JP2857523B2 - 粉体噴射撹拌工法及び装置 - Google Patents
粉体噴射撹拌工法及び装置Info
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Description
岸等の周辺の軟弱地盤等の改良をセメント等の粉体の地
盤内噴射によって行う技術の分野に属する。
ては土地の有効利用は極めて重要であり、旧くから、各
種の建設技術が研究開発改良され、種々実用化されるに
至ってきている。
多く、平野部は入りくんだ長い海岸線の近部等に沿って
散在する条件下においては、各種の施設が利用可能な地
域に既存の態様で集中しているこから、又、広大な山林
原野地域の開発は環境保全,自然保護等の観点から限度
があり、したがって、河川,湖沼,遠浅海岸等の流域の
所謂軟弱地盤の改良による土地の開発利用が有意義とさ
れ、これらの地域の埋立て,干拓,浚渫の併用と共に実
効性を有する施工として一部は実用化されている。
ばかりでなく、既存の多くの構築物等の施設の改修や取
壊し等に伴い当該地盤の改良を行う場合もある。
地盤の改良工事においては当該地盤内に中空パイプを用
いて掘削,削孔させて、その上昇、或いは、下降プロセ
スにて所定の改良材を地盤中に注入させて経時的に固化
を図るようにする技術が用いられ、これまで主として所
定のゲルタイムを有する薬液の注入による改良工事が主
流をなしており、水ガラス等の薬液が使用されてきた。
クローズアップされるようになり、かかる薬液の注入に
よる改良工事は次第に種々の制約を受け、これに代える
にセメント,生石灰,スラグ等の粉体の改良材を地盤内
に噴出して掘削土壌と撹拌作用を介して混合させ、経時
的に固化を図る所謂粉体噴射撹拌技術が、例えば、実開
昭62−77229号公報や実開昭62−81626号
公報に開示されているように実用化され、特に、中層,
深層等の地盤の改良において既に多くの実績が得られる
ようになってきている。
ラグ等の産業廃棄物をも用いることが出来ることから、
産業廃棄物による公害問題解決の一助とも成り得るメリ
ットも有している。
改良材を地上から所定深度の地盤内に直接的に噴射すべ
く輸送するにはブリッジ等の目詰りを生ずる等の点か
ら、該粉体改良材自身の中空パイプ内の圧送は不可能で
あることにより、一般に空気等の気体を介し気体輸送す
る方式が主流となっている。
等の産業廃物のみならず、スラリー状のものまでを利用
し得る技術的改良も開発されてきており、例えば、特公
平3−60969号公報発明や特開昭59−38416
号公報発明の如く、改良効率が向上にするような研究も
なされている。
改良工事は改良材としての粉体が気体輸送されることか
ら特殊性があり、中空パイプをしてその先端部に設けた
撹拌翼を介して地盤を下降プロセスで掘削し、上昇プロ
セス等にて該中空パイプ内に設けた粉体の気体輸送通路
から粉体を撹拌翼の基部等に設けた噴射ノズルより地盤
内に噴射させ、該撹拌翼により掘削土壌と一体的に撹拌
して混合させ、円柱状の杭体の造成体を形成させて経時
的に固化するようにし、輸送に供された気体は地上に排
出するようにしていたが、当該気体はその排出プロセス
において剰余の粉体、或いは、地盤自体中の微粉体等を
浮遊状態に混在していることから、直接的に地表部で逸
散すると、作業環境や周囲に大気汚染等の環境汚染問題
等を引き起す虞があるために、図12に示す様に、当該
地盤1の地表1´ に防塵フード2をセットし、そのシ
ール3を介し中空パイプ4の回転、昇降を許容し、該中
空パイプ4の先端に固設した撹拌翼5,5で下降プロセ
スでの掘削、及び、上昇プロセス等での粉体との撹拌混
合を図るようにし、その間、粉体の輸送に供された気体
は中空パイプ4の側面のスピル部分等に沿う等して地表
1´ に上昇し、フード2内からサクションポンプ7を
介しバッグフィルター等を有する濾過装置8により粉体
分を除塵されて清浄な空気のみを大気に逸散するように
対処していた。
層等複数の地層から成っているのが一般的であり、負岩
層等では上昇する気体が側方に散気しないものの、当該
図12に示す様に、砂礫層9が地表との間に存在する
と、粉体の輸送に供された気体は円柱状の土壌6部分か
らのみ上昇するとは限らず、被圧状態のために砂礫層9
中に逸走し、該砂礫層9の低圧部位から地表1´ に上
昇して空気中に逸散する虞があり、輸送済みの気体が任
意に噴出する現象が近隣の民有地や各種施設に生ずる
と、所謂住民パワー等の反対問題を喚起するようにな
り、スムーズな施工が図り難く、又、設定量の粉体の充
分な所定部位への噴射が不充分であったり、供給不足等
のクレーム等にも結びつきかねないという不都合さがあ
った。
造成プロセスにおいて、予め該杭体を成す内側の撹拌土
壌に充分に粉体改良材を混入しなければ該杭体外側面に
強度不充分による損傷等が生じて該杭体形成の基礎とな
る円柱体の設計通りの形成が出来ず、又、円柱状杭体の
土壌や該土壌に対する粉体の撹拌混合プロセスにおける
気体リークが避けられないという欠点もあった。
深層であるほどその虞があるものであった。
中空パイプ近くの地表部分からのみ確実に輸送済みの気
体を排出し、除塵を行うことが出来、そのうえ、砂礫層
等を介して散気することがないような施工技術が広く望
まれていたにもかかわらず、これまでの改良技術ではこ
れに対処することが出来ないという不都合さがあった。
るような技術では中空パイプの中途から攪拌翼の先端に
かけて改良材の気体輸送通路がバイパス的に分岐接続さ
れているために改良材の地盤中に噴射する中空パイプの
回転プロセスでの抵抗が大きいというネックがあり、該
抵抗により不測にして上記バイパス的な改良材輸送通路
が損傷を受けると、改良材が中途でリークし設計通りの
地盤改良が行えないというデメリットがあった。
基づくセメント等の粉体改良材の噴射撹拌による地盤改
良における粉体輸送に供せられる空気等の気体の上昇プ
ロセスでの地盤中の逸散等の問題点を解決すべき技術的
課題とし、該地盤内での撹拌翼の掘削を介しての中空パ
イプ挿入プロセスでの最終構築物を形成するに、撹拌土
壌の円柱体杭体の外側面にチューブ状のシールドを形成
させ、粉体輸送気体の砂礫層等への側部への不測の逸散
を防止し、併せて、該円柱体の杭体の不測の外側面の損
傷等によるトラブルを防止するようにし、充分な強度を
有する設計通りの地盤改良が行われるようにして建設産
業における土木技術利用分野に益する優れた粉体噴射撹
拌工法、及び、該工法に直接使用する装置を提供せんと
するものである。
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、軟弱地盤等の地盤内へ
の所定の粉体改良材の噴射により地盤改良するに際し、
所定の中空パイプをして当該地盤内へ挿入し、その先端
部に一体的に外延して設けられた上下複数段の撹拌翼に
より掘削を行ってゆき、その下降プロセスにおいて、例
えば、下側の撹拌翼に沿って平行に設けられた改良材輸
送通路に設けられたその外端部等で下向に彎曲して設け
られたチューブ状シールド形成用の粉体噴射ノズルから
中空パイプ内部に設けられた粉体輸送通路を介し、所定
圧の気体によりセメント等の粉体改良材を気体輸送し、
掘削領域の土壌の円柱体の外側面に粉体噴射によってチ
ューブ状のシールドを形成させ、又、上昇プロセスにお
いては撹拌翼に長手方向に沿って設けられた他の杭体形
成用の別体の別設した粉体噴射ノズルから該撹拌翼の撹
拌領域内に粉体を噴射して掘削土壌と確実に撹拌し、可
及的に均一に混合し、更に、再度下降するプロセスでは
粉体噴射を行わないようにし、適宜の上昇プロセスにお
いて再度粉体噴射が行われるようにする等し、その間、
中空パイプの回転抵抗を少くすることで輸送される改良
材の中途に於けるリークが生じないようにし、又、最初
に形成した粉体によるチューブ状のシールドが粉体上昇
に供せられる気体をして砂礫層等に逸散しないように
し、確実に掘削領域内で上昇し、地上にて混入されてい
る粉体を除去し清浄な気体として大気に逸散させるよう
にして杭体の円柱体外側面が確実にチューブ状のシール
ドを形成されて該杭体の強度が充分に保持されるように
し、該外側面に不測の損傷等が生じないようにし、而し
て、上述粉体によりチューブ状のシールドの形成に際し
ては撹拌翼を中空パイプの回転軸にスライドするスリー
ブや撹拌翼に上下方向位相差をもたせて上昇プロセス、
或いは、下降プロセスにおける粉体の噴射の切り換えを
行えるようにしたり、シリンダやバルブにより行った
り、スライド翼による拡縮を介してチューブ状のシール
ドの形成を所望に行うことが出来るようにし、確実に地
盤改良が出来るようにした技術的手段を講じたものであ
る。
至、図11を参照して説明すれば以下の通りである。
い援用して説明するものとする。
による軟弱地盤1の改良装置100,100´ の態様
であり、100´ は上下二段の撹拌翼5,5´ による
地盤改良装置の態様であり、前述した如く、地盤1中に
砂礫層9が層在する場合の粉体改良材と土壌の混合撹拌
による杭体を形成するに、その外側面にチューブ状のシ
ールド6´ を形成し、撹拌混合による杭体の円柱体6
の強度を充分に確保し、その外側面を確実に保護し、且
つ、改良中に粉体輸送に供された気体としての空気を地
上1´ に排出し、フード2から濾過装置8により除塵
して外気に逸散させるプロセスで砂礫層9中に逸散しな
いようにシールド作用を行うに供される態様であって、
図示する実施例では中空パイプ4を回転させてその下降
プロセスで撹拌翼5により掘削を行い、所定深度まで掘
削した後、上昇プロセスに切り換えて該撹拌翼5に沿っ
て設けた噴射ノズル11´ から相対的に所定量少量の
粉体改良材の噴射を行って撹拌翼5の先端部分で薄い肉
厚のチューブ状のシールド6´ を形成させ、2回目の
下降プロセスにて噴射ノズル11から比較的に多量の粉
体の気体輸送噴出を行い、掘削土壌と撹拌混合して予め
形成させたチューブ状のシールド6´ 内に中実状の円
柱体の杭体6を経時的に凝固形成させるようにし、その
際、粉体輸送に供された気体の空気は予め形成されたチ
ューブ状のシールド6´ にシールドされて砂礫層9に
は逸走せず、したがって、掘削孔内を上昇し、図3に示
す様に、フード2内からポンプ7を介し濾過装置8にて
粉体を除塵され、清浄化されて大気に逸散するようにさ
れ、したがって、改良領域外の民有地に気体が噴出する
等の虞は全く生じない。
示す実施例を詳細に説明すると、当該上下二段の撹拌翼
5,5´ を有する粉体噴射撹拌装置100´ に於いて
は上段の撹拌翼5は中空パイプ4内部に同心的に設けら
れた気体輸送通路10に接続するセメント等の粉体改良
材の噴射ノズル11が撹拌翼5に沿って径方向に延在さ
れ、該撹拌翼5の外端部分にはバルクヘッド12が設け
られて噴射ノズル11には所定ピッチで下向きに複数の
ノズル本体16,16…が開口されており、又、下段の
撹拌翼5´ はその基部にスリーブ13が一体的に設け
られ中空パイプ4に対し該スリーブ13がスプライン機
構14を介しストッパ15,15´ で所定ストローク
昇降スライド自在にされ、その所定ピッチのストローク
エンドに設けられた長手方向位相の異なるポート10´
,10´´に杭体形成用の噴射ノズル11とチューブ
状のシールド6´ 形成用の噴射ノズル11´ を選択的
に接続可能であるようにされている。
が中空パイプ4と共に一体的に回転して下降プロセスで
地盤1を掘削するに掘削抵抗、或いは、土圧を受ける
と、中空パイプ4に対しスプライン機構14を介し所定
スパンのストロークエンドまで上昇し、又、地盤1中で
引き上げられるプロセスでは所定ストローク下降し、図
示しない地上に於ける気体輸送通路10に対するバルブ
切り換えにより下降の掘削プロセスでは所定量少量の粉
体をノズルポート10´ から噴射ノズル11´に供給
し、その外端部の下向きに彎曲するノズル16´ から
噴射して図2に示す様に、チューブ状のシールド6´
を形成し、下段の撹拌翼5´ の上昇プロセスにて噴射
ノズル11のノズル本体16,16…により該撹拌翼5
´ の全ての回転領域に設定量の粉体を可及的均一濃度
で噴射して土壌と撹拌混合し円柱体の杭体6を形成する
に際し、予め下降プロセスで形成したチューブ状のシー
ルド6´ によりその外側面を滑らかに保護し、確実な
杭体6を形成するようにし、又、その間の輸送気体のエ
アーの砂礫層9への逸走を阻止するようにする。
撹拌翼5´ の地盤1の掘削の下降,上昇プロセスにお
ける昇降切り換えによりチューブ状のシールド6´ を
形成出来、又、上段の撹拌翼5によってはその内側の中
実状の円柱体の杭体6を形成することが出来る。
気体の砂礫層9への逸走を避け、又、設計通りの確実で
健全な円柱体の杭体6を形成させることが出来る。
5,5´ の下降上昇プロセスにおける土圧,自重を介
しての噴射ノズル11,11´ の自動切り換えの態様
であるが、図6に於ける実施例では相対向する一対の撹
拌翼5´ ,5´ の一方側には円柱体の杭体形成用の噴
射ノズル11を、他方にはチューブ状のシールド6´形
成用のノズル11´(その先端部分は上述実施例同様に
下向きに彎曲されたノズル16´ を形成されてい
る。)を設け、スリーブ13´ は中空パイプ4内部に
設けたシリンダ17のピストン18に下側で一体的に連
結され、該シリンダ17は作動流体の通路19、及び、
バルブ20を介し中空パイプ4内でピストン18、即
ち、スリーブ13´ を昇降させて中空パイプ4内の気
体輸送通路10に連通する噴射ノズル11へのポート2
1、及び、噴射ノズル11´ へのポート21´ に選択
的に切り換え自在に接続させて該中空パイプ4の上昇プ
ロセスではチューブ状のシールド6´ を、又、上昇プ
ロセスでは中実状の円柱体の杭体6の全体を土壌と粉体
と撹拌混合により形成させるようにする態様であり、作
用効果は実質的に上述実施例と変りはないものである。
イプ4に設けた上下の撹拌翼5、及び、5´ で円柱体
の杭体6を形成する噴射ノズル11,11には専用の各
気体輸送通路10を各々固定的に接続させ、下段の撹拌
翼5´ のチューブ状のシールド6´ 形成用の噴射ノズ
ル11´ には別の気体輸送通路10´ を接続させ、そ
の地上での選択的な切り換えバルブ22,22´ に接
続し、所定の下降プロセス,上昇プロセスにてチューブ
状のシールド6´ 、及び、中実状の円柱体の杭体6の
形成を確実に形成するようにすることが出来る。
出願の発明の主要なポイントであるチューブ状のシール
ド6´ の形成に際し、撹拌翼5´ の先端部に長手方向
に変位自在なスライド翼22を設け、該スライド翼22
にチューブ状のシールド6´形成用の下向きに彎曲した
噴射ノズル16´ を付設して該撹拌翼5´ 内の噴射ノ
ズル11´ に接続し、例えば、中空パイプ4の下降プ
ロセス、或いは、所定深度からの上昇プロセスにて所定
量少量の粉体を噴射してチューブ状のシールド6´ を
形成させて、前述同様に地盤1中の砂礫層9への輸送気
体のエアーの逸走を防止したり、中実状の円柱状の杭体
6の形成に際し土壌と粉体の撹拌混合を行って該杭体6
の形成に際し、その外側面保護を行うようにする等に供
されるチューブ状のシールド6´ の形成時にはスライ
ド翼22をして図示する様に、撹拌翼5´ の外端部に
所定量外方へ向け突出させるようにし、又、中実状の円
柱体の杭体6の形成時には端部から内側に該スライド翼
22が退行するようにし、その切り換え制御に際して
は、当該図8,図9の実施例に於いて中空パイプ4内に
気体輸送通路10とは別個に他の回転駆動軸23を設け
てカム24を撹拌翼5´ の部位に設け、撹拌翼5´ 内
のスライド翼22についてはそのロッド25の既端部に
カム24に対するカムフォロワーローラ26を係合させ
てスライド翼22をして撹拌翼5´ の外端部に進退自
在にし、チューブ状のシールド6´ の形成時には進出
させ、円柱体の杭体6の形成時には退行するようにする
態様であり、図10に示す実施例では該スライド翼22
と中空パイプ4との間に適宜のシリンダ等のアクチュエ
ータ27を介装し、同様に該スライド翼22の進退を行
うようにするものである。
ライド翼22の下向き噴射ノズル16´ 対する開閉を
適宜のチェックバルブ28により行うようにした態様で
あり、その奏する作用効果は上述各実施例と実質的な差
はないものである。
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、チュ
ーブ状のシールド6´ の形成は中空パイプ4の下降、
又は、上昇のいずれかのプロセスにて行うばかりでく、
昇降プロセスの2回目からのプロセスで行うかを予め地
盤の状況に応じて決められ得る等種々の態様が採用可能
である。
段以上にする等も可能であることは勿論のことである。
に軟弱地盤等の地盤改良において薬液注入等と異なり、
セメント等の粉体改良材を地盤中に噴射することにより
地下水汚染等も避けられ、産業廃棄物を粉砕したスラグ
等の粉体を用いることにより、公害問題や環境問題にプ
ラスするという基本的な効果は確実に奏され、しかも、
粉体の中空パイプを介して撹拌翼に沿って設けられた噴
射ノズルに対する輸送気体の空気等が地盤中の砂礫層に
逸散することが避けられ、設計改良領域外の地上に上昇
して噴出等による環境破壊等の虞もなくなるという優れ
た効果が奏される。
改良材輸送通路に設けられた下向のチューブ状シールド
形成用のノズルから輸送気体を噴出し、これに設定量少
量の粉体を供給することにより輸送気体は粉体に形成さ
れるチューブ状のシールド内で上昇して砂礫層等に逸走
せず、地盤中に粉体改良に供される輸送気体の上昇通路
を形成させる効果があり、又、前段の掘削プロセスにお
いてチューブ状のシールドを形成させることから次段の
円柱体の杭体を内部に形成する粉体と土壌の撹拌混合時
の円柱体の外側面がチューブ状のシールドに囲繞されて
一体化されることにより該チューブ状のシールドが杭体
の外側面を一体的にカバーして補強し、円柱体の外側面
の破壊や損耗等を防止し、確実に滑かな外側面を形成し
設計通りの地盤改良が出来るという効果がある。
下端部に設けた少くとも一段の撹拌翼に沿って平行に設
けられた改良材輸送通路の先端に設けられた下向のノズ
ルから改良材を噴射ノズルを下向きに開口させているこ
とにより設定深度からの上昇、或いは、下降プロセスに
おいて、確実にチューブ状のシールドが形成され、上述
の如く、輸送気体の砂礫層等への逸走が避けられ、又、
次段の円柱体の杭体の形成時にその外側面にチューブ状
のシールドを形成させて損傷や破壊等を生じない補強を
行うことが出来るという優れた効果が奏される。
撹拌翼の先端部にて変位自在なスライド翼を設け、該ス
ライド翼をして進退させるようにしてチューブ状のシー
ルドの形成と本体としての円柱体の形成時に粉体を設定
量噴射して円柱体の杭体、或いは、チューブ状のシール
ドを選択的に形成することが出来るという優れた効果が
奏される。
1実施例の模式断面図である。
概略模式部分断面図である。
ある。
る。
である。
Claims (12)
- 【請求項1】軟弱地盤中に中空パイプを挿入し該中空パ
イプ内を介して気体輸送した粉体改良材を地盤中に噴射
して掘削土壌と混合撹拌し、その間輸送気体を地上に排
出するようにした粉体噴射撹拌工法において、撹拌翼に
て地盤掘削を行うプロセスで掘削攪拌土壌の円柱体の外
側面に沿って粉体改良材によるチューブ状のシールドを
形成させ、又該チューブ状のシールドの形成以後の工程
にて該チューブ状のシールド内に杭体を形成するように
することを特徴とする粉体噴射撹拌工法。 - 【請求項2】上記チューブ状のシールドの形成を撹拌翼
の下降プロセスで行うようにすることを特徴とする請求
項1記載の粉体噴射撹拌工法。 - 【請求項3】上記チューブ状のシールドの形成を地盤中
の砂礫層のレベルにて行うようにすることを特徴とする
請求項1記載の粉体噴射撹拌工法。 - 【請求項4】上記チューブ状のシールドの形成を上記杭
体形成の粉体改良材の混合撹拌プロセスに伴って行うよ
うにすることを特徴とする請求項1記載の粉体噴射撹拌
工法。 - 【請求項5】上記チューブ状のシールドの形成を撹拌翼
の上昇プロセスで行うようにすることを特徴とする請求
項1記載の粉体噴射撹拌工法。 - 【請求項6】軟弱地盤中に挿入する中空パイプが粉体改
良材の気体輸送通路を内部に有し、又、その基部には掘
削兼用の撹拌翼が一体的に側延させると共に該撹拌翼に
上記粉体改良材の噴射ノズルを有する改良材輸送通路が
設けられている粉体噴射撹拌装置において、上記撹拌翼
にチューブ状のシールド形成用の噴射用と杭体形成用の
粉体改良材の気体輸送通路の噴射ノズルが各々別個に設
けられその先端を下向きに開口されていることを特徴と
する粉体噴射撹拌装置。 - 【請求項7】上記先端を下向きに開口されたチューブ状
のシールド形成用の噴射ノズルが撹拌翼の先端にてその
長手方向に変位自在なスライド翼に付設されていること
を特徴とする請求項6項記載の粉体噴射撹拌装置。 - 【請求項8】上記スライド翼と中空パイプとの間に該ス
ライド翼進退用のアクチュエータが介設されていること
を特徴とする請求項7記載の粉体噴射撹拌装置。 - 【請求項9】上記先端が下向きに開口された改良材のチ
ューブ状シールド形成用の噴射ノズルに開閉バルブが付
設されていることを特徴とする請求項7記載の粉体噴射
撹拌装置。 - 【請求項10】軟弱地盤中に挿入する中空パイプが粉体
改良材の気体輸送通路を内部に有し、又、その先端部に
は掘削兼用の撹拌翼が一体的に側延させると共に該撹拌
翼内に粉体改良材の噴射ノズルが併設されている粉体噴
射撹拌装置において、上記撹拌翼に設けられ、上記改良
材の気体輸送通路に接続される改良材の噴射ノズルがそ
の先端を下向きに開口され、上記中空パイプにスライド
するスリーブを介し上記改良材のチューブ状のシールド
形成用の輸送通路に連通遮断自在にされていることを特
徴とする粉体噴射撹拌装置。 - 【請求項11】上記スリーブが土圧感応式にされている
ことを特徴とする請求項10記載の粉体噴射撹拌装置。 - 【請求項12】上記スリーブがシリンダ式にされている
ことを特徴とする請求項10記載の粉体噴射撹拌装置。
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JP35681691A JP2857523B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 粉体噴射撹拌工法及び装置 |
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JP35681691A JP2857523B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 粉体噴射撹拌工法及び装置 |
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KR100967860B1 (ko) * | 2009-11-20 | 2010-07-05 | 플로우 테크노 가부시키가이샤 | 지반 경화층 조성공법 및 그 장치 |
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1991
- 1991-12-26 JP JP35681691A patent/JP2857523B2/ja not_active Expired - Fee Related
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