JP2836402B2 - 吸音材及びその製造方法 - Google Patents
吸音材及びその製造方法Info
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Description
用いられる粒状材質から成る吸音材及びその製造方法に
関する。
砂、砂利、開粒度アスコン等を使用したものが知られて
いる。このような構成からなる吸音材について、粒子径
と吸音特性との関係が報告されている。これによると、
同じ厚みの吸音材について粒子径を変えて吸音率を測定
した結果、粒子径が大きい程、すなわち、隙間率が大き
い程、吸音率ピークが高周波数側にシフトし、かつ、高
い吸音率を示すことが明かにされている。
ざまな目的、場所で使用されるため、多様な吸音率及び
周波数特性が要求されている。特に、騒音制御のために
使用する吸音材には、広い周波数帯域で良好な吸音特性
を有することが望まれている。このような状況下におい
て、従来の吸音材により最適吸音率を得るためには粒径
の揃った粒子をふるい分けによって分級する必要があ
り、作業の煩雑さを招くとともに歩留まりの低下を招く
欠点があった。
解消するために、創案されたものであり、最適吸音率を
有する吸音材を簡単な工程で、かつ、高い歩留まりで製
造することが出来る吸音材及びその製造方法を提供する
ことをその目的としている。
に、請求項1に記載の吸音材にあっては、無機材質の粒
子径0.8〜3.0mmの粗粒と、無機材質の粒子径
0.1〜0.8mmの細粒とを配合比95:5〜50:
50重量比で混合し、1〜10重量%の樹脂組成物と加
熱硬化して成型したことを特徴としている。
セラミック粒子、金属粉末等が使用される。また、樹脂
組成物にはイソシアネート及びポリオール等が使用され
る。
にあっては、(a)無機材質の粒子径0.8〜3.0m
mの粗粒と、無機材質の粒子径0.1〜0.8mmの細
粒とを配合比95:5〜50:50重量比で混合して、
第1の混合物を得る第1工程、(b)1〜10重量%の
樹脂組成物を前記混合物に添加して第2の混合物を得る
第2工程、(c)前記第2の混合物を金型に充填し、前
記樹脂組成物の硬化温度以上に加熱硬化して成型する第
3工程から成ることを特徴とする。
合比が用いられる。
粒子径0.8〜3.0mmの粗粒と、無機材質の粒子径
0.1〜0.8mmの細粒との配合比を変化させること
により、吸音材の吸音特性が種々変えることが可能とな
る。
無機材質の粒子径0.8〜3.0mmの粗粒と、無機材
質の粒子径0.1〜0.8mmの細粒とを配合比95:
5〜50:50重量比で混合して、第1の混合物を得る
第1工程を設けたので、粒径の揃った粒子をふるい分け
によって分級する必要がない。
発明を説明する。図1は、本発明の吸音材の断面を示す
図で、図中、符号1は、無機材質の粒子径0.8〜3.
0mmの粗粒、符号2は、無機材質の粒子径0.1〜
0.8mmの細粒である。これら粗粒1と細粒2は、適
度な配合比で混合される。図示の吸音材Aは、このよう
な混合物を加熱硬化して得られたものである。符号5
は、吸音材Aに入射する音であり、吸音材Aによる吸音
特性は、粗粒1および細粒2の配合比により変化する。
ついて説明する。
子の粗粒(粒子径0.8〜2.8mm)と細粒(粒子径
0.18〜0.5mm)を配合比275:25の重量比
で混合した混合物にイソシアネート及びポリオール(住
友バイエルウレタン製)を7重量%添加し、攪拌した。
これにより得られる混合物を円柱型の金型(以下、金型
aとする。)に充填し、摂氏120℃の環境下で15分
間加熱硬化して、25mm厚の板状の凹凸部のない吸音
材B1(表1参照)を得た。なお、この吸音材B1の断
面粒状は図1に示す吸音材Aと同一である(図6(a)
参照)。以下、セラミック粒子の粗粒:細粒の重量比を
表1に示すように変化させ、他の処理は同じとし、各吸
音材B2〜B5及び比較例BHを得た。
部(約20mm厚)が設けられた金型(以下、金型bと
する。)に前記混合物(セラミック粒子の粗粒(粒子径
0.8〜2.8mm)と細粒(粒子径0.18〜0.5
mm)を配合比275:25の重量比で混合した混合物
にイソシアネート及びポリオール(住友バイエルウレタ
ン製)を7重量%添加して得られる混合物)を全層厚が
約45mm厚となる様に充填して、摂氏120℃の環境
下で15分間加熱硬化を行うと凹部が20mm厚、全層
厚が45mm厚の図1に示す吸音材A1(45mm厚
(含:背後空気層3))が得られた。
数帯域250Hz〜4000Hzにおける垂直入射吸音
率を測定した。図2(a),(b)にその結果を示す。
符号Hは、比較例である。これらグラフより、粒子径の
異なるセラミック粒状物(粗粒1及び細粒2)を混合す
ることにより、吸音特性が変化することが明らかであ
る。
ば、細粒2の配合比率が増加していくに従って吸音率ピ
ークが1900Hz付近から、1800Hz付近、15
50Hz付近を経て、1450Hz付近、すなわち、高
周波数帯域〜低周波数帯域に順にシフトしていくことが
明らかである。しかし、図2(a)のB4およびB5か
らは、吸音率ピークを低周波数側へシフトさせていくた
めには単に細粒2の比率を増加させれば良いというもの
ではなく、細粒の増加の効果が配合比によっては現れな
くなることを示している。したがって、粗粒1と細粒2
の配合比率は95:5〜50:50重量比が良好な吸音
率及び周波数特性を示すことが判明し、このことが本発
明の限定理由となっている。
(a)参照),及びB2に背後空気層20mmを加えて
吸音材B2’(図6(b)参照)を測定した場合、図3
(b)は吸音材B3を測定試料とした場合(B3’はB
2’と同様に背後空気層20mmを含む)、図4は、吸
音材BHを測定試料とした場合の周波数帯域250Hz
〜4000Hzにおける垂直入射吸音率(BH’は背後
空気層20mmを含む場合の吸音率)を示す。
2とB2’を、吸音材B3とB3’を、吸音材BHとB
H’を各々、比較すると、背後空気層3(20mm層)
を設けた方が、中・高音域(特に、250Hz〜100
0Hz及び3000Hz以上)の周波数帯域において良
好な吸音率を示している。また、図3(a),図3
(b)及び図4に示す吸音材B2’,B3’,BH’の
吸音率ピークは、500Hz付近である。すなわち、低
周波数帯域に優れた吸音特性を示している。したがっ
て、エアダクト、家電製品等で発生する500Hz前後
の低周波数帯域のノイズの吸音に最適である。
ル等の繊維系吸音材(図5(a),(b)参照)を充填
したものは、吸音材Bに比較して、周波数帯域1000
Hz〜2000Hz付近における吸音率が良好である。
そのため、実施例1および実施例2において述べた粒状
材質からなる吸音材A,Bと繊維系吸音材を併用するこ
とにより、吸音材Bの1000Hz〜2000Hzでの
吸音率の低下をカバーすることができる。
無機材質の粒子径0.8〜3.0mmの粗粒と、無機材
質の粒子径0.1〜0.8mmの細粒とを配合比95:
5〜50:50重量比で混合し、1〜10重量%の樹脂
組成物と加熱硬化して成型したので、さまざまな隙間率
の吸音材を作成することができ、配合比によって吸音特
性を制御することができる。したがって、最適吸音率を
得ることができるという効果がある。
ある。
4000Hzの吸音率を示す図である。
50Hz〜4000Hzの吸音率を示す図である。
50Hz〜4000Hzの吸音率を示す図である。
を使用した吸音材の断面概念図である。
材、1……粗粒、2……細粒、3……背後空気層、4…
…剛壁、5……音、6……グラスウール。
Claims (2)
- 【請求項1】 無機材質の粒子径0.8〜3.0mmの
粗粒と、無機材質の粒子径0.1〜0.8mmの細粒と
を配合比95:5〜50:50重量比で混合し、1〜1
0重量%の樹脂組成物と加熱硬化して成型した吸音材。 - 【請求項2】 (a)無機材質の粒子径0.8〜3.0
mmの粗粒と、無機材質の粒子径0.1〜0.8mmの
細粒とを配合比95:5〜50:50重量比で混合し
て、第1の混合物を得る第1工程、 (b)1〜10重量%の樹脂組成物を前記混合物に添加
して第2の混合物を得る第2工程、 (c)前記第2の混合物を金型に充填し、前記樹脂組成
物の硬化温度以上に加熱硬化して成型する第3工程、か
ら成ることを特徴とする吸音材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268946A JP2836402B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 吸音材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268946A JP2836402B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 吸音材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06118965A JPH06118965A (ja) | 1994-04-28 |
JP2836402B2 true JP2836402B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17465488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4268946A Expired - Lifetime JP2836402B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 吸音材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2836402B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4780266B2 (ja) * | 2001-09-21 | 2011-09-28 | 株式会社熊谷組 | 吸放湿性吸音材 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP4268946A patent/JP2836402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06118965A (ja) | 1994-04-28 |
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