JP2827631B2 - 赤外線検出器 - Google Patents

赤外線検出器

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JP2827631B2
JP2827631B2 JP3307736A JP30773691A JP2827631B2 JP 2827631 B2 JP2827631 B2 JP 2827631B2 JP 3307736 A JP3307736 A JP 3307736A JP 30773691 A JP30773691 A JP 30773691A JP 2827631 B2 JP2827631 B2 JP 2827631B2
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dewar
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infrared
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inner cylinder
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直子 岩崎
克弘 大野
雅敏 安永
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は物体から放射される赤
外線を画像情報として検出する赤外線検出器に係り、特
にその赤外線検出素子の搭載構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線検出部としてカドミウム水銀テル
ライド(CdHgTe)(以下CMTと略記する)を、また電
荷転送部としてシリコン固体回路をもつ複合化した赤外
線検出素子は、その動作時における温度外乱を除去する
ため極低温(77Kの液体窒素温度)に冷却して使用され
る。そのため、赤外線を透過する窓を備え、検出素子を
極低温下に冷却することが可能な特別の構造のデュワと
呼ばれる容器の内部に検出素子本体を搭載して駆動され
る。
【0003】図2は例えば特開平2−214158号公報に開
示されたこの種従来の赤外線検出器の構造を示す断面図
である。図において、1は内部を真空2に保持したデュ
ワで、入射赤外線3を透過させる透過窓1aを気密に接合
した外筒1bと、この外筒1bと一体化され後述する冷却器
挿入空間11を形成する内筒1cとから構成されている。4
は取付部としての内筒先端部1dに取付けられた検出素子
搭載用のパッケージで、内筒先端部1dのデュワ内面に固
着して取付けられた底板4aとこの底板4aの周辺に取付け
られ検出素子からの電気信号を外部に取り出すターミナ
ルを設けたフレーム4bとからなっている。
【0004】5はCMT基板にフォトダイオードアレイ
が形成された赤外線検出部、6はシリコン(Si)基板にC
SD、MOS、CCD等の回路が形成された電荷転送部
で、それぞれの表面にインジウム(In)ベースの低融点ソ
ルダバンプアレイが形成されフリップチップボンディン
グにより互いに一体に接続されている。そして、電荷転
送部6が底板4aにダイボンドされている。8は赤外線検
出部5等を覆うようにフレーム4bに取付けられたコール
ドシールドで、入射赤外線の迷光遮蔽壁を形成する。9
は内部配線で、フレーム4bのターミナルから内筒1cの側
壁に沿って配設され、更にガラスハーメチックで封止さ
外筒1bを貫通する外部端子10を経てデュワ1外部に導
出される。11は内筒1cによって形成された冷却器挿入空
間である。
【0005】次に動作について説明する。先ず、冷却条
件を確保するため、冷却器挿入空間11にジュール・トム
ソン型、クローズドサイクル型等の冷却器を挿入し、内
筒先端部1dを通して赤外線検出部5を80Kレベルの極低
温に冷却する。この状態で透過窓1aを通してデュワ1内
に入射した赤外線は、赤外線検出部5の裏面側表面に結
像し、ここで赤外線の強弱に応じたキャリア電荷が発生
し、この電荷が電荷転送部6で読み出され、更に、パッ
ケージ配線、内部配線9、外部端子10を経て図示しない
外部信号処理回路で処理され画像情報として表示され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように赤外線検
出器を構成する各部材は、室温から極低温までの広い温
度範囲で使用されることから各部材の材料としてはこれ
ら温度条件での特性、耐力や熱膨張のマッチング等を考
慮して選定する必要がある。即ち、デュワ1の内筒1cに
は極低温で熱伝導が小さいホウケイ酸ガラスや金属チタ
ン等のガラス、セラミックまたは金属材が、内筒先端部
1dにはパッケージ4との熱伝達をよくするため29%ニッ
ケル(Ni)−17%コバルト(Co)−54%鉄(Fe)合金(米国ウ
ェスティングハウス社商標コバールとしてよく知られて
おり以下コバールと称す)が、底板4aには窒化アルミニ
ウム(AlN) または炭化珪素(SiC) が、フレーム4bにはア
ルミナ(Al2O3) またはムライト、コールドシールド8
にはコバールがそれぞれ選定されていた。
【0007】しかるに、赤外線検出素子はハイブリッド
型の構造をしており、CMTで作られた赤外線検出部5
とSiで作られた電荷転送部6とがIn合金で作られた
バンプアレイ7によって一体に接合されたもので、これ
らの熱膨張係数の差および周囲の支持部材の物性等が複
雑に各部の温度分布や応力分布に関係しているものと考
えられ、従来の検出素子では、77Kまで冷却された場
合、バンプやその周辺部に大きい熱応力が発生し、温度
昇降の繰り返しによって剥がれやCMT検出素子本体の
破損を引き起こすという問題点があった。
【0008】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、冷却に伴うバンプ周辺部の熱応
力を低減して長期間の繰り返し動作に耐え得る赤外線検
出器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る赤外線検
出器はパッケージの底板をコバールで構成し、更にデュ
ワの内筒先端部をインバー(INVAR) 合金で構成したもの
である。
【0010】
【作用】この発明においては、従来窒化アルミニウムか
炭化珪素で構成していたパッケージの底板をコバールで
構成し、従来コバールで構成していた内筒先端部をイン
バー合金で構成することにより、バンプ周辺部に発生す
る熱応力が大幅に低減し、バンプ剥がれや素子破損が防
止され同検出器の長寿命化が達成される。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例による赤外線検出
器の特にその要部を示す断面図である。図における各符
号はそれぞれ従来の場合と同一の部分を示す。但し、こ
の実施例では、パッケージ4の底板4aには、従来の窒化
アルミニウムまたは炭化珪素に替ってコバールが使用さ
れている。そしてデュワ1の内筒先端部1dには、従来の
コバールに替ってインバー合金が使用されている。ま
た、パッケージ4のフレーム4bには、従来のアルミナま
たはムライトに替って窒化アルミニウムが使用されてい
る。
【0012】上記した材料の組み合わせはコンピュータ
を用いたシミュレーション結果から得たものである。即
ち、デュワ1の内筒1c、その内筒先端部1d、パッケージ
4の底板4a、そのフレーム4b、電荷転送部6、バンプア
レイ7、赤外線検出部5およびコールドシールド8から
成る複合構造体が室温(300K)から極低温(77K)まで
冷却されたときに発生する冷却収縮応力を、各構成材料
の種別をパラメータに有限要素法によるコンピュータ数
値解により求め、特に赤外線検出部5と電荷転送部6と
を接合しているバンプ周辺部における応力の評価に着目
して得たものである。
【0013】表1に従来と比較した場合の各部の発生応
力の解析結果を示す。あわせて、解析時に適用した各材
料の特性値を表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】表1から明らかなように、従来の赤外線検
出器の場合には、素子接合部周辺に大きな引張り応力が
発生しているのに対し、この発明の実施例による赤外線
検出器の場合には、各応力値が大幅に低減している。複
雑な複合構造体であるため、各構成部材の特性がどのよ
うに寄与しているかの正確な把握は困難であるが、底板
4aの材料選定が最も大きく影響しており、次いで内筒先
端部1dのそれが寄与しているものと考えられる。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上のように、赤外線検出素
子を取付けているパッケージをコバールで構成し、デュ
ワの取付部である内筒先端部をインバー合金で構成する
ことにより、極低温に冷却した場合の素子接合部周辺に
発生する熱応力が大幅に低減し、繰り返し冷却によるバ
ンプ剥がれや素子破損が抑制され素子の長寿命化が実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による赤外線検出器の要部
を示す断面図である。
【図2】従来の赤外線検出器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 デュワ 1c 内筒 1d 内筒先端部 4 パッケージ 4a パッケージの底板 5 赤外線検出部 6 電荷転送部 7 バンプアレイ 11 冷却器挿入空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−211772(JP,A) 特開 平2−277273(JP,A) 特開 昭62−226110(JP,A) 特開 平4−115577(JP,A) 特開 平4−171771(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/02 H01L 31/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を透過可能なデュワ、このデュワ
    の内部に収容され、インジウムからなるバンプを介して
    互いに一体に接続されたカドミウム水銀テルライドから
    なる赤外線検出部とシリコンからなる電荷転送部とから
    なる赤外線検出素子、上記電荷転送部を固着して取付け
    るパッケージ、および上記デュワの外壁の一部を構成
    し、その内面には上記パッケージを固着して取付けその
    外面には上記赤外線検出素子を上記デュワの外部から冷
    却する冷却器を取付ける取付部を備えた赤外線検出器に
    おいて、 上記パッケージを(29%ニッケル−17%コバルト−54%
    鉄)合金で構成するとともに、上記デュワの取付部を
    (36%ニッケル−64%鉄)インバー合金で構成したこと
    を特徴とする赤外線検出器。
JP3307736A 1991-11-22 1991-11-22 赤外線検出器 Expired - Lifetime JP2827631B2 (ja)

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JP5917883B2 (ja) * 2011-11-02 2016-05-18 浜松ホトニクス株式会社 固体撮像装置
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