JP2850229B2 - 焼成炉 - Google Patents
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Description
くは、主としてグラスライニングを施した製品の焼成を
行う焼成炉に関する。
のものが使用されており、その加熱方式からはバーナー
式と電気式に大別され、また運転方式からはバッチ式と
連続式に大別される。
に応じて適宜選択して採用されるものである。
は、金属表面に下引釉又は上引釉を塗布し、乾燥した後
に焼成して製造されるものであり、急加熱で焼成した
後、炉外に取り出して急冷却するのが一般的である。こ
のような塗布,乾燥,焼成が繰り返される過程におい
て、不純物があると、製造後のグラスライニング製品の
耐蝕性が損なわれることとなる。
の焼成を行う場合には、焼成される雰囲気が清浄である
ことが条件とされるが、バーナー式焼成炉ではバーナー
の燃焼ガスがグラスライニングに悪影響を及ぼし、さら
にバーナーの燃焼ガスで拡散されたダストが被焼成物に
付着するおそれがある。
ストの拡散による品質低下を防ぐために、炉内攪拌しな
いことと、加熱温度が均一であること等の条件が必要と
される。
の焼成は電気炉で行われるのが一般的であった。
はなく、少量多品種であることが多いため、大量の被焼
成物を連続的に焼成するという作業には合致せず、従っ
てバッチ式焼成炉で焼成されるのが一般的である。
合、エネルギーコストが高くつき経済性に劣るという問
題点がある。
雰囲気を保持するため、従来ではラジアントチューブが
使用される場合もあり、このようなラジアントチューブ
の材質として一般には遠心鋳造管が用いられている。
温度まで急速加熱する等して高精度の温度制御を行うた
め、肉厚の厚い従来の遠心鋳造管では、熱伝達に時間が
かかるとともにチューブの重量が重くなり、温度制御の
応答時間が遅くなり、高精度の温度制御ができない。
し入れの際に炉内が急冷される。
ライニングの焼成では、バッチごとに大きな温度差が発
生し、これが頻繁に繰り返されるため、従来の遠心鋳造
管では熱応力により短期間でラジアントチューブが割れ
るおそれがあった。
めに、熱効率の良いバーナー方式を採用し、しかも清浄
な雰囲気で加熱できるとともに加熱温度を均一にするこ
とができ、しかも急加熱,急冷却での使用条件下でも問
題なく使用可能とすることを課題とする。
なされたもので、その課題を解決するための手段は、天
井部4及び側壁部5からなる炉本体1と、炉床2とから
なり、該炉本体1と炉床2とのいずれか一方が他方に対
して昇降自在に設けられたバッチ式グラスライニング用
焼成炉であって、炉本体1及び炉床2の全体にラジアン
トチューブが略均一に配置され、且つ配置されたラジア
ントチューブは個別に温度制御可能であり、しかも前記
ラジアントチューブは急加熱冷却に耐えうる耐熱性金属
で構成されていることにある。
ているため、加熱するためのバーナーの燃焼ガスはラジ
アントチューブ内を通過するだけで炉内へは入り込まな
いため、炉内に不純物が入り込むおそれもなく、炉内の
清浄さが損なわれることもない。
炉床2の全体に略均一に配置されているため、加熱温度
も均一な状態に保持される。
説明する。
床部が開放された略釣鐘状に形成されている。
に対して昇降可能に設けられている。
は、断熱材としてのセラミックファイバーが内蔵されて
いる。
にラジアントチューブが取り付けられている。
の天井部4には、略W字状のラジアントチューブ3aが1
個取り付けられている。
4に示すように、金具8によって支持されている。
ら吊り下げられた吊下部9と、該吊下部9に交差して配
置された載置部10とからなり、その載置部10上にラジア
ントチューブ3aが載置されて金具8で吊り下げ状態で支
持されている。
部5に固定されており、上記のような金具8で支持され
る結果、ラジアントチューブ3aの他端側は上記金具8に
フリーな状態で保持されている。
のラジアントチューブ3b, …が8本等間隔に設けられて
いる。
図1及び図2に示すように、金具11によって支持されて
いる。
のもので、両端が側壁部5に取り付けられ、この金具11
と側壁部5との間にラジアントチューブ3bが介装されて
いる。
部4に固定され、上記のような金具11で支持される結
果、ラジアントチューブ3bの他端側はフリーな状態で金
具11に保持されている。
W字状のラジアントチューブ3cが2個取り付けられてい
る。より詳細には、炉床2は、炉床本体2aと、被焼成物
を載置するための載置板13とからなり、その炉床本体2a
と載置板13との間にラジアントチューブ3cが組み込まれ
ている。載置板13は、支持具14に支持された状態で設置
されている。
すように、金具12によって支持されている。
上向きに突設されている。そして、その金具12上にラジ
アントチューブ3cが載置されている。
2の側面部に固定され、上記のような金具12に載置され
ている結果、ラジアントチューブ3cの他端側はフリーな
状態で金具12に保持されている。
は、炉本体1及び炉床2の全体に略均一に配置されてい
ることとなる。
及び炉床2の全体に配置されていることを意味し、略同
量ずつ配置されていることを意味するものではない。
アントチューブの燃焼総エネルギー量に対して10%のエ
ネルギー量に相当するラジアントチューブが炉本体1の
天井部4に配置され、60%のエネルギー量に相当するラ
ジアントチューブが炉本体1の側壁部5に配置され、30
%のエネルギー量に相当するラジアントチューブが炉床
2に配置されている。
の天井部4及び側壁部5、並びに炉床2の各部でラジア
ントチューブが個別に温度制御可能となり、その結果、
種々の形状,寸法の被焼成物を均一に加熱できることと
なるのである。
物を再度炉内で加熱を開始する時にも、上記のようにラ
ジアントチューブが配置されていることは、最も冷えて
いる炉床2のみを予め予熱しておくことができる等で有
効である。
急加熱冷却に耐えうる耐熱性金属、たとえばニッケル,
クロム,タングステン合金で構成されている。
部のみならず両端部にそれぞれバーナー(図示せず)が
装着されており、それぞれの端部側で交互に燃焼しうる
ように構成されている。具体的には、ラジアントチュー
ブの両端に設けられたバーナーが燃焼側と排気側とに交
互に入れ替わり、バーナーで燃やされた燃焼ガスがラジ
アントチューブ内を交互に反転して流れるような構造と
されている。
は、それぞれ蓄熱体(図示せず)が組み込まれており、
排熱を回収し、これを燃焼用空気の加熱に用いて高温の
燃焼用空気を供給することができるように構成されてい
る。尚、この蓄熱体は、排気側のバーナーでは排ガスか
ら排熱を回収し、燃焼側のバーナーでは燃焼用空気を加
熱する役割を有している。
用する場合には、先ず図6に示すように、炉本体1に対
して炉床2を下降させる。
上に略リング状の治具7を置き、その上に被焼成物とし
ての反応槽6を載置する。
が塗布され、乾燥されている。
て炉床2を上昇させ、炉の内部を炉本体1と炉床2とで
再度包囲する。
ガスと燃焼用空気を送り込んでバーナーを作動させ、ラ
ジアントチューブ3a,3b,3c内で燃料ガスを燃焼させて被
焼成物である反応槽6を加熱する。
は、ラジアントチューブ3a,3b,3c内で燃料ガスを燃焼さ
せるため、炉内に燃焼したガスやダストが入り込むこと
もなく、従って清浄な雰囲気が維持されることとなる。
焼総エネルギー量に対して10%のエネルギー量に相当す
るラジアントチューブが炉本体1の天井部4に配置さ
れ、60%のエネルギー量に相当するラジアントチューブ
が炉本体1の側壁部5に配置され、30%のエネルギー量
に相当するラジアントチューブが炉床2に配置されてお
り、各部が個別に温度制御可能であるため、被焼成物で
ある反応槽6は、炉の上部,側部,下部の各部からの輻
射熱で略均一な状態で加熱され、焼成されることとな
る。
耐熱性金属であるニッケル,クロム,タングステン合金
で構成されているため、急加熱冷却にも耐えることがで
き、この種反応槽等のグラスライニング製品の焼成には
好適である。
れている遠心鋳造管に比べて約1/3の厚みで肉厚が薄い
ので、温度制御の応答時間が短くなり、高精度の温度制
御が可能となる。
チューブの加熱による温度の均一化を図るために、炉床
2のラジアントチューブのみを先に加熱させ、所定温度
に達した後に炉本体1のラジアントチューブを加熱させ
る。
温度より50℃高くなった後に、天井部4のラジアントチ
ューブ3aのバーナーや側壁部5のラジアントチューブ3b
のバーナーを着火する。
バーナーのみを先に燃焼させて温度調整を行うのは次の
理由による。
熱で炉床2は炉本体1に比べて温度が低くなる。
熱容量の大きな耐火物が使用されており、被焼成物の炉
からの出し入れ時に冷却されると、焼成炉内での昇温が
遅れる。
場合、炉床2側の熱損失が大きくなり、均一な温度分布
が得られない。
の加熱を繰り返すと、炉床2側の温度は炉本体1側の温
度よりも必然的に低くなり、またその温度差を解消する
ことができない。
のバーナーと炉本体1のラジアントチューブのバーナー
とを同時に着火すれば、その温度差が生じたままの状態
で炉床2と炉本体1とが昇温されるばかりでなく、その
温度差はむしろ大きくなる。
成は、急加熱するため、炉の能力が許す限り短時間に行
う方が良い品質が得られるため、フルパワーで昇温す
る。
炉床2のバーナーがすべてフルパワーで燃焼するため
に、上述のように炉床2と炉本体1とに温度差がある
と、その温度差を昇温途中で是正することはできない。
天井部4及び側壁部5のパワーをセーブすると、昇温時
間が長くなる。
のバーナーを、炉本体1のラジアントチューブのバーナ
ーよりも先に着火するのであるが、先に着火すれば、図
9に示すように、炉床2の温度が先に上昇する。
雰囲気の温度上昇は、炉床2に比べて炉本体1の天井部
4や側壁部5の方がより顕著である。
床2側と炉本体1側との温度差は徐々に縮まることとな
り、やがては炉床2側と炉本体1側とが同じ温度とな
る。
の着火時間T1 は炉本体1の着火時間T2 よりも先であ
り、従って、時間T1 後に炉床2の温度t6 は速やかに
昇温し、炉本体1の温度t5 より50℃高くなった時間T
2 で炉本体1のバーナーが着火する。炉床2側の温度t
6 は炉本体1の温度t5 に先行して昇温するが、徐々に
温度差が縮まり、時間T3 後には炉床2側の温度t6 と
炉本体1の温度t5 が同じとなり、その後、双方の温度
はほぼ均一に上昇する。
が、炉本体1と炉床2とでほぼ均一になるのである。
炉本体1のラジアントチューブのバーナーに先行して燃
暁させる時間は、炉床2の温度、被焼成物の熱容量や形
状等で大きく変化するため、炉床2の温度が炉本体1の
温度より一定の温度高くなった時点で、炉本体1のラジ
アントチューブのバーナーに着火させれば、炉全体の温
度の制御を容易に行うことができる。本実施形態では、
この温度を50℃に設定している。すなわち、炉本体1
のバーナーが着火する時間T 2 における炉床2の温度t
6と炉本体1の温度t5との温度差t6−t5が50℃
となる。
本体1のラジアントチューブのバーナーと炉床2のラジ
アントチューブのバーナーとを同時に着火して昇温した
場合の炉内温度差(炉本体1と炉床2との温度差)の1/
2 〜1倍の範囲で設定するのが好ましい。
ば、炉床2で加熱された空気が上昇して炉本体1の温度
も上がることとなり、1倍以上の温度差が得られないお
それがあるため好ましくなく、また1/2 倍未満であれ
ば、予め炉床2のラジアントチューブのバーナーのみを
燃焼させる効果が生じないからである。
と、調節計を組み合わせて、プログラム制御することに
よって行う。
を解消するため炉内攪拌を行うのが一般的であるが、炉
内攪拌を行わない焼成炉では、炉床2、側壁部5、天井
部4の温度設定において一定のオフセット量を与えて制
御する。すなわち炉床2、側壁部5、天井部4の各部の
温度設定に予め温度差を設けて制御すれば、上下方向の
温度差が解消できる。
た場合の炉内温度差の1/2 〜1倍の範囲で設定するのが
好ましい。かかる範囲に設定するのは、オフセット量が
炉内温度差の1/2 倍未満となれば、上下方向の温度差が
生じるため、好ましくなく、また1倍を超えると、炉床
2で加熱された空気が上昇して炉本体1と炉床2との温
度差が得られないおそれがあるため、好ましくないから
である。
説明すると、当初は炉床2側は炉本体1側に比べて遅れ
て昇温するが、設定温度に近づいて燃焼制御が始まる
と、予め炉床2の設定温度t3が、炉本体1の設定温度
t4よりも高くされているため(この温度差t3−t4が
オフセット量である)、時間T5経過したときに炉床2
と炉本体1との温度が同じになり、その後には炉床2の
温度が炉本体1の温度よりも高くなる。
最終的には炉床2側と炉本体1側との温度がほぼ同じに
なり、炉内の雰囲気温度の温度分布が均一となる。これ
は被焼成物の上部の温度t1と下部の温度t2がほぼ同じ
になることからもわかる。
ターと、調節計を組み合わせて、プログラム制御するこ
とによって行う。
部4の設定温度より20℃高くなるように設定する。
である。
いるため、被焼成物の出し入れを焼成の都度頻繁に行う
バッチ式の炉であるにもかかわらず、炉本体1と炉床2
とが分離した状態でも、炉本体1内の熱は炉本体1内に
こもり、さらに下方の炉床2の熱も上昇して炉本体1内
にこもって逃げる可能性も少なく、次工程の加熱開始時
にこの熱を利用できるため、熱損失が少ないという利点
がある。
部のみならず両端部にそれぞれバーナーが装着されてお
り、それぞれの端部側において交互に燃焼しうるように
構成されているため、一方の端部側のみを燃焼する場合
に比べると、排気側である他方の端部側の温度降下を効
果的に防止することができる。これは、炉内温度を均一
にする上で好適である。
は、蓄熱体が組み込まれているため、排熱を回収し、こ
れを燃焼用空気の加熱に用いて高温の燃焼用空気を供給
することができ、燃焼用空気が高温になると燃焼に必要
な酸素量が低くできるので、燃焼用空気量を低く押さえ
て多量の排ガスを入れて燃焼させても安定した燃焼が得
られる。
量の低い状態で燃焼させると、火炎が長くなり、火炎の
ピーク温度が下がるため、ラジアントチューブにおいて
燃焼しているバーナー近傍と離れた部位の温度差が少な
くなるとともにNOXの発生が少なくなり、大気汚染を
防止できることとなる。
熱金属製のチューブ寿命が長くなる。
わせることにより、エネルギー効率の向上、温度分布の
均一化、NOX発生量の低減、チューブ寿命の延長の効
果が得られる。
ブ3a,3b,3cの材質として耐熱性金属であるニッケル,ク
ロム,タングステン合金を用いたが、ラジアントチュー
ブ3a,3b,3cの材質はこれに限定されるものではなく、た
とえばニッケルと他の金属との合金を使用することも可
能である。
とも可能である。
の耐ひずみ性、耐酸化性の点からは、ニッケル,クロ
ム,タングステン合金が最も優れている。
アントチューブの燃焼総エネルギー量に対して10%のエ
ネルギー量に相当するラジアントチューブが炉本体1の
天井部4に配置され、60%のエネルギー量に相当するラ
ジアントチューブが炉本体1の側壁部5に配置され、30
%のエネルギー量に相当するラジアントチューブが炉床
2に配置されていたが、これは本実施形態での被焼成物
が反応槽6であることに対応させたものである。
るラジアントチューブ3cを配置したのは、炉床2上に治
具7と反応槽6が載置されていることを考慮したもので
ある。
配置される比率はこれに限定されるものではなく、その
比率は被焼成物の種類に応じて任意に変更可能である。
部4、側壁部5、及び炉床2にそれぞれラジアントチュ
ーブが配置されていたが、これら三者のすべてにラジア
ントチューブを配置することは本発明に必須の条件では
ない。
側壁部5、及び炉床2のみに設けることも可能である。
配置されていればよいのである。
釣鐘型に形成したため、上記のような好ましい効果が得
られたが、炉本体1の形状も上記実施形態の略釣鐘型に
限定されるものではない。
蔵される断熱材としてセラミックファイバーを用いたた
め、炉本体1の軽量化が図れるという利点が得られた
が、断熱材の種類もこれに限定されるものではなく、ま
た本発明においてはこの断熱材は必須の条件とならな
い。
具8、側壁部5の金具11、及び炉床2の金具12でそれぞ
れラジアントチューブ3a,3b,3cを支持するようにしたた
め、ラジアントチューブに金具を溶接した場合のように
加熱冷却時に熱応力が発生して長期間使用すると溶接線
及び近傍に疲労によるクラックが入るようなこともな
く、金具の取付部のクラックで廃棄交換となるようなこ
ともない。
は、天然ガス、コークスガス等のガスを燃料とするもの
の他、たとえば重油、軽油、灯油等の液体燃料を使用す
ることも可能である。
1に対して昇降自在としたいわゆる炉床昇降式の焼成炉
を用いたが、これに限らず、炉本体1を炉床2に対して
昇降自在としたいわゆる炉体昇降式の焼成炉を用いるこ
とも可能である。
チューブが炉本体及び炉床に略均一に配置されているた
め、バーナー式の炉であるにもかかわらず、被焼成物を
略均一に加熱することができるので、炉内を攪拌する必
要がないという効果を得た。
耐えうる耐熱性金属で構成されているため、グラスライ
ニング製品の焼成には好適であり、焼成後のグラスライ
ニング製品の品質を保持できるという効果がある。
燃焼ガスやダストが炉内に生ずるおそれもない。また、
ラジアントチューブは伝熱効率の良い輻射熱で熱伝達す
るため、従来のバーナーによる加熱方式より加熱時間が
短縮されることとなる。さらに、電気炉より輻射熱が大
きく、加熱時間も短いという効果がある。従って、焼成
温度(ガラスの溶融点付近)での加熱時間も短くなるの
で、焼成欠陥が出にくいという効果がある。
ストが浮遊して被焼成物表面に付着することもない。
されるグラスライニング製品の耐蝕性を損なうおそれも
ないという利点がある。
方式の焼成炉の欠点も除去されることとなり、従ってグ
ラスライニング製品の焼成に従来主として使用されてい
た電気炉の場合に比べてランニングコストを大幅に低減
できるという実益がある。
には、被焼成物の出し入れを焼成の都度頻繁に行うバッ
チ式の炉であるにもかかわらず、炉本体と炉床とが分離
した状態でも、炉本体内の熱は炉本体内にこもり、さら
に下方の炉床の熱も上昇して炉本体内にこもって逃げる
可能性も少なく、次工程の加熱開始時にこの熱を利用で
きるため、熱損失が少ないという利点がある。
ーブが、炉本体に配置されたラジアントチューブよりも
先に加熱されうるように設定されている場合には、被焼
成物を炉から出し入れする等により炉床のみに温度低下
が生じても、炉内での温度分布を均一にすることができ
るという効果がある。
における温度設定よりも高く設定した場合には、炉内攪
拌を行わなくとも、炉内での上下方向の温度差を解消で
きるという効果がある。
び排ガス再循環を行うことにより、排ガスの熱損失は15
%になる。これに比べて排熱回収及び排ガス再循環を行
わない場合の排ガスの熱損失は、40〜50%である。この
ように、排ガスの熱損失を低減できる。さらにチューブ
温度の均一化、ラジアントチューブの燃焼温度の低下等
の効果が得られ、炉内温度の均一化、NOXの低下、ラ
ジアントチューブの寿命が長くなる等の効果がある。
を示す要部拡大断面図。
示す要部拡大断面図。
すグラフ。
すグラフ。
Claims (6)
- 【請求項1】 天井部(4)及び側壁部(5)からなる
炉本体(1)と、炉床(2)とからなり、該炉本体
(1)と炉床(2)とのいずれか一方が他方に対して昇
降自在に設けられたバッチ式グラスライニング用焼成炉
であって、炉本体(1)及び炉床(2)の全体にラジア
ントチューブが略均一に配置され、且つ配置されたラジ
アントチューブは個別に温度制御可能であり、しかも前
記ラジアントチューブは急加熱冷却に耐えうる耐熱性金
属で構成されていることを特徴とするグラスライニング
用焼成炉。 - 【請求項2】 天井部(4)及び側壁部(5)からなる
炉本体(1)と、炉床(2)とからなり、該炉本体
(1)と炉床(2)とのいずれか一方が他方に対して昇
降自在に設けられたバッチ式グラスライニング用焼成炉
であって、炉本体(1)の天井部(4)と側壁部(5)
並びに炉床(2)の全体にラジアントチューブが略均一
に配置され、且つ前記炉本体(1)の天井部(4)と側
壁部(5)並びに炉床(2)の各部でラジアントチュー
ブが個別に温度制御可能であり、しかも前記ラジアント
チューブは急加熱冷却に耐えうる耐熱件金属で構成され
ていることを特徴とするグラスライニング用焼成炉。 - 【請求項3】 天井部(4)と側壁部(5)とからなる
炉本体(1)と、炉床(2)とからなり、該炉本体
(1)と炉床(2)とのいずれか一方が他方に対して昇
降自在に設けられたバッチ式グラスライニング用焼成炉
であって、炉本体(1)の側壁部(5)と炉床(2)と
の全体にラジアントチューブが略均一に配置され、且つ
前記炉本体(1)の側壁部(5)と炉床(2)の各部で
ラジアントチューブが個別に温度制御可能であり、しか
も前記ラジアントチューブは急加熱冷却に耐えうる耐熱
性金属で構成されていることを特徴とするグラスライニ
ング用焼成炉。 - 【請求項4】 炉本体(1)が略釣鐘型に形成されてい
る請求項1乃至3のいずれかに記載のグラスライニング
用焼成炉。 - 【請求項5】 炉床(2)に配置されたラジアントチュ
ーブが、炉本体(1)に配置されたラジアントチューブ
よりも先に加熱されうるように設定されてなる請求項1
乃至4のいずれかに記載のグラスライニング用焼成炉。 - 【請求項6】 炉床(2)における設定温度が、炉本体
(1)における設定温度よりも高く設定されてなる請求
項1乃至5のいずれかに記載のグラスライニング用焼成
炉。
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