JP2837060B2 - ケース入り商品の帯掛け状スリーブ包装方法、及び帯掛け状スリーブ包装用フィルム - Google Patents

ケース入り商品の帯掛け状スリーブ包装方法、及び帯掛け状スリーブ包装用フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、百貨店、スーパー及び
通信販売などで販売するケース入りの商品を包装する方
法、及び該包装方法に用いられるフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、百貨店やスーパー及び通信販売の
ケース入り商品のラッピングにはほとんどの場合に包装
紙が使用されていた。
【0003】しかしながら、包装紙は強度が弱く、また
耐水性、耐油性も悪いので、包装した商品の輸送中
装紙が破れたり、ふやけたりすることがあった。また、
発送ラベルを誤って貼付した際の、貼り直しも困難であ
った。したがって、これらの場合、特に贈答品等の時に
は包装のやり直しが必要であった。
【0004】また、包装紙による包装の機械による自動
化は、サイズの異なる商品に適用できない、機械の価格
が高い、使用法が複雑である等の理由でほとんど実施さ
れておらず、もっぱら手作業によって包装が行われてい
た。この場合、御歳暮や御中元の時期には大量の商品の
包装を行うために、多くの人手が必要であり人件費がか
さむという問題があり、また手作業では、重量物や嵩張
る商品の包装が重労働となるので作業の能率も悪いとい
う問題もあった。
【0005】一方、従来から熱収縮性フィルムを用いて
缶、瓶、トレイ等を自動包装機を用いてスリーブ包装す
ることが行われている。しかしながら、熱収縮性フィル
ムを用いて帯掛け状にスリーブ包装した例はなく、ケー
ス入り商品のラッピング用途に使用した例は報告されて
いなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械による
自動包装することが可能であり、高強度で、仕上がり、
外観が良好なケース入り商品の包装方法、及び該包装方
法に用いるための包装資材を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると上記課題
を解決するための手段として、測定温度130℃での縦
方向の収縮率が40〜90%、横方向の収縮率が−1〜
−30%である合成樹脂からなる熱収縮性フィルムを用
い、該フィルムを被包装物であるケースの幅よりも狭い
幅に切断し、切断されたフィルムでケースを両端部が露
出するように部分的に包装することを特徴とするケース
入り商品の帯掛け状スリーブ包装方法が 提供され、更
に、測定温度130℃での縦方向の収縮率が40〜90
%、横方向の収縮率が−1〜−30%の熱収縮性フィル
ムであって、前記包装方法に用いられることを特徴とす
る帯掛け状スリーブ包装用フィルムが提供され、更に、
前記熱収縮性フィルムが無機フィラーを含有しているこ
とを特徴とする前記帯掛け状スリーブ包装用フィルムが
提供され、更に、前記熱収縮性フィルムが、無機フィラ
ーを含有した層と、その片側もしくは両側の熱融着層か
らなる多層フィルムであることを特徴とする前記帯掛け
状スリーブ包装用フィルムが提供され、更に、前記熱収
縮性フィルムが、着色及び印刷の少なくとも一方を施さ
れていることを特徴とする前記帯掛け状スリーブ包装用
フィルムが提供される。
【0008】すなわち、上記範囲の収縮率(以下、全て
設定温度130℃での値を示す。)を有する合成樹脂か
らなる熱収縮性フィルムを用い、ケースの両端部を残し
て帯掛け状にスリーブ包装すると、ケース入り商品の包
仕上がり、外観が良好(特に、該フィルムが無機フィ
ラーを含有している場合に顕著である。)であり、百貨
店やスーパー及び通信販売のケース入り商品のラッピン
グに好適であることを見いだし本発明に到達した。な
お、本明細書中で用いられる帯掛け状スリーブ包装とい
う用語は、被包装物であるケースの幅よりも狭い幅の熱
収縮性フィルムを用い、ケースの両端部が露出するよう
に部分的に包装することを意味している。
【0009】また、本発明の帯掛け状スリーブ包装方法
に用いられる熱収縮性フィルムは、縦方向の収縮率を4
0〜90%、横方向の収縮率を−1〜−30%とする
が、縦方向の収縮率が40%未満の場合は、タイトな包
装ができないので好ましくなく、収縮率が90%を超え
るフィルムを製造することは極めて困難である。一方、
横方向の収縮率が−1%を超える場合、すなわち多少で
も収縮性を有している場合、収縮包装後に中央部のフィ
ルム幅が狭くなり、包装仕上がりが悪くなるので好まし
くない。
【0010】また、フィルムの質感を包装紙に近づける
ために、帯掛け状スリーブ包装用フィルムの樹脂原料に
炭酸カルシウム等の無機フィラーを配合したり、着色剤
を配合することも可能であり、更に、帯掛け状スリーブ
包装用フィルムに、名称やロゴあるいはその他の図柄や
文字等を印刷することがより好ましい。炭酸カルシウム
等の無機フィラーの、配合量を20wt%以上にすると
フィルムの隠ぺい性が向上するので好ましい。また、炭
酸カルシウム等の無機フィラーを配合した場合、フィル
ム同士のシール強度が低下し、シール温度範囲も狭くな
るので、シール性を低下させないために、本発明の帯掛
け状スリーブ包装用フィルムを、炭酸カルシウムを配合
した層の片側もしくは両側にポリエチレン系樹脂からな
る熱融着層を配した多層フィルムとすることが特に好ま
しい。
【0011】本発明の包装方法に用いられる帯掛け状ス
リーブ包装用フィルムは、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂等を原料として、イ
ンフレーション押出成形法、もしくはTダイ押出成形法
で製造することができるが、製膜性、価格等の点から低
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好適に
使用される。特に、直鎖状低密度ポリエチレンを単独
で、あるいはブレンドして用いると、インフレーション
押出成形法の場合、横方向の収縮率をマイナスに調節し
易く、低温シールが可能なフィルムが容易に製造できる
ので好ましい。また、フィルムの収縮率であるが、縦方
向は縦の延伸倍率(ダイのリップ間隔/フィルム厚みで
定義する。)を変えることによって目的の収縮率に調節
することができ、横方向は、例えばインフレーション押
出成形法の場合はブロー比を調節することによって調節
することができる。尚、横方向の収縮率を−1%以下に
するには、ブロー比を1.5以下にすると良い。
【0012】このようにして得られた収縮率が特定範囲
の熱収縮性フィルムを用いてケース入り商品を帯掛け状
にスリーブ包装する方法としては、例えば収縮率が特定
範囲の熱収縮性フィルム二枚で上下からケースを帯掛け
状に被覆し、ケースの前後で二枚の熱収縮性フィルムを
シールし(もしくは一枚のフィルムでケースの周りを一
周するように帯掛け状に被覆し)、余分なフィルムをカ
ットし、更に該ケース 設定温度140〜190℃のシ
ュリンクトンネルに通すと良い。なお、いずれの方法の
場合でも、ケースと熱収縮性フィルムの間にできるだけ
遊びが生じないように、特に(ケースの全周):(フィ
ルム長さ)が1:1〜1:1.1の範囲にすると文字や
図柄等の印刷の変形が防止でき、また表面を滑らかに仕
上げることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、引張荷重、引張伸びはJIS−Z1702に準
拠して測定した。また、収縮率は試験片を130℃グリ
セリンバスに10秒間浸漬した後、取り出して寸法変化
を測定して求めた。
【0014】製造例1〜4 表1に示した原料をそれぞれインフレーション押出成形
法により、ブロー比1.5、縦方向の延伸倍率を17倍
にして製膜して、厚み60μ、幅300mmの熱収縮性
ポリエチレンフィルムを得た。得られたフィルムの物性
を表1に示す。
【0015】製造例5 表1に示した原料をインフレーション押出成形法によ
り、ブロー比1.6、縦方向の延伸倍率を17倍にして
製膜して、厚み60μ、幅300mmの熱収縮性ポリエ
チレンフィルムを得た。得られたフィルムの物性を表1
に示す。
【0016】
【表1】
【0017】実施例 製造例1〜4で得られた本発明のフィルム1を用いて、
ケース入りの商品2を帯掛け状スリーブ包装した。得ら
れた包装体の斜視図を図1に示す。図1からも明らかな
ように本発明のフィルム1は横方向の収縮率がマイナス
であるので、帯掛け状スリーブ包装時にフィルムの両側
端11が収縮変形することなく、直線状の仕上がりのよ
い包装ができた。また、無機フィラーとして炭酸カルシ
ウムを配合した、製造例2〜4のフィルムは、隠ぺい性
もあり、質感も紙に近いものであった。
【0018】比較例 製造例5で得られた、横方向の収縮率が+2%のフィル
ム1を用いて実施例を同様にケース入り商品2を包装し
て得られた包装体の斜視図を図2の示す。図2からも明
らかなように横方向の収縮率がプラスのフィルム1を用
いた場合、ケース入り商品2の角部21がフィルム1の
収縮を妨げるためフィルムの両側端11のうち角部21
に接していない部分はフィルムの中央部に向かって変形
して、贈答品の包装にはとうてい使用できないものであ
った。
【0019】
【作用及び効果】本発明の帯掛け状スリーブ包装方法を
用いて、ケース入りの商品の包装を行うと、包装紙によ
る包装に見劣りせず、それよりも高強度の包装が行え
る。また、機械による自動包装も可能で人件費の削減、
包装時間の短縮ができるので、百貨店、スーパー、通信
販売のケース入り商品をラッピングする場合に包装紙の
代替、もしくはのし紙の代替として好適に使用できる。
また、本発明の帯掛け状スリーブ包装用フィルムに、
機フィラーを配合した場合には焼却時における燃焼カロ
リーが低下して、紙の燃焼カロリーに近づくので焼却炉
の炉内を高温で傷める心配なく、紙と同様に処理するこ
とができるという利点も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯掛け状スリーブ包装方法を用いて包
装された、ケース入り商品の一例を表す斜視図である。
【図2】比較例の包装方法を用いて包装された、ケース
入り商品を表す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性フィルム 11 フィルムの両端 2 ケース入り商品 21 ケース入り商品の角部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定温度130℃での縦方向の収縮率が
    40〜90%、横方向の収縮率が−1〜−30%である
    合成樹脂からなる熱収縮性フィルムを用い、該フィルム
    を被包装物であるケースの幅よりも狭い幅に切断し、切
    断されたフィルムでケースを両端部が露出するように部
    分的に包装することを特徴とするケース入り商品の帯掛
    け状スリーブ包装方法。
  2. 【請求項2】 測定温度130℃での縦方向の収縮率が
    40〜90%、横方向の収縮率が−1〜−30%の熱収
    縮性フィルムであって、請求項1記載の包装方法に用い
    られることを特徴とする帯掛け状スリーブ包装用フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記熱収縮性フィルムが無機フィラーを
    含有していることを特徴とする請求項2記載の帯掛け状
    スリーブ包装用フィルム。
  4. 【請求項4】 前記熱収縮性フィルムが、無機フィラー
    を含有した層と、その片側もしくは両側の熱融着層から
    なる多層フィルムであることを特徴とする請求項2記載
    の帯掛け状スリーブ包装用フィルム。
  5. 【請求項5】 前記熱収縮性フィルムが、着色及び印刷
    の少なくとも一方を施されていることを特徴とする請求
    項2乃至4のいずれかに記載の帯掛け状スリーブ包装用
    フィルム。
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TW390858B (en) * 1998-04-09 2000-05-21 Asahi Breweries Ltd Container with full-shrink label and tubular shrink label
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JP2692270B2 (ja) * 1989-06-15 1997-12-17 ダイアホイルヘキスト株式会社 蛍光灯収縮包装用ポリエステルフィルム

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