JP2850287B2 - 舗装道路 - Google Patents

舗装道路

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JP2850287B2
JP2850287B2 JP7039435A JP3943595A JP2850287B2 JP 2850287 B2 JP2850287 B2 JP 2850287B2 JP 7039435 A JP7039435 A JP 7039435A JP 3943595 A JP3943595 A JP 3943595A JP 2850287 B2 JP2850287 B2 JP 2850287B2
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asphalt
glass
road
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pavement
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喬之 内山
正 池崎
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MAEDA DORO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光反射性に優れ、充分
な強度や滑り抵抗を有し、しかも耐久性に優れて夜間に
おける交通事故防止対策の機能を長期間に亙って発揮す
ることができる舗装道路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より交通事故の増大に伴い、種々の
交通安全施設の開発、増設、整備等が行われ、事故を未
然に防止するための努力が払われている。特に夜間に
は、自動車の運転者にとってヘッドライトの照射光だけ
で道路上の凹凸や障害物、先行きが認識しづらくなるの
で、事故、特に被害が広い範囲に及ぶ大事故が起こり易
い状況にある。これらの対策としては、道路端に街灯を
設置する方法や、道路表面に反射板或いは点滅灯などを
内蔵した装置を埋設する方法があり、何れの方法も極め
て高い視認効果が得られる。しかし、何れの方法も多大
な費用が掛かり、特に電力を用いる街灯などでは施工費
に加えて毎夜電力を消費するので莫大な費用が掛かる。
また、道路表面に反射板などを内蔵した装置を埋設した
ものは、道路上から一部が突出するので凸部にほかなら
ず、事故原因となることもある。そこで、道路表面に夜
光塗料等を塗着したり、0.3〜1.0mm程度の微細
なガラスビーズを混合したコンクリートを打設する(特
開昭54−71110号公報)ことにより、道路の平坦
性を損なわずに、道路の視認性を向上させる提案がなさ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記夜
光塗料を道路表面に塗着する方法では、道路表面の風化
作用、或いは自動車タイヤとの摩擦等により塗料が剥げ
やすく、極めて耐久性に乏しいという問題があった。ま
た、前記特開昭54−71110号公報の方法では、粒
径が極めて小さいガラスビーズを用いるためそもそも光
反射性が極めて低く、そこでガラスビーズの量を多量に
混合すると強度や滑り抵抗が低下してしまうという問題
があった。したがって、光反射性(視認効果)に優れ、
充分な強度や滑り抵抗を有し、しかも耐久性に優れて夜
間における交通事故防止対策の機能を長期間に亙って発
揮することができる舗装道路が嘱望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、骨材とアスファルトとからなるアスファ
ルト混合物において、骨材として粒径2.5〜25mm
のガラス細片を8〜22%混入し、アスファルトに対し
てゴム・熱可塑性エラストマー添加剤を1〜10%混入
したアスファルト混合物を敷設してなることを特徴とす
る舗装道路に関するものである。
【0005】本発明に用いるガラス細片は、粒径2.5
〜25mmのものであれば特にその発生経路を限定する
ものではない。例えば一般家庭からゴミとして出される
ガラス瓶は自治体により回収された後、一部は瓶そのも
ので再生されたり、一部はカレットに再生してガラス工
場に供されたりするが、一部は再利用されずに廃棄処分
される。これらを破砕分級した破砕ガラスも本発明にお
けるガラス細片として使用することができる。このよう
な粒径の大きなガラス細片をアスファルトに混入するこ
とにより、従来にはない持続性のある光反射性を付与す
ることができ、夜間時の視認効果が極めて高いものとな
る。このガラス細片の粒径が2.5mmより細かいと光
反射性が低く、粒径が25mmより大きいと舗装後に割
れて飛散してしまう。上記ガラス細片の骨材全量に対す
る混入量は、8〜22%であり、この混入量が8%より
少ないと視認効果が低くなる。また、22%より多いと
舗装後の強度や滑り抵抗が不足する。尚、一般に混入量
が多くなるとそれに伴って舗装後の強度や滑り抵抗が低
下する傾向があるが、特に22%を越えると極端に強度
及び滑り抵抗が低下する。残部(92〜78%)は、砕
石、砂、石粉等の普通骨材を適宜に組み合わせて使用す
ることができる。
【0006】また、本発明に用いるゴム・熱可塑性エラ
ストマー添加剤(以下、添加剤という)は、スチレン・
ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエンブロ
ックポリマー(SBS)、スチレン・イソプレンブロッ
クポリマー(SIS)、エチレン・酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体
(EEA)、等から選ばれるエラストマーを単独、或い
は適宜に組み合わせて使用することができる。このよう
な添加剤をアスファルトに混入することにより、前記ガ
ラス細片がアスファルトから脱離しないように充分に保
持し、ガラス細片の混入によって低下する(筈の)強度
及び安定度を向上させることができる。上記添加剤のア
スファルトに対する混入量は、1〜10%であり、この
混入量が1%より少ないと添加剤を混入した効果が表れ
ない。また、10%より多いとアスファルトの粘りや糸
引が増して施工性が悪くなる。
【0007】さらに、本発明の舗装道路は、顔料や着色
骨材等の着色材料やその他の改質剤を必要な物性を阻害
しない範囲で混入しても良く、例えば歩道の施工に際し
ては比較的色彩が明るい顔料を混入して施工しても良
い。また、上記のように着色材料を混入する場合には、
前記アスファルトに替えて脱色アスファルト(石油樹脂
系バインダ)を使用して施工しても良い。即ち、本発明
におけるアスファルトとは、上記のような脱色アスファ
ルトをも含むものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0009】本発明におけるガラス細片の粒度及び混入
量と得られる舗装道路の性状との関係は、前述の通りで
あるが、表1に示す配合組成のアスファルト混合物から
作製した供試体を、マーシャル安定度試験及びホイール
トラッキング試験に供した結果を図1及び図2に示す。
尚、表1はガラス細片の混入量が20%の配合組成を示
したものであるが、これを10%、30%に変える際に
は、6号砕石の混入量をそれに応じて30%、10%に
変えた。また、図1及び図2には、比較のために添加剤
を入れないで作製した供試体の試験結果も併せて示し
た。
【0010】
【表1】
【0011】図1及び図2から明らかなように、ガラス
細片の粒径が小さいほどマーシャル安定度も動的安定度
DSも高かった。尚、予め視認性及び割れの試験によっ
てガラス細片の粒径が2.5mmより細かいと光反射性
が低く、粒径が25mmより大きいと舗装後に割れて飛
散してしまうことが確認された。また、ガラス細片の粒
径に関わらず混入量が多くなるほどマーシャル安定度も
動的安定度DSも低くなる傾向にあり、ガラス細片の混
入量が22%を越えると、マーシャル安定度では750
kgf以下、動的安定度DSでは1000回/mm以下
となることが確認された。尚、予め視認性の試験によっ
てガラス細片の混入量が8%より少なくなると、視認性
にかけることが確認された。さらに、添加剤を入れない
で作製した供試体は、マーシャル安定度も動的安定度D
Sも著しく低い値となり、特に動的安定度DSではガラ
ス細片の混入量が10〜20%でも1000回/mmに
達しない低い値となることが確認された。
【0012】[実施例1]平成5年2月に大阪府枚方市
の枚方新香里線舗装補修工事において、表2に示した配
合組成のアスファルト混合物を施工面積600m2 、施
工厚5cmで施工した。
【0013】[実施例2]平成5年9月に沖縄県豊見城
村のとよみ大橋舗装工事において、表2に示した配合組
成のアスファルト混合物を施工面積2820m2 、施工
厚3.5cmで施工した。
【0014】[実施例3]平成6年3月に大阪府枚方市
の禁野枚方線舗装補修工事において、表2に示した配合
組成のアスファルト混合物を施工面積1450m2 、施
工厚5cmで施工した。
【0015】[実施例4]平成6年5月に大阪府箕面市
の市道西宿小野原線の歴史の道整備において、表2に示
した配合組成のアスファルト混合物を施工面積924m
2 、施工厚4cmで施工した。
【0016】[実施例5]平成6年6月に広島県五日市
の貴船舗装修繕工事において、表2に示した配合組成の
アスファルト混合物を施工面積450m2 、施工厚5c
mで施工した。
【0017】[実施例6]平成6年7月に秋田県本庄市
の佐藤氏宅駐車場舗装工事において、表2に示した配合
組成のアスファルト混合物を施工面積200m2 、施工
厚5cmで施工した。
【0018】
【表2】
【0019】実施例1〜6で施工された舗装道路は何れ
も光反射性に優れ、少なくとも現在まで何等問題を生じ
ていない。また、舗装道路の表面を観察したところ、用
いたガラス細片は表面付近で略水平状になってアスファ
ルト中に埋設され、直立状、或いは直立に近い傾斜状に
埋設されているものは少なかった。これはアスファルト
フィニッシャーによる応力が原因と考えられるが、これ
によってガラス細片の広い面積が表面に露出して光の反
射面が大きいものとなり、視認効果を極めて高いものに
していると考えられた。
【0020】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の舗装道路
は、視認効果が高く、舗装後にガラス細片が割れや飛散
を起すこともなく、しかも充分な強度や滑り抵抗を有す
るものとなる。したがって、本発明の舗装道路は、夜間
における交通事故防止対策の機能を長期間に亙って発揮
することができる。また、ガラス細片を通して中の黒い
部分で光を吸収し、雪が融け易くなる等の効果も期待さ
れる。さらに、ガラス細片として廃ガラスを用いること
もできるので、資源の再利用に貢献することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるマーシャル安定度試験の結果を
示すグラフである。
【図2】実施例におけるホイールトラッキング試験の結
果(動的安定度DS)を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 7/26 E01F 9/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材とアスファルトとからなるアスファ
    ルト混合物において、骨材として粒径2.5〜25mm
    のガラス細片を8〜22%混入し、アスファルトに対し
    てゴム・熱可塑性エラストマー添加剤を1〜10%混入
    したアスファルト混合物を舗設してなることを特徴とす
    る舗装道路。
JP7039435A 1995-02-06 1995-02-06 舗装道路 Expired - Lifetime JP2850287B2 (ja)

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JPH08209607A JPH08209607A (ja) 1996-08-13
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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100353503B1 (ko) * 1999-11-13 2002-09-19 죽정산업 주식회사 아스팔트 포장재용 유리 캐럿의 제조장치
KR100432485B1 (ko) * 2001-06-29 2004-05-22 주식회사 청해산업 배수성 아스팔트의 제조방법
KR20050111991A (ko) * 2004-05-24 2005-11-29 고려개발 주식회사 투수아스콘

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