JP2846389B2 - 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート - Google Patents

屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート

Info

Publication number
JP2846389B2
JP2846389B2 JP2781590A JP2781590A JP2846389B2 JP 2846389 B2 JP2846389 B2 JP 2846389B2 JP 2781590 A JP2781590 A JP 2781590A JP 2781590 A JP2781590 A JP 2781590A JP 2846389 B2 JP2846389 B2 JP 2846389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
crosslinked foamed
apparent density
skin surface
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2781590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03231937A (ja
Inventor
壮一 工藤
達也 小野
孝明 監物
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2781590A priority Critical patent/JP2846389B2/ja
Publication of JPH03231937A publication Critical patent/JPH03231937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2846389B2 publication Critical patent/JP2846389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート
に関し、更に詳しくは、金属屋根の結露防止用の材料と
して有用な架橋発泡ポリオレフィンシートに関する。
(従来の技術) 金属屋根は、所望の屋根形状に加工し易く、また屋根
ぶき施工も簡単でかつ仕上がりも綺麗であるということ
から、最近、著しく普及しはじめている。
しかし、この金属屋根は熱伝導性が良好であるため、
冬期には、室内に面する部分で結露する。そのため、一
般には、金属屋根の裏面(室内側の面)に断熱材シート
をラミネートすることにより、上記した結露の発生を防
止している。
この場合、断熱材シートとしては、断熱性が良好で、
しかも断熱性を阻害する吸水性も小さいということか
ら、一般に、架橋発泡ポリエチレンシートが用いられて
いる。
この架橋発泡ポリエチレンシートを用いて金属屋根を
製造する場合には、一般に、まず両面が表皮面になって
いる架橋発泡ポリエチレンの原反シートを、その肉厚の
中心部で面内方向にスライスして2枚のシートにする。
得られた各シートは、その一方の面は表皮面であり、
他方の面、すなわちスライスした面は気泡が露出する気
泡面になっている。
ついで、このシートの表皮面側を金属平板にラミネー
トする。ラミネートの方法としては、接着剤を用いて粘
着する方法や、熱融着する方法などがある。
その後、シートがラミネートされている金属平板を、
例えばロール成形機にかけて、折板形状や馳型形状のよ
うな所望の屋根形状に成形する。
ところで、金属屋根にラミネートされる断熱材シート
には、主として、次のような特性が要求されている。
すなわち、まず第1に、断熱性が優れ、しかも断熱性
の低下をもたらす吸水性が小さい材料で構成されている
ことである。また、第2には、断熱材シートの表面が保
水性を備えていて、仮に結露が発生してもその水滴の滴
下を防止することができ、更に第3の性質としては、金
属屋根へのラミネート性に優れていることである。
ここで、保水性は、断熱材シートが独立気泡の発泡体
であった場合には、それをスライスして露出した気泡面
の気泡径の大小に依存し、気泡径が大きくなるほど保水
性も向上する。
また、第3の金属屋根とのラミネート性は、表面の平
滑性と表面強度に依存し、表面が平滑であればあるほ
ど、また表面強度が小さいほど良好となる。
そしてこの表面の平滑性はシート材料の表皮面近傍に
おける気泡径の大小に依存し、気泡径が小さいほど良好
になる。また、表面強度はシート材料の表皮面近傍にお
ける見掛密度の大小に依存し、この見掛密度が小さい材
料ほど表面強度は小さくなる。
このような観点に立って、従来から汎用されている架
橋発泡ポリエチレンシートの断熱材シートとしての性質
を検討すると、金属屋根の裏張りとして必ずしも満足の
いくものではない。
例えば、電子線を照射して架橋せしめた架橋発泡ポリ
エチレンシートの場合は、厚み方向の全体に亘って見掛
密度が小さく、また生成する気泡は小さくなり、ラミネ
ート性は良好であっても保水性に難がある。また、化学
架橋剤を配合して架橋せしめた架橋発泡ポリエチレンシ
ートの場合は、厚み方向の全体に亘って生成する気泡が
粗大となるため、保水性は良好であっても粗大気泡に伴
う表面凹凸に加えて、見掛密度は厚み方向で一様になら
ずかたよりが著しく、表皮面近傍の見掛密度ばかりが大
きくなり、その結果、ラミネート性に難点がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、金属屋根の裏張りとして使用する断熱材シ
ートにおける上記した問題を解決し、断熱性が良好であ
ることは勿論のこと、保水性、金属屋根へのラミネート
性のいずれの特性も良好である屋根断熱材用架橋発泡ポ
リオレフィンシートの提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、本発明においては、
全体が単一の架橋発泡体から成り、その一方の面が表皮
面、他方の面が気泡面になっている架橋発泡ポリオレフ
ィンシートであって、前記表皮面から厚み方向に1mm以
内の距離に位置する面における気泡の数をM1個/m2、前
記表皮面から1mmまでのシート部分の平均見掛密度をρ1
g/cm3とし、また前記気泡面から1mm以内の距離に位置
する面における気泡の数をM2個/m2、前記気泡面から1mm
まえのシート部分の平均見掛密度をρ2 g/cm3としたと
き、M1,M21の間では、M1>500,M2<300,ρ2
≧0.7の関係が成立していることを特徴とする屋根断
熱材用架橋発泡ポリオレフィンシートが提供される。
本発明のシートは、全体が単一の架橋発泡体であっ
て、その一方の面が表皮面、他方の面が気泡面になって
いる。この表皮面側が金属屋根の裏面にラミネートさ
れ、気泡面側が室内に面して、保水性を確保する。
シートの厚みは、全体として3〜10mm程度であればよ
い。
本発明のシートにおいては、表皮面から厚み方向に1m
m以内の距離に位置する面における気泡の数をM1個/m2
前記表皮面から1mmまでのシート部分の平均見掛密度を
ρ1 g/cm3とし、また気泡面から厚み方向に1mm以内の距
離に位置する面における気泡の数をM2個/m2、前記気泡
面から1mmまでのシート部分の平均見掛密度をρ2 g/cm3
としたとき、M1>500,M2<300,ρ2≧0.7の関係を
満足している。
M1≦500の場合は、表皮面近傍の厚み部分における気
泡が粗大になっていて、その結果、表皮面の凹凸が激し
くなってその平滑性が悪くなってラミネート性の低下を
招く。
また、M2≧300の場合は、気泡面における保水性が悪
くなる。例えば、このM2と単位面積当たりの保水量(g/
m2)との関係は概ね第1図で示したような関係にある。
第1図から明らかなように、M2が増大するにつれて保水
量は漸減していくが、M2が300個/m2より小さくなると保
水量が満足のいく水準に達する。
ρ2はシート材料のラミネート性の他の要素であ
る表面強度を規定する因子である。表皮面を有する架橋
発泡ポリオレフィンシートの場合、一般に、表皮面側の
見掛密度は大きく、気泡面側の見掛密度は小さくなって
いく傾向を示す。一方、前述したように、表皮面近傍の
厚み部分における見掛密度が小さくなるほど、表面強度
も小さくなる、すなわち、一定の平均密度を有するシー
トの場合、表皮面近傍の厚み部分における見掛密度と気
泡面側の部分における見掛密度との比を小さくする。す
なわち、ρ2の大きくしたほうが、表面強度を小さ
くすることができる。
ρ1は、ρ2≧0.7の関係を満足するとき
に、そのシートにおける表面強度を極めて小さく保持す
ることができ、シートのラミネート性が向上する。
本発明のシートにおける全体の見掛密度は格別限定さ
れるものではないが、平均で0.015〜0.07g/cm3であれば
よい。
本発明のシートは、例えば次のようにして製造するこ
とができる。すなわち、まず、ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなポリオ
レフィンの1種またはこれらの混合物に、所定量の架橋
剤,発泡剤を配合して樹脂組成物を調製する。
ついで、この樹脂組成物を押出成形して所定厚みのシ
ートにしたのち、その両面に、例えば電子線のような電
離性放射線を照射して架橋反応を進めたのち、全体を加
熱して化学架橋を進め、更に発泡剤を分解せしめて両面
が表皮面になっている架橋発泡体にする。
このとき、シートの厚み、電離性放射線を照射すると
きの照射電圧を適宜に変えることにより、電離性放射線
のシート内部への透過率を変化せしめて、前記したM1,M
22の値を調節することができる。
得られた架橋発泡体をその肉厚部の中心でスライスす
ることにより、一方の面は表皮面、他方の面(スライス
面)は気泡面になっている本発明のシートが得られる。
なお、本発明のシートは、前記したポリオレフィンに
加えて、更に、水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウ
ム,炭酸カルシウム,タルク,クレーなどの無機物を充
填して架橋発泡体にしてもよく、またハロゲン系難燃剤
を配合して難燃化した架橋発泡体であってもよい。
更に、このシートの表皮面側に、金属屋根とのラミネ
ート性を高めるために、合成ゴム系接着剤のようなプラ
イマコーティングを施してもよい。
(発明の実施例) 実施例1,2 第1表に示した組成の低密度ポリエチレン樹脂組成物
を厚み2.3mmのシート状に押出成形した。ついで、この
シートの両面に、表示の照射条件で電子線を照射したの
ち220℃の熱風炉で加熱して肉厚が約8mmの架橋発泡ポリ
エチレンシートを得た。
得られたシートの中央部を面内方向にスライスして、
厚みが約4mmの本発明のシートとした。
これらのシートにつき、下記の仕様でM1,M212,
保水量,表皮面の表面破壊強度,ラミネート性を総合的
に評価するための手段として金属屋根へのラミネートに
要する接着剤の量を測定した。
M1,M2(気泡数):シートの表皮面(および気泡面)
から1mmの深さの個所をスライスし、縦10mm,横10mmの線
上に存在する気泡の数を拡大鏡で計測し、両者の積とし
て算出した。
ρ1(見掛密度):JISK6767に準拠して測定。
保水量:シートを常温水に24時間浸漬したのちに取り
出して垂直に吊し、表面の付着水が滴下しなくなった時
点で重量測定し、その値から浸漬前のシート重量を差し
引き、得られた値をシートの表面積(m2)で除した算
出。
ラミネートに要する接着剤の量:厚み0.6mmの金属板
の表面に、接着剤(ノーテープ工業(株)製のNo.823
0)を10g/m2から60g/m2まで10g/m2きざみに塗布し、こ
の接着剤を指触乾燥したのち、この上にシートの表皮面
側を貼りつけ、2mm間隔のロールで圧着し、テンシロン
型引張試験機を用いて、剥離角度180゜、剥離スピード1
00mm/minの条件で1時間後にシートを引きはがし、その
ときにシートの表皮面が破壊するときの最底接着剤の量
(g/m2)で表した。
表皮面の表面破壊強度:上記したシートの剥離試験に
おいて、シートの表皮面が破壊したときの強度で表示。
以上の結果を一括して第1表に示した。なお、比較の
ために、従来から金属屋根の裏張り用である、気泡の粗
いタイプの架橋発泡ポリエチレンシート(比較例1,
2),気泡の細かいタイプの架橋発泡ポリエチレンシー
ト(比較例3)についても同様の性状試験を行ない、そ
の結果も第1表に併記した。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明の架橋発泡ポリ
オレフィンシートは、保水性は現在多用されている一様
に気泡の粗いタイプのシート(比較例1,2)と同水準で
あり、また、ラミネートに要する接着剤の量も、気泡の
細かいタイプのシート(比較例3)と同水準であり、し
かもシートの平均密度は従来のいずれのタイプのものと
同水準である。したがって、保水性,ラミネート性のい
ずれの性状も優れていて金属屋根の裏張り用材料として
有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、架橋発泡ポリオレフィンシートにおける気泡
数(M2)と保水量の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−251438(JP,A) 特開 昭59−62119(JP,A) 特開 昭60−188430(JP,A) 実開 昭59−157815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 9/00 - 9/14,9/22 - 9/24,9 /30 E04B 1/78 - 1/80 B29C 44/00 - 44/60,67/20 B32B 5/00,5/18,27/00 - 27/26,27 /32,33/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が単一の架橋発泡体から成り、その一
    方の面が表皮面、他方の面が気泡面になっている架橋発
    泡ポリオレフィンシートであって、前記表皮面から厚み
    方向に1mm以内の距離に位置する面における気泡の数をM
    1個/m2、前記表皮面から1mmまでのシート部分の平均見
    掛密度をρ1 g/cm3とし、また前記気泡面から1mm以内の
    距離に位置する面における気泡の数をM2個/m2、前記気
    泡面から1mmまでのシート部分の平均見掛密度をρ2 g/c
    m3としたとき、M1,M21の間では、M1>500,M2
    300,ρ2≧0.7の関係が成立していることを特徴と
    する屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート。
JP2781590A 1990-02-06 1990-02-06 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート Expired - Fee Related JP2846389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2781590A JP2846389B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2781590A JP2846389B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03231937A JPH03231937A (ja) 1991-10-15
JP2846389B2 true JP2846389B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=12231467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2781590A Expired - Fee Related JP2846389B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2846389B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521187A (ja) * 2009-04-06 2011-07-21 ジョンゴン ソン 熱反射断熱材の製造装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03231937A (ja) 1991-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1752485B1 (en) Soft polyolefin foams with high heat resistance
US5962545A (en) Method of enhancing open cell formation in alkenyl aromatic polymer foams
EP3239270B1 (en) Latent heat material-impregnated latent heat body having excellent heat resistance
CA2060851A1 (en) Method of providing a dimensionally-stable, closed-cell polyolefin foam having reduced blowing agent content to the end user
JP2846389B2 (ja) 屋根断熱材用架橋発泡ポリオレフィンシート
KR102495183B1 (ko) 건축용 단열재의 면재
EP3683372B1 (en) Exterior wall member and construction
JPH107999A (ja) 制振性粘着テープ
JPH0450936B2 (ja)
JPH08302053A (ja) 発泡体、発泡体シート及びその製造方法
EP3680408B1 (en) Roof member or ceiling member, and construction
JP3700865B2 (ja) シート防水工法用断熱材
JPH0520609Y2 (ja)
JPH05112667A (ja) 発泡体の表面改質方法、発泡体及び発泡体の積層方法、積層体
JP2010174489A (ja) 耐熱性に優れた建物外部の水勾配を有する構造物
EP0627984A1 (en) A flexible polymeric foam for use as an insulator and a moisture retardant and a process for producing it
JPH07133365A (ja) 断熱防水材
JP3311106B2 (ja) 架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法
JPH0538776A (ja) 防火性複合断熱パネル
JPH01190735A (ja) 放射線架橋厚物ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法
JP2000007810A (ja) ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体およびその製造方法
JPH07286059A (ja) ポリエチレン系電子線架橋発泡体
JPH11189687A (ja) 発泡成形用樹脂材料及び発泡シート
JPS60188430A (ja) 折板用ポリエチレン架橋発泡体
JPS60208233A (ja) 積層シ−ト

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees