JP2855345B2 - 高品位スチームセット糸の製法 - Google Patents

高品位スチームセット糸の製法

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JP2855345B2
JP2855345B2 JP1215288A JP21528889A JP2855345B2 JP 2855345 B2 JP2855345 B2 JP 2855345B2 JP 1215288 A JP1215288 A JP 1215288A JP 21528889 A JP21528889 A JP 21528889A JP 2855345 B2 JP2855345 B2 JP 2855345B2
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通雄 松原
純 松橋
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高品位スチームセット糸の製法に関するも
のである。
(従来技術及び発明が解決しようとする課題) 従来、アセテート繊維のスチームセット糸は仮撚、撚
糸工程において紙チューブ、樹脂チューブ等に捲取り、
チーズの形態でスチームセットされ、織物、丸編、経編
にて衣料、資材等の用途に展開していた。
しかし、かかる方法ではチーズの最内層部にスチーム
が十分に行き届かず、最内層部約20gの糸を除去しても
時折スチーム浸透不足による製品品位不良(例えば、ベ
ロアの“しらみ”状品位等)を発生させていた。
又スチームセットのバッチ間においては、セット前の
糸の一定条件下でのエイジング工程がない為、セット前
の糸のひずみ、水分率のばらつきにより、セット糸のセ
ットむらの問題があり使用に際しては、立替時チーズの
取りきり方式(テール移行しない)の採用はもちろんの
こと、同一生機には同一スチームセットバッチ内の糸を
組み合わせて生産しているのが現状である。
その影響が敏感に発現するのは、丸編ベロア、経編ベ
ルベット等審美性の高いパイル糸使い商品で、チーズ最
内層部に当る個所は約20g程度糸を除去しても時折、緯
段(経編の場合は経筋、経縞、ビームマーク)、“しら
み状”の品位が発生し、問題となっていた。
本発明は、かかる課題の解決を目的とするものであ
る。
(課題を解決する為の手段) 本発明は、アセテート繊維糸条又はその仮撚加工糸を
捲き密度0.15〜0.6g/cm3で穴あきチューブに捲き取り、
温度20〜60℃、湿度40〜80%(RH)にて24〜72時間エイ
ジングし、しかる後スチームセットすることを特徴とす
る高品位スチームセット糸の製法であり、特に穴あきチ
ューブ内に密度0.05〜0.6g/cm3の綿、不織布、織編物等
を詰め込んでスチームセットすることでより優れた効果
を発現する高品位スチームセット糸の製法である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明の第1のポイ
ントは、捲取チューブとして穴あきチューブを用いる点
にあり、これによってスチームセット時に捲取チーズの
最内層部にもスチームの浸透を十分ならしめることがで
きるのである。そしてこの場合に用いる穴あきチューブ
としては、糸染用として通常用いられている樹脂製穴あ
きチューブが好適に用いられ、又この穴あきチューブへ
の糸の捲き密度は捲き形態とスチームの浸透性の観点か
ら0.15〜0.6g/cm3にする必要がある。
本発明の第2のポイントは穴あきチューブに捲き取っ
た状態の糸を特定条件下(温度20〜60℃、湿度40〜80%
(RH)で24〜72時間)でエイジングする点にあり、この
エイジングによりスチームセット前の糸のひずみ及び水
分率の均一化(スチームセットバッチ内及びバッチ間)
を行なうことができるのである。
更に本発明のより好ましい態様は、穴あきチューブ内
に特定密度(0.05〜0.6g/cm3)の綿、織編物、不織布等
を詰めこんでスチームセットする点にあり、これによっ
て捲取チーズ最内層部へのスチームの浸透がよりマイル
ドになると共にセッターからの放射熱によるセット焼け
を防止することができるのである。以下本発明を実施例
により更に具体的に説明する。
(実施例1) トリアセテートフィラメント糸(ブライト:75デニー
ル/20フィラメント)を2ヒータ仮撚機にて撚数2100T/M
(Z)で仮撚加工し、通常の糸染め用樹脂製穴あきチュ
ーブに捲き密度0.33g/cm3でチーズ状に捲取った。
次いで捲取った加工糸チーズを温度25℃、湿度65%
(RH)の条件下で72時間エイジングし、しかる後130℃
で40分間スチームセットした。
得られたスチームセット加工糸をパイル糸として用
い、グランド部のミドル、バックバー用糸としてポリエ
ステルフィラメント糸(セミダル:30デニール/12フィラ
メント)を用いて28G経編機にて編成した。編立組織は
フロント1−0.5−6、ミドル1−0.1−2、バック1−
2.1−0とした。(尚従来法ではスチームセット糸のチ
ーズ最内層部20gは糸品質が劣るので編成には用いない
が、本実施例では全て編成に用いた) 編成した編地を90℃の熱水でリラックス処理後、乾
燥、セット、タッキングし、高圧液流染色機で染色し、
起毛剤を付与し、サテン部を起毛、揃毛後立毛加工し、
更に幅出し、揃毛後170℃で仕上げセットした。
得られた経編ニットベルベットの品位は、チーズ最内
層部相当部分約50gに弱い経筋、経縞、ビームマークが
みられたが、チーズ中層部相当部の品位は良好であっ
た。
(実施例2) 実施例1において、加工糸チーズをスチームセットす
る際、穴あきチューブ内に密度0.2g/cm3のポリエステル
綿をポリエステル靴下編地に包んで挿入する以外は実施
例1と同じ処理を施したところ、実施例1の場合にみら
れたチーズ最内層部相当部分約50gの弱い経筋、経縞、
ビームマークもほとんどみられず、高品位の経編ニット
ベルベットが得られた。
(実施例3) トリアセテートフィラメント糸(ブライト:150デニー
ル/24フィラメント)を1ヒーター仮撚機にて撚数1910T
/M(Z)で仮撚加工し、通常の糸染め用樹脂製穴あきチ
ューブに捲密度0.24g/cm3でチーズ状に捲取った。
次いで捲取った加工糸チーズを温度25℃、湿度65%
(RH)の条件下で72時間エイジングし、その後加工糸チ
ーズの穴あきチューブ内に密度0.2g/cm3のポリエステル
綿をポリエステル靴下編地に包んで挿入し、130℃で40
分間スチームセットした。
得られたスチームセット加工糸を3バッチにわたりラ
ンダムに採ってパイル糸として用い、グランド部にはポ
リエステルフィラメント糸SD75デニール/36フィラメン
トを用いて24G丸編機でシンカーパイルを編成した。
(尚従来法ではスチームセット糸のチーズ最内層部20g
は糸品質が劣るので編成には用いないが、本実施例では
全て編成に使用した) 得られた編地を170℃でプリセットし、パイルを揃毛
し、タッキングして高圧液流染色機により120℃で染色
・仕上げした。
得られたベロアの品位は、チーズ最内層部分0〜10g
相当部分に軽い緯段がみられたものの、その他は非常に
良好で、審美性の高いベロア製品が得られた。
(比較例) 穴あきチューブの代りに従来から通常用いられている
穴なしの樹脂製チューブを用い、且つ捲取加工糸チーズ
を25℃、65%(RH)で72時間エイジングする代りに温湿
度コントロールされていない常温常圧下で24時間放置す
る以外は実施例3と同様に実施したところ、ベロアの品
位は、現行生産糸の品位同様、チーズ最内層部分0〜20
g相当部分に明瞭な“緯段”、“しらみ”がみられ、
又、20〜50g相当部分にも弱い“緯段”、“しらみ”が
みられた。
(発明の効果) 上述の如く構成された本発明によれば、アセテート繊
維糸条又はその加工糸を穴あきチューブに捲取って一定
条件下でエイジングした後スチームセットするか、より
好ましくは穴あきチューブ内に綿、不織布等を詰めこん
でスチームセットすることによりスチームセット糸の品
質が著しく向上し、高品位な丸編ベロアや経編ベルベッ
ト等に加工し得る等格別の効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04B 1/04 D04B 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセテート繊維糸条又はその仮撚加工糸を
    捲き密度0.15〜0.6g/cm3で穴あきチューブに捲き取り、
    温度20〜60℃、湿度40〜80%(RH)にて24〜72時間エイ
    ジングし、しかる後スチームセットすることを特徴とす
    る高品位スチームセット糸の製法。
JP1215288A 1989-08-22 1989-08-22 高品位スチームセット糸の製法 Expired - Lifetime JP2855345B2 (ja)

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