JP2835428B2 - 広告用ちらし - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、新聞等に折り込ま
れて又は各家庭又は企業の郵便ポストに投函されて配付
され紙面には各種の求人広告や宣伝広告が印刷された広
告用ちらしに関するものであって、特に、所定の方法で
加工することによりポスター付カレンダーとしても利用
される広告用ちらしに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、広告用ちらしには、求人広告
や商品の宣伝広告が印刷され、例えば新聞等に折り込ま
れて各家庭や企業に配付されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
広告用ちらしでは、一度目にした後は宣伝内容や宣伝さ
れた商品に特別の興味を持つ場合でない限りそのまま廃
棄されるのが実情であり、或る程度長い時間に亘って保
存され又は利用されることは極めて稀である。したがっ
て、例えば特定の商品を広告用ちらしを利用して十分宣
伝したい場合には、一回の広告用ちらしを新聞等に挟ん
で配付するだけでは十分な効果を望むことはできない。

【０００４】そこで、本発明は、上述した従来の広告用
ちらしが有する課題を解決するために提案されたもので
あって、一回の配付によりある程度長期間に亘って需要
者の目に触れさせることができ、宣伝効果を高めること
ができる広告用ちらしを提供することを目的とするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第１の発明（請
求項１記載の発明）は、可撓性を有する材料にて方形状
に成形された広告用の紙板と、この紙板の縦方向の中心
線よりもやや左端側又は右端側を境とした左側印刷スペ
ース又は右側印刷スペースの何れかに印刷され該印刷ス
ペースの少なくとも２分の１以上を占める図画又は写真
と、上記図画又は写真が印刷された左側印刷スペース内
の左側又は右側印刷スペース内の右側に印刷され始端位
置から紙板の左端又は右端までの長さと終端位置から左
端又は右端までの長さとがそれぞれ同一の長さとなされ
中途部はこれら始端位置及び終端位置よりも右側又は左
側とされてなるスリットを形成するための切り込み線
と、上記紙板の他面に印刷され上記切り込み線に沿って
切り込まれることにより形成されるそれぞれのスリット
の長さに対応した長さを有し該スリットを介して一面側
に露出するカレンダーと、を備えてなることを特徴とす
るものである。

【０００６】また、第２の発明（請求項２記載の発明）
は、可撓性を有する材料にて方形状に成形された広告用
の紙板と、この紙板を横方向の中心線と縦方向の中心線
とにより４等分に分割した場合に形成される第１乃至第
４の印刷スペースの内の何れか特定の印刷スペース内に
印刷され該特定の印刷スペースの少なくとも２分の１以
上を占める図画又は写真と、この図画又は写真が印刷さ
れた特定の印刷スペース内であって該図画又は写真と上
記紙板の左端又は右端との間に印刷され始端位置から紙
板の左端又は右端までの長さと終端位置から左端又は右
端までの長さとがそれぞれ同一の長さとなされ中途部は
これら始端位置及び終端位置よりも右側又は左側とされ
てなるスリットを形成するための第１の切り込み線と、
上記図画又は写真が印刷された特定の印刷スペースの上
端側又は下端側に連続してなる他の印刷スペースに印刷
され上記第１の切り込み線と上記紙板の横方向の中心線
を中心に対称とされてなる第２の切り込み線と、上記図
画又は写真が印刷された特定のスペースと対角線方向に
形成された対角線側の印刷スペースに上下反転して印刷
され上記第１及び第２の切り込み線に沿って切り込まれ
ることにより形成されるそれぞれのスリットの長さに対
応した長さを有し該各スリットを介して表面側に露出す
るカレンダーと、を備えてなることを特徴とするもので
ある。

【０００７】なお、上記各発明を構成する広告用の紙板
の大きさは、特に限定されるものではないが、第１の発
明に係る広告用ちらしは、縦方向の中心線よりもやや左
端側又は右端側を中心に二つに折り畳まれることにより
ポスター付カレンダーとして利用されるものであり、第
２の発明に係る広告用ちらしは、紙板を二つに折り込み
更にこれを二つに折り込まれるものであることから、第
２の発明に係る広告用ちらしは例えば日本工業規格のＢ
列２番等比較的大きなサイズのものを使用することが望
ましい。

【０００８】

【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の態様に係る
広告用ちらしについて詳細に説明する。先ず、第１の実
施の態様に係る広告用ちらし１について説明する。

【０００９】この広告用ちらし１は、図１に示すよう
に、横方向の長さが縦方向の長さよりも長尺な長方形状
に成形されてなるものであって、従来より使用されてい
る紙板２の表面及び裏面（図２参照）に、以下に説明す
る各種のものが印刷されている。すなわち、この実施の
態様に係る広告用ちらし１の表面には、図１に示すよう
に、該広告用ちらし１の紙面を縦方向の中心線Ｌにより
左側印刷スペース３と第２の右側板印刷スペース４とに
二等分した場合における該右側印刷スペース４には、長
方形状の写真５が印刷されている。この写真５は、上記
右側印刷スペース４全体の略３分の２を占める大きさと
されており、この例では女性の顔写真が印刷されてい
る。また、上記写真５の上方には、この広告用ちらし１
のタイトルを示す文字６が印刷されている。

【００１０】また、上記右側印刷スペース４の上端右側
角部には、この広告用ちらし１が発行される年及び月を
示す数字７，８が印刷され、これらの数字７，８の下方
であって上記写真５の右側には、本発明を構成する切り
込み線（破線）９が印刷されている。この切り込み線９
は、この広告用ちらし１の右端側であって上記月を示す
数字８の下方から横方向に印刷された第１の横切り込み
線９ａと、この横切り込み線９ａから直角に下方に印刷
された縦切り込み線９ｂと、この縦切り込み線９ｂから
直角に右方向に印刷され上記第１の横切り込み線９ａと
同一の長さで平行に印刷された第２の横切り込み線９ｃ
とから構成されている。また、上記第１の横切り込み線
９ａ，縦切り込み線９ｂ及び第２の横切り込み線９ｃに
は、これらの線によって切り込むことを示す鋏の形状と
なされた鋏図形１０，１０，１０が印刷されている。な
お、上記第１の横切り込み線９ａの右端及び第２の横切
り込み線９ｃの右端は、この広告用ちらし１の右端より
もやや左側に印刷されている。また、上記切り込み線９
により囲まれたスペース１１には、後述するこの広告用
ちらし１をカレンダーに使用する方法、すなわち、上記
切り込み線９に沿って鋏等により切り込み又この広告用
ちらし１を折り畳む方法を説明するための文字が印刷さ
れている。また、上記写真５とタイトルを示す文字６と
の間には、写真５に表示された人物のプロフィールや企
業の説明等が記載されている。

【００１１】なお、この実施の態様では、顔写真５とし
て女性の顔写真を印刷したものを図示したが、本発明は
写真ばかりではなく図形を印刷しても良く、例えば、上
記顔写真に代えて販売する自動車等の図形や写真を印刷
し、この写真や図形の上方には、その自動車等の名前や
排気量等を説明する文字を記載したものであっても良
い。また、上記左側印刷スペース３には、求人広告や商
品又はイベントの宣伝広告等が文字１２や写真１３等と
共に印刷されている。また、この左側印刷スペース３の
右端側には、この広告用ちらし１を折り畳む際の目印と
なる折り畳み位置表示用の第１及び第２の線図１４，１
５が印刷されている。この第１の線図１４は、この広告
用ちらし１の上端側に印刷され第２の線図１５は下端側
に印刷され、中心線Ｌとの距離Ｌ₂ は、それぞれ前記第
１の横切り込み線９ａの右端及び第２の横切り込み線９
ｃの右端とこの広告用ちらし１の右端との距離Ｌ₁ と同
一とされている。

【００１２】次に、この広告用ちらし１の裏面について
説明する。この広告用ちらし１の裏面は、図２に示すよ
うに、右端（表面を基準にした場合には左端）には、カ
レンダー１６が印刷されている。このカレンダー１６
は、横方向に印刷された多数の直線１６ａと、これらの
直線１６ａと直線１６ａとの間であって右端側に印刷さ
れ縦方向に連続してなる「１」から「（２８，３０又
は）３１」の数字１６ｂとから構成されてなるものであ
る。そして、このように構成されたカレンダー１６の縦
方向の長さは、前述した縦切り込み線９ｂと同一の長さ
とされ、また、横方向の長さは、前記第１の横切り込み
線９ａ及び第２の横切り込み線９ｃの長さと同じ長さと
されている。なお、この広告用ちらし１の裏面には、こ
のようなカレンダー１６以外のスペースは、前述した左
側印刷スペース３と同じように、求人広告や商品又はイ
ベントの宣伝広告等の文字１７や写真１８等が多数印刷
されている。

【００１３】以下、上述した広告用ちらし１の使用方法
について説明する。先ず、前記右側印刷スペース４に印
刷された切り込み線９に沿って図示しない鋏やナイフ等
を使用しこの広告用ちらし１を切断してスリットを設け
る。このスリットを設けることにより、該スリットによ
り囲まれた部位は長方形状の舌片が形成される。なお、
この切断作業は、広告用ちらし１の上端縁と下端縁とが
重なるように折り曲げ、Ｌ字状に鋏を入れることにより
簡単に行うことができる。そして、このようにスリット
が形成された後には、上記左側印刷スペース３に印刷さ
れた第１及び第２の線図１４，１５を境に、この広告用
ちらし１を折り畳むと共に、該広告用ちらし１の左端１
ｂを上記スリットにより成形された上記舌片の上側に位
置させる。すると、上記スリットにより囲まれた部位に
は、前記裏面に印刷されたカレンダー１６が上記右側印
刷スペース４に露出し、上記写真５の右隣に位置するこ
ととなる。

【００１４】したがって、上述した広告用ちらし１によ
れば、鋏等によりスリットを形成し折り畳むことのみに
より、ポスター付カレンダーとして利用することができ
ることから、右側印刷スペース４に印刷された広告は、
少なくとも１か月の長期間に亘って需要者の目に触れる
こととなり、大きな宣伝効果を実現することができる。
また、上記スリットを介して表面に露出されるカレンダ
ー１６は、多数の直線１６ａが印刷されていることか
ら、需要者自身のスケジュールや、この広告用ちらし１
に広告宣伝として記載された各種のイベント，特売日，
求人の応募期限等をメモすることができるので一層利用
価値を増大させることができる。なお、上記実施の態様
の説明では、写真４を右側印刷スペース４に印刷したも
のを図示して説明したが、本発明は、このように必ずし
も右側印刷スペース４に写真や図画を印刷する必要はな
く、左側印刷スペース３に印刷し、且つその写真や図画
の左端側に前記切り込み線が印刷され、カレンダーが裏
面の左端側に印刷されてなるものであっても良い。

【００１５】次に、第２の発明の実施の態様について発
明する。この発明の実施の態様に係る広告用ちらし２０
は、日本工業規格のＢ列２番の大きさに成形されてなる
ものであって、図３に示すように、従来より広告用ちら
しとして使用されている紙板に以下に説明する各種の文
字，図形，写真等が印刷されているものである。なお、
この広告用ちらし２０は、表面のみに印刷が施されてな
るものであり裏面には印刷されていない点で前記広告用
ちらし１とは異なる。そして、この広告用ちらし２０の
表面には、図３中二点鎖線で示す縦方向の中心線Ｌ₁ と
横方向の中心線Ｌ₂ とにより該広告用ちらし２０を、第
１乃至第４の印刷スペース２１，２２，２３，２４の４
つに分割した場合において、上記第２の印刷スペース２
２には、長方形状の写真２５が印刷されている。この写
真２５は、上記右側印刷スペース２２全体の略３分の２
を占める大きさとされており、この例では前記広告用ち
らし１と同じように、女性の顔写真が印刷されている。
また、上記写真２５の上方には、この広告用ちらし２０
のタイトルを示す文字２６が印刷されている。

【００１６】また、上記右側印刷スペース２２の上端右
側角部には、この広告用ちらし２０が発行される年及び
月を示す数字２７，２８が印刷され、これらの数字２
７，２８の下方であって上記写真２５の右側には、本発
明を構成する第１の切り込み線（破線）２９が印刷され
ている。この第１の切り込み線２９は、この広告用ちら
し２０の右端側であって上記月を示す数字２８の下方か
ら横方向に印刷された第１の横切り込み線２９ａと、こ
の第１の横切り込み線２９ａから直角に下方に印刷され
た縦切り込み線２９ｂと、この縦切り込み線２９ｂから
直角に右方向に印刷され上記第１の横切り込み線２９ａ
と同一の長さで平行に印刷された第２の横切り込み線２
９ｃとから構成されている。また、上記第１の横切り込
み線２９ａ，縦切り込み線２９ｂ及び第２の横切り込み
線２９ｃには、これらの線によって切り込むことを示す
鋏の形状となされた鋏図形３０，３０，３０が印刷され
ている。なお、上記第１の横切り込み線２９ａの右端及
び第２の横切り込み線２９ｃの右端は、この広告用ちら
し２０の右端よりもやや左側に印刷されている。また、
上記切り込み線２９により囲まれたスペース３１には、
本例では消防署や病院の電話番号等生活に必要な情報が
印刷されている。また、上記写真２５とタイトルを示す
文字２６との間には、写真２５に表示された人物のプロ
フィールや企業の説明等が記載されている。

【００１７】また、上記第１の印刷スペース２１には、
求人広告や商品又はイベントの宣伝広告等が文字３２や
写真３３等と共に印刷されている。また、この第１の印
刷スペース２１の右端側には、この広告用ちらし２０を
折り畳む際の目印となる折り畳み位置表示用の第１及び
第２の線図３４，３５が印刷されている。この第１の線
図３４は、この広告用ちらし２０の上端側に印刷され、
第２の線図３５は横方向の中心線Ｌ₂ の近傍に印刷さ
れ、縦方向の中心線Ｌ₁ との距離Ｌ₃ は、それぞれ前記
第１の横切り込み線２９ａの右端及び第２の横切り込み
線２９ｃの右端とこの広告用ちらし２０の右端との距離
Ｌ₄ と同一とされている。

【００１８】また、この広告用ちらし２０には、上記第
３の印刷スペース２３から第４の印刷スペース２４に亘
って、第１のカレンダー３８が印刷されている。この第
１のカレンダー３８は、横方向に連続してなる「１」か
ら「（２８，３０）３１」の数字３８ａと、これらの数
字３８ａの近傍から縦方向に印刷された多数の直線３８
ｂと、その月を示す英字３８ｃと、その年を示す数字３
８ｄとから構成されてなるものであり、上記直線３８
ｂ，３８ｂ間は、需要者の予定やメモ等を記載する欄と
されている。また、上記第３の印刷スペース２３には、
第２のカレンダー３９が印刷されている。この第２のカ
レンダー３９は、該第２の印刷スペース２３の左端側に
印刷されてなるものであって、縦方向に横線が印刷され
てなる多数の直線３９ａと、これらの直線３９ａ間であ
ってやや右側にそれぞれ印刷され下側から上側にかけて
連続してなる「１」から「（２８，３０）３１」の数字
３９ｂとから構成されてなるものである。そして、この
ように構成された第２のカレンダー３９の縦方向の長さ
は、前述した縦切り込み線２９ｂと同一の長さとされ、
また、横方向の長さは、前記第１の横切り込み線２９ａ
及び第２の横切り込み線２９ｃの長さと同じものとされ
ている。なお、この第３の印刷スペース２３において、
このように構成された第２のカレンダー３９と前記第１
のカレンダー３８の一部以外のスペースには、前述した
第２の印刷スペース３と同じように、求人広告や商品又
はイベントの宣伝広告等の文字４０や写真４１等が多数
印刷されている。

【００１９】また、前記第４の印刷スペース２４には、
前述した第１のカレンダー３８の一部以外に、本発明を
構成する第２の切り込み線（破線）４２が印刷されてい
る。この第２の切り込み線４２は、この広告用ちらし２
０の右端側であって前記第１の切り込み線２９と前記横
方向の中心線Ｌ₂ を中心に線対称の形状とされてなるも
のであり、第１の横切り込み線４２ａと、この第１の横
切り込み線４２ａから直角に下方に印刷された縦切り込
み線４２ｂと、この縦切り込み線４２ｂから直角に右方
向に印刷され上記第１の横切り込み線４２ａと同一の長
さで平行に印刷された第２の横切り込み線４２ｃとから
構成されている。また、上記第１の横切り込み線４２
ａ，縦切り込み線４２ｂ及び第２の横切り込み線４２ｃ
には、これらの線によって切り込むことを示す鋏の形状
となされた鋏図形４３，４３，４３が印刷されている。
なお、この第２の切り込み線４２により囲まれたスペー
ス４４には、後述するこの広告用ちらし２０をカレンダ
ーとして使用する方法、すなわち、上記第１及び第２の
切り込み線２９，４２に沿って鋏等により切り込み又こ
の広告用ちらし２０を折り畳む方法等を説明するための
文字４５及び複数の図形４６が印刷されている。そし
て、この第４の印刷スペース２４には、上述した第２の
切り込み線４２等の他に、一般的に求人広告や商品又は
イベントの宣伝広告等の文字４８や写真４９等が多数印
刷されている。また、この広告用ちらし２０の表面であ
って、各角部には、後述するように、この広告用ちらし
２０を折り畳むための目印として第１乃至第４の図形５
０，５１，５２，５３が印刷されている。

【００２０】以下、上述した広告用ちらし２０のポスタ
ー付カレンダーとして使用するための方法について説明
する。先ず、この広告用ちらし２０の角部に印刷され第
１の図形５０と第３の図形５２とが、また第２の図形５
１と第４の図形５２とがそれぞれ裏面において重なるよ
う図４に示すように二つ折りにする。この場合、この広
告用ちらし２０には、横方向の中心線Ｌ₂ は印刷されて
いないので、上記第１乃至第４の図形５０，５１，５
２，５３が目印となり折り畳み位置が正確となる。そし
て、図４に示すように折り畳む作業が終了すると、次い
で、該二つ折りにした広告用ちらし２０を、図５に示す
ように、更に二つ折りにし、鋏Ｓにより前記第１の切り
込み線２９に沿ってＬ字状に切り込む。この作業によ
り、第１及び第２の切り込み線２９，４２に沿って切り
込まれこととなり、この結果、図６に示すように、該第
１の切り込み線２９及び第２の切り込み線４２にそれぞ
れスリット６０が形成され、該スリット６０により囲ま
れたスペース３１は舌片とされる。そして、このような
鋏Ｓによる切り込み作業が終了すると、次いで前記第１
の印刷スペース２１に印刷された第１及び第２の線図３
４，３５を境に該境が山となるように、この二つ折りに
された広告用ちらし２０を折り畳むと共に、該二つ折り
にされた広告用ちらし２０の左端２０ｂを上記各スリッ
ト６０により成形された各舌片の上側に位置させる。す
ると、上記各スリット６０により囲まれた部位には、前
記第３の印刷スペース２３に逆さまに印刷された第２の
カレンダー３９が反転された状態で上記第２の印刷スペ
ース２２に露出し、上記写真２５の右隣に位置すること
となる。

【００２１】したがって、上述した広告用ちらし２０に
よれば、何ら折り込むことなくそのまま壁等に貼付する
ことにより、第１のカレンダー３８を利用することがで
きるとともに、鋏等によりスリットを形成し四つ折りに
折り畳むことのみにより、第２のカレンダー３９を利用
したポスター付カレンダーとして利用することができ
る。したがって、第１のカレンダー３８を利用する場合
には、この広告用ちらし２０に印刷された広告内容は１
か月に亘って需要者の目に触れることとなり、また、四
つ折りにして利用される場合であっても、第２の印刷ス
ペース２２に印刷された広告内容は、１か月に亘って需
要者の目に触れることとなる。このため上述した広告用
ちらし２０によれば、極めて大きな宣伝効果を実現する
ことができ、何度も広告を配付する必要がない。また、
前記第１のカレンダー３８及び上記スリット６０を介し
て表面に露出される第２のカレンダー３９は、多数の直
線３８ｂ，３９ａが印刷されていることから、需要者自
身のスケジュールや、この広告用ちらし２０に広告宣伝
として印刷された各種のイベントの日時，特売日，求人
の応募期限等をそれぞれメモすることができるので一層
利用価値を増大させることができる。

【００２２】なお、上記実施の態様の説明では、写真２
５を第２の印刷スペース２２に印刷したものを図示して
説明したが、本発明は、このように必ずしも第２の印刷
スペース２２に写真や図画を印刷する必要はなく、他の
第１，第３，第４の印刷スペース２１，２３，２４の何
れに印刷されてなるものであっても良い。但し、第１の
印刷スペース２１に写真や図画を印刷する場合には、該
写真等の左端側及び第３の印刷スペース２３の左端側に
それぞれ前述した切り込み線をそれぞれ印刷し第４の印
刷スペース２４の右端側に第２のカレンダーを印刷する
必要があり、また、第３の印刷スペース２３に写真等を
印刷する場合には、該写真等の左端側及び第１の印刷ス
ペース２１の左端側にそれぞれ前述した切り込み線をそ
れぞれ印刷し第１の印刷スペース２４の右端側に第２の
カレンダーを印刷する必要がある。また第４の印刷スペ
ース２４に写真等を印刷する場合には、該写真等の右端
側及び第２の印刷スペース２２の右端側にそれぞれ前述
した切り込み線をそれぞれ印刷し第１の印刷スペース２
１の左端側に第２のカレンダーを印刷する必要がある。
また、各印刷スペースの何れかに写真や図画を印刷する
場合に、その大きさは、前記実施の態様の説明では、略
３分の２の大きさとしたものを例に図示して説明した
が、この写真等の大きさは、ポスターとしての機能上少
なくとも２分の１よりも大きい面積を有するものであれ
ば、上記例よりも大きい又は小さいものであっても良
い。

【００２３】

【発明の効果】上述した実施の態様の説明からも明らか
なように、本発明に係る広告用ちらしによれば、所定の
方法で折り畳むことにより、ポスター付カレンダーとし
て利用することができるので、宣伝内容や宣伝された商
品に需要者が特別の興味を持たない場合であっても、そ
のまま廃棄されることなく十分利用され、こうした利用
の方法により、ある程度長期間に亘って需要者の目に触
れさせることができる。したがって、この広告用ちらし
による広告効果は従来の広告用ちらしに比べて極めて大
きな広告効果を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に係る広告用ちらしの一例を示
す表面図である。

【図２】図２は、図１に示す広告用ちらしの裏面図であ
る。

【図３】図３は、本発明に係る広告用ちらしの他の例を
示す表面図である。

【図４】図４は、図３に示す広告用ちらしを二つ折りに
した後の状態を示す斜視図である。

【図５】図５は、図４に示す広告用ちらしを更に二つ折
りにするとともに鋏により切り込む方法を示す斜視図で
ある。

【図６】図６は、鋏により切り込んだ後に図４に示す状
態から四つ折りにする過程を示す斜視図である。

【図７】図７は、図３に示す広告用ちらしをポスター付
カレンダーとして完成させた後の状態を示す表面図であ
る。

【符号の説明】 １ 広告用ちらし ２ 紙板 ３ 左側印刷スペース ４ 右側印刷スペース ５ 写真 １０ 切り込み線 １６ カレンダー ２０ 広告用ちらし ２１ 第１の印刷スペース ２２ 第２の印刷スペース ２３ 第３の印刷スペース ２４ 第４の印刷スペース ２５ 写真 ２９ 第１の切り込み線 ３９ 第２のカレンダー ４２ 第２の切り込み線 ６０ スリット

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性を有する材料にて方形状に成
   形された広告用の紙板と、この紙板の縦方向の中心線よ
   りもやや左端側又は右端側を境とした左側印刷スペース
   又は右側印刷スペースの何れかに印刷され該印刷スペー
   スの少なくとも２分の１以上を占める図画又は写真と、
   上記図画又は写真が印刷された左側印刷スペース内の左
   側又は右側印刷スペース内の右側に印刷され始端位置か
   ら紙板の左端又は右端までの長さと終端位置から左端又
   は右端までの長さとがそれぞれ同一の長さとなされ中途
   部はこれら始端位置及び終端位置よりも右側又は左側と
   されてなるスリットを形成するための切り込み線と、上
   記紙板の他面に印刷され上記切り込み線に沿って切り込
   まれることにより形成されるそれぞれのスリットの長さ
   に対応した長さを有し該スリットを介して一面側に露出
   するカレンダーと、を備えてなることを特徴とする広告
   用ちらし。
2. 【請求項２】 可撓性を有する材料にて方形状に成
   形された広告用の紙板と、この紙板を横方向の中心線と
   縦方向の中心線とにより４等分に分割した場合に形成さ
   れる第１乃至第４の印刷スペースの内の何れか特定の印
   刷スペース内に印刷され該特定の印刷スペースの少なく
   とも２分の１以上を占める図画又は写真と、この図画又
   は写真が印刷された特定の印刷スペース内であって該図
   画又は写真と上記紙板の左端又は右端との間に印刷され
   始端位置から紙板の左端又は右端までの長さと終端位置
   から左端又は右端までの長さとがそれぞれ同一の長さと
   なされ中途部はこれら始端位置及び終端位置よりも右側
   又は左側とされてなるスリットを形成するための第１の
   切り込み線と、上記図画又は写真が印刷された特定の印
   刷スペースの上端側又は下端側に連続してなる他の印刷
   スペースに印刷され上記第１の切り込み線と上記紙板の
   横方向の中心線を中心に対称とされてなる第２の切り込
   み線と、上記図画又は写真が印刷された特定のスペース
   と対角線方向に形成された対角線側の印刷スペースに上
   下反転して印刷され上記第１及び第２の切り込み線に沿
   って切り込まれることにより形成されるそれぞれのスリ
   ットの長さに対応した長さを有し該各スリットを介して
   表面側に露出するカレンダーと、を備えてなることを特
   徴とする広告用ちらし。