JP2837878B2 - ラジオグラフイー用の感光性要素の組合せ体 - Google Patents

ラジオグラフイー用の感光性要素の組合せ体

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JP2837878B2
JP2837878B2 JP1181632A JP18163289A JP2837878B2 JP 2837878 B2 JP2837878 B2 JP 2837878B2 JP 1181632 A JP1181632 A JP 1181632A JP 18163289 A JP18163289 A JP 18163289A JP 2837878 B2 JP2837878 B2 JP 2837878B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/16X-ray, infrared, or ultraviolet ray processes
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はラジオグラフイーに使用するための感光性要
素の組合せ体、特に、工業用または医療用ラジオグラフ
イーに使用するための螢光スクリーン対と両面塗布ハロ
ゲン化銀ラジオグラフイー用要素との組合せ体に関す
る。
発明の背景 ラジオグラフイー特に医療用ラジオグラフイーにおい
ては、透明支持体の両面に塗布されたハロゲン化銀乳剤
層を有する感光性要素(両面塗布ハロゲン化銀要素と称
されている)が使用されている。要求される画像を得る
のに必要なX線曝射量を減少させるために、前記両面塗
布ハロゲン化銀要素は一般に螢光スクリーンと組合わせ
て使用されている。両面塗布要素の各ハロゲン化銀乳剤
層と組合わせて使用する螢光スクリーンは一般に同一で
ある。両面塗布要素に使用されるハロゲン化銀乳剤は螢
光スクリーンに使用されている螢光物質によつて放出さ
れる光の波長に相当する電磁スペクトル域に対して増感
されており、従つて有意な増幅率が得られる。
前記スクリーン対と両面塗布ハロゲン化銀要素との組
合せをX線露光し、そして前記両面塗布ハロゲン化銀要
素を現像することによつて得られる画質はクロスオーバ
ー露光(crossover exposure)によつてマイナスの影響
を受ける。両面塗布ハロゲン化銀要素においては、一方
の螢光スクリーンによつて放出された光が隣接ハロゲン
化銀乳剤層を通過し、その光が支持体によつて広がり、
そして支持体の反対側の面上のハロゲン化銀乳剤層を像
様露光するときに、画像の鮮鋭度(sharpness)の減少
の原因になるクロスオーバー露光が起こる。
要素のコスト軽減または処理(processing)速度増加
のためにハロゲン化銀塗布量を少なくした感光性要素を
使用した場合でさえ、クロスオーバー露光は鮮明度(de
finition)を悪くする原因になる。実際、乳剤濁度の減
少はクロスオーバーのために利用できる光の量を増大さ
せ、従つて画像を悪化させる。
クロスオーバー露光を減少させるために、ラジオグラ
フイー用要素の中に染料や顔料を使用できる。前記染料
や顔料の吸収帯は螢光スクリーンによつて放出される光
の波長に相当する電磁スペクトル域にある。染料や顔料
は螢光スクリーンによつて放出された光を或る程度吸収
するので、反対側のスクリーンからの光はこのクロスオ
ーバー防止用染料または顔料によつて吸収される結果、
ハロゲン化銀乳剤層が反対側のスクリーンによつて画像
形成される度合は減少する。これ等染料または顔料は露
光済み材料の写真現像、定着、および洗浄処理中に消滅
する;例えば、ラジオグラフイー用要素の処理中に洗除
されるか又はより好ましくは漂白される。
染料は感光性要素のどの層の中に組み入れられてもよ
い:乳剤層の中、乳剤とベースの間の中間層の中、また
は下塗層(subbing laywr)の中に組み入れられる。減
感現象の危険性を回避するためには、乳剤含有層とは別
の層中に染料を組み入れることが好ましい。1978年以
来、ミネソタ・マイニング・アンド・マニユフアクチヤ
リング・カンパニーは3MトリマツクスTMタイプXUDX線フ
イルムの名前のラジオグラフイー用要素を、3Mトリマツ
クスTM増感スクリーンとの組合せで使用すべく販売して
いる。かかるラジオグラフイー用要素はスクリーンによ
つて放出される光に対して増感されているハロゲン化銀
乳剤層を両面に有する透明ポリエステルベースからな
る。乳剤とベースの間には水溶性酸性染料含有ゼラチン
層が存在し、その染料は処理中に脱色可能であり、か
つ、スクリーンによつて放出される光の波長に相当する
電磁スペクトルおよび乳剤の分光感度の領域で吸収す
る。この染料はポリビニルピリジンからなる塩基性媒染
剤によつて層中に固定されている。
(例えば、欧州特許出願第101,295号に記載されてい
るように)媒染された染料の層を使用することによつて
クロスオーバー露光を減少させる解決法の実施において
は、未だ解決されていない幾つかの問題が発生してい
る。実際、画像の鮮明度の改善は吸収されなかつたなら
ば画像形成の一部に寄与したはずである透過光の吸収に
よつて起こる感光性要素の感度の自然低下を伴うばかり
でなく、ハロゲン化銀乳剤層中に堅固に媒染されなかつ
た染料の移動による減感現象の危険性も伴う。また、処
理後にさえ残留汚染の問題が存在する。すなわち、定着
浴からのチオ硫酸塩の有意量の保留は長期保存によつて
画像を黄変させ、また要素の粘稠化によつて処理後の乾
燥時間を長引かせる。
クロスオーバーを減少させるためのこの他の解決法も
示唆されている。それを以下に報告する。
米国特許第3,923,515号には、クロスオーバーを減少
させるために支持体と比較的高感度ハロゲン化銀乳剤層
との間に比較的低感度ハロゲン化銀乳剤を配置すること
が開示されている。
米国特許第4,639,411号には、青光放出性増感スクリ
ーンと共に使用するための、クロスオーバーの少ない写
真要素が開示されている。この要素は透明支持体の両面
に塗布された青感性ハロゲン化乳剤層、および支持体と
乳剤層との間には介在する特異な結晶構造を有する明る
い黄色のヨウ化銀粒子からなる青光吸収性層からなる。
特願昭62−52546号には、透明支持体の両面に塗布さ
れた感光性ハロゲン化銀乳剤層、および支持体と乳剤層
の間に介在する、表面に染料を吸着した水不溶性金属粒
子を含有する層からなる、改善された画質をもたらすラ
ジオグラフイー用要素が開示さている。この染料はハロ
ゲン化銀の吸収極大の±20nmの範囲内に吸収極大を有し
ており、そして増感スクリーンによつて放出される光に
対応している。好ましい金属塩粒子としてハロゲン化銀
が開示されている。
特願昭62−99748号には、透明支持体の両面に塗布さ
れた感光性ハロゲン化銀乳剤層、および支持体と乳剤層
の間に介在する実質的に非感光性のハロゲン化銀乳剤層
からなる、改善された画質をもたらすラジオグラフイー
用要素が開示されている。
支持体と感光性ハロゲン化銀乳剤層の間に介在するク
ロスオーバー防止層として非感光性ハロゲン化銀層を使
用する解決法には、染料や顔料を使用することが好まし
いが、銀塗布量の増加や、写真処理における悪い漂白特
性(残留汚染)のような幾つかの問題をかかえることに
なる。
当分野の現状を示す追加の文書を次に挙げる。
ベルギー特許第757,815号には、ハロゲン化銀要素
と、410nm未満の波長の光を放出する螢光性化合物から
なる増感スクリーンとの組合せが開示されている。
米国特許第4,130,428号に開示されている2つの螢光
スクリーンと両面塗布ハロゲン化銀要素との組合せにお
いては、スクリーンの発光極大は450〜570nmの波長範囲
にあり、そしてハロゲン化銀層が同波長範囲の光に感光
性である。
米国特許第3,795,814号、第4,070,583号、および英国
特許第2,119,396号には、紫外線放出性の螢光スクリー
ンに使用されるテレビウムおよび/またはツリウムで活
性化された希土類オキシハライド螢光体が開示されてい
る。
フランス特許出願第2,264,306号には、ハロゲン化銀
要素と、400〜500nmの波長範囲に発光極大を有する希土
類元素で活性化された希土類オキシハライド螢光体から
なる螢光スクリーンとの組合せが開示されている。
欧州特許出願88,820号には、青光放出性第一螢光体層
と緑光放出性第二螢光体層を含むラジオグラフイー用螢
光スクリーンが、青−緑域に分光感度を有するハロゲン
化銀要素(「オルソ型」要素)と組合わせるべく開示さ
れている。
特願昭60−175000号に開示されている両面塗布ハロゲ
ン化銀要素とスクリーン対との組合せにおいては、2つ
のスクリーンの螢光層が異なる波長域の光を放出し、各
スクリーンは反対側のスクリーンによつて放出された光
を吸収する有機染料を含有している。
欧州特許出願232,888号に開示されている両面塗布ハ
ロゲン化銀要素と一対の前面と背面の増感スクリーンと
の組合せにおいては、前面と背面のスクリーンは同じ波
長域の光を放出するが、低エネルギーラジオグラフイー
に使用するために異なる変調伝達関数(modulation tra
nsfer factor)を有している。
米国特許第4,480,024号には、工業用ラジオグラフイ
ーの像形成のために互いに独特に適合させた、ハロゲン
化銀フオトサーモグラフイー用要素と希土類増感スクリ
ーンとの組合せが開示されている。フオトサーモグラフ
イー用要素はスクリーンの発光スペクトルに対して色素
増感されており、そしてスクリーンと要素との組合せは
少なくとも50以上の増幅率を有する。この発明によれ
ば、シングルスクリーンを片面塗布フオトサーモグラフ
イー用要素との組合せで使用することが好ましいが、ダ
ブルスクリーンを片面または両面塗布フオトサーモグラ
フイー用要素との組合せで使用してもよい。しかし、後
者は別に利点がなく、フイルムのコスト増加を伴う。
発明の概要 本発明は一対のラジオグラフイー用螢光スクリーンと
両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフイー用要素との組合
せ体を提供する。各スクリーンは各ハロゲン化銀層に隣
接して配置されており、そして各スクリーンはX線によ
つて像様露光されたときに、隣接ハロゲン化銀層を感光
させる放射線を像様放出することができる。この組合せ
体は一方の螢光スクリーンが電磁スペクトルの第一波長
域における第一放射線を放出し、そしてもう一方の螢光
スクリーンが電磁スペクトルの第二波長域における第二
放射線を放出し、かつ各ハロゲン化銀層が反対側のスク
リーンによつて放出される放射線に対して実質的に非感
光性であることを特徴としている。
特に、本発明は一対の前面と背面のラジオグラフイー
用螢光スクリーンと、両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラ
フイー用要素との組合せ体であつて、前記前面スクリー
ンによつて放出された第一放射線が前記背面スクリーン
によつて放射された第二放射線とは少なくとも50nm異な
る波長を有しており、かつ各ハロゲン化銀層が反対側の
スクリーンによつて放出された放射線に対して実質的に
非感光性である、前記組合せ体を提供する。
より詳しくは、本発明は一対の前面と背面のラジオグ
ラフイー用螢光スクリーンと、両面塗布ハロゲン化銀ラ
ジオグラフイー用要素との組合せ体であつて、前記前面
スクリーンが非化学線好ましくは緑色光線を放出する螢
光体からなり、そして前記前面スクリーンによつて放出
される光に対して分光増感されたハロゲン化銀乳剤から
なる前面ハロゲン化銀層に隣接して配置され、かつ前記
背面スクリーンが化学線好ましくは紫外線を放出する螢
光体からなり、そして電磁スペクトルの可視域に対して
増感されていないハロゲン化銀乳剤からなる背面ハロゲ
ン化銀層に隣接して配置される、前記組合せ体を提供す
る。
ラジオグラフイーに使用するための、本発明の、螢光
スクリーン対と両面塗布ハロゲン化銀要素との組合せ体
は感度の有意な損失や、残留汚染や、貯蔵時の画像不安
定性や、過度の要素粘稠化や、増大する銀塗布量などの
ようなマイナスの影響を受けずに、従来のラジオグラフ
イー用スクリーン対と両面塗布ハロゲン化銀要素との組
合せ体に比べて優れた画質、特に、少ないクロスオーバ
ーを有する画像を提供する。
発明の詳細 図面を参照にしながら本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明のスクリーン対と両面塗布ハロゲン化
銀要素の組合せ体を詳細に示すものである。この組合せ
体は3つの別個の感光性要素からなる。すなわち、両面
塗布ハロゲン化銀ラジオグラフイー用要素10と、前面ス
クリーン21と、背面スクリーン20とからなる。
図示されているように、両面塗布ハロゲン化銀ラジオ
グラフイー用要素10は支持体11およびその両面に塗布さ
れた下塗層12および13を含む。前面ハロゲン化銀乳剤層
15は下塗層13の上に塗布されており、そして背面ハロゲ
ン化銀乳剤層は支持体の反対側の面上の下塗層12の上に
塗布されている。ハロゲン化銀乳剤層14および15の上に
は、それぞれ保護層16および17が塗布されている。
図示されているように、前面のラジオグラフイー用螢
光スクリーン21は支持体29、反射性層27、螢光体層25、
および保護層23からなる。同様に、背面のラジオグラフ
イー用螢光スクリーン20は支持体28、反射性層26、螢光
体層24、および保護層22からなる。
実際の使用では、スクリーン対とハロゲン化銀要素は
ラジオグラフイー用カセツトの中で圧迫され、前面スク
リーンが前面ハロゲン化銀乳剤層に隣接して密着して配
置され、そして背面スクリーンが背面ハロゲン化銀乳剤
層に隣接して密着して配置される。像様X線はスクリー
ン対とハロゲン化銀要素の組合せ体に入射し、前面スク
リーン支持体29および反射性層27を通過して前面スクリ
ーン螢光体層25に進む。X線の一部は螢光体層25に吸収
される。残りのX線は保護層23および17を通過する。X
線のわずかな部分は前面ハロゲン化銀乳剤層15に吸収さ
れ、それによつて前面ハロゲン化銀乳剤層15に潜層を形
成することに直接寄与する。X線の大部分は下塗層13、
支持体11、および下塗層12を通過する。やはり、X線の
わずかな部分は背面ハロゲン化銀乳剤層14に吸収され、
それによつて背面ハロゲン化銀乳剤層14に潜像を形成す
ることに直接寄与する。やはり、X線の大部分は保護層
16および22を通過し、そして背面螢光体層24に吸収され
る。像様X線は主に螢光体層24および25に吸収され、そ
れによつて、より長波長の放射線の放出が生じる。本発
明によれば、前面螢光体層25によつて放出された第一放
射線は隣接する前面ハロゲン化銀乳剤層15を露光し、そ
して背面螢光体層24によつて放出された第二放射線は隣
接する背面ハロゲン化銀乳剤層14を露光する。ハロゲン
化銀乳剤は反対側の螢光体層によつて放出される放射線
に対して実質的に非感光性である。螢光体層によつて放
出された前記放射線の少なくとも或る程度は隣接ハロゲ
ン化銀乳剤層を越えて、下塗層および支持体を通過し
て、反対側のハロゲン化銀乳剤層を露光する。この事実
はスクリーン対とハロゲン化銀要素の組合せ体の感度
(speed)を或る程度増大させるが、クロスオーバー露
光によつて像鮮鋭度を損なう効果を有するであろう。本
発明では用語「化学線(actinic)」並びに「非化学線
(non−actinic)」の放射線はそれぞれ、500nm未満の
波長の放射線(紫外線および青)好ましくは300nmから5
00nm未満までの放射線、並びに500nm以上の波長の放射
線(緑、赤、および赤外線)好ましくは500〜1200nmの
放射線を表わすために使用されている。本発明に使用さ
れている用語「非感光性」は規定された特定範囲の波長
に対するハロゲン化銀粒子乳剤(またはそれを含有する
層)の主なすなわち固有の非感光性、または両面ハロゲ
ン化銀要素における当該「非感光性」層と放射線放出性
スクリーンとの間に介在する別の乳剤層(単数または複
数)によつて及ぼされる又は上記当該層中またはかかる
介在層中に含有されたフイルター染料または薬剤によつ
て及ぼされるフイルター作用に原因するハロゲン化現乳
剤(またはそれを含有する層)の二次的なすなわち誘発
された非感光性(すなわち非到着性)のどちらをも言い
表している。従つて、各ハロゲン化銀乳剤層中に放射線
(好ましくは、300〜1200nmからなる)露光によつて形
成される潜像は主に隣接螢光体層によつて放出された放
射線による露光によつて形成され、反対側のスクリーン
による寄与は有意でない。好ましくは、前記前面ハロゲ
ン化銀層に1.0のDmaxを生じさせるのに必要な放射線露
光量は同一現像条件下で背面ハロゲン化銀乳剤層に0.2
未満のDmaxを生じさせるであろう。逆に、1.0のDmax
生じさせる背面層のλmax露光量は前面層に0.2未満のD
maxを生じさせるであろう。
本発明における用語「前面」および「背面」は非対称
スクリーン対と両面塗布ハロゲン化銀要素の組合せにお
ける個々の要素を区別するために使用されており、露光
用X線源に対するそれ等の位置を区別するために使用さ
れてはいない。従つて、X線は非対称スクリーン対と両
面塗布ハロゲン化銀要素に入射するのに前面螢光スクリ
ーンの側からであつてもよいし、または背面螢光スクリ
ーンの側からであつてもよい。
本発明においては用語「ハロゲン化銀要素」は最終像
を形成するのに液体現像を使用するハロゲン化銀「写
真」要素、および以下に説明するように最終像を形成す
るのに液体現像を使用しないで「ドライシルバー」要素
とも称されるハロゲン化銀「フオトサーモグラフイー
用」要素のどちらをも意味する。写真用並びにフオトサ
ーモグラフイー用どちらのハロゲン化銀要素においも、
放射線によるハロゲン化銀の露光は銀イオンの小さなク
ラスターを生成する。これ等クラスターの像様分布は潜
像として知られている。この潜像は一般に通常の方法で
は目に見えないので、可視像にするために感光性要素を
さらに処理しなければならない。この可視像は潜像のス
ペツクに触媒可能に隣接している銀の接触還元(cataly
tic reduction)によつて形成される。写真用ハロゲン
化銀要素は医療用ラジオグラフイーに好ましく使用さ
れ、そしてフオトサーモグラフイー用ハロゲン化銀要素
は工業用ラジオグラフイーに好ましく使用される。
従つて、本発明は、 2つの独立した前面と背面のX線蛍光スクリーンと、
支持ベースおよび該支持体の両面に塗布された前面およ
び背面のハロゲン化銀乳剤層からなるハロゲン化銀ラジ
オグラフイー用要素とからなり、前記前面スクリーンは
前記前面ハロゲン化銀層に隣接して配置されており、そ
して前記背面スクリーンは前記背面ハロゲン化銀層に隣
接して配置されており、そして、 i) 前記前面スクリーンは第一放射線放出性蛍光体か
らなり、そして前記前面ハロゲン化銀層は前記前面スク
リーンによって放出される前記第一放射線に感光性のハ
ロゲン化銀粒子からなり、かつ ii) 前記背面スクリーンは第一放射線放出性蛍光体か
らなり、そして前記背面ハロゲン化銀は前記背面スクリ
ーンによって放出される前記第二放射線に感光性のハロ
ゲン化銀粒子からなる、 ラジオグラフイーに使用するための感光性要素の組合
せ体であつて、 a) 前記前面スクリーンはによつて放出される前記第
一放射線は前記背面スクリーンによつて放出される前記
第二放射線とは少なくとも50nm異なる波長を有してお
り、 b) 前記前面ハロゲン化銀乳剤層は前記背面スクリー
ンによつて放出される前記第二放射線に対して実質的に
非感光性であり、かつ c) 前記背面ハロゲン化銀乳剤層は前記前面スクリー
ンによつて放出される前記第一放射線に対して実質的に
非感光性である ことを特徴とし、しかして、前記第一と第二の放射線
の波長域の差異、および反対側のスクリーンによつて放
出された放射線に対する各ハロゲン化銀層の非感光性
は、緑光放出性螢光スクリーンの一対と両面塗布緑光増
減ハロゲン化銀ラジオグラフイー用要素との対称的組合
せに比べて、クロスオーバー露光を少なくとも10%減少
させるようなものである、前記組合せ体に関する。
本発明の好ましい態様によれば、一対の前面と背面の
ラジオグラフイー用螢光スクリーンと、両面塗布ハロゲ
ン化銀ラジオグラフイー用要素との組合せ体において、
前記前面スクリーンは非化学線好ましくは緑色光を放出
する螢光体からなり、そして前記前面スクリーンによつ
て放出される放射線に対して分光増感されているハロゲ
ン化銀乳剤からなる前面ハロゲン化銀層に隣接して配置
され、かつ、前記背面スクリーンは化学線好ましくは紫
外線を放出する螢光体からなり、そして電磁スペクトル
の可視域(410〜750nm)に対して増感されていないハロ
ゲン化銀乳剤からなる背面ハロゲン化銀層に隣接して配
置される。
好ましくは、本発明に適用される前面螢光スクリーン
に使用される螢光体は可視スペクトルの緑または赤の領
域の放射線を放出する。より好ましくは、前記螢光体は
可視スペクトルの緑領域の放射線を放出する。最も好ま
しくは、前記螢光体はその発光スペクトルの約80%超が
480nm以上であり、そしてその発光極大が530〜570nmの
波長範囲にある。本発明の前面螢光スクリーンに使用さ
れる緑光放出性螢光体はイツトリウム、ランタン、カド
リニウム、およびルテニウムから選択された少なくとも
1種の希土類元素の、希土類で活性化された希土類オキ
シスルフイド螢光体;同じ希土類元素の、希土類で活性
化された希土類オキシハライド螢光体;上記希土類元素
のホウ酸塩からなる螢光体;上記希土類元素の燐酸塩か
ら螢光体;および上記希土類元素のタンタル塩からなる
螢光体などである。これ等希土類の緑光放出性螢光体は
特許文献、例えば、米国特許 第4,225,653号、第3,418,246号、 第3,418,247号、第3,725,704号、 第3,617,743号、第3,974,389号、 第3,591,516号、第3,607,770号、 第3,666,676号、第3,795,814号、 第4,405,691号、第4,311,487号、および第4,387,141号
に詳しく記載されている。これら希土類螢光体は高いX
線阻止能(stopping power)、およびX線で励起された
ときの高い発光効率を有しており、そしてX線技師が実
質的に低いX線線量レベルを用いることを可能にさせ
る。本発明における前面螢光スクリーンに使用するのに
特に適する螢光体は、一般式(I) (Ln1-a-b,Tba,Tmb2O2S (I) (式中、Lnはランタン、ガドリニウム、およびルテニウ
ムから選択される少なくとも1つの希土類元素であり、
そしてaおよびbはそれぞれ0.0005a0.09および0
b0.01の条件を満足させるような数字である)によ
つて表わされる、テレビウムまたはテレビウム−ツリウ
ムで活性化された希土類オキシスルフイド螢光体、およ
び一般式(II) (Y1-c-a-b,Lnc,Tba,Tmb2O2S (II) (式中、Lnはランタン、カドリニウム、およびルテニウ
ムから選択される少なくとも1つの希土類元素であり、
そしてa、b、およびcはそれぞれ0.0005a0.09、
0b0.01および0.65c0.95の条件を満足させる
ような数字である)によつて表される、テレビウムまた
はテレビウム−ツリウムで活性化された希土類オキシス
ルフイド螢光体である。
第2図は緑光放出螢光体として、(Gd1−0.05,Tb
0.052O2S螢光体の螢光層を有する前面螢光スクリーン
の発光スペクトルを、波長(nm)に対する(F)として
示す。
本発明によれば前面螢光スクリーンに隣接して配置さ
れるべき前面ハロゲン化銀乳剤層はスクリーンによつて
放出される放射線のスペクトル域に対して、好ましくは
スクリーンの発光極大の波長から25nm以内の、より好ま
しくは15nm以内の、最も好ましくは10nm以内のインター
バルのスペクトル域に対し光学増感されているハロゲン
化銀粒子からなる。前面ハロゲン化銀層のハロゲン化銀
粒子は前面螢光スクリーンが放出する可視スペクトル域
に吸収極大を示す分光増感染料を表面に吸着している。
好ましくは、本発明による分光増感染料はハロゲン化銀
粒子の表面に吸着されたならばJ凝集体を呈し、かつ水
溶液における遊離染料の吸収極大に比して深色シフトし
た鋭い吸収帯(J帯)を示すものである。J凝集体を生
成する分光増感染料はF.M.ハマー(Hamer)のシアニン
染料と関連化合物(Cyanine Dyes and Related Compoun
ds)(ジヨン・ウイレイ・アンド・サンズ発行、1964
年)第X VII章、およびT.H.ジエームズ(James)の写真
プロセスの理論(The Theory of the Photographic Pro
cess)第4版(マクミラン発行、1977年)第8章に説明
されているように周知である。
好ましい形態においては、J帯呈示染料はシアニン染
料である。かかる染料はメチン基の結合基によつて結合
された2個の塩基性複素環式核からなる。複素環式核は
好ましくは、J凝集を向上させるために縮合ベンゼン環
を含有している。
複素環式核は好ましくはキノリニウム、ベンゾキサゾ
リウム、ベンゾチアゾリウム、ベンゾセレナゾリウム、
ベンゾイミダゾリウム、ナフトキサゾリウム、ナフトチ
アゾリウム、およびナフトセレナゾリウム第四級塩であ
る。
本発明に好ましく使用されるJ帯タイプの染料は次の
一般式(III)を有する: 式中、 Z1およびZ2は同一または異なり、各々、オキサゾリ
ン、オキサゾール、ベンゾキサゾール、ナフトキサゾー
ル類(例えば、ナフト{2,1−d}オキサゾール、ナフ
ト{2,3−d}オキサゾール、ナフト{1,2−d}オキサ
ゾール)、チアゾリン、チアゾール、ベンゾチアゾー
ル、ナフトチアゾール類(例えば、ナフト{2,1−d}
チアゾール)、チアゾロキノリン類(例えば、チアゾロ
{4,5−b}キノリン)、セレナゾリン、セレナゾー
ル、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール類(例え
ば、ナフト{1,2−d}セレナゾール)、3H−インドー
ル(例えば、3,3−ジメチル3H−インドール)、ベンズ
インドール類(例えば、1,1−ジメチルベンズインドー
ル)、イミダゾリン、イミダゾール、ベンズイミダゾー
ル、ナフトイミダゾール類(例えば、ナフト{2,3−
d}イミダゾール)、ピリジン、およびキノリンのよう
な塩基性複素環式窒素化合物に由来する環状核を完成す
るのに必要な元素を表わす。前記核の環にはヒドロキ
シ、ハロゲン(例えば、フルオロ、ブロモ、クロロ、ヨ
ード)、アルキル基または置換アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、オク
チル、ドデシル、2−ヒドロキシエチル、3−スルホプ
ロピル、カルボキシメチル、2−シアノエチル、トリフ
ルオロメチル)、アリール基または置換アリール基(例
えば、フエニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ス
ルホフエニル、3−カルボキシフエニル、4−ビスフエ
ニル)、アラルキル基(例えば、ベンジル、フエネチ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、イ
ソプロポキシ)、アリールオキシ基(例えば、フエノキ
シ、1−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、エチ
ルチオ、メチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フエ
ニルチオ、p−トリルチオ、2−ナフチルチオ)、メチ
レンジオキシ、シアノ、2−チエニル、スチリル、アミ
ノまたは置換アミノ基(例えば、アニリノ、ジメチルア
ニリノ、ジエチルアニリノ、モルホリノ)、アシル基
(例えば、アセチル、ベンゾイル)、およびスルホ基の
ような広く様々な置換基1個以上が存在してもよい。
R1およびR2は同一または異なり、アルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、またはアラルキル基を表わし、そ
れ等基は非置換であつてもよいし、または置換されてい
てもよく、例えば、カルボキシメチル、2−ヒドロキシ
エチル、3−スルホプロピル、3−スルホブチル、4−
スルホブチル、2−メトキシエチル、2−スルフアトエ
チル、3−チオスルフアトエチル、2−ホスホノエチ
ル、クロロフエニル、ブロモフエニルである。
R3は水素原子を表わす。
R4およびR5は同一または異なり、水素原子、または炭
素原子数1〜4の低級アルキル基を表わす。
pおよびqは0または1であり、但し、pとqの両方
が1であることは好ましくない。
mは0また1であり、但し、mが1のときにはpとq
の両方が0であり、かつZ1およびZ2の少なくとも一方が
イミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリン、またはセレ
ナゾリンを表わす。
Aは陰イオン基である。
Bは陽イオン基である。
kおよびlはイオン性置換基が存在するかどうかに依
存して0または1である。
勿論、R1とR3、R2とR5、またR1とR2が一緒になつてア
ルキレンブリツジを完成するのに必要な原子を表わして
もよい。
前面螢光スクリーンの螢光体が可視スペクトルの緑色
域の光を放出する希土類螢光体であるような、本発明の
最も好ましい形態においては、前面ハロゲン化銀層の前
記ハロゲン化銀粒子に吸着される前記光学増感染料は一
般的(IV) 〔式中、 R10は水素原子、または炭素原子数1〜4の低級アル
キル基(例えば、メチル、エチル)を表わし、 R6、R7、R8、およびR9は各々、水素原子、ハロゲン原
子(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、フルオロ)、ヒ
ドロキシ基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ)アミノ基(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチ
ルアミノ)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、
プロピオンアミド)、アシロキシ基(例えば、アセトキ
シ基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル)、アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソプロ
ピル)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、エト
キシカルボニルアミノ)、またはアリール基(例えば、
フエニル、トリル)を表わすか、またはそれぞれR6とR7
およびR8とR9は一緒になつてベンゼン環を完成するのに
必要な原子であつてもよく(その結果、複素環式核は例
えば、α−ナフトキサゾール核、β−ナフトキサゾー
ル、またはβ,β′−ナフトキサゾールになる)、 R11およびR12は各々、アルキル基(例えば、メチル、プ
ロピル、ブチル)、ヒドロキシアルキル基(例えば、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒ
ドロキシブチル)、アセトキシアルキル基(例えば、2
−アセトキシエチル、4−アセトキシブチル)、アルコ
キシアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、3−メ
トキシプロピル)、カルボキシル基含有アルキル基(例
えば、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、4−
カルボキシブチル、2−(2−カルボキシエトキシ)−
エチル)、スルホ基含有アルキル基(例えば、2−スル
ホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、2
−ヒドロキシ−3−スルホプロピル、2−(3−スルホ
プロポキシ)−プロピル、p−スルホンベンジル、p−
スルホフエネチル)、ベンジル基、フエネチル基、ビニ
ルメチル基、および類似のものを表わし、 X-は酸陰イオン(例えば、塩素イオン、臭素イオン、
ヨウ素イオン、チオシアン酸イオン、メチル硫酸イオ
ン、エチル硫酸イオン、過塩素酸イオン、p−トルエン
スルホン酸イオン)を表わし、そして nは1または2を表わす〕 によつて表わされる。
前記置換基R6、R7、R8、R9、R10およびR11の中に包含
されるアルキル基の炭素原子数、より詳しくは前記アル
コキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニル
アミノ、ヒドロキシアルキル、アセトキシアルキル基の
アルキル部分、およびカルボキシまたはスルホ基を伴う
アルキル基のアルキル部分の炭素原子数は各々、好まし
くは1〜12、より好ましくは1〜4であり、そして上記
基に含有される炭素原子の総数は好ましくは20以下であ
る。
前記置換基R6、R7、R8、およびR9の中に包含されるア
リール基の炭素原子数は各々、好ましくは6〜18、より
好ましくは6〜10であり、そして上記基に含有される炭
素原子の総数は20までである。
上記一般式(IV)によつて表わされるものに属するJ
帯の増感染料の具体例を次に示す: 第3図はヨウ化銀の含量が2.3モル%であるヨウ臭化
銀粒子からなる前面ハロゲン化銀層の分光感度を、波長
(nm)に対する感度(s)として表したものである。
好まくは、本発明に適用される背面螢光スクリーンに
使用される螢光体は電磁スペクトルの紫外域の放射線を
放出する。より好ましくは、前記螢光体はその発光スペ
クトルの約80%超が410nm未満であり、かつその発光極
大が300〜360nmの波長範囲にある。本発明の背面螢光ス
クリーンに使用される紫外線放出性螢光体は鉛またはラ
ンタンで活性化された硫酸バリウム螢光体、バリウムフ
ルオロハライド螢光体、鉛で活性化された珪酸バリウム
螢光体、ガドリニウムで活性化された酸化イツトリウム
螢光体、フツ化バリウム螢光体、アルカリ金属で活性化
された希土類ニオブ酸塩またはタンタル酸塩螢光体など
のような既知の紫外線放出性螢光体である。紫外線放出
性螢光体は例えばベリギー特許第703,998号および第75
7,815号、欧州特許第202,875号、およびブツチヤナン
(Buchanan)他の論文ジヤーンナル・オブ・アプライド
・フイジクス(J.Applied Physics)第9巻第4342〜434
7頁(1968年)、およびクラツプ(Clapp)とギンザー
(Ginther)と論文ジヤーナル・オブ・ザ・オプチカル
・ソサイエテイ・オブ・アメリカ(J.of the Optical S
oc.of America)第37巻第355〜362頁(1947年)に記載
されている。本発明の背面螢光スクリーンに使用するの
に特に適する紫外線放出性螢光体は一般式(V)によつ
て表わされるものである: (Y1−2/3x−1/,Srx,Liy)TaO4 但し、xおよびyは欧州特許第202,875号に記載されて
いるように10-5x1および10-4y0.1の条件を
満足させるような数字である。
第4図は紫外線放出性螢光体として(Y,Sr,Li)TaO4
螢光体の螢光層を有する背面螢光スクリーンの発光スペ
クトルを、波長(nm)に対する螢光(s)として表わし
たものである。
化学線放出性螢光体の背面スクリーンに隣接して本発
明に従つて配置される背面ハロゲン化銀乳剤層は光学増
感されておらず既知タイプの感光性ハロゲン化銀の固有
の分光感度を有しているハロゲン化銀粒子からなる。既
知のように写真フイルムに使用されている通常のハロゲ
ン化銀乳剤の前記固有分光感度は電磁スペクトルの紫外
および青光域の範囲にある。
第5図はヨウ化銀含量が2.3モル%であり、表面に光
学増感染料を吸着していないヨウ臭化銀粒子からなる背
面ハロゲン化銀乳剤層の分光感度を、波長(nm)に対す
る感度(s)として表わしたものである。
本発明によれば、前面スクリーンによつて放出された
非化学線(好ましくは緑色光)は、前記スクリーンによ
つて放出される放射線に対して分光増感されているハロ
ゲン化銀粒子からなる隣接した前面ハロゲン化銀層を像
様露光する。前記非化学線の一部は反対側の背面ハロゲ
ン化銀層に到達するが、背面ハロゲン化銀層のハロゲン
化銀粒子をクロスオーバー露光しない。何故ならば、そ
れ等粒子は前記前面スクリーンによつて放出される放射
線に対して分光増感されていないからである。背面螢光
スクリーンによつて放出された紫外線または青色光は隣
接する背面ハロゲン化銀層によつて吸収され、そして光
学増感されていないハロゲン化銀粒子を像様露光する。
反対側の前面ハロゲン化銀層へと通過するクロスオーバ
ーはむしろ存在しない。これはハロゲン化銀粒子が波長
500nm未満の光に対して良好な固有吸収を示し、しかも
乳剤層中の分散ハロゲン化銀粒子によつて紫外線および
青色光を強く散乱させるという事実のせいである。この
ことは背面螢光スクリーンからの紫外線または青色光が
大量には反対側の前面ハロゲン化銀層を露光しないとい
うことを意味している。本発明によるスクリーン対と両
面ハロゲン化銀要素の組合せは、緑光放出性螢光スクリ
ーン対と両面塗布緑光増感ハロゲン化銀ラジオグラフイ
ー用要素との従来組合せに比べて、クロスオーバー露光
を好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくも
20%減少させる。このように、通常のハロゲン化銀乳剤
層と螢光スクリーンを独特に組合わせることでクロスオ
ーバー露光を減少させることによつて、画像の鮮鋭度が
改善される。
感光性両面塗布ハロゲン化銀ラジオグラフイー用要素
はラジオグラフイーに慣用されているタイプの透明なポ
リマーベース、例えばポリエステルベース、特にポリエ
チレンテレフタレートベースを含む。
本発明のハロゲン化銀写真要素においては、支持体の
両面に塗布されるハロゲン化銀乳剤すなわち前面の分光
増感されたハロゲン化銀乳剤と背面の分光増感されてい
ないハロゲン化銀乳剤とは同一であつてもよいし又は異
なつてもよく、写真要素に慣用されている乳剤、例え
ば、塩化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、臭化
銀、ヨウ臭化銀からなる。ラジオグラフイー用要素のた
めにはヨウ臭化銀が特に有効である。ハロゲン化銀粒子
は様々な形状を有することができる。例えば、立方体、
八面体、板状の形状を有していてもよく、エピタキシヤ
ル成長であつてもよい。それ等は一般に0.1〜3μm
の、より好ましくは0.4〜1.5μmの範囲の平均サイズを
有する。乳剤は約3〜6g/m2の範囲を成す全銀塗布量で
支持体上に塗布される。使用されるハロゲン化銀結合用
材料は透水性親水性コロイドであり、それは好ましくは
ゼラチンであるが、その他の親水性コロイド、例えばゼ
ラチン誘導体、アルブミン、ポリビニルアルコール、ア
ルギネート、加水分解セルロースエステル、親水性ポリ
ビニルポリマー、デキストラン、ポリアクリルアミド、
親水性アクリルアミド共重合体、またアルキルアクリレ
ートも単独でまたはゼラチンとの組合せで使用できる。
ハロゲン化銀乳剤の製造方法や、乳剤中のおよび感光
性要素中の具体的成分の使用については、リサーチ・デ
イスクロージヤー18431(1979年8月発行)が参考にな
る。詳細は下記の各章に記載されている: I A. ハロゲン化銀乳剤の製造、精製およびその濃縮方
法 I B. 乳剤のタイプ I C. 結晶の化学増感およびドーピング II. 安定剤、カブリ防止剤、およびアンチフオールテ
イング剤(antifolding agent) II A. 安定剤および/またはカブリ防止剤 II B. 金化合物で化学増感された乳剤の安定化 II C. ポリアルキレンオキシドまたは可塑剤を含有す
る乳剤の安定化 II D. 金属汚染物によつて起こるカブリ II E. 被覆力を増加させる薬剤を含有する材料の安定
化 II F. 二色カブリに対するカブリ防止剤 II G. 硬膜剤および硬膜剤含有現像剤のためのカブリ
防止剤 II H. フオールデイングによる減感を最小にするため
の添加物 II I. ポリエステルベース上に塗布された乳剤のカブ
リ防止剤 II J. 安定光の下で乳剤を安定化する方法 II K. 高温ラピツドアクセス(Rapid Access)ローラ
ープロセツサートランスポート処理に使用されるX線材
料を安定化する方法 III. 化合物および帯電防止層 IV. 保護層 V. ダイレクトポジ材料 VI. 室光の下で現像処理するための材料 IX. 分光増感 X. 紫外線感光性材料 XII. ベース 本発明のハロゲン化銀フオトサーモグラフイー用要素
は基本的には、非感光性の被還元性銀源と、照射された
ときに銀を生成する感光性物質と、銀源を還元するため
の還元剤からなる。一般に、感光性物質は写真用ハロゲ
ン化銀であり、非感光性銀源に触媒可能に近接していな
ければならない。触媒可能に近接しているとは、写真用
ハロゲン化銀の照射または露光によつて銀スペツクまた
は核が生成されたときに、それ等核が還元剤による銀源
の還元を触媒することができるように、上記2つの材料
が密接に物理的に組合わされていることを意味する。銀
は銀イオンの還元のための触媒であり、そして触媒生成
剤である銀生成性感光性ハロゲン化銀は多数の様々な態
様で銀源に触媒可能に近接して配置されていることがで
きる。例えば、ハロゲン含有源による銀源の部分複分解
(例えば、米国特許第3,457,075号)、ハロゲン化銀と
銀源物質との共沈(例えば、米国特許第3,839,049
号)、ハロゲン化銀と銀源を密接に組合わせるその他の
方法がある。
この技術分野で使用される銀源は被還元性銀イオン源
を含有する物質である。初期の、そして未だに好ましい
銀源は長鎖脂肪族カルボン酸(通常、炭素原子数10〜3
0)の銀塩からなる。ベヘン酸または類似分子量の酸の
混合物の銀塩が主として使用されてきた。その他の有機
酸の塩または銀イミダゾレートのようなその他の有機物
質も提案されており、英国特許第1,110,046号には、像
源物質として無機または有機銀塩の錯塩を使用すること
が開示されている。長鎖(炭素原子数10〜30、好ましく
は15〜28)脂肪族カルボン酸の銀塩は本発明の実施に好
ましい。
フオトサーモグラフイー用乳剤は通常、支持体の片面
当たり1層または2層として構成されている。単層構造
は銀源物質と、ハロゲン化銀と、現像剤と、バインダー
と、さらに任意的に添加剤例えば調色剤や、塗布助剤
や、その他の助剤を含有していなければならない。2層
構造は一方の乳剤層(通常、支持体に隣接している層)
の中に銀源とハロゲン化銀を、そして第二層または両方
の層の中に他の成分を含有していなければならない。銀
源物質は像形成層の約20〜70重量%を構成しているべき
である。好ましくは、30〜55重量%として存在する。2
層構造における第二層は、単層型の像形成層に必要とさ
れる銀源物質の割合に影響を与えないであろう。
ハロゲン化銀は臭化銀、ヨウ化銀、塩化銀、ヨウ臭化
銀、塩ヨウ臭化銀、塩臭化銀などのような、どの感光性
ハロゲン化銀であつてもよく、そして銀源に触媒可能に
近接して配置されるどのような態様で乳剤層に添加され
ていてもよい。ハロゲン化銀は一般に像形成層の0.75〜
15重量%として存在するが、もつと大きな量でも有効で
ある。像形成層中にハロゲン化銀を1〜10重量%使用す
ることが好ましく、1.5〜7.0重量%使用することが最も
好ましい。ハロゲン化銀乳剤の製造には写真助剤および
処理助剤の膨大なリストを利用できる。これ等材料は化
学増感剤(硫黄や金の化合物も包含される)、現像促進
剤(例えば、オニウムおよびポリオニウム化合物)、ア
ルキレンオキシドポリマー促進剤、カブリ防止用化合
物、安定剤(例えば、アザインデン、特にテトラ−およ
びペンタアザインデン)、表面活性剤(特に、フッ素化
界面活性剤)、帯電防止剤(特に、フッ素化化合物)、
可塑剤、艶消剤(matting agent)などである。
銀イオンのための還元剤は銀イオンを金属銀に還元す
る全ての物質が可能であるが、好ましくは有機物質であ
る。フエニドン、ヒドロキノン、およびカテコールのよ
うなコンベンシヨナル写真現像剤が有効であるが、ヒン
ダードフエノール還元剤が好ましい。還元剤は像形成層
の1〜20重量%として存在すべきである。2層構造にお
いて、還元剤が第二層中に存在する場合には、やや高い
割合、約2〜20%が望ましいようである。
フタラジノン、フタラジン、およびフタル酸のような
調色剤は必須な構成要件ではないが、大いに望ましい。
これ等材料は例えば、0.2〜5重量%の量で存在しても
よい。
バインダーはゼラチン、ポリビニルアセタール、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、酢酸セルロース、ポリオ
レフイン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリカーボネートなどのような周知の天然お
よび合成樹脂のいずれから選択されてもよい。これ等定
義には共重合体や三元共重合体が包含されることは勿論
である。ポリビニルブチラールやポリビニルホルマール
のようなポリビニルアセタール、およびポリ酢ビ/塩ビ
のようなビニル共重合体が特に望ましい。バインダーは
一般に各層の20〜75重量%の範囲、好ましくは約30〜55
重量%の範囲で使用される。
先に述べたように、本発明のフオトサーモグラフイー
用乳剤にはその他の様々な助剤が添加されてもよい。例
えば、調色剤、促進剤、アキユータンス(acutance)染
料、増感剤、安定剤、界面活性剤、潤滑剤、塗布助剤、
カブリ防止剤、ロイコ染料、キレート化剤、およびその
他の様々な周知添加剤が通常組み入れられてもよい。増
感スクリーンの発光スペクトルにマツチしたアキユータ
ンス染料の使用は特に望ましい。
フオトサーモグラフイー用乳剤の諸性質の均衡は乳剤
中の材料の割合によつて精密に規制されなければならな
い。ラジオグラフイーに使用するためのフオトサーモグ
ラフイー用要素に必要なセンシトメトリー特性を得るに
は、銀塩と有機酸の割合が特に臨界的である。通常のフ
オトサーモグラフイー用乳剤においては、有機酸(例え
ば、ベヘン酸、ステアリン酸、および長鎖酸の混合物)
のほぼ純粋な塩を乳剤の実質的成分として使用すること
が普通である。時には、少量または比較的多量の酸成分
が乳剤中に含有される。本発明の実施においては、有機
銀塩対有機酸のモル比は1.5/1〜6.2/1(塩/酸)の範囲
になければならない。この範囲未満ではコントラストが
低過ぎ、そしてこの範囲より上では乳剤の感度および背
景部安定性が許容できない程降下することが判明した。
この比は2.0/1〜3.50/1の範囲にあることが好ましい。
ハロゲン化銀は現場でのハロゲン化によつて又は予め
生成されたハロゲン化銀の使用によつて供給される。
工業用ラジオグラフイーのプロセスは通常のX線源ま
たはその他の高エネルギール粒子源(γ線源や中性子線
源を含む)を使用することによつて行われるはずであ
る。周知のように、使用される具体的螢光体は放射線源
から発生した放射線に対して高い吸収係数を有する。通
常、この放射線はX線。中性子線、およびγ線のいずれ
かとして規定される高エネルギー粒子線である。工業材
料は制御可能なX線源と本発明の工業用ラジオグラフイ
ー用システムとの間に置かれるはずである。制御可能な
X線露光は放射線源から工業材料を通つて、増感スクリ
ーンの面または表面に対しておよびそのスクリーンの内
側に隣接したフオトサーモグラフイー用フイルムに対し
てほぼ垂直な角度で入射するはずである。スクリーンの
螢光体によつて吸収された放射線はスクリーンによつて
光を放出させるはずであり、次いでその光は2つのハロ
ゲン化銀層のハロゲン化銀粒子に潜像を形成させるはず
である。次いで、この露光済みフイルムに対して通常の
熱現像が適用されるはずである。
本発明のX線像変換スクリーンはバインダーとその中
に分散された螢光体とからなる螢光層を有する。バイン
ダー中に螢光体を分散させて被覆性分散物を生成し、そ
れからその被覆性分散物を通常の被覆方法によつて適用
して均一層にすることによつて螢光層を形成する。螢光
層が自己支持性であるときには、螢光層だけで放射線像
変換スクリーンを構成することも可能であるが、一般に
螢光層は支持体上に設けられて放射線像変換スクリーン
を構成する。さらに、螢光層の表面には螢光層を物理的
および化学的に保護すための保護層が通常設けられる。
さらに、螢光層を支持体に緊密に接合させるために螢光
層と支持体の間に下塗層が設けられることもあり、さら
に支持体(または下塗層)と螢光層の間に反射性層が設
けられることもある。
本発明のX線像変換スクリーンの螢光層中に使用され
るバインダーは例えば、層の形成に慣用されているバイ
ンダーの1種であることができ、アラビアゴム、蛋白例
えばゼラチン、ポリサツカライド例えばデキストラン、
有機ポリマーバインダー例えば、ポリビニルブチラー
ル、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロ
ース、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、酢酪酸セル
ロース、ポリビニルアルコールなどである。
一般に、バインダーは螢光体1重量部当たり0.01〜1
重量部の量で使用される。しかしながら、得られるスク
リーンの感度および鮮鋭度の観点からすると、バインダ
ーの量は少量であることが好ましい。従つて、スクリー
ンの感度および鮮明度と、被覆性分散物の適用容易性と
の両方を考慮すると、バインダーは螢光体1重量部当た
り0.03〜0.2重量部の量で使用することが好ましい。螢
光層の厚さは一般に10μm〜1mmの範囲にある。
本発明の放射線像変換スクリーンにおいては、螢光層
は一般に支持体に塗布されている。支持体としてはポリ
マー材料、ガラス、ウール、コツトン、ペーパー、金属
などのような様々な材料が使用できる。スクリーンの取
扱の観点からすると、基体は好ましくは可撓性を有する
シートまたはロールになるように加工されるべきであ
る。これに関連して、支持体としてはプラスチツクフイ
ルム(セルローストリアセテートフイルム、ポリエステ
ルフイルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポ
リアミドフイルム、ポリカーボネートフイルムなどのよ
うな)、または普通紙もしくは加工紙(写真用紙、バラ
イタ紙、樹脂コート紙、二酸化チタンのような顔料を含
有する顔料含有紙など)が好ましい。支持体は螢光層を
堅固に保持する目的で支持体の一表面(螢光層が設けら
れる表面)上に下塗層を有していてもよい。下塗層の材
料としては、通常の接着剤が使用できる。支持体上(ま
たは下塗層上または反射性層上)に螢光層を形成するに
は、バインダー中に分散された螢光体からなる被覆性分
散物を支持体に(または下塗層にまたは反射性層に)直
接適用してもよい。
さらに、本発明のX線像変換スクリーンにおいては、
露光しようとする螢光層の表面上(支持体とは反対側の
面上)には、螢光層が物理的および化学的に保護するた
めの保護層が一般に設けられている。先に述べたよう
に、螢光層が自己支持性である場合には、保護層は螢光
層の両面に設けられてもよい。保護層は螢光層上で保護
層になる被覆性分散物を螢光層上に直接適用することに
よつて螢光層上に設けられてもよいし、または予め形成
された保護層を螢光層に接合させることによつて設けら
れてもよい。保護層の材料としては、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース、セルロースアセテート、ポリエ
ステル、ポリエチレンテレフタレートなどのような通常
の保護層用材料が使用できる。
本発明のX線像変換スクリーンは着色剤で着色されて
いてもよい。さらに、本発明の放射線像変換スクリーン
の螢光層はその中に白色粉末を分散含有していてもよ
い。着色剤または白色粉末を使用することによつて、高
い鮮鋭度の像をもたらす放射線像変換スクリーンを得る
ことができる。
実施例 本発明は次の具体的実施例および比較研究を参考にな
ることによつてより説明できる。
緑光放出性螢光体スクリーンGRS1 平均粒子サイズ3μmの(Gd1−0.05,Tb0.052O2S
螢光体を疎水性ポリマーバインダー中で、螢光体塗布量
270g/m2で、厚さ70μmで、ポリエステル支持体上に塗
布して成る、高解像力の緑光放出性螢光体スクリーンす
なわちスクリーンGRS1を作製した。螢光体層と支持体の
間にはポリウレタンバインダー中の二酸化チタン粒子か
らなる反射性層が塗布されている。このスクリーンはセ
ルローストリアセテート層をオーバーコートされてい
る。
緑光放出性螢光体スクリーンGRS2 平均粒子サイズ4μmの(Gd1−0.05,Tb0.052O2S
螢光体を疎水性ポリマーバインダー中で、螢光体塗布量
480g/m2で、厚さ120μmで、ポリエステル支持体上に塗
布して成る、中解像力の緑光放出性螢光体スクリーンす
なわちスクリーンGRS2を作製した。螢光体層と支持体の
間にはポリウレタンバインダー中の二酸化チタン粒子か
らなる反射性層が塗布されている。このスクリーンはセ
ルローストリアセテート層をオーバーコートされてい
る。
紫外線放出螢光体スクリーンUVS3 平均粒子サイズ5.1μmの日亜化学工業株式会社のタ
イプNP−3040(Y,Sr,Li)TaO4螢光体を疎水性ポリマー
バインダー中で、螢光体塗布量450g/m2で、厚さ110μm
で、ポリエステル支持体上に塗布してなる。紫外線放出
性螢光体スクリーンすなわちスクリーンUVS3を作製し
た。螢光体層と支持体の間にはポリウレタンバインダー
中の二酸化チタン粒子からなる反射性層が塗布されてい
る。このスクリーンはセルローストリアセテート層をオ
ーバーコートされている。
感光性写真フイルムGRUVF1 支持体の一方の面に塗布された緑光増感されたハロゲ
ン化銀乳剤層(以後、前面層と呼ぶ)と、支持体のもう
一方の面に塗布された分光増感されていないハロゲン化
銀乳剤層(以後、背面層と呼ぶ)を有する感光性フイル
ム、すなわちGRUVF1を次のようにして作製した。ポリエ
ステル支持体の一方の面に、立方体ヨウ臭化銀粒子(ヨ
ウ化銀2.3モル%および平均粒子サイズ0.65μmを有す
る)を含有する緑光増感されたハロゲン化銀ゼラチン乳
剤層を銀2.57g/m2およびゼラチン1.9g/m2で塗布した。
この乳剤は硫黄および金で化学増感されており、かつ銀
1モル当たり1070mgの緑光増感染料Aすなわちアンヒド
ロ−5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス(3−
スルホプロピル)−オキサカルボシアニンヒドロキシド
トリエチルアミン塩で分光増感されている。前記ヨウ臭
化銀前面層に、ゼラチン0.9g/m2を含有する保護層をオ
ーバーコートした。ポリエステル支持体のもう一方の面
に、立方体ヨウ臭化銀粒子(ヨウ化銀2モル%および平
均粒子サイズ1.3μmを有するヨウ臭化銀粒子と、ヨウ
化銀2.3モル%および平均粒子サイズ0.65μmを有する
ヨウ臭化銀粒子との、重量で1:1のブレンドからなる)
を含有する分光増感されていないハロゲン化銀ゼラチン
乳剤層を、銀2.51g/m2およびゼラチン1.8g/m2で塗布し
た。この乳剤は硫黄および金で化学増感されている。前
記ヨウ臭化銀背面層に、ゼラチン0.9g/m2を含有する保
護層をオーバーコートした。
感光性写真フイルムGRUVF2 支持体の一方の面に塗布された緑光増感されたハロゲ
ン化銀乳剤層(以後、前面層と呼ぶ)と、支持体のもう
一方の面に塗布された分光増感されていないハロゲン化
銀乳剤層(以後、背面層と呼ぶ)を有する感光性フイル
ム、すなわちフイルムGRUVF2を次のようにして作製し
た。ポリエステル支持体の一方の面に、フイルムGRUVF1
の前面層に用いた立方体ヨウ臭化銀粒子(ヨウ化銀2.3
モル%および平均粒子サイズ0.65μmを有する)を含有
する緑光増感されたハロゲン化銀ゼラチン乳剤層を銀2.
60g/m2およびゼラチン1.9g/m2で塗布した。この乳剤は
硫黄および金で化学増感されており、かつ銀1モル当た
り1070mgの緑光増感染料Aすなわちアンヒドロ−5,5′
−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス(3−スルホプ
ロピル)−オキサカルボシアニンヒドロキシドトリエチ
ルアミン塩で分光増感されている。前記ヨウ臭化銀前面
層に、ゼラチン0.9g/m2を含有する保護層をオーバーコ
ートした。ポリエステルのもう一方の面に、フイルムGR
UVF1の前面層に用いた立方体ヨウ臭化銀粒子(ヨウ化銀
2.3モル%および平均粒子サイズ0.65μmを有する)を
含有する分光増感されていないハロゲン化銀ゼラチン乳
剤層を、銀2.49g/m2およびゼラチン1.9g/m2で塗布し
た。この乳剤は硫黄および金で化学増感されている。前
記ヨウ臭化銀背面層に、ゼラチン0.9g/m2を含有する保
護層をオーバーコートした。
感光性写真フイルムUVUVF3 支持体の両面に塗布された分光増感されていないハロ
ゲン化銀乳剤層を有する感光性フイルム、すなわちUVUV
F3を次のようにして作製した。ポリエステル支持体の各
面に、フイルムGRUVF1に用いた立方体ヨウ臭化銀粒子
(ヨウ化銀2.3モル%および平均粒子サイズ0.65μmを
有する)を含有する分光増感されていないハロゲン化銀
ゼラチン乳剤層をそれぞれ銀2.60g/m2と2.49g/m2で、そ
してゼラチン1.9g/m2で、塗布した。この乳剤は硫黄お
よび金で化学増感されていた。各ヨウ臭化銀層に、ゼラ
チン0.9g/m2を含有する保護層をオーバーコートした。
感光性写真フイルムGRGRF4 支持体の両面に塗布された緑光増感されたハロゲン化
銀乳剤層を有する感光性フイルム、すなわちGRGRF4を次
のようにして作製した。ポリエステル支持体の両面に、
GRUVF1にの前面層に用いた立方体ヨウ臭化銀粒子(ヨウ
化銀2.3モル%および平均粒子サイズ0.65μmを有す
る)を含有する緑光増感されたハロゲン化銀ゼラチン乳
剤層を、銀2.18g/m2およびゼラチン1.9g/m2で塗布し
た。この乳剤は硫黄および金で化学増感されており、か
つ銀1モル当たり1070mgの緑光増感染料Aすなわちアン
ヒドロ−5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス
(3−スルホプロピル)−オキサカルボシアニンヒドロ
キシドトリエチルアミン塩で分光増感されている。各ヨ
ウ臭化銀層に、ゼラチン0.9g/m2を含有する保護層をオ
ーバーコートした。
スクリーン対と感光性写真フイルムの組合せ 上記の一対のスクリーンと両面塗布感光性写真フイル
ムを組合わせて次のように露光した。第1図のように、
前面スクリーンが前面乳剤層に接触しており、そして背
面スクリーンが背面乳剤層に接触しているフイルム−ス
クリーン組合せを作製した。それぞれのクリーン対−フ
イルム組合せを、80kVpおよび25mAで操作されるタング
ステンターゲツト管からのX線で、距離120cmで、露光
した。X線はスクリーン−フイルム組合せに達する前に
アルミニウム階段ウエツジを通過した。露光後フイルム
を、3M XAD/2現像剤補充液と3M XAF/2定着剤補充液を使
用する3MトリマチツクTMXP507プロセツサーで処理し
た。
感度および画質を下記表に報告する。クロスオーバー
%は次の式を用いて算出した: 但し、δlog Eは単一スクリーンを使用して露光したと
きの同一フイルムの2つの乳剤層の間の感度差である。
(クロスオーバー%が低い程、画質は優れている。) スクリーン対−フイルム組合せの鮮鋭度および粒状度
は次のようにして求めた。それぞれのスクリーン対−フ
イルム組合せを、80kVpおよび25mAで操作するタングス
テン管からのX線で、距離150cmで露光した。X線はス
クリーン−フイルム組合せに達する前に、ハツトナー
(Huttner)社から販売されている100μ厚さのフンク
(Funk)ターゲツトを通過した。露光後フイルムを、3M
XAD/2現像剤補充液および3M XAF/2定着剤補充液を使用
する3MトリマチツクTMXP507プロセツサーで処理した。
処理されたフイルムの鮮鋭度および粒状度を、画像比較
に熟練した10人の検査員による目視検査によつて求め
た。第6図並びに第7図は鮮鋭度(SH)並びに粒状度
(GR)を、両面塗布ハロゲン化銀要素と螢光スクリーン
対との組合せの感度差(δS)に対して、および参考の
ために緑光放出性螢光スクリーン対と組合わせた緑感性
両面塗布要素の感度差に対して示したものである。これ
等グラフにおいて、鮮鋭度並びに粒状度は数値が高い程
優れている。紫外線放出性螢光スクリーン対と組合わさ
れた場合の紫外線感光性と青感性の両面塗布ハロゲン化
銀要素は鮮鋭度および粒状度が最良であるが、感度が低
い。他方、本発明による両面塗布要素とスクリーン対の
組合せは緑光放出性螢光スクリーン対と組合わされた緑
感性両面塗布要素に匹敵するまたはそれ以上の感度で、
それより優れたまたはそれに匹敵する鮮鋭度並びに粒状
度を示す。
感光性フオトサーモグラフイー用フイルムGRBLF5 a) 銀ソープの製造 80℃の水20に、634.5gのフンボ酸(Humbo acid)90
22(90%のC20+C22と、5%のC18と、5%その他の酸
からなる長鎖脂肪酸カルボン酸)と、131gのフンボ酸97
18(95%のC18と5%のC16からなる長鎖脂肪酸カルボン
酸)と、0.44モルの0.08μm立方体ヨウ臭化銀(ヨウ化
銀6モル%)乳剤を添加した。撹拌しながら、水1.25
中に溶解した89.18gの水酸化ナトリウムを添加し、それ
から水50mlで希釈した19mlの濃塩酸を添加した。55℃の
水2.5に溶解した364.8gの硝酸銀を、55℃で添加し
た。この混合物を55℃で1時間ゆつくり撹拌し、水の抵
抗が20,000Ωになるまで噴霧洗浄しながら遠心分離し、
それから乾燥した。
b) 銀塩均質物の製造 上記銀ソープ粉末(12重量%)と、トルエン(20重量
%)と、メチルエチルケトン(68重量%)を混合し、一
晩つけてから、12gのポリビニルブチラール〔プトワル
(Butwar)TMB−76〕を添加し、そして4,000PSIで、そ
れから8,000PSIで均質化した。
c) 第一トリツプの調製 上記銀ソープ均質物200gに40gのメチルエチルケトン
と30gのポリビニルブチラール(ブトワルTMB−76)を添
加し、そして1時間混合した。この混合物にメタノール
中の10%臭化第二水銀を2.2ml添加し、5分間撹拌し、
それから式 のノノツクス(Nonox)TMW50の現像剤を4g添加した。
上記分散物50gの第一パートに、10ml当たり0.04gの下
記青光増感剤の溶液を0.6ml添加した: 上記分散物50gの第二パートに、10ml当たり0.05gの下
記緑光増感剤の溶液を0.6ml添加した: d) 第一トリツプの塗布 上記の青光増感された分散物を透明な4ミル(2×10
-4m)のポリエチレンテレフタレート支持体上に5ミル
の厚さで塗布し、そして87℃で3分間乾燥した。支持体
の反対側の面に上記の緑光増感された分散物を5ミルの
厚さで塗布し、そして87℃で3分間乾燥した。
e) 第二トリツプの調製 容器にA〜Hを入れ、そして固形分が溶解するまでそ
れ等を混合した。それから、Iを添加し、そして溶解す
るまで1時間混合した。
f) 第二トリツプの塗布 先に塗布した青光増感性塗膜の上に第二トリツプを2.
25ミルの厚さで塗布し、そして87℃で3分間乾燥した。
フイルムを逆転し、そして先に塗布した緑光増感された
塗膜の上に第二トリツプを2.25ミルの厚さで塗布し、そ
して87℃で3分間乾燥した。
g) フイルムの評価 完成した両面塗布フオトサーモグラフイー用フイルム
のサンプルをキセノンフラツシユセンシトメーターによ
つて、460nm狭バンドフイルターを通して、0〜4の連
続濃度ウエツジを通して、10-3秒の設定で露光した。露
光済みサンプルをローラー駆動熱プロセツサーで131℃
で4秒間処理した。センシトメトリーはDmin=0.21、お
よびDmax=4.22と記録された。別のサンプルを560nm狭
バンドフイルターによつて上記のように露光し現像処理
した。センシトメトリーはDmin=0.21およびDmax2.19と
記録された。緑光増感された層から青光増感性層へのク
ロスオーバーは明らかに存在しない。ポリエステル支持
体の片面に単独で塗布したときの青光増感された層は次
のような画像を記録した:Dmin=0.13およびDmax=2.5
6。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のラジオグラフイー用要素とスクリーン
対の組合せ体の概略図である。 第2図と第4図は本発明のラジオグラフイー用螢光スク
リーンの発光スペクトルを示すグラフである。 第3図と第5図は本発明の両面塗布ハロゲン化銀ラジオ
グラフイー用要素の分光感度を示すグラフである。 第6図並びに第7図はラジオグラフイー用両面塗布ハロ
ゲン化銀要素とスクリーン対の組合せの感度に対する鮮
鋭度並びに粒状度の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−198456(JP,A) 特開 昭61−41144(JP,A) 特開 昭61−151534(JP,A) 特開 昭63−220237(JP,A) 特公 昭60−7240(JP,B2) 特公 昭59−9891(JP,B2) 仏国特許公開787017(FR,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/17 G03C 1/00 G21K 4/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの独立した前面と背面のx線蛍光スク
    リーンと、支持ベースおよび該支持ベースの両面に塗布
    された前面および背面のハロゲン化銀乳剤層からなるハ
    ロゲン化銀ラジオグラフィー用要素とからなる、ラジオ
    グラフィーに使用するための感光性要素の組合せ体であ
    って、 前記前面スクリーンは前記前面ハロゲン化銀層に隣接し
    て配置され、そして前記背面スクリーンは前記背面ハロ
    ゲン化銀層に隣接して配置され、そして、 i)前記前面スクリーンは第一放射線放出性蛍光体から
    なり、そして前記前面ハロゲン化銀層は前記前面スクリ
    ーンによって放出される前記第一放射線に感光性のハロ
    ゲン化銀粒子からなり、かつ ii)前記背面スクリーンは第二放射線放出性蛍光体から
    なり、そして前記背面ハロゲン化銀層は前記背面スクリ
    ーンによって放出される前記第二放射線に感光性のハロ
    ゲン化銀粒子からなり、 a)前記前面スクリーンは、その発光スペクトルの80%
    超が電磁スペクトルの緑色領域にある緑光放出性蛍光体
    からなり、そして前記背面スクリーンは、その発光スペ
    クトルの80%超が電磁スペクトルの紫外線−青色領域に
    ある紫外線−青光放出性蛍光体からなり、 b)前記前面スクリーンによって放出される前記第一放
    射線は前記背面スクリーンによって放出される前記第二
    放射線とは少なくとも50nm異なる波長を有しており、 c)前記前面ハロゲン化銀乳剤層は前記背面スクリーン
    によって放出される前記第二放射線に対して実質的に非
    感光性であり、かつ d)前記背面ハロゲン化銀乳剤層は前記前面スクリーン
    によって放出される前記第一放射線に対して実質的に非
    感光性である ことを特徴とし、 前記第一と第二の放射線の波長域の差異、および反対側
    のスクリーンによって放出された放射線に対する各ハロ
    ゲン化銀層の非感光性は、一対の緑光放出性蛍光スクリ
    ーンと両面塗布緑光増感ハロゲン化銀ラジオグラフィー
    用要素との対称的組合せに比べて、クロスオーバー露光
    を少なくとも10%減少させるようなものである、前記組
    合せ体。
  2. 【請求項2】前記前面スクリーンが、その発光スペクト
    ルの80%超が480nm以上でありかつその発光極大が530〜
    570nmの波長範囲にある緑光放出性蛍光体からなる、請
    求項(1)の組合せ体。
  3. 【請求項3】前記前面ハロゲン化銀層が、530〜570nmの
    波長域の光に対して感光性になるように分光増感染料に
    よって分光増感されたハロゲン化銀粒子からなる、請求
    項(2)の組合せ体。
  4. 【請求項4】前記背面スクリーンが、その発光スペクト
    ルの80%超が410nm以上でありかつその発光極大が300〜
    360nmの波長範囲にある紫外線−青光放出性蛍光体から
    なる、請求項(1)の組合せ体。
  5. 【請求項5】前記背面ハロゲン化銀層が、化学増感され
    ているが分光増感されていないヨウ臭化銀粒子からな
    る、請求項(1)の組合せ体。
  6. 【請求項6】(I)2つの独立した前面と背面のx線蛍
    光スクリーンと、支持ベースおよび該支持ベースの両面
    に塗布された前面および背面のハロゲン化銀乳剤層から
    なるハロゲン化銀ラジオグラフィー用要素とからなる感
    光性要素の組合せ体であって、前記前面スクリーンは前
    記前面ハロゲン化銀層に隣接して配置され、そして前記
    背面スクリーンは前記背面ハロゲン化銀層に隣接して配
    置され、そして、 i)前記前面スクリーンは第一放射線放出性蛍光体から
    なり、そして前記前面ハロゲン化銀層は前記前面スクリ
    ーンによって放出される前記第一放射線に感光性のハロ
    ゲン化銀粒子からなり、かつ ii)前記前面スクリーンは第二放射線放出性蛍光体から
    なり、そして前記背面ハロゲン化銀層は前記背面スクリ
    ーンによって放出される前記第二放射線に感光性のハロ
    ゲン化銀粒子からなる、前記感光性要素の組合せ体をx
    線で像様露光し、そして (II)前記ハロゲン化銀ラジオグラフィー用要素を現像
    する、工程を含む放射線像記録方法であって、 a)前記前面スクリーンは、その発光スペクトルの80%
    超が電磁スペクトルの緑色領域にある緑光放出性蛍光体
    からなり、前記背面スクリーンは、その発光スペクトル
    の80%超が電磁スペクトルの紫外線−青色領域にある紫
    外線−青光放出性蛍光体からなり、そして 前記前面スクリーンによって放出される前記第一放射線
    は前記背面スクリーンによって放出される前記第二放射
    線とは少なくとも50nm異なる波長を有しており、 b)前記前面ハロゲン化銀乳剤層は前記背面スクリーン
    によって放出される前記第二放射線に対して実質的に非
    感光性であり、かつ c)前記背面ハロゲン化銀乳剤層は前記前面スクリーン
    によって放出される前記第一放射線に対して実質的に非
    感光性である ことを特徴とし、 前記第一と第二の放射線の波長域の差異、および反対側
    のスクリーンによって放出された放射線に対する各ハロ
    ゲン化銀層の非感光性は、一対の緑光放出性蛍光スクリ
    ーンと両面塗布緑光増感ハロゲン化銀ラジオグラフィー
    用要素との対称的組合せに比べて、クロスオーバー露光
    を少なくとも10%減少させるようなものである、前記放
    射線像記録方法。
  7. 【請求項7】前記前面スクリーンが、その発光スペクト
    ルの80%超が480nm以上でありかつその発光極大が530〜
    570nmの波長範囲にある緑光放出性蛍光体からなる、請
    求項(6)の放射線像記録方法。
  8. 【請求項8】前記前面ハロゲン化銀層が、530〜570nmの
    波長域の光に対して感光性になるように分光増感染料に
    よって分光増感されたハロゲン化銀粒子からなる、請求
    項(6)の放射線像記録方法。
  9. 【請求項9】前記背面スクリーンが、その発光スペクト
    ルの80%超が410nm以上でありかつその発光極大が300〜
    360nmの波長範囲にある紫外線−青光放出性蛍光体から
    なる、請求項(6)の放射線像記録方法。
  10. 【請求項10】前記背面ハロゲン化銀層が、化学増感さ
    れているが分光増感されていないヨウ臭化銀粒子からな
    る、請求項(6)の放射線像記録方法。
  11. 【請求項11】支持ベースおよび該支持ベースの両面に
    塗布された前面および背面のハロゲン化銀乳剤層からな
    るハロゲン化銀ラジオグラフィー用要素であって、 前記前面ハロゲン化銀乳剤層は、電磁スペクトルの緑色
    領域に感光性のハロゲン化銀粒子からなり、そして前記
    背面ハロゲン化銀乳剤層は紫外線感光性または青感性ハ
    ロゲン化銀粒子からなり、かつ、 前記前面ハロゲン化銀乳剤層は紫外線または青色放射線
    に対して実質的に非感光性であり、前記背面ハロゲン化
    銀乳剤層は緑色放射線に対して実質的に非感光性であ
    り、そして、両面塗布緑光増感ハロゲン化銀ラジオグラ
    フィー用要素に比べて、クロスオーバー露光が少なくと
    も10%減少することを特徴とする、前記ハロゲン化銀ラ
    ジオグラフィー用要素。
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