JP2839731B2 - 放流弁を有する水力発電設備の制御方法 - Google Patents
放流弁を有する水力発電設備の制御方法Info
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- Y02E10/20—Hydro energy
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- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
Description
設備の制御方法に関する。
備えている一般的な水力発電所の概略構成図である。図
に示すように、上流河川より取水池1に取水される水
は、導水路2を経て上水槽3に集められる。上水槽3に
は水圧鉄管4の頂端部が接続されており、その水圧鉄管
4の下端部は2つに分岐し、一方は水車5が接続され、
他方は発電には使用しない余水を放流する放流弁7が接
続されている。上水槽3に集められた水は、上水槽3か
ら水圧鉄管4を経て流下せしめられ水車5に供給され
る。水車5においては図示しないガイドベーンによって
その水量が制御され、水車5のランナに作用してそのラ
ンナが回転駆動され、そのランナに直結した水車主軸を
介して発電機6が回転され電気エネルギーが発生され
る。
とは、最近の流れ込み式の小規模水力発電所の傾向であ
る。すなわち、流れ込み式の水力発電所においては水車
の発電に使われる水量より上水槽3に流れ込む水量が多
い場合に備えて、余分な水を上水槽3から図示していな
い放水庭に直接放流するバイパス水路(余水路と呼ばれ
ている)が必要であったが、こうした放流弁7を備え、
これを開口することにより余分の水を放水庭に放流する
ことができるので、余水路を省略することができ、発電
所の建設コストを大幅に低減することができる。
の負荷が減少して水車5に供給される水量が減少する場
合、或いは水車5が停止し水車5に供給される水量が0
となるような場合には、水圧鉄管4を流下する水量は急
激に減少するか又は0となる。一方、導水路2に流入す
る水量は急激には変わらないので過渡時に上水槽3へ対
する流入量と流出量のアンバランスより上水槽3内の水
量が増加し水位が上昇する。このため、水車5の流量変
化に応じて素早く放流弁7を制御することが、この種放
流弁を有する流れ込み式発電所では重要となる。
所において、従来用いられてきた制御方法は、図5のブ
ロック図に示すように、上水槽3の水位変化を上水槽水
位検出装置8で検出し、これが規定値以上になったと
き、はじめて放流弁7を開口するものであった。すなわ
ち、上水槽3の水位が規定値以上になると、放流弁制御
装置9により放流弁7が開制御され余水が放流弁7より
放流されるので、上水槽3の水位が定められた最大水位
以上になることが防止される。また水車制御装置13は
出力指令を受けて水車5を制御して、それにより発電機
の出力は制御される。
時の上水槽水位、放流弁開度および水車ガイドベーン開
度の時間変化の一例を示すものである。
方法によると、上水槽水位が所定値以上に達してはじめ
て放流弁により余水を放流するため、水車負荷遮断時お
よび水車非常停止時には、水車負荷遮断および水車非常
停止から放流弁開動作までの時間遅れが大きい。従っ
て、上水槽水位の変動が大きくなるため、上水槽水位の
容量を大きく設定する必要があり、その結果、上水槽設
置費用が増加するため、発電出力に対する建設コストが
高くなる等の問題があった。
で、その目的は放流弁を時間遅れなしに制御し上水槽水
位の変動を小さくして、上水槽水位の容量を小さくする
ようにした放流弁を有する水力発電設備の制御方法を提
供することにある。 [発明の構成]
に、本発明の放流弁を有する水力発電設備の制御方法
は、1つの上水槽に複数台の水車と複数台の放流弁又は
バイパス弁等のバルブが接続されている水力発電設備に
おいて、前記上水槽の水位を制御する際に、まず、それ
ぞれの水車、バルブについて、その任意のガイドベーン
開度に対して等価水口開度変数を規定し、目標とする上
水槽水位と実際の上水槽水位の差に応じてその水力発電
設備全体で必要な全等価水口開度a0 を算定し、一方運
転中の全水車の等価水口開度の合計Σai を算定し、a
0 とΣai の差av を求め、この差av が正の時は接続
している全バルブの等価水口開度の合計がav に等しく
なるように、バルブの開度を常時制御するように構成し
たことを特徴とする。
定方法及び全等価水口開度算定方法について説明する。
水車のガイドベーン開度の変動分Δag に対して流量変
動を生じさせない放流弁の開度変動Δavgを直ちに算定
しなければならないために、便宜上、相互に加算・減算
できる等価水口開度を水車及び放流弁に対して定義す
る。図2(a),(b)はその一例を示す。等価水口開度に水
車有効落差又は放流弁の損失落差の1/2乗を乗じたも
のが、水車または放流弁を通過する流量になるように定
めればよい。このようにすれば、水車のガイドベーン開
度が等価水口開度でΔa減少又は増加した時は放流弁の
開度を等価水口開度がΔav だけ増加又は減少するよう
に開口すればよい。これらの線図は水車の性能特性と放
流弁の損失特性から容易に算出できる。
水位を常時監視しそれが目標値よりずれた場合は、その
ずれ量に応じて発電所全体の全等価水口開度a0 を変化
させた指令を出し、全等価水口開度a0 と全水車の等価
水口開度(a1 ,a 2,…)の合計Σai との間に正の
差が生じた時は、その等価水口開度の差に対応した分量
だけ、放流弁開度を調整すればよい。
れた上水槽の水位と目標上水槽の水位との差により演算
される全等価水口開度a0 と要求される負荷により決ま
る全水車の等価水口開度(a1 ,a2,…)の合計Σa
i との差として次式により求められる。
間遅れ無しに放流弁が開制御され、放流弁によって余水
が放流されるので、上水槽水位の変動が非常に小さい。
このため従来よりも上水槽水位の容量を小さくすること
が可能となり、上水槽設置費用の低減化を図ることがで
きる。
る。図1は本発明の一実施例のブロック構成図である。
図に示すように、上水槽3には水位検出装置8が設けら
れており、検出された上水槽水位は等価水口開度演算装
置9に入力される。この等価水口開度演算装置9は、上
水槽水位を一定にするための制御装置であり、検出され
た上水槽水位WH と目標上水槽水位WH0との差分に応じ
て、その差分を0にするような全等価水口開度a0 の増
加・減少分を算定し、現状の全等価水口開度a0 にその
値を加算・減算した必要な全等価水口開度a0 を演算し
て放流弁開度演算装置10に出力する。
ン開度検出装置11が設けられており、検出された各々
の水車のガイドベーン開度(a1g, a2g, ……)は各々
の水車の等価水口開度(a1 ,a 2,……)に変換さ
れ、変換された等価水口開度(a1 ,a 2,…)は、放
流弁開度演算装置10に入力される。そして、放流弁開
度演算装置10では等価水口開度演算装置9より入力さ
れた全等価水口開度a0 と各々の水車の等価水口開度
(a1 ,a 2,…)の合計Σai より放流弁等価水口開
度aV が前記の放流弁開度計算式 av =a0 −Σai
によって演算され、放流弁制御装置12に入力される。
放流弁制御装置12は放流弁開度演算装置10より入力
された放流弁等価水口開度aV がaV ≧0の場合には放
流弁開度を前記放流弁等価水口開度aV に対応する放流
弁開度aVGに制御し、放流弁等価水口開度aV がaV <
0の場合には水車制御装置13に複数台の水車のガイド
ベーン開度を制限する信号を出力して水車制御装置13
によりガイドベーン開度が絞られる。
水車に停止命令が発せられた時は、その停止命令によっ
て当該水車のガイドベーンが閉動作せしめられ、当該水
車に流入する水量は減少する。それと同時に当該水車の
ガイドベーン開度検出装置11により当該水車のガイド
ベーン開度ag が検出されて放流弁開度演算装置10に
入力される。すると、放流弁開度演算装置10は当該水
車の水量の減少分、放流弁流量を増加させるため放流弁
等価水口開度av を放流弁制御装置12に入力し、放流
弁制御装置12により放流弁開度が放流弁等価水口開度
av に対応する放流弁開度avgに制御される。したがっ
て、当該水車に流入する水量は減少するが、時間遅れな
しに放流弁流量を増加せしめるため水圧鉄管4に流入す
る水量の変動は非常に小さく、その結果水車停止時にお
ける上水槽水位の変動は非常に小さくなる。
る上水槽水位、放流弁流量及び水車流量の時間変化の一
例を示したものであり、従来の制御方法による水車停止
時における上水槽水位、放流弁流量及び水車流量の時間
変化を示す図6と比較すると、本発明の制御方法は水車
ガイドベーン閉鎖開始時間t1 に対する放流弁開動作開
始時間t2 の遅れが非常に小さくし、上水槽水位の変動
を非常に小さくしていることが分かる。
水車が停止せしめられると時間遅れ無しに放流弁が開制
御され、放流弁によって余水が放流される。したがっ
て、上水槽水位の変動が非常に小さいため従来よりも上
水槽水位の容量を小さくすることが可能となり、上水槽
設置費用の低減化を図ることができる。
車ガイドベーン開度及び放流弁開度との関係を示す図。
水槽水位、放流弁流量及び水車流量の時間変化の一例を
示す図。
図。
槽水位、放流弁流量及び水車流量の時間変化の一例を示
す図。
5…水車、6…発電機7…放流弁、8…上水槽水位検出
装置、9…等価水口開度演算装置、10…放流弁開度演
算装置、11…水車ガイドベーン開度検出装置、12…
放流弁制御装置、13…水車制御装置。
Claims (1)
- 【請求項1】1つの上水槽に複数台の水車と複数台の放
流弁又はバイパス弁等のバルブが接続されている水力発
電設備において、前記上水槽の水位を制御する際に、ま
ず、それぞれの水車、バルブについて、その任意のガイ
ドベーン開度に対して等価水口開度変数を規定し、目標
とする上水槽水位と実際の上水槽水位の差に応じてその
水力発電設備全体で必要な全等価水口開度a0 を算定
し、一方運転中の全水車の等価水口開度の合計Σai を
算定し、a0 とΣai の差av を求め、この差av が正
の時は接続している全バルブの等価水口開度の合計がa
v に等しくなるように、バルブの開度を常時制御するよ
うに構成したことを特徴とする放流弁を有する水力発電
設備の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3040189A JP2839731B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 放流弁を有する水力発電設備の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3040189A JP2839731B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 放流弁を有する水力発電設備の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04278608A JPH04278608A (ja) | 1992-10-05 |
JP2839731B2 true JP2839731B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=12573834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3040189A Expired - Lifetime JP2839731B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 放流弁を有する水力発電設備の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2839731B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104503492A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-04-08 | 武汉大学 | 一种封闭式水箱的水位调节装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7437333B1 (en) * | 2002-06-12 | 2008-10-14 | Herrin Gregg A | Method and system for providing an energy cost estimation for a water distribution network |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP3040189A patent/JP2839731B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN104503492A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-04-08 | 武汉大学 | 一种封闭式水箱的水位调节装置 |
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JPH04278608A (ja) | 1992-10-05 |
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