JP2835302B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流素子としてト
ランジスタを使用した同期整流方式によるスイッチング
電源装置における、入力電圧の適用範囲を広げるための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置の電力変換効率を
向上する手段として、その回路に設けられる整流素子
に、ダイオードに代えてトランジスタを使用することが
ある。トランジスタを整流素子として使用する場合、そ
のトランジスタには回路中のスイッチング素子の動作に
同期してオン、オフ動作を行わせる(同期整流方式)必
要が有り、その同期動作のための回路が数多く提案され
ている。このようなトランジスタを整流素子として使用
した同期整流方式のスイッチング電源装置の一例とし
て、本発明者は特願平5−307520号及び特願平6
−15843号において、それぞれ図3及び図4に示す
ような回路構成を有するスイッチング電源装置を提案し
ている。
【0003】先ず、図3に示す回路の構成と動作は以下
のようになっていた。入力端子1はチョークコイルL1
を介してスイッチングトランジスタQ1のコレクタに接
続され、スイッチングトランジスタQ1のエミッタはア
ースに、ベースは制御回路3のパルス出力端子POにそ
れぞれ接続される。整流素子としてPNP型のトランジ
スタQ2が使用され、そのトランジスタQ2のエミッタ
はチョークコイルL1のスイッチングトランジスタQ1
側の一端(Q1のコレクタ)へ接続され、コレクタは出
力端子2へ接続される。出力端子2とアースとの間に
は、平滑コンデンサC2及び電圧検出のための抵抗R1
と抵抗R2の直列回路が接続される。抵抗R1とR2の
接続点は制御回路3の電圧検出端子FBに接続され、こ
れにより出力電圧値に応じた信号が制御回路にフィード
バックされる。
【0004】そして、整流素子としてのトランジスタQ
2を駆動するために、トランジスタQ2のベースに抵抗
R4を介してNPN型の駆動用トランジスタQ3のコレ
クタが接続される。駆動用トランジスタQ3のエミッタ
はアースに接続され、ベースはコンデンサC3と抵抗R
3の直列回路を介してチョークコイルL1とトランジス
タQ2の接続点に接続される。駆動用トランジスタQ3
のベースには、さらにアノードがアースに接続されたダ
イオードD1のカソードが接続される。なお回路中で、
C1はノイズフィルタ用のコンデンサであり、D2はト
ランジスタQ2のターンオフ時におけるベース領域蓄積
電荷の放電経路を形成するダイオードである。
【0005】以上の回路構成とした場合、チョークコイ
ルL1、スイッチングトランジスタQ1のコレクタ、ト
ランジスタQ2のそれぞれを接続した接続点の電圧は、
スイッチングトランジスタQ1のオン、オフ動作によっ
て、アース電位(電圧)値あるいは、入力電圧VINとチ
ョークコイルL1に発生したフライバック電圧を合わせ
た電圧値の2値のステップ状電圧となる。ここで、駆動
用トランジスタQ3のベースには、コンデンサC3によ
って前記ステップ状電圧の交流成分のみが入力される。
動作を簡潔に述べると、入力電圧VINが得ようとする出
力電圧VO より低い場合、駆動用トランジスタQ3はス
イッチングトランジスタQ1の動作と相補的にオン、オ
フ動作を行い、トランジスタQ2は、駆動用トランジス
タQ3の制御動作によってオン、オフ駆動され、整流動
作を行う。
【0006】反対に、入力電圧VINが得ようとする出力
電圧VO より高い場合、駆動用トランジスタQ3はスイ
ッチングトランジスタQ1のオン、オフ動作に合わせ
て、非導通(オフ)状態と非飽和領域での導通状態を繰
り返す。この駆動用トランジスタQ3のコレクタに流れ
る電流は導通状態に応じて小さくなり、その大きさはス
イッチングトランジスタQ1のオンデューティによって
ほぼ決定される。そしてトランジスタQ2はベース電流
が駆動用トランジスタQ3によって制御され、その動作
が非飽和領域で行われるようになる。その結果トランジ
スタQ2は、あたかもシリーズレギュレータに似た動作
状態となり、そのコレクタ、エミッタ間でエネルギー通
過量を制御するように作用する。
【0007】ところで、図3に示す回路の入力電圧VIN
をさらに上昇させていくと、制御回路3は出力電圧VO
の上昇を抑えるためにスイッチングトランジスタQ1の
オンデューティを小さくするが、スイッチングトランジ
スタQ1が有する動作遅延時間等の要因により、ある程
度以下にオンデューティを小さくすることができない。
するとスイッチングトランジスタQ1のオンデューティ
が小さくならないために、入力電圧VINの上昇に伴って
駆動用トランジスタQ2のベースに入力されるステップ
状電圧の交流成分が大きくなり、やがて駆動用トランジ
スタQ3は、そのコレクタに必要以上の電流を導くよう
になる。その結果、ある時点においてトランジスタQ2
が制御しなければならないエネルギー通過量を越えてし
まうような電流がトランジスタQ2のベースに流れるよ
うになり、その通過した過大なエネルギーにより出力電
圧VO が上昇していく。
【0008】すると、その出力電圧VO の上昇を検知し
た制御回路3は、スイッチングトランジスタQ1のオン
デューティをゼロとし、その動作を停止して出力電圧V
O が低下するまで待機することになる。やがて出力電圧
O が平常水準まで低下すると、制御回路3はスイッチ
ングトランジスタQ1に対して再び駆動信号を供給し、
これによりスイッチングトランジスタQ1は動作を再開
する。しかし、上記動作過程によって出力電圧VO が上
昇してしまうため、制御回路3及びスイッチングトラン
ジスタQ1は、周期的に動作の実行と停止を繰り返す、
いわゆる間欠動作状態となってしまう。この間欠動作状
態となると回路の出力電圧VO に現れるリップルが大き
くなるので、間欠動作を起こす直前の入力電圧VINの電
圧値が、図3に示すスイッチング電源装置における事実
上の入力電圧の適用範囲の上限値となる。
【0009】以上の説明から分かるように、図3に示す
回路は昇降圧型コンバータとして機能するものである。
昇降圧型コンバータとしては入力電圧の適用範囲が広い
方が良いことは言うまでもないが、図3に示す回路では
間欠動作の発生によって入力電圧の上限値が制限を受け
ることになる。そこで本発明者は、さらに図4に示すよ
うな回路を提案している。図4に示す回路は、駆動用ト
ランジスタQ3のコレクタ、ベース間に、コンデンサC
5と抵抗R5を直列接続した帰還回路4を設けており、
その他の回路構成は図3の回路と同一となっている。
【0010】この帰還回路4の作用については、駆動用
トランジスタQ3のベースに入力される信号に負帰還を
与えるものであり、特にスイッチングトランジスタQ1
のオン期間が短い場合において効果的に作用する。負帰
還を与えられた信号は、その信号値が小さくなるため、
入力電圧VINを上昇させた時においても駆動用トランジ
スタQ3がそのコレクタに必要以上の電流を導く現象を
相当に抑えることができる。従って図4に示す回路は、
図3に示す回路に比べて間欠動作状態になりにくく、こ
れにより入力電圧の適用範囲を広くすることができた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図3及び図4に示す回
路構成のスイッチング電源装置は昇降圧型コンバータと
して機能するものであり、特にトランジスタQ2は、昇
圧動作時においては整流作用を担って効率向上に寄与
し、降圧動作時においてはシリーズレギュレータに類似
した動作で出力電圧の制御を行う。図3に示す回路で
は、部品定数や素子の特性によっては入力電圧が出力電
圧より大きい場合において間欠動作を起こし易くなり、
入力電圧の適用範囲が広くできなかった。
【0012】これに対して図4に示す回路では、帰還回
路4の作用によって間欠動作を起こしにくくなり、入力
電圧の適用範囲を広くすることができた。しかし、回路
設計時における帰還回路の定数設定については、駆動用
トランジスタQ3及びトランジスタQ2のベース電流と
密接に関係することから、駆動用トランジスタQ3、ト
ランジスタQ2の特性を含めて抵抗R3、R4、コンデ
ンサC3、C4と切り離して考えることができず、最適
値への設定作業が煩雑であった。また現実の電子部品に
おいては定数・特性にバラツキが存在するが、回路構成
要素のそれぞれの定数・特性値の採択いかんによっては
帰還回路4を構成する素子の定数(部品定数)のバラツ
キが、製品毎の回路全体の特性に大きな影響を及ぼす結
果となっていた。
【0013】従って本発明では、間欠動作を抑制して入
力電圧の適用範囲の拡張が可能であり、また設計が容易
であり、さらに使用する回路要素の部品定数のバラツキ
によって特性が大きく左右されないような、昇降圧型コ
ンバータとして動作するスイッチング電源装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチング
素子がターンオフした時にインダクタンス要素にフライ
バック電圧を発生させ、そのフライバック電圧と入力電
圧が重畳した電圧を整流素子を介して整流し、所定の電
圧を得るスイッチング電源装置において、PNP型のバ
イポーラトランジスタよりなり、インダクタンス要素と
出力端子との間に設けられた整流作用を担うトランジス
タ整流素子、NPN型のバイポーラトランジスタよりな
り、トランジスタ整流素子のベースとアース等の低電位
点との間に接続され、トランジスタ整流素子とインダク
タンス要素の接続点よりオン、オフ制御信号の供給を受
けてトランジスタ整流素子の動作を制御する駆動用トラ
ンジスタ及び、トランジスタ整流素子のベースとインダ
クタンス要素の入力端子側の一端との間に接続されたイ
ンピーダンス回路を具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】チョークコイルL1のスイッチン
グトランジスタQ1側の一端と出力端子との間に、整流
素子としてのPNP型のトランジスタQ2のエミッタ、
コレクタ間を接続し、トランジスタQ2のベースを抵抗
R4を介してNPN型の駆動用トランジスタQ3のコレ
クタに接続する。駆動用トランジスタQ3のエミッタを
アースに接続し、そのベースを、抵抗R3とコンデンサ
C3の直列回路を介してトランジスタQ2のエミッタに
接続し、また、アノードがアースに接続されたダイオー
ドD1のカソードに接続する。
【0016】以上のような回路構成の同期整流回路部分
に対し、本発明の第1の実施の形態としては、トランジ
スタQ2のベースとチョークコイルL1の入力端子1側
の一端との間に、抵抗R6によるインピーダンス回路5
aを接続する。そして本発明の第2の実施の形態として
は、トランジスタQ2のベースとチョークコイルL1の
入力端子1側の一端との間に、抵抗R6とダイオードD
3の直列回路によるインピーダンス回路5bを接続す
る。さらに本発明の他の実施の形態としては、トランジ
スタQ2のベースとチョークコイルL1の入力端子1側
の一端との間に接続したインピーダンス回路(5a、5
b、・・)に対し、位相調整用回路6を並列に接続す
る。
【0017】
【実施例】設計作業の煩雑化や部品定数のバラツキによ
る特性の不均一化等の不具合を伴わずに入力電圧の適用
範囲を広くすることができるようにした、本発明による
スイッチング電源装置の第1の実施例の回路を図1に示
した。図1において、その回路の主要部分は図3に示し
た回路と同一構成であり、回路構成に差異があるトラン
ジスタQ2を駆動制御するための回路は以下の様になっ
ている。
【0018】トランジスタQ2のベースを抵抗R4を介
して駆動用トランジスタQ3のコレクタへ接続し、駆動
用トランジスタQ3のエミッタをアースへ接続する。駆
動用トランジスタQ3のベースをコンデンサC3と抵抗
R3の直列回路を介してトランジスタQ2のエミッタへ
接続し、さらにそのベースをアノードがアースに接続さ
れたダイオードD1のカソードへ接続する。トランジス
タQ2のベースをインピーダンス回路5aを介してチョ
ークコイルL1の入力端子1側の一端へ接続する。ここ
でインピーダンス回路5aは抵抗R6によって構成され
る。このような構成とした図1に示す回路の動作、特に
インピーダンス回路5aの作用は以下のようになる。
【0019】スイッチングトランジスタQ1がオフ状態
となると、スイッチングトランジスタQ1のコレクタ電
位が入力電圧VINとチョークコイルL1のフライバック
電圧を合わせた電圧値まで上昇する。すると駆動用トラ
ンジスタQ3はオン状態となってトランジスタQ2のベ
ース電流の流通を可能とし、さらに、チョークコイルL
1のフライバック電圧が抵抗R6を通してトランジスタ
Q2のエミッタ、ベース間に順方向バイアスを与えるこ
とになる。従ってトランジスタQ2は、駆動用トランジ
スタQ3によってアースへと導かれる電流と、フライバ
ック電圧によって抵抗R6を流れる電流の2つを合わせ
たベース電流によってオン状態となる。
【0020】反対に、スイッチングトランジスタQ1が
オン状態となるとスイッチングトランジスタQ1のコレ
クタ電位が低下し、これによってチョークコイルL1及
びスイッチングトランジスタQ1の電流が流れ、チョー
クコイルL1には自己誘導による電圧が発生する。する
とスイッチングトランジスタQ1のコレクタ電位の低下
から駆動用トランジスタQ3はオフ状態となり、トラン
ジスタQ2のベース電流の流通を停止し、またチョーク
コイルL1の自己誘導電圧が抵抗R6を介してトランジ
スタQ2のエミッタ、ベース間に逆バイアスを与えるこ
とになる。従ってトランジスタQ2はオフ状態となり、
スイッチングトランジスタQ1の動作と相補的にオン、
オフし、整流作用を行う。ここで、トランジスタQ2の
ベースには、インピーダンス回路5a(抵抗R6)によ
り、スイッチングトランジスタQ1の動作に応じてチョ
ークコイルL1に現れる電圧が順方向バイアスあるいは
逆バイアスとして印加され、これによりトランジスタQ
2の動作速度が向上する。
【0021】次に、入力電圧VINが得ようとする出力電
圧VO より高い場合、制御回路3はスイッチングトラン
ジスタQ1のオンデューティを小さくする。スイッチン
グトランジスタQ1がオフ状態となると、スイッチング
トランジスタQ1のコレクタ電位が入力電圧VINとチョ
ークコイルL1のフライバック電圧を合わせた電圧値ま
で上昇することになる。しかし、スイッチングトランジ
スタQ1のオンデューティが小さいことからチョークコ
イルL1に発生するフライバック電圧が小さく、実質的
には、スイッチングトランジスタQ1のコレクタ電位は
入力電圧VINの電圧値に近い値となる。すると駆動用ト
ランジスタQ3は、スイッチングトランジスタQ1のオ
ンデューティが小さいことからそのベースに入力される
信号が小さく、非飽和領域での導通状態となり、スイッ
チングトランジスタQ1のオンデューティに応じた大き
さの電流を流すようになる。これによりトランジスタQ
2は、駆動用トランジスタQ3によってベース電流の大
きさが制御され、非飽和領域での導通状態となり、入力
側から出力側へのエネルギー通過量を抑制する。
【0022】この時、チョークコイルL1のフライバッ
ク電圧が相当に小さく、その値がトランジスタQ2のベ
ース、エミッタ間電圧VBE2 より小さければ、入力電圧
INが抵抗R6、抵抗R4、駆動用トランジスタQ3の
コレクタ、エミッタ間の直列回路に印加され、そして抵
抗R6と抵抗R4、駆動用トランジスタQ3の分圧作用
によりトランジスタQ2のベース電位が上昇する。この
ためにトランジスタQ2の導通状態は低下し、そのエネ
ルギー通過量はさらに抑制される。これは見掛け上、ス
イッチングトランジスタQ2のオンデューティを小さく
したのと等価的な状態となり、実際の回路においては、
出力電圧VO を一定に保つためのエネルギー通過量を得
るために、制御回路3にスイッチングトランジスタQ1
のオンデューティを大きくさせるように作用する。
【0023】従って入力電圧VINをさらに上昇させた場
合、図3に示す回路が間欠動作状態となる電圧値となっ
ても、インピーダンス回路5aの作用によりスイッチン
グトランジスタQ1のオン期間には未だ短縮可能な余裕
ができるため、図1に示す回路では間欠動作状態とはな
らない。入力電圧VINの値によっては図1の回路でもい
ずれは間欠動作を起こすが、その電圧値は図1の回路に
比べて格段に大きくなり、入力電圧の適用範囲を広くす
ることが可能となる。また、インピーダンス回路5aを
構成する抵抗R6の抵抗値は、他の考慮すべき要因の重
要度が低く、およそ間欠動作抑制効果だけを考慮して決
定されるため、図4で説明した帰還回路4よりもはるか
に設計作業が簡素であり、また設計期間も短くて済む。
さらにインピーダンス回路5aは、帰還回路4よりも信
号への作用量を厳密に設定する必要が無く、このため部
品定数のバラツキが回路全体の特性に及ぼす影響が小さ
い。
【0024】図2には本発明によるスイッチング電源装
置の第2の実施例の回路図を示した。図2に示す回路で
は、トランジスタQ2のベースとチョークコイルL1の
入力端子1側の一端との間に接続されたインピーダンス
回路5bが、抵抗R6とダイオードD3の直列回路によ
って構成されており、さらにインピーダンス回路5bに
対して位相調整用回路6が接続されている。ここで、イ
ンピーダンス回路5bのダイオードD3は、その順方向
が入力端子1からトランジスタQ2のベースに向かって
電流が流れる方向となっており、また位相調整用回路6
はコンデンサC6によって構成されている。
【0025】図1の実施例では、回路が昇圧動作(VIN
<VO )を行っている時、チョークコイルL1のフライ
バック電圧のエネルギーの一部がインピーダンス回路5
aによって環流しており、このインピーダンス回路5a
において損失を生じる。そこで図2に実施例では、イン
ピーダンス回路5bを抵抗R6とダイオードD3の直列
回路で構成することによりフライバック電圧のエネルギ
ーの環流を防止し、インピーダンス回路5bにおける損
失を低減させたものである。そして位相調整用回路6
は、チョークコイルL1に発生したフライバック電圧に
よる信号を、その位相を変化させてトランジスタQ2の
ベースに供給し、トランジスタQ2のターンオン、オフ
の動作速度を向上させるよう作用する。
【0026】図2に示す実施例の回路構成と作用・動作
は、このダイオードD3を有するインピーダンス回路5
b及び位相調整用回路6以外は図1の実施例とほぼ同一
であり、詳細な説明は省略する。なお、図2に示す回路
において、位相調整用回路6はコンデンサC6のみで構
成されているがコンデンサと抵抗の直列回路で構成され
ることもある。また、図1に示す回路で、インピーダン
ス回路5aに対し図2の回路のように位相調整回路を接
続しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上に述べたように本発明のスイッチン
グ電源装置では、トランジスタ整流素子のベースとイン
ダクタンス要素の入力端子側の一端との間にインピーダ
ンス回路を接続することで、スイッチング電源装置が降
圧動作状態となった時、トランジスタ整流素子のベース
電位を上昇させてトランジスタ整流素子を通過するエネ
ルギー量を抑制させることを特徴としている。これによ
り降圧動作時のスイッチング素子のオンデューティの変
化範囲に余裕ができ、回路が間欠動作状態になりにく
く、入力電圧の適用範囲を広くすることが可能となる。
また、インピーダンス回路の部品定数の決定には、ほぼ
間欠動作抑制作用だけを考慮すれば良く、設計作業が簡
素化、短期間化できる。さらにインピーダンス回路の信
号への作用量は厳密に設定させる必要が無く、これによ
り部品定数のバラツキが回路全体の特性に大きな影響を
与えることが無い。従って本発明によれば、入力電圧の
対応能力に優れ、製品毎の特性の均一度が高いスイッチ
ング電源装置を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスイッチング電源装置の第1の
実施例の回路図。
【図2】 本発明によるスイッチング電源装置の第1の
実施例の回路図。
【図3】 特願平5−307520号にて提案されてい
るスイッチング電源装置の回路図。
【図4】 特願平6−15843号にて提案されている
スイッチング電源装置の回路図。
【符号の説明】
1、2 入、出力端子 3 制御回路 4 帰還回路 5a、5b インピーダンス回路 6 位相調整用回路 Q1 スイッチングトランジスタ Q2 整流素子としてのトランジスタ Q3 駆動用トランジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子がターンオフした時に
    インダクタンス要素にフライバック電圧を発生させ、該
    フライバック電圧と入力電圧が重畳した電圧を整流素子
    を介して整流し、所定の電圧を得るスイッチング電源装
    置において、 PNP型のバイポーラトランジスタよりなり、該インダ
    クタンス要素と出力端子との間に設けられ、整流作用を
    担うトランジスタ整流素子、 NPN型のバイポーラトランジスタよりなり、該トラン
    ジスタ整流素子のベースとアース等の低電位点との間に
    接続され、該トランジスタ整流素子と該インダクタンス
    要素の接続点よりオン、オフ制御信号の供給を受けて該
    トランジスタ整流素子の動作を制御する駆動用トランジ
    スタ及び、 該トランジスタ整流素子のベースと該インダクタンス要
    素の入力端子側の一端との間に接続されたインピーダン
    ス回路、 を具備することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス回路が、抵抗あるい
    は抵抗とダイオードの直列回路よりなることを特徴とす
    る、請求項1に記載したスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記インピーダンス回路に対して並列
    に、位相調整回路を接続したことを特徴とする、請求項
    1あるいは請求項2に記載したスイッチング電源装置。
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