JP2828006B2 - ブリッジ装置 - Google Patents

ブリッジ装置

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JP2828006B2
JP2828006B2 JP2771396A JP2771396A JP2828006B2 JP 2828006 B2 JP2828006 B2 JP 2828006B2 JP 2771396 A JP2771396 A JP 2771396A JP 2771396 A JP2771396 A JP 2771396A JP 2828006 B2 JP2828006 B2 JP 2828006B2
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  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のセグメントか
ら構成されるネットワークにおけるこれらのセグメント
を接続するブリッジ装置に係わり、特にセグメント間を
移動する移動ホストをサポートするようにしたブリッジ
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】セグメント間を接続するブリッジ装置で
は、各セグメント上を流れるフレームについての送信元
アドレス（Source Adress ；ＳＡ）をモニタすることに
よって、これらのセグメントに接続されているホストを
認識するようになっている。ブリッジ装置は、このよう
にして得られたホストの位置情報に基づいて効率的なフ
レーム転送を実現している。
【０００３】ネットワークの各セグメントを、米国ゼロ
ックス社の提唱したイーサネットのような同報媒体を使
用して構成するとき、フレームの転送規則は次のような
ものとなっている。 受信フレームの宛先アドレス（Destination Adress；
ＤＡ）が同報アドレスであれば、受信したセグメント以
外の全セグメントに同報を行う。 受信フレームの宛先アドレスで定められるホストにつ
いて、その接続されているセグメントが分かり、そのセ
グメントが受信フレームを受信したセグメントと異なる
場合には、判明したホストの接続されているセグメント
に転送を行う。 受信フレームの宛先アドレスで定められるホストにつ
いて、その接続されているセグメントが分かり、そのセ
グメントが受信フレームを受信したセグメントと同じ場
合には、そのセグメントの全ノードが受信フレームを受
信することができるので、転送の不要なこの受信フレー
ムを廃棄する。 受信フレームの宛先アドレスで定められるホストにつ
いて、その接続されているセグメントが分からないよう
な場合には、受信フレームを受信したセグメント以外の
全セグメントに転送を行う。
【０００４】ところで、ホストがセグメント間を移動し
てフレームを送信すると、ブリッジ装置はそのホストが
複数のセグメントに接続されていると判断することにな
り、位置情報に矛盾が生じてしまう。この問題を解決す
るために、例えば特開平４−２１７１４１号公報あるい
は特開平４−１５４３３５号公報では、ブリッジ装置が
セグメント上を流れるフレームをモニタし、ホストの移
動を検出すると、即座にホストの位置情報を更新するよ
うにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無線媒
体で構成された複数のセグメントが存在するような場合
には、ホストがこれら複数のセグメントの中間に存在す
るといった場合が発生する。このような場合には、前記
した従来の技術では対応することが不可能である。
【０００６】また、一般に、無線伝送路は時間的に変動
するので、１つのセグメントからのフレームを常に受信
できるとは限らない。そこで、安定した通信を行うため
には、複数のセグメント上の信号を並行して受信できる
ことが望ましい。しかしながら、同時に複数のセグメン
ト上にフレームを送信すると、通信が安定化する一方
で、１つのセグメントのみにフレームを送信する場合に
比べて無駄トラフィックの問題が発生してくる。
【０００７】そこで本発明の目的は、移動性のあるホス
トがセグメント間の中間に位置しても通信を安定して行
うことができ、しかも無駄トラフィックの削減を適応的
に制御することのできるブリッジ装置を提供することに
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、（イ）ネットワーク上のいずれかのセグメントに接
続されたホストから発信されたフレームを受信するフレ
ーム受信手段と、（ロ）このフレーム受信手段がフレー
ムを受信するたびに、送られてきたセグメントをフレー
ムを送信したホストと対応付けて登録する位置情報管理
テーブルと、（ハ）フレーム受信手段によって受信され
たフレームに含まれる送信元アドレスを用いてその送信
元アドレスを有するホストがフレームの受信されたセグ
メント以外のセグメントに接続されているかどうかを調
べるホスト接続セグメント判別手段と、（ニ）このホス
ト接続セグメント判別手段によってそのホストがフレー
ムの受信されたセグメント以外のセグメントに接続され
ていることが判別されればそのホストがセグメント間を
移動したと判別するホスト移動判別手段と、（ホ）この
ホスト移動判別手段によってホストがセグメント間を移
動したと判別されたときにはフレームを受信したセグメ
ント以外のセグメントに接続されているという情報を位
置情報管理テーブルに一定期間保持した後に廃棄すると
共に、そのホストがフレームを現在受信したセグメント
に接続されていると認識し、位置情報管理テーブルにそ
のセグメントを登録するホスト移動後位置認識手段と、
（ヘ）受信フレームの宛先アドレスで識別されるホスト
の位置情報に基づいてこの受信フレームを廃棄するか転
送するかを判別する転送有無判別手段と、（ト）この転
送有無判別手段が受信フレームを転送すべきと判別した
とき位置情報管理テーブルで該当するホストに対応する
ものとして登録されているセグメントを選択してこの受
信フレームをこれらのセグメントが登録されている間だ
けこれらのセグメントに転送する受信フレーム転送手段
とをブリッジ装置に具備させる。
【０００９】すなわち請求項１記載の発明では、フレー
ム受信手段でフレームを受信し、ホスト接続セグメント
判別手段によってホストがフレームの受信されたセグメ
ント以外のセグメントに接続されているかどうかを調べ
るようにしている。そして、そのホストがフレームの受
信されたセグメント以外のセグメントに接続されている
ことが判別された場合には、そのホストがセグメント間
を移動したものと判別し、そのホストが他のセグメント
に接続されているという情報を位置情報管理テーブルに
一定期間保持した後に廃棄するようにしている。転送有
無判別手段が受信フレームを転送すべきと判別したとき
位置情報管理テーブルで該当するホストに対応するもの
として登録されているセグメントを選択してこの受信フ
レームをホストの位置する可能性のあるこれらのセグメ
ントに一時的に転送することにして、移動性のあるホス
トがセグメント間の中間に位置しても通信を安定して行
うことができるようにしている。また、そのホストが他
のセグメントに接続されているという情報を一定期間保
持することにしたので、その期間が経過した後には受信
フレームを複数のセグメントに転送する必要がなくな
り、無駄トラフィックの削減を適応的に制御することが
できる。
【００１０】請求項２記載の発明では、（イ）接続され
た複数のセグメントのいずれかから送られてくるフレー
ムを受信するフレーム受信手段と、（ロ）このフレーム
受信手段がフレームを受信するたびに、送られてきたセ
グメントをフレームを送信したホストと対応付けて登録
する位置情報管理テーブルと、（ハ）フレーム受信手段
によって受信したフレームに含まれる送信アドレスを基
にしてフレームを送信したホストを判別するホスト判別
手段と、（ニ）このホスト判別手段がそのフレームのホ
ストを判別したとき位置情報管理テーブルにそのホスト
がいずれかのセグメントと対応して登録されているかど
うかを判別するホスト登録判別手段と、（ホ）このホス
ト登録判別手段がそのホストについていずれのセグメン
トについても未登録であると判別したときにはフレーム
を受信したセグメントに対応付けてそのホストを登録す
るホスト登録手段と、（ヘ）このホスト登録手段がホス
トを登録したときフレームを受信したそのセグメントに
対応付けて第１の時間Ｔ1の計時を開始する第１のタイ
マ手段と、（ト）ホスト登録判別手段がそのホストにつ
いていずれかのセグメントについて既登録であると判別
したときにはフレームを受信したそのセグメントと第１
のタイマ手段の計時動作を行っているセグメントが一致
するかどうかを判別するセグメント一致判別手段と、
（チ）このセグメント一致判別手段がセグメントの一致
を検出したときそのセグメントについての第１の時間Ｔ
1 の計時動作をリセットする第１のタイマリセット手段
と、（リ）セグメント一致判別手段がセグメントの一致
を検出しなかったとき、フレームを受信したそのセグメ
ントについては第１の時間Ｔ1 の計時を開始し、Ｔ1 時
間の計時を行っていたセグメントに対してはこのＴ1 タ
イマの計時動作を停止させて第２の時間Ｔ2 の計時を開
始する第２のタイマ手段と、（ヌ）第２のタイマ手段が
計時動作を終了させたセグメントを位置情報管理テーブ
ルから削除するセグメント削除手段と、（ル）受信した
フレームの宛先アドレスで識別されるホストの位置情報
に基づいてこの受信フレームを廃棄するか転送するかを
判別する転送有無判別手段と、（ヲ）この転送有無判別
手段が受信フレームを転送すべきと判別したとき位置情
報管理テーブルで該当するホストに対応するものとして
登録されているセグメントを選択してこの登録が行われ
ている間、受信フレームをこれらのセグメントに転送す
る受信フレーム転送手段とをブリッジ装置に具備させ
る。
【００１１】すなわち請求項２記載の発明では、フレー
ムを送信したホストと送信に使用されたセグメントとを
対応付けて位置情報管理テーブルに送り登録できるよう
にしている。また、ホスト判別手段によってフレームを
送信したホストを判別できるようにし、判別されたホス
トが位置情報管理テーブルに対して未登録であった場合
にはそのホストをフレームを受信したセグメントに対応
付けて登録する。これと共に、そのホストのそのセグメ
ントについて第１の時間Ｔ1 の計時動作を開始する。一
方、判別されたホストが位置情報管理テーブルに登録さ
れている場合には、そのセグメントが今回の受信フレー
ムのセグメントと同一であるかどうかを判別し、異なる
場合には新たなセグメントすなわちホストの移動先のセ
グメントについて第１の時間Ｔ1 の計時動作を開始させ
ると共に第１の時間Ｔ1 の計時動作中のセグメントにつ
いては代って第２の時間Ｔ2 の計時を開始させる。そし
て、第２の時間Ｔ2 を経過した場合にはこのセグメント
を該当するホストとの関係で位置情報管理テーブルから
削除することにしている。
【００１２】このようなブリッジ装置で、受信フレーム
を転送する必要がある場合には位置情報管理テーブルで
該当するホストに対応するものとして登録されているセ
グメントを選択してこれらのセグメントが登録されてい
る間、これらに転送することにして、移動性のあるホス
トがセグメント間の中間に位置しても通信を安定して行
うことができるようにしている。また、時間Ｔ2 が経過
して位置情報管理テーブルからそのセグメントが削除さ
れると、その時点からそのセグメントについて受信フレ
ームの転送が行われなくなるので、無駄トラフィックの
削減を適応的に制御することができる。
【００１３】請求項３記載の発明では、（イ）接続され
た複数のセグメントのいずれかから送られてくるフレー
ムを受信するフレーム受信手段と、（ロ）このフレーム
受信手段がフレームを受信するたびに、送られてきたセ
グメントと対応付けてその受信フレームを記憶する受信
メモリと、（ハ）フレーム受信手段の受信した各フレー
ムについてこれらの送られてきたセグメントをフレーム
を送信したホストと対応付けて登録する位置情報管理テ
ーブルと、（ニ）受信メモリに受信されたフレームに含
まれる送信アドレスを基にしてフレームを送信したホス
トを判別するホスト判別手段と、（ホ）このホスト判別
手段がそのフレームのホストを判別したとき位置情報管
理テーブルにそのホストがいずれかのセグメントと対応
して登録されているかどうかを判別するホスト登録判別
手段と、（ヘ）このホスト登録判別手段がそのホストに
ついていずれのセグメントについても未登録であると判
別したときにはフレームを受信したセグメントに対応付
けてそのホストを登録するホスト登録手段と、（ト）こ
のホスト登録手段がホストを登録したときフレームを受
信したそのセグメントに対応付けて第１の時間Ｔ1 の計
時を開始する第１のタイマ手段と、（チ）ホスト登録判
別手段がそのホストについていずれかのセグメントにつ
いて既登録であると判別したときにはフレームを受信し
たそのセグメントと第１のタイマ手段の計時動作を行っ
ているセグメントが一致するかどうかを判別するセグメ
ント一致判別手段と、（リ）このセグメント一致判別手
段がセグメントの一致を検出したときそのセグメントに
ついての第１の時間Ｔ1 の計時動作をリセットする第１
のタイマリセット手段と、（ヌ）セグメント一致判別手
段がセグメントの一致を検出しなかったとき、フレーム
を受信したそのセグメントについては第１の時間Ｔ1 の
計時を開始し、Ｔ1 時間の計時を行っていたセグメント
に対してはこのＴ1 タイマの計時動作を停止させて第２
の時間Ｔ2 の計時を開始する第２のタイマ手段と、
（ル）第１のタイマ手段が計時動作を終了させたホスト
をこれに対応する全セグメントと共に位置情報管理テー
ブルから削除するホスト削除手段と、（ヲ）第２のタイ
マ手段が計時動作を終了させたセグメントを位置情報管
理テーブルから削除するセグメント削除手段と、（ワ）
受信フレームの宛先アドレスで識別されるホストの位置
情報および受信したセグメントに基づいてこの受信フレ
ームを廃棄するか転送するかを判別する転送有無判別手
段と、（カ）この転送有無判別手段が受信フレームを転
送すべきと判別したとき位置情報管理テーブルで該当す
るホストに対応するものとして登録されているセグメン
トを選択してこの登録が行われている間、受信フレーム
をこれらのセグメントに転送する受信フレーム転送手段
とをブリッジ装置に具備させる。
【００１４】すなわち請求項３記載の発明では、フレー
ムを送信したホストと送信に使用されたセグメントとを
対応付けて位置情報管理テーブルに送り登録できるよう
にしている。また、ホスト判別手段によってフレームを
送信したホストを判別できるようにし、判別されたホス
トが位置情報管理テーブルに対して未登録であった場合
にはそのホストをフレームを受信したセグメントに対応
付けて登録する。これと共に、そのホストのそのセグメ
ントについて第１の時間Ｔ1 の計時動作を開始する。一
方、判別されたホストが位置情報管理テーブルに登録さ
れている場合には、そのセグメントが今回の受信フレー
ムのセグメントと同一であるかどうかを判別し、異なる
場合には新たなセグメントすなわちホストの移動先のセ
グメントについて第１の時間Ｔ1 の計時動作を開始させ
ると共に第１の時間Ｔ1 の計時動作中のセグメントにつ
いては代って第２の時間Ｔ2 の計時を開始させる。ま
た、第１の時間Ｔ1 の計時が終了したホストについては
位置情報管理テーブルから削除する。第２の時間Ｔ2 を
経過した場合にはこのセグメントを該当するホストとの
関係で位置情報管理テーブルから削除する。
【００１５】このようなブリッジ装置で、受信フレーム
を転送する必要がある場合には位置情報管理テーブルで
該当するホストに対応するものとして登録されているセ
グメントを選択してこれらのセグメントが登録されてい
る間、これらに転送することにして、移動性のあるホス
トがセグメント間の中間に位置しても通信を安定して行
うことができるようにしている。また、時間Ｔ2 が経過
して位置情報管理テーブルからそのセグメントが削除さ
れると、その時点からそのセグメントについて受信フレ
ームの転送が行われなくなるので、無駄トラフィックの
削減を適応的に制御することができる。
【００１６】請求項４記載の発明では、請求項２または
請求項３記載のブリッジ装置で第１のタイマは、ホスト
が通信の中断を起こす場合の想定される最大値と等しい
かこれよりも長い時間を計時するタイマであり、第２の
タイマは、ホストがセグメント間を移動するときのセグ
メントの不安定を補償するためのタイマであることを特
徴としている。
【００１７】請求項５記載の発明では、請求項２記載の
ブリッジ装置で第１のタイマ手段が計時動作を終了させ
たときそのホストに対応する全セグメントを位置情報管
理テーブルから削除するホスト対応セグメント削除手段
を具備させることを特徴としている。
【００１８】
【発明の実施の形態】
【００１９】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【００２０】図１は本発明の一実施例におけるブリッジ
装置の構成を表わしたものである。このブリッジ装置１
０は、受信メモリ１１を備えている。受信メモリ１１
は、図示しない第１〜第Ｎのセグメントからそれぞれフ
レームを受信する第１〜第Ｎの入力端子１２1 〜１２N
を備えており、受信したフレームがどのセグメントで受
信されたかを記憶するようになっている。位置情報管理
回路１３は、受信メモリ１１から受信したフレームとセ
グメントに関する情報を受け取り、位置情報管理テーブ
ル１４を検索し、またこの更新を行う。転送セグメント
選択回路１５は、第１〜第Ｎの出力端子１６1 〜１６N
を接続しており、これらにそれぞれ対応したセグメント
へフレームを転送するようになっている。このようなブ
リッジ装置１０は、例えば図示しないＣＰＵ（中央処理
装置）とプログラムを格納した記憶媒体、ＲＡＭ（ラン
ダム・アクセス・メモリ）等の作業用のメモリおよびセ
グメントとの入出力回路やクロックを計数して時間の測
定を行う幾つかのタイマによって構成することができ
る。
【００２１】図２は、このブリッジ装置がホストＡから
送信されたフレームをセグメントＡから受信した場合の
位置情報管理回路の動作を表わしたものである。ブリッ
ジ装置１０がフレームを受信すると、そのフレームに含
まれる送信アドレスを基にしてフレームを送信したホス
トの検出が行われる（ステップＳ１０１）。ここでは、
ホストＡが検出されることになる。位置情報管理回路１
３は、そのホストＡが位置情報管理テーブル１４に登録
済みであるかどうかを判別する（ステップＳ１０２）。
もし、ホストＡが未登録であれば（Ｎ）、このホストＡ
はフレームを受信したセグメント（ここではセグメント
Ａ）に存在すると判別し、位置情報管理テーブル１４に
ホストＡを登録する（ステップＳ１０３）。そして、セ
グメントＡにホストＡが存在するというエントリに対し
てＴ1 タイマの経時動作を起動させる（ステップＳ１０
４）。
【００２２】これに対して、位置情報管理テーブル１４
の検索の結果、ホストＡがすでに登録されている場合に
は（ステップＳ１０２；Ｙ）、フレームを受信したセグ
メントＡとＴ1 タイマの動作しているセグメントが等し
いかどうかの判別が行われる（ステップＳ１０５）。等
しい場合（Ｙ）、すなわち、セグメントＡにホストＡが
存在するというエントリに対してＴ1 タイマが起動され
ている場合には、Ｔ1タイマをリセットする（ステップ
Ｓ１０６）。ここでＴ1 タイマは、各ホストに関して想
定される通信の中断の最大値に所定の余裕時間αを加算
した時間を計時するタイマである。
【００２３】また、位置情報管理テーブル１４に、ホス
トＡがセグメントＡ以外のセグメントとして例えばセグ
メントＢに存在することを示すエントリがすでに登録さ
れており、セグメントＢにホストＡが存在するというエ
ントリに対してＴ1 タイマが起動されている場合には、
セグメントＢにホストＡが存在するというエントリに対
して、Ｔ1 タイマを止めて、新たにＴ2 タイマを起動す
る。ここでＴ2 タイマは、セグメントが無線で構成され
ている場合で、移動際の双方向のセグメントからフレー
ムを受信するときに、安定した通信を確保するために使
用されるもので、セグメントの不安定性を補償するため
のタイマ回路である。本実施例では、Ｔ 1 タイマが例え
ば１０分〜２０分の間に設定され、Ｔ2 タイマは例えば
数分に設定されることになる。
【００２４】タイマが起動されたら、更に、ホストＡが
セグメントＡに存在するというエントリを登録し、この
エントリに対してＴ1 タイマをスタートさせる。このと
き、セグメントＡにホストＡが存在するというエントリ
に対してＴ2 タイマが起動されている場合には、このＴ
2 タイマを止めることになる（ステップＳ１０７）。
【００２５】このような管理を行うことで、位置情報管
理テーブル１４においてＴ1 タイマは、あるホストが接
続される最新のセグメントに対して起動されており、Ｔ
2 タイマはホストが接続されていたことがあるセグメン
トに対して起動されることになる。位置情報管理回路１
３は、位置情報管理テーブル１４においてＴ1 タイマが
タイムアウトしてしまったホストに対するエントリは、
Ｔ2 タイマが動作しているセグメントが存在してもすべ
て削除する。したがって、この後、そのホストについて
のフレームが受信されたとき、そのホストを新たに登録
する（ステップＳ１０３）ことになる。
【００２６】図３は、位置情報管理テーブルの具体例を
表わしたものである。本実施例の位置情報管理テーブル
１４は、セグメントＡ、ＢおよびＣの３つのセグメント
を接続するためのブリッジ装置１０に対して用意されて
いる。図示された例で、ホストＡについてはセグメント
Ａのみに対してＴ1 タイマが作動している。このＴ1タ
イマが切れるまでの時間は１０分となっている。ホスト
ＢについてはセグメントＢに対してＴ1 タイマが作動し
ており、セグメントＣについてＴ2 タイマが作動してい
る。Ｔ1 タイマが切れるまでの時間は１５分で、Ｔ2 タ
イマが切れるまでの時間は１０秒である。
【００２７】このような位置情報管理テーブル１４か
ら、次の事実が判明する。まず、ホストＡからのフレー
ムは、セグメントＡに継続的に受信されている。ホスト
Ｂからのフレームは以前はセグメントＣから受信されて
いたものの、現在はセグメントＢから受信されている。
すなわち、ホストＢはセグメントＣからセグメントＢに
移動したものである。ホストＢの最新の接続セグメント
がセグメントＢであり、これより１つ過去の接続セグメ
ントがセグメントＣということになる。
【００２８】図４は、図３に示したようなテーブル内容
と対応するセグメント構成の一例を表わしたものであ
る。この図で、ブリッジ装置１０は有線回線で構成され
るセグメント２２を介して固定されたホスト２３と接続
されていると共に、無線回線で構成される２つのセグメ
ント２５、２６を介して移動可能なホスト２７と接続さ
れている。ここで、セグメント２２をセグメントＡと
し、他の２つのセグメント２５、２６をそれぞれセグメ
ントＢ、セグメントＣとする。また、ホスト２３をホス
トＡとし、ホスト２７をホストＢとする。この図でホス
トＢ（ホスト２７）が２つ示されているが、これはセグ
メントＢとセグメントＣの境界付近から矢印２９方向に
移動した状態を示したものである。図では、移動前をホ
スト２７1 として、移動後をホスト２７2 として表わし
ている。
【００２９】この図４に示したセグメント構成で、ブリ
ッジ装置１０はホストＡからのフレームを常にセグメン
トＡから受信する。これに対して、ホストＢは無線セグ
メントに接続されている。したがって、無線伝搬環境の
変動により、ホストＢのフレームはセグメントＢあるい
はセグメントＣから受信されることになる。ブリッジ装
置１０は、ホストＢからのフレームを受信した直後であ
れば、電波の可逆性によって、セグメントＢとセグメン
トＣのうちでホストＢからフレームを受信した方のセグ
メントの方が伝搬環境が優れているということがわか
る。しかしながら、一般には、ブリッジ装置１０がホス
トＢの周囲の電波の伝搬環境を把握することは不可能で
ある。
【００３０】そこで、図１に示した転送セグメント選択
回路１５は、まず受信フレームを入力して、その宛先ホ
ストを検出する。そして、位置情報管理回路１３を用い
て位置情報管理テーブル１４（図３参照）を検索し、検
出した宛先ホストに関してＴ 1 あるいはＴ2 のいずれか
のタイマが動作しているすべてのセグメントに対してフ
レームを送信する。
【００３１】図３に示した例では、セグメントＢとセグ
メントＣの双方にフレームを送信することになる。これ
により、ホスト２７1 として位置的に示したホストＢの
ように、両無線セグメントＢ、Ｃの境界にホストが存在
するような場合にも、安定した通信が可能になる。更
に、ホスト２７2 として位置的に示したホストＢのよう
に、一方のセグメントＢのみに含まれる領域にホストが
移動した場合では、ブリッジ装置１０は他方のセグメン
トＣからフレームを受信しなくなる。このとき、位置情
報管理回路１３はホスト２７2 として位置的に示した移
動後のホストＢに対するセグメントＢにＴ2 タイマを起
動させ、このＴ2 タイマが切れると他方のセグメントＣ
へのフレームの転送を停止するようにしている。
【００３２】以上説明した実施例では、無線による２つ
のセグメントの境界位置にホスト２７が存在する場合を
例に挙げたが、これよりも多い数のセグメントの中間位
置にホスト２７が配置されたような場合には、これらの
それぞれに相当するセグメントへのフレームの転送が行
われる。この後、いずれかのセグメントの中心へそのホ
ストが移動すると、対応するＴ2 タイマが切れた時点で
１つのセグメントへのフレーム転送が行われることにな
り、トラフィックの増加を抑えることができる。
【００３３】変形例
【００３４】図５は、セグメントがイーサネットのよう
なブロードキャストメディアで構成される場合のブリッ
ジ装置の構成を示したものである。図１と同一部分には
同一の符号を付しており、これらの説明は適宜省略す
る。図１のブリッジ装置１０では、転送セグメント選択
回路１５に対して受信メモリ１１から受信フレームのみ
を入力しているが、この変形例のブリッジ装置３０で
は、転送セグメント選択回路１５Ａに受信フレームのみ
ならず受信セグメントも入力されている。
【００３５】ブロードキャストメディアで構成されたセ
グメントの場合には、フレームを受信したセグメントと
そのフレームの宛先のホストが存在するセグメントとが
等しい場合、ブリッジ装置３０はフレームを転送する必
要がない。そこで、転送セグメント選択回路１５Ａに、
受信フレームのみならず受信したセグメントも入力する
ようにして、不要なフレームの転送を防止するようにし
ている。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
では、フレーム受信手段でフレームを受信し、ホスト接
続セグメント判別手段によってホストがフレームの受信
されたセグメント以外のセグメントに接続されているか
どうかを調べるようにしている。そして、そのホストが
フレームの受信されたセグメント以外のセグメントに接
続されていることが判別された場合には、そのホストが
セグメント間を移動したものと判別し、そのホストが他
のセグメントに接続されているという情報を位置情報管
理テーブルに一定期間保持した後に廃棄するようにして
いる。転送有無判別手段が受信フレームを転送すべきと
判別したとき位置情報管理テーブルで該当するホストに
対応するものとして登録されているセグメントを選択し
てこの受信フレームをホストの位置する可能性のあるこ
れらのセグメントに一時的に転送することにして、移動
性のあるホストがセグメント間の中間に位置しても通信
を安定して行うことができるようにしている。また、そ
のホストが他のセグメントに接続されているという情報
を一定期間保持することにしたので、その期間が経過し
た後には受信フレームを複数のセグメントに転送する必
要がなくなり、無駄トラフィックの削減を適応的に制御
することができる。
【００３７】また、請求項２あるいは請求項３記載の発
明では、位置情報管理テーブルにホストとセグメントと
の時間的な関係を登録し、この登録されたセグメントに
対して受信フレームを並列的に送信することでホストが
セグメント間の中間に位置しても通信を安定して行うこ
とができるようにすると共に、過去のセグメントに対し
ては所定の条件で位置情報管理テーブルから削除するこ
とにして、この削除が行われた時点からそのセグメント
に対する受信フレームの転送を行わないことにして、無
駄トラフィックの削減を適応的に制御することができる
ようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例におけるブリッジ装置の構成
を表わしたブロック図である。
【図２】本実施例のブリッジ装置がホストＡから送信さ
れたフレームをセグメントＡから受信した場合の位置情
報管理回路の動作を表わした流れ図である。
【図３】本実施例の位置情報管理テーブルの一例につい
てその要部を表わした説明図である。
【図４】図３に示したようなテーブル内容と対応するセ
グメント構成の一例を表わしたネットワーク構成図であ
る。
【図５】変形例でセグメントがイーサネットのようなブ
ロードキャストメディアで構成される場合のブリッジ装
置の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
１０、３０ ブリッジ装置 １１ 受信メモリ １３ 位置情報管理回路 １４ 位置情報管理テーブル １５、１５Ａ 転送セグメント選択回路 ２３ ホスト（ホストＡ） ２５ セグメント（セグメントＢ） ２６ セグメント（セグメントＣ） ２７ ホスト（ホストＢ）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04L 12/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ネットワーク上のいずれかのセグメント
    に接続されたホストから発信されたフレームを受信する
    フレーム受信手段と、 このフレーム受信手段がフレームを受信するたびに、送
    られてきたセグメントをフレームを送信したホストと対
    応付けて登録する位置情報管理テーブルと、 前記フレーム受信手段によって受信されたフレームに含
    まれる送信元アドレスを用いてその送信元アドレスを有
    するホストがフレームの受信されたセグメント以外のセ
    グメントに接続されているかどうかを調べるホスト接続
    セグメント判別手段と、 このホスト接続セグメント判別手段によってそのホスト
    がフレームの受信されたセグメント以外のセグメントに
    接続されていることが判別されればそのホストがセグメ
    ント間を移動したと判別するホスト移動判別手段と、 このホスト移動判別手段によってホストがセグメント間
    を移動したと判別されたときにはフレームを受信したセ
    グメント以外のセグメントに接続されているという情報
    を前記位置情報管理テーブルに一定期間保持した後に廃
    棄すると共に、そのホストがフレームを現在受信したセ
    グメントに接続されていると認識し、前記位置情報管理
    テーブルにそのセグメントを登録するホスト移動後位置
    認識手段と、 前記受信フレームの宛先アドレスで識別されるホストの
    位置情報に基づいてこの受信フレームを廃棄するか転送
    するかを判別する転送有無判別手段と、 この転送有無判別手段が受信フレームを転送すべきと判
    別したとき前記位置情報管理テーブルで該当するホスト
    に対応するものとして登録されているセグメントをこれ
    らのセグメントが登録されている間だけこれらのセグメ
    ントに転送する受信フレーム転送手段とを具備すること
    を特徴とするブリッジ装置。
  2. 【請求項２】 接続された複数のセグメントのいずれか
    から送られてくるフレームを受信するフレーム受信手段
    と、 このフレーム受信手段がフレームを受信するたびに、送
    られてきたセグメントをフレームを送信したホストと対
    応付けて登録する位置情報管理テーブルと、 前記フレーム受信手段によって受信したフレームに含ま
    れる送信アドレスを基にしてフレームを送信したホスト
    を判別するホスト判別手段と、 このホスト判別手段がそのフレームのホストを判別した
    とき前記位置情報管理テーブルにそのホストがいずれか
    のセグメントと対応して登録されているかどうかを判別
    するホスト登録判別手段と、 このホスト登録判別手段がそのホストについていずれの
    セグメントについても未登録であると判別したときには
    フレームを受信したセグメントに対応付けてそのホスト
    を登録するホスト登録手段と、 このホスト登録手段がホストを登録したときフレームを
    受信したそのセグメントに対応付けて第１の時間Ｔ1 の
    計時を開始する第１のタイマ手段と、 前記ホスト登録判別手段がそのホストについていずれか
    のセグメントについて既登録であると判別したときには
    フレームを受信したそのセグメントと第１のタイマ手段
    の計時動作を行っているセグメントが一致するかどうか
    を判別するセグメント一致判別手段と、 このセグメント一致判別手段がセグメントの一致を検出
    したときそのセグメントについての第１の時間Ｔ1 の計
    時動作をリセットする第１のタイマリセット手段と、 前記セグメント一致判別手段がセグメントの一致を検出
    しなかったとき、フレームを受信したそのセグメントに
    ついては前記第１の時間Ｔ1 の計時を開始し、Ｔ1 時間
    の計時を行っていたセグメントに対してはこのＴ1 タイ
    マの計時動作を停止させて第２の時間Ｔ2 の計時を開始
    する第２のタイマ手段と、 この第２のタイマ手段が計時動作を終了させたセグメン
    トを位置情報管理テーブルから削除するセグメント削除
    手段と、 受信したフレームの宛先アドレスで識別されるホストの
    位置情報に基づいてこの受信フレームを廃棄するか転送
    するかを判別する転送有無判別手段と、 この転送有無判別手段が受信フレームを転送すべきと判
    別したとき前記位置情報管理テーブルで該当するホスト
    に対応するものとして登録されているセグメントを選択
    してこの登録が行われている間、受信フレームをこれら
    のセグメントに転送する受信フレーム転送手段とを具備
    することを特徴とするブリッジ装置。
  3. 【請求項３】 接続された複数のセグメントのいずれか
    から送られてくるフレームを受信するフレーム受信手段
    と、 このフレーム受信手段がフレームを受信するたびに、送
    られてきたセグメントと対応付けてその受信フレームを
    記憶する受信メモリと、 前記フレーム受信手段の受信した各フレームについてこ
    れらの送られてきたセグメントをフレームを送信したホ
    ストと対応付けて登録する位置情報管理テーブルと、 前記受信メモリに受信されたフレームに含まれる送信ア
    ドレスを基にしてフレームを送信したホストを判別する
    ホスト判別手段と、 このホスト判別手段がそのフレームのホストを判別した
    とき前記位置情報管理テーブルにそのホストがいずれか
    のセグメントと対応して登録されているかどうかを判別
    するホスト登録判別手段と、 このホスト登録判別手段がそのホストについていずれの
    セグメントについても未登録であると判別したときには
    フレームを受信したセグメントに対応付けてそのホスト
    を登録するホスト登録手段と、 このホスト登録手段がホストを登録したときフレームを
    受信したそのセグメントに対応付けて第１の時間Ｔ1 の
    計時を開始する第１のタイマ手段と、 前記ホスト登録判別手段がそのホストについていずれか
    のセグメントについて既登録であると判別したときには
    フレームを受信したそのセグメントと第１のタイマ手段
    の計時動作を行っているセグメントが一致するかどうか
    を判別するセグメント一致判別手段と、 このセグメント一致判別手段がセグメントの一致を検出
    したときそのセグメントについての第１の時間Ｔ1 の計
    時動作をリセットする第１のタイマリセット手段と、 前記セグメント一致判別手段がセグメントの一致を検出
    しなかったとき、フレームを受信したそのセグメントに
    ついては前記第１の時間Ｔ1 の計時を開始し、Ｔ1 時間
    の計時を行っていたセグメントに対してはこのＴ1 タイ
    マの計時動作を停止させて第２の時間Ｔ2 の計時を開始
    する第２のタイマ手段と、 前記第１のタイマ手段が計時動作を終了させたホストを
    これに対応する全セグメントと共に前記位置情報管理テ
    ーブルから削除するホスト削除手段と、 前記第２のタイマ手段が計時動作を終了させたセグメン
    トを前記位置情報管理テーブルから削除するセグメント
    削除手段と、 前記受信フレームの宛先アドレスで識別されるホストの
    位置情報および受信したセグメントに基づいてこの受信
    フレームを廃棄するか転送するかを判別する転送有無判
    別手段と、 この転送有無判別手段が受信フレームを転送すべきと判
    別したとき前記位置情報管理テーブルで該当するホスト
    に対応するものとして登録されているセグメントを選択
    してこの登録が行われている間、受信フレームをこれら
    のセグメントに転送する受信フレーム転送手段とを具備
    することを特徴とするブリッジ装置。
  4. 【請求項４】 前記第１のタイマは、ホストが通信の中
    断を起こす場合の想定される最大値と等しいかこれより
    も長い時間を計時するタイマであり、前記第２のタイマ
    は、ホストがセグメント間を移動するときのセグメント
    の不安定を補償するためのタイマであることを特徴とす
    る請求項２または請求項３記載のブリッジ装置。
  5. 【請求項５】 前記第１のタイマ手段が計時動作を終
    了させたときそのホストに対応する全セグメントを前記
    位置情報管理テーブルから削除するホスト対応セグメン
    ト削除手段を具備することを特徴とする請求項２記載の
    ブリッジ装置。
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