JP2857336B2 - 撒き餌器 - Google Patents

撒き餌器

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JP2857336B2 JP29719894A JP29719894A JP2857336B2 JP 2857336 B2 JP2857336 B2 JP 2857336B2 JP 29719894 A JP29719894 A JP 29719894A JP 29719894 A JP29719894 A JP 29719894A JP 2857336 B2 JP2857336 B2 JP 2857336B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣りにおいて魚をお
びき寄せるために餌を撒く魚釣り用撒き餌器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣りの際には、釣り人が手で餌
を持って水面に餌を撒き、これによって魚をおびき寄せ
て、できるだけ魚を釣り易くすることが行われている。
【0003】また、撒き餌によっておびき寄せられた魚
を釣針に引っ掛けて釣る方法を所謂さびき釣りと称して
いるが、このさびき釣りは、多数の釣針を取り付けた釣
糸の下端部に小さな餌籠を吊り下げ、これに撒き餌を手
で詰め込んだ状態で水中に垂らし、釣竿を上下動させて
餌籠の上端開口部から餌を少しずつ出して魚を寄せるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に手で撒き餌を行なう方法では、餌が充分に水中に沈ま
ず、また餌が水面に飛散するため、必要以上の量の撒き
餌を行なう必要があり、さらに手が汚れたり、手に異臭
が残ったりする問題があり、またさびき釣りでは餌籠の
内部に投入することができる餌の量が少ないため、ある
いは水中に餌籠を投入する際に衝撃によって短時間に餌
が流出してしまうために効果的に撒き餌ができないとい
う問題があった。
【0005】また特に、餌として例えば冷凍のあみえび
を使用する場合、冷凍したままの状態で餌籠に入れて海
中に降ろしていくのであるが、その際に氷成分による浮
力で餌籠の開口部から大きな固まりのまま一気に上方に
浮き出てしまい、水中の任意の深さで開口部から少しず
つ餌を出すということができないという問題があり、ま
た固まりのまま一気に流出しなくても餌籠を水中の所要
深度まで降ろして行く際にその下降途上で開口部から餌
が流出してしまい、そのためあまり深い水中まで餌籠を
降ろすことができないという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を一挙に解決
できる撒き餌器を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図中の参照符号を付して示すならば、請求
項1にあっては、ケース本体3に餌充填室4を設けると
ともに餌充填室4の底壁部5に餌出口6を形成し、餌出
口6の閉鎖位置と餌充填室4内に上動した餌出口6の開
放位置との間で上下動可能な弁体12を設けるとともに
この弁体12の上下動の範囲を規制する弁体規制手段1
3を設け、弁体12には水圧抵抗を軽減するための複数
の貫通孔12bを設け、ケース本体3を相対移動自在に
貫通する釣り糸2に弁体12を固定してなる構成を採用
するものである。
【0008】また、請求項2にあっては、弁体規制手段
13が、弁体12の上下動の範囲を調整する調整手段1
8を備えてなる請求項1に記載の構成を採用するもので
ある。
【0009】また、請求項3にあっては、ケース本体3
の下部に、餌充填室4の底壁部5に対して当接又は近接
した位置と下方に離間した位置との間で上下動自在にか
つ回転しないように係合された規制部材15を配設し、
規制部材15に昇降可能なねじ軸17を螺合させるとと
もにそのねじ軸17の上端に弁体12を固定し、ねじ軸
17の回転操作手段21を設けてなる請求項1に記載の
構成を採用するものである。
【0010】また、請求項4にあっては、餌充填室4の
内周に環状の弁体規制手段31を設け、ケース本体3に
対して餌充填室4の底壁部5又は弁体規制手段31を位
置調整可能に装着してなる請求項1に記載の構成を採用
するものである。
【0011】また、請求項5にあっては、餌充填室4内
に邪魔板11を配設してなる請求項1に記載の構成を採
用するものである。
【0012】また、請求項6にあっては、ケース本体3
が全体的に円筒状に形成されるとともに、上下端の軸芯
位置に釣り糸2が貫通するガイド穴7b、21a、33
が形成されてなる請求項1に記載の構成を採用するもの
である。
【0013】
【作用】本発明の請求項1にあっては、ケース本体3の
餌充填室4に餌Eを充填した状態で水中に投入すると、
ケース本体3は水中で漂った状態となり、一方、弁体1
2は釣り糸2が浮28と錘26により水面の波の影響を
受けて上下に動くのに伴って上下動するので、餌出口6
と弁体12が相対移動して餌出口6が弁体12にて開閉
され、餌充填室4内の餌Eが餌出口6からケース本体3
の外部に撒き出される。その際、弁体12が餌出口6の
閉鎖位置と餌充填室4内に上動した開放位置との間で上
下動するので、餌Eが一度に大量に流出することがな
く、徐々に撒き出すことができ、撒き餌の効果を長時間
にわたって維持することができる。
【0014】また、ケース本体3が水中に降下する間に
大量に餌Eが流出することがないので、ケース本体3を
水中深く沈めて所望の深度で撒き餌を行なうことがで
き、また撒き餌を行なっている途上でケース本体3を引
き上げる場合にも餌充填室4内の餌Eが外部に不測に放
出されないため、無駄な撒き餌の使用を避けることがで
きる。
【0015】さらに、ケース本体3の外部に突出する部
材がないので、撒き餌器1を投げて水中に投入する場合
にも空気抵抗が小さく、遠くに投げることができるとと
もに、水中から引き上げる場合にも水圧抵抗が小さく、
小さな力で容易に引き上げることができる。
【0016】請求項2にあっては、弁体12の上下動の
範囲を調整することができるので、餌Eの撒き出し量を
自在に調整することができ、これによって釣り環境に応
じた最適の釣り条件にすることができる。
【0017】請求項3にあっては、弁体12による餌出
口6の開閉と背反的に規制部材15によって餌出口6が
開閉されるから、弁体12が餌出口6を開いた時にも餌
出口6から大量に餌が流出することがなく、かつねじ軸
17を回転操作すると規制部材15と弁体12の間の間
隔が調整されて弁体12の上動量を調整できるので、餌
の撒き出し量を精度よく調整することができる。
【0018】請求項4にあっては、餌充填室4の内周に
環状の弁体規制手段31を設けているので、弁体12が
上動して餌出口6を開くときに弁体規制手段31の内周
が弁体12にて閉じられるから、弁体12が餌出口6を
開いた時にも餌出口6から大量に餌Eが流出することが
なく、かつ餌充填室4の底壁部5又は弁体規制手段31
をケース本体3に対して位置調整することにより弁体1
2の上動量を調整できるので、餌の撒き出し量を精度よ
く調整することができる。
【0019】請求項5にあっては、餌充填室4内に配設
された邪魔板11により餌充填室4に充填された餌Eが
受けられるため、その餌Eによって弁体12が強く押え
付けられてしまうことがなく、弁体12を円滑に上下動
させることができる。
【0020】請求項6にあっては、ケース本体3が全体
的に円筒状に形成されるとともに釣り糸2がその軸芯位
置を貫通するので、ケース本体3を投げる場合にも空気
抵抗が小さくて遠くに投げることができ、また水中から
引き上げる場合にも水圧抵抗が小さく、小さな力で容易
に引き上げることができるとともに水圧抵抗によってケ
ース本体3が不測に回転する虞れがない。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例の撒き餌器を図1〜図10
を参照しながら説明する。
【0022】図1において、撒き餌器1は釣り糸2に装
着されている。撒き餌器1のケース本体3は、内部を透
視できるように透視性を有するとともに、水面に投下し
たときの衝撃にも充分耐えることができる耐衝撃性に優
れたポリプロピレンなどの合成樹脂により形成されてお
り、全体的に円筒状に形成されている。このケース本体
3の内部は下部を除いて餌充填室4に形成され、この餌
充填室4の底壁部5は図3及び図6に示すようにリング
状に形成されて中心部に餌出口6が形成されている。こ
の底壁部5は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂から成
り、その上端に突設された突起部5aが本体ケース3の
周壁3aに形成された貫通孔に嵌入されてケース本体3
に固定されている。
【0023】餌充填室4の上面開口はケース本体3の上
端に着脱自在に取付けられた蓋体7にて閉じられてい
る。蓋体7は、ケース本体3と同様に透視性と耐衝撃性
とを備えたポリプロピレンなどの合成樹脂で形成されて
おり、ケース本体3を水中から引き上げるときの水圧抵
抗を軽減するため、截頭円錐状に形成されている。ま
た、その下端嵌入部7aをケース本体3の上端開口部3
bに嵌入させるとともに、その下端嵌入部7aの外周面
に凹設した環状凹部8をケース本体3の上端内周に凸設
した環状凸部9に嵌合させることによってケース本体3
に着脱自在に嵌合されている。なお、図1中、10はケ
ース本体3及び蓋体7に多数形成された流通孔である。
【0024】餌充填室4内の底壁部5から適当距離上方
位置には直径方向に延びる略山形の邪魔板11が配設さ
れている。この邪魔板11は、ABS樹脂などの硬質の
合成樹脂から成り、図2及び図6に示すようにその両端
部11aをケース本体3の周壁3aに形成された貫通孔
に嵌入させることにより本体ケース3に固定され、餌充
填室4に充填された餌Eがこの邪魔板11と底壁部5と
の間に圧密されて後述の弁体12の円滑な上下動を阻害
しないように成されている。
【0025】餌充填室4の底壁部5に形成された餌出口
6を開閉する弁体12は、餌出口6の閉鎖位置(図1参
照)と餌充填室4内に上動した開放位置(図7参照)と
の間で上下動可能に配設されている。この弁体12は、
ABS樹脂などの硬質の合成樹脂から成り、図1と図3
に示すように餌出口6とほぼ同径で、底壁部5と邪魔板
11との間で上下動することにより餌充填室4内の餌E
を餌出口6を介して外部に掻き出すように成されてい
る。また、餌Eの掻き出しを円滑に行なうため、上面1
2aが下向きに傾斜するテーパ面に形成され、また水圧
抵抗を軽減するため複数の貫通孔12bが設けられてい
る。またこの弁体12の上下動の範囲を規制する弁体規
制手段13が設けられている。
【0026】ケース本体3における底板部5より下部の
周壁3aの両側には、餌撒き出し口兼用のガイド開口1
4が形成され、このガイド開口14に両端部が係合して
回転することなく底壁部5に対して当接又は近接した位
置と下方に離間した位置との間で上下動可能な規制部材
15が配設され、この規制部材15の中心部に設けたナ
ット部16に昇降自在に支持された中空状のねじ軸17
が螺合されるとともにそのねじ軸17の上端に弁体12
が固定され、かつケース本体3の軸芯位置を相対移動自
在に貫通している釣り糸2がねじ軸17の中空穴17a
を貫通するとともにこのねじ軸17に固定されている。
これらガイド開口14、規制部材15及びねじ軸17に
て弁体規制手段13が構成されている。規制部材15及
びねじ軸17はABS樹脂などの硬質の合成樹脂により
成形されている。なお、ケース本体3のガイド開口14
より下部の両側は平坦壁3dとされている。
【0027】また、ねじ軸17を回転操作して規制部材
15と弁体12の間の間隔を調整することにより弁体1
2の上動量を調整する調整手段18がケース本体3の下
端部に配設されている。即ち、ケース本体3の下端壁3
cの中心部に貫通孔19が形成されて筒状支持体20が
回転自在に嵌合されている。筒状支持体20には有底筒
状のつまみ部21が外嵌固着され、筒状支持体20の上
端鍔部20aとつまみ部21の上端で下端壁3cとその
上に配置した摺動部材3eを挟持することにより、筒状
支持体20及びつまみ部21がケース本体3の底部に回
転のみ自在に取付けられている。また、筒状支持体20
のガイド孔22にねじ軸17の下端円柱部17bが上下
動自在に嵌入されるとともに、下端円柱部17bの側面
に突設した一対の突条23がガイド孔22の内周面に凹
設した一対のガイド溝22aに上下動自在に嵌入してお
り(図5参照)、これによってねじ軸17が筒状支持体
20に上下動のみ自在に支持されるとともに、つまみ部
21を回転させることによりねじ軸17を一体に回転さ
せることができるように構成されている。なお、筒状支
持体20及びつまみ部21はABS樹脂などの硬質の合
成樹脂により成形されている。
【0028】かくして、つまみ部21を回転操作するこ
とによってねじ軸17が回転し、ガイド開口14に回転
しないように係合している規制部材15と弁体12との
間隔が調整され、図8、図9に示すように、弁体12の
上下動の範囲Hを大幅に調整することができる。
【0029】釣り糸2は、蓋体7、邪魔板11、及びつ
まみ部21の軸芯位置にそれぞれ形成したガイド穴7
b、11b、21aを通ってケース本体3の軸芯位置を
貫通しており、その下端には「さるかん」と称される自
在継手24を介して釣針25及び錘26付きの道糸27
が接続されている(図10参照)。
【0030】以上の構成の撒き餌器1の使用動作を説明
すると、蓋体7をケース本体3から外し、一般に「れん
が」と称される冷凍のあみえびの固まりを手で、あるい
は解凍された餌Eを杓子で掬って餌充填室4に充填し、
ケース本体3に蓋体7を嵌合させる。この場合、餌Eを
一度に固まりの状態でまたは杓子で掬って餌充填室4に
充填できるので、手に臭いが残ることがほとんどない。
【0031】次に、図10に示すように、釣り糸2の適
所に浮28を取付けるとともに、釣り糸2の先端に、多
数の釣針25と錘26を取付けた道糸27を連結して撒
き餌器1とともに釣船から水中に入れて降下させるか、
または波止場や防波堤や磯などから水上に向けて投げて
水中に降下させる。撒き餌器1が水中を降下する間は、
図1に示すように、ケース本体3に作用する水圧抵抗に
よってケース本体3に対して釣り糸2が下方に引っ張ら
れているので、弁体12にて餌出口6が閉じられた状態
となり、餌Eが不測に外部に流出することが殆どなく、
また冷凍の餌Eであっても、餌充填室4の上部が蓋体6
にて閉鎖されているのでその氷成分による浮力で餌Eが
撒き餌器1の外部に一気に流出する恐れもない。
【0032】撒き餌器1が所定の深度、例えば水面から
10mの深度に達すると、釣り糸2を介して浮28の浮
力と錘26の重力が均衡した状態となり、またその状態
で撒き餌器1のケース本体3のみかけ比重はほぼ水と同
等であるために水中で漂った状態となっている。この状
態で図10の(a)、(b)に示すように、釣り糸2が
浮28と錘26により水面の波の影響を受けて上下に動
くと、それに伴って弁体12が上下動し、その結果餌出
口6と弁体12が相対移動して餌出口6が弁体12にて
開閉され、餌充填室4内の餌Eが餌出口6からガイド開
口14を通ってケース本体3の外部に撒き出される。そ
の際、弁体12が餌出口6の閉鎖位置と餌充填室4内に
上動した開放位置との間で上下動するので、餌Eが一度
に大量に流出することがなく、徐々に撒き出すことがで
き、撒き餌の効果を長時間にわたって維持することがで
きる。
【0033】さらに、弁体12による餌出口6の開閉と
背反的に規制部材15によって餌出口6が開閉されるか
ら、弁体12が餌出口6を開いた時にも餌出口6から大
量に餌Eが流出することがなく、かつねじ軸17を回転
操作すると規制部材15と弁体12の間の間隔が調整さ
れて弁体12の上動量を調整できるので、餌Eの撒き出
し量を精度よく調整することができる。
【0034】上記実施例では、餌充填室4の下部に規制
部材15を有する弁体規制手段13を配設して弁体12
の上下動範囲を規制するようにした例を示したが、図1
1に示すように、餌充填室4の内周の底壁部5から適当
距離上方位置に環状の弁体規制手段31を設けてもよ
い。この弁体規制手段31は、ABS樹脂などの硬質の
合成樹脂から成り、その上端に突設された突起部31a
が本体ケース3の周壁3aに形成された貫通孔に嵌入さ
れてケース本体3に固定されている。また、ケース本体
3の下端部は下方に向けてテーパ状に形成されてその斜
面に餌撒き出し口32が形成され、下端の軸芯部に釣り
糸2を挿通するガイド穴33が形成されている。
【0035】さらに、図11の実施例では弁体12の上
下動の範囲を調整するように構成されていないが、調整
可能に構成した実施例を図12、図13に示す。この実
施例においては、ケース本体3を円筒状の下端部とし、
その下端部に上端内周に環状の弁体規制手段31を突出
形成した延長筒体34を装着し、この延長筒体34に餌
充填室4の底壁部5を上下位置調整可能に装着してい
る。延長筒体34は耐衝撃性に優れたポリプロピレンな
どの合成樹脂により形成されており、その上端外周に突
設された突起部34aが本体ケース3の周壁3aに形成
された貫通孔に嵌入されてケース本体3に固定されてい
る。この延長筒体34には、図13に示すように、直径
方向に対称に一対の傾斜案内溝35が形成されるととも
にその長手方向に適当間隔おきに複数の係止溝36が垂
下形成されている。そして、底壁部5の外周に傾斜案内
溝35に係合して移動可能でかつ任意の係止溝36に嵌
入係合可能な一対の突部37が突設されており、底壁部
5の回転位置を調整することによって上下位置を調整で
きるように構成されている。また、底板部5の下方には
テーパ部38が突出形成されるとともにその斜面に餌撒
き出し口32が形成され、下端の軸芯部に釣り糸2を挿
通するガイド穴33が形成されている。
【0036】なお、図12、図13の例では餌充填室4
の底壁部5の上下位置を調整するようにしたが、弁体規
制手段31を位置調整可能に装着してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、釣り糸が浮
と錘により水面の波の影響を受けて上下に動くのに伴っ
て弁体が上下動して餌出口が弁体にて開閉されるので、
餌充填室内の餌を餌出口からケース本体の外部に徐々に
撒き出すことができ、餌が一度に大量に流出することが
ないために撒き餌の効果を長時間にわたって維持するこ
とができる。また、ケース本体が水中に降下する間に大
量に餌が流出することがないので、ケース本体を水中深
く沈めて所望の深度で撒き餌を行なうことができ、また
撒き餌を行なっている途上でケース本体を引き上げる場
合にも餌充填室内の餌が外部に不測に放出されないた
め、無駄な撒き餌の使用を避けることができる。さら
に、ケース本体の外部に突出する部材がないので、ケー
ス本体を投げる場合にも空気抵抗が小さくて遠くに投げ
ることができ、また水中から引き上げる場合にも水圧抵
抗が小さく、小さな力で容易に引き上げることができ
る。
【0038】請求項2によれば、弁体の上下動の範囲を
調整することができるので、餌の撒き出し量を自在に調
整することができ、これによって釣り環境に応じた最適
の釣り条件にすることができる。
【0039】請求項3によれば、弁体による餌出口の開
閉と背反的に規制部材によって餌出口が開閉されるか
ら、弁体が餌出口を開いた時にも餌出口から大量に餌が
流出することがなく、かつねじ軸を回転操作すると規制
部材と弁体の間の間隔が調整されて弁体の上動量を調整
できるので、餌の撒き出し量を精度よく調整することが
できる。
【0040】請求項4によれば、餌充填室の内周に環状
の弁体規制手段を設けているので、弁体が上動して餌出
口を開くときに弁体規制手段の内周が弁体にて閉じられ
るから、弁体が餌出口を開いた時にも餌出口から大量に
餌が流出することがなく、かつ餌充填室の底壁部又は弁
体規制手段をケース本体に対して位置調整することによ
り弁体の上動量を調整できるので、餌の撒き出し量を精
度よく調整することができる。
【0041】請求項5によれば、餌充填室内に配設され
た邪魔板により餌充填室に充填された餌が受けられるた
め、その餌によって弁体が強く押え付けられてしまうこ
とがなく、弁体を円滑に上下動させることができる。
【0042】請求項6によれば、ケース本体が全体的に
円筒状に形成されるとともに釣り糸がその軸芯位置を貫
通するので、ケース本体を投げる場合にも空気抵抗が小
さくて遠くに投げることができるとともに、水中から引
き上げる場合にも水圧抵抗が小さく、小さな力で容易に
引き上げることができるとともに水圧抵抗によってケー
ス本体が不測に回転する虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の撒き餌器の縦断面図であ
る。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】図1のD−D矢視図である。
【図6】同実施例の要部の分解斜視図である。
【図7】同実施例の図1と異なった作動状態の縦断面図
である。
【図8】同実施例において弁体の上下動範囲を最大に調
整した状態の要部の縦断面図である。
【図9】同実施例において弁体の上下動範囲を最小に調
整した状態の要部の縦断面図である。
【図10】同実施例の使用状態における動作説明図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例の撒き餌器の縦断面図で
ある。
【図12】本発明の更に別の実施例の撒き餌器の要部の
縦断面図である。
【図13】同実施例の弁体規制手段の展開図である。
【符号の説明】
1 撒き餌器 2 釣り糸 3 ケース本体 4 餌充填室 5 底壁部 6 餌出口 7b ガイド穴 11 邪魔板 12 弁体 13 弁体規制手段 15 規制部材 17 ねじ軸 18 調整手段 21 つまみ部(回転操作手段) 21a ガイド穴 31 環状の弁体規制手段 33 ガイド穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 97/00 - 97/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に餌充填室を設けるとともに
    餌充填室の底壁部に餌出口を形成し、餌出口の閉鎖位置
    と餌充填室内に上動した餌出口の開放位置との間で上下
    動可能な弁体を設けるとともにこの弁体の上下動の範囲
    を規制する弁体規制手段を設け、弁体には水圧抵抗を軽
    減するための複数の貫通孔を設け、ケース本体を相対移
    動自在に貫通する釣り糸に弁体を固定したことを特徴と
    する撒き餌器。
  2. 【請求項2】 弁体規制手段が、弁体の上下動の範囲を
    調整する調整手段を備えていることを特徴とする請求項
    1記載の撒き餌器。
  3. 【請求項3】 ケース本体の下部に、餌充填室の底壁部
    に対して当接又は近接した位置と下方に離間した位置と
    の間で上下動自在にかつ回転しないように係合された規
    制部材を配設し、規制部材に昇降可能なねじ軸を螺合さ
    せるとともにそのねじ軸の上端に弁体を固定し、ねじ軸
    の回転操作手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の撒き餌器。
  4. 【請求項4】 餌充填室の内周に環状の弁体規制手段を
    設け、ケース本体に対して餌充填室の底壁部又は弁体規
    制手段を位置調整可能に装着したことを特徴とする請求
    項1記載の撒き餌器。
  5. 【請求項5】 餌充填室内に邪魔板を配設したことを特
    徴とする請求項1記載の撒き餌器。
  6. 【請求項6】 ケース本体が全体的に円筒状に形成され
    るとともに、上下端の軸芯位置に釣り糸が貫通するガイ
    ド穴が形成されている請求項1記載の撒き餌器。
JP29719894A 1994-11-30 1994-11-30 撒き餌器 Expired - Lifetime JP2857336B2 (ja)

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