JP2847180B2 - 地すべり変位測定方法 - Google Patents

地すべり変位測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地すべり変位測
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地すべり対策工事を行う場合に
は、地すべり地帯におけるすべり面の深度と変位量を測
定することで対策工事の場所と規模を決定している。従
来から用いられているすべり面の深度測定および変位量
の測定法として、すべり面における変位量が比較的小さ
い場合には単一の測定方法を用いればよいが、変位量が
大きい場合には複数の測定方法が併用して用いられてい
る。
【0003】従来の地すべり変位測定方法において、地
すべりが発生すると予想される地点において、すべり面
における変位量が比較的小さいと予想される場合は、
(1)図7に示すように、ボーリング孔2内に、塩化ビ
ニールパイプ12aの外側に一定間隔で複数の歪ゲージ12
bを張り付けたパイプ歪計12を、塩化ビニールパイプ12
aの周囲を砂13等で間詰して設置し、所定の測定時にお
いて、すべり面3におけるせん断歪をパイプ歪計12の出
力に基づいて、変位測定器17によって測定し、地すべり
が発生している場合のすべり面の深度と変位量を求める
方法が用いられている。
【0004】また、地すべりが発生すると予想される地
点において、前記(1)と同様に、すべり面における変
位量が比較的小さいと予想される場合は、(2)図8に
示すように、ボーリング孔2内にガイド管として溝付の
金属パイプ14をセメントミルク15等により固定して設置
し、所定の測定時において、前記金属パイプ14の溝に孔
内傾斜計16に設けられたころを案内させながら、金属パ
イプ14内へ孔内傾斜計16を挿入して、この孔内傾斜計16
によって所定の深度間隔毎に傾斜角度を測定し、測定さ
れた前記傾斜角度に基づいて、測定された各深度におけ
るそれぞれのボーリング孔2の底面からの変位量を算出
することによって、地すべり発生が発生している場合の
すべり面3の深度と変位量を変位測定器17′によって測
定する方法が用いられている。
【0005】地すべりが発生すると予測される地点にお
いて、すべり面における変位量が比較的大きいと予想さ
れる場合には、(3)複数の測定器を用いて、所定の測
定時に、すべり面の深度と、すべり面の移動量とを組み
合わせて測定する方法が用いられており、(a)すべり
面3の深度測定は、図9に示すように、ボーリング孔2
内に同軸ケーブル18を、ボーリング孔2と、同軸ケーブ
ル18との間隙に砂13等を間詰めして設置し、同軸ケーブ
ル18の地上端末にオシロスコープ20を具えたすべり面測
定器19を接続したものを用いて、地すべりが発生した場
合、地すべりによって生じたすべり面3の大きな変位に
よって、そのすべり面3で同軸ケーブル18は切断され、
そのとき同軸ケーブル18に地上側のすべり面測定器19か
ら電気パルスを入射させると、入射波は同軸ケーブル18
内を伝播して、前記切断点において反射され入射端にお
いて反射波として観測され、同軸ケーブル18内を往復す
る伝播速度は一定であることから、入射波と反射波との
時間差(図10,T)をオシロスコープ20によって測定す
ることによって、同軸ケーブル18の地上から切断点まで
の長さを求めて、すべり面3の深度とすることができ、
また、(b)すべり面3の変位量の測定は、図9に示す
ように、ボーリング孔2内に、金属または塩化ビニール
等のパイプ21aの中に挿通され、ボーリング孔2の底部
に、アンカー22によって固定された金属ワイヤ21を前記
同軸ケーブル18と同時に設置して、ボーリング孔2と、
前記パイプ21aとの間隙に砂13等を間詰めして、金属ワ
イヤ21の地上端末に変位量測定器23を接続したものを用
いて、地すべりが発生した場合、地すべりによってすべ
り面3の大きな変位を生じ、この変位量に応じて、金属
ワイヤ21がボーリング孔2内へ引き込まれ、この引き込
みによって地すべり発生を検知することができ、そし
て、金属ワイヤ21のこの引込量を所定の測定時に変位量
測定器23によって測定することによって、すべり面3の
変位量を求めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の変位量が少ない地すべりを対象とした地す
べり変位測定方法において、すべり面における変位量が
大きくなると、(1)のようなパイプ歪計を用いた方法
は、すべり面においてパイプ歪計のパイプがせん断を受
けて破壊されて測定不能となり、(2)のような孔内傾
斜計による測定方法においては、ガイド管の曲がりが大
きくなることと、ガイド管自体が圧縮されてつぶれてし
まい、孔内傾斜計自体の挿入ができなくなって測定不能
となり、(3)のような測定方法においては、すべり面
の移動量が大きくて、すべり面が複数存在する場合、同
軸ケーブルは上側のすべり面で切断されるため、下側の
すべり面の深度を測定することができず、金属ワイヤに
引込量も複数存在する場合、すべり面のいずれかのすべ
り面の移動量に依存しているかが判らないという問題が
ある。
【0007】そこでこの発明の目的は、前記従来の
(1),(2),(3)のような地すべり変位測定方法
のもつ問題を解決し、複数のすべり面の変位量と深度と
を容易に測定することができる地すべり変位測定方法を
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、線
状の形状記憶合金で形成された中心導体と、この中心導
体の周囲に設けられた絶縁層と、この絶縁層の周囲に設
けられた金属管とを有する地すべり変位測定ケーブルを
ボーリング孔に設置するとともに、前記中心導体の両端
から通電可能なように導電線を設け、地すべり発生後に
中心導体の両端に電圧を印加して発熱させ、中心導体に
地すべり面の変位形状を記憶させ、電圧印加を停止して
中心導体を引き抜いた後、再度電圧を印加して記憶した
前記形状を再現させて、すべり面の変位量を測定するこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、金属管に絶縁性と断熱性とを有するシ
ース層を設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、絶縁層が、第1絶縁層と第2絶縁層と
からなり、第1絶縁層の周囲に第2絶縁層を設けたこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第1絶縁層の材料が、絶縁性と、その
燃焼温度が中心導体の形状記憶温度より低い特性とを有
し、中心導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失して中心
導体の引き抜きを容易にすることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第2絶縁層の材料が、その燃焼温度が
中心導体の形状記憶温度より高いものであって、第1絶
縁層の周囲に第2絶縁層を螺旋状に巻装し、中心導体の
形状記憶後、第2絶縁層の材料を引き抜いて、その後の
中心導体の引き抜きを容易にすることを特徴とするもの
である。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第1絶縁層と、第2絶縁層とを交互に
複数層設け、中心導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失
して中心導体の引き抜きを容易にすることを特徴とする
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を示す。図1
〜6において、前記従来と同様の部分については同一の
符号を引用して説明を省略し、主として異なる部分につ
いて説明する。
【0015】この発明の第1実施形態において、地すべ
りを測定するための、図1に示す、地すべり変位測定ケ
ーブル1Aは、線状の形状記憶合金で形成された中心導
体4と、この中心導体4の周囲に設けられた絶縁層5
と、この絶縁層5の周囲に設けられた金属管8とを有す
るものである。
【0016】前記のような地すべり変位測定ケーブル1
Aを地すべりが発生すると予測される地点にボーリング
したボーリング孔2内に、ボーリング孔2と金属管8と
の間隙に砂13(図2参照)等を間詰めして設置する。間
詰めするものは砂13等に限らず、セメントミルク15等を
用いてもよい。
【0017】中心導体4は、ニッケル・チタンを主成分
とする形状記憶合金を線状に形成したものである。
【0018】絶縁層5は、絶縁性と、その燃焼温度が中
心導体の形状記憶温度より低い特性とを有する紙テープ
を用いて、この紙テープを中心導体4の周囲に螺旋状に
巻き付けたものである。
【0019】金属管8は、ニッケル・チタン系の形状記
憶合金に比べて抵抗率が一桁低い銅等の導電性のよいも
のを用いて、絶縁層5の周囲を被覆して設けたものであ
る。
【0020】そして、中心導体4と金属管8とを電気的
に直列接続するように、地すべり変位測定ケーブル1A
の上端末において中心導体4と金属管8とにそれぞれ導
電線9を設け、また、地すべり変位測定ケーブル1Aの
下端末において中心導体4と金属管8とを電気的接続
し、金属管8を1側の導電線の一部分として利用して、
中心導体4と金属管8とを電気的に閉ループに形成し
て、中心導体4と金属管8との間に電流を供給する電源
10を設ける。
【0021】このようなものにおいて、地すべり変位測
定方法を説明する。まず、地すべり変位測定ケーブル1
Aを設置した地すべり発生予想地点で地すべりが発生し
た場合、図2に示すように、すべり面3が生じ、このす
べり面3において地すべり変位測定ケーブル1Aがせん
断力を受け、地すべり変位測定ケーブル1A自体がすべ
り面3の変位に合わせて変形する。すべり面3の変位は
地すべり変位測定ケーブル1Aの形状記憶合金である中
心導体4に変形を伝えることから、地すべりが発生した
と予想され、その地すべり変位量を測定したい所望時
に、中心導体4と金属管8との間に電圧を印加すれば、
ニッケル・チタン系の形状記憶合金は抵抗率が金属管8
の銅に比べて一桁高いことから、中心導体4に自己発熱
が生じて温度が上昇することとなる。
【0022】ここで、ニッケル・チタン系形状記憶合金
の記憶温度は400℃〜500℃であるため、直径3mmのニッ
ケル・チタン系形状記憶合金の場合、約30分間通電する
ことで、中心導体4は前記記憶温度に達して、すべり面
3どおりの変形をし、変形したこの形状を記憶させるこ
とができる。そして、通電経路を前記のように同軸状態
としていて、中心導体4からの放熱を少なくして熱効率
を高めている。
【0023】そして、前記のような発熱によって、中心
導体4が前記のような変形を記憶しており、同時に絶縁
層5を形成している紙テープは炭化してその容積が縮小
していて、変形を記憶した中心導体4と金属管8との間
に隙間ができて、中心導体4の引き抜きが容易な状態と
なっている。このような状態で電圧印加を停止してから
中心導体4を引き抜く。この引き抜きに際して中心導体
4は一旦記憶した形状に対して変形を受けるが、引き抜
いた後に、中心導体4の両端より通電を行い、再度加熱
を行うことで、地中で記憶された形状が復元され、復元
されたこの変形量を測定して、その測定値をすべり面3
の変位量として求めることができ、また、変位した部位
を測定することによって、地すべり地帯における1個
所、又は複数個所のすべり面3の深度とそれぞれに対応
するすべり面の変位量とを容易に求めることができる。
前記の形状復元に必要な温度は50℃〜100℃であるか
ら、約10アンペアの通電を10分程度行えばよい。
【0024】第2実施形態は、第1実施形態において、
地すべり変位測定ケーブル1Aの代わりに、図3に示す
ように、前記地すべり変位測定ケーブル1Aの金属管8
の外周にシース層11を設けた地すべり変位測定ケーブル
1Bを用いたものである。このシース層11には絶縁性と
断熱性とを有する高分子材料を用いる。このようなもの
にあって、通電加熱時において中心導体4から周囲へ放
散する熱量が低減して発熱効率が向上し、電力消費が低
減する。
【0025】第3実施形態は、第1実施形態において、
地すべり変位測定ケーブル1Aの代わりに、図4に示す
ように、前記地すべり変位測定ケーブル1Aの絶縁層5
が第1絶縁層6と第2絶縁層7とからなる地すべり変位
測定ケーブル1Cを用いたものである。このようなもの
の第1絶縁層6は、第1実施形態の地すべり変位測定ケ
ーブル1Aに用いたと同様の紙テープの絶縁層であり、
また、第2絶縁層7は、その燃焼温度が中心導体の形状
記憶温度より高いアルミナ繊維を用いて帯状に形成し
て、第1絶縁層6の外周に螺旋状に巻き付けたものであ
る。また、第2絶縁層7の外周に設けられた金属管8の
外周に、図5に示すように、第2実施形態の地すべり変
位測定ケーブル1Bと同様のシース層11を設けてもよ
い。
【0026】このようなものにおいて、前記のように、
形状を記憶させるための中心導体4の通電加熱によっ
て、第1絶縁層6の紙は炭化するため、形状記憶後の通
電停止時には、中心導体4の周囲と第2絶縁層7との間
に隙間が生じていて、第1及び第2絶縁層6,7の引き
抜きが容易であり、第1及び第2絶縁層6,7を最初に
引き抜くことによって中心導体4と金属管8との間に隙
間ができて、中心導体4の引き抜きがさらに容易なもの
となる。
【0027】第4実施形態は、第3実施形態において、
地すべり変位測定ケーブル1Cの代わりに、図6に示す
ように、前記地すべり変位測定ケーブル1Cにおける第
1絶縁層6と、第2絶縁層7とを交互に複数層設けた地
すべり変位測定ケーブル1Dを用いたものである。この
ようなものにおいて、中心導体4が発熱した際、複数の
第1絶縁層6が炭化して、中心導体4の引き抜きがさら
に容易なものとなる。また、金属管8の周囲に、図示し
ないが、第2実施形態の地すべり変位測定ケーブル1B
と同様のシース層を設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1に記載の発明は、線状の形状記憶合金で形成された
中心導体と、この中心導体の周囲に設けられた絶縁層
と、この絶縁層の周囲に設けられた金属管とを有する地
すべり変位測定ケーブルをボーリング孔に設置するとと
もに、前記中心導体の両端から通電可能なように導電線
を設け、地すべり発生後に中心導体の両端に電圧を印加
して発熱させ、中心導体に地すべり面の変位形状を記憶
させ、電圧印加を停止して中心導体を引き抜いた後、再
度電圧を印加して記憶した前記形状を再現させて、すべ
り面の変位量を測定するので、通電経路を同軸状態で行
うことで中心導体からの放熱を少なくして熱効率を高め
るだけでなく、複数のすべり面が生じた場合において
も、各々のすべり面深度と変位量を容易に測定すること
ができるという効果がある。
【0029】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、金属管に絶縁性と断熱性とを有するシ
ース層を設けたので、中心導体の発熱効率が向上し、消
費電力が節減できるという効果がある。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、絶縁層が、第1絶縁層と第2絶縁層と
からなり、第1絶縁層の周囲に第2絶縁層を設け、ま
た、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に
おいて、第1絶縁層の材料が、絶縁性と、その燃焼温度
が中心導体の形状記憶温度より低い特性とを有し、中心
導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失して中心導体の引
き抜きを容易にするので、中心導体の発熱効率がさらに
向上するとともに、形状記憶後の中心導体の回収がさら
に容易にできるという効果がある。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第2絶縁層の材料が、その燃焼温度が
中心導体の形状記憶温度より高いものであって、第1絶
縁層の周囲に第2絶縁層を螺旋状に巻装し、中心導体の
形状記憶後、第2絶縁層の材料を引き抜いて、その後の
中心導体の引き抜きを容易にするので、中心導体の回収
が容易にできるという効果がある。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第1絶縁層と、第2絶縁層とを交互に
複数層設け、中心導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失
して中心導体の引き抜きを容易にするので、中心導体の
回収がきわめて容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の地すべり変位測定ケ
ーブルの断面図である。
【図2】同上の第1実施形態の地すべり発生後の状態を
示す断面図である。
【図3】同上の第2実施形態の地すべり変位測定ケーブ
ルの断面図である。
【図4】同上の第3実施形態の地すべり変位測定ケーブ
ルの断面図である。
【図5】同上の第3実施形態の他の地すべり変位測定ケ
ーブルの断面図である。
【図6】同上の第4実施形態の地すべり変位測定ケーブ
ルの径方向の断面図である。
【図7】従来のパイプ歪計を設置した状態を示す断面図
である。
【図8】同上の孔内傾斜計を設置した状態を示す断面図
である。
【図9】同上の深度測定同軸ケーブルと、変位量測定ワ
イヤとを設置した状態を示す断面図である。
【図10】図9における地すべり発生後のオシロスコー
プの画面を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1D 地すべり変位測定ケーブル 2 ボーリング孔 3 すべり面 4 中心導体 5 絶縁層 6 第1絶縁層 7 第2絶縁層 8 金属管 9 導電線 10 電源 11 シース層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01D 21/00 E02D 17/20 106 G01B 21/32 G01C 7/02 G12B 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状の形状記憶合金で形成された中心導
    体と、この中心導体の周囲に設けられた絶縁層と、この
    絶縁層の周囲に設けられた金属管とを有する地すべり変
    位測定ケーブルをボーリング孔に設置するとともに、前
    記中心導体の両端から通電可能なように導電線を設け、
    地すべり発生後に中心導体の両端に電圧を印加して発熱
    させ、中心導体に地すべり面の変位形状を記憶させ、電
    圧印加を停止して中心導体を引き抜いた後、再度電圧を
    印加して記憶した前記形状を再現させて、すべり面の変
    位量を測定することを特徴とする地すべり変位測定方
    法。
  2. 【請求項2】 金属管に絶縁性と断熱性とを有するシー
    ス層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の地すべ
    り変位測定方法。
  3. 【請求項3】 絶縁層が、第1絶縁層と第2絶縁層とか
    らなり、第1絶縁層の周囲に第2絶縁層を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の地すべり変位測定方法。
  4. 【請求項4】 第1絶縁層の材料が、絶縁性と、その燃
    焼温度が中心導体の形状記憶温度より低い特性とを有
    し、中心導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失して中心
    導体の引き抜きを容易にすることを特徴とする請求項3
    に記載の地すべり変位測定方法。
  5. 【請求項5】 第2絶縁層の材料が、その燃焼温度が中
    心導体の形状記憶温度より高いものであって、第1絶縁
    層の周囲に第2絶縁層を螺旋状に巻装し、中心導体の形
    状記憶後、第2絶縁層の材料を引き抜いて、その後の中
    心導体の引き抜きを容易にすることを特徴とする請求項
    3に記載の地すべり変位測定方法。
  6. 【請求項6】 第1絶縁層と、第2絶縁層とを交互に複
    数層設け、中心導体の形状記憶時、第1絶縁層が焼失し
    て中心導体の引き抜きを容易にすることを特徴とする請
    求項3に記載の地すべり変位測定方法。
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