JP2837370B2 - 引違いサッシまたは引戸 - Google Patents

引違いサッシまたは引戸

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JP2837370B2
JP2837370B2 JP17205595A JP17205595A JP2837370B2 JP 2837370 B2 JP2837370 B2 JP 2837370B2 JP 17205595 A JP17205595 A JP 17205595A JP 17205595 A JP17205595 A JP 17205595A JP 2837370 B2 JP2837370 B2 JP 2837370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引違いサッシまた
は引戸に係り、特に、室外側障子の召合せ框である召外
框の上端部に装着するレールの振止めに設けた外れ止め
を改良し、防犯性の向上を図った引違いサッシまたは引
戸に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の建材として用いられるサッシ障
子、サッシ引戸は、上桟、下桟、縦框、召合せ框といっ
たアルミニウム押出形材を四方組みにして組み立てられ
るものである。
【0003】図7は、窓枠へのサッシ障子の建て込み方
法を示す図である。窓枠の上枠2には、レール3a、3
bが形成され、同じように下枠4にもレール5a、5b
が形成されている。内障子6は、室内から、外障子7は
室外からそれぞれ取り付けられるのが普通である。
【0004】このような引違いサッシ障子では、下桟に
は戸車が取り付けられるとともに、それぞれ内障子6、
外障子7の召合せ框の上端部には、上枠2のレール3
a、3bに嵌合する振止めが取り付けられているのが普
通である。
【0005】そこで、図8に従来の振止めを示す。この
振止め8の頭部9には、レール3a、3bが滑るように
して嵌合するレール溝10が形成されている。従来、特
に、外障子の召外框に取り付ける方の振止めには、外障
子7がレール3bから外れないように主として防犯上の
観点から、図8に示すようなスライド式の外れ止め11
が一体的に取り付けられているものが多く用いられてい
る。
【0006】この外れ止め11のある外障子7では、レ
ール溝10が一番深くなるように外れ止め11をフリー
な状態にしておいてから、図7に示すように、外障子7
の全体を持上げるようにしてレール3bを嵌めて、レー
ル5aに戸車を乗せることができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、外れ止め11の
位置を調整する場合、外れ止め11を固定するねじ12
を室外側から螺入するのが普通である。この位置の調整
により、外れ止め11の上端縁11aと、上枠2のレー
ル3bの下端縁との間の遊びが少なくなるような位置で
外れ止めを固定すると、外障子7の全体を持上げても下
枠4のレール5bから外れないようにすることができ
る。
【0008】しかしながら、外れ止め11を固定するね
じ12を室外側から螺入できるということは、逆に、室
外側からねじ12を戻して外れ止め11を簡単に外せる
というとにもなり、防犯上の観点から問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、室外側から外れ止めを操作でき
ないように構成することにより、防犯性を高め、また、
外れ止めの位置調整の操作性向上を図った引違いサッシ
または引戸を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、アルミニウム合金製の押出形材を四方
組みしてなる少なくとも2枚の障子または戸体を家屋開
口部を形成する枠の上下枠に設けたレールに沿って開閉
自在に引違いに取り付け、室外側の障子または戸体の召
合せ框の上端部に上枠のレールに嵌合する振止めを装着
するともに、この振止めと一体的に前記レールの下縁と
の間の遊びを調整可能な外れ止め部材を上下に位置調整
可能なように設け、前記外れ止め部材が、レールと交差
する外れ止め部と、室内側に面する位置調整操作部とか
ら一体的に構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による引違いサッシ
の一実施形態について添付の図面を参照して説明する。
図1は、引違いサッシを室内側からみた正面図である。
この図において、家屋の開口部に取り付けられる窓枠2
0は、上枠21、下枠22、左縦枠23および右縦枠2
4から四方組みされ、この窓枠20に外障子25と内障
子26とが引違いに建て込められている。外障子25、
内障子26は、各々アルミニウム合金押出形材からなる
上桟27、28、下桟29、30、縦框31、32、召
合せ框である召外框33、召内框34を四方組みに接合
して組み立てられている。
【0012】図2は、図1の引違いサッシの縦断面、図
3は、横断面を示す図である。まず、下枠22は、外側
枠22aと内側枠22bの境には段差が設けられてい
て、内側枠22bの上面は、外側枠22aに較べて一段
高くなっている。外側枠22a、内側枠22bの上部に
は、外障子25、内障子26を滑らせて引違いに開け閉
めするために、長さ方向に平行なレール38、40が垂
直に立上がるように形成されている。
【0013】同様に、上枠21にもレール41、42
が、その上面部内側から垂直に垂下するように平行に形
成されている。このレール41、42と、外障子25、
内障子26の各々の上桟27、28とは振止め43、4
4を介して滑動自在に係合するようになっている。
【0014】46は、外障子25のガラスで、48は内
障子26のガラスである。このガラス46、48は、外
障子25、内障子26の各々の枠をなす上桟27、2
8、下桟29、30、縦框31、32、召外框33、召
内框34にパッキンを介して水密に取り付けられてい
る。また、下桟29、30には、レール38、40に係
合して転動する戸車36、37が回動自在に保持される
ようになっている。なお、図2、図3においても80は
外障子25の外側に縦付けられる網戸を示す。
【0015】次に、図4は、外障子25の召外框33の
上端部の小口の構造およびここに装着される振止めを示
す。
【0016】召外框33の四方の壁部のうち、室内側に
面する内壁部54と、これに対向する室外側の外壁部5
5とは、中間壁56によって連結されて、2つの中空部
に区画されている。このうち、外側の側壁部57によっ
て区画される中空部には、図2に示すレール41に嵌合
する振止め62の本体部63が挿入されるようになって
いる。従って、側壁部57には、レール41を受容する
切欠き58が形成され、この切欠き58に対応するよう
に中間壁56にも切欠き59が形成されている。
【0017】次に、振止め62は、この種のサッシ障子
の召合せ框に取り付けられる振止めと同じように、本体
部63と一体の頭部64には、レール41が滑るように
して嵌合可能なレール溝65が形成されている。この振
止め62の場合、その本体部63には、外れ止め部材6
6が上下にスライド可能なように一体的に取り付けられ
るものである。
【0018】また、本体部63の外側の側面中央には、
前記外れ止め66を上下にスライドさせるときの案内と
して機能する、略円筒状のガイド部67が形成されてお
り、この場合、ガイド部67の内側は、貫通穴68とな
っていて、振止め66を召外框33に固定するときの通
しボルト(図示せず)が挿通できるように構成されてい
る。なお、振止め62の本体部63の下端部には、段部
69が形成され、外れ止め部材66は、この段部69に
係止して、振止め62から脱落しないようになってい
る。
【0019】外れ止め部材66は、この実施形態では、
金属板をL字形に折曲してなる金具で、振止め62に装
着した状態において、ちょうどレールの走る方向と直角
に交差する外れ止め部をなす第1の板部70と、これに
直交して召外框33の室内側の内壁部54に対向する第
2の板部71とからなり、第2板部71は、この外れ止
め部材66の位置を調整するための操作部を構成するも
のである。
【0020】第1板部70には、前記振止め62のガイ
ド部67が遊嵌する縦長のガイド溝72が形成されてい
るので、外れ止め部材66の全体が上下にスライドさせ
るときの案内となっており、また、第1板部70の上端
縁には、振止め62のレール溝65に係合可能な爪73
が形成されていて、この外れ止め部材66が脱落しない
ように構成されている。
【0021】一方、位置調整操作部としての第2板部7
1には、ドライバなどの先を引っ掛けやすいように凹部
75、75が形成されるととともに、当該外れ止め部材
66の位置を決めたあとで固定するねじを挿入するねじ
穴74が形成されている。
【0022】次に、図5、図6は、外障子25を建て込
んだ後に、振止め62と一体の外れ止め部材66の位置
を決める手順を示す図である。このうち5図は、外障子
25の召外框33を室内側から見た側面を示す図で、外
障子25を窓枠に建て込み、振止め62のレール溝65
にレール41が填った当初は、外れ止め部材66は、フ
リーな状態になっている。また、外れ止め部材66の第
2板部71のねじ穴74、凹部75は、召外框33の室
内側の内壁部54に形成した窓76からちょうど臨むよ
うになっている。
【0023】そこで、外れ止め部材66の位置を調節す
るに際しては、ドライバなどを用いて、外れ止め部材6
6をスライドさせて位置を調整することができる。すな
わち、図6において、振止め66のレール溝65におい
て、外れ止め部を構成する第1板部70の上端縁と、レ
ール41の下端縁のとの間の遊びが少なくなるように外
れ止め部材66の位置を決めるため、外れ止め部材66
の穴74に図6に示すようにねじ77を挿入しておき、
このねじ77にドライバを引掛けたまま外れ止め部材6
6の位置を調整し、位置が決まったら、そのままねじ7
7を締めて、外れ止め部材66の位置を固定することが
できる。
【0024】このように、外れ止め部材66の位置を調
整し、固定する操作を室内側から簡単に行なえるように
なっており、逆にいえば、室外側からは、外れ止め部材
66を外せない構造となっているので、防犯上、信頼性
を高めることができる。
【0025】以上、本発明を引違いサッシに適用した実
施形態について説明したが、本発明は、このほか、引違
い引戸にも適用することができ、サッシ障子と全く同じ
ようにして実施できるのはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、この振止めと一体的に前記レールの下縁との
間の遊びを調整可能な外れ止め部材を上下に位置調整可
能なように設け、前記外れ止め部材が、レールと交差す
る外れ止め部と、室内側に面する位置調整操作部とから
一体的に構成されているので、外れ止め部材の位置の調
整および固定の操作を室内側から容易に行なえると同時
に室外側から外れ止めを操作できない構造となっている
ので、防犯性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した引違いサッシを室内側から見
た正面図。
【図2】同引違いサッシの縦断面図。
【図3】同引違いサッシの横断面図。
【図4】室内側障子の召外框と、振止めの構成を示す斜
視図。
【図5】召外框の振止めにレールが填った状態を室内側
から見た説明図。
【図6】外れ止めの位置を決めた状態を表わす図5の右
側面図。
【図7】引違いサッシの障子の建て込み方を示す説明
図。
【図8】従来の振止めの構造を表わす斜視図。
【符号の説明】
20 窓枠 25 外障子 26 内障子 27 外障子の上桟 28 内障子の上桟 29 外障子の下桟 30 内障子の下桟 31 外障子の縦框 32 内障子の縦框 33 召外框 34 召内框 62 振止め 65 レール溝 66 外れ止め部材 67 ガイド部 70 第1板部(外れ止め部) 71 第2板部(位置調整操作部) 74 ねじ穴 76 窓

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金製の押出形材を四方組み
    してなる少なくとも2枚の障子または戸体を家屋開口部
    を形成する枠の上下枠に設けたレールに沿って開閉自在
    に引違いに取り付け、 室外側の障子または戸体の召合せ框の上端部に上枠のレ
    ールに嵌合する振止めを装着するともに、この振止めと
    一体的に前記レールの下縁との間の遊びを調整可能な外
    れ止め部材を上下に位置調整可能なように設け、 前記外れ止め部材が、レールと交差する外れ止め部と、
    室内側に面する位置調整操作部とから一体的に構成され
    ていることを特徴とする引違いサッシまたは引戸。
JP17205595A 1995-07-07 1995-07-07 引違いサッシまたは引戸 Expired - Lifetime JP2837370B2 (ja)

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JPH0921267A JPH0921267A (ja) 1997-01-21
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