JP2839659B2 - 変圧器の外部冷却器 - Google Patents
変圧器の外部冷却器Info
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- JP2839659B2 JP2839659B2 JP16270190A JP16270190A JP2839659B2 JP 2839659 B2 JP2839659 B2 JP 2839659B2 JP 16270190 A JP16270190 A JP 16270190A JP 16270190 A JP16270190 A JP 16270190A JP 2839659 B2 JP2839659 B2 JP 2839659B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、変圧器内部と外部冷却器内部の流体密度差
により変圧器と外部冷却器との間を流体が自然循環する
変圧器の外部冷却器に関する。
により変圧器と外部冷却器との間を流体が自然循環する
変圧器の外部冷却器に関する。
（従来の技術） 変圧器の外部冷却器は、一般に第２図に示すような構
成を有する。第２図に示すように、変圧器と外部冷却器
との間を自然循環する流体Ａは、変圧器103の上部より
上部配管104を経て外部冷却器101に流入する。この外部
冷却器には垂直方向の流路を有する多数枚のパネル102
が設けられており、流体Ａは、外部冷却器101内で分岐
され、各々のパネル内を垂直方向に流れながら冷却され
た後、下部配管105に集められて、変圧器103の下部に戻
る。なお、第２図において符号ｇは重力方向を示したも
のであり、矢印は流体Ａの流れを示したものである。
成を有する。第２図に示すように、変圧器と外部冷却器
との間を自然循環する流体Ａは、変圧器103の上部より
上部配管104を経て外部冷却器101に流入する。この外部
冷却器には垂直方向の流路を有する多数枚のパネル102
が設けられており、流体Ａは、外部冷却器101内で分岐
され、各々のパネル内を垂直方向に流れながら冷却され
た後、下部配管105に集められて、変圧器103の下部に戻
る。なお、第２図において符号ｇは重力方向を示したも
のであり、矢印は流体Ａの流れを示したものである。
周知のように、このような変圧器と外部冷却器との間
を循環する流体は、変圧器内部と外部冷却器内部の流体
密度差により自然循環する。このとき流体Ａの循環力が
不足すると、変圧器103の上部での流体Ａの温度が上昇
するため、従来は外部冷却器101の高さＨを高くして循
環力が不足しないようにしていた。しかし、変圧器103
を建物内部に設置する場合などのように、外部冷却器10
1の高さを高くできないときは、パネル102の枚数を増加
させ、外部冷却器101の放熱面積を増やすことにより、
変圧器103の上部での流体Ａの温度上昇を防止してい
た。しかしながら、パネル枚数を増加させると、外部冷
却器101のコストと設置面積が大きくなってしまうとい
う問題点があった。
を循環する流体は、変圧器内部と外部冷却器内部の流体
密度差により自然循環する。このとき流体Ａの循環力が
不足すると、変圧器103の上部での流体Ａの温度が上昇
するため、従来は外部冷却器101の高さＨを高くして循
環力が不足しないようにしていた。しかし、変圧器103
を建物内部に設置する場合などのように、外部冷却器10
1の高さを高くできないときは、パネル102の枚数を増加
させ、外部冷却器101の放熱面積を増やすことにより、
変圧器103の上部での流体Ａの温度上昇を防止してい
た。しかしながら、パネル枚数を増加させると、外部冷
却器101のコストと設置面積が大きくなってしまうとい
う問題点があった。
（発明が解決しようとする課題） 上記問題点を解決するために、本発明は、高さが低く
ても設置面積を大きくすることなく、高い流体の循環力
を得ることを可能とする変圧器の外部冷却器を提供する
ことを目的とする。
ても設置面積を大きくすることなく、高い流体の循環力
を得ることを可能とする変圧器の外部冷却器を提供する
ことを目的とする。
［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は、変圧器内のコ
イルを冷却した後の流体を変圧器の外部に導いて冷却し
た後に自然循環力で変圧器内に戻す自然循環式の外部冷
却器であって、前記変圧器内のコイルを冷却した後の流
体を複数の分岐口を介して外部へ送り出す分岐手段と、
この分岐手段を経由して外部に送り出された前記流体を
集めて前記変圧器内に戻す集合手段と、この集合手段と
前記分岐手段の各分岐口との間にそれぞれ接続され、そ
れぞれが上記各分岐口から送り出された流体を実質的に
水平方向へ流す水平流路および該水平流路を通った流体
を実質的に重力方向へ流して前記集合手段に導く垂直流
路とを備えた複数のパネルとを具備してなることを特徴
としている。
イルを冷却した後の流体を変圧器の外部に導いて冷却し
た後に自然循環力で変圧器内に戻す自然循環式の外部冷
却器であって、前記変圧器内のコイルを冷却した後の流
体を複数の分岐口を介して外部へ送り出す分岐手段と、
この分岐手段を経由して外部に送り出された前記流体を
集めて前記変圧器内に戻す集合手段と、この集合手段と
前記分岐手段の各分岐口との間にそれぞれ接続され、そ
れぞれが上記各分岐口から送り出された流体を実質的に
水平方向へ流す水平流路および該水平流路を通った流体
を実質的に重力方向へ流して前記集合手段に導く垂直流
路とを備えた複数のパネルとを具備してなることを特徴
としている。
（作 用） 本発明によれば、変圧器から外部冷却器に導入された
流体は、外部冷却器内で、まず流体を実質的に水平に流
す水平流路に通され、その後この水平流路に連続し、水
平流路からの流体を実質的に垂直（重力方向）に流す垂
直流路に通される。このような構造を有する外部冷却器
では、流体が水平流路を流れる間に冷却されるので、水
平流路の出口では流体の密度が増加した状態にある。す
なわち、垂直流路に至るまでに密度が十分に増加してい
る。このため、流体を実質的に垂直に流す流路のみを有
する従来の外部冷却器よりも、外部冷却器における重力
による圧力回復が増加し、循環力が大きくなる。したが
って、冷却能力が増加し、外部冷却器の高さを高くせ
ず、かつパネル枚数を増加しなくても十分な変圧器の冷
却を行なうことができる。
流体は、外部冷却器内で、まず流体を実質的に水平に流
す水平流路に通され、その後この水平流路に連続し、水
平流路からの流体を実質的に垂直（重力方向）に流す垂
直流路に通される。このような構造を有する外部冷却器
では、流体が水平流路を流れる間に冷却されるので、水
平流路の出口では流体の密度が増加した状態にある。す
なわち、垂直流路に至るまでに密度が十分に増加してい
る。このため、流体を実質的に垂直に流す流路のみを有
する従来の外部冷却器よりも、外部冷却器における重力
による圧力回復が増加し、循環力が大きくなる。したが
って、冷却能力が増加し、外部冷却器の高さを高くせ
ず、かつパネル枚数を増加しなくても十分な変圧器の冷
却を行なうことができる。
（実施例） 第１図は、本発明の変圧器の外部冷却器の一実施例を
示したものである。外部冷却器１には、分岐管２と集合
管３の間に多数枚の水平流路4a及びこれに連続する垂直
流路4bを有するカギ形の形状のパネル４が多数枚設けら
れている。変圧器と外部冷却器との間を自然循環する流
体Ａは、変圧器５の上部より分岐管２に入り、この分岐
管２に複数設けられた分岐口によって多数枚のパネル４
に分岐される。パネル４内では水平流路4aを水平方向に
流れた後、垂直流路4bを垂直方向に流れ、集合管３にお
いて合流し、変圧器５に戻る。このような流体Ａの流れ
は、パネル４の入口と出口とにおける流体の密度差によ
り生ずる。
示したものである。外部冷却器１には、分岐管２と集合
管３の間に多数枚の水平流路4a及びこれに連続する垂直
流路4bを有するカギ形の形状のパネル４が多数枚設けら
れている。変圧器と外部冷却器との間を自然循環する流
体Ａは、変圧器５の上部より分岐管２に入り、この分岐
管２に複数設けられた分岐口によって多数枚のパネル４
に分岐される。パネル４内では水平流路4aを水平方向に
流れた後、垂直流路4bを垂直方向に流れ、集合管３にお
いて合流し、変圧器５に戻る。このような流体Ａの流れ
は、パネル４の入口と出口とにおける流体の密度差によ
り生ずる。
第３図は、流体Ａが外部冷却器１中を流れるときの外
部冷却器１の高さＨと流体密度ρとの関係の一例を表す
グラフである。第３図の実線で示すように、流体Ａは外
部冷却器１のパネル４の入口の高さHinにおいて流体密
度ρ１で流入し、水平方向に流れながらさらに冷却され
て密度ρ２になる。そして、垂直方向に流れながらさら
に冷却され密度ρ３で高さHoutのパネル４出口から流出
して変圧器内に導入される。また第３図の点線は、高さ
Hinの密度・ρ１で流入し、高さHin、密度ρ３で流出す
る条件は同じであるが、従来のようにパネルが水平方向
の流路を持たない場合の高さＨと流体密度ρとの関係を
示している。第３図の実線と点線との比較から明らかな
ように、水平方向と垂直方向との両方の流路があるパネ
ル４を用いることにより、循環力は（重力加速度×第２
図の斜線部の面積）だけ大きくなる。すなわち、第１図
に示す外部冷却器によると、外部冷却器の高さが同一で
あっても、優れた流体の循環力を示す。その結果、パネ
ル枚数や長さを少なくする効果を有し、外部冷却器のコ
スト設置面積を減少させることができる。
部冷却器１の高さＨと流体密度ρとの関係の一例を表す
グラフである。第３図の実線で示すように、流体Ａは外
部冷却器１のパネル４の入口の高さHinにおいて流体密
度ρ１で流入し、水平方向に流れながらさらに冷却され
て密度ρ２になる。そして、垂直方向に流れながらさら
に冷却され密度ρ３で高さHoutのパネル４出口から流出
して変圧器内に導入される。また第３図の点線は、高さ
Hinの密度・ρ１で流入し、高さHin、密度ρ３で流出す
る条件は同じであるが、従来のようにパネルが水平方向
の流路を持たない場合の高さＨと流体密度ρとの関係を
示している。第３図の実線と点線との比較から明らかな
ように、水平方向と垂直方向との両方の流路があるパネ
ル４を用いることにより、循環力は（重力加速度×第２
図の斜線部の面積）だけ大きくなる。すなわち、第１図
に示す外部冷却器によると、外部冷却器の高さが同一で
あっても、優れた流体の循環力を示す。その結果、パネ
ル枚数や長さを少なくする効果を有し、外部冷却器のコ
スト設置面積を減少させることができる。
なお、水平流路4aと垂直流路4bの長さの比は、設置個
所の高さ及び面積に応じて適宜選択することが可能であ
る。
所の高さ及び面積に応じて適宜選択することが可能であ
る。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、変圧器と外部
冷却器間を循環する流体の循環力を大きくすることがで
きるため、冷却能力を低下させずに外部冷却器のパネル
枚数や外部冷却器の高さを減少させることができるの
で、高さの低い設置個所においても設置可能であり、外
部冷却器のコスト及び設置面積を小さくすることができ
る。
冷却器間を循環する流体の循環力を大きくすることがで
きるため、冷却能力を低下させずに外部冷却器のパネル
枚数や外部冷却器の高さを減少させることができるの
で、高さの低い設置個所においても設置可能であり、外
部冷却器のコスト及び設置面積を小さくすることができ
る。
第１図は、本発明の変圧器の外部冷却器の一実施例を示
す斜視図、第２図は、従来の変圧器の外部冷却器を示す
図、第３図は、外部冷却器の高さＨと流体密度ρとの関
係を説明するグラフ図である。 1,101……外部冷却器、２……分岐管、３……集合管、
4,102……パネル、5,103……変圧器
す斜視図、第２図は、従来の変圧器の外部冷却器を示す
図、第３図は、外部冷却器の高さＨと流体密度ρとの関
係を説明するグラフ図である。 1,101……外部冷却器、２……分岐管、３……集合管、
4,102……パネル、5,103……変圧器
Claims (1)
- 【請求項１】変圧器内のコイルを冷却した後の流体を変
圧器の外部に導いて冷却した後に自然循環力で変圧器内
に戻す自然循環式の外部冷却器であって、前記変圧器内
のコイルを冷却した後の流体を複数の分岐口を介して外
部へ送り出す分岐手段と、この分岐手段を経由して外部
に送り出された前記流体を集めて前記変圧器内に戻す集
合手段と、この集合手段と前記分岐手段の各分岐口との
間にそれぞれ接続され、それぞれが上記各分岐口から送
り出された流体を実質的に水平方向へ流す水平流路およ
び該水平流路を通った流体を実質的に重力方向へ流して
前記集合手段に導く垂直流路とを備えた複数のパネルと
を具備してなることを特徴とする変圧器の外部冷却器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16270190A JP2839659B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 変圧器の外部冷却器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16270190A JP2839659B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 変圧器の外部冷却器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0456110A JPH0456110A (ja) | 1992-02-24 |
| JP2839659B2 true JP2839659B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=15759661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16270190A Expired - Fee Related JP2839659B2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 変圧器の外部冷却器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2839659B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62210607A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 軟磁性合金膜及びその形成法 |
| JP2529274B2 (ja) * | 1987-07-10 | 1996-08-28 | 松下電器産業株式会社 | 窒化合金膜の熱処理方法 |
-
1990
- 1990-06-22 JP JP16270190A patent/JP2839659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0456110A (ja) | 1992-02-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |