JP2841785B2 - ポリクロロプレン系接着剤組成物 - Google Patents

ポリクロロプレン系接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なポリクロロプレン系接着剤に関する
ものである。
さらに詳しくは、本発明は、特定の粘着付与樹脂を配
合することにより長時間のタックの保持、接着力、凝集
力および特に耐熱老化性にすぐれた性能を発揮するポリ
クロロプレン接着剤組成物に関するものである。
(従来技術と問題点) 各種のゴム系接着剤うち、クロロプレンゴムをベース
とするポリクロロプレン接着剤は、広範囲の用途に用い
られている。
通常、ポリクロロプレン接着剤には、粘着付与樹脂と
して高温での接着力および凝集力を付与することのでき
る酸化マグネシウムで金属塩化したアルキルフエノール
樹脂が用いられる。しかし、金属塩化アルキルフエノー
ル樹脂は、高軟化点であるため、前記のように高温特性
は優れるものの、タックの保持時間が短かく、そのため
基材を短時間のうちに接着しなければならず、現場施行
での作業性に問題がある。また、被着体間の接着力が、
80℃以上の高温雰囲気下では数日で極端に低下する欠点
を有している。タックの保持時間の調整にテルペンフエ
ノール樹脂、一般的な石油樹脂、クマロンインデン樹脂
等を用いることは公知であるが、この場合には、接着力
および凝集力が、金属塩化アルキルフエノール樹脂を用
いた場合によりも低下する。またテルペンフエノール樹
脂は、室温および高温雰囲気下では数日で接着力が極端
に低下する欠点もある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の金属塩化アルキルフエノール樹脂の
長所すなわち、高温での接着力および凝集力を損なうこ
となく、その欠点であるタックの保持時間および熱老化
性を改良することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記の問題を解決すべく鋭意研究を行
った結果、ポリクロロプレンに特定の粘着付与樹脂を配
合することにより、前記問題点を解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)ポリクロロプレンおよび
(b)インデンとメチルインデンの合計含有率が80重量
%以上である炭化水素をフリーデルクラフツ型触媒によ
り重合して得た軟化点が140℃以上で、かつ重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが3.0以下で
ある炭化水素樹脂を主成分とする、ポリクロロプレン系
接着剤組成物を提供する。
本発明で用いる(b)成分の炭化水素樹脂の原料とし
ては、インデンとメチルインデンの合計含有率が80重量
%以上のものを使用することが特徴であり、高純度のイ
ンデンおよび/またはメチルインデンを使用することも
できる。しかし、これらは工業的に入手し難いので、イ
ンデンおよび/またはメチルインデンを比較的多く含む
炭化水素類を例えば蒸留することにより取得することが
有利である。インデンおよび/またはメチルインデンを
比較的多く含む炭化水素類としては、一つには、石油類
を熱分解、水蒸気分解する際に得られる沸点140〜280℃
の留分であり、他は、コークス炉等からの石炭乾留によ
り得られるタールまたはこれらの分留などにより得られ
る沸点140〜280℃の留分があり、これらの留分をさらに
蒸留してインデンとメチルインデンの合計含有率が80重
量%以上としたものを用いることが有利である。これら
蒸留により得られるものには、インデン、メチルインデ
ン以外の炭化水素類、含酸素化合物等が含まれるが、本
発明においては、インデンとメチルインデンとの合計含
有率が80重量%以上であればよい。
本発明で云うインデンとメチルインデンとの合計含有
率(R)は、次式で表わす。
ここで、重合可能成分と量は、フリーデルクラフツ型
触媒により重合性を示す炭素、炭素二重結合を有する化
合物の量であり、インデン、メチルインデンおよびスチ
レン、アルキルスチレン、クロロン、ジシクロペンタジ
エン等の合計量(重量%)である。
インデンとメチルインデンとの合計含有率が80重量%
より少ない原料を使用した場合は、Mw/Mnを3.0以下にす
ると、得られる樹脂の軟化点が低く、ポリクロロレン接
着剤に配合した場合高温特性が低下し好ましくない。
本発明では、上記原料をフリーデルクラフツ型触媒を
用いて重合する。フリーデルクラフツ型触媒としては、
三弗化ホウ素、塩化アルミニウム、三弗化ホウ素フエノ
ール錯化合物、三弗化ホウ素ジアルキルエーテル錯化合
物等が使用され、添加量は、通常0.05〜5重量%、好ま
しくは0.1〜3重量%である。また重合温度は、通常+1
0℃〜+90℃、重合時間は、0.5〜5時間程度である。
重合後、カセイソーダ、炭酸ソーダ等のアルカリで触
媒を分解し水洗除去した後、未反応物および低重合物を
蒸留等の操作で分離することにより本発明の炭化水素樹
脂を得る。
本発明の炭化水素樹脂は、軟化点が140℃以上、好ま
しくは150〜200℃で、かつ重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比Mw/Mnが3.0以下、好ましくは2.8以
下である。
該樹脂の軟化点が140℃未満であると、Mw/Mnが3.0以
下であっても、ポリクロロプレン接着剤に配合した場合
に十分な接着力、凝集力および耐熱老化性が得られず、
200℃を越えると、Mw/Mnが3.0以下であっても、タック
の保持時間が短くなる。またMw/Mnの比が3.0を越える
と、軟化点が140℃〜200℃であっても、クロロプレンゴ
ムとの相溶性が悪化し、ポリクロロプレン接着剤に配合
した場合に十分な接着力および凝集力が得られない。
本発明で使用するポリクロロプレン(a)は、特に限
定するものではなく、クロロプレンを重合して得られる
一般的なポリクロロプレンを始めその変性物でよい。
本発明で得られた炭化水素樹脂(b)の配合量は、特
に限定されないが、通常の粘着付与樹脂と同様に、ポリ
クロロプレン100部に対し10〜100重量部が好ましく、さ
らに20〜80重量部がより好ましい。
炭化水素樹脂(b)の配合量が10重量部より少ない
と、十分な接着力が得られず、また高温雰囲気下での接
着力や凝集力が低下する。また、炭化水素樹脂(b)が
100重量部を越えると、タックの保持時間が短かくなる
ため、作業性が低下したり、接着剤が弾性を失ってもろ
くなる。
本発明の接着剤組成物は、(a)成分および(b)成
分の他に、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物
や、一般的なゴムの老化防止剤や、チオカルバニリド等
の加硫剤などが添加されたものも含まれる。また必要に
応じて、公知のアルキルフエノール樹脂およびその金属
塩化物、テルペンフエノール樹脂、クスロンインデン樹
脂、石油樹脂等の粘着付与樹脂を併用してもさしつかえ
ない。
この場合、公知の粘着付与樹脂は、本発明で得られた
炭化水素樹脂(b)の50%以下の量で併用することがで
きる。配合量が50%を越えると、タックの保持時間、高
温雰囲気下での粘着力や凝集力が低下する。
本発明の接着剤組成物は、通常有機溶媒に溶解して用
いる。有機溶媒としては、特に限定するものでなく、通
常のポリクロロプレン系接着剤を用いられるトルエン、
アセトンヘキサン、酢酸エチル等の有機溶媒を単独又は
混合して用いることができる。
更に本発明の組成物は、一液型に限定するものでな
く、イソシアネート等の架橋剤を用いる二液型として用
いることもできる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明は、これらに限定されるものではない。
(参考例1) ナフサのスチームクラッキングにより得られる分解油
から、蒸留により沸点170〜210℃の留分を得た。この留
分は、インデンとメチルインデンとの合計42.2重量%、
その他の重合可能成分9.0重量%を含んでいた。
すなわちインデンとメチルインデンとの合計含有率が
82.4重量%であった。
この留分100重量%に市販のクレゾール酸0.5重量部を
加えたものに、触媒といて三弗化ホウ素フエノール錯化
合物0.48重量部を添加し、30℃で3時間重合させた後、
カセイソーダ水溶液で触媒を分解し、水洗後、減圧蒸留
により未反応油および低重合体を除去し樹脂50gを得
た。
この樹脂の軟化点は、162℃、Mw/Mnは2.0であった。
(参考例2) 石炭タールから得られるタール軽油を蒸留して、沸点
170〜205℃の留分も得た。この留分は、インデンとメチ
ルインデンとの合計62.38重量%、その他の重合可能成
分4.03重量%を含んでした。すなわちインデンとメチル
インデンとの合計含有率が93.9重量%であった。
この留分100重量部に市販のクレゾール酸2.5重量部を
加えたものに、触媒として三弗化ホウ素フエノール錯化
合物0.64重量部を添加し、60℃で3時間重合させた後、
カセイソーダ水溶液で触媒を分解し、水洗後、減圧蒸留
により未反応油および低重合体を除去し、樹脂65gを得
た。この樹脂の軟化点は180℃、Mw/Mnは2.6であった。
(実施例および比較例) (1) クロロプレン接着剤配合 クロロプレンゴム1) 100 酸化マグネシウム 8 酸化亜鉛 4.8 老防(非汚染) 2) 1.6 粘着付与樹脂 44.8 溶 媒 3) 640 1)昭和ネオプレンAD 2)大内新興 ノックラック NS−6 3)トルエン:アセトン:n−ヘキサン=1:1:1 (2) 接着剤試験(塗布量:300g/m2) タックの保持時間(オープンタイム):10号キャンバス
およびステンレス板に塗布し、所定の時間後両方を貼り
合せ、10分後に23℃での接着力を測定した。
常態接着力:10号キヤンバスに塗布し、1時間後にキヤ
ンバス同志を貼り合せ、23℃で1日および15日養生後、
23℃での接着力を測定した。
せん断剥離力:10号キヤンバスおよびステンレス板に塗
布し、1時間後に両方を貼り合せ、23℃で5日養生後、
23℃でのせん断剥離力を測定した。
耐熱クリープ:10号キヤンバスおよびステンレス板に塗
布し、1時間後に両方を貼り合せ、23℃で5日養生後、
60℃での耐熱クリープを測定した。
熱老化試験:10号キヤンバスおよびステンレス板に塗布
し、1時間後にキヤンバス同志およびキヤンバスとステ
ンレス板を貼り合せ、23℃で1日養生後、105℃のギヤ
オーブン中で熱老化を行ない、15日および30日後の接着
力、せん断力を測定した。
(実施例1) 参考例1で得た樹脂を粘着付与樹脂として(1)の配
合のポリクロロプレン接着剤を調製し、(2)の要領で
接着剤試験を行った。結果を表1ないし4に示す。
(実施例2) 参考例2で得た樹脂を粘着付与樹脂として用いた以外
は、実施例1と同様に接着剤を調製し、試験を行った。
(比較例1および2) 市販の芳香族石油樹脂を粘着付与樹脂として用いた以
外は、実施例1と同様に接着剤を調製し、試験を行っ
た。
(比較例3) 金属塩化アルキルフエノール樹脂を粘着付与樹脂とし
て用いた以外は、実施例1と同様に接着剤の調製と試験
を行った。
(比較例4) テルペンフエノール樹脂を粘着付与樹脂として用いた
以外は、実施例1と同様に接着剤の調製と試験を行っ
た。
(結果) (発明の効果) 表2〜表4の示すように、本発明で得た軟化点140℃
以上で、かつ重量平分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
の比Mw/Mnが3.0以下の樹脂をポリクロロプレン接着剤の
粘着付与樹脂として用いると、タックの保持時間を長く
することができ、しかも金属塩化フエノール樹脂を用い
た場合と同等の接着力および凝集力を付与することがで
き、さらに金属塩化フエノール樹脂の最大の欠点である
耐熱老化性を大幅に改良することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C09J 111/00 157:02) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 11/00 - 21/02 C08L 45/00 - 45/02,57/02 C09J 111/00 - 121/02 C09J 145/00 - 145/02,157/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリクロロプレンおよび(b)イン
    デンとメチルインデンとの合計含有率が80重量%以上で
    ある炭化水素をフリーデルクラフツ型触媒により重合し
    て得た軟化点が140℃以上で、かつ重量平均分子量(M
    w)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが3.0以下である炭
    化水素樹脂を主成分とする、ポリクロロプレン系接着剤
    組成物。
  2. 【請求項2】インデンとメチルインデンとの合計含有率
    が80重量%以上である炭化水素が、ナフサのクラッキン
    グおよびタール蒸留により得られる留分のうち、140〜2
    40℃の範囲内の沸点を有する留分から調製したものであ
    る、特許請求の範囲第1項記載のポリクロロプレン系接
    着剤組成物。
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