JP2835372B2 - Ncap液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

Ncap液晶表示素子の製造方法

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JP2835372B2 JP28619889A JP28619889A JP2835372B2 JP 2835372 B2 JP2835372 B2 JP 2835372B2 JP 28619889 A JP28619889 A JP 28619889A JP 28619889 A JP28619889 A JP 28619889A JP 2835372 B2 JP2835372 B2 JP 2835372B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、NCAP(Nematic Curvilinear Aligned Pp
ase:ネマチック曲線式整列相)液晶表示素子の製造方法
に関する。
「従来の技術」 NCAP液晶表示素子は、第6図または第7図に示すよう
にポリマのマトリックス13中に微小な液晶球(液晶カプ
セル)2が分散したNCAP液晶層10が、第5図に示すよう
に、それぞれ内側の面にITOのような金属酸化物の透明
導電層からなる電極21,31が形成された、それぞれフレ
キシブルなプラスチックフィルムからなる2枚の基板2
0,30に挟まれた構造を有し、電極21,31間に電圧が印加
されないときには、第6図に示すように、液晶球2中の
液晶分子3が液晶球2の外壁に沿って並び、液晶分子3
の複屈折性によって入射光Lが液晶球2の表面や内部で
散乱するので、NCAP液晶層10が不透明になり、電極21,3
1間に電圧が印加されると、第7図に示すように、液晶
分子3が電界Eの方向に沿って整列し、入射光Lが直進
するので、NCAP液晶層10が透明になる。
このようなNCAP液晶表示素子を製造するには、従来、
ポリマとしてのポリビニルアルコールを水に溶かしたポ
リビニルアルコール水溶液に液晶を加え、この液晶が加
えられたポリビニルアルコール水溶液をコロイドミルで
撹拌し、乳化させることによって液晶球が分散したエマ
ルジョンを作り、このエマルジョンを一面側に電極が形
成された基板の一面側に塗布し、乾燥させてNCAP液晶層
とし、このNCAP液晶層の上記の基板が存する側と反対側
に一面側に電極が形成された別の基板の一面側を固定す
る方法がとられている。
「発明が解決しようとする課題」 NCAP液晶層は、その印加電圧の、ある電圧値V ofか
ら、これより高い別の電圧値V onまでの範囲内で、その
光透過率が連続的に変化するが、その電圧値V ofおよび
V onは、NCAP液晶層中の液晶球の径に大きく依存する。
すなわち、第8図に示すようにNCAP液晶層10中の液晶
球2の径が例えば6μmというように大きい場合には、
電界の方向における液晶球2の壁数が少なく、液晶球2
に電界がかかりやすいとともに、液晶分子が液晶球2の
外壁から受ける整列力が弱くなるので、同じ電圧が印加
されたときでも、第9図に示すように液晶球2の径が小
さい場合に比べて液晶分子が電界の方向に整列しやすく
なり、第10図に示すように、電圧値V of,V onが低くな
り、両者間で光透過率が急峻に変化する。これに対し
て、第9図に示すように液晶球2の径が例えば1μmと
いうように小さい場合には、第11図に示すように、電圧
値V of,V on間で光透過率が急峻に変化するが、両者が
高くなる。また、液晶球2の径が例えば1μm〜6μm
程度の範囲でばらつく場合には、第12図に示すように、
電圧値V ofが低くなり、電圧値V onが高くなり、両者間
で光透過率が緩やかに変化する。具体的に、上記のよう
に液晶球2の径が大きい場合の電圧値V onは5V以下にな
るが、上記のように液晶球2の径が小さい場合および液
晶球2の径がばらつく場合の電圧値V onは20V〜30Vにも
なる。
ところで、NCAP液晶表示素子も他の液晶表示素子と同
様にトランジスタ論理回路で駆動するのが望ましいとと
もに、一般にトランジスタ論理回路の電源電圧は5Vにさ
れるので、NCAP液晶表示素子としては第10図に示すよう
に光透過率を最大にする電圧値V onが5V以下になること
が、すなわち第8図に示すように液晶球2の径が例えば
6μmというように大きいことが望ましい。しかも、一
般に液晶表示素子においては例えばデューティーが1/64
のマルチプレックス動作を行わせるには光透過率を最大
にする電圧値V onと最小にする電圧値V ofとの比V on/V
ofを1.13にする必要があることからも明らかなよう
に、NCAP液晶表示素子としてもマルチプレックス動作を
行わせるには第10図に示すように電圧値V of,V on間で
光透過率が急峻に変化する必要がある。
しかしながら、上述した従来の製造方法においては、
液晶が加えられたポリビニルアルコール水溶液をコロイ
ドミルで撹拌し、乳化させることによって液晶球が分散
したエマルジョンを作り、このエマルジョンを基板に塗
布し、乾燥させてNCAP液晶層とするので、エマルジョン
中の、すなわちNCAP液晶層中の液晶球の径が不揃いにな
って例えば1μm〜6μm程度の範囲でばらつき、第12
図に示すように電圧値V onが高くなるとともに電圧値V
of,V on間で光透過率が緩やかに変化するものになっ
て、得られたNCAP液晶表示素子は、液晶表示素子として
適さないとともにマルチプレックス動作を行わせること
ができない不都合がある。
そこで、この発明は、NCAP液晶表示素子の製造方法に
おいて、液晶球の径を確実かつ容易に一定かつ所望の大
きさにすることができるようにしたものである。
「課題を解決するための手段」 この発明においては、一定の径の多数の貫通孔を有す
る隔壁の片側に隔壁に沿って光硬化性樹脂を流すととも
に、隔壁の反対側から上記の貫通孔を通じて光硬化性樹
脂中に一定の圧力をもって液晶を注入して、光硬化性樹
脂中に液晶球が分散したエマルジョンを作り、次に、こ
のエマルジョンを一面側に電極が形成された基板の一面
側に塗布し、次に、そのエマルジョンに上記と光硬化性
樹脂を硬化させる波長の光を照射して上記の光硬化性樹
脂を硬化させることによって、そのエマルジョンをNCAP
液晶層とし、次に、このNCAP液晶層の上記の基板が存す
る側と反対側に一面側に電極が形成された別の基板の一
面側を固定する。
「作 用」 上記の方法をとる、この発明の製造方法においては、
エマルジョン中の、すなわちNCAP液晶中の液晶球の径
は、隔壁に形成された貫通孔の径と、その貫通孔を通じ
て液晶を光硬化性樹脂中に注入する際の圧力とによって
決まり、貫通孔の径および上記の圧力を一定にするの
で、液晶球の径が確実に一定になるとともに、貫通孔の
径および上記の圧力を選定することによって、液晶球の
径を容易に所望の大きさにすることができる。
「実施例」 第1図は、この発明の製造方法におけるエマルジョン
作成工程の一例を示し、液晶タンク41の中央に隔壁42と
して貫通孔43を一定の径で多数形成したパイプを差し込
んで液晶タンク41内を隔壁42の内側と外側に隔離し、別
のタンク44内に光硬化性樹脂11を配してポンプ45によっ
て光硬化性樹脂11をパイプ47を通じて隔壁42の内側に隔
壁42を沿って一定の流速で流すとともに、液晶タンク41
内に液晶1を配して加圧ポンプ46によって液晶1に光硬
化性樹脂11の流れる方向に対して垂直な方向、すなわち
貫通孔43の貫通方向に一定の圧力を加えて貫通孔43を通
じて光硬化性樹脂11中に液晶1を注入して、第2図に示
すように光硬化性樹脂11中に液晶球2を分散させる。第
1図において矢印で示すように光硬化性樹脂11はタンク
44内と隔壁42の内側との間で循環させ、光硬化性樹脂11
中に液晶球2が必要量だけ得られたところで循環を停止
させて、光硬化性樹脂11中に液晶球2が必要量分散した
エマルジョンをタンク44内に得る。なお、タンク44およ
びパイプ47に対しては、これらを黒い布で覆うなど、光
硬化性樹脂11に光が照射されて光硬化性樹脂11が硬化す
ることがないような処置を施す。
このようにして得られたエマルジョン中の液晶球2の
径は、隔壁42に形成された貫通孔43の径と第2図に示す
上述した圧力Pとによって決まり、一定になる。具体的
に、液晶1と光硬化性樹脂11の界面張力をγ、接触角を
θ、貫通孔43の径(直径)を2R、重力の加速度をgとす
るとき、圧力Pは、 で表されるように貫通孔43の径に反比例させ、このと
き、貫通孔43の径を2μmにすると、液晶球2の径は約
3倍の6μm程度になる。
次に、第3図に示すように、このように一定の径の液
晶球が分散したエマルジョン12を一面側に金属酸化物の
透明導電層からなる電極21が形成されたフレキシブルな
プラスチックフィルムからなる基板20の一面側に塗布す
る。
次に、そのエマルジョン12に上記の光硬化性樹脂11を
硬化させる波長の光を照射して光硬化性樹脂11を硬化さ
せることによって、エマルジョン12をNCAP液晶層とす
る。第4図は、その方法の一例を示し、ボックス51の上
部に光硬化性樹脂11を硬化させる波長の光を発する光源
52を配するとともに、中央部にレンズ53を配し、そのボ
ックス51の底部に上記のように一面側にエマルジョン12
を塗布した基板20をエマルジョン12を上方に向けて配し
て、光源52からの光をレンズ53によって平行光にしてエ
マルジョン12に照射する。
次に、第5図に示すように、そのNCAP液晶層10の基板
21が存する側と反対側に一面側に金属酸化物の透明導電
層からなる電極31が形成されたフレキシブルなプラスチ
ックフィルムからなる基板30の一面側を固定し、NCAP液
晶層10がそれぞれ内側の面に電極21,31が形成された2
枚の基板20,30に挟まれた構造にする。
なお、基板20および30はガラス基板などでもよい。ま
た、NCAP液晶表示素子は反射式ディスプレイとして構成
することができるので、基板20および電極21と基板30お
よび電極31のうちのいずれか一方は不透明なものでもよ
い。
「発明の効果」 上述したように、この発明によれば、NCAP液晶層中の
液晶球の径を確実かつ容易に一定かつ所望の大きさにす
ることができ、液晶表示素子として適するとともにマル
チプレックス動作を行わせることができるNCAP液晶表示
素子を確実かつ容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の製造方法におけるエマルジョン作
成工程の一例を示す断面図、第2図は、その工程におい
て液晶球が形成される様子を示す図、第3図は、この発
明の製造方法におけるエマルジョン塗布工程を示す断面
図、第4図は、この発明の製造方法における光硬化性樹
脂を硬化させる工程の一例を示す断面図、第5図は、こ
の発明の製造方法におけるNCAP液晶層を2枚の基板で挟
む工程を示す断面図、第6図は、NCAP液晶層に電圧が印
加されないときの液晶分子と入射光の様子を示す図、第
7図は、NCAP液晶層に電圧が印加されたときの液晶分子
と入射光の様子を示す図、第8図および第9図は、それ
ぞれ液晶球の径の態様を示す図、第10図、第11図および
第12図は、それぞれNCAP液晶層に対する印加電圧とNCAP
液晶層の光透過率との関係の態様を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の径の多数の貫通孔を有する隔壁の片
    側に隔壁に沿って光硬化性樹脂を流すとともに、上記隔
    壁の反対側から上記貫通孔を通じて上記光硬化性樹脂中
    に一定の圧力をもって液晶を注入して、上記光硬化性樹
    脂中に液晶球が分散したエマルジョンを作り、 次に、このエマルジョンを一面側に電極が形成された基
    板の一面側に塗布し、 次に、そのエマルジョンに上記光硬化性樹脂を硬化させ
    る波長の光を照射して上記光硬化性樹脂を硬化させるこ
    とによって、そのエマルジョンをNCAP液晶層とし、 次に、このNCAP液晶層の上記基板が存する側と反対側に
    一面側に電極が形成された別の基板の一面側を固定す
    る、 NCAP液晶表示素子の製造方法。
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