JP2841593B2 - 真空炉を用いての脱バインダー方法 - Google Patents
真空炉を用いての脱バインダー方法Info
- Publication number
- JP2841593B2 JP2841593B2 JP1331683A JP33168389A JP2841593B2 JP 2841593 B2 JP2841593 B2 JP 2841593B2 JP 1331683 A JP1331683 A JP 1331683A JP 33168389 A JP33168389 A JP 33168389A JP 2841593 B2 JP2841593 B2 JP 2841593B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- furnace
- vacuum
- vacuum gauge
- gauge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は被焼結物を真空炉において焼結する場合に
おける脱バインダー方法に関する。
おける脱バインダー方法に関する。
[従来の技術] 焼結すべき粉末の材料が酸化し易い金属例えばステン
レスの場合、真空雰囲気にてバインダーの分解、飛散が
行なわれる。一方炉体内にはバインダーキャリアガスを
送入し、上記分解、飛散したバインダーを炉体内に送入
されたバインダーキャリアガスに混在させ、その流れに
よって炉体外に排出させる。上記異のように脱バインダ
ーの作業を行なう場合、炉内に取付けた真空計によって
内部の真空度の監視が行なわれる。
レスの場合、真空雰囲気にてバインダーの分解、飛散が
行なわれる。一方炉体内にはバインダーキャリアガスを
送入し、上記分解、飛散したバインダーを炉体内に送入
されたバインダーキャリアガスに混在させ、その流れに
よって炉体外に排出させる。上記異のように脱バインダ
ーの作業を行なう場合、炉内に取付けた真空計によって
内部の真空度の監視が行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] 上記のようにして脱バインダーが行なわれる場合、例
えば被焼結物の量が多かったりするとバインダーの量も
多い為、被焼結物から飛散したバインダーが真空計の場
所に到達してそれを汚染する問題点があった。真空計が
汚染されるとその信頼性が低下する。すると炉内の真空
度の悪化に気付かず、それが元で被焼結物の酸化を招い
たりする。そこでそれを防ぐ為には真空計を頻繁に取替
えねばならぬ問題点があった。
えば被焼結物の量が多かったりするとバインダーの量も
多い為、被焼結物から飛散したバインダーが真空計の場
所に到達してそれを汚染する問題点があった。真空計が
汚染されるとその信頼性が低下する。すると炉内の真空
度の悪化に気付かず、それが元で被焼結物の酸化を招い
たりする。そこでそれを防ぐ為には真空計を頻繁に取替
えねばならぬ問題点があった。
本発明は上記従来技術の問題点(技術的課題)を解決
する為になされたもので、真空計に向けてのバインダー
の移行を遮ることにより真空計を長期にわたり清浄状態
に保って、それの取替の必要性を僅少ならしめるように
した真空炉を用いての脱バインダー方法を提供すること
を目的とするものである。
する為になされたもので、真空計に向けてのバインダー
の移行を遮ることにより真空計を長期にわたり清浄状態
に保って、それの取替の必要性を僅少ならしめるように
した真空炉を用いての脱バインダー方法を提供すること
を目的とするものである。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成する為に、本願発明は前記請求の範囲
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
[作用] 被焼結物から分解、飛散するバインダーは、炉体内に
送入されたバインダーキャリアガスに混在され、その流
れによって炉体外に排出される。上記の場合、上記バイ
ンダーが混在する前のガスは炉内において被焼結物の存
置場所と真空計の間に流され、そのガスによって上記飛
散したバインダーが上記真空計に到達することが阻止さ
れる。従って真空計は清浄状態に保たれる。
送入されたバインダーキャリアガスに混在され、その流
れによって炉体外に排出される。上記の場合、上記バイ
ンダーが混在する前のガスは炉内において被焼結物の存
置場所と真空計の間に流され、そのガスによって上記飛
散したバインダーが上記真空計に到達することが阻止さ
れる。従って真空計は清浄状態に保たれる。
[実施例] 以下本願の実施例を示す図面について説明する。1は
周知の真空炉を示し、符号2〜8で示される部材を有し
ている。即ち、2は炉体、3は断熱壁で、その内部に被
焼結物の存置場所4が定めてある。5は加熱用のヒータ
である。6は炉体2における突出部2aに付設した真空計
で、その検出端6aは突出部2aの内部空間に位置させて
る。該真空計6としては例えばピラニー真空計が用いら
れるが他のものでも良い。7はバインダーキャリアガス
の送入口で、図示はせぬが同ガスの供給縮段が周知の如
く接続してある。8はガスの排出口である。次に10は周
知のバインダーの処理設備で、11は一端を排出口8に接
続した管路、12は管路11の他端に接続した真空ポンプ、
13は管路11の途中に介説したワックスキャッチャを夫々
示す。
周知の真空炉を示し、符号2〜8で示される部材を有し
ている。即ち、2は炉体、3は断熱壁で、その内部に被
焼結物の存置場所4が定めてある。5は加熱用のヒータ
である。6は炉体2における突出部2aに付設した真空計
で、その検出端6aは突出部2aの内部空間に位置させて
る。該真空計6としては例えばピラニー真空計が用いら
れるが他のものでも良い。7はバインダーキャリアガス
の送入口で、図示はせぬが同ガスの供給縮段が周知の如
く接続してある。8はガスの排出口である。次に10は周
知のバインダーの処理設備で、11は一端を排出口8に接
続した管路、12は管路11の他端に接続した真空ポンプ、
13は管路11の途中に介説したワックスキャッチャを夫々
示す。
次に上記真空路1を用いて被焼結物を焼結する場合に
おける脱バインダー工程について説明する。被焼結物14
が存置場所4に置かれ、真空ポンプ12によって炉体2の
内部が真空排気される。この場合、真空計6によって炉
体2の内部の真空度が計測される。炉体2内が所定の真
空度となると、ヒータ5が発熱されて被焼結物14が加熱
される。被焼結物14が加熱されると被焼結物14に含まれ
るバインダーが分解、飛散する。その場合の温度は通常
150〜180℃の間である。一方被焼結物14に影響を与えな
いように選ばれたバインダーキャリアガス例えば窒素が
送入口7から炉体2内に送入される。送入されたガスは
真空計6の箇所を通り、真空計6と存置場所4との間を
存置場所4へ向けて流れ、存置場所4を通って排出口8
へ至る。上記分解、飛散後のバインダーは存置場所4に
おいて上記ガスに混在し、その流れによって排出口8に
向けて運ばれ、そこから炉外(処理設備10)に排出され
る。尚排出されたバインダーはワックスキャッチャ13に
より除去され、残ったガスが真空ポンプ12を通って排出
される。
おける脱バインダー工程について説明する。被焼結物14
が存置場所4に置かれ、真空ポンプ12によって炉体2の
内部が真空排気される。この場合、真空計6によって炉
体2の内部の真空度が計測される。炉体2内が所定の真
空度となると、ヒータ5が発熱されて被焼結物14が加熱
される。被焼結物14が加熱されると被焼結物14に含まれ
るバインダーが分解、飛散する。その場合の温度は通常
150〜180℃の間である。一方被焼結物14に影響を与えな
いように選ばれたバインダーキャリアガス例えば窒素が
送入口7から炉体2内に送入される。送入されたガスは
真空計6の箇所を通り、真空計6と存置場所4との間を
存置場所4へ向けて流れ、存置場所4を通って排出口8
へ至る。上記分解、飛散後のバインダーは存置場所4に
おいて上記ガスに混在し、その流れによって排出口8に
向けて運ばれ、そこから炉外(処理設備10)に排出され
る。尚排出されたバインダーはワックスキャッチャ13に
より除去され、残ったガスが真空ポンプ12を通って排出
される。
上記のように脱バインダーの工程が行なわれる場合、
バインダーキャリアガスは上記のように流れる為、被焼
結物14から飛散したバインダーが真空計6に到達するこ
とは阻止され、真空度6のバインダーによる汚染が防止
される。実際の操業での結果の一例を示すと、汚染を原
因とする真空計の取替は、上記のような汚染防止をしな
い従来の場合、2日に1回程度必要であったものが、本
例では30日で1回程度と極めて少なくなった。
バインダーキャリアガスは上記のように流れる為、被焼
結物14から飛散したバインダーが真空計6に到達するこ
とは阻止され、真空度6のバインダーによる汚染が防止
される。実際の操業での結果の一例を示すと、汚染を原
因とする真空計の取替は、上記のような汚染防止をしな
い従来の場合、2日に1回程度必要であったものが、本
例では30日で1回程度と極めて少なくなった。
尚真空計6の汚染防止の為には、存置場所4と真空計
6との間において、被焼結物14から飛散するバインダー
を真空計6以外の方向へ追いやるバインダーキャリアガ
スの流れが形成されれば良く、その為には例えばバイン
ダーキャリアガスの送入口を符号7′で示される位置に
設けても良い。
6との間において、被焼結物14から飛散するバインダー
を真空計6以外の方向へ追いやるバインダーキャリアガ
スの流れが形成されれば良く、その為には例えばバイン
ダーキャリアガスの送入口を符号7′で示される位置に
設けても良い。
[発明の効果] 以上のように本発明にあっては、被焼結物14の脱バイ
ンダーを行なう場合、真空計6によって炉体内の真空度
が正常か否かを確認しながら行なうので、異常時には速
やかにそれを発見できる特長がある。このことは、例え
ば酸化し易い被焼結物の脱バインダーを行なう場合、真
空度の異常を早く発見して、被焼結物の酸化を阻止する
措置を講ずることを可能にできる有用性がある。
ンダーを行なう場合、真空計6によって炉体内の真空度
が正常か否かを確認しながら行なうので、異常時には速
やかにそれを発見できる特長がある。このことは、例え
ば酸化し易い被焼結物の脱バインダーを行なう場合、真
空度の異常を早く発見して、被焼結物の酸化を阻止する
措置を講ずることを可能にできる有用性がある。
しかも上記の場合、被焼結物14から飛散するバインダ
ーが上記真空計6のところに行くことをバインダーキャ
リアガスによって阻止するから、上記真空計6を清浄な
状態に保てる特長がある。このことは真空計6の信頼性
を長期にわたって高く維持できることであって、その取
替頻度を極めて少なくできる効果がある。
ーが上記真空計6のところに行くことをバインダーキャ
リアガスによって阻止するから、上記真空計6を清浄な
状態に保てる特長がある。このことは真空計6の信頼性
を長期にわたって高く維持できることであって、その取
替頻度を極めて少なくできる効果がある。
その上、上記の如く真空計6の清浄状態を保つ操作
は、元々バインダーの排出の為に使用する為のバインダ
ーキャリアガスを利用して行なうものだから、何らのラ
ンニングコストの増加もなく実施できる効果もある。
は、元々バインダーの排出の為に使用する為のバインダ
ーキャリアガスを利用して行なうものだから、何らのラ
ンニングコストの増加もなく実施できる効果もある。
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は真空炉の一
部省略縦断面図。 2……炉体、4……存置場所、6……真空計、14……被
焼結物。
部省略縦断面図。 2……炉体、4……存置場所、6……真空計、14……被
焼結物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22F 3/10 C04B 35/638 F27B 17/00
Claims (1)
- 【請求項1】炉体内の真空度を炉体に付設した真空計で
監視しながら、炉体内の存置場所に存置させた被焼結物
を加熱する一方、上記炉体内にはバインダーキャリアガ
スを送入し、上記被焼結物から飛散するバインダーを、
上記炉体内に送入されたバインダーキャリアガスに混在
させ、その流れによって炉体外に排出する真空炉を用い
ての脱バインダー方法において、上記炉体内に送入され
てバインダーが混在する前のバインダーキャリアガス
を、被焼結物から飛散するバインダーが真空計に到達す
ることを阻止し得るよう、上記存置場所と上記真空計と
の間に流し、その後バインダーを混在させる場所に向け
て流すことを特徴とする真空炉を用いての脱バインダー
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1331683A JP2841593B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 真空炉を用いての脱バインダー方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1331683A JP2841593B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 真空炉を用いての脱バインダー方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193802A JPH03193802A (ja) | 1991-08-23 |
JP2841593B2 true JP2841593B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=18246412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1331683A Expired - Fee Related JP2841593B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 真空炉を用いての脱バインダー方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2841593B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103317138B (zh) * | 2013-06-06 | 2015-07-29 | 宁波恒普真空技术有限公司 | 金属粉末注射成型真空脱脂烧结炉脱脂清洗工艺 |
-
1989
- 1989-12-21 JP JP1331683A patent/JP2841593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03193802A (ja) | 1991-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE19737824B4 (de) | Reiniger zum Entfernen von Partilkeln und Reinigungsverfahren dazu | |
EP0234420A2 (en) | Method for rapidly removing binder from a green body composed of metal, cermet or ceramic | |
DE112014002868B4 (de) | lonenätzvorrichtung und Bearbeitungsverfahren unter Verwendung der lonenätzvorrichtung | |
ES527447A0 (es) | Aparato apropiado para introducir sustancias en un liquido a elevada temperatura | |
JP2841593B2 (ja) | 真空炉を用いての脱バインダー方法 | |
JP2007532873A (ja) | 処理環境からガスを抽出するためのプローブとシステム | |
EP0132643B1 (de) | Temperaturmesssonde | |
JPS6118708B2 (ja) | ||
US3802677A (en) | Device for the permeability control of the layer of material to be sintered in plants for sintering ores, in particular iron ores | |
US5478378A (en) | Filter with quick-change coupling for cleaning gases | |
US4140006A (en) | Device for taking samples of dust in a gas flow | |
US5007238A (en) | Apparatus for evaporating condensed liquid | |
JPS5839586U (ja) | フイルタカ−トリツジ送出機構 | |
JP3125372B2 (ja) | 脱ワックス検知装置 | |
COLE JR | Sintering of Ag‐Pd in the Presence of a Reactive Glass | |
JP2001221573A (ja) | シャフト炉における原料粉体供給方法 | |
JPH08258980A (ja) | ホッパ内粉粒体の搬送状況判定方法および装置 | |
JP2971646B2 (ja) | ガス分析装置 | |
EP0968761A2 (en) | Discharge device for raw materials and fuels | |
JP4026136B2 (ja) | ハニカム構造体の圧力損失の評価方法および評価装置 | |
JP2900474B2 (ja) | 真空焼結炉の操業方法 | |
Fedorchenko et al. | Use of cermet filters for purifying samples of open-hearth furnace flue gases | |
JPH04330388A (ja) | 真空ポンプ装置 | |
JPH08124863A (ja) | 熱反応処理装置 | |
JPS62138746A (ja) | 酸素分析方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |