JP2842937B2 - 過給機付エンジンの吸気装置 - Google Patents

過給機付エンジンの吸気装置

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JP2842937B2
JP2842937B2 JP22071690A JP22071690A JP2842937B2 JP 2842937 B2 JP2842937 B2 JP 2842937B2 JP 22071690 A JP22071690 A JP 22071690A JP 22071690 A JP22071690 A JP 22071690A JP 2842937 B2 JP2842937 B2 JP 2842937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンに付設された過給機の過給動作部
が配された吸気通路形成部に、過給動作部に対するバイ
パス部が設けられて成る、過給機付エンジンの吸気装置
に関する。
(従来の技術) 車両に搭載されるエンジンにおいて、吸気充填量を増
大させて出力の増大を図るべく、例えば、特公昭62−53
690号公報にも示される如くに、吸気通路形成部に配さ
れる過給動作部を有するものとされた過給機を付設する
ことが提案されている。斯かる過給機は、通常、エンジ
ン本体の運転状態に応じた吸気過給動作を行い、特に、
エンジン本体が高回転/高負荷運転状態にあるとき、吸
気充填量を効果的に増大させる機能を果たす。
このような過給機が付設されたエンジンにあっては、
比較的高回転での運転状態がとられる際には、吸気通路
形成部を流れる吸気が、吸気通路形成部に配された過給
機の過給動作部によって有効に加圧されて、効果的な過
給作用が得られる反面、比較的低回転での運転状態がと
られる際には、吸気通路形成部を流れる吸気の過給機の
過給動作部による有効な加圧効果が得られないことにな
り、逆に、過給機の過給動作部が吸気通路形成部を流れ
る吸気に対する通路抵抗を増大させることになってしま
い、また、過給機の過給動作部における駆動損失が増大
することになる等の不都合が生じる。それゆえ、斯かる
不都合を解消すべく、吸気通路形成部にそれに配された
過給機の過給動作部に対するバイパス部を設け、斯かる
バイパス部を、エンジン本体が比較的高回転での運転状
態にあって過給機の過給動作部による有効な過給圧が得
られるときには閉状態にし、また、エンジン本体が比較
的低回転での運転状態にあって過給機の過給動作部によ
る有効な過給圧が得られないときには開状態となして、
吸気通路形成部内の吸気をバイパス部を通じて流し、吸
気に対する通路抵抗を低減させるとともに、過給機の過
給動作部における駆動損失も低減させるようになすこと
が提案されている。
斯かる過給機の過給動作部が配されるとともにその過
給動作部に対するバイパス部が設けられた吸気通路形成
部を有する吸気系は、例えば、第2図に示される如くに
構成される。この第2図に示される吸気系にあっては、
吸気通路形成部11が、その上流側から下流側に向けて、
スロットルバルブ12,過給機13の過給動作部14、及び、
インタークーラ15が順次配されたものとされており、吸
気通路形成部11の下流側部分は、大容積を有したサージ
タンク16を形成するものとされていて、サージタンク16
からは、エンジン本体の複数のシリンダに夫々連結され
た複数の個別吸気通路17が伸びている。過給機13は、エ
ンジン本体の出力軸にベルト18を介して連結されて回転
せしめられ、それにより過給動作部14を駆動する駆動部
19を備えたものとされている。インタークーラ15は、過
給機13の過給動作部14により加圧された吸気を冷却する
役割を果たす。
また、吸気通路形成部11には、その過給機13の過給動
作部14及びインタークーラ15が配された部分に対するバ
イパス部29が、その一端が吸気通路形成部11におけるス
ロットルバルブ12と過給機13の過給動作部14との間の部
分に接続され、また、その他端がサージタンク16に接続
されて設けられている。そして、バイパス部20には、そ
の一部分を形成するバルブハウジング21が介在せしめら
れており、バルブハウジング21の内部には、バイパス部
20を開閉制御する吸気バイパス制御バルブ22が収容され
ている。
バルブハウジング21の外面部には、吸気バイパス制御
バルブ22を駆動する、ダイアフラム式のアクチュエータ
23が取り付けられている。アクチュエータ23は、吸気バ
イパス制御バルブ22に接続されたダイアフラム機構24
と、ダイアフラム機構24を挾むものとされた一対の圧力
室形成部25及び26とを有して構成されており、圧力室形
成部25の内部には、ダイアフラム機構24を圧力室形成部
26側に不勢する調整スプリング27が内蔵されている。そ
して、圧力室形成部25は、連結通路28を介して、バイパ
ス部20における吸気バイパス制御バルブ22よりサージタ
ンク16に接続された他端側の部分に連結されていて、サ
ージタンク16に得られる吸気圧がバイパス部20及び連結
通路28を通じて導入されるものとされており、また、圧
力室形成部26は、開口部29を通じて大気に開放されてい
る。
このような構成のもとに、エンジン本体が比較的高回
転での運転状態にあるときには、過給機13の過給動作部
14による有効な過給作用が得られて、サージタンク16に
比較的高い吸気圧が得られる。そして、斯かる比較的高
い吸気圧が、バイパス部20及び連結通路28を通じて、ア
クチュエータ23の圧力室形成部25に導入されることによ
り、ダイアフラム機構24が圧力室形成部26側に押圧さ
れ、それにより、吸気バイパス制御バルブ22がバイパス
部20を閉状態に維持するものとされる。
それに対して、エンジン本体が比較的低回転での運転
状態にあるときには、スロットルバルブ12の開度が小な
るものとされ、過給機13の過給動作部14による有効な過
給作用が得られず、サージタンク16に比較的大なる吸気
負圧が生じる。そして、斯かる比較的大なる吸気負圧
が、バイパス部20及び連結通路28を通じて、アクチュエ
ータ23の圧力室形成部25に導入されることにより、ダイ
アフラム機構24が圧力室形成部25側に吸引されて、吸気
バイパス制御バルブ22がバイパス部20を開状態とする。
それにより、吸気通路形成部11内においてスロットルバ
ルブ12を通じた吸気が、バイパス部20を通じて直接サー
ジタンク16に流入することになる。
(発明が解決しようとする課題) 上述された第2図に示される如くの、過給機13の過給
動作部14が配されるとともにその過給動作部14が配され
た部分に対するバイパス部20が設けられた吸気通路形成
部11を有し、バイパス部20がダイアフラム式のアクチュ
エータ23により駆動される吸気バイパス制御バルブ22に
よって開閉制御される吸気系にあっては、エンジン本体
が高回転/高負荷運転状態にある場合には、バイパス部
20が吸気バイパス制御バルブ22によって閉状態に維持さ
れるべき状況にある。しかしながら、エンジン本体が高
回転/高負荷運転状態にあってスロットルバルブ12が略
全開状態とされ、吸気通路形成部11内を流れる吸気の流
速が極めて速くなると、吸気通路形成部11におけるスロ
ットルバルブ12と過給機13の過給動作部14との間の部分
における吸気圧が低下し、それに伴って、斯かる部分に
一端が接続されたバイパス部20に介在せしめられたバル
ブハウジング21内の圧力が低下することになり、その結
果、吸気バイパス制御バルブ22がバイパス部20を、例え
ば、断続的に開状態にすることになる事態が生じる。こ
のようにして、エンジン本体が高回転/高負荷運転状態
にあるもとでバイパス部20が開状態とされると、過給機
13の過給動作部14による過給作用によってサージタンク
16に得られる比較的高い吸気圧が、バイパス部20を通じ
て吸気通路形成部11におけるスロットルバルブ12の下流
側に逃れるものとなって、低下してしまうという不都合
が生じることになる。
斯かる転に鑑み、本発明は、エンジンに付設された過
給機の過給動作部が配された吸気通路形成部に設けられ
た、吸気通路形成部における過給機の過給動作部が配さ
れた部分に対するバイパス部と、ダイアフラム式のアク
チュエータにより駆動されてバイパス部を開閉制御する
吸気バイパス制御バルブとを備えて構成され、エンジン
本体が比較的高回転での運転状態にあるときにはバイパ
ス部を閉状態に維持し、エンジン本体が比較的低回転で
の運転状態にあるときにはバイパス部を開状態にすべく
作動するにあたり、エンジン本体が高回転/高負荷運転
状態にあるもとでバイパス部が不所望に開状態とされて
しまうことを防止することができるものとされた、過給
機付エンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る過給機付エン
ジンの吸気装置は、エンジンに付設された過給機の過給
動作部とスロットルバルブとが、スロットルバルブが過
給動作部より上流側に位置するものとされて配された吸
気通路形成部における、過給動作部とスロットルバルブ
との間の部分及び過給動作部より下流側の部分に、一端
部及び他端部が夫々接続されたバイパス部と、バイパス
部を開閉制御する吸気バイパス制御バルブと、ダイアフ
ラム機構を挾む第1及び第2の圧力室形成部を有し、ダ
イアフラム機構の第1の圧力室形成部側への変位により
吸気バイパス制御バルブにバイパス部を開状態とする位
置をとらせ、ダイアフラム機構の第2の圧力室形成部側
への変位により吸気バイパス制御バルブにバイパス部を
閉状態とする位置をとらせる制御バルブ駆動部とを備
え、さらに、制御バルブ駆動部における第1の圧力室形
成部に、バイパス部における吸気バイパス制御バルブよ
り他端部側の部分、もしくは、吸気通路形成部における
過給動作部より下流側の部分に得られる吸気圧を導く第
1の連通路形成部と、制御バルブ駆動部における第2の
圧力室形成部に、吸気通路形成部におけるスロットルバ
ルブより上流側の部分に得られる吸気圧を導く第2の連
通路形成部とが設けられて、構成される。
また、本発明に係る過給機付エンジンの吸気装置の具
体例においては、第2の連通路形成部に、制御バルブ駆
動部における第2の圧力室形成部に吸気通路形成部にお
けるスロットルバルブより上流側の部分に得られる吸気
圧が導かれる第1の状態と、制御バルブ駆動部における
第2の圧力室形成部に吸気通路形成部における過給動作
部より下流側の部分に得られる吸気圧が導かれる第2の
状態とを選択的にとる切換バルブが設けられ、吸気通路
形成部における過給動作部より下流側の部分に得られる
吸気圧が所定の値以下のとき切換バルブに第1の状態を
とらせ、また、吸気通路形成部における過給動作部より
下流側の部分に得られる吸気圧が所定の値を越えるとき
切換バルブに第2の状態をとらせる切換バルブ制御手段
が備えられる。
(作 用) 上述の如くに構成される本発明に係る過給機付エンジ
ンの吸気装置においては、制御バルブ駆動部における第
2の圧力室形成部が、第2の連通路形成部に通じて、吸
気通路形成部におけるスロットルバルブより上流側の部
分に得られる吸気圧が導入されるものとされるので、例
えば、エンジン本体が高回転/高負荷運転状態にあって
スロットルバルブが略全開状態とされ、吸気通路形成部
内を流れる吸気の流速が極めて速くなって、吸気通路形
成部におけるスロットルバルブと過給機の過給動作部と
の間の部分における吸気圧が低下し、それに伴って、斯
かる部分に一端部が接続されたバイパス部内の圧力が低
下することになる場合には、制御バルブ駆動部における
第2の圧力室形成部内の圧力も低下することになる。そ
れにより、ダイアフラム機構の第1の圧力室形成部側へ
の変位が阻止されて、吸気バイパス制御バルブがバイパ
ス部を不所望に開状態とする事態が回避される。
なお、第2の連通路形成部に切換バルブが設けられ、
切換バルブ制御手段が備えられる、本発明に係る過給機
付エンジンの吸気装置の具体例にあっては、エンジン本
体が高回転/高負荷運転状態において吸気バイパス制御
バルブがバイパス部を不所望に開状態とする事態が回避
されるとともに、吸気通路形成部における過給動作部よ
り下流側の部分に得られる吸気圧が所定の値を越えると
きにおいて、制御バルブ駆動部における第2の圧力室形
成部に吸気通路形成部における過給動作部より下流側の
部分に得られる吸気圧が導かれて、吸気バイパス制御バ
ルブがバイパス部を開状態となすものとされ、それによ
り、吸気通路形成部における過給動作部より下流側の部
分に得られる吸気圧が、バイパス部を通じて低下せしめ
られて、所定の値を維持するものとなるように調整され
る。
(実施例) 第1図は、本発明に係る過給機付エンジンの吸気装置
の一例を、それが適用されたエンジン本体と共に示す。
第1図に示される例においては、吸気通路形成部31
が、その上流側から下流側に向けて、エアクリーナ32,
エアフローメータ33,スロットルバルブ34,過給機35の過
給動作部36、及び、インタークーラ37が順次配されたも
のとされており、インタークーラ37から伸びる吸気通路
形成部31の下流側部分は、大容積を有してエンジン本体
39に沿って配されたサージタンク38を形成するものとさ
れている。エンジン本体39は、直列配置された4個のシ
リンダ40が設けられたものとされており、サージタンク
38からは、エンジン本体39における4個のシリンダ40に
夫々連結された4個の個別吸気通路41が伸びている。ま
た、エンジン本体39における4個のシリンダには、多岐
排気通路形成部46が接続されている。
過給機35は、エンジン本体39により駆動されるエンジ
ン・ドリブン型のものとされており、エンジン本体39の
出力軸、即ち、クランク軸42の一端部に動力伝達ベルト
43を介して連結されて回転せしめられ、それにより過給
動作部36を駆動する駆動部44を備えたものとされてい
る。インタークーラ37は、過給機35の過給動作部36によ
り加圧された吸気を冷却する役割を果たすべく配されて
いる。
また、吸気通路形成部31には、過給機35の過給動作部
36とインタークーラ37との間の部分に、吸気通路形成部
31における過給機35の過給動作部36より下流側の部分に
得られる吸気圧を検出する圧力センサ45が取り付けられ
ている。
さらに、吸気通路形成部31には、その過給機35の過給
動作部36及びインタークーラ37が配された部分に対する
バイパス部50が、その一端が吸気通路形成部31における
スロットルバルブ34と過給機35の過給動作部36との間の
部分に接続され、また、その他端がサージタンク38に接
続されて設けられている。そして、バイパス部50には、
その一部分を形成するバルブハウジング51が介在せしめ
られており、バルブハウジング51の内部には、バイパス
部50を開閉制御する吸気バイパス制御バルブ52が収容さ
れている。
バルブハウジング51の外面部には、吸気バイパス制御
バルブ52を駆動する、ダイアフラム式のアクチュエータ
53が取り付けられている。アクチュエータ53は、吸気バ
イパス制御バルブ52のバルブロッド部材54に接続された
ダイアフラム機構55と、ダイアフラム機構55を挾むもの
とされた一対の圧力室形成部56及び57とを有して構成さ
れており、圧力室形成部56の内部には、ダイアフラム機
構55を圧力室形成部57側に付勢する調整スプリング57a
が内蔵されている。そして、圧力室形成部56は、連結通
路58を介して、バイパス部50における吸気バイパス制御
バルブ52よりサージタンク38に接続された他端側の部分
に連結されていて、サージタンク38に得られる吸気圧が
バイパス部50及び連結通路58を通じて導入されるものと
されている。
また、アクチュエータ53の圧力室形成部57は、連結通
路59,三方ソレノイドバルブ60、及び、連結通路61を介
して、吸気通路形成部31におけるスロットルバルブ34よ
り上流側の部分に連結されている。三方ソレノイドバル
ブ60は、その出力ポートが連結通路59を通じて圧力室形
成部57に連通するとともに、その入力ポートの一方が連
結通路61を通じて吸気通路形成部31におけるスロットル
バルブ34より上流側の部分に連通し、さらに、その入力
ポートの他方が、連結通路62を通じて、吸気通路形成部
31におけるインタークーラ37より下流側でインタークー
ラ37に近接した部分に連通するものとされている。そし
て、三方ソレノイドバルブ60が、入力ポートの一方と出
力ポートとを連通させるものとされるとき、吸気通路形
成部31におけるスロットルバルブ34より上流側の部分に
得られる吸気圧が、連結通路61,三方ソレノイドバルブ6
0及び連結通路59を通じて、アクチュエータ53の圧力室
形成部57に導入され、また、三方ソレノイドバルブ60
が、入力ポートの他方と出力ポートとを連通させるもの
とされるとき、吸気通路形成部31におけるインタークー
ラ37より下流側でインタークーラ37に近接した部分に得
られる吸気圧が、連結通路62,三方ソレノイドバルブ60
及び連結通路59を通じて、アクチュエータ53の圧力室形
成部57に導入される。
三方ソレノイドバルブ60は、制御ユニット65によって
動作制御されるものとされている。制御ユニット65に
は、圧力センサ45から得られる、吸気通路形成部31にお
ける過給機35の過給動作部36より下流側の部分に得られ
る吸気圧をあらわす検出出力信号SPが供給され、制御ユ
ニット65は、検出出力信号SPに基づいて制御信号CSを形
成して、それを三方ソレノイドバルブ60に供給する。
斯かるもとで、制御ユニット65は、圧力センサ45から
の検出出力信号SPがあらわす吸気通路形成部31における
過給機35の過給動作部36より下流側の部分に得られる吸
気圧が、比較的高い所定の値以下である場合には、例え
ば、低レベルをとる制御信号CSを三方ソレノイドバルブ
60に供給して、三方ソレノイドバルブ60にその入力ポー
トの一方と出力ポートとを連通させる状態をとらせる。
それにより、アクチュエータ53の圧力室形成部57には、
吸気通路形成部31におけるスロットルバルブ34より上流
側の部分に得られる吸気圧が、連結通路61,三方ソレノ
イドバルブ60及び連結通路59を通じて導入される。
そして、エンジン本体39が比較的高回転での運転状態
にあるときには、吸気通路形成部31内において、過給機
35の過給動作部36による有効な過給作用が得られて、サ
ージタンク38に比較的高い吸気圧が得られる。斯かる比
較的高い吸気圧は、バイパス部50及び連結通路58を通じ
て、アクチュエータ53の圧力室形成部56に導入され、そ
れにより、アクチュエータ53において、調整スプリング
57aの付勢力を受けるダイアフラム機構55が圧力室形成
部57側に押圧される状態とされて、吸気バイパス制御バ
ルブ52がバイパス部50を閉状態に維持するものとされ
る。従って、吸気通路形成部31内においてスロットルバ
ルブ34を通じた吸気が、全て、過給機35の過給動作部36
による過給に供される。
それに対して、エンジン本体39が比較的低回転での運
転状態にあるときには、吸気通路形成部31内において、
スロットルバルブ34の開度が小なるものとされ、過給機
35の過給動作部36による有効な過給作用が得られず、サ
ージタンク38に比較的大なる吸気負圧が生じる。斯かる
比較的大なる吸気負圧は、バイパス部50及び連結通路58
を通じて、アクチュエータ53の圧力室形成部56に導入さ
れ、それにより、アクチュエータ53において、調整スプ
リング57aの付勢力を受けるダイアフラム機構55が、調
整スプリング57aの付勢力に抗して、圧力室形成部56側
に吸引されて変位せしめられる状態とされ、それに伴っ
て、吸気バイパス制御バルブ52がバイパス部50を開状態
とする。その結果、吸気通路形成部31内においてスロッ
トルバルブ34を通じた吸気が、バイパス部50を通じて直
接サージタンク38に流入することになり、吸気に対する
通路抵抗が低減せしめられることになるとともに、過給
機35の過給動作部36における駆動損失も低減せしめられ
る。
このようにエンジン本体39の運転状態に応じて、吸気
バイパス制御バルブ52によるバイパス部50の開閉制御が
行われるもとにあって、エンジン本体39が高回転/高負
荷運転状態をとる場合には、スロットルバルブ34が略全
開状態とされ、吸気通路形成部31内を流れる吸気の流速
が極めて速くなって、吸気通路形成部31におけるスロッ
トルバルブ34より上流側及び下流側の部分における吸気
圧が低下し、それに伴って、吸気通路形成部31における
スロットルバルブ34と過給機35の過給動作部36との間の
部分に一端が接続されたバイパス部50に介在せしめられ
たバルブハウジング51内の圧力が低下することになる。
しかしながら、斯かるとき、アクチュエータ53の圧力室
形成部57には、吸気通路形成部31におけるスロットルバ
ルブ34より上流側の部分に得られる吸気圧が、連結通路
61,三方ソレノイドバルブ60及び連結通路59を通じて導
入されているので、アクチュエータ53の圧力室形成部57
内の圧力も、バルブハウジング51内の圧力の低下に伴っ
て低下することになる。それゆえ、斯かる場合に、吸気
バイパス制御バルブ52にバイパス部50を開状態となす力
は作用せず、吸気バイパス制御バルブ52がバイパス部50
を閉状態にする状態が維持される。その結果、エンジン
本体39が高回転/高負荷運転状態をとるもとにあって
は、吸気通路形成部31内において略全開状態とされたス
ロットルバルブ34を通じた吸気が、全て、過給機35の過
給動作部36による過給に供され、過給機35の過給動作部
36による効果的な過給作用が得られる。
また、制御ユニット65は、圧力センサ45からの検出出
力信号SPがあらわす吸気通路形成部31における過給機35
の過給動作部36より下流側の部分に得られる吸気圧が、
比較的高い所定の値を越えるものとなる場合には、例え
ば、高レベルをとる制御信号CSを三方ソレノイドバルブ
60に供給して、三方ソレノイドバルブ60にその入力ポー
トの他方と出力ポートとを連通させる状態をとらせる。
それにより、アクチュエータ53の圧力室形成部57には、
吸気通路形成部31におけるインタークーラ37より下流側
でインタークーラ37に近接した部分に得られる吸気圧
が、連結通路62,三方ソレノイドバルブ60及び連結通路5
9を通じて導入される。斯かる場合には、アクチュエー
タ53において、圧力室形成部57内の圧力が高められ、ダ
イアフラム機構55が、圧力室形成部56内の圧力及び調整
スプリング57aの付勢力に抗して、圧力室形成部56側に
押圧されて変位せしめられ、それに伴って、吸気バイパ
ス制御バルブ52がバイパス部50を開状態とする。その結
果、サージタンク38に得られる吸気圧が、バイパス部を
50通じて低下しせめられて、吸気通路形成部31における
過給機35の過給動作部36より下流側の部分に得られる吸
気圧が、比較的高い所定の値以下となるように調整さ
れ、吸気通路形成部31内における吸気圧が過大となって
各部に悪影響を及ぼす事態が回避される。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る過給機付
エンジンの吸気装置によれば、エンジンに付設された過
給機の過給動作部が配される吸気通路形成部に設けられ
た、吸気通路形成部における過給機の過給動作部が配さ
れた部分に対するバイパス部と、ダイアフラム式のアク
チュエータにより駆動されてバイパス部を開閉制御する
吸気バイパス制御バルブとを備えた構成のもとに、エン
ジン本体が比較的高回転での運転状態にあるときにはバ
イパス部を閉状態に維持し、エンジン本体が比較的低回
転での運転状態にあるときにはバイパス部を開状態にす
る動作を確実に行うことができ、しかも、例えば、エン
ジンが高回転/高負荷運転状態にあってスロットルバル
ブが略全開状態とされ、吸気通路形成部内を流れる吸気
の流速が極めて速くなって、吸気通路形成部におけるス
ロットルバルブと過給機の過給動作部との間の部分にお
ける吸気圧が低下し、それに伴って、斯かる部分に一端
部が接続されたバルブ部内の圧力が低下することになる
場合にも、吸気バイパス制御バルブがバイパス部を不所
望に開状態とする事態を確実に防止することができる。
さらに、上述された本発明に係る過給機付エンジンの
吸気装置の一例にあっては、上述の作用効果に加えて、
吸気通路形成部における過給機の過給動作部より下流側
の部分に得られる吸気圧が、比較的高い所定の値を越え
るものとなる場合には、それをバイパス部を通じて低下
させて、比較的高い所定の値以下の適正なものとなるよ
うに調整することができ、吸気通路形成部内における吸
気圧が過大となって各部に悪影響を及ぼす事態を回避で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る過給機付エンジンの吸気装置の一
例をそれが適用されたエンジンの主要部と共に示す構成
図、第2図は従来提案されている吸気系を示す構成図で
ある。 図中、31は吸気通路形成部、34はスロットルバルブ、35
は過給機、36は過給動作部、37はインタークーラ、38は
サージタンク、39はエンジン本体、45は圧力センサ、50
はバイパス部、51はバルブハウジング、52は吸気バイパ
ス制御バルブ、53はアクチュエータ、55はダイアフラム
機構、56及び57は圧力室形成部、58,59,61及び62は連結
通路、60は三方ソレノイドバルブ、65は制御ユニットで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに付設された過給機の過給動作部
    とスロットルバルブとが、該スロットルバルブが上記過
    給動作部より上流側に位置するものとされて配された吸
    気通路形成部における、上記過給動作部と上記スロット
    ルバルブとの間の部分及び上記過給動作部より下流側の
    部分に、一端部及び他端部が夫々接続されたバイパス部
    と、 該バイパス部を開閉制御する吸気バイパス制御バルブ
    と、 ダイアフラム機構を挾む第1及び第2の圧力室形成部を
    有し、上記ダイアフラム機構の上記第1の圧力室形成部
    側への変位により上記吸気バイパス制御バルブに上記バ
    イパス部を開状態とする位置をとらせ、上記ダイアフラ
    ム機構の上記第2の圧力室形成部側への変位により上記
    吸気バイパス制御バルブに上記バイパス部を閉状態とす
    る位置をとらせる制御バルブ駆動部と、 該制御バルブ駆動部における第1の圧力室形成部に、上
    記バイパス部における上記吸気バイパス制御バルブより
    上記他端部側の部分、もしくは、上記吸気通路形成部に
    おける上記過給動作部より下流側の部分に得られる吸気
    圧を導く第1の連通路形成部と、 上記制御バルブ駆動部における第2の圧力室形成部に、
    上記吸気通路形成部における上記スロットルバルブより
    上流側の部分に得られる吸気圧を導く第2の連通路形成
    部と、 を備えて構成される過給機付エンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】第2の連通路形成部に、上記制御バルブ駆
    動部における第2の圧力室形成部に上記吸気通路形成部
    における上記スロットルバルブより上流側の部分に得ら
    れる吸気圧が導かれる第1の状態と、上記制御バルブ駆
    動部における第2の圧力室形成部に上記吸気通路形成部
    における上記過給動作部より下流側の部分に得られる吸
    気圧が導かれる第2の状態とを選択的にとる切換バルブ
    が設けられ、上記吸気通路形成部における上記過給動作
    部より下流側の部分に得られる吸気圧が所定の値以下の
    とき上記切換バルブに上記第1の状態をとらせ、また、
    上記吸気通路形成部における上記過給動作部より下流側
    の部分に得られる吸気圧が所定の値を越えるとき上記切
    換バルブに上記第2の状態をとらせる切換バルブ制御手
    段が設けられて成る、請求項1記載の過給機付エンジン
    の吸気装置。
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