JP2835154B2 - 昇華型プリンタ用受容シート - Google Patents

昇華型プリンタ用受容シート

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JP2835154B2 JP2170656A JP17065690A JP2835154B2 JP 2835154 B2 JP2835154 B2 JP 2835154B2 JP 2170656 A JP2170656 A JP 2170656A JP 17065690 A JP17065690 A JP 17065690A JP 2835154 B2 JP2835154 B2 JP 2835154B2
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吉広 児玉
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、昇華型プリンタ用受容シートに関し、更に
詳しくは、ラミネート型の昇華型プリンタ用受容シート
に関する。
(従来の技術) 近年カラープリンタの研究が急速に進んでいる。この
中で、いわゆる昇華型プリンタは、濃度階調画像の形成
が容易であり高画質のハードコピーが得られるためビデ
オプリンタ等への利用が進んでいる。
昇華型プリンタにおいては、染料層を有する3色また
は4色の(イエロー、マゼンタ、シアンの3色、または
これにブラックを加えた4色)のインクシートを用い、
サーマルヘッドからの熱量を制御することにより、イン
クシートに接した受容シート上に熱量に応じた染料を転
写することにより画像を形成している。
現在、昇華型プリンタ用受容シート(以下、受容紙と
略す)には、昇華性染料との親和性の高い飽和共重合ポ
リエステルなどの高分子を主成分として含む画像受容層
を設けたものが知られている。しかしながら、かかる画
像受容層をシート状基体(以下、基紙という)の上に設
けるには通常塗布操作により行っており、このため基紙
が平滑でない場合には基紙の凹凸がそのまま残り、また
塗布時のムラのため受容紙の平滑性が低下するなどの不
利がある。このため合成紙やポリエステルフィルム等の
極めて平滑度の高い基紙を用いたり、また塗布速度を低
下させる等の方法も採用されているが、いずれの場合に
も平滑性不足に起因する濃度ムラ(サーマルヘッドとの
接触不良部分が存在することにより白抜け、濃度不足)
が発生する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来技術の有する上記のような欠点を解消
し、濃度ムラ(白抜け)のない昇華型プリンタ用受容シ
ートを容易に提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく、画像受容層の
構成成分につき鋭意検討を行った。その結果、ポリオレ
フィンと、特定樹脂とを併用することにより得られるポ
リオレフィン組成物を採用することにより前記課題を悉
く解決しうることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
すなわち本発明は、シート状基体と、前記シート状基
体の少なくとも1画上に形成された画像受容層からなる
昇華型プリンタ用受容シートにおいて、該受容層がポリ
オレフィン75〜98重量%、ならびに水素化石油樹脂およ
び/または水素化テルペン樹脂2〜25重量%からなる組
成物であることを特徴とする昇華型プリンタ用受容シー
トに係る。
本発明において、画像受容層の構成成分であるポリオ
レフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
の各種を例示できる。また、これらポリオレフィンの密
度については特に制限はされず、低密度、中密度、高密
度の公知各種のものを使用できるが、中でも加工性が良
好な低密度ポリエチレン、低密度ポリプロピレンが好ま
しい。メルトインデックスとしては、2〜50程度、密度
は0.915〜0.930程度のものが好適に使用できる。
前記ポリオレフィンと併用される水素化石油樹脂また
は水素化テルペン樹脂としては、以下のものを例示する
ことができる。
すなわち、芳香族系炭化水素樹脂、ジシクロペンタジ
エン系樹脂、テルペン樹脂をそれぞれ水素化してなる各
種水素化物である。芳香族系炭化水素樹脂の水素化物と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ビニルキシレン、プロペニルベンゼン、インデン、
メチルインデン、エチルインデンなどの各種の芳香族不
飽和炭化水素を単独またはこれらの混合物を主体とし
て、これらを重合してなる樹脂(C9系石油樹脂)を更に
水素化して得られるものを例示できる。ジシクロペンタ
ジエン系樹脂の水素化物としては、ジシクロペンタジエ
ンのカチオン重合物(C5系石油樹脂)を水素化して得ら
れるものであり、またテルペン樹脂の水素化物として
は、テルペン類の単独重合物またはテルペン類とスチレ
ン類との共重合物を水素化してなるものを例示しうる。
これら水素化石油樹脂、水素化テルペン樹脂(以下、
改質樹脂という)はいずれも毒性がなく、耐熱性、耐候
性、抗酸化性などに優れており、しかもポリオレフィン
に対する相溶性も良好であり、均一な画像形成能を有す
る画像受容層を構成するための改質剤としては極めて良
好な素材である。
画像受容層を構成するポリオレフィン組成物は、前記
ポリオレフィンと前記改質樹脂との二成分をそれぞれ特
定量づつ配合して得られる。該組成物中のポリオレフィ
ンの使用割合は、画像受容層がインクシートと良好な密
着性を有し、しかも画像受容層がインクシートと容易に
剥離しうるという観点から適宜決定され、通常は該画像
受容層中75〜98重量%、好ましくは85〜95重量%であ
り、また改質樹脂の使用割合は2〜25重量%、好ましく
は5〜15重量%である。改質樹脂の使用割合が2重量%
未満の場合には基紙やインクシートとの密着性が不充分
となり、一方25重量%を越える場合には得られる画像受
容層がインクシートとブロッキングを生じやすいため、
いずれも適当ではない。
該ポリオレフィン組成物の配合方法としては、特に制
限はされず、各種公知の方法を適宜選択して採用するこ
とができる。すなわち、前記二成分を前記所定比率で、
例えばバンバリーミキサー、スクリュー式ミキサー、ロ
ール、ブレンダーなどの公知の混合装置を使用して混練
すればよく、混練時の温度条件などの諸条件も適宜選択
できる。また、必要に応じて酸化防止剤、帯電防止剤、
加工安定剤などの添加剤を配合することもできる。
上記のようにして得られた、画像受容層となるポリオ
レフィン組成物は、これを基紙の少なくとも1面にラミ
ネート加工を施すことにより、本発明の昇華型プリンタ
用受容シートとなすことができる。
前記ラミネート加工に当たって、画像受容層の厚みは
通常2〜50μm程度とするのが良い。該厚みが2μm未
満の場合には画像の濃度及び平滑性が低下する。また50
μm程度であれば基紙の影響をほとんど受けないが、こ
れを越える場合には画像の濃度及び感度が飽和するため
かえって不経済となる。
前記基紙としては、該用途における基紙として公知の
各種のものを特に制限なく使用することができる。該基
紙の具体例としては、上質紙、コート紙などの紙基材、
ポリオレフィンと無機顔料を主成分とした2軸延伸フィ
ルム、PETフィルムなどの各種プラスチックフィルム、
またはこれらを組み合わせてなる積層シートなどを挙げ
ることができる。該基紙の厚さは通常20〜250μm、坪
量は20〜250g/m2程度とされる。
前記ラミネート加工の方法についても特に制限はされ
ず、各種公知の方法をそのまま採用することができる。
たとえば、基紙表面にあらかじめ、いわゆるアンカーコ
ート剤を塗布処理した後、前記画像受容層をラミネート
する方法、前記基紙の表面に直接的に比較的低温(200
℃程度)で画像受容層を押出し加工する方法などを適宜
採用しうる。しかして、該画像受容層を形成させてなる
昇華型プリンター用受容シートは、製造面から見てラミ
ネート加工適性が良好であることに加え、昇華性染料の
染着性が良好であるため高濃度画像が得られること、し
かも画像濃度ムラを生じないなど、性能面での種々の特
徴を発揮しうるものである。
なお、上記のようにして得られる画像受容層たるポリ
オレフィン組成物は、必ずしも前記基紙にラミネート加
工しなくてもよく、場合によりそれ自体をシート状に加
工することにより、そのままで昇華型プリンタ用受容シ
ートとして使用できる。また、剥離紙表面上に前記ポリ
オレフィン組成物をラミネート加工し、ついでポリオレ
フィン組成物フィルム層を剥離紙から剥離することによ
り、ポリオレフィン組成物フィルム層のみからなる昇華
型プリンタ用受容シートを容易に収得することもでき
る。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、
各例中、部は特記しない限りすべて重量基準である。
実施例1 低密度ポリエチレン(商品名「PE205」、東ソー
(株)製)95部と水素化石油樹脂(商品名「アルコンP
−100」、荒川化学工業(株)製)5部とからなる均一
のポリエチレン組成物(画像受容層)を、シリンダー先
端部の温度を200℃に設定した押出機を通して溶融押出
し、該画像受容層が基紙(厚さ150μmのコート紙)に
接するように押出コーティングを行い、該画像受容層の
厚さが25μmとなる昇華型プリンタ用受容シートを得
た。
該受容シートの性能テストは、以下の方法により行っ
た。
カラーバー信号発生器(商品名:C13A2、株式会社シバ
ゾク製)によりステップパターンを染料熱転写プリンタ
ー(商品名:VY−20、日立製作所(株)製)でプリント
した(イエロー、マジェンタおよびシアンで重ね合わせ
の黒でプリント)。第1表にステップパターンの16階調
めの濃度、黒色調の感応評価結果を示す。プリント濃度
はマクベス濃度計(商品名:RD−914、Kollmorgen Corp.
製)で測定した。
実施例2〜9 実施例1において、画像受容層の組成物の配合割合を
第1表に示すように変えた他は同様に操作を行い、受容
シートを得た。試験結果は第1表に示す。
(発明の効果) 本発明によれば、昇華性染料の染着性が良好でしかも
画像濃度ムラ(白抜け)を生じないという優れた性能を
発揮しうる、昇華型プリンタ用受容シートを、比較的簡
単なラミネート加工方法を採用することにより容易に収
得することができるという、多大の効果が奏せられる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基体と、前記シート状基体の少な
    くとも1面上に形成された画像受容層からなる昇華型プ
    リンタ用受容シートにおいて、該受容層がポリオレフィ
    ン75〜98重量%、ならびに水素化石油樹脂および/また
    は水素化テルペン樹脂2〜25重量%からなる組成物であ
    ることを特徴とする昇華型プリンタ用受容シート。
  2. 【請求項2】前記昇華型プリンタ用受容シートがラミネ
    ート成形されてなる請求項1記載の受容シート。
  3. 【請求項3】前記ポリオレフィンがポリエチレンまたは
    ポリプロピレンである請求項1または2記載の受容シー
    ト。
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