燃焼状態の判定結果等と燃焼状態の判定を行っ
ているニューラルネットワークの燃焼状態の判定結果等
とを比較し、新たに生成されたニューラルネットワーク
の燃焼状態の判定結果が燃焼装置の燃焼状態にマッチし
ていると判断された場合、稼働中のニューラルネットワ
ークをその新たに生成されたニューラルネットワークに
更新するようにしているので、燃料性状が季節により大
幅に変動したとしても、燃焼装置の運転状況をマッチし
た燃焼状態の判定がなし得るという優れた効果が得られ
る。
【0092】本発明の好ましい形態においては、ニュー
ラルネットワークの判定または評価結果を確率的に統合
処理して燃焼状態を判定または評価しているので、火炎
の揺らぎや燃焼むらにより短時間の間に画像が不規則的
に変動しても、かかる変動に影響されずに燃焼状態を的
確に判定または評価できるという優れた効果が得られ
る。
【0093】また、本発明による燃焼制御においては、
前記判定または評価結果に応じて、空気供給量、1次空
気と2次空気と比率、燃焼室内への注水量、燃料供給量
等のプロセス制御量の調整を行っているので、季節ごと
の燃料性状の変化による燃焼状態の変化に即応でき、そ
のためCOの抑制等が図られた低公害燃焼を可能とし、
大気汚染が防止されるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼判定・制御方法が適用されている
燃焼装置の概略図である。
【図2】本発明の燃焼状態判定・制御方法に用いる燃焼
判定・制御装置の機能ブロック図である。
【図3】同燃焼判定・制御装置の可変ニューラルネット
ワーク手段の機能ブロック図である。
【図4】本発明に用いられるニューラルネットワークの
説明図である。
【図5】本発明の実施例にかかわる燃焼状態判定・制御
装置のブロック図である。
【図6】実施例におけるニューラルネットワークの説明
図である。
【図7】実施例における評価結果の一例を示すグラフで
ある。
【図8】実施例の燃焼状態の判定結果のグラフであっ
て、同(a)は初期ニューラルネットワークの判定結果
を示し、同(b)オンライン・ニューラルネットワーク
の判定結果を示す。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 ファジィシステム 3 燃焼制御装置 10 カラー画像撮像手段、カラーテレビカメ
ラ 20 画像処理部 22 表色系変換手段 24 特徴パラメータ抽出・生成手段 30 プロセス信号入出力処理部 32 プロセス状態量入力処理手段 34 プロセス制御量出力処理手段 40 人工知能処理部 42 可変ニューラルネットワーク手段 44 確率的統合処理手段 46 燃焼制御処理部 50 開発支援コンピュータ A 燃焼判定・制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤井 恒義 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (72)発明者 西野 公祥 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (72)発明者 森 芳信 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (72)発明者 月本 功 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (72)発明者 小倉 一樹 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (72)発明者 越田 力 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平8−14551(JP,A) 特開 平7−301413(JP,A) 特開 平6−332501(JP,A) 特開 平5−279980(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23G 5/50

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を利用してニューラルネット
    ワークにより燃焼装置の燃焼状態の判定を行う燃焼判定
    方法において、燃焼状態の判定に用いられているニュー
    ラルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果が妥
    当しなくなった場合、稼働中の燃焼装置からの運転デー
    タに基づいて作成された教師データを用いて学習を行っ
    た新たなニューラルネットワークに、燃焼状態の判定に
    用いられているニューラルネットワークが、その燃焼装
    置の稼働中に更新されて燃焼状態の判定または評価がな
    されること特徴とする燃焼判定方法。
  2. 【請求項2】 燃焼状態をカラー画像で撮像する手順
    と、 得られたカラー画像を画像処理して赤成分、緑成分およ
    び青成分の3成分画像に分ける手順と、 前記3成分画像の表色系の変換を行う手順と、 得られた3成分画像および/または前記表色系変換後の
    画像から燃焼状態に大きくかかわっている特徴パラメー
    タを抽出および/または生成する手順と、 前記抽出および/または生成された特徴パラメータをニ
    ューラルネットワークの入力として用い、典型的な燃焼
    状態との適合度を求めて燃焼状態を判定または評価する
    手順と、 燃焼状態の判定に用いられているニューラルネットワー
    クの燃焼状態の判定または評価結果が妥当しなくなった
    場合、そのニューラルネットワークを稼働中の燃焼装置
    からの運転データに基づいて作成された教師データを用
    いて学習を行った新たなニューラルネットワークに、そ
    の燃焼装置の稼働中に更新して燃焼状態の判定または評
    価する手順とを含んでなることを特徴とするカラー画像
    を利用した燃焼判定方法。
  3. 【請求項3】 撮像されたカラー画像から、火炎の領域
    を分離する手順が付加されてなることを特徴とする請求
    項2記載のカラー画像を利用した燃焼判定方法。
  4. 【請求項4】 前記適合度を確率的に統合処理して燃焼
    状態を判定または評価することを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のカラー画像を利用した燃焼判定方法。
  5. 【請求項5】 前記教師データが、ニューラルネットワ
    ークの更新作業において変更されない燃焼装置の典型的
    な燃焼状態に関する基本教師データと、稼働中の燃焼装
    置からの運転データに基づいて変更される可変教師デー
    タとされてなることを特徴とする請求項1または2記載
    の燃焼判定方法。
  6. 【請求項6】 前記稼働中の燃焼装置の運転データに基
    づいて作成された可変教師データ中、所定の条件を満足
    するものが、それに対応する所定の条件を満足する可変
    教師データと置換されることを特徴とする請求項5記載
    の燃焼判定方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の燃焼判定方法による燃焼状態の判定または評価結果を
    用いて燃焼制御がなされることを特徴とするカラー画像
    を利用した燃焼制御方法。
  8. 【請求項8】 前記燃焼制御が、空気供給量、1次空気
    量および2次空気量の割合、燃焼室内への注水量または
    燃料供給量を調整することによりなされることを特徴と
    する請求項7記載のカラー画像を利用した燃焼制御方
    法。
  9. 【請求項9】 カラー画像撮像手段と表色系変換手段と
    特徴パラメータ抽出・生成手段と可変ニューラルネット
    ワーク手段とを備え、 前記可変ニューラルネットワーク手段が、燃焼状態の判
    定を行っている稼働ニューラルネットワークと、燃焼装
    置の運転データをオンラインで取り込んで作成された教
    師データにより新たなニューラルネットワークを生成す
    るオンライン・ニューラルネットワーク生成手段と、該
    オンライン・ニューラルネットワーク生成手段により生
    成された新たなニューラルネットワークと稼働ニューラ
    ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果を評価
    するネットワーク評価手段と、該ネットワーク評価手段
    により稼働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定ま
    たは評価結果が妥当しないと評価された場合に稼働ニュ
    ーラルネットワークを新たなニューラルネットワークに
    更新する更新手段とを有し、 前記表色系変換手段により、撮像された画像の表色系の
    変換がなされ、 前記特徴パラメータ抽出・生成手段により、変換された
    表色系の成分値および/または撮像された画像の3成分
    値に基づいて特徴パラメータが抽出および/または生成
    され、 前記可変ニューラルネットワーク手段により、前記特徴
    パラメータに基づいて典型的な燃焼状態との適合度が算
    出されて燃焼状態が判定または評価されることを特徴と
    するカラー画像を利用した燃焼判定装置。
  10. 【請求項10】 カラー画像撮像手段と表色系変換手段
    と、特徴パラメータ抽出・生成手段と、可変ニューラル
    ネットワーク手段と、確率的統合処理手段とを備え、 前記可変ニューラルネットワーク手段が、燃焼状態の判
    定を行っている稼働ニューラルネットワークと、燃焼装
    置の運転データをオンラインで取り込んで作成された教
    師データにより新たなニューラルネットワークを生成す
    るオンライン・ニューラルネットワーク生成手段と、該
    オンライン・ニューラルネットワーク生成手段により生
    成された新たなニューラルネットワークと稼働ニューラ
    ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果を評価
    するネットワーク評価手段と、該ネットワーク評価手段
    により稼働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定ま
    たは評価結果が妥当しないと評価された場合に稼働ニュ
    ーラルネットワークを新たなニューラルネットワークに
    更新する更新手段とを有し、 前記表色系変換手段により、撮像された画像の表色系の
    変換がなされ、 前記特徴パラメータ抽出・生成手段により、変換された
    表色系の成分値および/または撮像された画像の3成分
    値に基づいて特徴パラメータが抽出および/または生成
    され、 前記可変ニューラルネットワーク手段により、前記特徴
    パラメータに基づいて典型的な燃焼状態との適合度が算
    出され、 前記確率的統合処理手段により、算出された適合度が確
    率的に処理されて燃焼状態が判定または評価されること
    を特徴とするカラー画像を利用した燃焼判定装置。
  11. 【請求項11】 プロセス状態量入力処理手段とカラー
    画像撮像手段と表色系変換手段と特徴パラメータ抽出・
    生成手段と可変ニューラルネットワーク手段と燃焼制御
    処理手段とプロセス制御量出力処理手段とを備え、 前記可変ニューラルネットワーク手段が、燃焼状態の判
    定を行っている稼働ニューラルネットワークと、燃焼装
    置の運転データをオンラインで取り込んで作成された教
    師データにより新たなニューラルネットワークを生成す
    るオンライン・ニューラルネットワーク生成手段と、該
    オンライン・ニューラルネットワーク生成手段により生
    成された新たなニューラルネットワークと稼働ニューラ
    ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果を評価
    するネットワーク評価手段と、該ネットワーク評価手段
    により稼働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定ま
    たは評価結果が妥当しないと評価された場合に稼働ニュ
    ーラルネットワークを新たなニューラルネットワークに
    更新する更新手段とを有し、 前記表色系変換手段により撮像された画像の表色系の変
    換がなされ、 前記特徴パラメータ抽出・生成手段により、変換された
    表色系の成分値および/または撮像された画像の3成分
    値に基づいて特徴パラメータが抽出および/または生成
    され、 前記可変ニューラルネットワーク手段により、前記特徴
    パラメータに基づいて典型的な燃焼状態との適合度が算
    出されて燃焼状態が判定または評価され、 前記燃焼制御処理手段により、前記燃焼状態の判定また
    は評価結果に基づいてプロセス制御量が算出され、 前記プロセス制御量出力処理手段により、前記プロセス
    制御量に対し所定の処理がなされて出力されることを特
    徴とするカラー画像を利用した燃焼制御装置。
  12. 【請求項12】 プロセス状態量入力処理手段とカラー
    画像撮像手段と表色系変換手段と特徴パラメータ抽出・
    生成手段と可変ニューラルネットワーク手段と確率的統
    合処理手段と燃焼制御処理手段とプロセス制御量出力処
    理手段とを備え、 前記可変ニューラルネットワーク手段が、燃焼状態の判
    定を行っている稼働ニューラルネットワークと、燃焼装
    置の運転データをオンラインで取り込んで作成された教
    師データにより新たなニューラルネットワークを生成す
    るオンライン・ニューラルネットワーク生成手段と、該
    オンライン・ニューラルネットワーク生成手段により生
    成された新たなニューラルネットワークと稼働ニューラ
    ルネットワークの燃焼状態の判定または評価結果を評価
    するネットワーク評価手段と、該ネットワーク評価手段
    により稼働ニューラルネットワークの燃焼状態の判定ま
    たは評価結果が妥当しないと評価された場合に稼働ニュ
    ーラルネットワークを新たなニューラルネットワークに
    更新する更新手段とを有し、 前記表色系変換手段により、撮像された画像の表色系の
    変換がなされ、 前記特徴パラメータ抽出・生成手段により変換された表
    色系の成分値および/または撮像された画像の3成分値
    に基づいて特徴パラメータが抽出および/または生成さ
    れ、 前記可変ニューラルネットワーク手段により、前記プロ
    セス状態量入力手段からのプロセス状態量および特徴パ
    ラメータに基づいて、典型的な燃焼状態との適合度が算
    出され、 前記確率的統合処理手段により、算出された適合度が確
    率的に処理されて燃焼状態が評価され、 前記燃焼制御処理手段により、前記燃焼状態の判定また
    は評価結果に基づいてプロセス制御量が算出され、 前記プロセス制御量出力処理手段により、前記プロセス
    制御量に対し所定の処理がなされて出力されることを特
    徴とするカラー画像を利用した燃焼制御装置。
  13. 【請求項13】 前記教師データが、ニューラルネット
    ワークの更新作業において変更されない燃焼装置の典型
    的な燃焼状態に関する基本教師データと、稼働中の燃焼
    装置からの運転データに基づいて変更される可変教師デ
    ータとされてなることを特徴とする請求項9ないし12
    のいずれかに記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記稼働中の燃焼装置の運転データに
    基づいて作成された可変教師データ中、所定の条件を満
    足するものがそれに対応する所定の条件を満足する可変
    教師データと置換されることを特徴とする請求項13記
    載の装置。
  15. 【請求項15】 前記プロセス制御量が、空気供給量、
    1次空気量および2次空気量の割合、燃焼室内への注水
    量または燃料供給量に関するものであることを特徴とす
    る請求項11または12記載の燃焼制御装置。
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