JP2849159B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 生体組織の弾性特性を算出表示するための手段を備え
た超音波診断装置に関し、 パルスドプラ法によって得られた各深さにおける組織
の変位速度を深さ方向に微分することによって、組織の
伸び縮みの度合いを示す「ずり速度」を算出表示するこ
とを目的とし、 被検体内の同一方向に複数回超音波パルスを送信し、
該同一方向から受信された複数本を受信信号を使って、
各深さに於ける被検体内組織の変位速度を検出する速度
検出手段と、該検出した速度を深さ方向に微分する深さ
方向微分手段と、前記深さ方向微分手段によって得られ
たずり速度の実効値を算出する実効値算出手段と、前記
深さ方向微分手段によって得られたずり速度を時間と深
さの二次元関数、又は、空間的な二次元分布像として、
また、前記実効値算出手段によって得られた結果を数値
として表示するための表示手段を有する構成とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、パルスドプラ法によって得られた各深さに
おける組織の変位速度を深さ方向に微分することによっ
て、組織の伸び縮みの度合いを示す弾性的組織特性を算
出表示する超音波診断装置に関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
従来、組織の弾性的特性を表示する超音波診断装置と
して、第7図のように生体外部から低周波振動を与え、
生体内部を伝播する振動波の振幅と位相分布を計測しよ
うとするもの(第52回日本超音波医学会論文集52−143,
P287−288、及び、第53回日本超音波医学会論文集53−8
3,P271−272)や、第8図のように解析信号の空間相関
関数を用いた不均一組織の微小変位の計測をしようとす
るもの(第54回日本超音波医学会論文集54−116,P359−
360)が提案されている。
第7図は、低周波振動を加えた時に、生体内部を伝播
する振動波の振動振幅と位相分布の計測するためのプロ
ーブ位置と機械的振動子の位置関係を示したものであ
る。機械的振動子20は、平板を通して、媒体19に周波数
10kHzから1kHz程度を振動を加える。また、プローブ11
から送波された超音波パルスは媒体内部で反射し、同プ
ローブ11で受信される。この受信信号を使って、振動波
22の振動振幅と位相分布を求めようとするが、第7図で
ある。23は、プローブと体表との間のコンタクト剤、24
は、機械的振動子20の振動を吸収するためのスプリング
である。
第8図は、解析信号の二次元位相関関数を用いた組織
変位を計測する方法である。第8図において、11は、超
音波を送受信するための超音波プローブで、送受信回路
10につながっている。10は、ビームフォーマ等を含む送
受信回路で、プローブ11の構成要素である振動子群を駆
動するための信号を生成したり、各振動子で受信された
信号から特定方向にフォーカスした受信信号1を生成す
る。受信信号1は、次段の解析信号生成手段12に送られ
る。12では、受信信号をxr(t)とすると、xr(t)と
直交する信号xi(t)を生成し、複素信号z(t)=xr
(t)+jxi(t)をメモリ13に格納する。13は、全て
の走査線に対応する受信複素信号z(t)を複数フレー
ム分以上格納する。
ここで、あるフレームに於ける、走査線m、深さnに
於ける二次元複素信号データを A(m,n)=Ar(m,n)+jAi(m,n) 式(1) と表現する。また、別のフレームに於ける、走査線m、
深さnに於ける二次元複素信号データを B(m,n)=Br(m,n)+jBi(m,n) 式(2) と表現すると、(m,n)の周りでの二次元相互相関関数
C(τ,ρ|m,n)は次式で定義できる。
ここで、上式中< >は、二次元空間的な平均操作を
示す。上式の最大値を計算し、複素空間で、(1,0)か
らの距離を計算すると変位ベクトルを計算できる。
14は、(3)式の二次元相互相関関数を計算するため
のもので、15は、任意の位置で算出した二次元相互関関
数を格納するためのメモリである。微小変位検出手段16
は、変位ベクトルを計算し、結果を表示手段17に送る。
各位置で計算された変位ベクトルは、第8図(b)に示
すごとく、ベクトルの傾きを移動方向、ベクトルの長さ
を移動量として表示する。
しかし、第7図の方法においては、外部から振動を与
えるための機械系が必要になり、実用的でないこと、ま
た、第8図の方法では、二次元相互相関関数を計算する
のに十分に広い領域を必要とするため高い空間分解能を
得ることが難しく、計算処理に時間がかかるという問題
があった。
ところで、生体内組織では、拍動等の動きによって組
織が変位している。この組織の変位速度は、場所によっ
て硬さが異なるために、一様ではなく、ばらついてい
る。変位の速度の場所によるばらつきは、組織の伸び縮
みを意味する。例えば、ある深さに注目し、この深さよ
りプローブ寄りのところで、プローブに向かう変位速度
が、その深さより離れた位置での変位速度より速けれ
ば、その深さでは、組織が伸びていることを意味する。
もし、正常組織よりも硬い異常組織が、正常組織の中に
存在した場合、硬い異常組織内部での変位速度の場所に
よるばらつきは、正常組織のそれに比べて小さいと考え
られる。
本発明は、パルスドプラ法を用いて各場所の組織の変
位速度を検出し、場所による変位速度の変化の度合いを
算出することによって、弾性的特性を表示することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための具体的手段を第2図と第3
図を使って説明する。
従来、パルスドプラ法を使って血流の速度を検出する
方法が知られている。本発明においては、組織の変位速
度を検出するのにこの手法を用いる。第3図中2は、こ
の検出方法を説明するブロック図である。
第3図において、2−1〜2−6は直交検波器を構成
する。従って、ローパスフィルタ(LPF)2−5の出力
は、受信信号1の直交検波出力の実部成分である。ま
た、ローパスフィルタ(LPF)2−6の出力は、受信信
号1の直交検波出力の虚部成分である。
同一走査線方向に、同期Tの間隔でN回超音波パルス
を送波した時の受信信号の直交検波出力の実部成分を第
2図(a)中、R1,R2,……,RNで示す。同様に、虚部成
分を第2図(a)中、I1,I2,……,INで示す。これらの
信号系列は、それぞれメモリ2−9、2−10に一旦格納
される。ここで、パルスドプラ法を使うと、ある深さz
に於ける深さ方向の変位速度は、以下のように算出する
ことができる。
第2図(a)中の点線矢印で示すように、深さzにお
いて時間方向に読みだした複素信号系列Vn(z)を Vn(z)=(R1(z),……,RN-1(z)) +j(I1(z),……,IN-1(z)) 式(4) と表現する。また、周期Tだけずらして、深さzにおい
て時間方向に読みだした複素信号系列Vn+1(z)を Vn+1(z)=(R2(z),……,RN(z)) +j(I2(z),……,IN(z)) 式(5) と表現する。
第3図中、複素自己相関器2−11は、上記2つの複素
信号系列の相関係数を算出するものである。即ち、相関
係数Yn(z)は、 Yn(z)=Yn+1(z)Vn (z) =|Yn(z)|exp(jΔθ)(z)) 式(6) ≡YnR(z)+jYnI(z) 式(7) となる。ここで、は複素共役、YnR(z)は相関係数
の実数成分、YnI(z)は相関係数の虚数成分、Δθ
(z)は、ドプラ効果によって生じた位相差である。
上式より、ドプラシフト周波数fdn(z)は、 fdn(z)=tan-1[YnI(z)/YnR(z)]/T/(2π) =Δθ(z)/T/(2π) 式(8) となる。従って、組織の深さ方向の変位速度は、 vn(z)=fdn(z)C/(2f0) 式(9) となる。但し、f0は、送信超音波パルスの中心周波数、
Cは音速である。
第3図中、速度計算部2−12は、(9)式を計算する
ためのものである。全ての深さについて計算した組織の
深さ方向の変位速度の概念図を第2図(b)に示す。
組織の伸び縮みの度合いを示す弾性的組織パラメータ
は、変位速度の場所による変化の度合いで表現できるか
ら、第2図(b)の変位速度を深さ方向に微分すること
によって得ることができる。我々は、これを組織の伸び
縮みを表す「ずり速度」Sn(z)として以下のように定
義する。
Sn(z)=dvn(z)/dz 式(10) 第2図(b)の変位速度vn(z)を(10)式のように
深さ方向に微分したずり速度Sn(z)を概念的に第2図
(c)に示す。
同一走査線方向に送波する回数を増やし(即ち、N回
以上にする)、ずり速度Sn(z)をn,n+1,n+2,…につ
いて繰り返し算出し、ある走査線についての時間と深さ
の二次元関数として、Sn(z),Sn+1(z),…を表示
することができる。また、走査線をスキャンすることに
よって、各走査線に対して得られたSn(z)を空間的二
次元分布像を表示することができる。更に、従来の超音
波診断装置のBモード像、Mモード像と組み合わせて表
示することによって、対象部位の伸び縮みの様子を的確
に判断することができるようになる。
また、ある走査線において、深さz=jΔz,j=0,1,
2,……(Δzは深さ方向のサンプル間隔)について計算
された{Sn(j),Sn+1j),…}について、深さの範囲
{z1,z2]、時間の範囲[t1,t2]を指定すると、ずり速
度の実効値Pは次式で定義できる。
avは、深さの範囲[z1,z2]、時間の範囲[t1,t2]内
の平均値で、 となる。また、簡単のためのav=0として計算しても良
い。但し、t1=Tn1、t2=Tn2、z1=j1Δz、z2=j2Δz
である。
(11)式のようなずり速度の実効値は、組織の弾性的
特性の1つのパラメータとなる。また、(11)式におい
て、特定の深さzについてのみ、計算しても良いことは
いうまでもない。
〔作用〕
本発明によると、組織の弾性的特性であるずり速度
を、ある走査線における時間と深さの二次元的関数、あ
る関心領域における空間的な二次元分布像、或いは、実
効値として、従来の超音波診断装置のBモード像、Mモ
ード像と組み合わせて表示されるようになる。これによ
って、組織の位置と硬さの度合いの情報を提供できるよ
うになる。
〔実施例〕
次に、第1図〜第6図を使って本発明を順次説明す
る。
第1図に、本発明の構成を示す。11は、媒体19に対し
て、超音波を送受信するための超音波プローブで、送受
信回路10につながっている。10は、ビームフォーマ等を
含む送受信回路で、プローブ11の構成要素である振動子
群を駆動するための信号を生成したり、各振動子で受信
された信号から特定方向にフォーカスした受信信号1を
生成する。受信信号1は、速度検出手段2、Bモード像
生成手段8、Mモード像生成手段9の入力になる。10、
11、2、8及び9は、従来の超音波診断装置に備わって
いるものである。速度検出手段2は、(9)式を算出す
るためのもので、直交検波回路等から構成され、任意の
深さに於ける深さ方向の組織の変位速度を検出する。メ
モリ3は、指定した走査線における深さ方向の組織の変
位速度、或いは、ある関心領域内の複数走査線における
組織の変位速度を格納するためのものである。深さ方向
微分手段4は、(10)式を算出するためのもので、手段
2によって算出した変位速度を深さ方向に微分する。実
効値算出手段5は、(11)式を算出するためのもので、
手段4によって算出したずり速度の実効値を算出する。
表示手段6は、指定した走査線におけるずり速度の時間
と深さの二次元的関数、走査線をスキャンすることによ
って得られるある関心領域における空間的なずり速度の
二次元分布像、または、手段5によって算出したずり速
度の実効値を従来の超音波診断装置のBモード像、Mモ
ード像と組み合わせて表示するためのものである。走査
線またはROI指定手段7は、ずり速度を計算するための
走査線、関心領域を指定するためのROI、ずり速度の実
効値を算出するための深さの範囲や時間区間を指定する
ための手段である。第2図は、第1図の本発明を概念的
に説明するものである。
受信信号1は、速度検出手段2内において先ず直交検
波される。ここで、第2図を使って、手段2の動作を説
明する。
第2図(a)は、同一方向にN回送受信した時の直交
検波された複素信号系列を示している。ここで、複素信
号系列の内、ある深さzに於ける複素信号系列Vn(z)
((4)式)を得る。次に、送波周期Tずれた、同じ深
さzに於ける信号複素信号系列Vn+1(z)((5)式)
を得る。次に、(6)式に従って、複素自己相関係数を
計算し、(9)式から、深さzにおける組織の変位速度
Vn(z)を算出する。全深さについて、vn(z)を計算
したのが、図2図(b)である。
次に、深さ方向微分手段4においは、一旦メモリ3に
蓄えられた組織の変位速度Vn(z)を(10)式に従って
深さ方向に微分する。第2図(c)は、この時のずり速
度を概念的に示したものである。
第3図は、速度検出手段2及び深さ方向微分手段4を
より詳細に説明したものである。第3図において、速度
検出手段2は、直交検波器2−1〜2−6、直交検波信
号の実部成分をAD変換するためのADC2−7、直交検波信
号の虚部成分をAD変換するためのADC2−8、実数成分を
格納するメモリ2−9、虚数成分を格納するメモリ2−
10、複素自己相関器2−11、速度計算部2−12から構成
される。2−1は、受信信号1に参照信号(cosω0t)
2−3を乗算するためのミキサ、2−5は、前記ミキサ
2−1の出力の上側波帯成分をカットするためのローパ
スフィルタである。同様に、2−2は、受信信号1に参
照信号(−sinω0t)2−4を乗算するためのミキサ、
2−6は、前記ミキサ2−2の出力の上側波帯成分をカ
ットするためのローパスフィルタである。2−5及び2
−6の出力は、直交検波信号の実数部と虚数部に対応す
る。直交検波信号の実数部と虚数部は、一旦、メモリ2
−9、2−10に格納される。2−11は、同一深さの複素
信号系列に対して、複素自己相関係数を(7)式に従っ
て計算するものである。また、2−11において算出され
た複素自己相関係数から組織の変位速度vn(z)が
(9)式に従って算出される。
ここで、血流速度を検出する場合、複素自己相関器2
−11の前段にMTIフィルタを入れるのが通常であるが、
本発明では必要としない。
算出した組織の変位速度は一旦メモリ3に格納され
る。一旦格納した変位速度は、深さ方向の時系列として
読みだされ、FIRフィルタ4−1によって、深さ方向の
微分処理が行われる。FIRフィルタの係数列の1例とし
て第3図(b)のようにすると、(10)式に相当する演
算をすることができる。この係数を第3図(c)のFIR
フィルタの係数列4−1−2−0〜4−1−2−mとす
る。第3図(c)において、データシフトレジスタ4−
1−1は、入力の変位速度の信号系列vn(i)(i=0,
1,2,……)を図示しないシステムクロックに従って1段
ずつシフトするもので、シフトされた信号系列{v
n(i),vn(i−1),vn(i−2),……}にそれぞ
れ係数{am,am-1,……}を乗算した結果を加算器4−1
−3にて加算する。加算結果は、変位速度vn(i)を深
さ方向に微分した結果に相当し、ずり速度Sn(j)とな
る。深さ方向のデータ位置を示すjは例えばj=i−m/
2である。
第4図は、ある走査線について算出したずり速度の時
間と深さの二次元関数の表示例を示したものである。
第4図(a)は、従来の超音波診断装置で得られるB
モード像である。ここで、ずり速度を算出するために、
走査線またはROI指定手段7によって指定した走査線方
向を示す線を表示手段6によってBモード像上に重ねて
表示する。この走査線に於けるずり速度のデータセット
(Sn(z),Sn+1(z),…)を深さz方向、時間n方
向の関数として表示した例が、第4図(b)、及び
(c)である。(b)は、ずり速度の値を振幅として、
また、(c)はずり速度をグレースケール或いはカラー
画像として表示したもので、同図(d)は、(c)のず
り速度値に対応するグレースケール、または、カラーを
表示したものである。また、第4図(e)のように、対
応するMモード像を同時に表示してもよい。
ここで、第4図(b)内に示すように、走査線または
ROI指定手段7によって、深さの範囲[z1,z2]、時間の
範囲[t1,t2]を指定する、(11)式に従って、ずり速
度の実効値を手段5によって算出することができる。
第5図は、肝臓のずり速度を第4図(b)の如く、時
間と深さの二次元関数として表示した例である。第5図
(a)は、正常肝臓例、第5図(b)は、深さAの位置
に転移癌(転移した腫瘍)がある場合である。正常な肝
臓の例(a)では、各深さにおいて、ずり速度が時間的
に変化していく様子が観測できる。また、転移癌(b)
の場合は、腫瘍内部の深さAにおけるずり速度の時間的
変化が非常に小さくなる。これは、腫瘍内部が硬く、伸
び縮みが小さいことを示しているもの考えられる。更
に、腫瘍と正常組織との境界に当たる深さBでは、速度
変化が非常に大きいことを示している。このように、本
発明によって、ずり速度を表示すると、正常組織と腫瘍
組織の違いを明瞭に判断することができる。
第6図は、従来の超音波診断装置で得られるBモード
像上に、ずり速度の空間的二次元分布像を重ねて表示し
たものである。ずり速度を算出する範囲は、図中、点線
のROIで示した。第6図の例では、Bモード像に重ねて
表示したが、Bモード像と、ずり速度の空間的二次元像
を分けて表示しても良いことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、組織の弾性的
特性であるずり速度を、ある走査線における時間と深さ
の二次元的関数、ある関心領域における空間的な二次元
分布像、或いは、実効値として、従来の超音波診断装置
のBモード像、Mモード像と組み合わせて表示されるよ
うになる。これによって、組織の位置と硬さの度合いの
情報を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施例、第2図は、本発明の1実
施例を概念的に説明する図、第3図は、第1図の構成を
より詳細に説明する図、第4図は、表示例、第5図は、
正常肝臓と転移肝癌に本手法を適用した場合の例、第6
図は、表示の別の例、第7図及び第8図は従来の実施例
である。 1……受信信号 2……速度検出手段 3……メモリ 4……深さ方向微分手段 5……実効値算出手段 6……表示手段 7……ROI指定手段 8……Bモード像生成手段 9……Mモード像生成手段 11……超音波プローブ 10……送受信回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内の同一方向に複数回超音波パルス
    を送信し、該同一方向から受信された複数本の受信信号
    から、各深さに於ける被検体内組織の変位速度を検出す
    る速度検出手段(2)と、 該検出した速度を深さ方向に微分し、ずり速度を算出す
    る深さ方向微分手段(4)と、 前記深さ方向微分手段(4)によって得られたずり速度
    を時間と深さの二次元関数、又は、空間的な二次元分布
    像として、表示するための表示手段(6)を有すること
    を特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】前記深さ方向微分手段(4)によって得ら
    れたずり速度の空間的な二次元分布像をBモード像と同
    時に同一画面上に、又は、Bモード像に重ねて表示する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超音波診
    断装置。
  3. 【請求項3】前記深さ方向微分手段(4)によって得ら
    れたずり速度を時間と深さの二次元関数として、Bモー
    ド像、或いは、Mモード像と同時に表示することを特徴
    とする特許請求の範囲第一項記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】走査線またはROI指定手段(7)によっ
    て、走査線を指定し、 前記深さ方向微分手段は、前記走査線又はROI指定手段
    (7)によって指定された超音波走査線上で、ずり速度
    を算出し、前記算出されたずり速度を時間と深さの二次
    元関数として表示することを特徴とする特許請求の範囲
    第一項記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】走査線またはROI指定手段(7)によっ
    て、二次元的な関心領域(ROI)を指定し、該関心領域
    内の上記手段(4)によって算出されたずり速度を空間
    的な二次元分布像として表示することを特徴とする特許
    請求の範囲第一項記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】前記深さ方向微分手段(4)によって得ら
    れたずり速度のうち、指定された時間範囲と深さ範囲の
    ずり速度において、実効値を算出する実効値算出手段
    (5)を有することを特徴とする特許請求の範囲第一項
    記載の超音波診断装置。
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