JP2796235B2 - 粉体噴射攪拌装置 - Google Patents

粉体噴射攪拌装置

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JP2796235B2
JP2796235B2 JP21358593A JP21358593A JP2796235B2 JP 2796235 B2 JP2796235 B2 JP 2796235B2 JP 21358593 A JP21358593 A JP 21358593A JP 21358593 A JP21358593 A JP 21358593A JP 2796235 B2 JP2796235 B2 JP 2796235B2
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稔 稲葉
秋行 古恵良
康則 三浦
実 青井
剛 辻井
正之 黒沢
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KUROSAWA JIOMETSUKU KK
NITSUTO TEKUNO GURUUPU KK
Kobe Steel Ltd
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NITSUTO TEKUNO GURUUPU KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、軟弱地盤の改良や地
中杭等の構造物の形成を行う地盤施工装置の構造の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、国土が狭隘で山間林野部が
複雑に入り組んだ海岸線に迫っている地勢条件の我が国
にあっては農耕用や工業用地,住宅地用等に有効利用出
来る平野部が極めて狭い制約では土地の有効利用は旧く
から国家政策的に重要な問題であり、例えば、遠浅海
岸,河川,湖沼等の埋め立て,浚渫等による軟弱地盤改
良工事等は種々の研究開発が経年に亘り鋭意努力され、
近年における科学技術の発達により有効な技術が実用化
されるようになり、単なる地盤改良ばかりでなく、地上
構造物等の強化や基礎のための地中杭や連続地中壁の構
築等にも用いられる秀れた施工技術が種々開発研究され
てきている。
【0003】かかる地盤改良技術等にあって化学の発達
に伴い、地盤中の水分と経時的に固化反応して地盤強度
を図ることが出来る改良材として種々の薬液が開発さ
れ、当該地盤中に削孔ロッドを貫入して削孔を介し地盤
中に当該固化材を注入する所謂薬液注入工が広く用いる
ようになり、陸上は勿論、海中にあっても施工が可能と
なり、大規模プロジェクトによる大型の施工が可能にな
るようになってきた。
【0004】しかしながら、かかる薬液注入工は薬液が
地盤中の水分と経時的な固化反応を中心とするために、
所謂液液系反応となり、当量反応が難しいという施工上
の難点もあり、加えて、注入された薬液が地層に沿って
逸走する等により地下水の汚染等を生じ大きな公害問題
を生ずるようになったり、生態系を破壊する虞がある等
の点から近時クロースアップされている地球規模での環
境調和問題にマッチング出来ない等の不都合さからこれ
に代替する施工でセメントやスラグ等の粉体を地盤中に
噴射して当該地盤中の土壌と混合攪拌して当該土壌中の
水分を吸収させて固化反応することにより、地盤の強化
を図る所謂粉体噴射攪拌工(DJM)が開発され、セメ
ントやスラグ粉体を空気等の気体によりロッド内を輸送
し、ノズルより地盤中に噴射する施工技術が実用化され
るようになってきており、原理的には、図3,図4に示
す様に、所定の地盤1に台車2、改良材プラント3、コ
ンプレッサー4、電源車5等を搬入して所定にセット
し、該台車2のリーダー6に沿って削孔ロッド7をして
下降プロセスで所定深度まで削孔8を攪拌翼9により形
成させて該下降プロセスで該攪拌翼9により該削孔8内
の土壌を壊砕し、所定深度からの引き揚げプロセスにて
セメントやスラグ等の所定の粉体の改良材を地中に噴射
して土壌と攪拌混合し、土壌中の水分と経時的に固化反
応させる等して改良領域10を形成し、粉体の輸送に供
した空気等の気体は地上の所定の分離装置11により粉
体を除去して気体のみを大気に放散するようにしてい
る。
【0005】而して、削孔ロッド7にあっては図4に示
す様に、先端部にブロック状に径方向に反する位置に断
面C型やL字型の攪拌翼12,12を一体固設外延さ
せ、上述した如く、下降プロセスにて地盤1を壊砕掘削
するためのレーキタイプの壊砕爪13,13…を下縁部
に形成させ、ロッド7の内部に粉体輸送用の通路14を
設けてプラント改良材3に接続させ、又、攪拌翼12の
基部に設けられた噴射ノズル15に先端部を接続させて
引き揚げプロセスにて回転する該削孔ロッド7の回転の
背部から当該セメントやスラグ等の粉体の改良材を噴射
して該攪拌翼12により削孔8内の下降プロセスにより
壊砕された土壌と混合攪拌し、輸送に供された空気等の
気体は攪拌翼12の背部から削孔ロッド7の側面に軸方
向に沿って一体的に設けられたスピル16等を介し(角
ロッドにあっては稜部の背部形成間隙を介して上昇さ
れ、地上にて分離装置11により随伴する粉体を除去さ
れて大気中に逸散するようにされている。
【0006】又、図4に示す態様は単ロッドであるが、
施工能率向上や構成する設計によってはロッドを横2
連,3連等の複連にし、ベアリングを有するブリッジタ
イにより幅方向間隔を固定して施工する態様もある。
【0007】かかる技術については始源的に実公昭57
−6598号公報考案や近時には特開平5−17163
5号公報発明等が知られてはいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】而して、かかる従来の
発明にあってはクラッチが設けられて回転制御を行って
いるが、該クラッチ機構では地盤中における駆動管理や
保守点検整備がし難く、イニシャルコストは勿論のこ
と、メンテナンスコストも高くつくというデメリットが
あった。
【0009】しかしながら、いかなる新技術にあっても
その発展段階にあってその開発に際し、従前技術の種々
の欠点,難点,不利点等を包含しているものであり、か
かる粉体噴射攪拌公報にあっても次のような開発される
べき問題点を有している。
【0010】即ち、図4に示す様に、削孔ロッド7の下
降プロセスにあって地盤の壊砕を行って削孔8形成する
に、攪拌翼12の下縁部に形成されているレーキタイプ
の壊砕爪13,13が設けられ、又、ロッド先端にプレ
ート型の単なる削孔ビット17が設けられているため
に、下降プロセスにあっては一応の地盤壊砕が行われは
するものの、引き揚げプロセスにおいて攪拌翼12の上
部に下降プロセスで壊砕されなかった硬度の高い地層や
土塊等がある場合には、攪拌翼12の上縁部には壊砕爪
が形成されていないために、当該大硬度地層等の壊砕が
出来ず、したがって、噴射される粉体と壊砕土壌との可
及的均一な混合攪拌が出来難い難点があり、当然のこと
ながら、結果的に設計通りの地盤強度アップが図れない
という欠点があった。
【0011】このことは上述複連タイプのものにあって
も同様であり、更に該複連タイプにあっては複連のロッ
ドがブリッジタイにより相互に連結されてるがために該
ブリッジタイもまた引き揚げプロセスでの当該大硬度部
分に対し干渉してスムーズな引き揚げが出来ず、粉体の
噴射を介しての土壌との均一混合攪拌が図れず、加え
て、該ブリッジタイが上昇する輸送気体の障害となりか
ねない不都合さがあった。
【0012】そして、引き揚げプロセスにあって噴射ノ
ズル15から攪拌翼12の背部から土壌中に噴射され、
例えば、半回転するプロセスで回転してきて噴射された
粉体と会合する当該攪拌翼12により壊砕土壌と混合攪
拌が行われるべきタイミングでロッド7が所定ストロー
ク上昇しているために噴射された粉体とタイミング的に
マッチングせず、充分に混合攪拌が出来ないという不具
合があった。
【0013】このようなことはロッド7の軸方向に複段
でブロック状に攪拌混合12,12が設けられていて
も、又、複連タイプにあって相隣るロッドの攪拌混合ブ
ロックが長さ方向に段差を有していてもクリアーされ得
ないというマイナス点があった。
【0014】そして、ブリッジタイや攪拌翼と噴射後の
粉体との会合不良等により輸送気体のスムーズな地上へ
の上昇が妨げられることによるフイードバック的な粉体
輸送の障害は結果的に設計通り施工精度が向上しないこ
とにつながるネックともなっていた。
【0015】又、下降プロセスにおける削孔ロッド7先
端のビット17部分では削孔や壊砕が充分に出来ず、そ
の結果、引き揚げプロセスにおける壊砕土壌の粉体との
混合攪拌が充分となる不具合がある。
【0016】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく薬液注入工に代えて開発された粉体噴射攪拌工の
メリットを充分に生かすことが出来ない施工装置の構造
の問題点を解決すべき技術的課題とし、ロッドによる下
降プロセスにあっても、削孔の掘削がスムーズに行え、
引き揚げプロセスにあっても、噴射される粉体に対し攪
拌翼が確実に会合して輸送気体もスムーズに上昇逸散さ
せることが出来、確実に設計通り施工精度が得られるよ
うにして建設産業における土木技術利用分野に益する優
れた粉体噴射攪拌装置を提供せんとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、所定の地盤改良や地中
構造物の造成に際し、当該地盤中にセメントやスラグ等
の粉体を気体輸送を介し噴射して掘削土壌と可及的に均
一分散状態に混合攪拌し、経時的に土壌中の水分と吸収
反応等させて固化し、輸送に供した気体は掘削地盤中を
攪拌翼やブリッジタイに邪魔されることなく、スムーズ
に上昇して地上より大気に逸散されるようにし、地盤中
にあっては設計通りの高い施工精度で地盤改良や地中構
造物の形成が行われるようにし、又、削孔ロッドが単体
であっても複連であっても同一の機能が果されるように
した技術的手段を講じたものである。
【0018】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図1,図
2に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0019】尚、図3,図4と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。
【0020】図示実施例は横2連装タイプの粉体噴射攪
拌装置であって、軟弱地盤改良工事に供される態様であ
る。
【0021】尚、この出願の発明は当該2連装タイプの
ものに拘束されるものではなく、3連装以上のタイプの
ものにあっても、又、単機のものにあっても適用される
ことは言うまでもなく、これらのものは当業者にとって
単なる設計変更的なものに過ぎないことは言うまでもな
いことである。
【0022】而して、掘削ロッド1' ,1' は所定の断
面形状のブリッジタイ18により各々ベアリング19を
介して相互間隔を一定にされて剛に連結されており、
又、図上左側のロッドにあっては上下3段のブロック状
の攪拌翼12' ,12'',12' が径方向に一対固設さ
れており、上下2段のブロックにあっては相反する方向
の攪拌翼12' ,12' は軸方向にて(高さ方向におい
て)dだけの段差を有して配設されており、該段差dは
設計によりロッド1' の回転速度により噴射する粉体が
噴射後に回転して会合する反対側の攪拌翼12' により
確実にマッチングして混合攪拌され得る回転速度と引き
揚げ速度から決められている。
【0023】又、上下2段の攪拌翼12' ,12' にあ
っては下縁部に超硬合金金製の壊砕爪13' が所定数斜
め下方に向けて適宜に固設され、又、上縁面にあって
も、図2に示す様に、同じく超硬合金金製の壊砕爪1
3''が所定数適宜に固設されている。
【0024】尚、攪拌翼12' の上縁面に固設された壊
砕爪13'',13''…は引き揚げプロセスにおける高硬
度の地層も積極的に壊砕して粉体噴射後の土壌との混合
攪拌を確実に行うことが出来るように機能するものであ
る。
【0025】尚、当該図上左側のロッド1' の最下端の
攪拌翼12''は設計により上縁部のみに壊砕爪13' が
固設されている。
【0026】又、ブリッジタイ18は上段のブロックの
攪拌翼12' ,12' の基部寄り側に設けられたベアリ
ングに固設されて引き揚げプロセスにおける輸送気体の
上昇がし安いようにされている。
【0027】又、該ブリッジタイ18の反対側には上段
のブロックの攪拌翼12' の縦方向長さに対しlだけ短
く外延される突出部18' が設けられて改良部のロッド
1'の回転による共回りが防止されるようにされてい
る。
【0028】そして、図示右側のロッド1' においても
基本的な構造は左側のロッド1' と同様であるが、その
攪拌翼12' ,12' は2段のブロックにされ右側のロ
ッド1' の3段のブロック攪拌翼12' ,12' ,1
2''の高さ方向、即ち、軸方向に位相差を有して相互の
改良域のオーバーラップによる固設がなされるようにさ
れている。
【0029】そして、ロッド1' の先端には掘削ビット
20が設けられて所定の超硬合金製の壊砕爪17' が設
定数一体的に設けられて下降プロセスにおける削孔8の
掘削を調整することが出来るようにされている。
【0030】そして、最上段の攪拌翼12' の上部に近
接して粉体輸送気体の上昇用のガイド16' がフイン状
に固設されている。
【0031】上述構成において、図3に示す在来態様同
様に所定の改良地盤1に台車2、改良材プラント3、コ
ンプレッサー4、電源車5等を搬入して所定にセット
し、台車2のリーダー6に沿ってロッド1' (1' ,
1' )をセットし、引き揚げプロセスとは逆の下降プロ
セスに対するロ方向の回転、及び、静圧を印加して掘削
ビット20、及び、各攪拌翼12' ,12'',12によ
り、当該地盤1を掘削して削孔8を所定深度まで形成し
ていく。
【0032】このプロセスにおいては、掘削ビット20
の壊砕爪17' 、及び、各攪拌翼12' ,12''の下縁
部の壊砕爪13' により確実に行われ、ブリッジタイ1
8、及び、その突出部18' のスパンは攪拌翼12' よ
りlだけ高いので何らその掘削に支障を与えることはな
い。
【0033】そして、所定深度に達すると、逆回転イを
付与して引き揚げながら、セメントやスラグ等の所定の
粉体を空気輸送を介し輸送通路14から送給し、各攪拌
翼12' ,12' ,12''の噴射ノズル15' から各攪
拌翼12' ,12' ,12''の基部に設けられた噴射ノ
ズル15' よりその回転の背部に噴射し、引き揚げプロ
セスのでの各攪拌翼12' ,12' ,12''の上縁部、
及び、下縁部の壊砕爪13' ,13''により壊砕土壌と
均一分散状態に混合攪拌して経時的固化に供される。
【0034】この場合、相隣るロッド1' の軸方向に於
て最上段のブロックの攪拌翼12',12' が相互にそ
の回転軌跡にあってオーバーラップするために、改良域
はオーバーラップされ、又、該最上段のブロックの攪拌
混合12' ,12' はdの段差部を有し外延固設されて
いるために、噴射された粉体に対し該攪拌翼12' が回
転してくるタイミングで回転速度と上昇速度の設計によ
り、タイミング良く会合して当該攪拌翼12' による混
合攪拌は設計通りに確実に行われる。
【0035】この場合、側方視にあって該最上段のブロ
ックの攪拌翼12' の高さは上縁部の壊砕爪13' の頂
部と背部の壊砕爪の13' の最下部とが攪拌翼12' 本
体の高さ幅よりも大きくなるので、その回転に伴い混合
攪拌プロセスは長行程となり、混合攪拌効果は大きく促
進され、各壊砕爪13' ,13' 、及び、13'',1
3''のレーキ状の間隙から相対的に流過する混合改良土
(土壌と粉体の混合体)の混合攪拌機能をより効果的に
促進する。
【0036】そして、当該引き揚げプロセスにあって
は、下降プロセスにおいて各攪拌翼12' ,12' ,1
2''の回転間隙を相対通過して残留している(かもしれ
ない)可能性のある硬度の高い地層部分に対してはブリ
ッジタイ18に先立って最上段のブロックの攪拌翼1
2' の上縁面に固設された各壊砕爪13''が確実に壊砕
作用を付与すると共に土壌と粉体との均一分散状態での
混合攪拌を促進させる。
【0037】そして、粉体噴射後の輸送気体の空気は各
攪拌翼12' ,12''の背部から土壌中を上昇し、上昇
ガイド16' によって形成される間隙から上昇して地上
の分離装置11に上昇していく。
【0038】この間、ブリッジタイ18にあっては上端
部が最上段のブロックの攪拌翼12' の回転軌跡内にl
だけ短く在るために何ら支障なく上昇し、又、突出部1
8'が改良域内にあって当該改良土をして共回りを防止
するように作用し、改良土の保形性を維持し、施工精度
の向上を図る。
【0039】又、最下段のブロックの攪拌翼12' ,1
2''の基部の噴射ノズル15' よりからも粉体が噴射さ
れるために、下降プロセスから引き揚げプロセスに移る
削孔8の最下部に於ける未改良域の形成を確実に防止
し、削孔8の全領域に於ける改良がなされる。
【0040】したがって、ブリッジタイ18、及び、そ
の突出部18' は噴射された粉体の壊砕土壌との混合攪
拌に何ら支障を与えないばかりでなく、改良土の共回り
を防止し、引き揚げプロセスにおけるスタビライザー的
機能をも果すことが出来、最上段のブロック攪拌翼1
2' によって下降プロセスで残存した大硬度の地層の壊
砕をバックアップ的に調整する機能も促進することにな
る。
【0041】このようにして、引き揚げプロセスのスト
ロークエンドにおいては削孔8の下端部から上端部まで
確実な改良土の形成がなされ、又、粉体輸送に供した空
気の上昇逸散もスムーズに図れ、その限り、その背圧の
フイードバックによる噴射ノズル15' の閉塞も避けら
れ、スムーズな粉体の空気輸送が図られることになる。
【0042】そして、当該ステップの終了後は次のステ
ップに台車2を移動して反復施工を行っていく。
【0043】そして、ブリッジタイ18は一方のロッド
1' に対し最上段のブロックの攪拌翼12' に近く設け
たベアリング19に連結されているために、当該攪拌翼
12' の揺振動に対しても隣位するロッド1' への剛的
連結を充分に保証することが出来る。
【0044】尚、当該実施例にあっては装置のロッド
1' ,1' における混合攪拌12' ,12' ,12''の
配列、及び、構造形態は混在状態に示してあるが、同一
形態にしても良いことは勿論のことであり、単なる設計
上の洗体躯的な問題に過ぎない。
【0045】又、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、粉体輸
送自体の上昇ガイドについてはスピルを設ける等種々の
態様が採用可能である。
【0046】又、複連タイプについては上述2連タイプ
の他に3連以上のタイプにしても良く、又、ロッドの軸
方向配列の攪拌翼については2ブロックばかりでなく、
3ブロック以上にしても良いことは勿論のことである。
【0047】そして、用いる粉体の改良材はセメントや
スラグの他にも化学薬品的粉体でも良いことも勿論のこ
とである。
【0048】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
にセメントやスラグ等の粉体を地盤中に噴射して施工の
壊砕土壌と均一分散状態に混合攪拌して無公害裡に、
又、環境調和問題にマッチングして全段階で最も好まし
い軟弱地盤改良や地中構造物の形成に経時的に用いられ
る粉体噴射攪拌工法に用いる装置にあって、削孔ロッド
に側方向複段のブロックに設けられた攪拌翼の下縁部の
みならず、上縁部にも壊砕爪が固設されていることによ
り所定深度までの下降プロセスで攪拌翼の回転間隙から
壊砕されなかった高硬度の地層が残存している場合でも
あっても引き揚げプロセスにて攪拌翼の上縁部に固設さ
れた壊砕爪がこれを確実に壊砕し、更に、壊砕土壌を攪
拌するために攪拌翼の基部に設けられた噴射ノズルから
噴射される粉体の壊砕土壌との均一分散状態での混合攪
拌が確実に行われ、設計通りの施工が行われるという優
れた効果が奏される。
【0049】又、ロッドを複連タイプにした態様にあっ
ては回転ロッドに渡設されるブリッジタイの外側に突出
部を攪拌翼の回転軌跡内に在るように設けることによ
り、粉体と壊砕土壌との攪拌体のロッドとの共回りを阻
止出来、又、スタビライザ的に安定上昇に機能すること
が出来るという優れた効果が奏される。
【0050】又、攪拌翼は同一ブロック部に於て長さ方
向、即ち、ロッドの軸方向に所定の段差を介して設ける
ことにより、一方の攪拌翼の基部の噴射ノズルから噴射
された粉体が次に回転してくる攪拌翼と回転速度、及
び、上昇速度の所定の設計により確実にタイミング良く
会合して良好に噴射された粉体と壊砕土壌との混合攪拌
が行われて設計通りの高精度の壊砕土壌と粉体との混合
攪拌が行われるという優れた効果が奏される。
【0051】そして、複連型の態様におけるブリッジタ
イは攪拌翼の基部寄りにベアリングを介して設けられる
ことにより、当該攪拌翼の揺振動に対しても反復連結を
充分に剛な状態で維持することが出来ることにプラスす
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の部分概略側面図で
ある。
【図2】同、ロッドと攪拌翼の取り合い拡大斜視図であ
る。
【図3】粉体噴射攪拌施工の部分断面概略側面図であ
る。
【図4】在来技術に基づく粉体噴射攪拌装置の部分概略
斜視図である。
【符号の説明】
12' ,12'' 攪拌翼 1' ロッド 14 粉体の気体輸送通路 15' 噴射ノズル 13' 下縁部の壊砕爪 13'' 上縁部の壊砕爪 d 僅かな段差 16' 気体上昇ガイド 18 ブリッジタイ 20 掘削ビット 17' 壊砕爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古恵良 秋行 東京都文京区後楽1丁目2番7号 株式 会社日東テクノ・グループ内 (72)発明者 三浦 康則 東京都文京区後楽1丁目2番7号 株式 会社日東テクノ・グループ内 (72)発明者 青井 実 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株 式会社神戸製鋼所 大久保建設機械工場 内 (72)発明者 辻井 剛 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株 式会社神戸製鋼所 大久保建設機械工場 内 (72)発明者 黒沢 正之 東京都墨田区錦糸3−3−9 黒澤鉄工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−179637(JP,A) 特公 昭55−11198(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/12 102 E02D 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射方向に所定数であって軸方向複段のブ
    ロック状に攪拌翼を一体的に有するロッドが内部に粉体
    の気体輸送通路を有して該攪拌翼の基部に設けられた噴
    射ノズルに接続されている粉体噴射攪拌装置において、
    上記攪拌翼の下縁部と上面に壊砕爪が所定数固設されて
    いることを特徴とする粉体噴射攪拌装置。
  2. 【請求項2】上記複段のブロックの攪拌翼がロッドの軸
    方向に僅かな段差を介して配列されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の粉体噴射攪拌装置。
  3. 【請求項3】上記最上段のブロック状の攪拌翼の上部の
    ロッド部位に気体上昇ガイドが配設されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の粉体噴射攪拌装
    置。
  4. 【請求項4】上記ロッドの先端に設けた掘削ビットに壊
    砕爪が固設されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の粉体噴射攪拌装置。
  5. 【請求項5】上記ロッドがブリッジタイを介して複数併
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の粉体噴射攪拌装置。
  6. 【請求項6】上記ブリッジタイがロッドの外側にまで延
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第5項記
    載の粉体噴射攪拌装置。
  7. 【請求項7】上記ブリッジタイが上下の攪拌翼ブロック
    の基部寄りに枢設されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第5項記載の粉体噴射攪拌装置。
JP21358593A 1993-08-06 1993-08-06 粉体噴射攪拌装置 Expired - Lifetime JP2796235B2 (ja)

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