JP2830127B2 - 感湿素子 - Google Patents
感湿素子Info
- Publication number
- JP2830127B2 JP2830127B2 JP1198923A JP19892389A JP2830127B2 JP 2830127 B2 JP2830127 B2 JP 2830127B2 JP 1198923 A JP1198923 A JP 1198923A JP 19892389 A JP19892389 A JP 19892389A JP 2830127 B2 JP2830127 B2 JP 2830127B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moisture
- sensitive
- silver
- copper
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空調用や調理用等の湿度制御用に使用され
る湿度センサに関するものである。
る湿度センサに関するものである。
従来の技術 雰囲気中の湿気に感応して電気抵抗値が変化する感湿
抵抗素子としては、吸湿性高分子樹脂、或は高分子膜な
どに炭素などの導電性粒子又は繊維を分散させたもの、
又は親水性高分子膜を用いたもの等がある。
抵抗素子としては、吸湿性高分子樹脂、或は高分子膜な
どに炭素などの導電性粒子又は繊維を分散させたもの、
又は親水性高分子膜を用いたもの等がある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記従来例の構成では高分子化合物が
各種バクテリアにより侵され、特性劣化が発生する欠点
があった。
各種バクテリアにより侵され、特性劣化が発生する欠点
があった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであり、
湿度検知機能を維持し、バクテリアの繁殖を抑制する事
を目的としている。
湿度検知機能を維持し、バクテリアの繁殖を抑制する事
を目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は従来の問題点を解決する為に、有機高分子化
合物自体で感湿特性を有する感湿材に、バクテリアの繁
殖を抑制する抑制材料として銀,銅の少なくとも一種類
か、銀化合物,銅化合物の少なくとも一種類を用いると
ともに前記抑制材料を分散させ、あるいは感湿性高分子
膜の大気接触部面に銀,銅からなる化合物を分散させた
多孔質の疎水性高分子樹脂皮膜をコーティングする手段
を用いるものである。
合物自体で感湿特性を有する感湿材に、バクテリアの繁
殖を抑制する抑制材料として銀,銅の少なくとも一種類
か、銀化合物,銅化合物の少なくとも一種類を用いると
ともに前記抑制材料を分散させ、あるいは感湿性高分子
膜の大気接触部面に銀,銅からなる化合物を分散させた
多孔質の疎水性高分子樹脂皮膜をコーティングする手段
を用いるものである。
作用 上記手段により、バクテリアの繁殖を抑制する材料か
らイオンを流出させることができる。
らイオンを流出させることができる。
実 施 例 以下本発明の実施例に於ける感湿素子について図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
第1図A,Bは、本発明の一実施例を示す構造図であ
る。96%アルミナ基板1上に対向電極2を形成し、この
上に、銀または銅からなる化合物4を分散させた感湿性
高分子化合物3をコーティングする。
る。96%アルミナ基板1上に対向電極2を形成し、この
上に、銀または銅からなる化合物4を分散させた感湿性
高分子化合物3をコーティングする。
あるいは、対向電極2上に感湿性高分子化合物3をコ
ーティングし、その上に銀または銅からなる化合物4を
分散させた多孔質の疎水性高分子化合物5を保護膜とし
てコーティングする。
ーティングし、その上に銀または銅からなる化合物4を
分散させた多孔質の疎水性高分子化合物5を保護膜とし
てコーティングする。
本実施例として銀,銅化合物としては、銀粉,銅粉,
および硝酸銀,塩化銅を用いた。また感湿性高分子化合
物としてポリアクリル酸ソーダ,保護膜としては炭素粉
末を分散させたエポキシ系樹脂を用いた。
および硝酸銀,塩化銅を用いた。また感湿性高分子化合
物としてポリアクリル酸ソーダ,保護膜としては炭素粉
末を分散させたエポキシ系樹脂を用いた。
比較例としては、銀,銅化合物を添加しない試料を上
記材料を用い作製した。
記材料を用い作製した。
バクテリア雰囲気テスト装置を第2図に示した。バク
テリア培養槽6上に活性汚泥用バクテリア菌溶液7を入
れ、この槽内に感湿素子9を設置し、エアー配管8によ
りバクテリア菌溶液を瀑気する。この様にして行なった
バクテリア雰囲気テスト(瀑気時間96時間)結果を表1
に示す。
テリア培養槽6上に活性汚泥用バクテリア菌溶液7を入
れ、この槽内に感湿素子9を設置し、エアー配管8によ
りバクテリア菌溶液を瀑気する。この様にして行なった
バクテリア雰囲気テスト(瀑気時間96時間)結果を表1
に示す。
銀・銅化合物の添加量は、樹脂に対し0.2重量%を添
加した。
加した。
表−1をみると、本特許品1〜8に比較し、比較例の
抵抗値変化が著しく悪い事がわかる。悪化原因として
は、バクテリアによる分子鎖の切断による高分子化合物
の変質と思われる。
抵抗値変化が著しく悪い事がわかる。悪化原因として
は、バクテリアによる分子鎖の切断による高分子化合物
の変質と思われる。
本実施例としては銀・銅化合物として、銀粉末,銅粉
末,硝酸銀,塩化銀を用いたが、キレート化合物等他の
化合物,銀・銅を副成分として含む化合物(例えば銅−
亜鉛化合物,銀−スズ化合物)であっても、銀・銅成分
を含有すれば同等の機能を持つ。感湿性高分子化合物と
してポリアクリル酸ソーダを用いたが、ポリスチレンス
ルホン酸塩等を用いても同等の効果がある。
末,硝酸銀,塩化銀を用いたが、キレート化合物等他の
化合物,銀・銅を副成分として含む化合物(例えば銅−
亜鉛化合物,銀−スズ化合物)であっても、銀・銅成分
を含有すれば同等の機能を持つ。感湿性高分子化合物と
してポリアクリル酸ソーダを用いたが、ポリスチレンス
ルホン酸塩等を用いても同等の効果がある。
多孔質の疎水性高分子化合物としてエポキシ樹脂を用
いたがスチレン−ジビニルベンゼンの共重合体等他の樹
脂を用いても同等の機能を有するものであれば同等の効
果がある。
いたがスチレン−ジビニルベンゼンの共重合体等他の樹
脂を用いても同等の機能を有するものであれば同等の効
果がある。
又、本発明の実施例では感湿膜あるいは保護膜に銀・
銅化合物を入れたが、感湿膜及び保護膜の両者に添加し
た構造のものであっても同等の効果がある。
銅化合物を入れたが、感湿膜及び保護膜の両者に添加し
た構造のものであっても同等の効果がある。
発明の効果 本発明の感湿素子は、有機高分子化合物自体で感湿特
性を有する感湿材に、バクテリアの繁殖を抑制する抑制
材料として銀,銅の少なくとも一種類か、銀化合物,銅
化合物の少なくとも一種類を用いるとともに前記抑制材
料を分散させ、あるいは感湿性高分子膜の大気接触部分
に銀,銅からなる化合物を分散させた多孔質の疎水性高
分子樹脂皮膜をコーティングすることによって、バクテ
リアの繁殖を抑制するイオンを有機高分子化合物に溶出
させることができるので、バクテリアによって有機高分
子化合物が侵され、感湿素子の特性が劣化することはな
い。
性を有する感湿材に、バクテリアの繁殖を抑制する抑制
材料として銀,銅の少なくとも一種類か、銀化合物,銅
化合物の少なくとも一種類を用いるとともに前記抑制材
料を分散させ、あるいは感湿性高分子膜の大気接触部分
に銀,銅からなる化合物を分散させた多孔質の疎水性高
分子樹脂皮膜をコーティングすることによって、バクテ
リアの繁殖を抑制するイオンを有機高分子化合物に溶出
させることができるので、バクテリアによって有機高分
子化合物が侵され、感湿素子の特性が劣化することはな
い。
第1図A,Bは本発明の一実施例を説明する感湿素子の構
造図、第2図はバクテリア雰囲気テスト装置の構造図で
ある。 1……96%アルミナ基板、2……対向電極、3……感湿
性高分子化合物、4……銀又は銅からなる化合物、5…
…多孔質の疎水性高分子化合物、6……バクテリア培養
槽、7……活性汚泥用バクテリア菌溶液、8……瀑気用
エアー配管、9……感湿素子。
造図、第2図はバクテリア雰囲気テスト装置の構造図で
ある。 1……96%アルミナ基板、2……対向電極、3……感湿
性高分子化合物、4……銀又は銅からなる化合物、5…
…多孔質の疎水性高分子化合物、6……バクテリア培養
槽、7……活性汚泥用バクテリア菌溶液、8……瀑気用
エアー配管、9……感湿素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−66143(JP,A) 特開 昭52−151889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/12
Claims (4)
- 【請求項1】有機高分子化合物自体で感湿特性を有する
感湿材を用いた感湿素子であって、バクテリアの繁殖を
抑制する抑制材料として銀,銅の少なくとも一種類か、
銀化合物,銅化合物の少なくとも一種類を用いるととも
に前記抑制材料を感湿材中に分散させた事を特徴とする
感湿素子。 - 【請求項2】感湿材の上に疎水性保護膜を設けた事を特
徴とする請求項(1)記載の感湿素子。 - 【請求項3】基板上に感湿材を設け、前記感湿材と接触
する対向電極を前記基板上に設けた事を特徴とする請求
項(1)記載の感湿素子。 - 【請求項4】有機高分子化合物で感湿膜を構成した感湿
素子であって、感湿膜上に銀,銅の1種又は両者からな
る化合物の1種を分散させた多孔質の疎水性高分子樹脂
皮膜をコーティングする事を特徴とする感湿素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198923A JP2830127B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 感湿素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198923A JP2830127B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 感湿素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0361850A JPH0361850A (ja) | 1991-03-18 |
JP2830127B2 true JP2830127B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=16399210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1198923A Expired - Fee Related JP2830127B2 (ja) | 1989-07-31 | 1989-07-31 | 感湿素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830127B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013161559A1 (ja) * | 2012-04-24 | 2015-12-24 | 株式会社村田製作所 | 湿度センサ素子およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52151889A (en) * | 1976-06-10 | 1977-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Moisture sensing resistance element |
JPS6066143A (ja) * | 1983-09-21 | 1985-04-16 | Taiyo Yuden Co Ltd | 感湿抵抗体 |
-
1989
- 1989-07-31 JP JP1198923A patent/JP2830127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0361850A (ja) | 1991-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1303130C (en) | Metal oxide electrodes | |
US4041437A (en) | Humidity sensor | |
US5629474A (en) | Production of a sensor for carbon monoxide or water vapor including a semi conductor metallic oxide, catalyst, and rheological agent | |
GB2192459A (en) | Hydrogen sulphide sensor | |
US4167725A (en) | Dew-sensing hygroscopic element | |
EP1139092A3 (en) | Humidity sensor and method for making | |
CA1045249A (en) | Humidity sensitive ceramic resistor | |
JP2830127B2 (ja) | 感湿素子 | |
GB2138953A (en) | Electrical moisture sensors | |
EP0022369B1 (en) | Combustible gas detecting elements | |
US4558393A (en) | Moisture sensor | |
GB2155019A (en) | Moisture sensitive material | |
US4773935A (en) | Moisture sensor containing cellulose acetate butyrate | |
US4902571A (en) | Moisture sensitive resistive element | |
US4496931A (en) | Moisture permeable electrode in a moisture sensor | |
US4529540A (en) | Humidity-sensitive resistive element | |
CN1187760C (zh) | 导电性或静电散逸性涂层 | |
JPS6110759A (ja) | 炭酸塩イオン選択性膜 | |
US2987687A (en) | Pressure responsive resistor | |
SU1594404A1 (ru) | Влагочувствительный элемент дл измерени влажности газов | |
JPS6313146B2 (ja) | ||
JPS58103659A (ja) | イオン選択性膜の製造方法 | |
JPS60198702A (ja) | 感湿材料 | |
KR20000008430A (ko) | 고분자막 습도센서 | |
Shoukry et al. | Plastic membrane pOH-electrode based on chlorpromazine base |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |