JP2850054B2 - 摩擦試験機 - Google Patents
摩擦試験機Info
- Publication number
- JP2850054B2 JP2850054B2 JP40165290A JP40165290A JP2850054B2 JP 2850054 B2 JP2850054 B2 JP 2850054B2 JP 40165290 A JP40165290 A JP 40165290A JP 40165290 A JP40165290 A JP 40165290A JP 2850054 B2 JP2850054 B2 JP 2850054B2
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- JP
- Japan
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- slider
- load
- friction
- temperature
- tester
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤのゴム材料等を
所定の温度下において高荷重で印加しながら摺動させ、
その摩擦特性と共に、接触面の形状も観察できる摩擦試
験機に関する。
所定の温度下において高荷重で印加しながら摺動させ、
その摩擦特性と共に、接触面の形状も観察できる摩擦試
験機に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤの開発において、そのタイヤに使
用するゴム材料等の摩擦試験を行う場合、単に、或る荷
重時の摩擦特性を知るだけでなく、そのときの変形など
外観がどのようになるかを知ることも重要な事項であ
る。しかし、従来は、氷点下から高温に至る任意の温度
下において試料に高荷重を印加しながら摺動させて摩擦
特性を測定するだけでなく、そのときの材料の接触面の
形状がどのような状態に変形するかを簡単に観察できる
ようにした試験機はなかった。
用するゴム材料等の摩擦試験を行う場合、単に、或る荷
重時の摩擦特性を知るだけでなく、そのときの変形など
外観がどのようになるかを知ることも重要な事項であ
る。しかし、従来は、氷点下から高温に至る任意の温度
下において試料に高荷重を印加しながら摺動させて摩擦
特性を測定するだけでなく、そのときの材料の接触面の
形状がどのような状態に変形するかを簡単に観察できる
ようにした試験機はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、氷点
下から高温に至る任意の温度下において試料に高荷重を
印加しながら摺動させ、その接触面の形状を観察できる
摩擦試験機を提供することにある。
下から高温に至る任意の温度下において試料に高荷重を
印加しながら摺動させ、その接触面の形状を観察できる
摩擦試験機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の摩擦
試験機は、直線状の水平なガイドにスライダーを駆動手
段によって摺動可能に取り付けると共に、該スライダー
に昇降自在なサンプルホルダーと、該サンプルホルダー
に垂直方向の高荷重を印加する流体シリンダーと、該流
体シリンダーが印加した荷重を検出する荷重検出部と、
前記駆動手段が印加する水平方向の力を検出する摩擦力
検出部とを設け、さらに前記スライダーの下方域に透明
な試験用摩擦材を取り付けることにより試験機本体を形
成し、該試験機本体を氷点下から高温まで任意の温度に
設定できる恒温槽内に収納し、さらに前記スライダーに
対応させて前記摩擦材の下方域に接触面観察手段を配設
したことを特徴とするものである。
試験機は、直線状の水平なガイドにスライダーを駆動手
段によって摺動可能に取り付けると共に、該スライダー
に昇降自在なサンプルホルダーと、該サンプルホルダー
に垂直方向の高荷重を印加する流体シリンダーと、該流
体シリンダーが印加した荷重を検出する荷重検出部と、
前記駆動手段が印加する水平方向の力を検出する摩擦力
検出部とを設け、さらに前記スライダーの下方域に透明
な試験用摩擦材を取り付けることにより試験機本体を形
成し、該試験機本体を氷点下から高温まで任意の温度に
設定できる恒温槽内に収納し、さらに前記スライダーに
対応させて前記摩擦材の下方域に接触面観察手段を配設
したことを特徴とするものである。
【0005】このように摺動可能なスライダーに、昇降
自在なサンプルホルダー、高荷重を印加する流体シリン
ダー、上下方向の印加荷重の検出部、水平方向の摩擦力
検出部を設け、その下方域に透明な試験用摩擦材を取り
付けた試験機本体を恒温槽内に収納したので、氷点下か
ら高温に至る任意の温度下において高荷重を印加されな
がら摺動する試料の摩擦特性が測定でき、さらにスライ
ダーに対応させて接触面観察手段を配設することによ
り、材料の接触面の形状も観察記録できる。
自在なサンプルホルダー、高荷重を印加する流体シリン
ダー、上下方向の印加荷重の検出部、水平方向の摩擦力
検出部を設け、その下方域に透明な試験用摩擦材を取り
付けた試験機本体を恒温槽内に収納したので、氷点下か
ら高温に至る任意の温度下において高荷重を印加されな
がら摺動する試料の摩擦特性が測定でき、さらにスライ
ダーに対応させて接触面観察手段を配設することによ
り、材料の接触面の形状も観察記録できる。
【0006】ここで、透明な試験用摩擦材としては、ガ
ラス板、透明な合成樹脂板、氷板等が使用される。さら
に、接触面観察手段としては、スライダーと同期してス
ライダーと同方向に同速度で移動できるビデオカメラや
工業用TVカメラ、或いはスライダーの移動を目視でき
る鏡面等が使用される。
ラス板、透明な合成樹脂板、氷板等が使用される。さら
に、接触面観察手段としては、スライダーと同期してス
ライダーと同方向に同速度で移動できるビデオカメラや
工業用TVカメラ、或いはスライダーの移動を目視でき
る鏡面等が使用される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。図1は、主としてタイヤのゴム材料試験用と
しての摩擦試験機の一部断面を含む正面図であり、試験
機本体1が恒温槽2内に収納されている。恒温槽2は電
熱ヒーター4に供給される電流、或いは冷凍機41から
冷却コイル5に供給される冷媒を制御することにより、
槽内温度を−20℃〜+50℃まで任意の温度に制御で
きるようになっている。恒温槽2内の温度は試験機本体
のフレーム6に取り付けられた複数個の測温体7によっ
て測定できるようになっている。さらに、試験機本体の
下部フレーム6aに取り付けられた試験用の摩擦材Rの
温度もフレーム6に取り付けられた測温体8によって測
定できるようになっている。摩擦材Rはガラス板、合成
樹脂板、氷板等の透明な板で形成されており、目的とす
る試験に応じて適宜交換できるようになっている。摩擦
材Rの下方域には光ファイバーを利用した投光装置24
が配設され、摩擦材Rを下方から照射するようになって
いる。さらに恒温槽2の底部はガラス板44によって仕
切られ、恒温槽2内の雰囲気が外部に流出しないように
なっている。
説明する。図1は、主としてタイヤのゴム材料試験用と
しての摩擦試験機の一部断面を含む正面図であり、試験
機本体1が恒温槽2内に収納されている。恒温槽2は電
熱ヒーター4に供給される電流、或いは冷凍機41から
冷却コイル5に供給される冷媒を制御することにより、
槽内温度を−20℃〜+50℃まで任意の温度に制御で
きるようになっている。恒温槽2内の温度は試験機本体
のフレーム6に取り付けられた複数個の測温体7によっ
て測定できるようになっている。さらに、試験機本体の
下部フレーム6aに取り付けられた試験用の摩擦材Rの
温度もフレーム6に取り付けられた測温体8によって測
定できるようになっている。摩擦材Rはガラス板、合成
樹脂板、氷板等の透明な板で形成されており、目的とす
る試験に応じて適宜交換できるようになっている。摩擦
材Rの下方域には光ファイバーを利用した投光装置24
が配設され、摩擦材Rを下方から照射するようになって
いる。さらに恒温槽2の底部はガラス板44によって仕
切られ、恒温槽2内の雰囲気が外部に流出しないように
なっている。
【0008】一方、フレーム6に水平に固定された直線
状の上下2本の第1ガイド10にはスライダー11が摺
動自在に取り付けられている。スライダー11の上部に
は大型のエアシリンダー12が取り付けられ、下部には
被測定用の試料Sが脱着自在にセットされたサンプルホ
ルダー13が昇降自在に取り付けられ、サンプルホルダ
ー13にエアシリンダー12が垂直方向に高荷重(最大
200kg)を印加するようになっている。さらに、サ
ンプルホルダー13にはエアシリンダー12によって印
加された荷重を検出する荷重検出部14が連結されてい
る。
状の上下2本の第1ガイド10にはスライダー11が摺
動自在に取り付けられている。スライダー11の上部に
は大型のエアシリンダー12が取り付けられ、下部には
被測定用の試料Sが脱着自在にセットされたサンプルホ
ルダー13が昇降自在に取り付けられ、サンプルホルダ
ー13にエアシリンダー12が垂直方向に高荷重(最大
200kg)を印加するようになっている。さらに、サ
ンプルホルダー13にはエアシリンダー12によって印
加された荷重を検出する荷重検出部14が連結されてい
る。
【0009】図2に示すように、スライダー11の背面
には、摩擦力検出部15と軸捍16とが取り付けられて
いる。軸捍16は摩擦力検出部15に接続していると共
に、フレーム6側に支持された直線状の第1ボールネジ
17に螺合しているナット部18に固定されている。第
1ボールネジ17の回転に伴ってナット部18に固定さ
れている軸捍16が摩擦力検出部15を引っ張ったり、
押圧したりすることにより、サンプルホルダー13を介
してスライダー11に印加された水平方向の力が摩擦力
検出部15に検出されるようになっている。スライダー
11の移動速度及び移動距離の制御は電動モーター19
の回転数及び回転時間を設定することにより行われるよ
うになっている。さらに、スライダー11の水平方向の
移動位置を検出は、図1に示すように、上段のガイド1
0に設けたリニアポテンショメーター22により行われ
るようになっている。電動モーター19は恒温槽2の取
り付け架台20上に台座21を介して取り付けられてい
る。
には、摩擦力検出部15と軸捍16とが取り付けられて
いる。軸捍16は摩擦力検出部15に接続していると共
に、フレーム6側に支持された直線状の第1ボールネジ
17に螺合しているナット部18に固定されている。第
1ボールネジ17の回転に伴ってナット部18に固定さ
れている軸捍16が摩擦力検出部15を引っ張ったり、
押圧したりすることにより、サンプルホルダー13を介
してスライダー11に印加された水平方向の力が摩擦力
検出部15に検出されるようになっている。スライダー
11の移動速度及び移動距離の制御は電動モーター19
の回転数及び回転時間を設定することにより行われるよ
うになっている。さらに、スライダー11の水平方向の
移動位置を検出は、図1に示すように、上段のガイド1
0に設けたリニアポテンショメーター22により行われ
るようになっている。電動モーター19は恒温槽2の取
り付け架台20上に台座21を介して取り付けられてい
る。
【0010】さらに、図1に示すように、スライダー1
1に対応させて摩擦材Rの反対側(下面側)にはカメラ
31が配設されている。このカメラ31はビデオカメラ
や工業用TVカメラであり、スライダー11の移動と同
期して同方向に同速度で平行移動するようになってい
る。カメラ31をスライダー11の移動と同期させるた
めにタイミングベルト37を使用するようになってい
る。タイミングベルト37は電動モーター19の回転軸
23に固着されたタイミングプーリー35とプーリー軸
34に固着されたタイミングプーリー36と間に掛け渡
され、台座21に取り付けられたプーリー38によって
張力調整されるようになっている。プーリー軸34に
は、スライダー移動用の第1ボールネジ17と同種の第
2ボールネジ33が使用され、このボールネジ33にカ
メラ取付台32が螺合されている。このため電動モータ
ー19が回転すると第1,第2ボールネジ17,33が
同方向に同速度で回転し、スライダー11とカメラ取付
台32とが同期して同方向に平行移動する。架台20の
下面に固定されたフレーム39には、第2ボールネジ3
3が回転自在に取り付けられていると共に、カメラ取付
台32をスライドさせる2本の第2ガイド40が固定さ
れている。
1に対応させて摩擦材Rの反対側(下面側)にはカメラ
31が配設されている。このカメラ31はビデオカメラ
や工業用TVカメラであり、スライダー11の移動と同
期して同方向に同速度で平行移動するようになってい
る。カメラ31をスライダー11の移動と同期させるた
めにタイミングベルト37を使用するようになってい
る。タイミングベルト37は電動モーター19の回転軸
23に固着されたタイミングプーリー35とプーリー軸
34に固着されたタイミングプーリー36と間に掛け渡
され、台座21に取り付けられたプーリー38によって
張力調整されるようになっている。プーリー軸34に
は、スライダー移動用の第1ボールネジ17と同種の第
2ボールネジ33が使用され、このボールネジ33にカ
メラ取付台32が螺合されている。このため電動モータ
ー19が回転すると第1,第2ボールネジ17,33が
同方向に同速度で回転し、スライダー11とカメラ取付
台32とが同期して同方向に平行移動する。架台20の
下面に固定されたフレーム39には、第2ボールネジ3
3が回転自在に取り付けられていると共に、カメラ取付
台32をスライドさせる2本の第2ガイド40が固定さ
れている。
【0011】図3に示すように、パソコン30には、キ
ーボード29によって予め恒温槽2内の設定温度、サン
プルホルダー13の印加荷重、スライダー11の移動速
度及び移動距離等が入力できると共に、測温体7,8、
荷重検出部14、摩擦力検出部15等の測定部からの信
号がデータロガー43を介して入力されるようになって
いる。また、パソコン30は制御部42を介して電熱ヒ
ーター4に供給される電流、冷却コイル5に供給される
冷媒、サンプルホルダー13の印加荷重、スライダー1
1の移動速度及び移動距離等を制御できるようになって
いる。
ーボード29によって予め恒温槽2内の設定温度、サン
プルホルダー13の印加荷重、スライダー11の移動速
度及び移動距離等が入力できると共に、測温体7,8、
荷重検出部14、摩擦力検出部15等の測定部からの信
号がデータロガー43を介して入力されるようになって
いる。また、パソコン30は制御部42を介して電熱ヒ
ーター4に供給される電流、冷却コイル5に供給される
冷媒、サンプルホルダー13の印加荷重、スライダー1
1の移動速度及び移動距離等を制御できるようになって
いる。
【0012】さらにパソコン30に接続されたプリンタ
ー26は、恒温槽2内の設定温度、サンプルホルダー1
3の印加荷重、スライダー11の移動速度及び移動距
離、摩擦力検出部15が検出した水平方向の力等を打ち
出すようになっている。一方、カメラ31で撮影した試
料Sの接触面の形状はモニタTV28に表示されると共
に、ビデオデッキ27に録画できるようになっている。
ー26は、恒温槽2内の設定温度、サンプルホルダー1
3の印加荷重、スライダー11の移動速度及び移動距
離、摩擦力検出部15が検出した水平方向の力等を打ち
出すようになっている。一方、カメラ31で撮影した試
料Sの接触面の形状はモニタTV28に表示されると共
に、ビデオデッキ27に録画できるようになっている。
【0013】次に、前述した摩擦試験機による試験につ
いて説明する。先ず、サンプルホルダー13に試料(タ
イヤのトレッド面)Sをセットすると共に、試験機本体
の下部フレーム6aに摩擦材(氷板)Rを取り付ける。
さらにキーボード29によりパソコン30に恒温槽2内
の温度(氷点下)、サンプルホルダー13の印加荷重、
スライダー11の移動速度および移動距離を入力する。
いて説明する。先ず、サンプルホルダー13に試料(タ
イヤのトレッド面)Sをセットすると共に、試験機本体
の下部フレーム6aに摩擦材(氷板)Rを取り付ける。
さらにキーボード29によりパソコン30に恒温槽2内
の温度(氷点下)、サンプルホルダー13の印加荷重、
スライダー11の移動速度および移動距離を入力する。
【0014】上記作業終了後、摩擦試験機のスタートボタン
を押すと、冷却コイル5によって恒温槽2内が氷点下に
冷却される。恒温槽2内が設定温度に達すると、エアシ
リンダー12によってサンプルホルダー13に装着され
た試料Sが矢印aで示すように摩擦材(氷板)Rに押し
つけられ(図2参照)、サンプルホルダー13に所定の
垂直荷重が印加される。この垂直荷重は荷重検出部14
によってパソコン30に入力される。次いで、電動モー
ター19の回転により、第1,第2ボールネジ17,3
3が同期して同方向に同速度で回転すると、試料Sが矢
印bで示すように摩擦材Rに沿って水平方向に移動し、
スライダー11に作用する水平方向の力が摩擦力検出部
15によって検出され、パソコン30に入力される。
を押すと、冷却コイル5によって恒温槽2内が氷点下に
冷却される。恒温槽2内が設定温度に達すると、エアシ
リンダー12によってサンプルホルダー13に装着され
た試料Sが矢印aで示すように摩擦材(氷板)Rに押し
つけられ(図2参照)、サンプルホルダー13に所定の
垂直荷重が印加される。この垂直荷重は荷重検出部14
によってパソコン30に入力される。次いで、電動モー
ター19の回転により、第1,第2ボールネジ17,3
3が同期して同方向に同速度で回転すると、試料Sが矢
印bで示すように摩擦材Rに沿って水平方向に移動し、
スライダー11に作用する水平方向の力が摩擦力検出部
15によって検出され、パソコン30に入力される。
【0015】一方、カメラ31もスライダー11と同期
して同方向に水平移動し、摩擦材(氷板)Rに高荷重で
印加されながら摺動する試料(タイヤのトレッド面)S
の接触面の形状を撮影し、その映像はモニターTV28
に表示されると共に、ビデオデッキ27に録画される。
上記の摩擦試験終了後、キーボード29によって指示す
ると、恒温槽2内の設定温度、サンプルホルダー13の
印加荷重、スライダー11の移動速度及び移動距離、摩
擦力検出部15が検出した水平方向の力(摩擦力)等が
プリンター26によって紙面に打ち出される。
して同方向に水平移動し、摩擦材(氷板)Rに高荷重で
印加されながら摺動する試料(タイヤのトレッド面)S
の接触面の形状を撮影し、その映像はモニターTV28
に表示されると共に、ビデオデッキ27に録画される。
上記の摩擦試験終了後、キーボード29によって指示す
ると、恒温槽2内の設定温度、サンプルホルダー13の
印加荷重、スライダー11の移動速度及び移動距離、摩
擦力検出部15が検出した水平方向の力(摩擦力)等が
プリンター26によって紙面に打ち出される。
【0016】上述した摩擦試験機ではエアシリンダーを
利用して試料Sに荷重を印加するため、大きな荷重であ
っても容易に設定することができ、また、恒温槽によっ
て温度調整するから、実際のタイヤの使用状態に近い試
験が実施でき、シュミレーション試験に適する。以上の
説明では、透明な摩擦材Rに印加されながら摺動する試
料Sの接触面の形状をスライダー11と同期して移動す
るカメラ31によって撮影する場合について説明した
が、図4に示すように、摩擦材Rの下方域に鏡面25を
斜めに設置することにより、試料Sの接触面の形状を目
視できるようにしてもよい。
利用して試料Sに荷重を印加するため、大きな荷重であ
っても容易に設定することができ、また、恒温槽によっ
て温度調整するから、実際のタイヤの使用状態に近い試
験が実施でき、シュミレーション試験に適する。以上の
説明では、透明な摩擦材Rに印加されながら摺動する試
料Sの接触面の形状をスライダー11と同期して移動す
るカメラ31によって撮影する場合について説明した
が、図4に示すように、摩擦材Rの下方域に鏡面25を
斜めに設置することにより、試料Sの接触面の形状を目
視できるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明は、摺動可能なス
ライダーに、昇降自在なサンプルホルダー、高荷重を印
加する流体シリンダー、上下方向の印加荷重の検出部、
水平方向の摩擦力検出部を設け、その下方域に透明な試
験用摩擦材を取り付けた試験機本体を恒温槽内に収納
し、さらにスライダーに対応させて接触面観察手段を配
設したので、氷点下から高温に至る任意の温度下におい
て高荷重を印加されながら摺動する試料の摩擦特性を測
定できると同時に、接触面の形状の変化も観察できる。
ライダーに、昇降自在なサンプルホルダー、高荷重を印
加する流体シリンダー、上下方向の印加荷重の検出部、
水平方向の摩擦力検出部を設け、その下方域に透明な試
験用摩擦材を取り付けた試験機本体を恒温槽内に収納
し、さらにスライダーに対応させて接触面観察手段を配
設したので、氷点下から高温に至る任意の温度下におい
て高荷重を印加されながら摺動する試料の摩擦特性を測
定できると同時に、接触面の形状の変化も観察できる。
【図1】本発明にかかる摩擦試験機の一部断面を含む正
面図である。
面図である。
【図2】本発明にかかる摩擦試験機の要部背面図であ
る。
る。
【図3】本発明かかる摩擦試験機の制御系を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】本発明にかかる摩擦試験機の接触面観察手段の
他の例を示す側面図である。
他の例を示す側面図である。
1 試験機本体 2 恒温槽 10 ガイド 11 スライダー 12 流体シリンダー 13 サンプルホルダー 14 荷重検出部 15 摩擦力検出部 19 電動モーター 25 鏡面 31 カメラ
Claims (1)
- 【請求項1】 直線状の水平なガイドにスライダーを駆
動手段によって摺動可能に取り付けると共に、該スライ
ダーに昇降自在なサンプルホルダーと、該サンプルホル
ダーに垂直方向の高荷重を印加する流体シリンダーと、
該流体シリンダーが印加した荷重を検出する荷重検出部
と、前記駆動手段が印加する水平方向の力を検出する摩
擦力検出部とを設け、さらに前記スライダーの下方域に
透明な試験用摩擦材を取り付けることにより試験機本体
を形成し、該試験機本体を氷点下から高温まで任意の温
度に設定できる恒温槽内に収納し、さらに前記スライダ
ーに対応させて前記摩擦材の下方域に接触面観察手段を
配設した摩擦試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40165290A JP2850054B2 (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 摩擦試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40165290A JP2850054B2 (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 摩擦試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04215039A JPH04215039A (ja) | 1992-08-05 |
JP2850054B2 true JP2850054B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=18511490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40165290A Expired - Lifetime JP2850054B2 (ja) | 1990-12-12 | 1990-12-12 | 摩擦試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2850054B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101302441B1 (ko) * | 2013-06-27 | 2013-09-02 | 주식회사 네오플러스 | 휴대용 마찰계수 측정 장치 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100391439B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 밸브 구동 마찰 측정장치 |
JP5486294B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2014-05-07 | 花王株式会社 | 掃除用具のゴミ捕集評価装置及びゴミ捕集評価方法 |
CN103698270A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-04-02 | 西安近代化学研究所 | 螺压推进剂物料螺压成型过程中机体工艺温度测量装置 |
CN104949894A (zh) * | 2015-07-07 | 2015-09-30 | 苏州热工研究院有限公司 | 高温环境微动磨损试验机 |
JP7018938B2 (ja) * | 2016-09-14 | 2022-02-14 | ローディア オペレーションズ | ゴム摩耗を測定するための装置 |
CN108387509B (zh) * | 2018-02-01 | 2020-09-04 | 合肥工业大学 | 一种高温条件下摩擦力检测装置 |
JP7191379B2 (ja) * | 2019-04-26 | 2022-12-19 | 兵庫県公立大学法人 | 摩擦の観察方法及び観察装置 |
CN111650034B (zh) * | 2020-06-24 | 2023-06-27 | 湖北工程学院 | 一种载流摩擦磨损试验机及试验系统 |
-
1990
- 1990-12-12 JP JP40165290A patent/JP2850054B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101302441B1 (ko) * | 2013-06-27 | 2013-09-02 | 주식회사 네오플러스 | 휴대용 마찰계수 측정 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04215039A (ja) | 1992-08-05 |
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