JP2832162B2 - 自動包装機のシール間隔自動調整装置 - Google Patents

自動包装機のシール間隔自動調整装置

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JP2832162B2
JP2832162B2 JP7113912A JP11391295A JP2832162B2 JP 2832162 B2 JP2832162 B2 JP 2832162B2 JP 7113912 A JP7113912 A JP 7113912A JP 11391295 A JP11391295 A JP 11391295A JP 2832162 B2 JP2832162 B2 JP 2832162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水平状態で回転駆動
される回転体と、包装品長さに相当するピッチの光電管
マークを有し且つ折りガイドによって2つ折りされて長
手方向に供給される長尺な熱溶着性包装フィルムを長手
方向に区画袋に区画シールするように上記回転体の周囲
部に複数個隔設された区画シール手段と、上記包装フィ
ルムの供給を制御する光電管を含む光電管マークピッチ
制御手段と、上記区画シール手段の隣接したもの同士の
間で昇降制御されるように上記回転体に設けられた被包
装物案内シュートと、上記回転体の上方でオーバラップ
部を形成するように偏心してタイミングを合わせて水平
状態で同じ方向に回転駆動され被包装物を分量する分量
桝を複数周囲部に設けた回転計量盤と、2つ折り包装フ
ィルムの開口上縁をシールする水平シール手段とを有
し、上記オーバラップ部の回転方向引き込み側近傍にお
いて接線方向から上記回転体周囲部に上記包装フィルム
を上記折りガイドによって連続有底V形樋形状に2つ折
りして供給し、上記区画シール手段によって区画シール
して分量桝から案内シュートを介して区画包装袋内に順
次被包装物を充填して、充填後の連続区画包装袋の開口
上縁を水平シール手段でシールして行く自動包装機に使
用されるもので上記光電管マークピッチ制御手段によっ
て包装フィルムの長手方向供給張力を制御して上記光電
管マークを目標に上記区画シール手段による区画シール
を行う自動包装機のシール間隔自動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】此の種の自動包装機にあっては、素材フ
ィルム上において横シールや区画シールをしてカットす
る個所をあらかじめ光電管マーク等として印刷している
が、素材フィルムの性質上周囲の温度や湿度、印刷や包
装作業時の供給張力のかけ方等で伸び縮みし、仕上がり
寸法にばらつきが生じることになる。このばらつきを小
さくして仕上がり寸法を揃えるようにした従来の自動包
装機のシール間隔自動調整装置としては,図10に示す
ようなものがあり、この装置は、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニルその他熱可塑性樹脂よりなる素材フィルムFを
長手方向に一袋分移動させる時に1回転する駆動軸51
に進ますカム52と遅らすカム53とを取りつけ、光電
管5が光電管マークP・・・を捉えた時、それらカムが
どの位置に在るかを各近接スイッチ55によって把握し
進ます、遅らすの位置によってフィルムリール軸3に接
続しているブレーキ4への電圧を上げてフィルムを伸長
させたり、電圧を下げて張りを緩め収縮させたりして制
御を行っている。
【0003】まず、カム52、53、光電管5、区画シ
ール手段(区画シールバー)23、・・・とを図10
(a)に示すように設定し、区画シールバー23、・・
・が光電管マークP・・・の上をシールして、光電管5
がマークP・・・を捉えた時、図10(c)に示すよう
に進ますカム52の前方で遅らすカム53の後方の同期
カム54を基点に合わせる。運転中にマークPが区画シ
ールバー23より先に来たとき、遅らすカム53がON
の状態の時に光電管5がマークPを捉えることになり、
光電管アンプの「遅らす」のランプが点灯して、フィル
ムのテンション(パウダー)ブレーキ4の電圧を上げ
る。この時、所定(タイマーで設定されている)時間だ
け電圧を大きく(2〜3V)上げると共に基礎電圧を少
し(約0.2V)上げる。ピッチが合うまで同じ事を繰
り返すので徐々に基礎電圧を上げ、それにプラス一時電
圧2V〜3Vを加える。
【0004】又、逆にシールバー23より後ろにマーク
Pが来ると、進ますカム52がONの状態の時に、光電
管5がマークPを捉えることになり、光電管アンプの
「進ます」のランプが点灯し、フィルムのテンションブ
レーキ4の電圧を下げる。この時、所定(タイマーで設
定されている)時間だけ電圧を大きく(2〜3V)下げ
ると共に基礎電圧を少し(約0.2V)下げる。ピッチ
が合うまで同じ事を繰り返すので徐々に基礎電圧を下
げ、それにマイナス一時電圧2V〜3Vを減らすように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動包装機のシール間隔自動調整装置では、遅らす位置と
進ます位置の2つの位置に設けられた各カム52、53
によって、区画シールバー23に到達した光電管マーク
Pが遅らす進ますのどちらの範囲に在るのかを光電管5
に認識させ、遅らす方向又は進ます方向へ所定の修正時
間に渡って正又は負の所定のブレーキ電圧をかけ続ける
ようにしており、修正が徐々に行われることになり、時
間がかかるものであった。また光電管マークPの区画シ
ールバー23に対する遅らす、進ますの状態を単にラン
プ表示しか出来ず、どの程度遅れ、進んでいるのかの表
示が出来ない。そして、ある所定の修正時間にて修正し
ている為、反復度(ハンチング)が大きく基点に対する
誤差が大きくなる。
【0006】なお、修正時間を小さくすると、大きくず
れている場合には時間がかかる。特に、最初フィルムを
設定時に時間がかかる。更に、素材フィルムFの或る長
さに渡ってシール位置と光電管マークPが、長さ制御が
できあがっているのに位置的にずれている場合には、光
電管5の位置をシフトさせたり、カムの角度を変える必
要がある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑み提案されたもの
であり、目標とするシール位置から現在のシール位置ま
でのずれ距離に応じてブレーキ電圧の大きさをデジタル
に算出して最適なブレーキ電圧をかけ短時間で目標とす
るシール位置に到達出来、またどの程度遅れ、進んでい
るのかの表示が出来、更に、素材フィルムFの或る長さ
に渡ってシール位置と光電管マークPが、長さ制御がで
きあがっているのに位置的にずれている場合には、光電
管の位置をシフトさせたり、カムの角度を変えること無
しにタッチパネルやキーボード等で修正シフト量を入力
してエンコーダーの基点を変更することによってシール
位置を変更出来、また品種替えでロット毎に光電管マー
クピッチが平均的に伸びたり縮んでいて制御が思うよう
に出来ない場合に区画シール手段を半径方向にどの程度
シフトしたらよいかをデジタル表示させることが出来る
自動包装機のシール間隔自動調整装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1の自動包装機のシール間隔自
動調整装置は、水平状態で回転駆動される回転体と、包
装品長さに相当するピッチの光電管マークを有し且つ折
りガイドによって2つ折りされて長手方向に供給される
長尺な熱溶着性包装フィルムを長手方向に区画袋に区画
シールするように上記回転体の周囲部に複数個隔設され
た区画シール手段と、上記包装フィルムの供給を制御す
る光電管と光電管アンプを含む光電管マークピッチ制御
手段と、上記区画シール手段の隣接したもの同士の間で
昇降制御されるように上記回転体に設けられた被包装物
案内シュートと、上記回転体の上方でオーバラップ部を
形成するように偏心してタイミングを合わせて水平状態
で同じ方向に回転駆動され被包装物を分量する分量桝を
複数周囲部に設けた回転計量盤と、2つ折り包装フィル
ムの開口上縁をシールする水平シール手段とを有し、上
記オーバラップ部の回転方向引き込み側近傍において接
線方向から上記回転体周囲部に上記包装フィルムを上記
折りガイドによって連続有底V形樋形状に2つ折りして
供給し、上記区画シール手段によって区画シールして分
量桝から案内シュートを介して区画包装袋内に順次被包
装物を充填して、充填後の連続区画包装袋の開口上縁を
水平シール手段でシールして行く自動包装機に使用され
るもので、上記光電管マークピッチ制御手段が、ロータ
リエンコーダーによって、上記光電管から送られて来る
光電管マークを捉えた信号と基準点に対する誤差をパル
ス数で求め、この誤差相当パルス数に対応した制御量で
誤差をゼロに近付けるように包装フィルム供給制動手段
を制御して上記光電管マークを目標に上記区画シール手
段による区画シールを行う自動包装機のシール間隔自動
調整装置において、上記光電管マークピッチ制御手段
は、上記光電管アンプの入力タッチパネルを有してお
り、また上記基準点を上記ロータリエンコーダーのパル
スカウントをクリアーするZ相から所定位置に設定する
と共に、上記ロータリエンコーダーを上記回転体又はそ
の回転駆動系によって、上記基準点の一回転で所定パル
ス数を発生している間に上記包装フィルムの光電管マー
クの一ピッチ、即ち上記回転体の一回転の1/区画シー
ル手段の数だけ回転駆動するように基準設定しており、
これに基ずき上記基準点を上記入力タッチパネルによっ
て上記光電管マークに対応した目標シール位置から現在
の区画シール位置までのずれ距離等を入力して変更可能
となっていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載のように、上記制御量は、ロ
ータリエンコーダーの基点から基点より180度前まで
の位置を進ます位置の範囲、基点から基点より180度
後までの位置を遅らす位置の範囲と定義し、各進ます位
置の範囲、遅らす位置の範囲を基点から倍数で8個の範
囲に区切って基点から離れるに従って大きくなるブレー
キ電圧とするのが好ましい。また、請求項3記載のよう
に、上記区画シール手段は、個々に又は全体的に上記回
転体に対して半径方向に出し入れ調節可能に設けられ、
出し入れ調節量を数値表示することが出来る。
【0010】
【作用】上記のように構成された本発明の請求項1記載
の自動包装機のシール間隔自動調整装置では、水平状態
で回転駆動される回転体の周囲部に複数個隔設された区
画シール手段によって、包装品長さに相当するピッチの
光電管マークを有し且つ折りガイドによって連続有底V
形樋形状に2つ折りされて長手方向に供給される長尺な
熱溶着性包装フィルムを長手方向に区画袋に区画シール
し、区画シール手段の隣接したもの同士の間で昇降制御
されるように回転体に設けられた被包装物案内シュート
を介して、回転体の上方でオーバラップ部を形成するよ
うに偏心してタイミングを合わせて水平状態で同じ方向
に回転駆動され被包装物を分量する分量桝を複数周囲部
に設けた回転計量盤から区画包装袋内に順次被包装物を
充填して行く。次いで充填後の連続区画包装袋の開口上
縁を水平シール手段でシールして密閉された包装袋を形
成して行く。長尺な熱溶着性包装フィルムは、上記オー
バラップ部の回転方向引き込み側近傍において接線方向
から上記回転体周囲部に区画シール手段で挟まれて回転
引っ張りを受けて引き込まれて行く。
【0011】この自動包装機において包装フィルムの長
手方向供給速度を制御して光電管マークを目標に上記区
画シール手段による区画シールを行わせるシール間隔自
動調整装置では、光電管マークピッチ制御手段が、光電
管アンプの入力タッチパネルを有しており、また基準点
をロータリエンコーダーのパルスカウントをクリアーす
るZ相から所定位置に設定すると共に、ロータリエンコ
ーダーを回転体又はその回転駆動系によって、基準点の
一回転で所定パルス数を発生している間に包装フィルム
の光電管マークの一ピッチ、即ち回転体の一回転の1/
区画シール手段の数だけ回転駆動するように基準設定し
ており、これに基ずき上記基準点を上記入力タッチパネ
ルによって上記光電管マークに対応した目標シール位置
から現在の区画シール位置までのずれ距離等を入力して
変更可能となっている。従って、光電管マークに対応し
た目標シール位置から現在の区画シール手段によるシー
ル位置までのずれ距離に応じてブレーキ電圧の大きさを
デジタルに算出して最適な制動力をかけて短時間で目標
とするシール位置でシール出来るようになる。また目標
シール位置に対してどの程度遅れ、進んでいるのかの表
示が出来、更に、素材フィルムFの或る長さに渡ってシ
ール位置と光電管マークPが、長さ制御ができあがって
いるのに位置的にずれている場合には、光電管の位置を
シフトさせたりカムの角度を変えること無しにタッチパ
ネルやキーボード等で修正シフト量を距離単位又は角度
で入力してエンコーダーの基点を変更することによって
シール位置を変更出来、また品種替えでロット毎に光電
管マークピッチが平均的に伸びたり縮んでいて制御が思
うように出来ない場合に区画シール手段を半径方向にど
の程度シフトしたらよいかをデジタル表示させることが
出来る。
【0012】請求項2記載の自動包装機のシール間隔自
動調整装置では、制御量が、ロータリエンコダーの基点
から基点より180度前までの位置を進ます位置の範
囲、基点から基点より180度後までの位置を遅らす位
置の範囲と定義し、各進ます位置の範囲、遅らす位置の
範囲を基点から倍数で8個の範囲に区切って基点から離
れるに従って大きくなるブレーキ電圧とされている為
に、ずれが大きければ大きなブレーキ電圧を掛けて短時
間で修正が行われる。請求項3記載の同シール間隔自動
調整装置では、区画シール手段が、個々に又は全体的に
上記回転体に対して半径方向に出し入れ調節可能に設け
られ、出し入れ調節量を数値表示できるために、ロット
替えで光電管マークのピッチが変わって思うように制御
が出来ないときは、数値表示された修正量に従って区画
シール手段の出し入れが容易に調節設定される。
【0013】
【実施例】次に、本発明の自動包装機及びそのシール間
隔自動調整装置を実施例によって添付図を参照にして以
下に詳細に説明する。図1は本発明に係る粉粒体用自動
包装機の外観を示す斜視図、図2は同自動包装機の要部
の駆動機構を示す縦断面図、図3は同自動包装機の要部
のシール間隔自動調整装置のエンコーダーと区画シール
手段の駆動機構を示す縦断面図、図4は同パウダーブレ
ーキの組み込みを示す斜視図、図5は同シール間隔自動
調整装置の制御ブロック線図、図6は同制御フローチャ
ート、図7は進ます位置と遅らす位置の定義を説明図、
図8は進ます位置及び遅らす位置とブレーキ電圧の変化
の関係を示す説明図、図9はロータリエンコーダーのシ
ール基点変更の説明図である。
【0014】図1から図4において、粉粒体の自動包装
機1は、包装品長さに相当するピッチの光電管マークP
・・・を有した長尺な熱溶着性包装フィルムFを長手方
向に沿って二つ折りしてから順次区画シールし、粉粒体
を充填後に開口縁を水平シールしてからシール部で切断
して包装品を製造して行くもので、リールRに巻装され
ている包装フィルムFが繰り出されて直径が小さくなる
に従って、包装フィルムFに一定の張りを持たせるリー
ル軸付きパウダーブレーキ4にかけるブレーキ電圧も徐
々に下げるようにしている。
【0015】まず、粉粒体の自動包装機1の基本構成に
ついて説明すると、機台2に軸受B1を介して回転可能
に支承された回転軸11を図外のモータ等の駆動手段に
よって歯車17aを介して反時計方向に連続回転駆動す
るようにしている。回転軸11の上端部には、分量桝1
3・・・を等ピッチで周部に埋設した回転計量盤12を
固定すると共に、各分量桝13の下方に遠心力を利用し
てスムースな落下を図るべく外側へ傾斜した逆円錐台形
状の中間シュート15・・・を搭載円板14を介して固
定している。回転計量盤12は、上方から適宜被包装材
の粉粒体の供給を受けて回転中に静止すり切り板12A
によって各分量桝13中に定量充填して、主シュート2
5とのオーバラップ領域で開くまでシャッター板12B
で保持している。オーバラップ領域には、すり切り板1
2A(平面視V形状を成している)によって粉粒体が入
らないようにしている。
【0016】中間シュート15は、分量桝13から自然
落下して来る粉粒体が遠心力で外側に向かうのをスムー
スに受けて主シュート25に導くように上記形状を成し
ている。搭載円板14は、図3に示す駆動機構によって
下記回転体20と共に同期回転できるようにしている。
被包装物案内シュートは、上記中間シュート15と主シ
ュート25とから成る。中間シュートの搭載円板14の
下方には、偏心状態で回転体20が機台2に軸受B2を
介して上記回転軸11と同方向に図3に示す駆動機構に
よって回転駆動されるように支承されている。偏心状態
は、回転体20に対して帯状包装フィルム材Fを引込む
側に回転計量盤12を片寄らせたものとなっており、中
間シュート15の下方出口の回転軌跡と回転体20に搭
載された主シュート25の周転軌跡とがオーバラップす
る領域を引込み側に形成している。計量盤12と搭載円
板14とは主シュート25(上昇位置)に当たらないよ
うに上方に上げられている。回転体20の駆動機構は、
図外のモータ等の駆動手段によって回転駆動され且つロ
ータリエンコーダー6を回転駆動する駆動軸11A,中
間軸11B、これら両軸付き歯車装置11C、中間歯車
装置11Dを介して反時計方向に回転体20を連続回転
駆動するようにしている。
【0017】上記オーバラップ領域において、中間シュ
ート15の下方出口が主シュート25の上方入口に重な
るように上記回転計量盤12と回転体20とはタイミン
グをとって回転駆動されている。回転体20の周部に
は、区画袋の幅に相当するピッチで区画シール手段であ
る開閉式の分割電熱シール装置23、・・・が半径方向
に出し入れ調節可能に設けられており、折り曲げガイド
9によって既に2つ折りされてV状の包装フィルム材F
を先行回転中のシール装置23、・・・が挟んで引き込
み新たな後続のものが引き込み位置で開状態で受けてか
ら閉じて電熱で垂直方向の区画シールを行って区画袋を
形成して行く。シール装置23は、回転体20の回転に
伴って包装フィルムFに送りをかけると共に、粉粒体の
充填後に接線方向に送り出す送り出し位置手前で開放さ
れるようになっている。シール装置23の開閉は、回転
体20の周囲に設けられたカムレール23Aによって行
われる。
【0018】各主シュート25は、回転体20の外側に
おいて隣接した区画シール装置23、23間の中間位置
で昇降可能となっている。即ち、主シュート25は、回
転体20の周辺部の垂直貫通孔26a内で板カム27に
より26の軸を垂直に上下案内し上端から水平に外側に
突設されたレバー26dによって支えられている。カム
27は、主シュート25を包装フィルム引き込み位置で
上方位置から下方位置に降下させて行き中間シュート1
5の下方において周転できるようにし、オーバラップ領
域の過ぎた位置で下方位置から徐々に上方位置に上昇さ
せる高さ制御のリング形状のカムとなっている。主シュ
ート25、・・・は、V形状横断面の折り曲げガイド9
内において上述のように下降を開始すると共に包装フィ
ルム材Fの移動に沿うように円軌道から離れて短いが直
線状に移動できるように、レバー機構で制御されるよう
にしている。
【0019】上記のような構成の自動包装機1において
包装フィルムFの長手方向供給張力を制御して光電管マ
ークP・・・を目標に上記区画シール装置23による区
画シールを行わせるシール間隔自動調整装置は、図5に
示すように、ロータリエンコーダー6と、光電管5と、
光電管アンプ5Aと、ディスプレイ7と、入力タッチパ
ネル8とから構成されている光電管マークピッチ制御手
段を有しており、ロータリエンコーダー6によって、光
電管5から送られて来る光電管マークPを捉えた信号と
基点に対する誤差をパルス数で求めて、この誤差相当パ
ルス数に対応した大きさの電圧の制御量を上記張り維持
電圧に付加して誤差をゼロに近付けるように包装フィル
ム供給制動手段のパウダーブレーキ4を制御する。回転
体20の駆動軸11Aによって回転駆動されるロータリ
エンコーダー6は、基準点の一回転で例えば2880パ
ルス発生し、この間に包装フィルムFが、光電管マーク
P・・・の一ピッチ移動されるように,即ち回転体20
が一回転の1/区画シール装置の数だけ回転駆動される
ように基準設定されている。
【0020】従って、駆動軸11Aが一回転して、ロー
タリエンコーダー6が発生した2880パルスを光電管
アンプ5Aの中で設定した基点内で、光電管5から光電
管マークPを捉えた信号を同アンプ5Aが受信すると、
光電管マークP・・・に合致したシールが行われている
ことになり、これが初期設定状態になっている。
【0021】然し、光電管マークP・・・の印刷誤差や
機械誤差等によって運転中に光電管マークの間隔がずれ
てきて上記のような初期設定がずれて来る。このずれの
位置は、図7に示すように基点から基点より180度前
までの位置を進ます位置の範囲、基点から基点より18
0度後までの位置を遅らす位置の範囲と定義している。
ずれの修正作業は、図6に示すように、光電管5がマー
クPを検出し、その時のロータリエンコーダー6におけ
る位置を検出し、その検出位置が基点に一致している
と、ブレーキ電圧を維持して初期設定状態にシールを続
行し、検出位置が基点に一致しておらずロータリエンコ
ーダー6の進ます位置にある時にはブレーキ電圧を下
げ、包装フィルムFの張りを緩めてマークP・・・間距
離が縮まるようにして早く基点に到達出来るようにし、
また検出位置が基点に一致しておらずロータリエンコー
ダー6の遅らす位置にある時にはブレーキ電圧を上げ包
装フィルムFの張りを高めてマークP・・・間距離が伸
びるようにして基点に遅く到達するように実行される。
ずれの大きさは、光電管アンプ5Aでデジタルにパルス
数で計られてそれに応じた修正制御電圧をブレーキ4に
かけることで短時間で修正を行うが、その為に図8に示
すように各進ます位置の範囲、遅らす位置の範囲を基点
から略倍数で8個の範囲に区切って基点から離れるに従
ってブレーキ電圧を大きくなるように決めている。
【0022】従って、光電管マークPに対応した目標シ
ール位置から現在の区画シール手段23によるシール位
置までのずれ距離に応じてブレーキ電圧の制御量の大き
さをデジタルに算出して最適な制動力をかけ短時間で目
標とするシール位置でシール出来るようになる。また目
標シール位置に対してどの程度遅れ、進んでいるかをデ
ィスプレイ7に表示出来る。更に、素材フィルムFのシ
ールすべき位置と光電管マークPが、長さ制御ができあ
がっているのに位置的にずれている場合、従来光電管5
の位置をシフトさせたりカムの角度を変えて目標シール
位置を調節する必要があったが、入力タッチパネル8で
目標シール位置までの向きと距離を入力することで簡単
に基点位置を変更出来る。即ち、ロータリエンコーダー
6にはZ相という不動のカウンターリセット信号が有
り、1回転に対して1回ずつ等間隔でパルスを送出す
る。基点はZ相を通過したときのパルスのカウントがリ
セットされる(0になる)位置からシールしたい位置ま
での距離(パルス)を設定する。
【0023】図9に示すように、Z相から、ある位置を
基点としたとき、制御下で製袋された袋のマーク位置が
目標とするマーク位置と違っているとき、基点の調整を
行う。製袋された袋のマーク位置から目標とするマーク
位置が左に2mmの位置とすると、基点の位置を左に2
mm移動するように光電管アンプ5Aに入力タッチパネ
ル8でその値を入力して調節する。更に、また品種替え
でロット毎に光電管マークピッチが平均的に伸びたり縮
んでいて制御が思うように出来ない場合に区画シール手
段23を半径方向にどの程度シフトしたらよいかをディ
スプレイ7にデジタル表示させることが出来る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載の自動包装機のシール間隔自動調整装置
によれば、本装置は、包装フィルムの長手方向供給速度
を制御して光電管マークを目標に区画シール手段による
区画シールを行わせる際に回転体又はその回転駆動系に
よって隔設区画シール手段の1ピッチ角度分(1包装袋
分)の回転で1回転(360度)するように回転駆動さ
れ、積算パルス数をゼロにクリヤーしてパルスをカウン
トし始めるZ相から所定数のパルスをカウントする1個
のロータリエンコーダーを備えて、パルス数とピッチ距
離(1包装袋分)又はピッチ角度(1包装袋分)に一定
の比率を確立しているために、この一定の比率によって
一定位置のZ相から基準を誤差の計数の基点として任意
に距離単位又は角度単位で入力手段によって設定でき
る。かくして1個のロータリエンコーダーのZ相を活用
した簡便な構成によって確定した基点に基づいて、連続
且つ自動的に被包装物を包装フィルム内に密封して行く
過程で、シール間隔自動調整装置は、光電管マークピッ
チ制御手段によって、光電管から送られて来る光電管マ
ークを捉えた信号と基点に対する誤差をパルス数で求め
て、この誤差相当パルス数に対応した大きさの制御量で
誤差をゼロに近付けるように包装フィルム供給制動手段
を制御する。この時、光電管マークに対応した目標シー
ル位置から現在の区画シール手段によるシール位置まで
のずれ距離に応じてブレーキ電圧等の制御量の大きさを
デジタルに算出して最適な制動力を掛けて短時間で目標
とするシール位置でシールすることが出来るようにな
る。
【0025】また目標シール位置に対してどの程度遅
れ、進んでいるのかの表示が出来、更に、素材フィルム
の或る長さに渡ってシール位置と光電管マークが、長さ
制御ができあがっているのに位置的にずれている場合に
は、光電管位置をシフトさせたりカムの角度を変えるこ
と無しにタッチパネルやキーボード等で修正シフト量を
入力してシール位置を変更出来、また品種替えでロット
毎に光電管マークピッチが平均的に伸びたり縮んでいて
制御が思うように出来ない場合に区画シール手段を半径
方向にどの程度シフトしたらよいかをデジタル表示させ
ることが可能になる。
【0026】請求項2記載の自動包装機のシール間隔自
動調整装置によれば、制御量が、ロータリエンコダーの
基点から基点より180度前までの位置を進ます位置の
範囲、基点から基点より180度後までの位置を遅らす
位置の範囲と定義し、各進ます位置の範囲、遅らす位置
の範囲を基点から倍数で8個等複数の範囲に区切って基
点から離れるに従って大きくなるブレーキ電圧とされて
いる為に、ずれが大きければ大きなブレーキ電圧をかけ
て短時間で修正を行うことが出来、基点に近ずいたとき
は、それにあった小さなブレーキ電圧の変化により基点
付近でのずれの変化の少ない修正が行われる。
【0027】また、請求項3記載の同シール間隔自動調
整装置によれば、区画シール手段が、個々に又は全体的
に上記回転体に対して半径方向に出し入れ調節可能に設
けられ、出し入れ調節量を数値表示できるために、ロッ
ト替えで光電管マークのピッチが変わって思うように制
御が出来ないときは、数値表示された修正量に従って区
画シール手段の出し入れが容易に調節設定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉粒体用自動包装機の外観を示す
斜視図である。
【図2】同自動包装機の要部の駆動機構を示す縦断面図
である。
【図3】同自動包装機の要部のシール間隔自動調整装置
のエンコーダーと区画シール手段の駆動機構を示す縦断
面図である。。
【図4】同パウダーブレーキの組み込みを示す斜視図で
ある。
【図5】同シール間隔自動調整装置の制御ブロック線図
である。
【図6】同制御フローチャートである。
【図7】進ます位置と遅らす位置の定義の説明図であ
る。
【図8】進ます位置及び遅らす位置とブレーキ電圧の変
化の関係を示す説明図である。
【図9】ロータリエンコーダーのシール基点変更の説明
図である。
【図10】従来技術に係る粉粒体用自動包装機を示して
おり、(a)はその概略立面図、(b)はそのシール間
隔自動調整装置を成すカム及び近接スイッチの配列側面
図、(c)同配列正面図である。
【符号の説明】
1 自動包装機 4 光電管マークピッチ制御手段(パウダーブレーキ) 5 光電管 6 ロータリエンコーダー 9 折りガイド 12 回転計量盤 13 分量桝 15(25) 被包装物案内シュート 20 回転体 23 区画シール手段 F 包装フィルム P 光電管マーク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−58321(JP,A) 特開 昭58−220039(JP,A) 実開 平3−29407(JP,U) 実開 昭63−94101(JP,U) 実開 昭57−144801(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 51/10 B65B 41/00 B65B 51/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態で回転駆動される回転体と、包
    装品長さに相当するピッチの光電管マークを有し且つ折
    りガイドによって2つ折りされて長手方向に供給される
    長尺な熱溶着性包装フィルムを長手方向に区画袋に区画
    シールするように上記回転体の周囲部に複数個隔設され
    た区画シール手段と、上記包装フィルムの供給を制御す
    る光電管と光電管アンプを含む光電管マークピッチ制御
    手段と、上記区画シール手段の隣接したもの同士の間で
    昇降制御されるように上記回転体に設けられた被包装物
    案内シュートと、上記回転体の上方でオーバラップ部を
    形成するように偏心してタイミングを合わせて水平状態
    で同じ方向に回転駆動され被包装物を分量する分量桝を
    複数周囲部に設けた回転計量盤と、2つ折り包装フィル
    ムの開口上縁をシールする水平シール手段とを有し、上
    記オーバラップ部の回転方向引き込み側近傍において接
    線方向から上記回転体周囲部に上記包装フィルムを上記
    折りガイドによって連続有底V形樋形状に2つ折りして
    供給し、上記区画シール手段によって区画シールして分
    量桝から案内シュートを介して区画包装袋内に順次被包
    装物を充填して、充填後の連続区画包装袋の開口上縁を
    水平シール手段でシールして行く自動包装機に使用され
    るもので、上記光電管マークピッチ制御手段が、ロータ
    リエンコーダーによって、上記光電管から送られて来る
    光電管マークを捉えた信号と基準点に対する誤差をパル
    ス数で求め、この誤差相当パルス数に対応した制御量で
    誤差をゼロに近付けるように包装フィルム供給制動手段
    を制御して上記光電管マークを目標に上記区画シール手
    段による区画シールを行う自動包装機のシール間隔自動
    調整装置において、上記光電管マークピッチ制御手段
    は、上記光電管アンプの入力タッチパネルを有してお
    り、また上記基準点を上記ロータリエンコーダーのパル
    スカウントをクリアーするZ相から所定位置に設定する
    と共に、上記ロータリエンコーダーを上記回転体又はそ
    の回転駆動系によって、上記基準点の一回転で所定パル
    ス数を発生している間に上記包装フィルムの光電管マー
    クの一ピッチ、即ち上記回転体の一回転の1/区画シー
    ル手段の数だけ回転駆動するように基準設定しており、
    これに基ずき上記基準点を上記入力タッチパネルによっ
    て上記光電管マークに対応した目標シール位置から現在
    の区画シール位置までのずれ距離等を入力して変更可能
    となっていることを特徴とする自動包装機のシール間隔
    自動調整装置。
  2. 【請求項2】 上記制御量は、ロータリエンコーダーの
    基点から基点より180度前までの位置を進ます位置の
    範囲、基点から基点より180度後までの位置を遅らす
    位置の範囲と定義し、各進ます位置の範囲、遅らす位置
    の範囲を基点から倍数で8個の範囲に区切って基点から
    離れるに従って大きくなるブレーキ電圧である請求項1
    記載のシール間隔自動調整装置。
  3. 【請求項3】 上記区画シール手段は、個々に又は全体
    的に上記回転体に対して半径方向に出し入れ調節可能に
    設けられ、出し入れ調節量を数値表示できる請求項1記
    載のシール間隔自動調整装置。
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