JP2845196B2 - 溶接ガンユニットの接続部構造 - Google Patents

溶接ガンユニットの接続部構造

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JP2845196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体組立
ライン等に適用される溶接ロボットに係り、詳しくは、
溶接作業内容に応じて、ロボットアームの先端部に交換
接続される溶接ガンユニットの接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車の車体組立ラインにおい
ては、図7にその一部を例示したように、シャトル台車
1に載せて順次搬送されてくるワーク2の溶接作業を行
う溶接ロボット3が搬送ライン横に設置されている。こ
のような溶接ロボット3には、ロボットアーム4の先端
部にあらかじめ取付けられた専用の溶接ガンで実施可能
な作業のみを行うタイプと、作業内容に応じてロボット
アーム4の先端部に取付ける溶接ガンを選択して交換可
能なタイプとがある。
【0003】溶接ガンの選択交換が可能なタイプは、図
7及び図8に示す如く、溶接ロボット3の近くに設置し
た複数の溶接ガン置台5に各々種類の異なる溶接ガンユ
ニット6を用意しておき、作業内容に適したものを溶接
ロボット3が適宜選択できるようになっている。たとえ
ば図8の場合、一方の溶接ガンユニット6aにX型ガン
を取付けたものを用意すると、他方の溶接ガンユニット
6bにはC型ガンを取付けたものを用意すればよい。こ
の結果、1台の溶接ロボット3で実施できる溶接作業の
種類が増し、複数車種の混流生産を容易にする等車体組
立ラインの自由度向上に貢献している。
【0004】しかし、溶接ガンユニット6の信頼性を向
上するためには、溶接電流、冷却水及びオイルエアの供
給ラインが各々容易かつ確実に接続/断続できる構造の
ものでなければならず、従って図9に示す如く、ロボッ
トアーム4の先端の接続面と溶接ガンユニット6の接続
面には、それぞれ溶接電流供給ライン7の接続部8a、
8b、冷却水供給ライン9の接続部10a、10b、及
びオイルエア供給ライン11の接続部12a、12bが
設けられている。なお、図9においては、符号13はガ
ントランス、符号14は加圧用のエアシリンダ、符号1
5は溶接電極を示している。
【0005】また、図10は溶接ガンユニット6とロボ
ットアーム4との接続部の具体的な構成例を示したもの
で、溶接電流供給ライン7は通常3組の給電電極8a/
受電電極8bが各々接続されることで通電可能になる。
なお、冷却水供給ライン9は2組の水カプラ10a、1
0bの接続により、またオイルエア供給ライン11は4
組のエアカプラ12a、12bの接続により、各々のラ
インが供給可能な状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の溶接ガンユニットの接続部構造においては、受電電
極8bが接続部16から突出した状態で設けられてい
る。このような受電電極8bには、従来より溶接電流供
給ライン7を形成するケーブルの取り廻しをよくするた
めにコネクタピン形(差し込み形)切り離し電極を使用
していたが、横方向の精度がシビアなためピンが折れた
り、あるいはピン側面で接触して通電するため摩耗が激
しいという問題があった。
【0007】また、ピンの上面と下面で接触して通電す
るバット形の電極もあるが、このバット形の電極には、
点当りがあると共に作業時に飛び散るスパッタを噛みや
すい等の問題がある。このため、図11に示したような
くさび形の電極8a、8bが採用されるようになった
が、このくさび形電極においても次のような問題点を有
している。
【0008】第1の問題点は、接続部12に突設された
受電電極8bがむき出しであることから、溶接時に発生
するスパッタが溶接ガン置台5に待機中の溶接ガンユニ
ット6まで飛散して受電電極8bに付着し、ユニット交
換時に付着したスパッタを噛み込むことにある。また、
第2の問題点は、溶接電極15又は水カプラ10a、1
0bから漏れた冷却水、あるいはエアカプラ12a、1
2bから漏れたオイルエアのオイル又はメンテナンス時
に使用するグリース等の油付着が原因となって漏電を起
こしやすいことにある。
【0009】上述したような問題点は、水、油及びスパ
ッタ等が飛散するような悪環境下での溶接ガンユニット
の使用を考慮していないために生じるものであり、従っ
て本発明の目的は、溶接ガンユニットの受電電極もしく
はロボットアーム側の給電電極に向けて飛散してくる異
物を物理的に遮断すると共に、まんがいち侵入してしま
った水や油等を積極的に排出することにある。
【0010】なお、特開平2−303308号公報は、
端子の全周にわたってコネクタ挿着部となる壁が形成さ
れた電気接続箱を開示しているが、この場合物理的な異
物の遮断は可能であっても積極的な排出機能もしくは遮
蔽機能はない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決するためになされたものであり、第1の発明は、車
両組立ラインの溶接作業に応じて溶接を行なう溶接ロボ
ットのロボットアームの先端部に着脱する溶接ガンユニ
ットの接続部構造において、溶接電流の供給を受ける受
電電極の周囲に一部を開口した壁を形成し、上記壁に囲
まれた電極突設面を上記開口部に向けて下方に傾斜する
傾斜面とし、かつ、上記受電電極の側面、上記壁の表面
及び上記電極突設面に撥水コーティングを施したことを
特徴とする溶接ガンユニットの接続部構造である。
【0012】第2の発明は、車両組立ラインの溶接作業
に応じて溶接を行なう溶接ロボットのロボットアームの
先端部に着脱する溶接ガンユニットの接続部構造におい
て、上記接続部に設けられた受電電極の周囲に上向き付
勢の弾性部材を介し、上記接続部に対して昇降可能に支
持された筒状部材を配設し、該筒状部材の上部開口を開
閉可能な遮閉部材で覆い、上記ロボットアームの先端部
との接続時に上記筒状部材が押し下げられると上記受電
電極が上記遮閉部材を押し開くように構成した遮閉電極
を備えたことを特徴とする溶接ガンユニットの接続部構
造である。この場合、上記受電電極は、接続時において
ロボットアームの接続部に設けられた給電電極を覆う開
閉可能な遮閉部材を同時に押し開くようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による溶接ガンユニ
ットの接続部構造の実施形態例を図1ないし図6に基づ
いて説明する。
【0014】図3の斜視図において、符号60は選択交
換が可能な溶接ガンユニットを示しており、従来技術で
説明した溶接ロボット3のロボットアーム4先端に取付
けられる。同溶接ガンユニット60は、接続部16とロ
ボットアーム4の接続部17とを位置合わせして接続
し、両接続部の接続機構42,43を互いに嵌合させる
ことにより固定して取付けられる。溶接ガンユニット6
0の接続部16は、平面視が略円形の接続面中央に接続
機構43が配設され、その周囲には電気ブロック44、
油ブロック45及び水ブロック46の3つのブロックが
配置されている。なお、図中の符号48は接続部16に
2本突設された位置決め用のピン、符号49は接続部1
7に設けられた位置決め用のピン穴である。
【0015】接続機構42、43は接続部16、17を
接続状態に保つ公知技術であり、たとえばロボットアー
ム4側に設けられた図示省略のエアシリンダに連動する
カム又はボールが、円周方向へ突出して溶接ガンユニッ
ト60を係止する構造のものが一般的に採用されてい
る。そして、図示した溶接ガンユニット60の例では、
溶接電流の受電電極8bが配設された電気ブロック44
と、溶接ガン操作用のオイルエアカプラ12bが配設さ
れた油ブロック45と、溶接電極15を冷却する冷却水
用の水カプラ10bが配設された水ブロック46との間
に各々上方へ突出する分離壁47を形成し、3つのブロ
ックを分離壁47で分離した状態にしてある。なお、ロ
ボットアーム4の接続部17においても、溶接ガンユニ
ット60の接続部16に対応して、分離壁により3つの
ブロックにブロック分けがなされている。
【0016】溶接ガンユニット60は、待機中接続部1
6を上向きの状態にして溶接ガン置台5(図8参照)に
載置されるが、電気ブロック44においては、給電電極
8aから溶接電流の供給を受ける3本の受電電極8bの
周囲を囲むように壁21を形成し、同壁21の一部に開
口部22を設けてある。この壁21は、図2又は図3に
示す例のように3本の受電電極8bをひとつの壁で囲ん
でもよいし、あるいは、図1に示す例のように1本の受
電電極8bごとにひとつの壁21を各々設けてもよい。
【0017】続いて、図1に基づいて受電電極8b及び
壁21周辺の第1の実施形態例をより具体的に説明す
る。図1(a)は溶接ガンユニットの受電電極周辺を示
す平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図であ
って、この実施形態例では、給電電極8aから溶接電流
の供給を受ける受電電極8bは円錐状の接触面(通電
面)を備えた円筒形になっている。そこで、同受電電極
8bの周囲に所定の間隔をもって中空円筒状の壁21を
形成して囲み、同壁21の一部に開口部22を設けてあ
る。この開口部22は、受電電極8bが突設されている
溶接ガンユニット6の電極突設面23に形成された傾斜
面の向きを考慮して位置を決めればよい。すなわち、開
口部22は、傾斜面の一番低い位置にある壁21を傾斜
面と同一レベルまで切り欠いて設ければよい。一般的に
は、接続部16の中心部側から外周側端部へ向けて下が
る傾斜面を電極突設面23に形成するのが好ましく、こ
の場合、開口部22は壁21の最も外周側に設けられ
る。同様に、壁21に囲まれた内側の電極突設面23に
対しても開口部22に向けて下方に傾斜する傾斜面を形
成してあり、結果的には壁21内の電極突設面23から
開口部22を経て外周側端部まで連続して下がる傾斜面
が形成されている。このような傾斜面の形成に加えて、
受電電極8bの側面、壁21の表面、及び壁21の電極
突設面23には、テフロン等の撥水コーティングを施し
た撥水化層24、25を設けてある。この結果、受電電
極8bの周辺は、通電時に給電電極8aとの接触面とな
る電極上端面を除いて全て撥水コーティングが施された
ことになる。なお、受電電極8bの撥水化層24と壁2
1及び電極突設面23の撥水化層25とは、各々別の製
造工程で撥水コーティングを施されたものであり、受電
電極8bを電極突設面23に組付けて一体化することに
より、連続する撥水化層24、25が形成されている。
【0018】ところで、上述した受電電極8b及び壁2
1周辺の第1の実施形態例は、図1に示したものに限定
されることはなく、たとえば図2又は図3に示すような
ものも可能である。図2の実施形態例においては、溶接
電流の供給に必要な3本の受電電極8bが円錐状の接触
面を備えた円筒形であり、しかも、3本の受電電極8b
が略正三角形状に配置されている。従って、3本の受電
電極8bを一体的に囲んで中空円筒状の壁21が形成さ
れ、傾斜面にした電極突設面23が壁21内で最も低く
なる外周側の位置に開口部22を設けてある。また、図
3の実施形態例においては、溶接電流の供給に必要な3
本の受電電極8bが図11に示したようなくさび形をし
ている。このため、平行に配置された3本の受電電極8
bを一体的に囲む壁21は中空円柱状に形成され、傾斜
面にした電極突設面23が壁21内で最も低くなる外周
側に開口部22を設けてある。そして、これらのような
構成においても、各受電電極8bの側壁、壁21の表
面、及び電極突設面23等受電電極8bの上端通電部を
除く面には撥水コーティングを施しておく。なお、壁2
1の形状等は、上述した実施形態例だけに限定されるこ
とはなく、たとえば受電電極8bの形状や配置等の諸条
件を考慮して適宜決定すればよい。また、開口部22は
必ずしも壁21の上端まで切り欠いて設ける必要はな
く、たとえば下端部が電極突設面23と一致するような
穴であってもよい。
【0019】上述した構成の接続部構造を採用すること
により、たとえば溶接ガン置台5で接続部16を上向き
にして待機中の溶接ガンユニット6にスパッタや冷却水
等の異物が飛散してきても、受電電極8bを囲む壁21
の存在が障害となるため、壁21は受電電極8bを物理
的に略遮閉し、周囲から飛散してくる異物が付着するの
を防止する。また、まんがいち水カプラやエアカプラか
らの漏洩があって、冷却水や油等の液体が壁21内の受
電電極8bや電極突設面23にかかるような場合には、
侵入した液体が撥水化層24、25にはじかれて傾斜面
を開口部22に向けて流れるので、壁21の内側にたま
ることなくすみやかに開口部22から排出され、さらに
電極突設面23の端部まで流れて落下する。従って、ス
パッタの噛み込みや液体による漏電を最小限にとどめる
ことができるので、これらを原因として生じるラインの
停止による生産性の低下を防止することができる。
【0020】さらに、電気ブロック44、油ブロック4
5及び水ブロック46の3つのブロックが分離壁47に
よって分離された配置となっているので、電気系統の接
続部が水や油の接続部から離れて距離が遠くなり、漏洩
等により飛散する水や油が受電電極8bまで届きにくく
なって漏電を原因とするトラブルは発生しにくい。ま
た、分離壁47を設けなくても、たとえば中央部の接続
機構43を利用し、その周囲に電気ブロック44と油ブ
ロック45及び水ブロック46とを分離させた配置を採
用してもよく、この場合でも略同様に飛散する水や油が
受電電極8bまで届きにくくなる。なお、制御系の接続
端子部についても、上述した溶接電流の給電電極8a及
び受電電極8bと同様の思想で分離配置するとよい。
【0021】次に、図4及び図5に基づいて、待機中の
受電電極8bを飛散してくる異物から遮閉する受電電極
構造の第2の実施形態例を説明する。この実施形態例で
は、接続部16に凹部が穿設されており、同凹部の底面
に突設された受電電極8bの周囲に筒状部材31を嵌挿
してある。この筒状部材31は、受電電極8bの廻りに
形成された環状溝16aに出没可能に配設されており、
同環状溝16a内に配置したたとえばばねやゴムのよう
な弾性部材32から上向きの付勢を受けて、通常接続部
16から突出した上昇位置(図4参照)にある。筒状部
材31の上端部付近には上部開口33を覆う両開きの遮
閉部材34が取付けられ、くさび形をした受電電極8b
の頂部に沿って左右に分割された遮閉部材34の端部が
軸35をもって各々揺動可能に支持されている。遮閉部
材34の揺動は筒状部材31に設けられた壁面36、3
7によって制限され、通常は遮閉部材34の自重で水平
に閉じて上部開口33を覆っている。また、上部開口3
3を開いた時の揺動上限は壁面37によって制限され、
該壁面37の角度は遮閉部材34が自重で閉じうるよう
に設定されている。しかし、ばね等の弾性部材を用いて
遮閉部材34が閉じる方向の付勢を与えた場合、壁面3
7の角度にこのような配慮は不要である。なお、図中の
符号38は受電電極8bの周囲を覆う絶縁体を示してい
る。
【0022】続いて、上述した遮閉部材34の作動及び
作用を説明する。図4はロボットアーム4の給電電極8
aと接続される前の状態を示しており、弾性部材32の
付勢によって上昇位置にある筒状部材31の上部開口3
3が自重で水平に閉じた遮閉部材34によって覆われて
いる。この結果、接続部16が上向きの溶接ガンユニッ
ト6は、受電電極8bが飛散するスパッタや液体等の異
物から保護された状態で溶接ガン置台5に置かれてい
る。そして、待機中の溶接ガンユニット6にロボットア
ーム4の接続部17が接近してくると、接続部16から
突出した状態にある筒状部材31が弾性部材32を圧縮
しながら環状溝16a内へ押し下げられ、受電電極8b
の上端が遮閉部材34に当接する。この状態から筒状部
材31がさらに押し下げられると、遮閉部材34は受電
電極8bによって押し開かれ、同様にロボットアーム4
側に設けられた両開きの遮閉部材39も受電電極8bに
よって押し上げるように開かれるので、図5に示す如
く、筒状部材31が環状溝16a内に完全に没入し、凸
形の受電電極8bと凹形の給電電極8aは先端の接触面
どうしが接続されて通電可能となる。この時、まんがい
ち受電電極8bに異物が付着している場合には、遮閉部
材34が付着した異物をこすり落とす部材として機能す
る。また、反対に溶接ガンユニット6からロボットアー
ム4が分離された時には、筒状部材31が弾性部材32
に押し上げられ、遮閉部材34、39は共に自重で閉状
態に戻る。なお、図中の符号40は遮閉部材39を揺動
可能に支持する軸、符号41は給電電極8aの周囲を覆
う絶縁体を示している。
【0023】ところで、上述した図4及び図5の第2の
実施形態例では、ロボットアーム4の給電電極8aにも
遮閉部材39が設けられた場合を示している。この遮閉
部材39は上述した受電側の遮閉部材34と基本的に同
じ構造であり、自重で水平な閉状態に戻る揺動範囲は壁
面によって制限されている。しかし、ロボットアーム4
側の遮閉部材39は、接続部16を上向きにしての待機
時間が多い溶接ガンユニット6とは異なり、飛散する異
物が付着しにくいため省略してもよい。
【0024】さらに、本発明は上述した実施形態例に限
定されるものではなく、たとえば接続部16、17の形
状は円形の他にも四角形や六角形等が可能である。ま
た、壁21や遮閉部材34を設けることにより受電電極
8bを飛散してくる異物から保護する構成は、必ずしも
分離壁47による電気ブロックの分離配置と併用する必
要はなく、いずれの構成も単独で十分な機能を発揮でき
る。勿論、壁21又は遮閉部材34に加えて分離配置を
併用すれば、より優れた作用効果が得られるようになる
のは言うまでもない。
【0025】さらにまた、水カプラやエアカプラには、
いわゆる公知技術のシャットオフバルブを採用してい
る。このシャットオフバルブ50は、図6に示す如く、
雄カプラ51aと雌カプラ51bとが一組となり、いず
れか一方をロボットアーム4側の接続部17に、他方を
溶接ガンユニット6側の接続部16に配置する。雄カプ
ラ51aは、ボディ52a,弁体53a,弁座54a及
びばね55aを具備しており、弁体53aと弁座54a
とが密着するシール面にはそれぞれシール部材56a,
57aが取付けられている。同様に、雌カプラ51bも
ボディ52b,弁体53b,弁座54b及びばね55b
を具備しており、弁体53bと弁座54bとが密着する
シール面にはそれぞれシール部材56b,57bが取付
けられている。
【0026】図6(a)に示した分離時において、雄カ
プラ51aでは、弁体53aがばね55aから上向きの
付勢を受けて弁座54aに押圧されているので、各々の
シール部材56a、57aが密着して流路は完全に閉じ
られている。また、雌カプラ51bでも、弁体53bが
ばね55bから下向きの付勢を受けて弁座54bに押圧
されているので、各々のシール部材56b、57bが密
着することにより流路が完全に閉じられている。従っ
て、いずれのカプラをロボットアーム4の接続部17に
使用しても漏洩が防止されるので水や油が垂れにくくな
り、これを併用することによってもより優れた作用効果
が得られるようになる。
【0027】また、図6(b)は、雄カプラ51aと雌
カプラ51bとを接続した状態を示している。この場
合、雄カプラ51aの先端部が雌カプラ51bに挿入さ
れて弁体53bを押上げるので、シール部材56b、5
7bの密着が解除されて流路が開放される。同時に、雌
カプラ51bの弁座54bが雄カプラ51aの弁体53
aを押下げるので、シール部材56a、57aの密着も
解除されて流路が開放され、図中に矢印58で示したよ
うに、雌カプラ51bから雄カプラ51aに連通する流
路が形成される。なお、雄カプラ51aの弁座54aに
取付られたシール部材57aは、ボディ52aの先端面
側まで連続して設けられているので、両カプラの接続時
においては、雌カプラ51bの弁体53aに取付けられ
たシール部材56bと密着して漏洩を防止する機能も備
えている。
【0028】
【発明の効果】上述した本発明の溶接ガンユニットの接
続部構造によれば、水、油及びスパッタが飛散するよう
な悪環境下において溶接ガンユニットの接続部を上向き
の状態にして待機していても、壁や遮閉部材が物理的に
遮断することにより受電電極に異物を受けにくくなる。
また、まんがいち壁の内側に水や油等の液体が侵入した
場合でも、撥水コーティングを施した傾斜面により開口
部まで導かれてすみやかに排出されるので、受電電極周
辺に溜まることはない。従って、受電電極に付着したス
パッタの噛み込みや液体による漏電等のトラブル発生を
低減できるようになるので、ライン停止の回数が減り、
生産性の向上に大きな効果を奏する。
【0029】さらに、電気ブロック、油ブロック及び水
ブロックの3つのブロックを分離した配置とすることに
より、電気系統の接続部が水や油の接続部から離れて距
離が遠くなるので、漏洩等により飛散する水や油が受電
電極まで届きにくくなって漏電を原因とするトラブルは
発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態例を示す図で、
(a)は受電電極周辺の平面図、(b)は(a)のA−
A断面図である。
【図2】図1の他の実施形態例(変形例)を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る溶接ガンユニットの構成例を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る第2の実施形態例を示す断面図
で、電極が接続される前の状態を示している。
【図5】本発明に係る第2の実施形態例を示す断面図
で、電極が接続された状態を示している。
【図6】シャットオフバルブの構成例を示す断面図で、
(a)は分離時、(b)は接続時を示している。
【図7】自動車の車体組立ライン構成例の一部を示す平
面図である。
【図8】溶接ロボットの概要を示す斜視図である。
【図9】従来のロボットアームと溶接ガンユニットとの
接続構成概要を示す図である。
【図10】図9の具体的な構成例を示す斜視図である。
【図11】くさび形電極の概要を示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
4 ロボットアーム 6 溶接ガンユニット 8a 給電電極 8b 受電電極 21 壁 22 開口部 23 電極突設面 24,25 撥水化層 31 筒状部材 32 弾性部材 34 遮閉部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両組立ラインの溶接作業に応じて溶接を
    行なう溶接ロボットのロボットアームの先端部に着脱す
    る溶接ガンユニットの接続部構造において、 溶接電流の供給を受ける受電電極の周囲に一部を開口し
    た壁を形成し、上記壁に囲まれた電極突設面を上記開口
    部に向けて下方に傾斜する傾斜面とし、かつ、上記受電
    電極の側面、上記壁の表面及び上記電極突設面に撥水コ
    ーティングを施したことを特徴とする溶接ガンユニット
    の接続部構造。
  2. 【請求項2】車両組立ラインの溶接作業に応じて溶接を
    行なう溶接ロボットのロボットアームの先端部に着脱す
    る溶接ガンユニットの接続部構造において、 上記接続部に設けられた受電電極の周囲に上向き付勢の
    弾性部材を介し、上記接続部に対して昇降可能に支持さ
    れた筒状部材を配設し、該筒状部材の上部開口を開閉可
    能な遮閉部材で覆い、上記ロボットアームの先端部との
    接続時に上記筒状部材が押し下げられると上記受電電極
    が上記遮閉部材を押し開くように構成した遮閉電極を備
    えたことを特徴とする溶接ガンユニットの接続部構造。
  3. 【請求項3】上記受電電極は、接続時においてロボット
    アームの接続部に設けられた給電電極を覆う開閉可能な
    遮閉部材を同時に押し開くことを特徴とする請求項2記
    載の溶接ガンユニットの接続部構造。
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