JP2843754B2 - オートテンショナー - Google Patents
オートテンショナーInfo
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- JP2843754B2 JP2843754B2 JP6028951A JP2895194A JP2843754B2 JP 2843754 B2 JP2843754 B2 JP 2843754B2 JP 6028951 A JP6028951 A JP 6028951A JP 2895194 A JP2895194 A JP 2895194A JP 2843754 B2 JP2843754 B2 JP 2843754B2
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- JP
- Japan
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- belt
- swing
- auto
- tension pulley
- magnetic metal
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/0829—Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オルタネータやコンプ
レッサ等のエンジン用補機を駆動するためのベルト、或
いは、自動車用エンジンのタイミングベルトに適正な張
力を付与する為に利用するオートテンショナーに関す
る。
レッサ等のエンジン用補機を駆動するためのベルト、或
いは、自動車用エンジンのタイミングベルトに適正な張
力を付与する為に利用するオートテンショナーに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】オルタネータやコンプレッサ、或いは、
パワーステアリング用油圧ポンプ等の自動車用エンジン
の補機の駆動は、ベルト駆動機構により行っている。ベ
ルト駆動機構とは、エンジンのクランクシャフトによっ
て回転する駆動プーリと各補機を駆動させるための入力
軸に設けられた従動プーリとにベルトを巻き掛け、駆動
プーリの回転によってベルトを駆動させて各補機の従動
プーリを回転させ、エンジンからの駆動力をベルトを介
して各補機に伝えて駆動させるものである。このような
ベルト駆動機構は、エンジンからの駆動力をベルトを介
して確実に各補機に伝えるために、各補機の従動プーリ
にベルトが適正な張力をもって確実に巻き掛けられてい
なければならい。
パワーステアリング用油圧ポンプ等の自動車用エンジン
の補機の駆動は、ベルト駆動機構により行っている。ベ
ルト駆動機構とは、エンジンのクランクシャフトによっ
て回転する駆動プーリと各補機を駆動させるための入力
軸に設けられた従動プーリとにベルトを巻き掛け、駆動
プーリの回転によってベルトを駆動させて各補機の従動
プーリを回転させ、エンジンからの駆動力をベルトを介
して各補機に伝えて駆動させるものである。このような
ベルト駆動機構は、エンジンからの駆動力をベルトを介
して確実に各補機に伝えるために、各補機の従動プーリ
にベルトが適正な張力をもって確実に巻き掛けられてい
なければならい。
【０００３】そのため、常に適正な張力を付与するため
にオートテンショナーが設けられている。このようなオ
ートテンショナーとして、バネ等の付勢部材によってテ
ンションプーリをベルトに押圧することにより適正な張
力を付与するものが知られている。その主な構造は、軸
部を有する固定部材と、前記軸部に軸支された揺動部材
と、この揺動部材が有する腕部の先端に軸支されたテン
ションプーリと、このテンションプーリをベルトに押し
付けるように前記揺動部材と前記固定部材との間に係止
されたバネ等の付勢部材とを備えて成るものである。
にオートテンショナーが設けられている。このようなオ
ートテンショナーとして、バネ等の付勢部材によってテ
ンションプーリをベルトに押圧することにより適正な張
力を付与するものが知られている。その主な構造は、軸
部を有する固定部材と、前記軸部に軸支された揺動部材
と、この揺動部材が有する腕部の先端に軸支されたテン
ションプーリと、このテンションプーリをベルトに押し
付けるように前記揺動部材と前記固定部材との間に係止
されたバネ等の付勢部材とを備えて成るものである。
【０００４】ところで、上記オートテンショナーは、常
に適正な張力を付与するために、エンジンの加減速時に
ベルトが大きく変位をした場合、このベルトの動きに追
従し、ベルトがエンジンの回転変動、その他により細か
く振動した場合には、この振動が増幅されないようにベ
ルトを抑え付けることが要求される。
に適正な張力を付与するために、エンジンの加減速時に
ベルトが大きく変位をした場合、このベルトの動きに追
従し、ベルトがエンジンの回転変動、その他により細か
く振動した場合には、この振動が増幅されないようにベ
ルトを抑え付けることが要求される。
【０００５】そこで、米国特許第４４７３３６２号に記
載されているオートテンショナーは、上記オートテンシ
ョナーの構造に、前記揺動部材と前記固定部材とが相対
的に回転する部分にゴム製の緩衝筒を介在させ、ベルト
が細かく振動した場合には、このゴム製の緩衝筒によっ
て吸収し、ベルトが変位した場合には、揺動部材とゴム
製の緩衝筒とが互いに摺動することで揺動部材を揺動さ
せ、テンションプーリをベルトの変位に追従させるよう
にしている。又、特開平２−２４５５５６号に提案され
ているオートテンショナーは、ゴム製の緩衝筒の代わり
にオイルダンパー使用している。
載されているオートテンショナーは、上記オートテンシ
ョナーの構造に、前記揺動部材と前記固定部材とが相対
的に回転する部分にゴム製の緩衝筒を介在させ、ベルト
が細かく振動した場合には、このゴム製の緩衝筒によっ
て吸収し、ベルトが変位した場合には、揺動部材とゴム
製の緩衝筒とが互いに摺動することで揺動部材を揺動さ
せ、テンションプーリをベルトの変位に追従させるよう
にしている。又、特開平２−２４５５５６号に提案され
ているオートテンショナーは、ゴム製の緩衝筒の代わり
にオイルダンパー使用している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来のオートテンショナーは、回転変動の比較的小
さいガソリンエンジンの場合はベルトの振動に追従でき
るが、回転変動の大きなディーゼルエンジンの場合はベ
ルトの大きな振動を抑え付けることができないという問
題を有している。又、上記後者の従来のオートテンショ
ナーは、ベルトの大きな振動にも充分に追従できるが、
ゴム製の緩衝筒の代わりにオイルダンパー使用したもの
であるので、オイルダンパー部分を横に寝かせることが
できず、前者のものに比べ大きな設置場所が必要となる
という問題を有している。
者の従来のオートテンショナーは、回転変動の比較的小
さいガソリンエンジンの場合はベルトの振動に追従でき
るが、回転変動の大きなディーゼルエンジンの場合はベ
ルトの大きな振動を抑え付けることができないという問
題を有している。又、上記後者の従来のオートテンショ
ナーは、ベルトの大きな振動にも充分に追従できるが、
ゴム製の緩衝筒の代わりにオイルダンパー使用したもの
であるので、オイルダンパー部分を横に寝かせることが
できず、前者のものに比べ大きな設置場所が必要となる
という問題を有している。
【０００７】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、エンジンの加減速時に伴うベルトの大きな変位
に追従可能で、且つ、エンジンの回転変動、その他によ
るベルトの細かい振動の増幅が防止され、更に、小型化
が可能なオートテンショナーを提供しようとするもので
ある。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、エンジンの加減速時に伴うベルトの大きな変位
に追従可能で、且つ、エンジンの回転変動、その他によ
るベルトの細かい振動の増幅が防止され、更に、小型化
が可能なオートテンショナーを提供しようとするもので
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明のオートテンショナーは、軸部を有する固定部材と、
前記軸部に軸支された揺動部材と、この揺動部材が有す
る腕部の先端に軸支されたテンションプーリと、このテ
ンションプーリをベルトに押し付けるように前記揺動部
材と前記固定部材との間に係止された付勢部材とを備え
たオートテンショナーにおいて、前記揺動部材と前記固
定部材とが相対的に回転する部分に粉体を介在させ、こ
の粉体同士の摩擦で減衰力を付与するようにしたもので
あり、粉体は磁性金属粉であり、この磁性金属粉は磁束
によって前記揺動部材と前記固定部材とをスリップ可能
に結束しているものである。
明のオートテンショナーは、軸部を有する固定部材と、
前記軸部に軸支された揺動部材と、この揺動部材が有す
る腕部の先端に軸支されたテンションプーリと、このテ
ンションプーリをベルトに押し付けるように前記揺動部
材と前記固定部材との間に係止された付勢部材とを備え
たオートテンショナーにおいて、前記揺動部材と前記固
定部材とが相対的に回転する部分に粉体を介在させ、こ
の粉体同士の摩擦で減衰力を付与するようにしたもので
あり、粉体は磁性金属粉であり、この磁性金属粉は磁束
によって前記揺動部材と前記固定部材とをスリップ可能
に結束しているものである。
【０００９】又、前記磁性金属粉を前記揺動部材と前記
固定部材とが相対的に回転する部分に密封されたギャッ
プに入れると共に、ギャップを横切る磁束線を生じさせ
る励磁コイルを配設したものであり、前記励磁コイルの
励磁電流を可変とするポテンショメーターが接続された
ものである。
固定部材とが相対的に回転する部分に密封されたギャッ
プに入れると共に、ギャップを横切る磁束線を生じさせ
る励磁コイルを配設したものであり、前記励磁コイルの
励磁電流を可変とするポテンショメーターが接続された
ものである。
【００１０】
【作用】上記手段によると、揺動部材と固定部材とが相
対的に回転する部分に磁性金属粉等の粉体を介在させて
揺動部材と固定部材とを磁束によってスリップ可能に結
束しているので、ベルトが細かく振動した場合には、こ
の磁性金属粉等の粉体同士の摩擦等により減衰力を付与
し、又、ベルトが大きく変位した場合には、揺動部材と
固定部材とが互いに摺動して揺動部材を揺動させ、テン
ションプーリをベルトの変位に追従させる。更に、磁性
金属粉等の粉体を磁束によってスリップ可能に結束して
いるので、縦置き横置きが可能となる。
対的に回転する部分に磁性金属粉等の粉体を介在させて
揺動部材と固定部材とを磁束によってスリップ可能に結
束しているので、ベルトが細かく振動した場合には、こ
の磁性金属粉等の粉体同士の摩擦等により減衰力を付与
し、又、ベルトが大きく変位した場合には、揺動部材と
固定部材とが互いに摺動して揺動部材を揺動させ、テン
ションプーリをベルトの変位に追従させる。更に、磁性
金属粉等の粉体を磁束によってスリップ可能に結束して
いるので、縦置き横置きが可能となる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明のオートテンショナーの部分断面
図である。図１において、１は固定部材、２は揺動部
材、３はテンションプーリ、４は付勢部材であるバネ、
５はギャップ、６は磁性金属粉、７はシール、８は励磁
コイル、９はポテンショメーターである。
明する。図１は本発明のオートテンショナーの部分断面
図である。図１において、１は固定部材、２は揺動部
材、３はテンションプーリ、４は付勢部材であるバネ、
５はギャップ、６は磁性金属粉、７はシール、８は励磁
コイル、９はポテンショメーターである。
【００１２】固定部材１は、中央に軸部１ａと、この軸
部１ａの外周に付勢部材であるバネ４との係止部１ｂと
を有している。揺動部材２は、固定部材１の軸部１ａよ
り大径の筒部２ａと、この筒部２ａの外周に付勢部材で
あるバネ４との係止部２ｂと、腕部２ｃとを有してい
る。前記揺動部材２は、筒部２ａに固定部材１の軸部１
ａが嵌め込まれ、軸部１ａと筒部２ａとの間にギャップ
５が形成されるようにして前記軸部１ａに対して揺動部
材２の相対的な回転が可能に大小の滑り軸受１０ａ、１
０ｂを介して軸支されている。そして、腕部２ｃの先端
でテンションプーリ３を軸支している。付勢部材である
バネ４は、テンションプーリ３をベルトに押し付けるよ
うに、固定部材１の係止部１ｂと揺動部材２の係止部２
ｂとの間に係止されている。
部１ａの外周に付勢部材であるバネ４との係止部１ｂと
を有している。揺動部材２は、固定部材１の軸部１ａよ
り大径の筒部２ａと、この筒部２ａの外周に付勢部材で
あるバネ４との係止部２ｂと、腕部２ｃとを有してい
る。前記揺動部材２は、筒部２ａに固定部材１の軸部１
ａが嵌め込まれ、軸部１ａと筒部２ａとの間にギャップ
５が形成されるようにして前記軸部１ａに対して揺動部
材２の相対的な回転が可能に大小の滑り軸受１０ａ、１
０ｂを介して軸支されている。そして、腕部２ｃの先端
でテンションプーリ３を軸支している。付勢部材である
バネ４は、テンションプーリ３をベルトに押し付けるよ
うに、固定部材１の係止部１ｂと揺動部材２の係止部２
ｂとの間に係止されている。
【００１３】ギャップ５は、揺動部材２と固定部材１と
が相対的に回転する部分に、揺動部材２の筒部２ａと、
固定部材１の軸部１ａのステータ１４と、シール７及び
滑り軸受けを兼ねたシール１０ｂとによって包囲された
密封された空間となっている。磁性金属粉６は、この密
封されたギャップ５内に入れられている。励磁コイル８
は、固定部材１の軸１ａの一部分に、ステータ１４を隔
ててギャップ５に面するように、アマチュア１１、ライ
ニング１２、ヨーク１３によって包囲されて固定されて
いる。ポテンショメーター９は、励磁コイル８に接続さ
れて励磁コイル８の励磁電流を可変とする。
が相対的に回転する部分に、揺動部材２の筒部２ａと、
固定部材１の軸部１ａのステータ１４と、シール７及び
滑り軸受けを兼ねたシール１０ｂとによって包囲された
密封された空間となっている。磁性金属粉６は、この密
封されたギャップ５内に入れられている。励磁コイル８
は、固定部材１の軸１ａの一部分に、ステータ１４を隔
ててギャップ５に面するように、アマチュア１１、ライ
ニング１２、ヨーク１３によって包囲されて固定されて
いる。ポテンショメーター９は、励磁コイル８に接続さ
れて励磁コイル８の励磁電流を可変とする。
【００１４】上記構造の本発明のオートテンショナー
は、励磁コイル８に励磁電流を流さない場合は、遠心
力、或いは、重力等のかかる方向に磁性金属粉６が押し
つけられており、励磁コイル８が励磁されると、発生し
た磁束によって磁性金属粉６がギャップ５内に結束され
て固体状となる。この時の磁性金属粉６間の連結力及び
磁性金属粉６と固定部材１及び揺動部材２との接触面で
の摩擦力により制動力が発生する。この制動力は、揺動
部材２と固定部材１とがスリップ可能に結束するよう
に、ポテンショメーター９によって励磁コイル８の励磁
電流を調整して制御される。そして、ベルトが細かく振
動した場合には、その制動力により振動を吸収して振動
の増幅を防止し、又、ベルトが大きく変位した場合に
は、固定部材１と揺動部材２が互いに摺動して揺動部材
を揺動させ、テンションプーリ３をベルトの変位に追従
させる。
は、励磁コイル８に励磁電流を流さない場合は、遠心
力、或いは、重力等のかかる方向に磁性金属粉６が押し
つけられており、励磁コイル８が励磁されると、発生し
た磁束によって磁性金属粉６がギャップ５内に結束され
て固体状となる。この時の磁性金属粉６間の連結力及び
磁性金属粉６と固定部材１及び揺動部材２との接触面で
の摩擦力により制動力が発生する。この制動力は、揺動
部材２と固定部材１とがスリップ可能に結束するよう
に、ポテンショメーター９によって励磁コイル８の励磁
電流を調整して制御される。そして、ベルトが細かく振
動した場合には、その制動力により振動を吸収して振動
の増幅を防止し、又、ベルトが大きく変位した場合に
は、固定部材１と揺動部材２が互いに摺動して揺動部材
を揺動させ、テンションプーリ３をベルトの変位に追従
させる。
【００１５】このように本発明のオートテンショナー
は、励磁コイル８の励磁電流を可変とすることにより制
動力、即ち、ダンパー効果を変化させることができるた
め、エンジンの種類や負荷の大小を問わず装着が可能で
ある。更に、負荷条件等をフィードバックさせると走行
中常に最適ダンパーに設定することができる。又、ダン
パー部が、磁性金属粉等の粉体を磁束によってスリップ
可能に結束したものであるので、オイルダンパーを使用
する従来のオートテンショナーに異なり、縦置き横置き
が可能であるので小型化が可能である。
は、励磁コイル８の励磁電流を可変とすることにより制
動力、即ち、ダンパー効果を変化させることができるた
め、エンジンの種類や負荷の大小を問わず装着が可能で
ある。更に、負荷条件等をフィードバックさせると走行
中常に最適ダンパーに設定することができる。又、ダン
パー部が、磁性金属粉等の粉体を磁束によってスリップ
可能に結束したものであるので、オイルダンパーを使用
する従来のオートテンショナーに異なり、縦置き横置き
が可能であるので小型化が可能である。
【００１６】尚、上記実施例では、励磁コイル８の励磁
電流により磁束を発生させるものであるが、走行中常に
最適ダンパーに設定し直す程にも正確さが要求されない
ものであれば、予め所定磁力を有する粉体を揺動部材と
固定部材とが相対的に回転する部分に介在させて揺動部
材と固定部材とを磁束によってスリップ可能に結束し、
ベルトが細かく振動した場合には、この所定磁力を有す
る粉体同士の摩擦等により減衰力を付与して振動の増幅
を防止し、又、ベルトが大きく変位した場合には、揺動
部材と固定部材とが互いに摺動して揺動部材を揺動さ
せ、テンションプーリをベルトの変位に追従させるよう
にすることもできる。
電流により磁束を発生させるものであるが、走行中常に
最適ダンパーに設定し直す程にも正確さが要求されない
ものであれば、予め所定磁力を有する粉体を揺動部材と
固定部材とが相対的に回転する部分に介在させて揺動部
材と固定部材とを磁束によってスリップ可能に結束し、
ベルトが細かく振動した場合には、この所定磁力を有す
る粉体同士の摩擦等により減衰力を付与して振動の増幅
を防止し、又、ベルトが大きく変位した場合には、揺動
部材と固定部材とが互いに摺動して揺動部材を揺動さ
せ、テンションプーリをベルトの変位に追従させるよう
にすることもできる。
【００１７】
【発明の効果】このように本発明のオートテンショナー
は、揺動部材と固定部材とが相対的に回転する部分に磁
性金属粉等の粉体を介在させて揺動部材と固定部材とを
磁束によってスリップ可能に結束し、ベルトが細かく振
動した場合には、この磁性金属粉等の粉体同士の摩擦等
により減衰力を付与して振動の増幅を防止し、又、ベル
トが大きく変位した場合には、揺動部材と固定部材とが
互いに摺動して揺動部材を揺動させ、テンションプーリ
をベルトの変位に追従させるようにして、常に適正な張
力をベルト駆動機構に付与する。又、ダンパー部が、磁
性金属粉等の粉体を磁束によってスリップ可能に結束し
たものであるので、縦置き横置きが可能となり、オイル
ダンパーを使用する従来のオートテンショナーに比べ小
型化が可能である。
は、揺動部材と固定部材とが相対的に回転する部分に磁
性金属粉等の粉体を介在させて揺動部材と固定部材とを
磁束によってスリップ可能に結束し、ベルトが細かく振
動した場合には、この磁性金属粉等の粉体同士の摩擦等
により減衰力を付与して振動の増幅を防止し、又、ベル
トが大きく変位した場合には、揺動部材と固定部材とが
互いに摺動して揺動部材を揺動させ、テンションプーリ
をベルトの変位に追従させるようにして、常に適正な張
力をベルト駆動機構に付与する。又、ダンパー部が、磁
性金属粉等の粉体を磁束によってスリップ可能に結束し
たものであるので、縦置き横置きが可能となり、オイル
ダンパーを使用する従来のオートテンショナーに比べ小
型化が可能である。
【図１】本発明のオートテンショナーの部分断面図であ
る。
る。
１ 固定部材 １ａ 軸部 １ｂ 係止部 ２ 揺動部材 ２ａ 筒部 ２ｂ 係止部 ２ｃ 腕 ３ テンションプーリ ４ バネ ５ ギャップ ６ 磁性金属粉 ７ シール ８ 励磁コイル ９ ポテンショメーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 裕之 兵庫県神戸市長田区二葉町７丁目１−41 (56)参考文献 特開 昭63−13936（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−240439（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−30595（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−2619（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 7/00 - 7/24 F16F 15/10 - 15/18
Claims (3)
- 【請求項１】 軸部を有する固定部材と、前記軸部に軸
支された揺動部材と、この揺動部材が有する腕部の先端
に軸支されたテンションプーリと、このテンションプー
リをベルトに押し付けるように前記揺動部材と前記固定
部材との間に係止された付勢部材とを備えたオートテン
ショナーにおいて、 前記揺動部材と前記固定部材とが相対的に回転する部分
に磁性金属粉を介在させ、この磁性金属粉の磁束によっ
て前記揺動部材と前記固定部材とをスリップ可能に結束
しているオートテンショナー。 - 【請求項２】 軸部を有する固定部材と、前記軸部に軸
支された揺動部材と、この揺動部材が有する腕部の先端
に軸支されたテンションプーリと、このテンションプー
リをベルトに押し付けるように前記揺動部材と前記固定
部材との間に係止された付勢部材とを備えたオートテン
ショナーにおいて、 前記揺動部材と前記固定部材とが相対的に回転する部分
に密封されたギャップを設け、このギャップに磁性金属
粉を入れると共に、ギャップを横切る磁束線を生じさせ
る励磁コイルを配設したことを特徴とするオートテンシ
ョナー。 - 【請求項３】 前記励磁コイルの励磁電流を可変とする
ポテンショメーターが接続された請求項２記載のオート
テンショナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6028951A JP2843754B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | オートテンショナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6028951A JP2843754B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | オートテンショナー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07217711A JPH07217711A (ja) | 1995-08-15 |
| JP2843754B2 true JP2843754B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12262726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6028951A Expired - Fee Related JP2843754B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | オートテンショナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2843754B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2791769B2 (ja) * | 1986-07-01 | 1998-08-27 | 孝 松田 | 粒子式トーシヨナルダンパ |
| JPH0530595U (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-23 | 三ツ星ベルト株式会社 | オートテンシヨナー |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6028951A patent/JP2843754B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07217711A (ja) | 1995-08-15 |
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