JP2838464B2 - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLSIや液晶ディスプ
レイに用いられる薄膜トランジスタおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開昭60−13625
9号公報に開示されたこの種従来の薄膜トランジスタ
(以下、TFTと略称する)の構造を示す断面図であ
る。図において、1は基板、2は絶縁膜、3はゲート電
極、4はゲート絶縁膜、5aはチャネルポリシリコン層
5中に形成されたソース領域、5bは活性層であるチャ
ネル領域、5cはドレイン領域で、以上の3〜5cがT
FT領域となる。6はシリコン酸化膜で、リンやボロン
を含んだ平坦化膜である。7はTFTの保護膜としてシ
リコン酸化膜6の上にプラズマCVD法により0.5〜
1.0μmの厚さに形成されたプラズマシリコン窒化膜
(以下、P−SiN膜と略称する)である。
【0003】次にP−SiN膜7の役割について説明す
る。P−SiN膜7は上記の通り、本来はTFTの保護
膜として形成されるものであるが、プラズマCVD法で
形成されることからその膜中に水素を多く含み、膜形成
後のアニール処理によって上述した水素がシリコン酸化
膜6を通過してTFTのチャネル領域5bに入り込む。
これにより、チャネル領域をなすポリシリコン中のトラ
ップ準位が入り込んだ水素原子によって終端されトラッ
プ密度が減少する(水素化という)。結果として、図6
に示すように、TFTのオフ電流(Vd<0,Vg=0の
条件)が低減し、オン電流(Vg=Vd<0の条件)が増
大してTFTとしては好ましい特性が得られる。
【0004】次に、信頼性を評価するため、バイアス高
温ストレス試験(以下、BTストレスと略称する)を加
えてドレイン電流−ゲート電圧特性がどの程度変化する
かを調べた結果について説明する。図7はその特性結果
で、BTストレスによってVth(しきい値電圧)が負方
向に変動しオン電流が減少する。このVth変動をP−S
iN膜7からの水素化有無で比較すると、図8に示すよ
うに、水素化を行ったTFTの方がVth変動が大きいこ
とが判った。このことから、Vth変動は、TFTのチャ
ネルポリシリコン中のSi−H結合が解離してゲート電
極のシリコン酸化膜の酸素原子と反応しOH分子となっ
て拡散していくとともに、界面に正の固定電荷と界面準
位を生成するために生じると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のTFTは以上の
ように、P−SiN膜7を設けることによりいわゆる水
素化の現象でオフ電流が減少しオン電流が増大するとい
う良好な特性を有するが、反面、BTストレスによる特
性変化が大きくなり、長期信頼性で劣るという問題点が
あった。
【0006】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、特性を損なわずしかも長期信頼
性の高いTFTおよびその製造方法を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、チャネルと
なる活性層、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース領域お
よびドレイン領域からなるトランジスタ領域と、上記活
性層の上方にプラズマCVD法で形成された第1のシリ
コン窒化膜とを備え、第1シリコン窒化膜中の水素を活
性層中に移動させることによって活性層の水素化を行な
う薄膜トランジスタである。上述のような薄膜トランジ
スタにおいて、請求項1に記載の発明の特徴は、活性層
と第1シリコン窒化膜との間にLPCVD法で形成され
た第2のシリコン窒化膜を設けたことにある。請求項2
に記載の発明の特徴は、活性層と第1のシリコン窒化膜
との間に水素の通過を抑制する第2のシリコン窒化膜を
設けたことにある。第2シリコン窒化膜の膜厚は、好ま
しくは、50〜150オングストロームである。1つの
実施例では、活性層と第2のシリコン窒化膜との間にシ
リコン酸化膜を含む。シリコン酸化膜の膜厚は、好まし
くは、10〜150オングストロームである。このシリ
コン酸化膜は、好ましくは、熱酸化法で形成される。請
求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法は、基板の
上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極を覆うよ
うに基板の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート
絶縁膜を間に介在させて、ゲート電極を覆うように、チ
ャネルとなる活性層および該活性層を両側から挟むソー
ス領域とドレイン領域とからなる半導体層を形成する工
程と、半導体層の上に、減圧化学気相成長法によりLP
CVDシリコン窒化膜を形成する工程と、LPCVDシ
リコン窒化膜の上にシリコン酸化膜を形成する工程と、
上記シリコン酸化膜の上にプラズマ化学気相成長法によ
り、プラズマシリコン窒化膜を形成する工程と、プラズ
マシリコン窒化膜中の水素をLPCVDシリコン窒化膜
を通過させて活性層中に移動させることによって活性層
の水素化を行なう工程とを備える。1つの実施例では、
半導体層を形成した後、LPCVDシリコン窒化膜を形
成するのに先立ち、半導体層の表面を熱酸化しそれによ
って半導体層の表面に酸化膜を形成する工程をさらに備
える。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】この発明に係るTFTにおいては、上層の第1
のシリコン窒化膜であるP−SiN膜から下方へ拡散し
てくる水素が活性層との間に設けた第2のシリコン窒化
膜であるLPCVDシリコン窒化膜によって適当に調整
され、特にその膜厚を50〜150オンク゛ストロームの範囲に
設定することによりオフ電流の低減とVth変動の抑制と
が共に満足される。
【0013】また、新たに設けたシリコン酸化膜がLP
CVD窒化膜の活性層への接触を防ぎ、その界面特性を
改善する。特に、シリコン酸化膜の膜厚を10〜150
オンク゛ストロームの範囲に設定することにより、オフ電流の増
大が効果的に防止される。また、このシリコン酸化膜
を、活性層の表面を熱酸化することにより形成すること
により、活性層の結晶性が良好となり、その厚さも減少
してオフ電流が減少する。
【0014】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例による
TFTの構造を示す断面図である。図において、1〜7
は従来と同様のものであり、重複する説明は省略する。
8はチャネルポリシリコン層5の上部に形成された第2
のシリコン酸化膜(ここでは6を第1のシリコン酸化膜
とする)で、その詳細は後述する。9は更に第2のシリ
コン酸化膜8の上部に形成された層間シリコン窒化膜で
ある。
【0015】先ず、この層間シリコン窒化膜9について
説明する。層間シリコン窒化膜9は700〜800℃の
LPCVD法により形成され、同じシリコン窒化膜でも
P−SiN膜7とは異なり、水素原子をほとんど含ま
ず、更に水素原子を通過させにくいというP−SiN膜
7とは対称的な性質を有している。従って、この対称的
な特性を有する層間シリコン窒化膜9をP−SiN膜7
とチャネル領域5bとの間に介在させることにより、P
−SiN膜7からチャネル領域5bへ拡散入り込む水素
原子の量を制御することができる。もっとも、水素原子
の供給源であるP−SiN膜7の膜厚を変化させること
によっても、チャネル領域5bへの水素原子の量をある
程度調整することは可能であるが、P−SiN膜7は本
来TFTの保護膜としての機能を担っているものであ
り、その膜厚調整には自ずと限度があり、TFTの特性
と信頼性とのバランスをとるといった微妙な調整手段と
しては適していない。
【0016】次に、図2により層間シリコン窒化膜9の
膜厚をどう設定するかについて説明する。図2に示すよ
うに、層間シリコン窒化膜9の膜厚が薄いと、従来のよ
うに、P−SiN膜7によるいわゆる水素化の効果が大
きく、オフ電流は十分小さくなるが反面Vth変動は増大
して長期信頼性が低下する。反対に、層間シリコン窒化
膜9の膜厚が厚いと、Vth変動は減少するがオフ電流が
増加して特性が悪化する。
【0017】今、このTFTが4メガビットスタティッ
クランダムアクセスメモリ(4M−SRAM)の負荷素
子として使用される場合を想定すると、スタンバイ電流
は0.4μA程度以下に抑える必要があり、これは、T
FTのオフ電流100fA以下に相当する。また、4M
−SRAMの使用電圧が3〜5Vであることから、必要
な長期信頼性を確保するためには、BTストレスによる
th変動を0.5V以下に抑える必要がある。そして、
メモリの容量が更に増大した場合を考えると、バッテリ
容量の制約等の条件からスタンバイ時の消費電力は増大
させ得ないのでオフ電流は上記値より更に小さく抑える
必要がある。また、使用電圧も低減していく方向にある
ので、Vth変動も増やすことができない。従って、両者
の制限条件、即ち、オフ電流100fA以下で、かつV
th変動0.5V以下の条件を満足する層間シリコン窒化
膜9の膜厚として、図2から50〜150オンク゛ストロームの
範囲が求められる。
【0018】以上のように、層間シリコン窒化膜9は電
気特性と信頼性との両者を満足させる機能を有するが、
その機械的特質から弊害を生じ得る。即ち、層間シリコ
ン窒化膜9は熱膨張係数が、熱酸化で形成したシリコン
酸化膜やシリコン薄膜よりも大きく、形成後の膜内応力
が極めて大きい。従って、この層間シリコン窒化膜9が
チャネルポリシリコン層5に直接接触すると、ポリシリ
コンに応力を加えて結晶性に歪を与え、TFTのリーク
電流を増大させてしまう。また、シリコンとシリコン窒
化膜との界面は、シリコンとシリコン酸化膜との界面に
比較して未結合手が多く、これもオフ電流を増加させる
要因となる。
【0019】そこで、図1の実施例では、層間シリコン
窒化膜9とチャネルポリシリコン層5との間に第2のシ
リコン酸化膜8を挿入することで、上記問題を解決して
いる。即ち、この第2のシリコン酸化膜8によって層間
シリコン窒化膜9からの応力を緩和すると同時に、チャ
ネルポリシリコン層5の界面をシリコン酸化膜で覆うこ
とで界面の特性を向上させることができる。
【0020】次に、図3により第2のシリコン酸化膜8
の膜厚をどう設定するかについて説明する。層間シリコ
ン窒化膜9による応力を緩和するという目的では、第2
のシリコン酸化膜8の膜厚は厚いほど良い。しかし、一
般に、シリコン酸化膜はその膜内に未結合手を持った多
くのシリコン原子や酸素原子を含んでおり、水素原子が
拡散してくるとそれらが水素トラップとして働き、水素
原子を捕獲固定してしまう。従って、シリコン酸化膜
は、シリコン窒化膜ほどではないが水素の拡散係数が小
さく、第2のシリコン酸化膜8の膜厚が大幅に増えると
P−SiN膜7の水素がTFTへ拡散するのを阻害して
水素化の効果が低減しオフ電流が増大する。従って、第
2のシリコン酸化膜8の膜厚とオフ電流との関係は、図
3に示すように、下に凸で極小値を持つ曲線の形とな
る。ここでも、TFTのオフ電流を100fA以下にす
るとすると、図3から、第2のシリコン酸化膜8の膜厚
は10〜150オンク゛ストロームの範囲に設定すればよいこと
になる。
【0021】次に、この第2のシリコン酸化膜8を形成
する方法としては、CVD法と熱酸化法とがある。前者
のCVD法は、20〜900℃の常圧または真空状態で
2OとSiH4を化学反応させてSiO2膜を堆積させ
る方法であり、後者の熱酸化法は、700〜1100℃
の酸化性ガス(O2,H2O等)中にさらすことによりチ
ャネルポリシリコン層の表面に熱酸化膜を形成する方法
である。
【0022】これらいずれの方法によっても、上述した
応力緩和の効果を奏する訳であるが、ここでは、以下に
示す理由により熱酸化法による方法が優れている。即
ち、ポリシリコンに熱酸化を施すことによりポリシリコ
ンの結晶性が向上してオフ電流が低減する。これは、実
験で確認されており、熱酸化の際に、シリコンと熱酸化
膜との界面から放出される格子間シリコン原子が、ポリ
シリコン中の欠陥を構成している空孔を減少させるため
である。また、チャネルポリシリコン層が熱酸化によっ
て消費され、その分膜厚が薄くなり、オフ電流の発生個
所であるドレイン端のPN接合の面積が小さくなり、こ
れもオフ電流減少の因子として働く。
【0023】更に、熱酸化法が優れている理由がある。
即ち、CVD法では、2種類のガスの反応を用いている
のに対し、熱酸化法では1種類のガスを用いて常圧中で
行われるため反応速度を決めるパラメータが少なく、結
果として膜厚制御性や再現性の点でCVD法より有用で
ある。
【0024】次に、この発明の一実施例によるTFTの
製造方法について説明する。ここでは、以上の点を考慮
して第2のシリコン酸化膜8の形成は熱酸化法によって
いる。図4(a)〜(d)はその各製造工程を示す断面
側面図で、図1とは直角の、トランジスタのW方向の断
面について示した図である。
【0025】図において、1〜4は従来と同一のもの
で、従来からの方法により形成される。次に、そのシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜4の上に、400〜7
00℃のCVD法により0.005〜1μm厚のポリシ
リコン膜5を堆積する(図4(a))。次に、このポリ
シリコン膜5を、写真製版技術とエッチング技術により
トランジスタのチャネルとなる所定のパターンに加工す
る(図4(b))。次に、上述した700〜1100℃
の熱酸化法により、チャネルポリシリコン層5の表面に
10〜150オンク゛ストロームの第2のシリコン酸化膜8を形
成する(図4(c))。次に、この第2のシリコン酸化
膜8上に、700〜800℃のLPCVD法により50
〜150オンク゛ストロームのシリコン窒化膜9を堆積した後、
その上に室温〜500℃の常圧CVD法により0.1〜
2μmの第1のシリコン酸化膜6を堆積し、更にその上
に、プラズマCVD法によりP−SiN膜7を堆積しそ
の後アニール処理して該当部分の製造工程を完了する
(図4(d))。
【0026】実施例2.なお、上記実施例では層間シリ
コン窒化膜9に加えて第2のシリコン酸化膜8を形成す
るようにしたが、P−SiN膜7からの水素原子の拡散
を制御するという点では、この第2のシリコン酸化膜は
必ずしも設ける必要はない。また、その形成する方法
も、既述した通り、上記製造方法として説明した熱酸化
法に限定されるものではない。更に、層間シリコン窒化
膜9や第2のシリコン酸化膜8の膜厚についても、TF
Tとしての要求仕様によっては必ずしも上記実施例で説
明した範囲に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】この発明は以上のように、活性層と第1
のシリコン窒化膜としてのプラズマシリコン窒化膜との
間に水素含有量が上記プラズマシリコン窒化膜より小さ
い第2のシリコン窒化膜としてのLPCVDシリコン窒
化膜を設けたので、上層のプラズマシリコン窒化膜から
活性層に到達する水素原子の量が適当な値に調整され
る。特に、そのLPCVDシリコン窒化膜の膜厚を50
〜150オンク゛ストロームの範囲に設定することにより、オフ
電流、Vth変動が共に小さい良好なTFTが得られる。
【0028】また、加えてLPCVDシリコン窒化膜と
活性層との間にシリコン酸化膜を設けた場合は、LPC
VDシリコン窒化膜の活性層への接触が防止されその界
面特性が改善される。特に、そのシリコン酸化膜の膜厚
を10〜150オンク゛ストロームの範囲に設定することによ
り、オフ電流を増大することなくLPCVDシリコン窒
化膜からの悪影響を除くことができる。
【0029】更に、上記シリコン酸化膜を熱酸化法で形
成することによりTFTの性能が向上するとともに、そ
の膜厚の制御性も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるTFTの構造を示す
断面図である。
【図2】層間シリコン窒化膜の膜厚を変化させた場合の
TFTのオフ電流とBTストレスによるVth変動の特性
を示す図である。
【図3】第2のシリコン酸化膜の膜厚を変化させた場合
のTFTのオフ電流の特性を示す図である。
【図4】この発明の実施例1によるTFTの製造方法を
示す断面図である。
【図5】従来のTFTの構造を示す断面図である。
【図6】P−SiN膜からの水素化有無におけるドレイ
ン電流−ゲート電圧特性を示す図である。
【図7】BTストレス前後におけるドレイン電流−ゲー
ト電圧特性を示す図である。
【図8】P−SiN膜からの水素化有無におけるVth
動の時間特性を示す図である。
【符号の説明】
3 ゲート電極 4 ゲート絶縁膜 5 チャネルポリシリコン層 5b 活性層(チャネル領域) 6 第1のシリコン酸化膜 7 P−SiN膜 8 第2のシリコン酸化膜 9 層間シリコン窒化膜(LPCVDシリコン窒化膜)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルとなる活性層、ゲート絶縁膜、
    ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域からなるト
    ランジスタ領域と、上記活性層の上方にプラズマCVD
    法で形成された第1のシリコン窒化膜とを備え、前記第
    1シリコン窒化膜中の水素を前記活性層中に移動させる
    ことによって活性層の水素化を行なう薄膜トランジスタ
    において、 上記活性層と第1のシリコン窒化膜との間にLPCVD
    法で形成された第2のシリコン窒化膜を設けたことを特
    徴とする、薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 チャネルとなる活性層、ゲート絶縁膜、
    ゲート電極、ソース領域およびドレイン領域からなるト
    ランジスタ領域と、上記活性層の上方に第1のシリコン
    窒化膜とを備え、前記第1シリコン窒化膜中の水素を前
    記活性層中に移動させることによって活性層の水素化を
    行なう薄膜トランジスタにおいて、 上記活性層と第1のシリコン窒化膜との間に水素の通過
    を抑制する第2のシリコン窒化膜を設けたことを特徴と
    する、薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 第2のシリコン窒化膜の膜厚を50〜1
    50オングストロームとしたことを特徴とする、請求項
    1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 活性層と第2のシリコン窒化膜との間に
    形成されたシリコン酸化膜を設けたことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 シリコン酸化膜の膜厚を10〜150オ
    ングストロームとしたことを特徴とする、請求項4に記
    載の薄膜トランジスタ。
  6. 【請求項6】 シリコン酸化膜は熱酸化法で形成された
    ものとしたことを特徴とする、請求項4または5に記載
    の薄膜トランジスタ。
  7. 【請求項7】 基板の上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極を覆うように上記基板の上にゲート
    絶縁膜を形成する工程と、上記ゲート絶縁膜を間に介在
    させて、上記ゲート電極を覆うように、チャネルとなる
    活性層および該活性層を両側から挟むソース領域とドレ
    イン領域とからなる半導体層を形成する工程と、上記半
    導体層の上に、減圧化学気相成長法によりLPCVDシ
    リコン窒化膜を形成する工程と、上記LPCVDシリコ
    ン窒化膜の上にシリコン酸化膜を形成する工程と、上記
    シリコン酸化膜の上にプラズマ化学気相成長法により、
    プラズマシリコン窒化膜を形成する工程と、上記プラズ
    マシリコン窒化膜中の水素をLPCVDシリコン窒化膜
    を通過させて上記活性層中に移動させることによって活
    性層の水素化を行なう工程とを備えたことを特徴とす
    る、薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体層を形成した後、LPCVDシリ
    コン窒化膜を形成するのに先立ち、上記半導体層の表面
    を熱酸化しそれによって上記半導体層の表面に酸化膜を
    形成する工程をさらに備えることを特徴とする、請求項
    7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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