JP2848113B2 - 冷媒加熱器の制御装置 - Google Patents

冷媒加熱器の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼ガス等の高温ガスに
より水、フロン等の冷媒を加熱し冷暖房装置に利用する
冷媒加熱器の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の被加熱側流体に冷媒を用いて、燃
焼ガスにより加熱して液状冷媒を蒸発気化させて潜熱に
より熱を運び暖房を行うものに図3に示すような冷媒加
熱暖房機がある。これは燃焼ガスと冷媒との熱交換を行
う熱交換器1と放熱器2を循環用の密閉管路3で連結す
ると共に、密閉管路3中に設けた冷媒搬送機4により冷
媒を強制循環するように構成されている。図4は、熱交
換器1の従来例を示したもので(特開昭59−1071
67号公報)、水平方向に延びる円筒状の筒体の内周面
に長手方向に沿い多数のフィン5を設け、外周面の軸方
向にはパイプ保持部6及び冷媒が内部を流れるパイプ7
を設け、そして、バーナ8からの燃焼ガスを筒体内面に
沿い水平横方向に流して、冷媒搬送機4により送られ、
パイプ7内を流れる冷媒を加熱するものである。9は温
度検知器であり、前記パイプ保持部6の間の表面に取り
付け、冷媒が異常に温度上昇した場合、温度検知器9が
一定以上になると加熱を停止するように制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この暖房シス
テムでは冷媒搬送に外部動力としての冷媒搬送機4が必
要であり、そこで暖房運転時のランニングコストを低減
することが望まれている。
【0004】暖房運転時のランニングコスト低減には冷
媒搬送用の外部動力を無くして無動力で熱搬送すること
が有効である。無動力熱搬送により冷媒加熱暖房を行う
場合、液状冷媒が加熱されて発生する気体冷媒の浮力に
よる自然循環力が重要となる。
【0005】しかしながら上記従来の構成で冷媒加熱の
熱交換機1は、冷媒は水平方向に延びるパイプ7内を流
れるため、加熱されて気液二相混合状態の冷媒の気体成
分がスムーズに出口に向かって流れないため冷媒の淀み
を生じ、局部的な異常過熱を発生する。また筒体内の燃
焼室と熱交換部が一体であるため熱交換量が燃焼状態に
より不均一となり、局部過熱を生じ冷媒の熱分解あるい
は機器の異常温度上昇など、機器の信頼性能上、課題が
あった。また、冷媒が異常温度上昇する時、冷媒が潜熱
変化した後顕熱変化するため、この時、冷媒は急激に温
度上昇し、温度検知器の熱容量による応答遅れが生じ
た。そのため、冷媒が高温に過熱され熱分解を発生し、
性能劣化や腐食等、機器の信頼性で問題であった。
【0006】本発明は上記課題を解決するため、バーナ
等で加熱する冷媒加熱器の自然循環サイクルの自然循環
力を増進させ、冷媒をスムーズに循環させて無動力熱搬
送を確実におこなわせ、高温燃焼ガスを燃焼室から均一
に熱交換部に導き冷媒の均一温度の維持により冷媒の熱
分解を生じなく信頼性の高いシステムとし、さらに冷媒
加熱器に冷媒が不足した場合等、冷媒が過熱された時、
直ちにこれを検知し機器の保護とシステムの動作を正常
化する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、冷媒入口部と冷媒出口部に連通した熱交換部
と、前記熱交換部を加熱する熱源部と、前記熱交換部に
設けた過熱温度検知手段と、前記過熱温度検知手段の温
度出力が一定値以上である時は過熱信号を出力する制御
部とを備え、前記制御部は前記過熱温度検知手段の温度
出力が所定の値1になってからこの過熱温度検知手段の
温度出力が前記値1より大なる所定の値2になるまでの
時間を演算し、この演算した時間が所定の値以下である
時は過熱信号を出力する構成としてある。
【0008】
【作用】本発明は上記構成によって、通常時、冷媒は、
冷媒入口部から連通した熱交換部にはいり、熱源部によ
り熱交換部で加熱され、高温冷媒ガスとなって冷媒出口
部から出て循環する。この時、冷媒は蒸発による潜熱で
熱を搬送する。このため、熱交換部は熱源部から加熱さ
れる熱量と冷媒に放出する熱量でバランスしており、運
転中に冷媒が外部に洩れる等、充填量の減少あるいは循
環量が減少した時等の、熱を冷媒に正常に放出できない
時は、熱交換部が急激に過熱し高温となって冷媒並びに
冷凍機油が高温劣化する。また、異常時として、運転開
始時に熱交換部に冷媒が無い時は、熱源部により熱交換
部が過熱され過熱温度検知手段の温度出力は急激に上昇
する。そこで、過熱温度検知手段の温度出力が一定値以
上になると過熱信号を制御部に出力し、機器の保護とシ
ステムの動作を正常化する。
【0009】また、別の異常時として、運転開始時に熱
交換部に冷媒が有りかつ冷媒の循環が停止した時は、最
初、熱源部により熱交換部が受けた熱はこの冷媒の蒸発
潜熱に変わるため、過熱温度検知手段の温度出力の応答
が遅くなる。そこで、熱交換部に有る冷媒が全て蒸発す
る時間を予知することにより、機器を停止する。すなわ
ち、加熱を始め、熱交換器の冷媒が蒸発し始める過熱温
度検知手段の温度出力が所定の値になってからこの過熱
温度検知手段の温度出力が所定の値になるまでの時間を
制御部で演算し、この演算した時間が所定の値以下であ
る場合は過熱信号を出力することにより、機器の保護と
システムの動作を正常化する。そのため、冷媒加熱器に
冷媒が不足した場合等冷媒が過熱する時、直ちに冷媒の
温度を検知し機器の保護とシステムの動作を正常化で
き、冷媒の熱分解、劣化が生じ無く信頼性の高いシステ
ムになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0011】図1から図2において、10は内面に断熱
材23を設けて燃焼室10aを形成した円筒状の燃焼室
ケースで、底部にバーナ8を臨ませている。この燃焼室
ケース10は先端の開口面を、多数の縦方向の高温ガス
通路12を有する高温ガス通路体12aの外面に接合さ
せている。高温ガス通路体12aは上下に2分割して両
者間に、各高温ガス通路12が燃焼室10aのガス出口
13へ連通するように横長の入口12bを形成してい
る。そして、高温ガス通路体12aは伝熱隔壁11に接
合して、これに高温ガス通路12の熱及び伝熱フィン2
2を通じて熱を均一に伝える。14aは燃焼室ケース1
0の先端を延長して、高温ガス通路体12aの各高温ガ
ス通路12の上下の出口側および高温ガス通路体12a
の左右側を囲んで排気室14bを形成した排気ケース
で、上部に排気路14を有する。15は伝熱隔壁11の
外面に熱的に結合させた熱交換部であり、縦方向の冷媒
通路16が多数設けられている。17は熱交換部15の
下端に設けた入口ヘッダー管、18は熱交換部15の上
端に設けた出口ヘッダー管であり、それぞれ冷媒入口管
19、冷媒出口管20を接続し、この各々により冷媒回
路と接続しており、入口ヘッダー管17の他端には下方
に曲折しオイル抜き管21を設けてある。入口ヘッダー
管17と出口ヘッダー管18はそれぞれ縦方向の冷媒通
路16により連通している。22は伝熱隔壁11の内側
に熱的に接するように設けられた伝熱フィンであり、多
数枚としてある。燃焼室10aはその高温ガス通路12
と接しない残りの外面を覆う断熱材23を燃焼ケース1
0の内部に設けてある。高温ガス通路12の伝熱隔壁1
1の一部に、この伝熱隔壁11に密着して伝熱具24を
設け、この伝熱具24に対抗する位置の熱交換部15に
過熱温度検知手段として温度サーミスタ25を取り付け
た構成としたものである。
【0012】本実施例では、伝熱具24、伝熱フィン2
2、伝熱隔壁11をアルミ材とし、伝熱具24は伝熱フ
ィン22に嵌合した状態で伝熱隔壁11にブレージング
ロー付けすることにより、伝熱隔壁11と伝熱フィン2
2に伝熱具24を密着して設けてある。この伝熱具24
のほぼ中央に伝熱隔壁11を貫通し、熱交換部15の冷
媒通路16の近傍に至る穴を設け、この穴に温度サーミ
スタ25を熱伝導材を塗布して挿入し固定具26で保持
している。温度サーミスタ25の温度感温部は、先端に
設けてあり冷媒通路16の近くに位置する。27は冷媒
温度検知手段であり、出口管20の外壁面に保持具28
で咬めて取り付けた温度サーミスタである。29は出力
部と演算部を有する制御部であり、温度サーミスタ25
と温度サーミスタ27の検出出力を演算し、その結果の
出力によりシステムを制御するマイコン等で構成した制
御器である。温度サーミスタ27の検出出力によりバー
ナ8の燃焼量を制御する。
【0013】温度サーミスタ25の検出出力が一定値以
上である時は、過熱信号を制御部29が出力し、また、
制御部29の演算部にて、温度サーミスタ25の検出出
力が45℃(所定の値1)(図5に示す)になってか
ら、この検出出力が70℃(所定の値2)(図5に示
す)になるまでの時間を演算し、この演算した時間が9
0秒(所定の値)以下である時は過熱信号を出力する。
本実施例では冷媒としてR−22を用いている。そし
て、冷媒回路は、行き管30から、戻り管31に至る間
に放熱用の熱交換器等(図示せず)を構成する。なお、
32は気液分離タンクである。33は雰囲気温度検知手
段であり、熱交換部15近隔に設けた温度サーミスタで
ある。
【0014】上記構成において、燃料の供給装置により
供給した燃料をバーナ8で燃焼させ、燃焼室10aに発
生した高温ガスは燃焼ガス出口13から入口12bを通
り高温ガス通路体12aの上下に2分割した各々に流れ
て高温ガス通路12と伝熱フィン22の間の通路を通
り、高温ガス通路12の上の出口から排気室14bに流
れる高温ガスと、高温ガス通路12の下の出口から高温
ガス通路体12aの左右側を囲んだ排気室14bに流れ
る高温ガスは上の排気室14bで合流し排気路14に流
れる。
【0015】冷媒入口管19を通って入口ヘッダー管1
7に入った液冷媒は、熱交換部15の下部より多数の縦
方向の冷媒通路16に分流して流れ、高温ガス通路12
内を流れる燃焼ガスおよび伝熱フィン22から伝熱隔壁
11を介して熱を熱交換部15に伝熱する。したがっ
て、この熱交換部15の縦方向の冷媒通路16内の冷媒
を入口ヘッダー17に近い下部より十分に加熱する。そ
こで加熱された液状冷媒は気化蒸発を開始し液の中に気
泡を生じる気液二相状態となる。発生した気泡は浮力効
果で縦方向に設けた冷媒通路16内を下方から上方に上
昇する。特に燃焼ガスは燃焼室10aから燃焼ガス出口
13を出たのち高温ガス通路12より伝熱隔壁11を介
し冷媒に伝熱するために、燃焼ガスの温度と流れが均一
となり熱交換部15の各部を均一に加熱できスムーズか
つ均一に冷媒を蒸発させ、かつ冷媒を局部過熱させるこ
とがなく無動力熱搬送を確実におこなわせ冷媒の熱分解
を生じない。
【0016】そして、熱交換部15の冷媒通路16を均
一加熱できることにより、冷媒通路16の各々の流量が
均等となり全体としての抵抗を低減させ、気泡上昇力は
強められ自然循環力が強くなり上部へ冷媒を送る気泡ポ
ンプ作用が発生する。冷媒通路16の上端に達した冷媒
は出口ヘッダー管18に流入し冷媒出口管20より気液
分離タンク32に流れ、分離したガス冷媒は行き管30
から放熱用の熱交換器(図示せず)に向かって流出す
る。この熱交換器の放熱量の変動に対して、冷媒の温度
を温度センサ27で常に検知し、一定の温度になるよう
にバーナ8の燃焼量を制御部29でコントロールする。
【0017】また、高温ガス通路12を高温ガス通路体
12aで形成し、かつ伝熱隔壁11と密着した熱交換部
15で構成した二重壁構成により、前記内壁から伝熱フ
ィン22を通じて冷媒通路16に伝熱するため、伝熱効
率が上昇しまた多孔管構成の熱交換部15で構成した二
重壁構成による冷媒の燃焼ガス部への洩れ防止と高温の
燃焼室10aと冷媒通路16を高温ガス通路体12aで
完全に分離したため局部過熱による冷媒の熱分解、劣化
が生じ無く信頼性の高いシステムである。燃焼室10a
の高温ガス通路12と接しない燃焼室ケース10の内面
は断熱材23で覆い放熱を防止する。
【0018】そして、通常運転中、冷媒は戻り管31、
冷媒入口管19から入口ヘッダ管17から熱交換部15
の冷媒通路16の部材にはいり、熱源部であるバーナ8
により熱交換部15で加熱され、高温冷媒ガスとなって
冷媒出口管20から行き管30に流出し循環する。冷媒
は蒸発による潜熱で搬送するため、冷媒の圧力に応じて
常に一定温度であり、冷媒出口管20に設けた温度サー
ミスタ27により検知した熱交換部から出る冷媒温度と
熱交換部15に設けた温度サーミスタ25により検知し
た熱交換部の温度はほぼ同じ温度となり、熱交換部は熱
源部から加熱される熱量と冷媒に放出する熱量でバラン
スして一定の温度に平衡し保っている。
【0019】運転中に冷媒が外部に洩れるなど充填量の
減少あるいは循環量が減少した時等、熱を冷媒に正常に
放出できない時、熱交換部15は冷媒が潜熱変化から顕
熱変化に移行し、冷媒の温度が急激に温度が上昇するた
め、温度サーミスタ25は急速に上昇し応答遅れ無く検
知し、制御部29はただちに燃焼をを停止するように動
作する。異常時の熱交換部15の温度を図5に示す。異
常時として、運転開始時に熱交換部15に冷媒が無い時
は、同様に、バーナ8の燃焼熱により熱交換部15が過
熱され温度サーミスタ25の温度出力は急激に上昇す
る。そこで、温度サーミスタ25の出力が90℃(一定
値)以上になると過熱信号を制御部29に出力し、機器
の保護とシステムの動作を正常化する。この場合、冷媒
が無い為多少高温に過熱しても冷媒の劣化は生じない。
そして、別の異常時として、運転開始時に熱交換部15
に冷媒が有り、かつ冷媒の循環が停止した時は、図5に
示すように、最初、バーナ8により熱交換部15が受け
た熱はこの冷媒の蒸発潜熱に変わるため、温度サーミス
タ25の出力の応答が遅くなる。そこで、熱交換部15
に有る冷媒が全て蒸発する時間を予知することにより、
機器を停止する。すなわち、バーナ8により加熱を始め
熱交換器15の冷媒が蒸発し始めると、同時に、熱交換
部15の温度サーミスタ25の出力は少しづつ上昇す
る。温度サーミスタ25の最初の温度上昇は、熱交換部
15の各部分の熱容量や周囲の温度の影響を受けてその
温度上昇カーブは多少は変化する。温度サーミスタ25
の出力が45℃(所定の値1)になった時、信号を制御
部29に送り、この制御部29で時間をカウントする。
そして、熱交換部15に有る冷媒が全て蒸発するに必要
な時間は、熱交換部15に有る冷媒量とバーナ8から受
ける熱量で決まる。そのため、熱交換部15の冷媒がほ
とんど無くなり冷媒が顕熱で熱搬送を開始する時は、温
度サーミスタ25の出力が急激に上昇を開始する。そこ
で、熱交換部15の冷媒の蒸発開始を温度サーミスタ2
5で検知してから、温度サーミスタ25の出力が70℃
(所定の値2)になるまでの時間を制御部29で演算
し、この演算した時間が90秒(所定の値)以下である
時は過熱信号を出力することにより、図5に示す破線の
温度となる。このため、熱交換部15の冷媒が完全に無
くなる前に、この異常を予知することが可能となり、応
答遅れによる熱交換部15の異常な高温になることがな
く、機器の保護とシステムの動作を正常化する。前述の
冷媒の無い時の運転開始時に上記制御を行なうと図5の
破線の様になり熱交換部25の熱ストレスを小さくでき
る。それによって、冷媒加熱器に冷媒が不足した場合等
冷媒が過熱する時、直ちに冷媒の温度を検知し機器の保
護とシステムの動作を正常化でき、過熱温度を低く保ち
冷媒の熱分解、劣化が生じ無く信頼性の高いシステムに
できる。温度サーミスタ25と時間の所定の値は熱交換
部15の熱容量と冷媒量、バーナ8による加熱量によ
り、最高値を設定することにより他の種類の冷媒、熱交
換部も同様の動作が可能となる。また、熱源部であるバ
ーナ8の加熱するための入力量を、加熱開始からすくな
くとも、一定時間は一定の入力量とすることにより、加
熱量を一定に保ち、バーナ8により加熱を始め熱交換器
の冷媒が蒸発し始める時に、熱交換部15の温度サーミ
スタ25の出力の温度上昇は、安定した温度上昇カーブ
となり、前記温度サーミスタ25の出力が所定の値を高
精度に設定でき、より早く異常を検知できる。
【0020】また、熱交換部15の外周辺に雰囲気温度
検出手段する温度サーミスタ33を設け、この温度サー
ミスタ33の温度出力を制御部29に出力する。そし
て、制御部29ではこの出力に応じて冷媒過熱温度検知
手段の温度出力の所定の値を補正する(温度サーミスタ
33の温度が低い時は前記所定の値を低く)ことによ
り、温度サーミスタ25の最初の温度上昇時の、熱交換
部15の周囲の温度の影響によるその温度上昇カーブの
変化を修正できる。これにより、冷媒温度検知手段の温
度出力の所定の値を、誤動作無く、より低く設定するこ
とが可能となり、機器の異常による温度上昇をより早く
検知でき、熱交換部、冷媒等に加わる熱的ストレスを小
さくなり、耐久的に信頼性が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷媒入口
部と冷媒出口部に連通した熱交換部と、前記熱交換部を
加熱する熱源部と、前記熱交換部に設けた過熱温度検知
手段と、前記過熱温度検知手段の温度出力が一定値以上
である時は過熱信号を出力する制御部とを備え、前記制
御部は前記過熱温度検知手段の温度出力が所定の値1に
なってから前記過熱温度検知手段の温度出力が前記の値
1より大きい所定の値2になるまでの時間を演算し、こ
の演算した時間が所定の値以下である時は過熱信号を出
力するものであるから、次の効果が得られる。
【0022】(1)運転中に冷媒が外部に洩れる、ある
いは循環量が減少した時は、過熱温度検知手段の温度出
力が一定値以上になると過熱信号を制御部から出力する
ことにより、機器の保護とシステムの動作を正常化でき
る。また、運転開始時に熱交換部に冷媒が有り、かつ冷
媒の循環が停止した時も、応答遅れなく直ちに冷媒の温
度を検知し機器の保護とシステムの動作を正常化でき、
冷媒の熱分解、劣化が生じ無く信頼性の高いシステムに
できる。
【0023】(2)熱交換部の外周辺に雰囲気温度検出
手段を設け、この温度出力を制御部に出力し、この出力
に応じて冷媒温度検知手段の温度出力の所定の値を補正
するので、冷媒過熱温度検知手段の温度出力の所定の値
を、誤動作無く、より低く設定することが可能となり、
機器の異常による温度上昇をより早く検知でき、熱交換
部、冷媒等に加わる熱的ストレスを小さくなり、耐久的
に信頼性が向上する。
【0024】(3)制御部は熱源部の加熱するための入
力量を、加熱開始からすくなくとも、一定時間は一定の
入力量とすることにより、冷媒過熱温度検知手段の出力
の所定の値を高精度に設定でき、より早く異常を検知で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明冷媒加熱器の制御装置の一実施例におけ
る要部断面の斜視図
【図2】同装置の熱交換部の要部断面図
【図3】従来の冷媒加熱器の回路構成図
【図4】従来の冷媒加熱器の外観斜視図
【図5】冷媒加熱の熱交換器の冷媒が減少した時の温度
変化図
【符号の説明】
8 バーナー(熱源部) 15 熱交換部 17 入口ヘッダ管(冷媒入口部) 18 出口ヘッダ管(冷媒出口部) 25 過熱温度検知手段 29 制御部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 27/00 F24F 11/02 F25B 1/00 F25B 13/00 F25B 49/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒入口部と冷媒出口部に連通した熱交換
    部と、前記熱交換部を加熱する熱源部と、前記熱交換部
    に設けた過熱温度検知手段と、前記過熱温度検知手段の
    温度出力が一定値以上である時は過熱信号を出力する制
    御部とを備え、前記制御部は前記過熱温度検知手段の温
    度出力が所定の値1になってからこの過熱温度検知手段
    の温度出力が前記値1より大なる所定の値2になるまで
    の時間を演算し、この演算した時間が所定の値以下であ
    る時は過熱信号を出力する冷媒加熱器の制御装置。
  2. 【請求項2】熱交換部の周辺に設けた雰囲気温度検出手
    段と、この雰囲気温度検出手段の温度出力に応じて過熱
    温度検知手段の温度出力の所定の値を補正した請求項1
    記載の冷媒加熱器の制御装置。
  3. 【請求項3】制御部は熱源部の加熱するための入力量
    を、加熱開始からすくなくとも、一定時間は一定の入力
    量とした請求項1記載の冷媒加熱器の制御装置。
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