JP2832494B2 - ローラー付ロッカーアーム装置 - Google Patents

ローラー付ロッカーアーム装置

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JP2832494B2
JP2832494B2 JP1604591A JP1604591A JP2832494B2 JP 2832494 B2 JP2832494 B2 JP 2832494B2 JP 1604591 A JP1604591 A JP 1604591A JP 1604591 A JP1604591 A JP 1604591A JP 2832494 B2 JP2832494 B2 JP 2832494B2
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誠次 鶴田
隆範 沢田
誠之助 原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラー付ロッカーア
ーム装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ローラー付ロッカーアーム
装置は、例えば、低中速運転時のトルクと高速運転時の
出力向上を両立する目的で、運転状態に応じて吸気弁ま
たは排気弁のリフト特性を異ならせ、これによって吸排
気のタイミング或いは給排気量を制御するエンジンの弁
作動装置に使用され知られている(例えば特開昭63-167
016 号公報、特開昭63-57805号公報、特開昭62-121811
号公報等)。
【0003】これによると、先端が吸気または排気弁に
ローラを介して当接する低速用ロッカーアームと、この
低速用ロッカーアームの片側に隣接して吸気または排気
弁との当接部位を持たない高速用ロッカーアームとが共
通のロッカーシャフトに揺動可能に支持されてロッカー
アーム本体を構成しており、低速用ロッカーアームには
低速用カムが、高速用ロッカーアームには低速用カムよ
りも開弁角度または弁リフト量が大きくなるプロフィー
ルを有する高速用カムがそれぞれ摺接されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のローラー付ロッカーアーム装置にあっては、
ロッカーアーム本体に貫通孔を穿設し、該貫通孔に、前
記ローラーを前記ロッカーアーム本体に枢着するローラ
ーシャフトを、挿着するようになっていて、このローラ
ーシャフトは、比較的硬度の低い仕様のものを使用し
て、前記貫通孔の両開口端から加締めることによって圧
入装着しようとしていた。したがって、確かに加締めら
れた両端部と貫通孔とは圧着しているが、ローラー転動
部を含む中央部分は厳密には若干の隙間を有する遊嵌状
態となっており、このため、ローラの回転により、この
ローラーシャフトが撓み現象を起こす場合があり、この
ローラーシャフトの撓みによって、ローラーシャフトと
前記貫通孔との間で相対運動を起こし、この結果いわゆ
るフレンッチング摩耗(微細な摩耗粉が接触面付近に発
生して剥離することによって起こる摩耗現象)が生じ、
ローラーシャフトの抜け方向の力に対して充分な保持強
度が得られなくなるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑み、ローラーシャ
フトの撓み現象を防止して、ローラーシャフトと貫通孔
との間に生ずる相対運動によるフレッチング摩耗を有効
に防止したローラー付ロッカーアーム装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のローラー
付ロッカーアームは、ロッカーアーム本体に有底孔を穿
設し、該有底孔に、ローラーを枢着するローラーシャフ
トを、前記有底孔の底部に当接させて挿着し、該ローラ
ーシャフトの少なくともローラー転動部を焼入れすると
共に、この焼入れ部以外の部分に未焼入れ部分を形成
し、前記ローラーシャフトの前記有底孔の開口端側を加
締めることによって前記ローラーシャフトの未焼き入れ
部分を拡開させて前記有底孔に圧入挿着したことを特徴
とする。
【0007】また、第2の本発明のローラー付ロッカー
アーム装置は、ロッカーアームに有底孔を穿設し、該有
底孔に、ローラーを枢着するローラーシャフトを、前記
有底孔の底部に当接させて挿着すると共に、前記ローラ
ーシャフトの周壁部に座屈変形部を形成し、該座屈変形
部を前記ローラーシャフトの前記有底孔の開口端側を加
締めることによって変形させて前記有底孔にローラーシ
ャフトを圧入挿着したことを特徴とする。
【0008】
【作用】かかる構成のもとに、ロッカーアーム本体に穿
設した有底孔へのローラーシャフトの挿着は、ローラー
シャフトを有底孔の開口端側より有底孔の底部に当接す
るまで挿入してローラーをロッカー本体に枢着し、その
後、ローラーシャフトの有底孔の開口端側を加締めるこ
とによって、ローラーシャフトの未焼き入れ部分を拡張
させて、有底孔に圧入挿着する。又は有底孔に圧入する
ローラーシャフトの圧入部に座屈変形部を、ローラーシ
ャフトの有底孔の開口端側を加締めることによって、変
形させて有底孔にローラーシャフトを圧入挿着させるよ
うになっている。この結果、ローラーシャフトは、有底
孔の先端部だけでなく、中央部にも圧着して圧着部分を
形成し、ローラーシャフトの撓み現象を防止してローラ
ーシャフトと有底孔との間で相対運動を抑え、フレッチ
ング摩耗を防げるので、常時ローラーシャフトの抜け方
向の力に対して充分な保持強度が得られることになる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の一実施例につき、図を用いて
説明する。
【0010】第1図乃至第5図は、1つの気筒について
同一の機能を有する2つの弁(吸気弁、排気弁いずれで
も良いが、図示のものは吸気弁とする)を備えたエンジ
ンに対して、第1の本発明を適用した場合の実施例を示
しており、第1図はこの実施例を示す動弁系の平面図、
第2図は第1図のX−X線に沿う横断面図、第3図は第
1図Z−Z線に沿う横断面図、第4図及び第5図はそれ
ぞれ第1図Y−Y線に沿う縦断面図、第6図はメインロ
ッカーアームの平面図、第7図は第1図のA−A線にお
ける断面図である。
【0011】これについて説明すると、各気筒には2本
の吸気弁9に対応して単一のメインロッカーアーム1が
設けられている。メインロッカーアーム1の基端は各気
筒に共通なメインロッカーアームシャフト3を介してシ
リンダヘッドに揺動自在に支持され、メインロッカーア
ーム1の先端には吸気弁9の1ステム頂部を当接させる
アジャストスクリュ10がナット11を介して締結され
ている。
【0012】メインロッカーアーム1にはローラシャフ
ト13にニードルベアリングを介してローラー14が回
転自在に連結され、このローラ14に低速用カム21を
転接させるようになっている。
【0013】メインロッカーアーム1は平面図上ほぼ矩
形に形成され、メインロッカーアーム1にはローラ14
と並んで単一のサブロッカーアーム2が設けられる。こ
のサブロッカーアーム2の基端はサブロッカーシャフト
16を介してメインロッカーアーム1に相対的な回転可
能に連結される。サブロッカーシャフト16はサブロッ
カーアーム2に形成された穴17に摺動可能に嵌合する
一方、各メインロッカーアーム1に形成された穴18に
圧入されている。そして、メインロッカーアーム1とサ
ブロッカーアーム2とで、ロッカーアーム本体Lを構成
している。
【0014】サブロッカーアーム2は吸気弁9の当接す
る部位を持たず、その先端には高速用カム22に摺接す
るカムフォロア部23が円弧状に突出して形成され、そ
の下側にはこのカムフォロア部23を高速用カムに押し
付けるロストモーションスプリング25が介装される。
【0015】メインロッカーアーム1にはサブロッカー
アーム2の直下に位置してロストモーションスプリング
25を介装する円柱状の凹部26が一体形成される。コ
イル状のロストモーションスプリング25の下端は凹部
26の底面26aに着座し、その上端は凹部26に摺動
自在に嵌合するリテーナ27を介してサブロッカーアー
ム2に一体形成されたフォロア部28に当接する。
【0016】第4図、第5図に示すように、両ロッカー
アーム1、2の相対回転を係止可能にする連結駆動手段
として、サブロッカーアーム2にはプランジャ31を摺
動自在に嵌合させる穴32が形成され、メインロッカー
アーム1にはプランジャ33、34を摺動自在の嵌合さ
せる穴35、36がそれぞれ形成され、プランジャ33
の背後に油室37が画成される一方、プランジャ34の
背後にリターンスプリング38が介装される。
【0017】各穴32、35、36は所定位置で互いに
同軸方向に連続し、かつ同一径で形成される。第5図に
示すように、油室37に導かれる作動油圧によりプラン
ジャ33が穴35、32に、プランジャ31が穴35、
32に、プランジャ31が穴32、36に亘ってそれぞ
れ嵌合することにより、メインロッカーアーム1とサブ
ロッカーアーム2が一体化するようになっている。
【0018】第4図に示すように、リターンスプリング
38の付勢力によりプランジャ33が穴35の一端に当
接した状態では、各プランジャ31、33、34が各穴
32、35、36にそれぞれ収まって、メインロッカー
アーム1の揺動を拘束しないようになっている。
【0019】プランジャ34の嵌合する穴36の一端に
は栓体39が圧入され、栓体39には空気抜き穴40が
開口する。
【0020】油室37に作動油圧を導く油通路41はメ
インロッカーアーム1及びメインロッカーシャフト3の
内部を通して設けられている。メインロッカーアーム1
には油室37に一端が開口すると共に、他端がメインロ
ッカーシャフト3に対する軸受面42を貫通する通孔4
3の一端には栓体45が圧入される。ロッカーシャフト
3の内部にはオイルギャラリ44が軸方向に形成され、
このオイルギャラリ44から通孔46及び環状溝47を
介してメインロッカーアーム1の通孔43と連通してい
る。
【0021】図6はメインロッカーアーム1の平面図で
あるが、図中48はアジャストスクリュ10が螺合する
ネジ孔、49はローラ14が介装される開口、50はサ
ブロッカーアーム2が介装される開口である。
【0022】オイルギャラリ44には図示しない切換弁
を介してオイルポンプの吐出油圧が所定の高速運転時に
導かれる。切換弁の作動を電子制御するコントロールユ
ニットはエンジン回転信号、冷却水温信号、スロットル
バルブの開度信号等を入力して、これらの検出値に基づ
いてエンジントルクの急激な変動を押さえつつ、低速用
カム21と高速用カム22の切換えを円滑な行うように
なっている。
【0023】低速用カム21とこれに隣接する高速用カ
ム22はそれぞれ共通のカムシャフトに一体形成され、
エンジンの低回転時と高回転時において要求される弁リ
フト特性を満足するように異なる形状(大きさが異なる
相似形も含む)に形成されている。つまり、高速用カム
22は低速用カム21と比べ、弁リフト量もしくは開弁
期間の少なくとも一方を大きくするプロフィールを有し
ている。ここでは、弁リフト量、開弁期間を共に大きく
している。
【0024】前記ローラシャフト13は、第7図に示す
ごとく、メインロッカーアーム1に穿設した有底孔15
に該有底孔15の底部に当接させ挿着して、メインロッ
カーアーム1の一部に形成した二股状のローラー挿入部
12aに挿入したローラ14を転動可能に枢着してい
る。このローラーシャフト13のローラー転動部13a
は、高周波焼入等により焼入処理されており、このロー
ラ転動部13aを挟む有底孔15の底部側圧入部13b
及び開口側挿入部13cは、焼入処理せず、未焼入れ部
としており、有底孔15にローラシャフト13を圧入挿
着する。この圧入挿着は、ローラーシャフト13の有底
孔15の開口端側13dを打刻13eする加締めにより
行う。この加締めによって、底部側圧入部13b及び開
口側挿入部13cが未焼入状態であるので、拡張変形し
有底孔15に圧入装着されるのである。この変形度合
は、加締め荷重の大小によって異なり、加締め荷重が比
較的小さい場合には、図8(a)で示すように、ローラ
ーシャフト13の打刻13e付近の開口側圧入部13c
先端に膨らみ131が形成される如く拡張して、有底孔
15に圧入挿着され、加締め荷重を大にすると、図8の
(b)に示すように、底部側圧入部13bの先端にも、
膨らみ132として拡張し、又さらに加締め荷重を大き
くすると、図8(c)で示すように、底部側圧入部13
bの中間部にも膨らみ133として形成される如く拡張
し、ローラーシャフト13を有底孔15に圧入挿着する
ようになっている。
【0025】次に作用について説明する。
【0026】エンジンの低速運転時、メインロッカーア
ーム1は低速用カム21のプロフィールに従って揺動
し、各吸気弁9の開閉駆動する。このとき、サブロッカ
ーアーム2は高速用カム22によって揺動されるもの
の、リターンスプリング38の付勢力により各プランジ
ャ33、31、34が各穴35、32、36にそれぞれ
収まって、メインロッカーアーム1の動きを妨げること
はない。
【0027】これに対して、エンジンの高速運転時に作
動油がオイルギャラリ44および油通路41を介して油
室37に導かれると、各プランジャ33、31、34は
リターンスプリング38に抗して移動し、プランジャ3
3が各穴35、32に亘って嵌合すると共に、プランジ
ャ34が各穴32、36に亘って嵌合することにより、
2つのロッカーアーム1、2が一体となって揺動する。
ここに、高速用カムは低速用カムに比較して、弁の開き
角度およびリフト量が共に大となるように形成されてい
るから、サブロッカーアーム2と一体化した揺動はメイ
ンロッカーアーム1のローラ14が低速用カム21から
浮き上がり、各吸気弁9は高速用カム22のプロフィー
ルにしたがって開閉駆動され、弁の開き角度又はリフト
量が共に大きくなる。
【0028】一方、エンジンが高速回転域から再び低回
転域に移ると、切換弁の作動により油室37に導かれる
油圧が低下し、リターンスプリング38の弾性復元力に
より各プランジャ33、31、34が元の位置に移動し
て、メインロッカーアーム1の拘束が解除される。
【0029】上記した作動の過程において、ローラ14
がローラーシャフト13を転動しても、ローラ転動部1
3aは、高周波焼入等により焼入処理されており、この
ローラ転動部13aを挟む有底孔15の底部側圧入部1
3b及び開口側挿入部13cは、焼入処理せずに構成し
て有底孔15にローラシャフト13を拡張して圧入挿着
するようになっているために、ローラーシャフト13が
撓み現象を起こすことを防止でき、このローラーシャフ
ト13の撓みを防止することによってローラーシャフト
13と有底孔15との間で相対運動を抑え、フレッチン
グ摩耗を防げる。
【0030】第8図、9図及び第10図は第1の本発明
の他の実施例を示す第1図のA−A線に沿う断面図であ
り、第8図は、ローラーシャフト13のローラ転動部1
3aを焼入処理する他、有底孔15の底部側圧入部13
bも焼入処理を施し、開口側挿入部13cのみに未焼入
れ部を形成したものである。
【0031】第9図は、ローラーシャフト13のローラ
転動部131aは、高周波焼入等により焼入処理されて
おり、このローラ転動部131aを挟む有底孔15の底
部側圧入部131b及び開口側挿入部131cは、焼入
処理せず、未焼入れ部を形成し、且つ有底孔の底部周壁
に周状の凹部15aを形成すると共に有底孔15の開口
端を面取りして凹部15bを形成し、ローラーシャフト
13の有底孔15の開口端を打刻131eする等により
加締める際、この加締めによって凹部15aに対向する
底部側圧入部131b、凹部15bに対向する開口側挿
入部131cの部分を突起131b1、131c1とし
て形成し有底孔15の凹部15a、15bに嵌入させ
て、有底孔15にローラシャフト13を圧入挿着してい
る。即ち、この加締めによって、底部側圧入部131b
及び開口側挿入部131cが未焼入状態であるので、高
度が低く、特に凹部15aに対向する底部側圧入部13
1b、凹部15bに対向する開口側挿入部131cの部
分を突起131b1、131c1として拡張し有底孔1
5の凹部15a、15bに嵌入しローラーシャフト15
に圧入装着されるのである。このように、有底孔15に
凹部15aや15bを設けたため、加締めによりローラ
ーシャフト13が変形しやすく、突起131b1、13
1c1が形成されやすくなっている。
【0032】第10図は、前記第9図の凹部151a及
び151bの他に、有底部15の側壁にも凹部151c
を形成し、加締める際、この凹部151cに、ローラー
シャフト13の底部側圧入部131bに加締めにより形
成された突起131b2 を嵌入させて、ローラーシャ
フト15に圧入装着されるのである。
【0033】第11図及び第12図は、本第2発明の実
施例を示すもので、第11図は、要部を破断した動弁系
の平面図で、メインロッカーアーム1に穿設した有底孔
15の底部周壁151に凹部151aを穿設すると共
に、有底孔15の中央底部152に突起152aを形成
してある。さらに、有底孔15を介してメインロッカー
アーム1に枢着するローラーシャフト13に中央孔13
2を穿設し、この中央孔132を突起152aに嵌入す
ることによって、座屈変形部132aを形成して、該座
屈変形部132aを、ローラーシャフト13を加締める
際、座屈させて凹部151aに嵌入させて、ローラーシ
ャフト13をメインロッカーアーム1に穿設した有底孔
15に圧入挿着している。
【0034】第12図は、第2発明の他の実施例を示す
要部拡大平面図であり、メインロッカーアーム1に枢着
するローラーシャフト13の先端を円錐状凹部に形成し
て、座屈変形部133aを構成している。そして、該座
屈変形部133aを、ローラーシャフト13を加締める
際、座屈させて凹部151aに嵌入させて、ローラーシ
ャフト13をメインロッカーアーム1に穿設した有底孔
15に圧入挿着している。
【0035】このように構成した本第2発明による実施
例においても、ローラ14がローラーシャフト13を転
動しても、有底孔15の凹部151aにローラシャフト
13の座屈変形部132a(第11図),133a(第
12図)が座屈によって嵌入し、ローラーシャフト13
を有底孔15に圧入挿着しているので、ローラーシャフ
ト13が撓み現象を起こすことを防止でき、このローラ
ーシャフト13の撓みを防止することによってローラー
シャフト13と有底孔15との間で相対運動を抑え、フ
レッチング摩耗を防げること前述第1発明と同様であ
る。座屈変形部132a、133aを形成することによ
って、ローラーシャフト13が加締めにより変形しやす
くしたものである。
【0036】なお、以上の説明においては、エンジンの
低速回転時と高速回転時とで弁リフト特性を切換えるエ
ンジンの弁作動装置に限定して説明したが、本発明は、
これに限定されるものでなく、例えば単一の弁リフト特
性を有する弁作動装置のローラー付ロッカーアーム装置
にも適用できるものである。
【0037】
【発明の効果】かかる構成のもとに、ローラーシャフト
を挿着する挿着孔をロッカーアームに穿設した有底孔と
し、この有底孔へのローラーシャフトの挿着は、ローラ
ーシャフトのローラーが摺接するローラー転動部を少な
くとも焼入れすると共に、この焼入れ部以外に未焼き入
れ部分を形成して前記有底孔に挿着し、この焼入れした
転動部又は有底孔圧入部以外の部分を加締めによって拡
径して有底孔に圧入挿着して行うか、又は有底孔に圧入
するローラーシャフトの圧入部に座屈変形部を形成して
この座屈変形部を加締めによって座屈させて有底孔に圧
入挿着して構成したので、ローラーシャフトが撓み現象
を起こすことを防止でき、このローラーシャフトの撓み
を防止することによってローラーシャフトと有底孔との
間で相対運動を抑え、フレッチング摩耗を防げるので、
常時ローラーシャフトの抜け方向の力に対して充分な保
持強度が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1つの気筒について同一の機能を有する2つ
の弁(吸気弁、排気弁いずれでも良いが、図示のものは
吸気弁とする)を備えたエンジンに対して、第1の本発
明を適用した場合の実施例を示す動弁系の平面図であ
る。
【図2】 図1のX−X線に沿う横断面図である。
【図3】 図1のZ−Z線に沿う横断面図である。
【図4】 図1のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図5】 図1のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図6】 メインロッカーアームの平面図である。
【図7】 図1のA−A線における断面図である。
【図8】 図1の実施例に用いるローラーシャフトの横
断面図であり、(a)は加締め荷重が小さい場合、
(b)は加締め荷重を大きくした場合、(c)は加締め
荷重をさらに大きくした場合をそれぞれ示している。
【図9】 第1の本発明の他の実施例を示す図1のA−
A線における断面図である。
【図10】 同じく第1の本発明の他の実施例を示す図
1のA−A線における断面図である。
【図11】 同じく第1の本発明の他の実施例を示す図
1のA−A線における断面図である。
【図12】 第2の本発明の実施例を示す要部を破断し
た動弁系の平面図である。
【符号の説明】
L ロッカーアーム本体 1 メインロッカーアーム、 2 サブロッカーアーム、 3 メインロッカーシャフト、 13 ローラシャフト 13a ローラ転動部 13b 底部側圧入部 13c 開口側挿入部 131a 突起 131b 突起 131c 突起 132 周壁部 132a 座屈変形部 133a 座屈変形部 14 ローラ 15 有底孔 15a 底部周壁 15b 底部周壁 15c 底部周壁 151 底部周壁 151a 凹部 152 中央底部 152a 突起 16 サブロッカーシャフト、 21 低速用カム 22 高速用カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 秀明 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 アツギユニシア内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/18 F01L 13/00 301 F16C 3/02 F16H 53/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカーアーム本体に有底孔を穿設し、該
    有底孔に、ローラーを枢着するローラーシャフトを、前
    記有底孔の底部に当接させて挿着し、該ローラーシャフ
    トの少なくともローラー転動部を焼入れすると共に、こ
    の焼入れ部以外の部分に未焼き入れ部分を形成し、前記
    ローラーシャフトの前記有底孔の開口端側を加締めるこ
    とによって前記ローラーシャフトの未焼き入れ部分を拡
    開させて前記有底孔に圧入挿着したことを特徴とするロ
    ーラー付ロッカーアーム装置。
  2. 【請求項2】ロッカーアームに穿設した有底孔の周壁部
    に凹部を形成し、この凹部にローラーシャフトの加締め
    により未焼き入れ部に形成される突起部が嵌入するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のローラー付ロッ
    カーアーム装置。
  3. 【請求項3】ロッカーアームに有底孔を穿設し、該有底
    孔に、ローラーを枢着するローラーシャフトを、前記有
    底孔の底部に当接させて挿着すると共に、前記ローラー
    シャフトの周壁部に座屈変形部を形成し、該座屈変形部
    を前記ローラーシャフトの前記有底孔の開口端側を加締
    めることによって変形させて前記有底孔にローラーシャ
    フトを圧入挿着したことを特徴とするローラー付ロッカ
    ーアーム装置。
  4. 【請求項4】ロッカーアーム本体に穿設した有底孔の底
    部周壁に凹部を穿設すると共に、ローラーシャフトの前
    記凹部に対向する位置の周壁部に、座屈変形部を形成し
    て、該座屈変形部を前記凹部に、前記ローラーシャフト
    の前記有底孔の開口端側を加締めることによって、嵌入
    させたことを特徴とする請求項3記載のローラー付ロッ
    カーアーム装置。
  5. 【請求項5】ロッカーアーム本体に穿設した有底孔の中
    央底部に突起を形成すると共に、前記有底孔を介してロ
    ッカーアーム本体に枢着するローラーシャフトに中央孔
    を穿設し、この中央孔を前記有底孔の突起に嵌入して座
    屈変形部としたことを特徴とする請求項3記載のローラ
    ー付ロッカーアーム装置。
  6. 【請求項6】ロッカーアーム本体に枢着するローラーシ
    ャフトの周壁部に形成する座屈変形部を、ローラーシャ
    フトの先端を円錐状凹部に形成して構成したことを特徴
    とする請求項3または4記載のローラー付ロッカーアー
    ム装置。
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