JP2851585B2 - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JP2851585B2
JP2851585B2 JP8185890A JP18589096A JP2851585B2 JP 2851585 B2 JP2851585 B2 JP 2851585B2 JP 8185890 A JP8185890 A JP 8185890A JP 18589096 A JP18589096 A JP 18589096A JP 2851585 B2 JP2851585 B2 JP 2851585B2
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拓二 新野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプを用いた、
例えば空調用、給水用等の送水設備において、ポンプの
吐出圧や推定末端圧を一定とするために用いられる、圧
力制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポンプ設備におけるポンプの吐出圧や推
定末端圧を一定とするための、従来のシステムとして
は、次のものが知られている。 水力を利用する自力水力制御弁によって、ポンプの吐
出圧の一定制御を行なうシステム。このシステムは、主
に給水用として採用されており、その弁は定圧弁等の名
称で市販されている。
【0003】空圧、油圧、電動等によって弁制御を行
ない、それによって、ポンプの吐出圧や推定末端圧の一
定制御を行なうシステム。このシステムは、主に空調用
として一般的に採用されている。
【0004】ところで、上記システムでは、一般的に、
汎用特性のある遠心ポンプが使用される。この種のポン
プは、一般に、流れる水量とともに揚程(圧力)が変化
するため、圧力制御を行なうためには、圧力制御弁によ
って上記システムのような制御を加えるか、又は、周波
数制御による速度制御や開放羽根隙間制御等によってポ
ンプ性能自体を変更することが、必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(A)図5はポンプの吐出圧の一定制御を行なうための
従来の一例であり、従来の定圧弁を示す縦断面図であ
る。この定圧弁では、一次側圧力が大となると、流水の
一部が、ピストン101の小孔102を通って調圧室1
03へ入りパイロット弁104の作用によりポンプ吸込
口105に逃がされることによって、調圧室103の圧
力が下がり、弁体106が閉動作して、二次側圧力が大
となるのが防止されるようになっている。なお、弁体1
06が全閉となると、流水は弁体106の小孔107を
通って二次側へ流れるようになっている。図6は、横軸
が水量、縦軸が揚程であり、上記定圧弁が使用されるポ
ンプの全揚程曲線aと上記定圧弁の二次側圧力の変化を
示す線bを示している。
【0006】しかし、上記構成の定圧弁では、次のよう
な不具合があった。 (1) 一次側圧力を検出し、一次側にて圧力制御を行な
い、結果として二次側圧力を定圧とするものであるの
で、二次側の圧力変化に対して厳密な且つ速かな応答が
できない。
【0007】(2) ピストン101が定圧弁100内に設
けられているため、ピストン101の径に限界があり、
そのため、制御機能に限界がある。
【0008】(3) ピストン101に対する駆動力が小さ
いために、一次側圧力と二次側圧力との間に大きな差圧
を必要とし、その差圧を得るために、吸込口105から
のポンプ吸込圧力を利用して調圧室103の圧力低下を
図るという工夫が必要である。また、駆動力が小さいた
めに、小さい圧力変化に対応できない。
【0009】(4) シリンダ108の面積が小さいので、
ピストン101、ひいては弁体106の作動速度が大き
く、そのため、弁体106が開き過ぎたり全閉したりす
ることを繰返す、所謂ハンチングを起こす。
【0010】(5) ハンチング防止を目的として、弁体1
06の全閉を回避するために弁体106に小孔107を
設けているが、そのため、全閉時には二次側へ流水が流
れ、二次側圧力が上昇し、制御不能となる。例えば、過
小水量では、二次側圧力の上昇を抑えることができず、
二次側圧力は例えば図6のHS まで上昇し、二次側圧力
が一次側圧力と等しくなってしまい、給水等において快
適さが損なわれる。
【0011】(6) 現実的には、設定可能な二次側圧力は
一次側圧力に対して50%程度である。
【0012】(7) 内部損失が大きい等の理由により、二
次側圧力は、図6の線bのように変化し、定圧となるの
はb1 〜b2 間であり、全揚程の100%利用は不可能
であり、定圧時の流量が小さい。
【0013】(B)図7はポンプの吐出圧の一定制御を
行なうための従来の別の例であり、空圧による制御弁を
採用したシステムを示す構成図である。このシステムで
は、弁本体200の制御弁201より下流側の圧力がセ
ンサー202及び圧力検出装置203によって検出さ
れ、その検出値が目標設定装置204により指定される
目標値と比較・調節装置205によって比較され、その
結果に基づいて操作装置206により空圧源207を制
御する弁208が制御され、制御弁201が制御される
ようになっている。制御弁201は、内蔵されているダ
イヤフラム201aが空圧を受けて変動することによっ
て弁体201bを開閉駆動するようになっている。
【0014】しかし、上記構成のシステムでは、次のよ
うな不具合があった。 (1) 圧力検出装置203、目標設定装置204、比較・
調節装置205、操作装置206、空圧源207、弁2
08等を必要とするため、コスト高であり、維持管理費
も高い。
【0015】(2) 二次側圧力(弁本体の制御弁201よ
り下流側の圧力)の設定が面倒である。
【0016】(3) 直動型であるので、全体が頑丈に構成
されていることが必要である。
【0017】(4) 外部に駆動エネルギー源を必要とす
る。
【0018】(C)図8はポンプを用いた送水設備にお
ける推定末端圧の一定制御を行なうための従来のシステ
ムを示す構成図である。このシステムでは、汎用ポンプ
300の弁本体301にて、圧力センサー302及び圧
力検出装置303により圧力が検出されると同時に、流
量センサー304及び流量検出装置305により流量が
検出され、各検出値が目標設定装置306により指定さ
れる目標値と比較・調節装置307によって比較され、
その結果に基づいて操作装置308及びインバータ30
9により可変速モータ310が制御され、汎用ポンプ3
00の速度制御が行なわれ、従って、ポンプ性能が変更
されるようになっている。
【0019】しかし、上記構成のシステムでは、次のよ
うな不具合があった。 (1) インバータ309や可変速モータ310を用いるた
め、コスト高である。また、構造が複雑であるため、維
持管理費も高い。
【0020】(2) インバータ309により制御している
ので、ハンチングが生じやすく、そのため、図9に示す
ように、圧力制御目標を示す線bは管路抵抗を示す線c
とはかなり異なった緩かな傾きとなる。なお、aはポン
プ300の揚程曲線である。
【0021】(D)図10は図8のシステムにおいてポ
ンプの速度制御を行なう代わりにポンプの開放羽根の隙
間制御を行なうようにしたシステムによる場合の、揚程
曲線を示す図であり、このシステムは、図8のシステム
と同様に、ポンプ設備における推定末端圧の一定制御を
行なう。
【0022】このシステムによれば、次のような不具合
があった。即ち、図10に示すように、制御不可の範囲
が大きい。即ち、ポンプ入口に対する押込圧力が広範囲
に変化した場合に十分対応できない。図10において、
aはポンプ300の最大揚程曲線、bは最小揚程曲線で
ある。図10に示すように、上記システムでは、最小揚
程以下はポンプの隙間を拡大制御しても殆んど揚程は低
下しない。それ故、吐出圧を一定に制御できる範囲は、
最大揚程の定格点(ポンプ圧力)P1 と最小揚程の締切
点P2 との比となり、せいぜい0.3程度である。即
ち、P2 =0.3P1 である。一方、ポンプ入口に対し
て押込圧力Pb がかかると、吐出圧Pd は、Pd =P1
+Pb となる。P1 がP2 に変化した時、Pb は最大P
b max となり、Pd =P2 +Pb max である。ところ
で、P2 =0.3P1 であるから、Pb max =Pd
0.3P1 となる。例として、吐出圧8Kg/cm2
押込圧力5Kg/cm2 +ポンプ圧力3Kg/cm2
すると、Pb max =8−0.3×3=7.1となる。即
ち、上記システムの一例によれば、押込圧力が最大7.
1Kg/cm2 となる範囲でしか制御できない。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来例の
各種不具合を解消するためになされたものであり、ポン
プを用いた送水設備においてポンプの吐出側に設けられ
る圧力制御弁であって、 弁本体内にて流路を開閉制御
する弁体と、 弁本体外に配設され、弁体による開閉制
御を駆動するピストン機構と、 ピストン機構を制御す
るパイロット弁とで構成されており、 ピストン機構
は、シリンダと、ピストンと、ピストンと弁体とを連結
する棒体とからなり、シリンダ内は、ピストンによっ
て、弁体側に位置する第1室とその反対側に位置する第
2室とに仕切られており、第2室は弁本体の弁体より下
流側に接続して該圧力に同調するようになっており、
パイロット弁は、弁本体の弁体より下流側の圧力を、そ
れが増大するとその増大分を増幅させた上で、及びそれ
が減少すると減少したままで、シリンダ内の第1室に伝
えるよう設けられており、 ピストン機構は、第1室の
圧力が第2室より大きくなると、弁体を閉動作するよう
駆動するようになっていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の圧力制御弁の模式
構成図、図2は同じく拡大縦断面図である。図におい
て、1は弁本体であり、図中右側の流入口1aから左側
の流出口1bに向けて2つの曲管を重ねた形状となって
いる。勿論、1次側から2次側へ向けて直線状となって
いてもよい。流入口1aには汎用特性を有する遠心ポン
プ(図示せず)が連結されており、流出口1bには吐出
配管が接続されている。2は弁本体1以外の圧力制御機
構部を示し、弁体3と、ピストン機構4と、パイロット
弁5とで構成されている。
【0025】弁体3は、弁本体1の一部である弁箱11
内に弁本体1に対して直角に配置されており、弁座12
に対して離脱・当接することにより弁本体1を開閉する
ように設けられている。弁体3は、弁本体1の側壁13
を貫通したスピンドル(棒体)41の先端に固定されて
いる。
【0026】ピストン機構4は、シリンダ42と、ピス
トン43と、スピンドル41とで構成されている。ピス
トン43は、シリンダ42内をバランス室(第1室)4
21及び定圧室(第2室)422の2室に仕切って、シ
リンダ42内を摺動自在に設けられている。スピンドル
41の弁体3とは反対側の端部はピストン43に固定さ
れている。シリンダ42はアーム44を介して弁本体1
に支持されている。スピンドル41はアーム44内を貫
通している。スピンドル41は、シリンダ42の壁42
3、アーム44、及び弁本体1の側壁13に対して摺動
自在となっている。
【0027】弁本体1の弁体3より下流側には、弁本体
1から流体を分流させる分流口14が形成されている。
分流口14は、パイロット弁5を介してシリンダ42の
バランス室421に接続するとともに、直接にシリンダ
42の定圧室422に接続している。また、バランス室
421及び定圧室422は、それぞれポンプの吸込み側
等の低圧側へ抜けるようになっている。従って、定圧室
422は、弁本体1内の弁体3より下流側の圧力変動に
同調するようになっている。51はオリフィスである。
【0028】パイロット弁5は、それ自体において、一
次側圧力が増大すると、その増大分を増幅させて二次側
圧力を更に大とするよう機能するものであり、従って、
弁本体1の弁体3より下流側の圧力を、それが増大する
とその増大分を増幅させた上で、及びそれが減少すると
減少したままで、シリンダ42内のバランス室421
(第1室)に伝えるよう機能する。
【0029】次に、上記構成の圧力制御弁の作動につい
て説明する。弁本体1内の流体の圧力即ち吐出圧が所定
値である場合には、分流口14からの圧力はバランス室
421及び定圧室422にそのまま伝わって、ピストン
43に働く力は釣合っており、従って、ピストン43
は、静止状態を保持し、弁体3を弁本体1内にて所定の
開度で維持している。
【0030】吐出圧が所定値の状態から増大した場合に
は、次のように作動して、吐出圧を低減する。即ち、分
流口14からの圧力はそのまま定圧室422に伝わり、
定圧室422の圧力は増大した吐出圧と同じとなるが、
バランス室421の圧力は、パイロット弁5が分流口1
4からの圧力を更に増大させてバランス室421に伝え
るので、定圧室422の圧力よりも大きくなる。即ち、
シリンダ42内においてバランス室421の圧力が定圧
室422の圧力より大きくなり、このため、ピストン4
3が矢印A方向に移動し、即ち弁体3が閉じる方向に移
動し、これにより、弁体3の開度が小さくなり、弁本体
1内の弁体3より下流側への流体の流通量が抑制され
る。従って、弁本体1内の弁体3より下流側における吐
出圧が低減される。
【0031】弁本体1内の弁体3より下流側における吐
出圧が所定値より低減された場合には、次のように作動
して、吐出圧を増大させる。即ち、分流口14からの圧
力はバランス室421及び定圧室422にそのまま伝わ
り、ピストン43に働く力は釣合うようになり、このた
め、矢印A方向に移動していたピストン43が矢印B方
向に移動し、即ち弁体3が開く方向に移動し、これによ
り、弁体3の開度が大きくなり、弁本体1内の弁体3よ
り下流側への流体の流通量が増大し、従って、弁本体1
内の弁体3より下流側における吐出圧が増大する。
【0032】このように、上記構成の圧力制御弁は、分
流口14からの圧力に応じてピストン43を移動させて
弁体3を開閉作動させることにより、弁本体1内の弁体
3より下流側への流体の流通量を増減させて吐出圧を増
減させ、それにより、吐出圧を所定値に一定制御するよ
う、作動する。
【0033】上記構成の圧力制御弁によれば、次のよう
な作用を奏する。即ち、例えば、図5に示す従来例に比
して次のような利点を有する。 (1) 弁体3の二次側圧力を検出し、その圧力を利用して
二次側圧力を一定制御するので、二次側圧力を一定とす
るという目的に対して厳格に且つ速かに対応できる。
【0034】(2) ピストン機構4が外装であるので、そ
の大きさに制限がなく、従って、制御機能にも制限がな
い。
【0035】(3) バランス室421の圧力はパイロット
弁5の10数倍に及ぶ増幅作用により増幅されるので、
シリンダ42の面積が大きいことと相俟って、弁体3の
一次側圧力と二次側圧力との差圧が小さくても、ピスト
ン機構4は十分に駆動される。即ち、駆動力が大きいの
で、小さい圧力変化に十分に対応できる。
【0036】(4) シリンダ42の面積が大きいので、ピ
ストン43、ひいては弁体3の作動速度は緩かであり、
そのため、ハンチングが起こりにくい。
【0037】(5) 過小水量となっても、制御は行なわ
れ、水量がゼロとなるまで、吐出圧は一定制御される。
【0038】(6) 実験によれば、設定可能な二次側圧力
は一次側圧力に対して30%であり、利用範囲が広い。
【0039】(7) 図3において、aはポンプの全揚程曲
線、bは上記圧力制御弁の二次側圧力の変化を示す線で
ある。図3に示すように、全揚程の100%利用が可能
であり、定圧時の流量が大きい。
【0040】また、図7に示す従来例に比して次のよう
な利点を有する。 (1) 周囲の水力を駆動源として利用するに過ぎないの
で、構成が簡単で、コスト安であり、維持管理費も低
い。
【0041】(2) パイロット弁5を調節するだけで二次
側圧力を設定できるので、二次側圧力の設定が容易であ
る。
【0042】(3) パイロット弁5による間接動型である
ので、全体を頑丈に構成する必要はない。
【0043】(4) 周囲の水力を駆動源としており、他に
駆動源を必要としないので、省エネルギーに有効であ
り、コスト安である。
【0044】また、上記圧力制御弁2を図4のように用
いた場合には、図8に示す従来例に比して次のような利
点を有する。なお、図4において、図8と同一符号は同
じものを示す。 (1) 図8のインバータ309や可変速モータ310に相
当する部分がパイロット弁5であるので、コスト安であ
り、構成も簡単であり、維持管理費も低い。
【0045】(2) 二次側圧力の変化に対する追従性が良
く、制御は厳格に行なわれ、ハンチングも起こらないの
で、図9の管路抵抗を示す線cに、より接近した制御を
行なうことができる。
【0046】更に、上記圧力制御弁2を図4のように用
いた場合には、図10に示す従来例に比して次のような
利点を有する。即ち、上記圧力制御弁2では、圧力絞り
によって制御するので、ポンプ圧力P1 と押込圧力Pb
との和を1とした場合にこれを0.3まで低下させるこ
とができる。従って、図10の従来例のように、ポンプ
性能を低下させることができる範囲に縛られることな
く、押込圧力の変化を大きくとることができ、ポンプ入
口に対する押込圧力が広範囲に変化した場合に十分対応
できる。即ち、ポンプ入口に対する押込圧力Pb がかか
ると、吐出圧Pdは、Pd =P1 +Pb となる。一方、
(P1 +Pb )×0.3の時、Pb は最大Pb max とな
る。従って、Pd =0.3(P1 +Pb max )=0.3
1 +0.3Pb maxであるので、Pb max =(Pd
0.3P1 )/0.3となる。例として、吐出圧8Kg
/cm2 =押込圧力5Kg/cm2 +ポンプ圧力3Kg
/cm2 とすると、Pb max =(8−0.3×3)÷
0.3=23.7となる。即ち、図4のシステムによれ
ば、押込圧力が最大23.7Kg/cm2 となる範囲ま
で制御できることとなり、図10の従来例に比して押込
圧力を3.3倍高くとることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧力制御弁によ
れば、弁本体1の二次側圧力に応じてピストン機構4の
ピストン43を移動させて弁本体1内の弁体3を開閉作
動させ、これにより、弁本体1の二次側への流体の流通
量を増減させて二次側圧力を増減させ、二次側圧力即ち
吐出圧を所定値に一定制御するようにしているので、主
として、次のような効果を奏する。
【0048】(1) 弁体の開閉制御を、弁体の二次側圧力
に対して追従性良く且つ厳格に行うことができ、二次側
圧力を一定とするという目的に対して厳格に且つ速かに
対応できる。
【0049】(2) ピストン機構4の大きさに制限がない
ので、制御機能にも制限がない。
【0050】(3) 駆動力が大きいので、小さい圧力変化
に十分に対応できる。
【0051】(4) 弁体3の作動速度は緩かであるので、
ハンチングが起こるのを防止できる。
【0052】(5) 水量が定格点からゼロに達するまでの
間、吐出圧を一定制御できる。
【0053】(6) 全揚程の100%利用が可能であり、
定圧時の最大流量が従来方式より大きい。
【0054】(7) 周囲の水力を駆動源として利用するに
過ぎないので、構成が簡単で、コスト安であり、維持管
理費も低い。
【0055】(8) パイロット弁5により、二次側圧力の
設定が容易である。
【0056】(9) 周囲の水力を駆動源としており、他に
駆動源を必要としないので、省エネルギーに有効であ
り、コスト安である。
【0057】(10)図9の管路抵抗を示す線cに、より接
近した制御を行なうことができる。
【0058】(11)ポンプ入口に対する押込圧力が広範囲
に変化した場合に十分対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧力制御弁の模式構成図である。
【図2】 本発明の圧力制御弁の拡大縦断面図である。
【図3】 ポンプの全揚程と本発明の圧力制御弁により
制御される二次側圧力との変化を示す図である。
【図4】 本発明の圧力制御弁によりポンプ設備の推定
末端圧の一定制御を行なうシステムを示す構成図であ
る。
【図5】 ポンプの吐出圧の一定制御を行なうための従
来の定圧弁を示す縦断面図である。
【図6】 ポンプの全揚程と図5のシステムにおいて制
御される二次側圧力との変化を示す図である。
【図7】 ポンプの吐出圧の一定制御を行なうための空
圧による制御弁を採用した従来のシステムを示す構成図
である。
【図8】 ポンプ設備の推定末端圧の一定制御を行なう
ための可変速モータ等を採用した従来のシステムを示す
構成図である。
【図9】 図8のシステムにおける、ポンプの全揚程と
管路抵抗と圧力制御目標との変化を示す図である。
【図10】 図8のシステムにおいてポンプの速度制御
を行なう代わりにポンプの開放羽根の隙間制御を行なう
ようにした従来のシステムにおける、揚程の変化を示す
図である。
【符号の説明】
1 弁本体 2 圧力制御弁 3 弁体 4 ピストン機構 41 スピンドル(棒体) 42 シリンダ 43 ピストン 421 バランス室(第1室) 422 定圧室(第2室)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプを用いた送水設備においてポンプ
    の吐出側に設けられる圧力制御弁であって、 弁本体内にて流路を開閉制御する弁体と、 弁本体外に配設され、弁体による開閉制御を駆動するピ
    ストン機構と、 ピストン機構を制御するパイロット弁とで構成されてお
    り、 ピストン機構は、シリンダと、ピストンと、ピストンと
    弁体とを連結する棒体とからなり、シリンダ内は、ピス
    トンによって、弁体側に位置する第1室とその反対側に
    位置する第2室とに仕切られており、第2室は弁本体の
    弁体より下流側に接続して該圧力に同調するようになっ
    ており、 パイロット弁は、弁本体の弁体より下流側の圧力を、そ
    れが増大するとその増大分を増幅させた上で、及びそれ
    が減少すると減少したままで、シリンダ内の第1室に伝
    えるよう設けられており、 ピストン機構は、第1室の圧力が第2室より大きくなる
    と、弁体を閉動作するよう駆動するようになっているこ
    とを特徴とする圧力制御弁。
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