JP2833347B2 - 内燃機関の発電装置 - Google Patents

内燃機関の発電装置

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JP2833347B2
JP2833347B2 JP13908692A JP13908692A JP2833347B2 JP 2833347 B2 JP2833347 B2 JP 2833347B2 JP 13908692 A JP13908692 A JP 13908692A JP 13908692 A JP13908692 A JP 13908692A JP 2833347 B2 JP2833347 B2 JP 2833347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車用エン
ジン等に設けられる内燃機関の発電装置に係り、詳しく
は、内燃機関の吸気系における吸気流れの持つエネルギ
ーを取出すためのタービンを備えてなる発電装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば実開
昭62−141637号公報に開示されたものが知られ
ている。この技術では、エンジンの吸気系に過給機が設
けられるとともに、同過給機を駆動させるためのモータ
が設けられている。
【0003】上記のエンジンにおいて、過給を行わない
場合、すなわち、エンジンの低負荷時には、過給機がタ
ービンとして用いられるとともに、モータが発電機とし
て用いられている。そして、タービンの回転エネルギー
が発電機にて電気エネルギーに変換され、その電気エネ
ルギーが回収されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、タービンの慣性質量や、タービン軸とその軸受
との間の摩擦力等に起因して、タービンそのものがエン
ジンの吸気抵抗となっていた。従って、タービンによっ
てエンジンの加速性能が低下することを未然に防止する
ためには、タービンを小型化することが望ましい。しか
しながら、タービンを小型化した場合には、タービンに
よる回転エネルギーの回収効率が著しく低下し、吸気エ
ネルギーの回収範囲を狭めることになった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、内燃機関の吸気系において
吸気流れの持つエネルギーを取出すためのタービンを備
えてなる発電装置において、吸気エネルギーを広い範囲
で回収することが可能で、かつ、内燃機関の加速性能の
向上を図ることの可能な内燃機関の発電装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、図1に示すように、内燃機関
M1の吸気系M2において吸気流れの持つエネルギーを
取出すために吸気系M2に並列に設けられた複数のター
ビンM3と、各タービンM3の回転エネルギーを電気エ
ネルギーに変換するための発電機M4と、吸気系M2に
おける吸気流量が少ないほど、発電機M4を作動させる
ための、吸気負荷となるタービンM3の駆動個数を減ら
すように制御する切換制御手段M5とを備えたことをそ
の要旨としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、吸気
系M2における吸気流量が少ないほど、切換制御手段M
5により、発電機M4を作動させるための、吸気負荷と
なるタービンM3の駆動個数が減らされる。
【0008】従って、吸気流量が少なくて吸気エネルギ
ーの小さい状態では、タービンM3の駆動個数が減らさ
れ、そのタービンM3の回転エネルギーが発電機M4に
よって電気エネルギーに変換される。また、吸気流量が
多くて吸気エネルギーの大きい状態では、タービンM3
の駆動個数が増やされ、それらのタービンM3の回転エ
ネルギーが発電機M4によって電気エネルギーに変換さ
れる。
【0009】従って、そのときどきの吸気エネルギーの
大小に応じて吸気エネルギーが電気エネルギーに変換さ
れる。また、各タービンM3を小型化することにより、
タービンM3の慣性質量等の回転抵抗を少なくすること
が可能となり、吸気に対する各タービンM3の回転追従
性がよくなり、各タービンM3そのものが吸気抵抗とし
て小さなものとなる。従って、内燃機関M1が加速され
たときには、各タービンM3の吸気負荷となる度合いが
小さくなる。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明における内燃機関の発電
装置を具体化した第1実施例を図2〜5に基づいて詳細
に説明する。
【0011】図2は第1実施例における内燃機関の発電
装置を示す概略構成図である。同図において、内燃機関
としてのエンジン1には、エアクリーナ2によって浄化
された空気を図示しない燃焼室に導入するための吸気系
を構成する吸気通路3が設けられている。この吸気通路
3の途中には、吸気の脈動を抑えるためのサージタンク
4が設けられている。
【0012】また、サージタンク4よりも上流側におい
て、吸気通路3の一部はメイン吸気通路3aとサブ吸気
通路3bとに分岐されている。これらメイン吸気通路3
a及びサブ吸気通路3bの途中には、一対をなすタービ
ン5,6が配置され、吸気通路3に対して並列にそれぞ
れ設けられている。また、これらタービン5,6は、自
身の慣性質量等による抵抗をできるだけ少なくするよう
に小型化されている。各タービン5,6の出力軸上には
発電機7,8がそれぞれ設けられ、各タービン5,6の
回転に伴って発生する回転エネルギーが各発電機7,8
によって電気エネルギーに変換される。そして、変換さ
れた電気エネルギーは図示しないバッテリに充電され、
回収されるようになっている。
【0013】さらに、タービン5,6よりも上流側の吸
気通路3には、プライマリスロットルバルブ9が設けら
れている。このプライマリスロットルバルブ9は運転者
によって操作される図示しないアクセルペダルの操作に
連動して開閉されるものである。
【0014】また、吸気通路3には、タービン5,6を
迂回するように分岐したバイパス通路10が設けられて
いる。そして、そのバイパス通路10により、プライマ
リスロットルバルブ9の直下流側とサージタンク4とが
直接連通されている。このバイパス通路10の途中に
は、セカンダリスロットルバルブ11が設けられてい
る。このセカンダリスロットルバルブ11も、プライマ
リスロットルバルブ9と同様にアクセルペダルの操作に
連動して開閉されるようになっている。より詳細に説明
すると、図3に示すように、プライマリスロットルバル
ブ9の開度はアクセルペダルの踏込量ACCの小さい領
域では、その踏込量ACCの増加に比例して増大する。
そして、プライマリスロットルバルブ9の開度は、踏込
量ACCが予め定められた所定量αに達すると、最大と
なる。また、セカンダリスロットルバルブ11は、プラ
イマリスロットルバルブ9の開度が最大となる所定量α
から踏込量ACCの増加に比例して増大する。そして、
セカンダリスロットルバルブ11の開度は、踏込量AC
Cが予め定められた所定量βに達すると、最大となる。
【0015】この実施例において、サブ吸気通路3bの
途中には、ダイヤフラム式のバキュームコントロールバ
ルブ(VCV)12が設けられている。このVCV12
はダイヤフラム室12aを備え、そのダイヤフラム室1
2aに所定値以上の負圧が導入されることにより開弁さ
れるようになっている。なお、図5に示すように、VC
V12は、一定のヒステリシスをもって開閉される。ま
た、吸気通路3において、プライマリスロットルバルブ
9の近傍には、同バルブ9が開いたときに発生する負圧
を取出すための負圧ポート13が設けられている。この
負圧ポート13は負圧通路14を介してVCV12のダ
イヤフラム室12aに連通されている。この実施例で
は、これらVCV12、負圧ポート13及び負圧通路1
4により切換制御手段が構成されている。そして、プラ
イマリスロットルバルブ9が所定量以上開かれることに
より、吸気通路3における吸気流量が予め定められた基
準値以上となり、負圧ポート13の近傍に所定値以上の
負圧が発生する。その発生負圧が負圧通路14を通じて
ダイヤフラム室12aに導入されてVCV12が開弁さ
れる。従って、VCV12が開弁されることにより、サ
ブ吸気通路3bを吸気が流れ、タービン6が駆動され
る。
【0016】次に、上記のように構成した内燃機関の発
電装置の作用について説明する。まず、アクセルペダル
の踏込量ACCの少ない領域、例えば図3においてアク
セルペダルの踏込量ACCが所定量γ未満の領域では、
プライマリスロットルバルブ9が少しだけ開かれ、セカ
ンダリスロットルバルブ11は閉じたままとなる。従っ
て、このときの吸気通路3における吸気流量は少なく、
負圧ポート13の近傍にはVCV12を開弁させるだけ
の負圧が発生せず、VCV12は閉じたままとなる。こ
のため、吸気通路3を流れる少ない吸気はメイン吸気通
路3aのみを通過することになり、タービン5及びサー
ジタンク4を介してエンジン1の燃焼室に導入される。
また、メイン吸気通路3aを通過する吸気によってター
ビン5のみが回転され、その回転に基づいて、発電機7
が駆動される。このように、アクセルペダルの踏込量A
CCの少ない、つまり、吸気流量の少ない領域では、そ
の分の吸気エネルギーによって1つのタービン5のみが
回転され、その回転エネルギーが発電機7により電気エ
ネルギーに変換されてバッテリに回収される。
【0017】次に、アクセルペダルの踏込量ACCが中
程度の領域、すなわち、図3においてアクセルペダルの
踏込量ACCが所定量γから所定量αまでの領域では、
プライマリスロットルバルブ9が中程度だけ開かれ、セ
カンダリスロットルバルブ11は閉じたままとなる。従
って、このときの吸気通路3における吸気流量は中程度
となる。そして、吸気流量が中程度の範囲で基準値以上
となると、負圧ポート13の近傍にて発生する負圧が大
きくなり、その発生負圧によってVCV12は開弁され
る。このため、吸気通路3を流れる中程度の吸気はメイ
ン吸気通路3aとサブ吸気通路3bとを通過することに
なり、タービン5,6及びサージタンク4を介してエン
ジン1の燃焼室に導入される。また、メイン吸気通路3
aを通過する吸気によってタービン5が回転され、その
回転に基づいて発電機7が駆動される。併せて、サブ吸
気通路3bを通過する吸気によってタービン6が回転さ
れ、その回転に基づいて発電機8が駆動される。このよ
うに、アクセルペダルの踏込量ACCが中程度、つま
り、吸気流量が中程度の領域では、その分の吸気エネル
ギーによって2つのタービン5,6が共に回転され、そ
の回転エネルギーが2つの発電機7,8により電気エネ
ルギーに変換されてバッテリに回収される。
【0018】さらに、アクセルペダルの踏込量ACCの
大きい領域、すなわち、図3においてアクセルペダルの
踏込量ACCが所定量α以上で運転者による加速要求が
大きい領域では、プライマリスロットルバルブ9が全開
となり、セカンダリスロットルバルブ11も開かれる。
この状態ではセカンダリスロットルバルブ11が開かれ
ることから、大量の吸気のほとんどがバイパス通路10
を優先的に通過し、サージタンク4からエンジン1の燃
焼室へと直接、かつ、速やかに導入される。そして、こ
のように、アクセルペダルの踏込量ACCが大きい領域
では、吸気エネルギーを利用した発電よりもむしろエン
ジン1の加速が優先され、加速に必要な吸気がエンジン
1へと供給される。
【0019】以上説明したように、この実施例における
内燃機関の発電装置によれば、吸気通路3における吸気
流量の少ない領域では、VCV12を閉弁して、メイン
吸気通路3aのみに吸気を通過させるようにしている。
そして、少ない吸気によって1つのタービン5のみを回
転させ、発電機7を駆動させて吸気エネルギーを回収す
るようにしている。つまり、吸気流量の少ない領域で
は、その小さい吸気エネルギーを利用して1つのタービ
ン5が発電のために回転される。また、吸気通路3にお
ける吸気流量の中程度の領域ではVCV12を開弁し
て、メイン吸気通路3a及びサブ吸気通路3bの両方に
吸気を通過させるようにしている。そして、中程度の吸
気によって2つのタービン5,6を共に回転させ、発電
機7,8を駆動させて電気エネルギーを回収するように
している。つまり、吸気流量の中程度の領域では、その
分の吸気エネルギーを利用して2つのタービン5,6が
共に発電のために回転される。すなわち、そのときどき
の吸気流量の大きさに応じて吸気負荷となるタービン
5,6の駆動個数を制御するようにしている。そして、
吸気流量の少ない領域では、その分の吸気エネルギーに
見合っただけの1つのタービン5を回転させればよいこ
とになる。従って、吸気流量に対する発電量の立ち上が
りを早くすることができる。
【0020】図4は吸気流量に対する発電量の関係につ
いて、本実施例と従来例とを比較して示したグラフであ
る。このグラフからも明らかなように、本実施例では、
吸気流量の少ない領域で、発電量が増えていることがわ
かる。そして、その発電量の増えた分だけ、吸気エネル
ギーの回収効率の向上を図ることができる。
【0021】さらに、この実施例では、各タービン5,
6が小型化されて慣性質量等の回転抵抗が少なくなって
いる。従って、吸気に対する各タービン5,6の回転追
従性がよくなり、各タービン5,6そのものが吸気抵抗
として相対的に小さなものとなる。そのため、アクセル
ペダルが大きく踏み込まれる等してエンジン1に対して
急激な加速要求があった場合でも、各タービン5,6が
エンジン1の負荷となる度合いが小さくなる。その結
果、タービン5,6を備えたエンジン1として加速性能
の向上を図ることができる。
【0022】加えて、この実施例では、加速要求の大き
いときに、ほとんどの吸気をバイパス通路10を通じて
エンジン1の燃焼室に直接供給するようにしている。従
って、大きな加速要求に対しては、もたつきなく速やか
な加速を実現することができる。
【0023】併せて、この実施例では、加速時において
吸気に対するタービン5の回転追従性が良いことから、
セカンダリスロットルバルブ11の開度を小さくしたと
しても、エンジン1で優れた加速性を得ることができ
る。このため、バイパス通路10に吸気を通過させる吸
気流量の領域を少しでも狭くすることが可能となり、そ
の分だけ各タービン5,6を回転させる吸気流量の領域
を拡げることができる。その結果、吸気エネルギーを各
タービン5,6の回転エネルギーに代えて少しでも多く
回収することができ、エネルギー回収効率のより一層の
向上を図ることができる。
【0024】(第2実施例)次に、この発明における内
燃機関の発電装置を具体化した第2実施例を図6に基づ
いて説明する。なお、この実施例において、前記第1実
施例と同一の部材については同一の符号を付して説明を
省略し、異なった点についてのみ説明する。
【0025】図6において、エンジン1のサージタンク
4よりも上流側では、吸気通路3の一部が第1吸気通路
3c、第2吸気通路3d及び第3吸気通路3eの3本に
分岐されている。これら第1〜第3の吸気通路3c〜3
eの途中には、小型化された3つのタービン21,2
2,23がそれぞれ配置され、吸気通路3に対して並列
に設けられている。これらタービン21〜23の出力上
には発電機24,25,26がそれぞれ設けられ、各タ
ービン21〜23の回転に伴って発生する回転エネルギ
ーが各発電機24〜26によって電気エネルギーに変換
される。そして、変換された電気エネルギーは図示しな
いバッテリに充電され、回収されるようになっている。
【0026】また、各第1〜第3の吸気通路3c〜3e
よりも上流側において吸気通路3には、スロットルバル
ブ27が設けられている。このスロットルバルブ27は
アクセルペダルの操作に連動して開閉されるものであ
る。
【0027】さらに、第1〜第3の吸気通路3c〜3e
の途中において、各タービン21〜23の上流には、第
1制御弁28、第2制御弁29及び第3制御弁30がそ
れぞれ配設されている。これら第1〜第3の制御弁28
〜30は、第1ステップモータ31、第2ステップモー
タ32及び第3ステップモータ33の動作によりそれぞ
れ開閉されるようになっている。
【0028】吸気通路3において、スロットルバルブ2
7の上流には、吸気通路3を通過する吸気流量を検出す
るエアフロメータ34が設けられている。また、各第1
〜第3の制御弁28〜30の開閉を制御するために電子
制御装置(以下ECUという)35が設けられており、
同ECU35にはエアフロメータ34から吸気流量の検
出結果が入力されるようになっている。ECU35は、
その吸気流量の検出結果に基づき、各第1〜第3の制御
弁28〜30を吸気流量の大きさに応じて順次開かせる
ために第1〜第3のステップモータ31〜33を順次に
駆動制御するようになっている。この実施例では、第1
〜第3の制御弁28〜30、第1〜第3のステップモー
タ31〜33、エアフロメータ34及びECU35によ
って切換制御手段が構成されている。そして、ECU3
5は、吸気流量の少ないときには、第1制御弁28のみ
を開かせるために第1ステップモータ31を駆動させ
る。また、ECU35は、吸気流量が中程度のときに、
第1及び第2の制御弁28,29を開かせるために第1
及び第2のステップモータ31,32をそれぞれ駆動さ
せる。さらに、ECU35は、吸気流量が多いときに、
第1〜第3の制御弁28〜30を全て開かせるために、
第1〜第3のステップモータ31〜33をそれぞれ駆動
させる。
【0029】次に、この実施例における内燃機関の発電
装置の作用について説明する。まず、アクセルペダルの
操作によって、スロットルバルブ27の開度が小さいと
きには、吸気通路3における吸気流量が少なくなる。こ
のとき、エアフロメータ34により検出される吸気流量
が少ないことから、ECU35はその検出結果から第1
ステップモータ31のみを駆動させ、これによって第1
制御弁28のみが開かれる。そして、少ない量の吸気は
第1吸気通路3cのみを通過し、タービン21及びサー
ジタンク4を介してエンジン1の燃焼室に導入される。
従って、吸気流量の少ないときには、1つのタービン2
1のみが回転され、このタービン21の回転エネルギー
が1つの発電機24により電気エネルギーに変換され、
バッテリに回収される。
【0030】また、アクセルペダル操作によって、スロ
ットルバルブ27の開度が中程度のときには、吸気通路
3における吸気流量も中程度となる。このとき、エアフ
ロメータ34により検出される吸気流量が中程度である
ことから、ECU35はその検出結果に基づいて第1及
び第2のステップモータ31,32を駆動させ、これに
よって第1及び第2の制御弁28,29がそれぞれ開か
れる。そして、中程度の量の吸気は第1吸気通路3c及
び第2吸気通路3dを通過し、各タービン21,22及
びサージタンク4を介してエンジン1の燃焼室に導入さ
れる。従って、吸気流量が中程度のときには、2つのタ
ービン21,22が回転され、これら2つのタービン2
1,22の回転エネルギーが2つの発電機24,25に
より電気エネルギーに変換され、バッテリに回収され
る。
【0031】さらに、アクセルペダル操作によって、ス
ロットルバルブ27の開度が大きいときには、吸気通路
3における吸気流量も多くなる。このとき、エアフロメ
ータ34により検出される吸気流量が多いことから、E
CU35はその検出結果に基づいて第1〜第3のステッ
プモータ31〜33をそれぞれ駆動させ、これによって
第1〜第3の制御弁28〜30が全て開かれる。そし
て、多い量の吸気は第1〜第3の吸気通路3c〜3eを
通過し、各タービン21〜23及びサージタンク4を介
してエンジン1の燃焼室に導入される。従って、吸気流
量が多いときには3つのタービン21〜23が回転さ
れ、これら3つのタービン21〜23の回転エネルギー
が3つの発電機24〜26により電気エネルギーに変換
され、バッテリに回収される。
【0032】このように、この実施例では、吸気通路3
の一部を第1〜第3吸気通路3c〜3eの3つに分岐さ
せ、そのときどきの吸気流量が多いほど回転されるター
ビン21〜23の個数を増やすようにしている。従っ
て、この実施例においても吸気流量の広い範囲で吸気エ
ネルギーを効率的に電気エネルギーに変換することがで
き、このエネルギーを回収することができる。また、エ
ンジン1の加速性能の向上を図ることができる。
【0033】(第3実施例)次に、この発明における内
燃機関の発電装置を具体化した第3実施例を図7に基づ
いて説明する。なお、この実施例において、前記第1、
第2実施例と同一の部材については同一の符号を付して
説明を省略し、異なった点についてのみ説明する。
【0034】この実施例において、3つのタービン21
〜23はそれらの出力軸が各発電機24〜26の入力軸
に連結されている。また、各発電機24〜26の内部に
は、第1スイッチ36、第2スイッチ37及び第3スイ
ッチ38がそれぞれ設けられている。
【0035】この実施例では、各発電機24〜26にお
ける発電操作を制御するために、ECU35が設けられ
ており、同ECU35にはエアフロメータ34から吸気
流量の検出結果が入力されるようになっている。そし
て、ECU35はその吸気流量の検出結果に基づき、各
発電機24〜26を吸気流量の大きさに応じて順次に発
電動作させるために、各第1〜第3のスイッチ36〜3
8を順次にオンさせるようになっている。すなわち、こ
の実施例では、第1〜第3のスイッチ36〜38、エア
フロメータ34及びECU35により切換制御手段が構
成されている。そして、ECU35は、吸気流量の少な
いときには、1つの発電機24のみを発電可能状態とす
るために第1スイッチ36のみをオンさせる。また、E
CU35は吸気流量が中程度のときには、2つの発電機
24,25を発電可能状態とするために第1及び第2の
スイッチ36,37をオンさせる。さらに、ECU35
は、吸気流量が多いときには、3つの発電機24〜26
を発電可能状態とするために第1〜第3のスイッチ36
〜38を全てオンさせる。
【0036】次に、この実施例における内燃機関の発電
装置の作用について説明する。まず、アクセルペダルの
操作によってスロットルバルブ27の開度が小さいとき
には、吸気通路3における吸気流量が少なくなる。この
とき、エアフロメータ34により検出される吸気流量が
少ないことから、ECU35はその検出結果に基づいて
第1スイッチ36のみをオンさせ、これによって発電機
24のみが発電可能の状態となる。これに伴い、第1吸
気通路3cに設けられたタービン21のみが発電のため
に回転駆動される。そして、タービン21の回転エネル
ギーのみが発電機24に伝達され、同発電機24のみに
よって発電が行われる。
【0037】また、アクセルペダルの操作によってスロ
ットルバルブ27の開度が中程度のときには、吸気通路
3における吸気流量が中程度となる。このとき、エアフ
ロメータ34により検出される吸気流量が中程度である
ことから、ECU35はその検出結果に基づいて第1及
び第2のスイッチ36,37をそれぞれオンさせ、これ
によって2つの発電機24,25がそれぞれ発電可能の
状態となる。これに伴い、第1吸気通路3c及び第2吸
気通路3dに設けられた2つのタービン21,22が発
電のために回転駆動される。そして、2つのタービン2
1,22の回転エネルギーが発電機24,25に伝達さ
れ、これら2つの発電機24,25によって発電が行わ
れる。
【0038】さらに、アクセルペダルの操作によってス
ロットルバルブ27の開度が大きいときには、吸気通路
3における吸気流量が大きくなる。このとき、エアフロ
メータ34により検出される吸気流量が大きいことか
ら、ECU35はその検出結果に基づいて第1〜第3の
スイッチ36〜38をそれぞれ全てオンさせ、これによ
って3つの発電機24〜26がそれぞれ発電可能の状態
となる。これに伴い、第1〜第3の吸気通路3c〜3e
に設けられた3つのタービン21〜23が発電のために
回転駆動される。そして、3つのタービン21〜23の
回転エネルギーが発電機24〜26に伝達され、これら
3つの発電機24〜26によって発電が行われる。
【0039】このように、この実施例では、吸気通路の
一部を第1〜第3の吸気通路3c〜3eに分岐させ、そ
のときどきの吸気流量が多いほど発電のために回転駆動
されるタービン21〜23の個数を増やすようにしてい
る。従って、この実施例においても吸気流量の広い吸気
範囲で吸気エネルギーを効率的に電気エネルギーに変換
し、このエネルギーを回収することができる。また、エ
ンジン1の加速性能の向上を図ることができる。
【0040】(第4実施例)次に、この発明における内
燃機関の発電装置を具体化した第4実施例を図8に基づ
いて説明する。なお、この実施例において、前記第1〜
第3の実施例と同一の部材については同一の符号を付し
て説明を省略し、異なった点についてのみ説明する。
【0041】この実施例において、3つのタービン21
〜23の出力軸上には、第1クラッチ付プーリ39、第
2クラッチ付プーリ40及び第3クラッチ付プーリ41
がそれぞれ配設されている。また、各タービン21〜2
3から離れた位置には発電機42が設けられており、同
発電機42から外部へ延びる入力軸43上には、各クラ
ッチ付プーリ39〜41に対応してプーリ44,45,
46がそれぞれ設けられている。そして、各クラッチ付
プーリ39〜41と各プーリ44〜46との間がベルト
47,48,49によってそれぞれ駆動連結されてい
る。
【0042】この実施例では、各タービン21〜23と
発電機42との間の駆動連結を制御するためにECU3
5が設けられており、同ECU35にはエアフロメータ
34からの吸気流量の検出結果に基づき、各タービン2
1〜23を吸気流量の大きさに応じて順次に発電機42
に対して駆動連結させるために、各クラッチ付プーリ3
9〜41のクラッチ39a,40a,41aを順次にオ
ンさせて継続動作させるようになっている。すなわち、
この実施例では、クラッチ39a〜41a、エアフロメ
ータ34及びECU35により切換制御手段が構成され
ている。そして、ECU35は、吸気流量の少ないとき
には、タービン21のみを発電機42に駆動連結させる
ためにクラッチ39aのみをオンさせる。また、ECU
35は、吸気流量が中程度のときには、2つのタービン
21,22を発電機42に駆動連結させるために2つの
クラッチ39a,40aをオンさせる。さらに、ECU
35は、吸気流量が多いときには、3つのタービン21
〜23を発電機42に連結駆動させるために3つのクラ
ッチ39a〜41aを全てオンさせる。
【0043】次に、この実施例における内燃機関の発電
装置の作用について説明する。まず、アクセルペダルの
操作によってスロットルバルブ27の開度が小さいとき
には、吸気通路3において吸気流量が少なくなる。この
とき、エアフロメータ34により検出される吸気流量が
少ないことから、ECU35はその検出結果に基づいて
第1クラッチ付プーリ39のクラッチ39aのみをオン
させ、これによって1つのタービン21のみが発電機4
2に駆動連結される。これに伴い、第1吸気通路3cに
設けられたタービン21のみが発電のために回転駆動さ
れる。そして、タービン21の回転エネルギーのみが発
電機42に伝達されて発電が行われる。
【0044】また、アクセルペダルの操作によってスロ
ットルバルブ27の開度が中程度のときには、吸気通路
3において吸気流量が中程度となる。このとき、エアフ
ロメータ34により検出される吸気流量が中程度である
ことから、ECU35はその検出結果に基づいて第1ク
ラッチ付プーリ39のクラッチ39aと、第2クラッチ
付プーリ40のクラッチ40aをオンさせ、これによっ
て2つのタービン21,22が発電機42に駆動連結さ
れる。これに伴い、第1吸気通路3cに設けられたター
ビン21と、第2吸気通路3dに設けられたタービン2
2が発電のために回転駆動される。そして、2つのター
ビン21,22の回転エネルギーが発電機42に伝達さ
れて発電が行われる。
【0045】さらに、アクセルペダルの操作によってス
ロットルバルブ27の開度が大きいときには、吸気通路
3において吸気流量が多くなる。このとき、エアフロメ
ータ34により検出される吸気流量が多いことから、E
CU35はその検出結果に基づいて第1〜第3のクラッ
チ付プーリ39〜41の各クラッチ39a〜41aを全
てオンさせ、これによって3つのタービン21〜23が
発電機42に駆動連結される。これに伴い、3つのター
ビン21〜23が全て発電のために回転駆動される。そ
して、3つのタービン21〜23の回転エネルギーが発
電機42に伝達されて発電が行われる。
【0046】このように、この実施例では、吸気通路の
一部を第1〜第3の吸気通路3c〜3eに分岐させ、そ
のときどきの吸気流量が多いほど発電のために回転され
るタービン21〜23の個数を増やすようにしている。
従って、この実施例においても吸気流量の広い吸気範囲
で吸気エネルギーを効率的に電気エネルギーに変換し、
このエネルギーを回収することができる。また、エンジ
ン1の加速性能の向上を図ることができる。
【0047】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第1実施例では、吸気流量が基準値以上の場
合に、負圧ポート13の近傍にて発生する負圧に基づい
て開弁されるVCV12をサブ吸気通路3bに設けた
が、サブ吸気通路3bにステップモータによって開閉さ
れる制御弁を設けて、エアフロメータにより検出される
吸気流量が基準値以上のときに、ECUによってステッ
プモータを駆動させて制御弁を開かせるようにしてもよ
い。
【0048】(2)前記第2〜第4の実施例では、第1
実施例で説明したバイパス通路10と、セカンダリスロ
ットルバルブ11を設けない構成としたが、それらバイ
パス通路10及びセカンダリスロットルバルブ11を設
ける構成としてもよい。
【0049】(3)前記第1〜第4の実施例の構成を適
宜に組み合わせるような構成としてもよい。 (4)前記各実施例では吸気通路3の一部を2本又は3
本に分岐させて2個又は3個のタービン5,6,21〜
23を並列に設けたが、吸気通路3を4本以上に分岐さ
せて、その分岐数と同数のタービンを並列に設けてもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、内燃機関の吸気系において吸気流れの持つエネルギ
ーを取出すためのタービンを備えてなる発電装置におい
て、吸気系における吸気流量が少ないほど、発電機を作
動させるための、吸気負荷となるタービンの駆動個数を
減らすように制御しているので、吸気エネルギーを広い
範囲で回収することができ、かつ、内燃機関の加速性能
の向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した第1実施例における内燃
機関の発電装置を示す概略図である。
【図3】第1実施例においてアクセルペダル踏込量に対
するスロットル開度の関係を示すグラフである。
【図4】第1実施例において吸気流量に対する発電量の
関係を示すグラフである。
【図5】第1実施例において吸気流量に対するVCVの
開閉動作のヒステリシスを示すグラフである。
【図6】この発明を具体化した第2実施例における内燃
機関の発電装置を示す概略図である。
【図7】この発明を具体化した第3実施例における内燃
機関の発電装置を示す概略図である。
【図8】この発明を具体化した第4実施例における内燃
機関の発電装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、3…吸気系としての吸
気通路、5,6,21〜23…タービン、7,8,24
〜26,42…発電機、12…VCV、13…負圧ポー
ト、14…負圧通路(12〜14は第1実施例において
切換制御手段を構成している)、28…第1制御弁、2
9…第2制御弁、30…第3制御弁、31…第1ステッ
プモータ、32…第2ステップモータ、33…第3ステ
ップモータ、34…エアフロメータ、35…ECU(2
8〜35は第2実施例において切換制御手段を構成して
いる)、36…第1スイッチ、37…第2スイッチ、3
8…第3スイッチ(34,35,36〜38は第3実施
例において切換制御手段を構成している)、39a〜4
1a…クラッチ(34,35,39a〜41aは第4実
施例において切換制御手段を構成している)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−20526(JP,A) 特開 平3−246323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 67/08 F02B 61/00 F02M 35/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気系において吸気流れの持
    つエネルギーを取出すために前記吸気系に並列に設けら
    れた複数のタービンと、 前記各タービンの回転エネルギーを電気エネルギーに変
    換するための発電機と、 前記吸気系における吸気流量が少ないほど、前記発電機
    を作動させるための、吸気負荷となる前記タービンの駆
    動個数を減らすように制御する切換制御手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の発電装置。
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