JP2832060B2 - 軒樋装置 - Google Patents

軒樋装置

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JP2832060B2
JP2832060B2 JP2059046A JP5904690A JP2832060B2 JP 2832060 B2 JP2832060 B2 JP 2832060B2 JP 2059046 A JP2059046 A JP 2059046A JP 5904690 A JP5904690 A JP 5904690A JP 2832060 B2 JP2832060 B2 JP 2832060B2
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良典 田中
喜久雄 坂本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Chuo Hatsujo Kogyo KK
Original Assignee
Chuo Hatsujo Kogyo KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、積雪地方において使用される軒樋装置に関
し、詳しくは使用姿勢と収納姿勢とに切換える切換機構
を簡素になして、その保守も容易に行え、耐寒強度も充
分なものになし、その操作も容易に行えるようにしよう
とする技術に係るものである。
[従来の技術] 従来、積雪地方において使用される軒樋は降雪時期に
は収納位置への収納され、そして降雨期には使用位置へ
と突出させられるものである。そしてこのような軒樋装
置は種々提案されていて、本発明者達は、第8図に示す
ように、シリンダーCの伸縮にて軒樋1を使用姿勢と収
納姿勢への切換えを行うもの等を提案している。
[発明が解決しようとする課題] ところで、軒樋1の使用姿勢と収納姿勢との切換えは
積雪時期に限られ、年間に数度も行なわれないものであ
る。そしてシリンダーCにて軒樋1を駆動移動する形態
のものは、全体装置が大型化し、コストが高くつき、保
守点検が面倒になり、特にシリンダーCを突出させた状
態及び収縮された状態を長期にわたって維持しておいた
後にシリンダーCを伸縮させるのに、シリンダーCのシ
リンダーロッドにごみなどが堆積固化している場合に
は、シリンダーCの収縮を行い難く、メンテナンスを必
要としがちとなり、かつシリンダーCへの配管も耐寒強
度の高いものが要求され、厳寒期における軒樋1の駆動
形態においては不向きとなるきらいがある。しかもシリ
ンダーCを使用する故、製作段階で手動形態になすにも
全く仕様変更は行えないものとなっていた。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、軒樋の切換手段を簡素化
し、保守点検も容易に行え、厳寒期に作動させるのに好
適な切換形態を得ることができ、しかもその操作形態を
電動もしくは手動にも仕様の変更を容易に行える軒樋装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の軒樋装置は、軒樋1がガイド手段21にて屋内
外方向にガイド移動自在に支持され、切換手段Bにて軒
樋1を移動させて使用姿勢と格納姿勢とに切換える軒樋
装置であって、軒樋1の背方に軒樋1の長さ方向と略平
行に水平回転軸22が回転自在に設けられ、水平回転軸22
に円板カム23が偏心して取付けられ、軒樋1の背部に略
コ字型の従動体24が取付けられ、円板カム23の回転にて
従動体24を屋内外方向に従動移動させるように略コ字型
の従動体24を円板カム23に摺動自在に抱持させて成るこ
とを特徴とするものである。
[作用] このように、軒樋1の背方に軒樋1の長さ方向と略平
行に水平回転軸22が回転自在に設けられ、水平回転軸22
に円板カム23が偏心して取付けられ、軒樋1の背部に略
コ字型の従動体24が取付けられ、円板カム23の回転にて
従動体24を屋内外方向に従動移動させるように略コ字型
の従動体24を円板カム23に摺動自在に抱持させることに
よって、軒樋1を使用姿勢と収納姿勢とに切換える切換
手段Bは、水平回転軸22、これに固定される円板カム23
及び軒樋1側に取付けられる略コ字型の従動体24とで構
成され、シリンダーのような駆動構成に比べてその構成
を大巾に簡素化し、保守点検も容易に行え、厳寒期に作
動させるのに好適な駆動形態を得ることができ、しかも
その操作形態を電動もしくは手動にも仕様の変更を製作
段階で容易に行えるようにしたものである。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
上面が開口する断面コ字状に形成された軒樋1は第1
図に示されるように軒下に配置された屋外側に開口する
収納箱体2の内部に設置してある。この収納箱体2は天
板2a、底板2b、両側板2c及び背板2dとによって前面が開
口した断面略コ字状に形成してあり、軒下に設置してあ
る。このように収納箱体2を設置する形態は種々設計変
更可能である。
天板2aの下面には一定間隔毎に前後方向(屋内外方
向)に亘ってレール6を取付けてあり、レール6内には
スライド自在にスライド棒7を嵌合させてある。このス
ライド棒7からは複数本の支持棒8を垂設してあり、各
支持棒8の下端は軒樋1を吊下保持する軒樋吊下具9に
連結してある。そして、軒樋1はスライド棒7がレール
6内を摺動することによって前後に移動されるようにし
てある。このように軒樋1を前後にガイド移動させる構
成をガイド手段21と総称するが、その構成は種々設計変
更可能である。
軒樋吊下具9に設けられた耳保持体9aからは後方(収
納箱体2内の奥方)に向けてコ字型の従動体24が取付け
られている。従動体24はアルミニウム製のような金属製
であっても合成樹脂製であってもよい。軒樋1の背方に
は、軒樋1の長さ方向に略平行となる水平回転軸22が軸
受10に回転自在に保持されている。水平回転軸22にはプ
ーリー11が取付けられ、プーリー11にはワイヤーのよう
な操作索12が巻回され、操作索12が収納箱体2の通孔か
ら下方に垂下され、この操作索12を第2図の矢印イ又は
ロ方向に引き下げることで、プーリー11を介して水平回
転軸22を前又は後方に回転操作させることができるよう
にしてある。水平回転軸22には円板カム23が偏心して取
付けられて、水平回転軸22と円板カム23とが一体に回転
するようにしてある。円板カム23は合成樹脂製であって
も金属製てあってもよい。そしてコ字型の従動体24が円
板カム23に摺動自在に抱持して、円板カム23の回転にて
コ字型の従動体24を介して軒樋1を屋内外方向に移動さ
せることができるようにしてある。このように軒樋1を
使用姿勢と格納姿勢とに切換る構成を切換手段Bと総称
する。
そして、軒樋1の使用姿勢及び格納姿勢において位置
決めするのに、レール6とスライド棒7との当たりによ
り位置決めするようにしてもよく、又、水平回転軸22或
はプーリー11の回転角度を規制するようにしてもよく、
その他の手段にて行ってもよいものである。
第5図(a)は軒樋1の格納状態における円板カム23
と従動体24との関係を示していて、円板カム23は従動体
24の後部片13に当接して安定していて、かかる状態で
は、従動体24の前部片14と円板カム23との間には隙間d
が形成されて、円板カム23の前方への回転を円滑に行え
るようにしてある。第5図(b)は操作途中の円板カム
23と従動体24との関係を示していて、円板カム23は従動
体24の前後片13,14に摺接しているものである。そして
第5図(c)は軒樋1の使用状態における円板カム23と
従動体24との関係を示していて、円板カム23は従動体24
の前部片14に当接して安定している。かかる場合にも、
円板カム23と後部片13との間に隙間dが形成されて、円
板カム23の後方への回転を円滑に行えるようにしてあ
る。
第1図に示されるものにあっては、外筒19aと内筒19b
とをスライド自在に連結した接続樋19を示してあるが、
蛇腹状に形成された接続樋を用いるようにしてもよいも
のである。また、収納箱体2の底板2bには軒樋1より連
出された樋体17の位置と対応する位置を切り込んで切欠
部分20を設けてあり、軒樋1を収納箱体2内に収納した
場合に樋体17が切欠部分20に収納されるのである。
第6図は他の実施例を示していて、軸受10を軸天井に
直接付けて水平回転軸22を支持するようにして、上述の
実施例における収納箱体2を省いたものである。かかる
実施例における軒樋1の切換手段Bも上述の構成のもの
と同じものである。
第7図は更に他の実施例を示していて、アルミニウム
製のアングル材25を接続金具26にてコ字型(略門形)に
接続して従動体24を構成し、合成樹脂製の円板カム23に
従動体24を抱持させるようにしたものである。そしてか
かる実施例においては、第7図に示すように、水平回転
軸22にウオームホイール27が取付けられ、このウオーム
ホイール27に噛合するウオームギヤ28が回転操作自在に
保持され、ウオームギヤ28からはフック状の被係合部29
が突出され、この被係合部29に必要に応じて操作ハンド
ル30の先端の係合部31を係合し、操作ハンドル30を回転
自在に保持している筒体32を片手で持ち、他方の手で操
作ハンドル30の把手部33を持って筒体32に対して棒状の
操作ハンドル30を回転させ、しかしてウオームギヤ28を
回転させてウオームホイール27を介して水平回転軸22及
び円板カム23を回転操作させるようにして、軒樋1を使
用姿勢と収納姿勢とに切換えるようにしたものである。
[発明の効果] 以上要するに本発明は、軒樋の背方に軒樋の長さ方向
と略平行に水平回転軸が回転自在に設けられ、水平回転
軸に円板カムが偏心して取付けられ、軒樋の背部に略コ
字型の従動体が取付けられ、円板カムの回転にて従動体
を屋内外方向に従動移動させるように略コ字型の従動体
を円板カムに摺動自在に抱持させるから、軒樋を使用姿
勢と収納姿勢とに切換える切換手段は、水平回転軸、こ
れに固定される円板カム及び軒樋側に取付けられる略コ
字型の従動体とで構成され、シリンダーのような駆動構
成に比べてその構成を大巾に簡素化でき、保守点検も容
易に行え、厳寒期に作動させるのに好適な駆動形態を得
ることができ、しかもその操作形態を電動もしくは手動
にも仕様の変更を製作段階で容易に行えるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部省略した断面図、第2
図は同上の主として操作索の作用を示す断面図、第3図
は同上の部分正断面図、第4図は同上の円板カムと従動
体との関係を示す斜視図、第5図(a)(b)(c)は
同上の作用を示す説明図、第6図は同上の他の実施例の
部分正断面図、第7図は同上の他の実施例の斜視図、第
8図は従来例の断面図であり、1は軒樋、21はガイド手
段、22は水平回転軸、23は円板カム、24は従動体、Bは
切換手段である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 13/064 E04D 13/072

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軒樋がガイド手段にて屋内外方向にガイド
    移動自在に支持され、切換手段にて軒樋を移動させて使
    用姿勢と格納姿勢とに切換える軒樋装置であって、軒樋
    の背方に軒樋の長さ方向と略平行に水平回転軸が回転自
    在に設けられ、水平回転軸に円板カムが偏心して取付け
    られ、軒樋の背部に略コ字型の従動体が取付けられ、円
    板カムの回転にて従動体を屋内外方向に従動移動させる
    ように略コ字型の従動体を円板カムに摺動自在に抱持さ
    せて成ることを特徴とする軒樋装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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