JP2840790B2 - 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置 - Google Patents

立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置

Info

Publication number
JP2840790B2
JP2840790B2 JP2158081A JP15808190A JP2840790B2 JP 2840790 B2 JP2840790 B2 JP 2840790B2 JP 2158081 A JP2158081 A JP 2158081A JP 15808190 A JP15808190 A JP 15808190A JP 2840790 B2 JP2840790 B2 JP 2840790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
circuit
control
tap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2158081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0452812A (ja
Inventor
吉起 積田
吉郎 隈田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENSHI ENJINIARINGU KK
Original Assignee
NIPPON DENSHI ENJINIARINGU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENSHI ENJINIARINGU KK filed Critical NIPPON DENSHI ENJINIARINGU KK
Priority to JP2158081A priority Critical patent/JP2840790B2/ja
Publication of JPH0452812A publication Critical patent/JPH0452812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2840790B2 publication Critical patent/JP2840790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タップ付変圧期器の各タップにスイッチン
グ手段を接続し、電源電圧の変動を検出してスイッチン
グ手段のオン/オフを制御し電圧を安定化する立ち上げ
制御回路を備えた交流安定化電源装置に関する。
〔従来の技術〕 精密理科学装置やその周辺機器、各種の計測装置、制
御装置等は、高度な性能を維持するためのコンピュータ
を導入したハイテク技術が応用されている。一般に、こ
れらの装置は、交流電力が供給され交流を電源として稼
働しているが、この電圧変動が大きく電源の供給が安定
しない場合には、その装置の持つ性能を充分に発揮する
ことができなくなる。
ところで、世界各国の電源事情は様々であり、特に開
発途上国では、電源電圧の変動が非常に大きいため、過
大な電圧が印加されて装置が焼損することさえある。
また、電源の供給が安定している地域であっても、大
電力を消費する工場等では、消費電力の変動に対応して
電圧の変動が大きくなるため、上記と同様の問題が生じ
る。
このように使用する地域の電源定格や電源事情に合わ
せてそれぞれの装置を設計すると、電源定格の違いに伴
って装置内の制御基板や各部品に共通のものを使用する
ことができず、それぞれに対応した部品を用意しなけれ
ばならないという問題が生じる。その結果、設計にかか
る負担が大きくなることは勿論、製造コストのアップを
招く。また、それぞれの定格に応じて用意する部分が多
くなるため、部品管理の負担も大きく、製品の歩留まり
も悪くなる。
そこで、上記のような問題を解決する方法として、装
置に例えばタップ付変圧器を用いた電源安定化装置(AV
R)や、サーボモータで摺動トランスを回転させて出力
電圧を制御する方式、磁気増幅器を用いた方式等を組み
合わせ、不安定な入力電源を安定化して装置にう供給す
るように対応することになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のように地域(国)や周囲の負荷事情に
よって電源が不安定になると、電源安定化装置自体も制
御レンジの広いものが必要になり、高価のものになって
しまう。しかも、電圧の変動幅が大きい場合には、低い
効率で使用することもあって、構造的にも大型化し、複
雑化するだけでなく、メンテナンスのためのコストやラ
ンニングコストも高くなってくる。
また、タップ切り換え方式のAVRでは、電源投入時の
タップ選択、それに伴う出力電圧が問題になる。これ
は、過渡的な電源電圧の立ち上がりと制御電圧の立ち上
がりが制御できず、その時の状態によって変化するため
である。特に電源投入時に上記のような不安定なAVRの
制御によって高い電圧が装置に印加されると、装置やAV
R自体にトラブルを起こすという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、電源
投入時の供給電圧の立ち上がりを安定化し、広いレンジ
で電圧の安定化を行うことができる立ち上げ制御回路を
備えた交流安定化電源装置を提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕 そのために本発明の立ち上げ制御回路を備えた交流安
定化電源装置は、電圧調整用に複数のタップを有するト
ランス、各タップに接続される複数のスイッチング手
段、基準電圧との比較により電源電圧を検出してタップ
選択の制御信号を発生する制御信号発生手段、及び複数
のスイッチング手段がオフになったことを検出してタッ
プ選択の制御信号によりスイッチング手段を点弧する点
弧手段を備えると共に、制御信号発生手段は、電源投入
後に基準電圧を一定の時定数で立ち上げる立ち上げ制御
回路を有することを特徴とする。また、本発明の立ち上
げ制御回路は、コンデンサの充電を一定の時定数で行
い、放電を高速で行う充放電回路で構成したことを特徴
とし、制御信号発生手段は、電源電圧を基準電圧と比較
し基準電圧より大きい判定信号を生成する複数の電圧比
較回路、及び論理処理により予め設定された順位で最優
先の判定信号をタップ選択の制御信号として選択すると
共に最も高い電圧による判定信号を過電圧の検出出力と
し全ての判定信号の出力を遮断するように構成した優先
距離回路を有することを特徴とする。
〔作用〕
本発明の立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装
置では、電源投入後に基準電圧を一定の時定数で立ち上
げる立ち上げ制御回路を有し、電源投入時の立ち上げ制
御した基準電圧と電源電圧を検出してタップ選択の制御
信号を発生するので、電源投入時に低めの電圧を出力す
る切り換えタップから切り換え制御することがきる。し
たがって、電源投入時に異常な高電圧を負荷に供給する
のを防ぐことができ、以上電圧の印加による負荷の障害
をなくすことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る交流安定化電源装置の1実施例
を示す図であり、同図(a)は主回路の構成を示し、同
図(b)は制御回路の構成を示す。図において、1〜4
はコンパレータ、5〜7と11〜13は反転回路、8〜10は
ナンド回路、CNは電圧検出制御回路、TGは点弧制御回
路、TRはタップ付変圧器、TH1〜TH5はトライアック(双
方方向制御整流素子)、Dはダイオード回路、T1〜T3は
制御信号出力トランジスタ、RF1とRF2は整流平滑回路、
STはソフトスタート回路、RGは定電圧発生回路を示す。
第1図(a)において、タップ付変圧器TRは、入力側
と出力側にそれぞれ複数の切り換えタップを有するもの
であり、トライアックTH1〜TH5は、タップ付変圧器TRの
タップ切り換え手段として各タップに接続した双方向制
御整流素子である。ダイオード回路Dは、出力電流の零
点を検出する手段として、逆並列接続して出力側に挿入
接続したものである。電圧検出制御回路CNは、入力側の
電圧(電源電圧)を検出し、その電圧に応じたタップを
選択するための制御信号を発生するものであり、点弧制
御回路TGは、ダイオード回路Dの端子間電圧から電流の
零クロスポイントを検出し、電圧検出制御回路CNで発生
した制御信号によりトライアックTH1〜TH5を点弧するも
のである。
次に、全体の動作を説明する。
まず、電源電圧が最も低い範囲では、トライアックTH
5とTH1をオンの状態に制御し、電源電圧が変動して高く
なってゆくにしたがって、トライアックTH1→TH2→TH3
を順次オンにしてタップを切り換え降圧する。さらに高
くなると、トライアックTH4とTH1をオンの状態に制御
し、同様にトライアックTH1→TH2→……へと順次切り換
え制御することによって、入力電圧の変動に対して出力
電圧を一定の範囲(タップ間電圧の範囲)内で安定化す
る。このようにしてトライアックTH4とTH3がオン状態か
らさらに電源電圧が上昇すると、トライアックTH4或い
はTH3或いはTH4とTH3がオフになり、電源が遮断され
る。しかし、電源電圧が低下してトライアックTH4とTH3
がオンの状態にあったときの電圧に戻ると、トライアッ
クTH4とTH3がオンになり、一定の範囲の出力電圧が負荷
へ供給される。
このタップ切り換えタイミングは、タップ付変圧器TR
のタップ間で短絡が生じないようにダイオード回路Dの
両端の電圧が零になったことを検出して行う。すなわ
ち、負荷の種類によって電圧と電流との位相が変化し、
通常の場合には、電圧が零になってもトライアックはオ
フにならず電流が流れていることが多く、したがって、
電源電圧や出力電圧によってトライアックのオフを検出
することは困難である。そのため、オンするトライアッ
クを切り換える際、単に入力電圧や出力電圧が零になっ
たことを検出して次のトライアックを点弧すると、タッ
プ間を短絡してしまうことになる。そこで、オンであっ
たトライアックがオフになってから次のトライアックを
オンにしようとする場合には、電流が零になったことを
ダイオード回路Dの両端電圧で検出して次のトライアッ
クに点弧信号を与えるようにすることが必要である。ま
た、電源側の電流と負荷側の電流も同じ位相とはならな
いので、電源側のタップ切り換え用には、負荷側のダイ
オード回路Dとは別にダイオード回路(図示省略)を設
けて上記と同様に電流の零クロスポイントを検出するよ
うに構成してもよい。勿論、後述するうようにダイオー
ド回路を設けずに各トライアックTH1〜TH5の端子間電圧
からオフを検出するように構成してもよい。この場合、
トライアックの端子間は、オンの状態であればほぼ零の
電圧になっているが、オフの状態になると当該タップの
出力電圧、又は他のオン状態のタップ間との電圧が現れ
るので、各トライアックでこのような電圧が検出される
か否かで全てのトライアックがオフであるか否かが確認
できる。
なお、上記の回路において、電源投入時にトライアッ
クTH1〜TH5のどれが点弧するか不定になると、装置に異
常電圧が印加される場合が生じ、故障の原因となる。そ
こで、電源投入時には、出力電圧が低電圧から立ち上が
るように、まず、トライアックTH4とTH3をオンにしてか
らTH2→TH1→へと順次昇圧してゆき、入力電圧に応じて
所定の変動範囲内に出力電圧を安定化するような制御が
なされる。
電源電圧を検出しタップ選択の制御信号を生成する電
圧検出制御回路の構成例を示したのが同図(b)であ
る。
同図(b)において、整流平滑回路RF1及びRF2は、同
図(a)の入力側に接続され、変圧器を通して電源電圧
を所定変圧比で変換し整流、平滑するものである。整流
平滑回路RF1は、入力電圧検出用であり、その出力をコ
ンパレータ1〜4の検出端子に供給している。整流平滑
回路RF2は、制御電圧発生用であり、その出力を定電圧
発生回路RGで一定の電圧に制御し、抵抗R3〜R7で分圧
し、電源電圧と比較する基準電圧としてコンパレータ1
〜4の比較端子に供給すると共に、制御電源として制御
信号出力トランジスタT1〜T3のコレクタに供給してい
る。
ソフトスタート回路STは、定電圧発生回路RGの出力端
に接続され、抵抗R1とR2により定電圧出力の分圧回路を
構成し、抵抗R2と並列にダイオードD1とコンデンサC1を
直列接続してコンデンサC1の充電回路を構成し、さらに
抵抗R1、ダイオードD1と並列にダイオードD2を逆向き接
続したコンデンサC1の放電回路からなる基準電圧の立ち
上げ制御回路である。この回路構成により、電源投入時
には、ダイオードD1を通してコンデンサC1を一定の時定
数で充電することによって基準電圧を徐々に立ち上げ、
電源が遮断した時には、ダイオードD2を通してコンデン
サC1を高速放電させるようにしている。このように電源
電圧の低下に対応してコンデンサC1が高速放電されるの
で、例えば電源が瞬断した時にも、コンデンサC1の端子
間の電圧がそれに追従して低くなり、復帰時に電源投入
時と同様にソフトスタートが可能になる。しかも、充電
時定数の設定により数サイクルでの高速のオフトスター
トも可能になる。
コンパレータ1〜4は、それぞれ検出端子の電圧が比
較端子の電圧より小さい場合に論理「L」、比較端子の
電圧より大きくなると論理「H」を出力するものであ
る。したがって、電源電圧が低い場合には、全てのコン
パレータ1〜4の出力が論理「L」になっている。そし
て、電源電圧が高くなってくると、まず、コンパレータ
4の出力が論理「H」になり、さらに高くなるとコンパ
レータ3、2、1の順に出力が論理「H」になる。つま
り、図示下側から順に出力が論理「H」になり、論理
「H」の出力のコンパレータより図示下側のコンパレー
タは全て出力が論理「H」になる。
反転回路5〜7、11〜13、ナンド回路8〜10は、プラ
イオリティ回路を構成するものであり、図示下側から順
に複数のコンパレータ4〜2の出力が論理「H」になっ
ている場合、それらのうち図示最も上側のコパレータに
対応するナンド回路のみが全て論理「H」の入力となる
ので、それに対応する反転回路のみが出力を論理「H」
とする。したがって、その反転回路によってドライブさ
れる制御信号出力トランジスタT1〜T3のみがオンにな
り、このエミッタ出力をトライアックをオンにする制御
信号として用いる。
コンパレータ1は、電源電圧の過電圧を検出するもの
であり、検出端子の電圧が基準端子の電圧を越えると、
全てのナンド回路8〜10の論理条件が成立しなくなる。
すなわち、コンパレータ1の過電圧の検出出力で制御信
号出力トランジスタT1〜T3を全てオフにし、タップ選択
の制御信号の発生を禁止している。
同図(b)の回路は、トライアックTH4、TH5がない場
合の構成例であるが、同図(a)の回路に合わせて同図
(b)の回路を構成すると、コンパレータ2〜4からな
る回路がさらにもう1組必要となり、電源電圧の低い方
から順にトライアックTH1→TH2→TH3→TH1→TH2→TH3を
オンにする制御信号になる。そして、トライアックTH5
をオンにする制御信号は、低い方のTH1→TH2→TH3をオ
ンにする制御信号の論理和を用い、トライアックTH4を
オンにする制御信号は、高い方のTH1→TH2→TH3をオン
にする制御信号の論理和を用いることができる。
なお、上記のフィードフォワードの制御系に対してフ
ィードバックの制御系とし負荷電圧を整流回路の入力に
するように構成してもよい。この場合には、整流回路と
2組の比較回路(上限値を越えたか否かの判定と下限値
を割ったか否かの判定を行う)があればよく、プライオ
リティ処理回路が不要となる。しかし、この場合には、
負荷電圧が上限値を越える毎にタップ位置を逐次下げ、
逆に負荷電圧が下限値を下まわる毎にタップ位置を逐次
下げてゆく制御が必要となるので、タップ位置の情報を
保持し、比較回路からの判定信号により次の切り換えタ
ップを認識する回路が必要となる。この具体的な回路と
しては、例えばアップダウンカウンタを使用することが
できる。この場合には、例えば比較回路からのタップ切
り上げ信号によりカウントアップし、逆にタップ切り下
げ信号によりカウントダウンして、そのカウント値をタ
ップ位置と対応させることによりゲート制御信号を選択
的に発生させることができる。
ところで、従来よりタップ切り換え変圧器のタップを
トライアックの如き半導体制御整流素子により切り換え
て電圧を制御する構成は知られているが、このような装
置では、半導体制御整流素子の切り換えを円滑に行うよ
うにタイミングを制御することが必要である。すなわ
ち、トライアックでは、強制切り換えを行うと、素子に
容量の大きいものが必要となるため、一般には、電流が
零となる零クロスポイントでの切り換えが行われる。例
えばトライアックTH1をオンにして負荷に給電している
場合において、電圧が上昇したため、トライアックTH1
からTH2に切り換えようとするときは、トライアックTH1
に対する点弧信号の供給を停止し、トライアックTH1の
電流が零になったことを条件として次のトライアックTH
2に点弧信号を与えるようにするのが従来より採用され
ている制御方式である。さらに、この切り換えを円滑に
するため、負荷回路の各トライアックに直列にトランス
(CT)等の電流検出手段を挿入接続し、また、消弧リア
クトルを接続するなど、実際にはトライアックだけでな
く、その他の回路を負荷電流の流れる主回路に付加接続
して、複数のトライアックが導通することによりタップ
間で短絡回路が形成されるのを防止したり、トライアッ
クの消弧を速やかにするような配慮を行っている。その
ため、電源の容量の増大に伴ってこれら付加回路も大容
量化し、装置も大型になってコスト的にも高価なものと
なる。また、トランス等を用いると位相ズレが生じるた
め、タイミングがズレてノイズが発生しやすいという問
題もある。
このような従来の回路に対して、本発明に係る交流安
定化電源装置では、負荷回路からリアクトルや電流検出
トランス等をなくし、ダイオード回路Dを主回路に接続
し、その端子間電圧が零になったことでトライアックの
オフを検出し、或いはトライアックTH1〜TH5の端子間電
圧が全て零でなくなったことでトライアックのオフを検
出し、新たにオン制御するトライアックの点弧条件とし
ている。
第2図は各スイッチング素子の端子間電圧を検出する
点弧制御回路の構成例を示す図であり、電圧零検出回路
21−1〜21−3は、トライアックTH1〜TH3の端子間電圧
を検出してタイミングバス制御トランジスタ22−1〜22
−3を制御するものであり、タイミングバス制御トラン
ジスタ22−1〜22−3は、制御電源PNに抵抗R3を通して
並列に接続し、ワイヤドオア回路を形成したものであ
る。そして、この抵抗R3とタイミングバス制御トランジ
スタ22−1〜22−3との接続点にタイミングを接続する
と共に、ゲート制御トランジスタ23−1〜23−3もこの
タイミングバスに接続して第1図(b)に示す回路によ
り生成されたゲート制御信号によりオン/オフし、点弧
回路を動作させるようにしている。
次に、回路の動作を説明する。まず、トライアックTH
4〜TH5が導通しかつトライアックTH1〜TH3のいずれかが
導通している状態では、その導通しているトライアック
TH1〜TH3の端子間電圧が零になっている。例えばトライ
アックTH1が導通していると、電圧零検出回路21−1
は、電圧零を検出し、この信号によりタイミングバス制
御トランジスタ22−1がオンになっている。この状態で
は、例えばトライアックTH2のゲート制御信号によりゲ
ート制御トランジスタ23−2をオンにしても、タイミン
グバスがタイミングバス制御トランジスタ22−1のオン
により制御電源のマイナス側と同電位となるため、トラ
イアックTH2に点弧信号が供給されない。
トライアックTH1からTH2に切り換わる場合は、入力電
圧が高くなったときであるので、第1図(b)に示す回
路において、コンパレータ4だけでなくコンパレータ5
もオンになる。したがってゲート制御信号(TH1)がハ
イからローに、ゲート制御信号(TH2)がローからハイ
に切り換わる。その結果、トライアックTH1が電流零ク
ロスポイントを通過しても再点弧されず、トライアック
TH1の端子間電圧がサイン波にしたがって増大する。そ
して、電圧零検出回路21−1の電圧零検出信号がなくな
ると、タイミングバス制御トランジスタ22−1がオフに
なり、この時点でタイミングバス制御トランジスタ22−
1〜22−3の全てがオフになる。他方、ゲート制御トラ
ンジスタ23−2は、ゲート制御信号(TH2)によりオン
になっているため、タイミングバス制御トランジスタ22
−1〜22−3の全てがオフになった時点で、ゲート制御
トランジスタ23−2を通して点弧回路に電圧が印加さ
れ、トライアックTH2がオンになる。
以上のように電圧零検出回路21−1〜21−3とワイヤ
ドオア接続されたタイミングバス制御トランジスタ22−
1〜22−3によりタイミングバスを制御するので、簡単
な回路構成で電圧安定化のためのタップ切り換えを円滑
に行うことができる。しかも、点弧タイミングを遅らす
ことなく、一方のトライアックが消弧したからトライア
ックの端子間に電圧が確立するまでの僅から遅れだけ
で、次のトライアックを点弧することができる。
第3図は各トライアックの点弧制御回路の他の構成例
を示す図である。
第3図において、ダイオードD1、D2、トランジスタQ1
からなる回路が電圧零検出回路を構成し、トランジスタ
Q2によりタイミングバスを制御するように構成してい
る。また、ゲート制御信号は、ホトダイオードとホトト
ランジスタからなるホトカプラPCに供給し、その出力信
号により点弧回路のトランジスタQ3のオン/オフを制御
している。
動作を簡単に説明すると、トライアックTHの端子間電
圧が零の場合には、トランジスタQ1がオフになっている
ので、トランジスタQ2には制御電源よりベースバイアス
が印加されてオンになる。したがって、タイミングバス
は、制御電源のマイナス側と同電位となっている。トラ
イアックTHの端子間電圧が零でなくなると、トランスの
タップ側(図示上方)の電位がプラスの場合には、その
電圧がダイオードD1を通してトランジスタQ1にベースバ
イアスとして印加されるので、トランジスタQ1がオンに
なり、その結果、トランジスタQ2のベース・エミッタ間
が短絡されてトランジスタQ2がオフになる。また、負荷
側(図示下方)の電位がプラスの場合には、その電圧が
ダイオードD2を通してトランジスタQ2のベース・エミッ
タ間に逆バイアスとして印加されるので、トランジスタ
Q2がオフになる。このようにしてワイヤドオア接続され
た各トライアックの点弧制御回路(図示省略)において
トランジスタQ2が全てオフになると、ホトカプラPCの出
力によりトランジスタQ3をオンにし、トライアックTHに
点弧信号を供給することができるようになる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例で
は、タップ切り換え手段として双方向制御整流素子を用
いたが、一方向制御整流素子の逆並列接続回路、その他
のスイッチング素子、回路を用いてもよいことはいうま
でもない。また、基準電圧を分圧してそれぞれのコンパ
レータに応じた基準電圧を印加するように構成したが、
各コンパレータに対して同じ基準電圧を印加し、検出電
圧を各コンパレータに応じて分圧して印加するように構
成してもよい。さらには、電源側と負荷側のタップを切
り換える方式として、電源側のタップ間ピッチを大きく
し、電源側の1タップ毎に負荷側で全タップを順次切り
換えるようにしたが、トライアックTH1〜TH3を接続した
負荷側のタップ間ピッチよりトライアックTH4とTH5を接
続した電源側のタップ間ピッチを小さくしてその制御幅
がトライアックH1→TH2→TH3による切り換え制御幅のほ
ぼ1/2になるように構成し、電源電圧が変動して高くな
ってゆくにしたがって、トライアックH1→TH2→TH3と切
り換える中間においてTH5とTH4の切り換えを行うように
してもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、双
方向制御整流素子を用い、その電流の零点付近で切り換
えるように構成する共に、電源投入時には、基準電圧を
一定の時定数で立ち上げるように構成したので、電源投
入時の動作が不安定になるのを防ぐことができ、装置へ
の異常電圧の印加、電源安定化の切り換え動作に伴うノ
イズの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る交流安定化電源装置の1実施例を
示す図、第2図は点弧制御回路の構成例を示す図、第3
図は点弧制御回路の他の構成例を示す図である。 1〜4……コンパレータ、5〜7と11〜13……反転回
路、8〜10……ナンド回路、CN……電圧検出制御回路、
TG……点弧制御回路、TR……タップ付変圧器、TH1〜TH5
……双方向制御整流素子、D……ダイオード回路、T1〜
T3……制御信号出力トランジスタ、RF1とRF2……整流平
滑回路、ST……ソフトスタート回路、RG……定電圧発生
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05F 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧調整用に複数のタップを有するトラン
    ス、各タップに接続される複数のスイッチング手段、基
    準電圧との比較により電源電圧を検出してタップ選択の
    制御信号を発生する制御信号発生手段、及び複数のスイ
    ッチング手段がオフになったことを検出してタップ選択
    の制御信号によりスイッチング手段を点弧する点弧手段
    を備えると共に、制御信号発生手段は、電源投入後に基
    準電圧を一定の時定数で立ち上げる立ち上げ制御回路を
    有することを特徴とする立ち上げ制御回路を備えた交流
    安定化電源装置。
  2. 【請求項2】立ち上げ制御回路は、コンデンサの充電を
    一定の時定数で行い、放電を高速で行う充放電回路で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の立ち上げ制御回
    路を備えた交流安定化電源装置。
  3. 【請求項3】制御信号発生手段は、電源電圧を基準電圧
    と比較し基準電圧より大きい判定信号を生成する複数の
    電圧比較回路、及び論理処理により予め設定された順位
    で最優先の判定信号をタップ選択の制御信号として選択
    すると共に最も高い電圧による判定信号を過電圧の検出
    出力とし全ての判定信号の出力を遮断するように構成し
    た優先処理回路を有することを特徴とする請求項1記載
    の立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置。
JP2158081A 1990-06-15 1990-06-15 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置 Expired - Lifetime JP2840790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158081A JP2840790B2 (ja) 1990-06-15 1990-06-15 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2158081A JP2840790B2 (ja) 1990-06-15 1990-06-15 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0452812A JPH0452812A (ja) 1992-02-20
JP2840790B2 true JP2840790B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=15663877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2158081A Expired - Lifetime JP2840790B2 (ja) 1990-06-15 1990-06-15 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2840790B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4687372B2 (ja) * 2005-10-13 2011-05-25 パナソニック株式会社 発熱体収納函冷却装置の電源安定化回路
EP2085854A4 (en) 2006-12-05 2012-09-05 Panasonic Corp APPARATUS FOR STABILIZING THE POWER SUPPLY OF THE COOLING DEVICE FOR A HEATER HOUSING

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0452812A (ja) 1992-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6914793B2 (en) Method and apparatus providing a multi-function terminal for a power supply controller
JP2561729B2 (ja) タップ切り換え交流電源安定化装置
EP2082244B1 (en) Current limit detector
KR101171431B1 (ko) 온도보상제어기능을 갖는 전력시스템
KR20050001354A (ko) 스위칭형 dc-dc 컨버터
US10505441B2 (en) Voltage regulation system, regulator chip and voltage regulation control method
KR100320672B1 (ko) 스위칭 제어 집적회로
JP2016163533A (ja) 絶縁型のdc/dcコンバータおよびそのフィードバック回路、それを用いた電源装置、電源アダプタおよび電子機器
US4849845A (en) Transient suppressor
US7928709B2 (en) Voltage regulator and AC-DC converter
JP2008206349A (ja) 電子機器
JP2840790B2 (ja) 立ち上げ制御回路を備えた交流安定化電源装置
JP2000358370A (ja) 多出力直流安定化電源装置
TWI812319B (zh) 快充協定晶片及其系統
US4085358A (en) Regulated DC to DC power supply with automatic recharging capability
JP2007116890A (ja) スイッチング電源装置、半導体装置、および制御方法
JPH0452813A (ja) 過電圧保護回路を備えた交流安定化電源装置
CN114793060A (zh) 线性稳压器和电源管理芯片
JP2857442B2 (ja) 電源装置の低電圧検出装置
JPH0452814A (ja) 零電流検出回路を備えた交流安定化装置
RU2180464C2 (ru) Источник питания с защитой от перегрузок
JPH0274149A (ja) チョッパ装置
JP2002354812A (ja) 並列運転システム
JP4329463B2 (ja) コンデンサ充電回路
KR20240025409A (ko) 이그니션 웨이크업 회로

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term