JP2837426B2 - コンクリート構造物の空隙部充填止水工法 - Google Patents

コンクリート構造物の空隙部充填止水工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリート構造物の空隙部を充填し止水
する工法に関する。
〔従来の技術〕 コンクリート構造物において、打設したコンクリート
が固化する段階で、含有されている水が徐々に除かれて
乾燥収縮する。そのため、コンクリート打ち継ぎ部、エ
キスパンジョイント部、サッシ廻り部等にあっては、空
隙部が形成されやすい。このままで使用すると、空隙部
を介して水が浸入し、漏水の問題が発生する。
そこで、この空隙部を充填し、地下水や雨水等を起因
した漏水を防止するため、従来から種々の対策が採られ
ている。たとえば、サッシ廻り部にあっては、第3図a
又はbに示すように、サッシ1を取り付ける際に、予め
打設コンクリート2の端にモルタル3を詰めておいた
り、固化コンクリートを穿ってモルタルを詰めたり、空
隙部4に対して外部からドリル孔5を穿ってエポキシ、
ウレタン等の止水用薬剤を注入している。
また、コンクリート打継ぎ部にあっては、第3図cに
示すように、打継ぎ部の表面にVカット或いは斫り7を
施し、モルタルやシール材8を目詰め充填している。な
お、同図における符番9は、防水層9を示す。
更に、エキスパンジョイント部にあっては、この部分
は構築時にアスファルト10を挿入してコンクリート2を
打設するが、数年経つとアスファルト10が温度変化によ
って溶出して空隙を生じるので、第3図dに示すように
表面にVカット或いは斫り11を施し、劣化したアスファ
ルト10を穿り出し、モルタルや止水材、アスファルト等
のシール材12を詰め直している。なお、符番13は、裏当
て用の止水板止水板を示す。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したサッシ廻りについて予めモルタル詰めを施す
ものにあっては、空隙を小さくすることはできても、空
隙そのものの発生を阻止することはでない。そのため、
完全な止水には至らない。
また、固化コンクリートを穿ってモルタルを詰める方
法では、タイル、塗装、内装材等の仕上げ材を傷めた
り、汚したりするので、再仕上げが必要とされる。この
点は、ドリル孔5を穿って止水用薬液を注入する場合に
も同様である。
他方、コンクリート打継ぎ部に対する前述した方法で
は、モルタルの場合にあっては肌別れを起こし、シール
材を使用する場合には耐久性に限度があることから、恒
久的な止水効果を期待できないと共に、仕上げが必要と
なる。この仕上げを省略した場合、見栄えの劣るものと
なる。
更に、エキスパンジョイント部に対する前述した方法
では、完璧な詰め直しは元々不可能であって、多少の空
隙部が残ることはやむを得ない。そのため、漏水を完全
に防止することはできない。
これらの従来方法は、いずれも内部に生じる空隙部に
対して外部から充填剤を注入したり押し込んだりするも
のであるため、不完全な結果しか得られていない。
本発明は、このような充填方法に起因する問題に鑑み
て案出されたものであり、表面仕上げを破損する何らの
カットや斫りを形成することなく、簡単な注入作業で止
水薬剤やシール材を確実に内部の空隙部に充満させるこ
とを可能にしたコンクリート構造物の空隙部充填止水工
法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の止水工法は、その目的を達成するため、コン
クリート構造物のコンクリート打継ぎ部、エキスパンジ
ョイント部、サッシ回り部等の乾燥収縮によって空隙部
が形成される部位に、コンクリート打設に先立って表面
を撥水性材料で被覆し且つ弾力性及び多数の透孔を有す
る不織布を設置した後、コンクリートを打設し、打設後
の乾燥収縮によって空隙部が形成された段階で前記不織
布を介して止水薬剤又はシール材を注入し、空隙部を充
填することを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、撥水性があり且つ多数の透孔を持
った不織布をコンクリート中に埋設している。この不織
布はコンクリート構造物の空隙が発生しやすい部分に配
置されており、空隙部が発生した段階では、この不織布
を介して止水薬剤やシール材等が注入される。このよう
にして、外部から止水薬液やシール材が注入されるの
で、別段大きな圧力を加えなくても、注入された止水薬
液やシール材は空隙部が充満される。その結果、空隙部
がなくなり、完全な止水が可能となる。
また、使用される不織布は弾力性があるため、空隙の
形状如何に拘らず、空隙を十分に埋め尽くす。そして、
この不織布中に止水薬液やシール材が注入されるため、
注入された止水薬剤やシール材も確実に所定の位置に固
定される。
以下、実施例によって、本発明を具体的に説明する。
〔実施例〕
本実施例で使用される不織布は、第1図に示すように
多数の透孔を持つブロック状の不織布である。この不織
布14は、弾力性を持ち、表面が撥水性材料で覆われてい
る。これによって、布地自体に撥水性と通気性が与えら
れている。
第2図a及びbは、この不織布14をサッシ廻り部に適
用した状態を示す。サッシ1を取り付ける際、サッシ1
の裏面のように乾燥収縮によって空隙の発生が確実に予
測される部位に、この不織布14を敷いておく。不織布14
は、弾力性を持っているので、空隙部4の形状に追従し
て伸び縮みして空隙部4を完全に充満する。これによっ
て、不織布14内の隙間が透水孔となって、外部に連通し
た透水路が空隙部4に形成されたことになる。
そして、コンクリートが乾燥し、漏水が見られたとこ
ろで、止水薬剤やシール材を外部から注入する。このと
き、必要ならば、コンクリートを穿設して外部と不織布
14との連絡を取る。そして、不織布14内の透水路を介し
て空隙部4に止水薬液やシール材を供給することによっ
て、空隙部4を充填する。
空隙部4が表面に開口されている場合には。注入され
た止水薬液やシール材はコンクリート表面に吹き出す。
しかし、その仕上げ処理は、Vカット、斫り等を形成し
た場合の仕上げに比較して遥かに簡易なものである。
第2図cは、コンクリート打継ぎ部に対して本発明を
適用した実施例を示す。打継ぎの際、前もって不織布14
を打継ぎ部に敷き渡す。そして、コンクリートの乾燥収
縮が生じた以降の処理については、前述した第2図a及
びbの場合と同様の手順で行う。
第2図dは、エキスパンジョイント部に対し手本発明
を適用した実施例を示す。コンクリート打設の際に、エ
キスパンジョイント部の最深部に予め不織布14を埋め込
み延配しておく。そして、アスファルト10の溶出によっ
て空隙部4が生じた以降の処理は、前述した第2図a及
びbの場合と同様に行う。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明においては、コンクリ
ート構造物の内部に透水路を形成する不織布を埋め込ん
でいるので、空隙部が生じた場合の処置が簡単なものと
なる。すなわち、コンクリート構造物の宿命である乾燥
収縮による空隙や亀裂に対する対策として、一般的には
後日になって漏水が発生した段階で処置を行うが、本発
明にあっては、コンクリート打設前に対策を立てている
ので、コンクリートが乾燥した後に一部に漏水が発生す
れば、その時点で予め内部に配設している不織布の透水
路を介して止水薬液やシール材を注入して空隙部を止水
充填することができる。すなわち、予め外部に連通可能
な透水路が空隙部に確保されているため、外部からのボ
ーリング方式等の従来技術のようにコンクリートを穿つ
ことなく、再仕上げも実質的に必要なくなる。また、コ
ンクリートの打継ぎ部や空隙部の内部から注入し表面に
吹き出させるため、密封状態で空隙部を完全に充填・止
水することができる。
一方、コスト面に付いてみると、コンクリート打設時
に不織布を配置するだけであるので、経費の増加は無視
できる程度である。そして、不織布の費用も極僅かなも
のであり、止水用薬液或いはシール材を注入するときに
若干の費用がかかる程度である。しかし、この費用も、
従来のコンクリートを穿ってモルタルを詰めたり、シー
ルしたりする方法に比較すれば約1/10程度で済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用される不織布を示し、第2図a及
びbは本発明をサッシ廻り部に適用した実施例を、第2
図cはコンクリート打継ぎ部に本発明を適用した実施例
を、第2図dはエキスパンジョイント部に本発明を適用
した実施例を説明するための図である。他方、第3図
は、サッシ廻り部、コンクリート打継ぎ部及びエキスパ
ンジョイント部に対する従来の止水工法を説明するため
の図である。 1:サッシ、2:打設コンクリート 3:モルタル、4:空隙部 5:ドリル孔、7:Vカット或いは斫り 8,12:シール材、9:防水層 10:アスファルト、11:Vカット或いは斫り 13:止水板、14:不織布

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物のコンクリート打継ぎ
    部、エキスパンジョイント部、サッシ回り部等の乾燥収
    縮によって空隙部が形成される部位に、コンクリート打
    設に先立って表面を撥水性材料で被覆し且つ弾力性及び
    多数の透孔を有する不織布を設置した後、コンクリート
    を打設し、打設後の乾燥収縮によって空隙部が形成され
    た段階で前記不織布を介して止水薬剤又はシール材を注
    入し、空隙部を充填することを特徴とするコンクリート
    構造物の空隙部充填止水工法。
JP1098968A 1989-04-20 1989-04-20 コンクリート構造物の空隙部充填止水工法 Expired - Lifetime JP2837426B2 (ja)

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