JP2854448B2 - 光投影露光装置 - Google Patents

光投影露光装置

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JP2854448B2 JP3343741A JP34374191A JP2854448B2 JP 2854448 B2 JP2854448 B2 JP 2854448B2 JP 3343741 A JP3343741 A JP 3343741A JP 34374191 A JP34374191 A JP 34374191A JP 2854448 B2 JP2854448 B2 JP 2854448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はIC,LSI等の半導
体装置の製造に用いられる光投影型露光装置に関わり、
とくにウエハ(露光対象物)の位置決めを高精度に行う
ことのできる光投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光投影露光装置は、投影光学系を
介してマスク上の回路パターンをウェハの表面の感光剤
(レジスト)へ照射し、上記回路パターンをステップア
ンドリピート法によりウェハ全面に繰返し転写するよう
にしていた。上記ウェハはステージ上に載置されて2次
元的に移動し、例えば約0.2μm程度の精度でマスク
の像の重ね合わせ(アライメント)が行われている。
【0003】上記アライメントに関しては様々な方式が
検討されてきたが、現在では投影レンズを介してウェハ
上のマークを光学的に検出する、いわゆるTTL(Thro
ughThe Lennse,スルーザレンズ)方式が主流になってい
る。TTL方式には、上記マスクを投影レンズにより光
照射し同一投影レンズを介してその反射光を検出するす
るので、投影レンズの光学特性、例えば倍率等が変化し
ても、その影響が比較的少ないという利点があるもの
の、色収差による誤差が伴うという問題があった。
【0004】上記投影レンズは特定の波長(通常水銀ラ
ンプのg線またはi線)に対して色収差補正がなされ、
上記転写の解像力を向上させるようになっている。ま
た、レジストには上記水銀ランプのg線またはi線をよ
く吸光する材料が用いるようにした反射光による解像度
の低下を防止している。しかし、上記マ−ク検出には反
射光が必要であるため、例えば水銀ランプのe線または
d線等の上記マスク転写用とは異なる波長の光が用いら
れる。この結果、マ−ク検出に対しては色収差によるア
ライメント誤差が発生するという問題があった。
【0005】また、図3(a)に示すように、ウェハ3
上のアライメントマーク4が凹凸段差を有し、その上に
1〜2μm程度のレジスト31が塗布されている場合、
このマーク4を単色光により検出すると、同図(b)の
ようにレジスト膜厚の変化による光学的干渉により反射
光検出信号強度が歪んでマ−ク4の位置検出を正確にで
きないという問題もあった。特開昭60−80223号
公報には、2つ以上の単波長をマ−クに照射しそれぞれ
の検出信号を合成して上記位置検出を低減する方法が開
示されている。
【0006】また、特開平1−227431にはブロー
ドな波長域の光を用いるTTL検出方法が開示されてい
る。図2は上記ブロードな光によるTTLアライメント
を行う光投影露光装置の概念図である。白色のアライメ
ント光源22の光は集光レンズ21、光ファイバ20等
を介してバンドパスフィルタ19に入射され、特定の波
長域の光に制限される。さらに照明レンズ18を介して
ハーフミラー13により反射され、投影レンズ2を介し
てアライメントマーク4に照射される。
【0007】アライメントマーク4の位置情報を含むウ
ェハ3からの反射光は投射影レンズ12の色収差の影響
を受けるので波長により光軸上の結像位置が異なり、例
えば実線で示した最短波長の光51と点線で示した最長
波長の光52の結像位置は異なり、中間波長の光は、光
51と同52の中間の位置に結像する。上記波長により
結像位置のずれた検出光は投射レンズ12と結像レンズ
15により色補正され、結像位置が一定になるように補
正され、拡大レンズ16を介して光検出器17上にアラ
イメントマーク4像を再結像させる。光検出器17の信
号はメモリ30に格納され、演算ユニット34によりア
ライメントマーク4位置が算出され、ホストCPU35
により算出されたマスク1とウェハ3の相対位置誤差量
がステージ制御系36に転送され、駆動系7を介してス
テージ5の位置を修正する。干渉計8はこのときのステ
ージ5の移動量を検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにアライメ
ントマーク4検出の精度を高めるには、マスク1の投影
光とアライメントマーク4の投影光の波長をずらせて反
射光量を増やし、さらに上記アライメントマーク4の投
影光の波長範囲を広げて、アライメントマーク4の段差
にて生じる光学的干渉による位置誤差を低減する必要が
ある。図2に示した従来装置においては、マスク1の投
影光とアライメントマーク4の投影光の波長をずらして
はいるものの、アライメントマーク4のの波長範囲を十
分に広くとれないという問題があった。
【0009】すなわち、投影レンズ2の色収差により生
ずる結像位置のずれ(縦色収差)は100nmの波長幅
に対して10mm程度であるため、実際にアライメント
マ−ク検出に用いる波長幅は40nm以下にしぼる必要
があった。また、投影レンズの開発動向より判断する
と、上記縦色収差はさらに長くなる傾向にあり、これに
応じて上記波長幅はさらに狭くせざるを得ないものと思
われる。現実的にはガラス硝材による上記縦色収差の補
正技術には限度があり、さらに波長の違いに応じて結像
倍率も同時に補正する必要があった。また、色補正する
スペクトル巾と色収差補正後の像のコントラストとはト
レードオフの関係にあり、両者を適当な値で妥協させて
いた。以上のような理由で、現実的には充分な効果を有
する色収差補正系は得られいなかった。
【0010】一方、上記アライメントマ−クの段差によ
り生じる位置誤差を低減するためには波長幅を原理的に
200nm以上にする必要がある。本発明の目的は、上
記アライメントマ−ク照射光の波長をマスク投射光の波
長よりずらして十分な強度のアライメントマ−ク反射光
を得、さらに上記アライメントマ−ク検出光の波長幅を
200nm以上に広げて実質的に上記縦色収差や結像倍
率のずれを十分に補正し、さらに、良好なコントラスト
像を得ることのできるTTLアライメトン方式を採用し
た光投影露光装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る光投影露光装置の構成は、投影レンズ
を介してアライメント検出用の光をウエハ上に設けたア
ライメントマークに照明し、その反射光を上記投影レン
ズを介して取り出すアライメント検出系により上記ウエ
ハの位置を調整し、上記投影レンズを介して原画マスク
の光学像をウェハ(被露光体)上に転写する光投影露光
装置において、上記アライメントマークからの反射光の
波長帯域を分割する波長帯域分割手段と、上記波長帯域
分割手段により分割された各波長帯域内の光信号をそれ
ぞれ毎に色収差補正して所定の位置に結像する色収差補
正光学系と、上記各色収差補正光学系の出力を選択的に
切り換える信号セレクタとを設け、該信号セレクタの出
力により上記ウエハの位置を制御するようにしたことを
特徴とするものである。
【0012】また、上記課題を解決するために、本発明
に係る光投影露光装置の他の構成は、投影レンズを介し
てアライメント検出用の光をウエハ上に設けたアライメ
ントマークに照明し、その反射光を上記投影レンズを介
して取り出すアライメント検出系により上記ウエハの位
置を調整し、上記投影レンズを介して原画マスクの光学
像をウェハ(被露光体)上に転写する光投影露光装置に
おいて、上記アライメントマークからの反射光の波長帯
域を分割する波長帯域分割手段と、上記波長帯域分割手
段により分割された各波長帯域内の光信号をそれぞれ毎
に色収差補正して所定の位置に結像する色収差補正光学
系と、上記各色収差補正光学系の出力光を別個に検出す
る光検出器と、上記各光検出器の出力信号の位置情報の
スケールを補正するデ−タ補正手段と、上記各データ補
正系の出力信号を合成して上記アライメントマ−クの検
出信号を生成する信号合成手段と、上記デ−タ補正手段
と信号合成手段の出力信号を選択する信号セレクタとを
設け、上記信号セレクタの出力により上記ウエハの位置
を制御するようにしたことを特徴とするものである。ま
た、本発明に係る光投影露光装置のさらに他の構成は、
前記構成の光投影露光装置において、上記光検出器と該
光検出器の出力信号の位置情報のスケールを補正する上
記デ−タ補正手段を用い、上記各色収差補正光学系の光
学倍率の相違に基づいて発生する上記位置情報の誤差を
補正するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記アライメントマークからの反射光の波長帯
域を分割することにより、上記反射光の色収差補正を上
記分割されて狭くなった各波長帯域毎に行うので、色収
差の補正が高精度に行われ、これにより各波長帯域毎の
結像位置のボケが低減される。また、上記アライメント
マ−クに照射する光の波長帯域を上記原画マスク被露用
光源の波長からずらすことにより、アライメントマ−ク
からの反射光強度が大きくなる。また、上記アライメン
トマ−クに照射する光の波長帯域を広げることにより、
アライメントマ−ク部における光の干渉により発生する
反射光強度の乱れが低減される。
【0014】また、上記各デ−タ補正手段は上記分割さ
れて狭くなった各波長帯域毎に色収差補正された光信号
のそれぞれの位置情報の誤差を補正するので、補正精度
が向上する。さらに、上記精度高く位置補正された各波
長帯域毎の光信号の合成により上記アライメントマ−ク
の検出信号を生成するので、検出信号の対称性が向上す
る。また、上記位置情報誤差が補正された信号と、それ
らより合成された信号を適宜選択するので、上記検出信
号の対称性が始めから良い場合には原信号に近い方を選
択して上記ウエハの位置を制御することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明による光投影露光装置実施例の
構成図である。図1において、ウェハ3はウェハステー
ジ5上に載置され、干渉計38により位置計測され駆動
系37を介してステージ制御系36により位置制御され
る。上記ステージ5は直交2軸方向に位置制御されてウ
エハを2次元的にアライメントするが、図1では1軸方
向のみが表わされている。上記ウェハ3位置のアライメ
ント完了後に、露光用光源(水銀ランプ)7の光(通常
はi線またはg線)がコンデンサレンズ6を介してマス
ク1の原画パターンを透過し、投影レンズ2によりウェ
ハ3上に転写される。
【0016】上記マスク1パターンの投影の前にウエハ
のアライメントが行われる。アライメント光源22の白
色ランプ光は集光レンズ21、光ファイバ20等を介し
て、バンドパスフィルタ19に入射され、所定のブロ−
ドな波長幅(例えば200nm幅)の光に制限されて照
明レンズ18、ハーフミラー13を介して投影レンズ2
を通りアライメントマーク4に照射される。ウェハ3か
からの反射光は投影レンズ2、取り込みミラ−11を通
ってアライメントマーク4の像を結像し対物レンズ12
に入射する。この投影像の結像位置は投影レンズ2の色
収差により波長に応じて光軸方向にずれている。
【0017】対物レンズ12を通過した光は平行光線と
なって波長分離ミラー14により波長域を分岐されてそ
れぞれの結像レンズ151と152に入射し、さらにそ
れぞれの拡大レンズ161と162により像拡大されて
光検出器(イメージセンサ)171と172上に再結像
される。このように対物レンズ12を通過した光の波長
域を2分してそれぞれ毎に別個に検出するようにした点
が本発明の特徴である。なお、波長分離ミラー14の数
を増やし、各分岐に対応する結像レンズと拡大レンズお
よび光検出器の系統数を増やせば、対物レンズ12を通
過した光の波長域をさらに細分してそれぞれ毎に別個に
検出することができる。図1では説明を簡単にするため
に上記光の分岐を2系統にして示しているが、さらに細
分しても以下に説明する本発明の効果は同様である。
【0018】上記のように、波長分離ミラーによりアラ
イメントマーク4の検出光の波長を分割するようにする
と、各系統の結像レンズと拡大レンズが受け持つそれぞ
れの波長域が狭くなるので、それぞれのレンズ系は精度
高く色収差補正を行うことができ、また、各レンズ系に
要求される光学的性能を緩めることができるので、装置
の性能を経済的に高めることができるのである。また、
上記アライメントマ−ク照射光の波長帯域をマスク投射
光の波長よりずらして十分な強度のアライメントマ−ク
反射光を得、さらにアライメントマ−ク検出光の波長帯
域幅を200nm以上に広げて実質的に上記縦色収差や
結像倍率のずれを十分に補正し良好なコントラスト像を
得ることができるのである。
【0019】図1において、光検出器171と172に
より検出された信号はデジタル化されてそれぞれメモリ
301とメモリ302に格納され、次いで必要に応じて
データ補正ユニット311と同312によりデータ補正
される。次いで、データ補正ユニット311と312の
信号は信号合成ユニット32に転送され、上記2分され
たアライメントマーク検出信号を合成して波長分割前の
全波長検出と等価な信号を生成する。この信号合成にお
いては各波長域毎に十分に色収差補正が行われているの
で、合成後の信号には色収差によるアライメントマーク
4の位置誤差が含まれない。
【0020】信号セレクタ33はホストCPU35の指
定に基づいて各デ−タ補正ユニット311と312、お
よび信号合成ユニット32の出力信号を選択して演算ユ
ニット34に転送し、演算ユニット34はこれを画像処
理してアライメントマーク4の位置を特定する。ホスト
CPU35は、必要に応じて上記画像処理演算過程で信
号セレクタ33を切替ることができる。ホストCPU3
5は上記演算ユニット34の演算結果よりマスク1とウ
エハステージ5間の正確な位置関係を算出し、ステージ
制御系36へ指令を送ってウェハステージ5の位置を制
御する。
【0021】図4は上記分割した波長域の各検出光を最
適に色収差補正する本発明の光学システムの概念図であ
る。バンドパスフィルタ19の通過波長範囲をλ1〜λ2
とすると、対物レンズ12の前の結像位置は上記λ1
λ2に対応してx1、x2のように拡がる。なお、xは上
記波長範囲(λ1〜λ2)をλ3にて2分割した場合の波
長λ3の成分が結像する位置である。図1においては例
えば波長(λ1〜λ3)の反射光成分が光検出器171に
入射するとすると、波長(λ3〜λ2)の反射光成分は光
検出器172に入射する。
【0022】図4において、対物レンズ12は上記波長
範囲(λ1〜λ2)内の検出光を無限遠補正する。すなわ
ち、対物レンズ12は(λ1〜λ2)内の波長に応じて焦
点距離を変化させ、各波長成分の結像位置の対物レンズ
12の主点位置からのずれを各波長の結像位置に合わせ
ように補正する。波長分離ミラー14は、上記対物レン
ズ12により平行光線化された(λ1〜λ2)の光を光路
分岐する。
【0023】波長分離ミラー14は実線で示したように
波長範囲(λ1〜λ3)の成分を透過し、点線で示したよ
うに波長範囲(λ3〜λ2)の成分を反射する光学膜が設
けられ、図5に示すような分光特性を備えている。結像
レンズ151と同152は上記波長分離ミラー14によ
り分岐された各光成分を、別個に最適に色収差補正して
それぞれを所定の位置に結像させる。
【0024】図6は図1に示したデータ補正ユニット3
11,312、および信号合成ユニット32等が行うア
ライメントマ−ク検出信号の処理手順を説明するフロー
チャ−トである。ステップS10とステップS20にて
光検出器171,同172が検出した各検出信号をそれ
ぞれデジタル化してメモリ301と同302に格納す
る。上記各データは同一のアライメントマーク4を検出
したのにもかかわらず別個の色収差補正光学系を経てい
るため、それぞれの光学倍率がすれているとデータの横
スケールもステップS10とステップS20に示すよう
にA1倍、A2倍のように異なてくる。したがって次ぎの
ステップS11とステップS21にて、各々のデータ補
正ユニット311、312により光学倍率をA倍に揃え
るように補正する。
【0025】勿論、上記各光学倍率が等しい場合にはス
テップS11とステップS21はスキップされる。次い
でステップS13にて上記光学倍率を等しく揃え各デー
タを信号合成ユニット32により合成(例えば加算)
し、振幅の乱れを除去する。なお、上記信号合成ユニッ
ト32による合成処理は必要に応じて行えばよく、一般
的には信号セレクタ33により、デ−タ補正ユニット3
11、312、および信号合成ユニット32等の出力を
選択して使用する。ホストCPUは上記ステップS13
の信号を用いてステ−ジ5の位置を制御する。なお、上
記の説明ではアライメントマ−ク検出信号の波長帯域を
2分割した場合を扱ったが、必要に応じて上記分割数を
さらに増やして同様に処理して同様な効果を得ることが
できる。
【0026】図7は上記アライメントマ−ク4に照射す
る光の波長帯域を変えてアライメントマ−ク4からの反
射光強度の乱れを測定したデ−タ例である。同図(a)
に見られる如く、光の波長帯域幅(λ2−λ1)が50n
mのように狭いと、アライメントマ−ク4上に塗布され
るレジスト31の厚みが薄い部分でエッジ部における光
の干渉が強くあらわれ僅かのレジスト厚の違いにより反
射光強度が大きく変化することがわかる。これに対して
同図(c)に示す如く波長帯域幅(λ2−λ1)を200
nmのように広げると上記反射光強度の乱れは大幅に低
減され、これによりアライメントマ−ク4の位置検出を
精度良く行うことができるのである。
【0027】
【発明の効果】上記アライメントマークからの反射光の
波長帯域を分割することにより、上記反射光の色収差補
正を上記分割されて狭くなった各波長帯域毎に行うの
で、色収差を高精度に補正することができ、各波長帯域
毎の結像位置のボケを低減することができる。また、上
記アライメントマ−クに照射する光の波長帯域を上記原
画マスク被露用光源の波長からずらすことにより、アラ
イメントマ−クからの反射光強度を強めることができ、
さらに、上記アライメントマ−ク照射光の波長帯域を広
げることにより、アライメントマ−ク部における光の干
渉により発生する反射光強度の乱れを低減することがで
きる。
【0028】また、各波長帯域毎の色収差補正された各
波長帯域毎の光信号の位置情報誤差補正を別個に行うの
でそれぞれの補正精度が向上し、さらに、上記位置補正
された各波長帯域毎の光信号を合成してアライアメント
マークの検出信号を生成するので、その対称性が向上し
て上記位置誤差をさらに低減することができる。また、
アライアメントマーク検出信号の対称性が始めからよい
場合には、原信号に近い上記位置情報誤差が補正された
各波長帯域毎の信号の方を選択するので、信号の処理を
簡略化して無用な誤差の介入を防止することができる。
また、ホストCPUの指令により、各色収差補正光学系
の出力もしくは各データ補正ユニットおよび信号合成ユ
ニットの出力信号を選択し演算ユニットに転送され、画
像処理によりアライアメントマークの位置を特定する
が、この画像処理過程で、信号セレクタが切り換えられ
るので、データ補正レジストの厚さやマークの段差等に
応じて光学条件を選択することができる。具体的には、
波長帯域毎に異なるレジスト厚と反射強度との関係を検
出状況に応じて使い分けることができる。
【0029】以上により光投影露光装置のTTL方式の
アライメントマ−ク検出において、ブロードな波長域の
光を採用して投影レンズの色収差を精度良く補正し、ま
た、像のコントラストを高めて高解像を向上することの
できる今後の半導体プロセスの多様化に対して対応容易
な性能の安定した光投影露光装置を経済的に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のブロック図である。
【図2】従来装置のブロック図である。
【図3】アライメントマーク部の断面図とその反射光分
布図である。
【図4】本発明における色収差補正系の光学系統図であ
【図5】波長分離ミラーの分光特性図である。
【図6】本発明における信号処理のフローチャ−トであ
る。
【図7】アライメントマ−ク照射光の帯域幅とアライメ
ントマ−ク反射光強度の関係を示すデ−タである。
【符号の説明】
1 マスク 2 投影レンズ 3 ウェハ 4 アライメントマーク 5 ステ−ジ 6 コンデンサレンズ 7 露光用光源 12 対物レンズ 13 ハ−フミラ− 14 波長分離ミラー 15、151、152 各結像レンズ 16、161、162 各拡大レンズ 17、171、172 各光検出器 18 照明レンズ 19 バンパスフィルタ 20 光ファイバ 30、301、302 各メモリ 31 レジスト 32 信号合成ユニット 33 信号セレクタ 34 演算ユニット 35 ホストCPU 36 ステ−ジ制御系 38 干渉計 311、312 各データ補正ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉武 泰裕 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 生産技術研究所内 (56)参考文献 実開 平2−102720(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影レンズを介してアライメント検出用
    の光をウエハ上に設けたアライメントマークに照明し、
    その反射光を上記投影レンズを介して取り出すアライメ
    ント検出系により上記ウエハの位置を調整し、上記投影
    レンズを介して原画マスクの光学像をウェハ(被露光
    体)上に転写する光投影露光装置において、 上記アライメントマークからの反射光の波長帯域を分割
    する波長帯域分割手段と、上記波長帯域分割手段により
    分割された各波長帯域内の光信号をそれぞれ毎に色収差
    補正して所定の位置に結像する色収差補正光学系と、
    記各色収差補正光学系の出力を選択的に切り換える信号
    セレクタとを設け、該信号セレクタの出力により上記ウ
    エハの位置を制御するようにしたことを特徴とする光投
    影露光装置
  2. 【請求項2】 投影レンズを介してアライメント検出用
    の光をウエハ上に設けたアライメントマークに照明し、
    その反射光を上記投影レンズを介して取り出すアライメ
    ント検出系により上記ウエハの位置を調整し、上記投影
    レンズを介して原画マスクの光学像をウェハ(被露光
    体)上に転写する光投影露光装置において、 上記アライメントマークからの反射光の波長帯域を分割
    する波長帯域分割手段と、上記波長帯域分割手段により
    分割された各波長帯域内の光信号をそれぞれ毎に色収差
    補正して所定の位置に結像する色収差補正光学系と、上
    記各色収差補正光学系の出力光を別個に検出する光検出
    器と、上記各光検出器の出力信号の位置情報のスケール
    を補正するデ−タ補正手段と、上記各データ補正系の出
    力信号を合成して上記アライメントマ−クの検出信号を
    生成する信号合成手段と、上記デ−タ補正手段と信号合
    成手段の出力信号を選択的に切り換える信号セレクタと
    を設け、該信号セレクタの出力により上記ウエハの位置
    を制御するようにしたことを特徴とする光投影露光装
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光投影露光装置におい
    て、上記光検出器と該光検出器の出力信号の位置情報の
    スケールを補正する上記デ−タ補正手段を用い、上記各
    色収差補正光学系の光学倍率の相違に基づいて発生する
    上記位置情報の誤差を補正するようにしたことを特徴と
    する光投影露光装置。
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