JP2827279B2 - 濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽 - Google Patents
濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽Info
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Description
(イ)産業上の利用分野 本発明は、濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴
槽に関するものである。 (ロ)従来の技術 従来、気泡発生浴槽は、特開昭59−135058号公報に開
示されているように、浴槽本体と、同浴槽本体の外部に
設置した循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同
浴湯循環流路の中途に空気取入部を設けて、循環ポンプ
の作動により浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を噴出する
ようにしたものが一般的である。 そして、上記した気泡発生浴槽において、浴湯循環流
路の途中に、循環浴湯の一部を濾過するための濾過機を
介設したバイパス流路を別個に形成し、同バイパス流路
に三方弁を濾過機よりも上流側に位置させて介設し、同
三方弁の一端に排水流路を連通させたものがある。 かかる気泡発生浴槽では、浴槽本体内に気泡混じりの
浴湯を噴出させるブロー運転中に、三方弁を切替えて、
浴湯循環流路の上流側と連通しているバイパス流路を排
水流路と連通させ、循環浴湯の一部をバイパス流路中に
下流側より濾過機中を通して上流側へ向けて逆流させる
ことにより、濾過機を洗浄すると共に、洗浄排水を排水
流路より排出することができるようにしている。 (ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、上記した気泡発生浴槽の場合、ブロー運転
中に濾過機の洗浄を行なうと、浴湯循環流路内の循環浴
湯の半分近くがバイパス流路内を逆流して濾過機洗浄に
費やされて、排水流路より排出されるために、浴湯循環
流路より浴槽本体内に噴出される浴湯の量が半減し、本
来のブロー運転がなされず、入浴者にとって好みの噴流
強さでの指圧的効果が得られないという問題があった。 (ニ)課題を解決するための手段 そこで、本発明では、浴槽本体と循環ポンプとの間に
浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を
設けて、上記浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出する
ブロー運転を可能とし、かつ浴湯循環流路の途中に、濾
過機を介設したバイパス流路を別個に形成し、ブロー運
転中に循環浴湯の一部をバイパス流路中に逆流させて、
濾過機の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に行な
う濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽におい
て、循環ポンプの回転数を制御部により制御可能とした
ことを特徴とする濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発
生浴槽を提供せんとするものである。 (ホ)作用・効果 本発明では、浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を噴出す
るブロー運転中に、循環浴湯の一部をバイパス流路中に
逆流させることにより、濾過機を自動的に洗浄できるよ
うにしている。 この際、制御部により、循環ポンプの回転数制御を行
なうことにより、濾過機洗浄運転中も入浴者の好みの噴
流強さを確保することができるために、入浴者に濾過機
の洗浄運転中であることを気づかせることなく、好みの
噴流強さで指圧的効果を与えることができる。 (ヘ)実施例 本発明に係る気泡発生浴槽を、添付図面を参照しなが
ら以下の項目に従って具体的に説明する。
槽に関するものである。 (ロ)従来の技術 従来、気泡発生浴槽は、特開昭59−135058号公報に開
示されているように、浴槽本体と、同浴槽本体の外部に
設置した循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同
浴湯循環流路の中途に空気取入部を設けて、循環ポンプ
の作動により浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を噴出する
ようにしたものが一般的である。 そして、上記した気泡発生浴槽において、浴湯循環流
路の途中に、循環浴湯の一部を濾過するための濾過機を
介設したバイパス流路を別個に形成し、同バイパス流路
に三方弁を濾過機よりも上流側に位置させて介設し、同
三方弁の一端に排水流路を連通させたものがある。 かかる気泡発生浴槽では、浴槽本体内に気泡混じりの
浴湯を噴出させるブロー運転中に、三方弁を切替えて、
浴湯循環流路の上流側と連通しているバイパス流路を排
水流路と連通させ、循環浴湯の一部をバイパス流路中に
下流側より濾過機中を通して上流側へ向けて逆流させる
ことにより、濾過機を洗浄すると共に、洗浄排水を排水
流路より排出することができるようにしている。 (ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、上記した気泡発生浴槽の場合、ブロー運転
中に濾過機の洗浄を行なうと、浴湯循環流路内の循環浴
湯の半分近くがバイパス流路内を逆流して濾過機洗浄に
費やされて、排水流路より排出されるために、浴湯循環
流路より浴槽本体内に噴出される浴湯の量が半減し、本
来のブロー運転がなされず、入浴者にとって好みの噴流
強さでの指圧的効果が得られないという問題があった。 (ニ)課題を解決するための手段 そこで、本発明では、浴槽本体と循環ポンプとの間に
浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を
設けて、上記浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出する
ブロー運転を可能とし、かつ浴湯循環流路の途中に、濾
過機を介設したバイパス流路を別個に形成し、ブロー運
転中に循環浴湯の一部をバイパス流路中に逆流させて、
濾過機の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に行な
う濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽におい
て、循環ポンプの回転数を制御部により制御可能とした
ことを特徴とする濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発
生浴槽を提供せんとするものである。 (ホ)作用・効果 本発明では、浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を噴出す
るブロー運転中に、循環浴湯の一部をバイパス流路中に
逆流させることにより、濾過機を自動的に洗浄できるよ
うにしている。 この際、制御部により、循環ポンプの回転数制御を行
なうことにより、濾過機洗浄運転中も入浴者の好みの噴
流強さを確保することができるために、入浴者に濾過機
の洗浄運転中であることを気づかせることなく、好みの
噴流強さで指圧的効果を与えることができる。 (ヘ)実施例 本発明に係る気泡発生浴槽を、添付図面を参照しなが
ら以下の項目に従って具体的に説明する。
【I】気泡発生浴槽の全体の説明
【II】各部の構成の説明 〔II−1〕噴出ノズルの構成の説明 〔II−2〕空気取入部の構成の説明 〔II−3〕循環ポンプの説明 〔II−4〕濾過機の説明 〔II−5〕制御部の説明 〔II−6〕操作パネル部の説明 〔II−7〕リモートコントローラの説明
【III】噴流形態の説明 〔III−1〕マイルドブロー 〔III−2〕指圧ブロー 〔III−3〕パルスブロー 〔III−4〕ウェーブブロー 〔III−5〕サイクルブロー 〔III−6〕プログラムブロー
【IV】気泡発生浴槽の運転の説明 〔IV−1〕フローチャートに基く運転手順の説明 〔IV−2〕ブロー運転開始条件の説明 〔IV−3〕噴流形態の状態遷移の説明 〔IV−4〕浴湯噴出位置の状態遷移の説明 〔IV−5〕ブロー運転における強弱レベルの状態遷移の
説明 〔IV−6〕主要運転動作仕様の優先順位の説明 〔IV−7〕噴出量調節用弁体の開閉作動と循環ポンプの
回転数変更との制御タイミング
説明 〔IV−6〕主要運転動作仕様の優先順位の説明 〔IV−7〕噴出量調節用弁体の開閉作動と循環ポンプの
回転数変更との制御タイミング
【I】気泡発生浴槽の全体の説明 まず、本発明に係る気泡発生浴槽の全体の構成につい
て説明する。 第1図及び第2図に示す(A)は、本発明に係る気泡
発生浴槽であり、同気泡発生浴槽(A)は、上面開口の
箱型に形成した浴槽本体(1)の前後壁及び左右側壁
に、それぞれ噴出量自動可変の足側・背側・腹側噴出ノ
ズル(2)(2)(3)(3)(4)(4)を合計六個
設けている。 そして、同浴槽本体(1)は、周縁に一定幅の鍔状の
縁部(1a)を形成し、同縁部(1a)に空気取入部(5)
を設け、左右側壁の略中央部に、横断面略V字状の縦長
凹部(1b)(1b)を形成し、同凹部(1b)(1b)の後壁
(背側)に面する側の傾斜面(1′b)(1′b)に、
上記腹側噴出ノズル(4)(4)を後壁の中央部に向け
て取付けている。 しかも、腹側噴出ノズル(4)は、他の足側・背側噴
出ノズル(2)(3)よりも高位置に設けて、腹側及び
胸側、その他の人体の各所へ浴湯を確実に当てることが
できるようにしている。 また、かかる気泡発生浴槽(A)の外部にはポンプ保
護ケース(9)を配設しており、同ケース(9)内に
は、浴湯を循環させる循環ポンプ(P)と、同ポンプ
(P)により循環される浴湯を濾過する濾過機(43)
と、同ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター
(M)と、同モーター(M)や後述するノズル用弁体開
閉作動用モーター(M1)、気泡量調節用弁体開閉作動用
モーター(M2)及び電動三方弁(45)の駆動を制御する
制御部(C)とを設けている。 また、上記循環ポンプ(P)と気泡発生浴槽(A)と
の間には、浴湯循環流路(D)を介在させている。 すなわち、浴湯循環流路(D)は、気泡発生浴槽
(A)から循環ポンプ(P)へ浴湯を送るための浴湯吸
込パイプ(10)と、同循環ポンプ(P)から、同浴槽
(A)へ浴湯を送るための浴湯強送パイプ(11)とより
構成している。 そして、同浴湯吸込パイプ(10)は、浴槽本体(1)
の下部に開口した吸入口(1m)に一端を連通連結し、循
環ポンプ(P)の吸水口に他端を連通して同循環ポンプ
(P)に浴湯を吸込むようにする一方、浴湯強送パイプ
(11)は、循環ポンプ(P)の吐水口に一端を連通し、
前記噴出ノズル(2)(3)(4)にそれぞれ他端を連
通連結している。 また、上記した吸入口(1m)は、足側・背側噴出ノズ
ル(2)(3)よりも低位置に設けている。 また、循環ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モ
ーター(M)と制御部(C)との間には、第3図に示す
ように、インバータ(E)を介設し、同インバータ
(E)の出力周波数を変化させて循環ポンプ(P)の回
転数を制御することにより、循環ポンプ(P)の回転数
の変更を円滑かつ確実に行なえるようにしている。 また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第3図に
示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の圧力
を検出する圧力検出センサ(48)を取付け、同センサ
(48)からの検出結果を、制御部(C)に送り、同制御
部(C)により各噴出ノズル(2)(3)(4)から噴
出される浴湯の噴出圧を、ポンプ駆動用モーター(M)
の回転数及び各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉量
を変えることによって制御するようにしている。 また、圧力検出センサ(48)は、浴槽本体(1)内の
お湯張り量を検出するための水位検出センサとしても利
用している。 そして、かかる水位検出センサを用いることによっ
て、浴湯が一定の水位に満たない場合には、制御部
(C)による後述のブロー運転、凍結防止運転、濾過機
洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転が開始されないように
構成している。 また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第3図に
示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の温度
を検出する浴湯温度検出センサ(T)を取付け、同セン
サ(T)からの検出結果を制御部(C)に送り、同制御
部(C)によりポンプ駆動用モーター(M)及び各噴出
ノズル(2)(3)(4)を制御するようにしている。 そして、かかる浴湯温度検出センサ(T)を用いるこ
とによって、後述する浴湯の温度条件に応じて、制御部
(C)による後述のブロー運転、凍結防止運転、濾過機
洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転の各運転・停止を行な
うようにしている。 このように、制御部(C)による後述のブロー運転、
凍結防止運転、濾過機洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転
は、浴湯が一定の水位と一定の水温に満たない場合には
運転が開始されないようにしている。 また、前記した空気取入部(5)と各噴出ノズル
(2)(3)(4)との間には、第1図及び第4図に示
すように、吸気パイプ(12)を介設しており、同吸気パ
イプ(12)は、中途部より各噴出ノズル(2)(3)
(4)に向けて分岐パイプ(12a)(12b)(12c)を形
成し、各分岐パイプ(12a)(12b)(12c)の先端をそ
れぞれ各噴出ノズル(2)(3)(4)に連通連結して
いる。 そして、各噴出ノズル(2)(3)(4)の浴湯噴出
時に生じる負圧を利用して、空気取入部(5)より取入
れた空気を、上記吸気パイプ(12)の各分岐パイプ(12
a)(12b)(12c)中を通して各噴出ノズル(2)
(3)(4)内へ吸入させ、各噴出ノズル(2)(3)
(4)より浴槽本体(1)へ気泡混じりの浴湯を噴出可
能としている。 また、浴槽本体(1)の近傍には、第1図及び第3図
に示すように、操作パネル部(6)を配設しており、同
操作パネル部(6)により気泡発生浴槽(A)の運転操
作を行なうことができるようにしている。かかる操作パ
ネル部(6)については後述する。 (30b)は、操作パネル部(6)に設けた赤外線受信
部であり、後述するリモートコントローラ(30)から発
信される赤外線を受信するものである。(30c)は同操
作パネル部(6)に設けた受信表示ランプである。ま
た、第1図中、(7)は電源に接続したコンセントであ
る。 上記のような構成において、本発明の要旨は、足側・
背側・腹側噴出ノズル(2)(3)(4)より気泡混じ
りの浴湯を噴出させるブロー運転中に、循還浴湯の一部
を後述するバイパス流路中に逆流させて、濾過機(43)
の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に行なえるよ
うにすると共に、制御部(C)により循環ポンプ(P)
の回転数制御を行なって、濾過機洗浄運転中も入浴者の
好みの噴流強さを確保し、入浴者に濾過機(43)の洗浄
運転中であることを気づかせることなく、好みの噴流強
さで指圧的効果を与えることができるようにしたことに
ある。 かかる自動濾過機洗浄のための構成については、後に
〔II−5〕の制御部の説明中において詳述し、更に、自
動濾過機洗浄運転の具体的説明を〔IV−1〕のフローチ
ャートに基づく運転手順の説明中において詳述する。
て説明する。 第1図及び第2図に示す(A)は、本発明に係る気泡
発生浴槽であり、同気泡発生浴槽(A)は、上面開口の
箱型に形成した浴槽本体(1)の前後壁及び左右側壁
に、それぞれ噴出量自動可変の足側・背側・腹側噴出ノ
ズル(2)(2)(3)(3)(4)(4)を合計六個
設けている。 そして、同浴槽本体(1)は、周縁に一定幅の鍔状の
縁部(1a)を形成し、同縁部(1a)に空気取入部(5)
を設け、左右側壁の略中央部に、横断面略V字状の縦長
凹部(1b)(1b)を形成し、同凹部(1b)(1b)の後壁
(背側)に面する側の傾斜面(1′b)(1′b)に、
上記腹側噴出ノズル(4)(4)を後壁の中央部に向け
て取付けている。 しかも、腹側噴出ノズル(4)は、他の足側・背側噴
出ノズル(2)(3)よりも高位置に設けて、腹側及び
胸側、その他の人体の各所へ浴湯を確実に当てることが
できるようにしている。 また、かかる気泡発生浴槽(A)の外部にはポンプ保
護ケース(9)を配設しており、同ケース(9)内に
は、浴湯を循環させる循環ポンプ(P)と、同ポンプ
(P)により循環される浴湯を濾過する濾過機(43)
と、同ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター
(M)と、同モーター(M)や後述するノズル用弁体開
閉作動用モーター(M1)、気泡量調節用弁体開閉作動用
モーター(M2)及び電動三方弁(45)の駆動を制御する
制御部(C)とを設けている。 また、上記循環ポンプ(P)と気泡発生浴槽(A)と
の間には、浴湯循環流路(D)を介在させている。 すなわち、浴湯循環流路(D)は、気泡発生浴槽
(A)から循環ポンプ(P)へ浴湯を送るための浴湯吸
込パイプ(10)と、同循環ポンプ(P)から、同浴槽
(A)へ浴湯を送るための浴湯強送パイプ(11)とより
構成している。 そして、同浴湯吸込パイプ(10)は、浴槽本体(1)
の下部に開口した吸入口(1m)に一端を連通連結し、循
環ポンプ(P)の吸水口に他端を連通して同循環ポンプ
(P)に浴湯を吸込むようにする一方、浴湯強送パイプ
(11)は、循環ポンプ(P)の吐水口に一端を連通し、
前記噴出ノズル(2)(3)(4)にそれぞれ他端を連
通連結している。 また、上記した吸入口(1m)は、足側・背側噴出ノズ
ル(2)(3)よりも低位置に設けている。 また、循環ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モ
ーター(M)と制御部(C)との間には、第3図に示す
ように、インバータ(E)を介設し、同インバータ
(E)の出力周波数を変化させて循環ポンプ(P)の回
転数を制御することにより、循環ポンプ(P)の回転数
の変更を円滑かつ確実に行なえるようにしている。 また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第3図に
示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の圧力
を検出する圧力検出センサ(48)を取付け、同センサ
(48)からの検出結果を、制御部(C)に送り、同制御
部(C)により各噴出ノズル(2)(3)(4)から噴
出される浴湯の噴出圧を、ポンプ駆動用モーター(M)
の回転数及び各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉量
を変えることによって制御するようにしている。 また、圧力検出センサ(48)は、浴槽本体(1)内の
お湯張り量を検出するための水位検出センサとしても利
用している。 そして、かかる水位検出センサを用いることによっ
て、浴湯が一定の水位に満たない場合には、制御部
(C)による後述のブロー運転、凍結防止運転、濾過機
洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転が開始されないように
構成している。 また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第3図に
示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の温度
を検出する浴湯温度検出センサ(T)を取付け、同セン
サ(T)からの検出結果を制御部(C)に送り、同制御
部(C)によりポンプ駆動用モーター(M)及び各噴出
ノズル(2)(3)(4)を制御するようにしている。 そして、かかる浴湯温度検出センサ(T)を用いるこ
とによって、後述する浴湯の温度条件に応じて、制御部
(C)による後述のブロー運転、凍結防止運転、濾過機
洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転の各運転・停止を行な
うようにしている。 このように、制御部(C)による後述のブロー運転、
凍結防止運転、濾過機洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転
は、浴湯が一定の水位と一定の水温に満たない場合には
運転が開始されないようにしている。 また、前記した空気取入部(5)と各噴出ノズル
(2)(3)(4)との間には、第1図及び第4図に示
すように、吸気パイプ(12)を介設しており、同吸気パ
イプ(12)は、中途部より各噴出ノズル(2)(3)
(4)に向けて分岐パイプ(12a)(12b)(12c)を形
成し、各分岐パイプ(12a)(12b)(12c)の先端をそ
れぞれ各噴出ノズル(2)(3)(4)に連通連結して
いる。 そして、各噴出ノズル(2)(3)(4)の浴湯噴出
時に生じる負圧を利用して、空気取入部(5)より取入
れた空気を、上記吸気パイプ(12)の各分岐パイプ(12
a)(12b)(12c)中を通して各噴出ノズル(2)
(3)(4)内へ吸入させ、各噴出ノズル(2)(3)
(4)より浴槽本体(1)へ気泡混じりの浴湯を噴出可
能としている。 また、浴槽本体(1)の近傍には、第1図及び第3図
に示すように、操作パネル部(6)を配設しており、同
操作パネル部(6)により気泡発生浴槽(A)の運転操
作を行なうことができるようにしている。かかる操作パ
ネル部(6)については後述する。 (30b)は、操作パネル部(6)に設けた赤外線受信
部であり、後述するリモートコントローラ(30)から発
信される赤外線を受信するものである。(30c)は同操
作パネル部(6)に設けた受信表示ランプである。ま
た、第1図中、(7)は電源に接続したコンセントであ
る。 上記のような構成において、本発明の要旨は、足側・
背側・腹側噴出ノズル(2)(3)(4)より気泡混じ
りの浴湯を噴出させるブロー運転中に、循還浴湯の一部
を後述するバイパス流路中に逆流させて、濾過機(43)
の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に行なえるよ
うにすると共に、制御部(C)により循環ポンプ(P)
の回転数制御を行なって、濾過機洗浄運転中も入浴者の
好みの噴流強さを確保し、入浴者に濾過機(43)の洗浄
運転中であることを気づかせることなく、好みの噴流強
さで指圧的効果を与えることができるようにしたことに
ある。 かかる自動濾過機洗浄のための構成については、後に
〔II−5〕の制御部の説明中において詳述し、更に、自
動濾過機洗浄運転の具体的説明を〔IV−1〕のフローチ
ャートに基づく運転手順の説明中において詳述する。
【II】各部の構成の説明 〔II−1〕噴出ノズルの構成の説明 足側・背側・腹側噴出ノズル(2)(3)(4)は、
それぞれ浴湯の噴出量及び噴出圧を自動的に変更可能に
構成した同一構成の噴出量自動可変噴出ノズルを使用し
ており、以下第5図〜第8図にもとづき、足側噴出ノズ
ル(2)の構造について説明する。 すなわち、足側噴出ノズル(2)は、浴槽本体(1)
の足側噴出ノズル接続口(1g)に、筒状のノズルケーシ
ング(20)を浴槽本体(1)の外側部に片持ち状態に連
通連設し、同ノズルケーシング(20)内に、浴湯強送パ
イプ(11)より流入してくる浴湯を噴流に形成する噴流
形成部(50)と、空気取入部(5)と吸気パイプ(12)
を介して連通し、噴出形成部(50)より噴出される浴湯
中に空気を混入する空気混入部(70)と、同空気混入部
(70)より浴槽本体(1)内に向けて噴出される気泡混
じりの浴湯の噴出方向を定めるスロート部(60)とから
構成している。 ノズルケーシング(20)は、第5図に示すように、浴
槽本体(1)の前壁下部に開口した円形の足側噴出ノズ
ル接続口(1g)に前端を水密状態に連通連結して、後端
を略水平に後方へ伸延させている。(1h)は、足側噴出
ノズル接続口(1g)の周縁に嵌合したリング状のパッキ
ン(1i)は、同パッキン(1h)の後面に取付けたリング
状雌ネジ部(1i)(20a)は、ノズルケーシング(20)
の前端部外周面に形成した外周雄ネジ部、(20c)は、
浴湯強送パイプ(11)を着脱自在に連通連結する強送パ
イプ連結部である。(n)は浴湯流入方向を示す。 また、(26)は、前端部(26b)によりノズルケーシ
ング(20)の前端及びリング状雌ネジ部(1i)を被覆
し、後端にて後述するスロート固定部材(25)を固定し
ている化粧カバーであり、全体形状を筒状とし、外周面
に雌ネジ部(26a)を形成し、同雌ネジ部(26a)を、ノ
ズルケーシング(20)の前端部内周面に形成した内周雄
ネジ部(20j)に着脱自在に螺着している。 また、スロート部(60)は、スロート(24)と、同ス
ロート(24)を首振り調節自在に支持するスロート固定
部材(25)及び弁座形成筒体(21)の前部とから構成し
ている。(24a)は、外周面を球面状に形成したスロー
ト基部、(25a)(25b)は、同スロート基部(24a)を
摺動自在に支持すべくスロート固定部材(25)の内周面
と弁座形成筒体(21)の内周面にそれぞれ形成したスロ
ート支持面、(24b)は、スロート基部(24a)より外径
を縮径させた円筒状のスロート先端部であり、同スロー
ト先端部(24b)を手動により基部(24a)を中心に上下
左右任意の方向に首振り調節自在としている。 しかも、スロート(24)の基部(24a)には、スロー
ト支持面(25a)(21b)より一定の摺動抵抗が作用し、
スロート(24)を任意の首振り角度で停止できるように
している。 (S)は、スロート先端部(24b)の外周面と化粧カ
バー(26)の内周面との間に形成したスロート首振り操
作用空間である。 また、スロート固定部材(25)は、ノズルケーシング
(20)の前部内周面に位置決め用溝を介して嵌合し、前
面(25b)を化粧カバー(26)の後端に固定用リング(2
8)を介して固定し、内周面に形成したスロート支持面
(25a)により、スロート(24)の基部(24a)の前部外
周面を摺動自在に支持している。 また、弁座形成筒体(21)は、ノズルケーシング(2
0)の前端開口部より同ノズルケーシング(20)内の中
央部に出入れ自在に嵌入して、後端面を前記強送パイプ
連結部(20c)の近傍に位置させ、前部外周面に形成し
た突状段部(21b)をノズルケーシング(20)の内周面
に形成した凹状段部(20i)に係合して、後方への摺動
を規制している。 そして、弁座形成筒体(21)の前部内周面に形成した
スロート支持面(21b)に、スロートの基部(24a)を嵌
着して、スロート固定部材(25)により前方への摺動を
規制された同スロートの基部(24a)により弁座形成筒
体(21)の前方への摺動を規制している。 また、噴流形成部(50)は、内部に噴流形成流路(2
7)を形成する弁座(21a)と、同弁座(21a)に接離し
て噴流形成流路(27)の開閉量(噴出量と噴出圧を調節
する)を調節する噴出量調節用弁体(22)と、同噴出量
調節用弁体(22)を開閉作動させるノズル用弁体開閉作
動用モーター(M1)と、同モーター(M1)を支持する後
壁形成板(29)とから構成している。 また、第6図及び第7図中、(21d)は、弁座形成筒
体(21)の外周面に沿って環状に形成した空気流入路、
(21e)(21f)、同空気流入路(21d)中の吸気パイプ
連結部(20b)側と、同連結部(20b)と対向する側にそ
れぞれ設けた空気流入口であり、同空気流入口(21e)
(21f)中を通して弁座形成筒体(21)内と吸気パイプ
連結部(20b)とを連通させて、同弁座形成筒体(21)
内に空気混入部(70)を形成している。(m)は空気流
入方向を示す。 また、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)は、入
力したパルス毎に歩進作動するステッピングモーターで
あり、第8図に示すように、後壁形成板(29)に筒状の
モーターケーシング(23)を着脱自在に取付け、同モー
ターケーシング(23)内に、円筒状のコイル(23a)を
ノズルケーシング(20)と同軸的に設け、同コイル(23
a)内に円筒状のマグネット(23b)を配設して、同コイ
ル(23a)を励磁することによりマグネット(23b)を正
逆回転可能とし、同マグネット(23b)内に円筒状のロ
ータナット(23c)を同心円的にかつ一体的に取付け、
同ロータナット(23c)をベアリング(23e)により回転
自在に軸架し、同ロータナット(23c)中に先端に噴出
量調節用弁体(22)を取付けた弁体支持ロッド(23d)
を進退摺動自在に挿貫している。 そして、ロータナット(23c)の内周面に螺旋状のロ
ータナット側ボール溝(23k)を形成する一方、弁体支
持ロッド(23d)の外周面に、同ロータナット側ボール
溝(23k)と同一方向に螺旋状のロッド側ボール溝(23
m)を形成して、対向するロータナット側ボール溝(23
k)とロッド側ボール溝(23m)との間にボール(23n)
を複数個転動自在に介在させている。(23g)は、上記
弁体支持ロッド(23d)がロータナット(23c)とつれま
わりするのを防止する回転規制片である。 また、本実施例では、噴出量調節用弁体(22)の位置
を誤差なく制御するために、同弁体(22)を基準位置と
しての完全閉位置である弁座(21a)に押しつけて脱調
させて初期化する方式を採用しており、制御部(C)に
よりノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)の基準位置
からのパルス数(回転角度)を演算して弁体位置を制御
するようにしている。 また、弁体支持ロッド(23d)の後端には、同弁体支
持ロッド(23d)の進退移動量、すなわち、同弁体支持
ロッド(23d)の進退作動による噴出量調節用弁体(2
2)の開閉量(噴出量と噴出圧を調節する)を検出する
弁体位置検出センサ(23f)を取付けており、同検出セ
ンサ(23f)は、弁体位置ホール素子(23i)と、同弁体
位置ホール素子(23i)と対向する弁体支持ロッド(23
d)の後端位置に取付けた弁体位置検出用マグネット(2
3j)とから構成している。(23h)は、コイル(23a)や
上記弁体位置検出センサ(23f)に接続したコードであ
る。 そして、上記した弁体位置検出センサ(23f)は、弁
体支持ロッド(23d)の進退作動に応じて変化する弁体
位置ホール素子(23i)と弁体位置検出用マグネット(2
3j)との間の磁力変化を、電気的変化に変換して制御部
(c)へ送り、弁体位置が正常であるかどうかを判定す
るようにしている。 その結果、先にパルス数を演算して得た結果と、弁体
位置検出センサ(23f)の検出結果とがくい違っていれ
ば、噴出量調節用弁体(22)の動作を停止すると共に、
故障状態にあることを警告するようにしている。 また、上記のような構成以外に、弁体位置検出センサ
(23f)により、弁体支持ロッド(23d)の進退作動に応
じて変化する弁体位置ホール素子(23i)と弁体位置検
出用マグネット(23j)との間の磁力変化を、電気的変
化に変換して制御部(C)へ送り、基準位置(例えば、
完全閉位置)を検出するようにすることもできる。 かかる構成により、ノズル用弁体開閉作動用モーター
(M1)は、コイル(23a)に通電してマグネット(23c)
と共にロータナット(23b)を回転させ、同ロータナッ
ト(23b)の回転に連動して弁体支持ロッド(23d)を進
退作動させて、同弁体支持ロッド(23d)の先端に取付
けた噴出量調節用弁体(22)を弁座(21a)に接離させ
て、浴槽本体(1)内への浴湯の噴出量と噴出圧の微調
節が行えるようにしている。 また、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)として
は、噴出量調節用弁体(22)を微小距離無段階に進退作
動させて、浴湯の噴出量・噴出圧を微調節できるもので
あればよく、他に圧電アクチュエータを用いることもで
きる。 また、(40)は、噴出量調節用弁体(22)と一体成形
した蛇腹状の防水カバー(20m)は空気呼吸口である。 また、前記したノズルケーシング(20)の後壁は、同
ノズルケーシング(20)とは別体の後壁形成板(29)に
より形成しており、同後壁形成板(29)は、ノズルケー
シング(20)の後端部内径と略同一径の円板状とし、ノ
ズルケーシング(20)の前端開口部より取付け・取外し
自在に嵌入装着している。(20g)は、そして、後壁形
成板(29)は、ノズルケーシング(20)の後端内周面に
形成した後壁形成板規制片(21g)は、弁座形成筒体(2
1)の後端に形成した後壁前進規制用段部、(29a)は後
壁形成板(29)の周面に設けたパッキンである。 また、前記したモーターケーシング(23)の外径は、
上記後壁形成板(29)の内周面により形成されるノズル
ケーシング(20)の後端開口部(20k)の内径よりも小
径に形成している。 上記のような構成により、足側噴出ノズル(2)は浴
槽本体(1)内より分解可能としている。 また、背側・腹側他の噴出ノズル(3)(4)も上記
噴出ノズル(2)と同様に構成して、浴湯噴出量の調節
及び浴湯噴出圧の調節が行なえるようにしている。 上記した六個の足側・背側、腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の使用パターンは、後に第13図及び第14図
を参照して説明するが、六個全部から同時に浴湯を噴出
させて使用する場合、いずれかの噴出ノズルを一種又は
二種選択して使用する場合とがあり、各使用パターン
は、操作パネル部(6)又はリモートコントローラ(3
0)の噴出ノズル使用パターンへの切替スイッチにより
選択することができるようにしている。 次に、各噴出ノズル(2)(3)(4)におけるノズ
ル用弁体開閉作動用モーター(M1)の初期設定(調整)
について説明する。 電源投入時(プラグ差込み時)に、 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を、通常電圧
(例えば、12V)50ppsにて0.5秒間噴出量調節用弁体(2
2)が閉弁作動する方向に駆動する。 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を低電圧(例
えば、4V)200ppsにて、一定時間(例えば、2秒間)閉
作動する方向に駆動させ、完全閉位置にて脱調させて初
期化する。 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を通常電圧
(例えば、12V)200ppsにて駆動させて、噴出量調節用
弁体(22)を初期化した完全閉位置より6mm後退させ
る。 上記のように、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M
1)に、上記〜の駆動を行なわせることにより、初
期設定(調整)を行なうことができるようにしている。
なお、上記した数値は、一例であってこれらに限るもの
ではない。 かかるノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)の初期
設定(調整)により、次のような効果が生起される。 a)上記の駆動により、シール部への油のへばりつき
を剥離して、ノズル用弁体開閉作動モーター(M1)のそ
の後の円滑な動作を確保できる。 b)上記の駆動により、噴出量調節用弁体(22)を比
較的低押圧力にて弁体(21a)に当接させることがで
き、同弁体(22)と弁座(21a)の損傷等を防止するこ
とができる。 c)上記の駆動により、噴出量調節用弁体(22)を完
全閉位置より6mm後退させた開弁状態として、お湯張
り、水抜き時に浴湯をスムーズに給排水できるようにし
ている。 また、後述するブロー運転開始時には、ノズル用弁体
開閉作動用モーター(M1)に、上記の駆動を行なわ
せることにより、噴出量調節用弁体(22)の初期化を行
なって、同弁体(22)の位置を修正して、初期設定ブロ
ーとしてのマイルドブローを円滑に行なうことができる
ようにしている。 〔II−2〕空気取入部の構成の説明 以下、空気取入部(5)の構成について説明する。 空気取入部(5)は、第4図、第9図及び第10図に示
すように、浴槽本体(1)の縁部(1a)に取付けてお
り、サイレンサ(92)を内蔵する上面開口の矩形箱型の
空気取入部本体(80)と、外側に空気取入口(82a)を
設け、空気取入部本体(80)の上面開口部を被覆する蓋
体(82)と、空気取入部本体(80)の底面中央部に連通
連結した吸気パイプ連結部(83)と、同吸気パイプ連結
部(83)内に設け、吸気パイプ連結部(83)と空気取入
部本体(80)との連通路(86)を開閉する気泡量調節弁
(87)とから構成している。 そして、吸気パイプ連結部(83)の前後壁にそれぞれ
吸気パイプ(12)(12)の一端を連通連結して、空気取
入口(82a)を通して空気取入部本体(80)内に取入れ
た空気を、気泡量調節弁(87)により一定量だけ吸気パ
イプ連結部(83)中を通して各吸気パイプ(12)(12)
に送り、各吸気パイプ(12)(12)より各噴出ノズル
(2)(3)(4)へ一定量の空気を供給できるように
している。第4図中、(84)はリアクタンス形のサイレ
ンサ、(85)は逆止弁であり、同逆止弁(85)により吸
気パイプ(12)中を浴湯が逆流するのを防止している。 また、気泡量調節弁(87)は、上端縁を空気取入部本
体(80)の底部に連通開口した円筒状の弁本体(88)
と、同弁本体(88)の底部(88a)に取付けた気泡量調
節用弁体開閉作動用モーター(M2)と、同モーター(M
2)に取付けた弁体支持ロッド(89)と、同ロッド(8
9)の先端に取付け、弁本体(88)の上端縁に形成した
弁座(88b)に接離自在とした弁体(90)とから構成し
ている。(88d)は弁本体(88)の周壁に設けた連通口
である。 また、気泡量調節用弁体開閉作動用モーター(M2)
は、前記ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)と同様
にリニアステッピングモーター構造とし、後述する制御
部(C)により制御可能としているが、本実施例では、
ブロー運転中に上記モーター(M2)を駆動させて弁体
(90)による気泡量の調節を行なうようにはしておら
ず、あらかじめ設定した気泡量ブロー運転をするように
している。 また、空気取入部本体(80)内に設けたサイレンサ
(92)は、プラスチック多孔質焼結体(例えば、ポリエ
チレン焼結体、ポリプロピレン焼結体等)よりなり、吸
音機能と空気清浄機能を具備する吸音材により円筒状に
形成している。(93)は、空気取入部本体(80)内の下
部に横架した複数個のサイレンサ(92)を支持するサイ
レンサ支持板(93)であり、各サイレンサ(92)の下端
開口部(92a)を、サイレンサ支持板(93)に複数個設
けた連通孔(94)にそれぞれ符合させて連通している。
(r)は空気流入方向を示す。 〔II−3〕循環ポンプの説明 以下、循環ポンプの構成について説明する。 循環ポンプ(P)は、第11図に示すように、ポンプケ
ーシング(32)内に、上段インペラー室(33)と下段イ
ンペラー室(34)とを相互に連通流路(32d)を介して
連通させて形成し、下段インペラー室(34)を、ポンプ
ケーシング(32)の下部一側に設けた浴湯吸込路(32
a)を介して浴湯吸込パイプ(10)と連通させると共
に、ポンプケーシング(32)の下部他側に設けた浴湯強
送路(32b)を介して浴湯強送パイプ(11)と連通さ
せ、上段インペラー室(33)の一側に設けた濾過強送路
(32c)を介して、後述する濾過機(43)の引込みパイ
プ(41)の一端と連通させている。(32e)は吸水口、
(32f)は下段吐水口、(32g)は上段吐水口、(z1)は
循環流れ方向、(z2)は濾過流れ方向を示している。 そして、上下段インペラー室(33)(34)内の中央部
を上下に貫通する状態にインペラー軸(35)を軸架し、
同インペラー軸(35)に上段インペラー(33a)と下段
インペラー(34a)とをそれぞれ上下段インペラー室(3
3)(34)内で同軸的に取付け、インペラー軸(35)を
ポンプケーシング(32)上に一体的かつ水密状態に載設
したポンプ駆動用モーター(M)の駆動軸(39)に連動
連設している。(36)は、インペラー軸(35)に取付け
たシール材であり、ポンプケーシング(32)内の水密性
を確保している。 また、循環ポンプ(P)の上段インペラー室(33)に
は、第12図に示すように、浴湯循環流路(D)とは別個
に形成したバイパス流路としての引込みパイプ(41)と
戻しパイプ(42)を介して濾過機(43)を連通連結して
おり、上段インペラー室(33)の上段吐水口(32g)に
連通連結した引込みパイプ(41)中を通して、下段イン
ペラー室(34)内に吸込んだ浴湯の一部を濾過機(43)
に送り、同濾過機(43)により濾過した浴湯を戻しパイ
プ(42)中を通して浴湯強送パイプ(11)中へ送り、下
段インペラー室(34)の下段吐水口(32f)より浴湯強
送パイプ(11)中へ強送される浴湯に合流させるように
している。 かかる構成により、上下段インペラー(33a)(34a)
を回転させると浴槽本体(1)内の給湯は浴湯吸込パイ
プ(10)から吸水口(32e)中を通して下段インペラー
室(34)の浴湯吸込路(32a)内に吸込まれ、同下段イ
ンペラー室(34)より浴湯強送路(32b)内を通して下
段吐水口(33a)、さらには浴湯強送パイプ(11)中を
通して浴槽本体(1)内へ強送される。 この際、下段インペラー室(34)内に流入した浴湯の
一部は、連通流路(32d)を通って上段インペラー室(3
3)内に流入し、濾過強送路(32c)内を通して上段吐水
口(33a)より引込みパイプ(41)中を通って濾過機(4
3)に送られて濾過され、濾過された浴湯は、戻しパイ
プ(42)中を通って浴湯強送パイプ(11)中へ送られ
る。 このように、上下段インペラー室(33a)(34a)を具
備する循環ポンプ(P)により、浴湯循環流路(D)中
を循環する浴湯は、一部が濾過機(43)により濾過され
るようにしている。 また、循環ポンプ(P)の外周には、凍結防止用のポ
ンプ用ヒーター(H1)を設け、同ヒーター(H1)を、浴
湯温度検出センサ(T)による浴湯強送パイプ(11)中
の浴湯の温度検出結果に応じて制御部(C)により制御
することにより、循環ポンプ(P)内の浴湯の凍結を防
止できるようにしている。 また、ポンプ駆動用モーター(M)は、三相誘導外扇
型であり、(39a)は、ポンプ駆動用モーター(M)の
駆動軸(39)の外周面に取付けた回転子、(39b)は、
モーターケーシング(38)の内周面に、回転子(37)と
内外側対向状態に取付けた固定磁極、(39c)は冷却用
ファンである。 また、ポンプ駆動用モーター(M)と出力インターフ
ェース(51)との間に介設したインバータ(E)は、後
述する制御部(C)のメモリ(52)に記憶させたプログ
ラムに従って、交流商用電源から供給される入力周波数
の変換処理を行なうようにしている。すなわち、インバ
ータ(E)は、交流100Vの電源からの電力を200V、三相
の可変速モーター駆動電力にして出力するものである。 そして、かかるインバータ(E)で変換処理された出
力周波数に比例してポンプ駆動用モーター(M)の回転
数を制御し、かかる制御により循環ポンプ(P)の回転
数を制御して、各噴出ノズル(2)(3)(4)から噴
出される浴湯の噴出量・噴出圧・噴出時間を上記プログ
ラムに従い変化させることができるようにしている。 このようにして、インバータ(E)により循環ポンプ
(P)の回転数の制御を円滑かつ確実に行なうことがで
きるために、以下のような効果が生起される。 インバータ(E)による循環ポンプ(P)の回転数の
変更と、各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と
を協働させることによって、噴流形態を、入浴者の好み
に応じて色々変化させることができるために、入浴者の
多種多様の嗜好にも充分に対応することができる。 インバータ(E)により循環ポンプ(P)の回転数を
変化させることにより噴流強さを、入浴者の好みに応じ
て数段階若しくは無段階に変化させることができるため
に、入浴者に充分な満足感を与えることができる。 各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と共に、
循環ポンプ(P)の回転数の変更をインバータ(E)に
より円滑に行なうことができるために、一つの噴流形態
から他の噴流形態への変更、さらには各種噴流形態にお
ける噴流強さの変更を円滑かつゆるやかに行なうことが
でき、これらの変更時に入浴者に不快感を与えることが
ない。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、急
激な浴湯の噴出により入浴者が、特に子供や老人等が、
転倒等するという事故が生じるのを防止することができ
る。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、循
環ポンプ(P)が空気を取込んで空回りするという不具
合の発生を防止でき、循環ポンプ(P)による円滑な浴
湯の噴出を確保できる。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、配
管内の空気の吐出音を軽減でき、騒音の軽減を図ること
ができる。 本実施例のように浴湯の噴出量・噴出圧に変化をつけ
て噴流強さや噴流形態の変更を行なう場合には、インバ
ータ(E)により循環ポンプ(P)の回転数を適正に制
御して、無駄な電力を省くことができるために、省電力
化が図れる。 インバータ(E)により循環ポンプ(P)を逆回転さ
せることができるために、配管中のゴミ等の混入物を排
出することができる。 〔II−4〕濾過機の説明 以下に、濾過機の構成について説明する。 濾過機(43)は、第12図に示すように、濾過機本体
(43a)内下部にアクリルメッシュ(43b)を張設し、同
メッシュ(43b)上に濾過材(43c)を設け、濾過機本体
(43a)の上壁内面にバッフル(43d)を取付けて構成し
ている。 そして、かかる濾過機本体(43a)の上端に引込みパ
イプ(41)の一端を連通連結し、同濾過機本体(43a)
の下端に戻しパイプ(42)の一端を連通連結して、浴湯
を濾過機本体(43a)の上方より下方へ向けて濾過材(4
3c)中を通過させることにより、浴湯を濾過することが
できるようにしている。 また、濾過機(43)の外周には、凍結防止用の濾過機
用ヒーター(H2)を設け、同ヒーター(H2)を、浴湯温
度検出センサ(T)による浴湯強送パイプ(11)中の浴
湯の温度検出結果に応じて制御部(C)により制御する
ことにより、濾過機(43)内の浴湯の凍結を防止できる
ようにしている。 また、引込みパイプ(41)の中途部には、電動三方弁
(45)を設け、同電動三方弁(45)の一端に排水流路を
形成する排水パイプ(46)を接続して、電動三方弁(4
5)により引込みパイプ(41)と排水パイプ(46)とを
連通可能としている。 そして、電動三方弁(45)を切替えて、引込みパイプ
(41)と排水パイプ(46)とを連通状態として、循環ポ
ンプ(P)の上下段インペラー(33a)(34a)を回転さ
せることにより、浴湯の一部を戻しパイプ(42)中を通
して濾過機本体(43a)の下方より上方へ向けて濾過材
(43c)中を通過させることにより、同濾過材(43c)の
洗浄を行なうことができるようにしている。 また、上記電動三方弁(45)の切替操作は、後述する
操作パネル部(6)の濾過機洗浄スイッチ(117)をON
させることにより行なうことができるようにしている。 〔II−5〕制御部の説明 以下に、制御部の構成について説明する。 制御部(C)は、第3図に示すように、マイクロプロ
セッサ(MPU)と、入出力インターフェース(50)(5
1)と、ROMとRAMとからなるメモリ(52)と、タイマー
(53)とから構成している。 そして、上記構成において、入力インターフェース
(50)には、噴出量調節用弁体(22)の開閉量を検出す
る弁体基準位置検出センサ(23f)、気泡量調節弁(8
7)の開閉量を検出する弁基準位置検出センサ(91)、
浴湯強送パイプ(11)内の水圧を検出する圧力検出セン
サ(48)、浴槽本体(1)内の浴湯の温度を検出する浴
湯温度検出センサ(T)、操作パネル部(6)及びリモ
ートコントローラ(30)からの赤外線による駆動信号を
受信する赤外線受信センサ(30b)を接続している。 一方、出力インターフェース(51)には、後述する操
作パネル部(6)の時計表示部(115)と浴湯温度表示
部(116)、ポンプ駆動用モーター(M)、ノズル用弁
体開閉作動用モーター(M1)、気泡量調節用弁体開閉作
動用モーター(M2)、ポンプ用ヒーター(H1)、濾過機
用ヒーター(H2)及び電動三方弁(45)を接続してい
る。なお、ポンプ駆動用モーター(M)はインバータ
(E)を介して出力インターフェース(51)と接続して
いる。 また、メモリ(52)には、上記した各センサからの出
力信号や、操作パネル部(6)若しくはリモートコント
ローラ(30)からの駆動信号に基づいて、各モーター
(M)(M1)(M2)及び電動三方弁(45)等の駆動部を
駆動するための駆動順序プログラムを記憶させている。 本発明の要旨は、かかる制御部(C)により、電動三
方弁(45)の切替制御と、ノズル用弁体開閉作動用モー
ター(M1)を介した各噴出ノズル(2)(3)(4)の
開閉量制御と、ポンプ駆動用モーター(M)を介した循
環ポンプ(P)の回転数制御を可能として、各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)より気泡混じりの浴湯を噴出させ
るブロー運転中に、電動三方弁(45)を自動的に切替
え、循還浴湯の一部をバイパス流路中に逆流させて、濾
過機(43)の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に
行うようにしたことにある。 そして、制御部(C)により各噴出ノズル(2)
(3)(4)の開閉量制御を行うことにより、濾過機洗
浄運転中も入浴者の好みの噴流形態を確保することがで
きるようにして、入浴者に濾過機洗浄運転中であること
を気付かせることなく、好みの噴流形態で入浴を楽しん
でもらうことができるようにしている。 〔II−6〕操作パネル部の説明 以下に、第13図を参照して上記制御部(C)に駆動出
力を手動操作で送るための操作パネル部(6)について
説明する。 操作パネル部(6)は、浴槽本体(1)の近傍若しく
は同浴槽本体(1)の縁部(1a)の上面に固設している
ものであり、運転スイッチ(100)と、ブロー操作スイ
ッチであるマイルドブロースイッチ(101)、指圧ブロ
ースイッチ(102)、パルスブロースイッチ(103)、ウ
ェーブブロースイッチ(104)、サイクルブロースイッ
チ(105)及びプログラムブロースイッチ(106)と、浴
湯噴出強・弱側スイッチ(107)(108)と、噴出ノズル
使用パターンの切替スイッチである背側噴出ノズル使用
パターンスイッチ(111)、足側噴出ノズル使用パター
ンスイッチ(112)、及び腹側噴出ノズル使用パターン
スイッチ(113)と、タイマースイッチ(114)と、タイ
マー時間表示部を兼用する時計表示部(115)と、浴湯
温度表示部(116)と、濾過機洗浄スイッチ(117)と、
時計表示部(115)に表示される時間の修正を行なうた
めの時間設定スイッチ(118)、時設定スイッチ(11
9)、及び分設定スイッチ(120)とを具備している。 そして、運転スイッチ(100)をオンすることによ
り、後述するブロー運転を開始することができるように
している。 また、濾過機洗浄スイッチ(117)をON操作すること
により、後述するようにブロー運転に優先して濾過機洗
浄運転を開始させることができると共に、OFF操作する
ことにより濾過機洗浄運転を停止させることができる。 また、(100a)は、運転スイッチ(100)をONした場
合に点灯する運転表示ランプ、(101a)(102a)(103
a)(104a)(105a)(106a)は各ブロー操作スイッチ
表示ランプ、(109a)(109b)(109c)(109d)(109
e)は強弱レベル表示ランプ、(111a)(112a)(113
a)はそれぞれ足側・背側・腹側表示ランプ、(121)
(122)(123)は、後述するパルスブロー、ウェーブブ
ロー、サイクルブロー及びプログラムブローにおける各
選択パターンA・B・Cを表示するランプ(117a)は濾
過機洗浄表示ランプ、(117b)は濾過機洗浄運転中表示
ランプである。 また、かかる操作パネル部(6)は、第13図に示すよ
うに、一側端部に赤外線受信部(30b)を具備し、後述
するリモートコントローラ(30)に設けた各スイッチ操
作により、あらかじめ設定したシリアルコード送信信号
にもとづいて、各スイッチに応じた所定のコード信号が
同リモートコントローラ(30)に設けた赤外線送信部
(30a)より発信されると、同信号が赤外線受信部(30
b)により検出され、同検出信号が制御部(C)の入力
インターフェース(50)に送られて、メモリ(52)から
読み出された駆動プログラムに基づいて所望の駆動装置
を駆動するようにしている。 また、操作パネル部(6)の上面には、開閉蓋(12
5)を開閉自在に取付け、同開閉蓋(125)により、タイ
マースイッチ(114)、時計表示部(115)、浴湯温度表
示部(116)、濾過機洗浄運転中表示ランプ(117b)及
び赤外線受信部(30b)以外の各スイッチと各表示ラン
プを覆っている。 〔II−7〕リモートコントローラの説明 以下に、上記した操作パネル部(6)とは別途に入浴
状態にて、上記制御部(C)に駆動出力を手動操作で送
るためのリモートコントローラ(30)について説明する リモートコントローラ(30)は、第14図及び第15図に
示すように、運転スイッチ(60)と、ブロー操作スイッ
チであるマイルドブロースイッチ(61)、指圧ブロース
イッチ(62)、パルスブロースイッチ(63)、ウェーブ
ブロースイッチ(65)、サイクルブロースイッチ(66)
及びプログラムブロースイッチ(67)と、浴湯噴出強・
弱側スイッチ(68)(69)と、噴出ノズル使用パターン
の切替スイッチである足側噴出ノズル使用パターンスイ
ッチ(74)、背側噴出ノズル使用パターンスイッチ(7
5)、及び腹側噴出ノズル使用パターンスイッチ(76)
とを具備している。 そして、運転スイッチ(60)をオンすることにより、
後述するブロー運転を開始することができるようにして
いる。 また、かかるリモートコントローラ(30)は、前端部
に赤外線送信部(30a)を具備し、また、前部上面にブ
ロー状態表示部(130)を具備している。 そして、ブロー状態表示部(130)は、リモートコン
トローラ(30)の使い勝手を良くするために、ブロー状
態を視認できるようにしている。 すなわち、ブロー状態表示部(130)は、噴流形態文
字表示部(131)と、ウェーブブロー表示部(132)と浴
湯噴出位置表示部(133)と強弱レベル表示部(134)と
から構成している。 そして、噴流形態文字表示部(131)は、ブロー状態
表示部(130)の右側半部に、紙面上で上下に一定間隔
を開けてマイルドブロー表示部(135)、指圧ブロー表
示部(136)、パルスブロー表示部(137)、ウェーブブ
ロー表示部(138)、サイクルブロー表示部(139)及び
プログラムブロー表示部(140)を設け、パルスブロー
表示部(137)、ウェーブブロー表示部(138)、サイク
ルブロー表示部(139)、及びプログラムブロー表示部
(140)の各右側に選択パターンA・B・C表示部(137
a)(138a)(139a)(140a)を設けている。 また、上記した噴流形態文字表示部(131)の文字表
示は液晶により行なうようにしている。 また、ブロー状態表示部(130)の左側半部には、浴
槽本体(1)の周縁を図形化した浴槽周縁線(144)
と、同浴槽周縁線(144)内に入浴者を図形化した入浴
者図(145)とを、それぞれプリント印刷により表示
し、同浴槽周縁線(144)内に、上記したウェーブブロ
ー表示部(132)と浴湯噴出位置表示部(133)を設けて
いる。 そして、ウェーブブロー表示部(132)は、浴槽周縁
線(144)内に、細線状のウェーブブロー表示線(132
a)を長手方向に間隔を開けて複数個設け、同表示線(1
32a)により形成された電光表示帯を液晶により順次点
滅させて、寄せては返す波の状態を表現し、ウェーブブ
ロー運転状態であることを視認可能に構成している。 また、浴湯噴出位置表示部(133)は、浴槽周縁線(1
44)内の噴出ノズル取付相当位置にそれぞれ計6個設け
て、各表示部(133)を液晶により点灯・点滅させるこ
とによって、使用状態を視認可能としている。 また、強弱レベル表示部(134)は、紙面上でブロー
状態表示部(130)の下部に設けており、後述するよう
に「強」、「強中」、「中」、「中弱」、「弱」の五段
階に設定した各強弱レベルを表示する強表示ランプ(13
4a)と強中表示ランプ(134b)と中表示ランプ(134c)
と中弱表示ランプ(134d)と弱表示ランプ(134e)とを
横一列にならべて構成している。そして、強弱レベル表
示部(134)も液晶により表示するようにしている。な
お、ブロー状態表示部(130)中の文字「強」「弱」は
プリント印刷である。 しかも、上記リモートコントローラ(30)は、浴湯面
に浮上可能(比重を0.01〜1にする)に構成し、入浴者
が入浴状態で操作できるようにしている。 上記のような構成により、本実施例により得られる気
泡発生浴槽(A)では、リモートコントローラ(30)を
浴湯面上において操作することにより、ポンプ駆動用モ
ーター(M)、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M
1)、気泡量調節用弁体開閉作動用モーター(M2)、及
び電動三方弁(45)等の駆動装置を制御部(C)を介し
て駆動・制御して、各駆動装置により駆動する循環ポン
プ(P)の回転数、各噴出ノズル(2)(3)(4)に
設けた噴出量調節用弁体(22)の開閉量と開閉速度、及
び空気取入部(5)に設けた気泡量調節弁(5d)の開閉
量と開閉速度の調節、電動三方弁(45)の切替作動を行
なうことができるようにしている。 そして、上記循環ポンプ(P)の回転数の調節、噴出
量調節用弁体(22)の開閉量と開閉速度の調節、又はこ
れらの組合せにより、各噴出ノズルから噴出する浴湯の
噴出量、噴出圧、混入する気泡量に差異を設けた六種類
の噴流モード(マイルドブロー、指圧ブロー、パルスブ
ロー、ウェーブブロー、サイクルブロー及びプログラム
ブロー)を設定することができ、かつ各噴流形態をリモ
ートコントローラ(30)に設けたブロー操作スイッチの
ON・OFF操作により選択することができるようにしてい
る。 しかも、各噴流形態について、浴湯噴出強・弱側スイ
ッチ(68)(69)を、ON・OFF操作することにより、噴
出浴湯を五段階(強・強中・中・中弱・弱)の強弱レベ
ルに調節することができるようにしている。さらに、噴
出ノズル使用パターンへの各切替えスイッチ(101)(1
02)…をON・OFF操作することにより、上記噴流形態を
適用する六個の噴出ノズルの使用パターンを選択するこ
とができるようにしている。 かかる選択操作は、初期設定を、六個の各噴出ノズル
(2)(2)(3)(3)(4)(4)の全部から同時
に浴湯を噴出可能な状態とし、その後、使用者の好みに
応じて、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の
噴出・停止を対応する各噴出ノズル使用パターンスイッ
チ(74)(75)(76)のON・OFF操作により行なうこと
ができるようにしている。
それぞれ浴湯の噴出量及び噴出圧を自動的に変更可能に
構成した同一構成の噴出量自動可変噴出ノズルを使用し
ており、以下第5図〜第8図にもとづき、足側噴出ノズ
ル(2)の構造について説明する。 すなわち、足側噴出ノズル(2)は、浴槽本体(1)
の足側噴出ノズル接続口(1g)に、筒状のノズルケーシ
ング(20)を浴槽本体(1)の外側部に片持ち状態に連
通連設し、同ノズルケーシング(20)内に、浴湯強送パ
イプ(11)より流入してくる浴湯を噴流に形成する噴流
形成部(50)と、空気取入部(5)と吸気パイプ(12)
を介して連通し、噴出形成部(50)より噴出される浴湯
中に空気を混入する空気混入部(70)と、同空気混入部
(70)より浴槽本体(1)内に向けて噴出される気泡混
じりの浴湯の噴出方向を定めるスロート部(60)とから
構成している。 ノズルケーシング(20)は、第5図に示すように、浴
槽本体(1)の前壁下部に開口した円形の足側噴出ノズ
ル接続口(1g)に前端を水密状態に連通連結して、後端
を略水平に後方へ伸延させている。(1h)は、足側噴出
ノズル接続口(1g)の周縁に嵌合したリング状のパッキ
ン(1i)は、同パッキン(1h)の後面に取付けたリング
状雌ネジ部(1i)(20a)は、ノズルケーシング(20)
の前端部外周面に形成した外周雄ネジ部、(20c)は、
浴湯強送パイプ(11)を着脱自在に連通連結する強送パ
イプ連結部である。(n)は浴湯流入方向を示す。 また、(26)は、前端部(26b)によりノズルケーシ
ング(20)の前端及びリング状雌ネジ部(1i)を被覆
し、後端にて後述するスロート固定部材(25)を固定し
ている化粧カバーであり、全体形状を筒状とし、外周面
に雌ネジ部(26a)を形成し、同雌ネジ部(26a)を、ノ
ズルケーシング(20)の前端部内周面に形成した内周雄
ネジ部(20j)に着脱自在に螺着している。 また、スロート部(60)は、スロート(24)と、同ス
ロート(24)を首振り調節自在に支持するスロート固定
部材(25)及び弁座形成筒体(21)の前部とから構成し
ている。(24a)は、外周面を球面状に形成したスロー
ト基部、(25a)(25b)は、同スロート基部(24a)を
摺動自在に支持すべくスロート固定部材(25)の内周面
と弁座形成筒体(21)の内周面にそれぞれ形成したスロ
ート支持面、(24b)は、スロート基部(24a)より外径
を縮径させた円筒状のスロート先端部であり、同スロー
ト先端部(24b)を手動により基部(24a)を中心に上下
左右任意の方向に首振り調節自在としている。 しかも、スロート(24)の基部(24a)には、スロー
ト支持面(25a)(21b)より一定の摺動抵抗が作用し、
スロート(24)を任意の首振り角度で停止できるように
している。 (S)は、スロート先端部(24b)の外周面と化粧カ
バー(26)の内周面との間に形成したスロート首振り操
作用空間である。 また、スロート固定部材(25)は、ノズルケーシング
(20)の前部内周面に位置決め用溝を介して嵌合し、前
面(25b)を化粧カバー(26)の後端に固定用リング(2
8)を介して固定し、内周面に形成したスロート支持面
(25a)により、スロート(24)の基部(24a)の前部外
周面を摺動自在に支持している。 また、弁座形成筒体(21)は、ノズルケーシング(2
0)の前端開口部より同ノズルケーシング(20)内の中
央部に出入れ自在に嵌入して、後端面を前記強送パイプ
連結部(20c)の近傍に位置させ、前部外周面に形成し
た突状段部(21b)をノズルケーシング(20)の内周面
に形成した凹状段部(20i)に係合して、後方への摺動
を規制している。 そして、弁座形成筒体(21)の前部内周面に形成した
スロート支持面(21b)に、スロートの基部(24a)を嵌
着して、スロート固定部材(25)により前方への摺動を
規制された同スロートの基部(24a)により弁座形成筒
体(21)の前方への摺動を規制している。 また、噴流形成部(50)は、内部に噴流形成流路(2
7)を形成する弁座(21a)と、同弁座(21a)に接離し
て噴流形成流路(27)の開閉量(噴出量と噴出圧を調節
する)を調節する噴出量調節用弁体(22)と、同噴出量
調節用弁体(22)を開閉作動させるノズル用弁体開閉作
動用モーター(M1)と、同モーター(M1)を支持する後
壁形成板(29)とから構成している。 また、第6図及び第7図中、(21d)は、弁座形成筒
体(21)の外周面に沿って環状に形成した空気流入路、
(21e)(21f)、同空気流入路(21d)中の吸気パイプ
連結部(20b)側と、同連結部(20b)と対向する側にそ
れぞれ設けた空気流入口であり、同空気流入口(21e)
(21f)中を通して弁座形成筒体(21)内と吸気パイプ
連結部(20b)とを連通させて、同弁座形成筒体(21)
内に空気混入部(70)を形成している。(m)は空気流
入方向を示す。 また、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)は、入
力したパルス毎に歩進作動するステッピングモーターで
あり、第8図に示すように、後壁形成板(29)に筒状の
モーターケーシング(23)を着脱自在に取付け、同モー
ターケーシング(23)内に、円筒状のコイル(23a)を
ノズルケーシング(20)と同軸的に設け、同コイル(23
a)内に円筒状のマグネット(23b)を配設して、同コイ
ル(23a)を励磁することによりマグネット(23b)を正
逆回転可能とし、同マグネット(23b)内に円筒状のロ
ータナット(23c)を同心円的にかつ一体的に取付け、
同ロータナット(23c)をベアリング(23e)により回転
自在に軸架し、同ロータナット(23c)中に先端に噴出
量調節用弁体(22)を取付けた弁体支持ロッド(23d)
を進退摺動自在に挿貫している。 そして、ロータナット(23c)の内周面に螺旋状のロ
ータナット側ボール溝(23k)を形成する一方、弁体支
持ロッド(23d)の外周面に、同ロータナット側ボール
溝(23k)と同一方向に螺旋状のロッド側ボール溝(23
m)を形成して、対向するロータナット側ボール溝(23
k)とロッド側ボール溝(23m)との間にボール(23n)
を複数個転動自在に介在させている。(23g)は、上記
弁体支持ロッド(23d)がロータナット(23c)とつれま
わりするのを防止する回転規制片である。 また、本実施例では、噴出量調節用弁体(22)の位置
を誤差なく制御するために、同弁体(22)を基準位置と
しての完全閉位置である弁座(21a)に押しつけて脱調
させて初期化する方式を採用しており、制御部(C)に
よりノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)の基準位置
からのパルス数(回転角度)を演算して弁体位置を制御
するようにしている。 また、弁体支持ロッド(23d)の後端には、同弁体支
持ロッド(23d)の進退移動量、すなわち、同弁体支持
ロッド(23d)の進退作動による噴出量調節用弁体(2
2)の開閉量(噴出量と噴出圧を調節する)を検出する
弁体位置検出センサ(23f)を取付けており、同検出セ
ンサ(23f)は、弁体位置ホール素子(23i)と、同弁体
位置ホール素子(23i)と対向する弁体支持ロッド(23
d)の後端位置に取付けた弁体位置検出用マグネット(2
3j)とから構成している。(23h)は、コイル(23a)や
上記弁体位置検出センサ(23f)に接続したコードであ
る。 そして、上記した弁体位置検出センサ(23f)は、弁
体支持ロッド(23d)の進退作動に応じて変化する弁体
位置ホール素子(23i)と弁体位置検出用マグネット(2
3j)との間の磁力変化を、電気的変化に変換して制御部
(c)へ送り、弁体位置が正常であるかどうかを判定す
るようにしている。 その結果、先にパルス数を演算して得た結果と、弁体
位置検出センサ(23f)の検出結果とがくい違っていれ
ば、噴出量調節用弁体(22)の動作を停止すると共に、
故障状態にあることを警告するようにしている。 また、上記のような構成以外に、弁体位置検出センサ
(23f)により、弁体支持ロッド(23d)の進退作動に応
じて変化する弁体位置ホール素子(23i)と弁体位置検
出用マグネット(23j)との間の磁力変化を、電気的変
化に変換して制御部(C)へ送り、基準位置(例えば、
完全閉位置)を検出するようにすることもできる。 かかる構成により、ノズル用弁体開閉作動用モーター
(M1)は、コイル(23a)に通電してマグネット(23c)
と共にロータナット(23b)を回転させ、同ロータナッ
ト(23b)の回転に連動して弁体支持ロッド(23d)を進
退作動させて、同弁体支持ロッド(23d)の先端に取付
けた噴出量調節用弁体(22)を弁座(21a)に接離させ
て、浴槽本体(1)内への浴湯の噴出量と噴出圧の微調
節が行えるようにしている。 また、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)として
は、噴出量調節用弁体(22)を微小距離無段階に進退作
動させて、浴湯の噴出量・噴出圧を微調節できるもので
あればよく、他に圧電アクチュエータを用いることもで
きる。 また、(40)は、噴出量調節用弁体(22)と一体成形
した蛇腹状の防水カバー(20m)は空気呼吸口である。 また、前記したノズルケーシング(20)の後壁は、同
ノズルケーシング(20)とは別体の後壁形成板(29)に
より形成しており、同後壁形成板(29)は、ノズルケー
シング(20)の後端部内径と略同一径の円板状とし、ノ
ズルケーシング(20)の前端開口部より取付け・取外し
自在に嵌入装着している。(20g)は、そして、後壁形
成板(29)は、ノズルケーシング(20)の後端内周面に
形成した後壁形成板規制片(21g)は、弁座形成筒体(2
1)の後端に形成した後壁前進規制用段部、(29a)は後
壁形成板(29)の周面に設けたパッキンである。 また、前記したモーターケーシング(23)の外径は、
上記後壁形成板(29)の内周面により形成されるノズル
ケーシング(20)の後端開口部(20k)の内径よりも小
径に形成している。 上記のような構成により、足側噴出ノズル(2)は浴
槽本体(1)内より分解可能としている。 また、背側・腹側他の噴出ノズル(3)(4)も上記
噴出ノズル(2)と同様に構成して、浴湯噴出量の調節
及び浴湯噴出圧の調節が行なえるようにしている。 上記した六個の足側・背側、腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の使用パターンは、後に第13図及び第14図
を参照して説明するが、六個全部から同時に浴湯を噴出
させて使用する場合、いずれかの噴出ノズルを一種又は
二種選択して使用する場合とがあり、各使用パターン
は、操作パネル部(6)又はリモートコントローラ(3
0)の噴出ノズル使用パターンへの切替スイッチにより
選択することができるようにしている。 次に、各噴出ノズル(2)(3)(4)におけるノズ
ル用弁体開閉作動用モーター(M1)の初期設定(調整)
について説明する。 電源投入時(プラグ差込み時)に、 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を、通常電圧
(例えば、12V)50ppsにて0.5秒間噴出量調節用弁体(2
2)が閉弁作動する方向に駆動する。 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を低電圧(例
えば、4V)200ppsにて、一定時間(例えば、2秒間)閉
作動する方向に駆動させ、完全閉位置にて脱調させて初
期化する。 ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)を通常電圧
(例えば、12V)200ppsにて駆動させて、噴出量調節用
弁体(22)を初期化した完全閉位置より6mm後退させ
る。 上記のように、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M
1)に、上記〜の駆動を行なわせることにより、初
期設定(調整)を行なうことができるようにしている。
なお、上記した数値は、一例であってこれらに限るもの
ではない。 かかるノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)の初期
設定(調整)により、次のような効果が生起される。 a)上記の駆動により、シール部への油のへばりつき
を剥離して、ノズル用弁体開閉作動モーター(M1)のそ
の後の円滑な動作を確保できる。 b)上記の駆動により、噴出量調節用弁体(22)を比
較的低押圧力にて弁体(21a)に当接させることがで
き、同弁体(22)と弁座(21a)の損傷等を防止するこ
とができる。 c)上記の駆動により、噴出量調節用弁体(22)を完
全閉位置より6mm後退させた開弁状態として、お湯張
り、水抜き時に浴湯をスムーズに給排水できるようにし
ている。 また、後述するブロー運転開始時には、ノズル用弁体
開閉作動用モーター(M1)に、上記の駆動を行なわ
せることにより、噴出量調節用弁体(22)の初期化を行
なって、同弁体(22)の位置を修正して、初期設定ブロ
ーとしてのマイルドブローを円滑に行なうことができる
ようにしている。 〔II−2〕空気取入部の構成の説明 以下、空気取入部(5)の構成について説明する。 空気取入部(5)は、第4図、第9図及び第10図に示
すように、浴槽本体(1)の縁部(1a)に取付けてお
り、サイレンサ(92)を内蔵する上面開口の矩形箱型の
空気取入部本体(80)と、外側に空気取入口(82a)を
設け、空気取入部本体(80)の上面開口部を被覆する蓋
体(82)と、空気取入部本体(80)の底面中央部に連通
連結した吸気パイプ連結部(83)と、同吸気パイプ連結
部(83)内に設け、吸気パイプ連結部(83)と空気取入
部本体(80)との連通路(86)を開閉する気泡量調節弁
(87)とから構成している。 そして、吸気パイプ連結部(83)の前後壁にそれぞれ
吸気パイプ(12)(12)の一端を連通連結して、空気取
入口(82a)を通して空気取入部本体(80)内に取入れ
た空気を、気泡量調節弁(87)により一定量だけ吸気パ
イプ連結部(83)中を通して各吸気パイプ(12)(12)
に送り、各吸気パイプ(12)(12)より各噴出ノズル
(2)(3)(4)へ一定量の空気を供給できるように
している。第4図中、(84)はリアクタンス形のサイレ
ンサ、(85)は逆止弁であり、同逆止弁(85)により吸
気パイプ(12)中を浴湯が逆流するのを防止している。 また、気泡量調節弁(87)は、上端縁を空気取入部本
体(80)の底部に連通開口した円筒状の弁本体(88)
と、同弁本体(88)の底部(88a)に取付けた気泡量調
節用弁体開閉作動用モーター(M2)と、同モーター(M
2)に取付けた弁体支持ロッド(89)と、同ロッド(8
9)の先端に取付け、弁本体(88)の上端縁に形成した
弁座(88b)に接離自在とした弁体(90)とから構成し
ている。(88d)は弁本体(88)の周壁に設けた連通口
である。 また、気泡量調節用弁体開閉作動用モーター(M2)
は、前記ノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)と同様
にリニアステッピングモーター構造とし、後述する制御
部(C)により制御可能としているが、本実施例では、
ブロー運転中に上記モーター(M2)を駆動させて弁体
(90)による気泡量の調節を行なうようにはしておら
ず、あらかじめ設定した気泡量ブロー運転をするように
している。 また、空気取入部本体(80)内に設けたサイレンサ
(92)は、プラスチック多孔質焼結体(例えば、ポリエ
チレン焼結体、ポリプロピレン焼結体等)よりなり、吸
音機能と空気清浄機能を具備する吸音材により円筒状に
形成している。(93)は、空気取入部本体(80)内の下
部に横架した複数個のサイレンサ(92)を支持するサイ
レンサ支持板(93)であり、各サイレンサ(92)の下端
開口部(92a)を、サイレンサ支持板(93)に複数個設
けた連通孔(94)にそれぞれ符合させて連通している。
(r)は空気流入方向を示す。 〔II−3〕循環ポンプの説明 以下、循環ポンプの構成について説明する。 循環ポンプ(P)は、第11図に示すように、ポンプケ
ーシング(32)内に、上段インペラー室(33)と下段イ
ンペラー室(34)とを相互に連通流路(32d)を介して
連通させて形成し、下段インペラー室(34)を、ポンプ
ケーシング(32)の下部一側に設けた浴湯吸込路(32
a)を介して浴湯吸込パイプ(10)と連通させると共
に、ポンプケーシング(32)の下部他側に設けた浴湯強
送路(32b)を介して浴湯強送パイプ(11)と連通さ
せ、上段インペラー室(33)の一側に設けた濾過強送路
(32c)を介して、後述する濾過機(43)の引込みパイ
プ(41)の一端と連通させている。(32e)は吸水口、
(32f)は下段吐水口、(32g)は上段吐水口、(z1)は
循環流れ方向、(z2)は濾過流れ方向を示している。 そして、上下段インペラー室(33)(34)内の中央部
を上下に貫通する状態にインペラー軸(35)を軸架し、
同インペラー軸(35)に上段インペラー(33a)と下段
インペラー(34a)とをそれぞれ上下段インペラー室(3
3)(34)内で同軸的に取付け、インペラー軸(35)を
ポンプケーシング(32)上に一体的かつ水密状態に載設
したポンプ駆動用モーター(M)の駆動軸(39)に連動
連設している。(36)は、インペラー軸(35)に取付け
たシール材であり、ポンプケーシング(32)内の水密性
を確保している。 また、循環ポンプ(P)の上段インペラー室(33)に
は、第12図に示すように、浴湯循環流路(D)とは別個
に形成したバイパス流路としての引込みパイプ(41)と
戻しパイプ(42)を介して濾過機(43)を連通連結して
おり、上段インペラー室(33)の上段吐水口(32g)に
連通連結した引込みパイプ(41)中を通して、下段イン
ペラー室(34)内に吸込んだ浴湯の一部を濾過機(43)
に送り、同濾過機(43)により濾過した浴湯を戻しパイ
プ(42)中を通して浴湯強送パイプ(11)中へ送り、下
段インペラー室(34)の下段吐水口(32f)より浴湯強
送パイプ(11)中へ強送される浴湯に合流させるように
している。 かかる構成により、上下段インペラー(33a)(34a)
を回転させると浴槽本体(1)内の給湯は浴湯吸込パイ
プ(10)から吸水口(32e)中を通して下段インペラー
室(34)の浴湯吸込路(32a)内に吸込まれ、同下段イ
ンペラー室(34)より浴湯強送路(32b)内を通して下
段吐水口(33a)、さらには浴湯強送パイプ(11)中を
通して浴槽本体(1)内へ強送される。 この際、下段インペラー室(34)内に流入した浴湯の
一部は、連通流路(32d)を通って上段インペラー室(3
3)内に流入し、濾過強送路(32c)内を通して上段吐水
口(33a)より引込みパイプ(41)中を通って濾過機(4
3)に送られて濾過され、濾過された浴湯は、戻しパイ
プ(42)中を通って浴湯強送パイプ(11)中へ送られ
る。 このように、上下段インペラー室(33a)(34a)を具
備する循環ポンプ(P)により、浴湯循環流路(D)中
を循環する浴湯は、一部が濾過機(43)により濾過され
るようにしている。 また、循環ポンプ(P)の外周には、凍結防止用のポ
ンプ用ヒーター(H1)を設け、同ヒーター(H1)を、浴
湯温度検出センサ(T)による浴湯強送パイプ(11)中
の浴湯の温度検出結果に応じて制御部(C)により制御
することにより、循環ポンプ(P)内の浴湯の凍結を防
止できるようにしている。 また、ポンプ駆動用モーター(M)は、三相誘導外扇
型であり、(39a)は、ポンプ駆動用モーター(M)の
駆動軸(39)の外周面に取付けた回転子、(39b)は、
モーターケーシング(38)の内周面に、回転子(37)と
内外側対向状態に取付けた固定磁極、(39c)は冷却用
ファンである。 また、ポンプ駆動用モーター(M)と出力インターフ
ェース(51)との間に介設したインバータ(E)は、後
述する制御部(C)のメモリ(52)に記憶させたプログ
ラムに従って、交流商用電源から供給される入力周波数
の変換処理を行なうようにしている。すなわち、インバ
ータ(E)は、交流100Vの電源からの電力を200V、三相
の可変速モーター駆動電力にして出力するものである。 そして、かかるインバータ(E)で変換処理された出
力周波数に比例してポンプ駆動用モーター(M)の回転
数を制御し、かかる制御により循環ポンプ(P)の回転
数を制御して、各噴出ノズル(2)(3)(4)から噴
出される浴湯の噴出量・噴出圧・噴出時間を上記プログ
ラムに従い変化させることができるようにしている。 このようにして、インバータ(E)により循環ポンプ
(P)の回転数の制御を円滑かつ確実に行なうことがで
きるために、以下のような効果が生起される。 インバータ(E)による循環ポンプ(P)の回転数の
変更と、各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と
を協働させることによって、噴流形態を、入浴者の好み
に応じて色々変化させることができるために、入浴者の
多種多様の嗜好にも充分に対応することができる。 インバータ(E)により循環ポンプ(P)の回転数を
変化させることにより噴流強さを、入浴者の好みに応じ
て数段階若しくは無段階に変化させることができるため
に、入浴者に充分な満足感を与えることができる。 各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と共に、
循環ポンプ(P)の回転数の変更をインバータ(E)に
より円滑に行なうことができるために、一つの噴流形態
から他の噴流形態への変更、さらには各種噴流形態にお
ける噴流強さの変更を円滑かつゆるやかに行なうことが
でき、これらの変更時に入浴者に不快感を与えることが
ない。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、急
激な浴湯の噴出により入浴者が、特に子供や老人等が、
転倒等するという事故が生じるのを防止することができ
る。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、循
環ポンプ(P)が空気を取込んで空回りするという不具
合の発生を防止でき、循環ポンプ(P)による円滑な浴
湯の噴出を確保できる。 インバータ(E)によりゆっくりとした立上り回転数
を循環ポンプ(P)にあたえることができるために、配
管内の空気の吐出音を軽減でき、騒音の軽減を図ること
ができる。 本実施例のように浴湯の噴出量・噴出圧に変化をつけ
て噴流強さや噴流形態の変更を行なう場合には、インバ
ータ(E)により循環ポンプ(P)の回転数を適正に制
御して、無駄な電力を省くことができるために、省電力
化が図れる。 インバータ(E)により循環ポンプ(P)を逆回転さ
せることができるために、配管中のゴミ等の混入物を排
出することができる。 〔II−4〕濾過機の説明 以下に、濾過機の構成について説明する。 濾過機(43)は、第12図に示すように、濾過機本体
(43a)内下部にアクリルメッシュ(43b)を張設し、同
メッシュ(43b)上に濾過材(43c)を設け、濾過機本体
(43a)の上壁内面にバッフル(43d)を取付けて構成し
ている。 そして、かかる濾過機本体(43a)の上端に引込みパ
イプ(41)の一端を連通連結し、同濾過機本体(43a)
の下端に戻しパイプ(42)の一端を連通連結して、浴湯
を濾過機本体(43a)の上方より下方へ向けて濾過材(4
3c)中を通過させることにより、浴湯を濾過することが
できるようにしている。 また、濾過機(43)の外周には、凍結防止用の濾過機
用ヒーター(H2)を設け、同ヒーター(H2)を、浴湯温
度検出センサ(T)による浴湯強送パイプ(11)中の浴
湯の温度検出結果に応じて制御部(C)により制御する
ことにより、濾過機(43)内の浴湯の凍結を防止できる
ようにしている。 また、引込みパイプ(41)の中途部には、電動三方弁
(45)を設け、同電動三方弁(45)の一端に排水流路を
形成する排水パイプ(46)を接続して、電動三方弁(4
5)により引込みパイプ(41)と排水パイプ(46)とを
連通可能としている。 そして、電動三方弁(45)を切替えて、引込みパイプ
(41)と排水パイプ(46)とを連通状態として、循環ポ
ンプ(P)の上下段インペラー(33a)(34a)を回転さ
せることにより、浴湯の一部を戻しパイプ(42)中を通
して濾過機本体(43a)の下方より上方へ向けて濾過材
(43c)中を通過させることにより、同濾過材(43c)の
洗浄を行なうことができるようにしている。 また、上記電動三方弁(45)の切替操作は、後述する
操作パネル部(6)の濾過機洗浄スイッチ(117)をON
させることにより行なうことができるようにしている。 〔II−5〕制御部の説明 以下に、制御部の構成について説明する。 制御部(C)は、第3図に示すように、マイクロプロ
セッサ(MPU)と、入出力インターフェース(50)(5
1)と、ROMとRAMとからなるメモリ(52)と、タイマー
(53)とから構成している。 そして、上記構成において、入力インターフェース
(50)には、噴出量調節用弁体(22)の開閉量を検出す
る弁体基準位置検出センサ(23f)、気泡量調節弁(8
7)の開閉量を検出する弁基準位置検出センサ(91)、
浴湯強送パイプ(11)内の水圧を検出する圧力検出セン
サ(48)、浴槽本体(1)内の浴湯の温度を検出する浴
湯温度検出センサ(T)、操作パネル部(6)及びリモ
ートコントローラ(30)からの赤外線による駆動信号を
受信する赤外線受信センサ(30b)を接続している。 一方、出力インターフェース(51)には、後述する操
作パネル部(6)の時計表示部(115)と浴湯温度表示
部(116)、ポンプ駆動用モーター(M)、ノズル用弁
体開閉作動用モーター(M1)、気泡量調節用弁体開閉作
動用モーター(M2)、ポンプ用ヒーター(H1)、濾過機
用ヒーター(H2)及び電動三方弁(45)を接続してい
る。なお、ポンプ駆動用モーター(M)はインバータ
(E)を介して出力インターフェース(51)と接続して
いる。 また、メモリ(52)には、上記した各センサからの出
力信号や、操作パネル部(6)若しくはリモートコント
ローラ(30)からの駆動信号に基づいて、各モーター
(M)(M1)(M2)及び電動三方弁(45)等の駆動部を
駆動するための駆動順序プログラムを記憶させている。 本発明の要旨は、かかる制御部(C)により、電動三
方弁(45)の切替制御と、ノズル用弁体開閉作動用モー
ター(M1)を介した各噴出ノズル(2)(3)(4)の
開閉量制御と、ポンプ駆動用モーター(M)を介した循
環ポンプ(P)の回転数制御を可能として、各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)より気泡混じりの浴湯を噴出させ
るブロー運転中に、電動三方弁(45)を自動的に切替
え、循還浴湯の一部をバイパス流路中に逆流させて、濾
過機(43)の洗浄運転をブロー運転と並行して自動的に
行うようにしたことにある。 そして、制御部(C)により各噴出ノズル(2)
(3)(4)の開閉量制御を行うことにより、濾過機洗
浄運転中も入浴者の好みの噴流形態を確保することがで
きるようにして、入浴者に濾過機洗浄運転中であること
を気付かせることなく、好みの噴流形態で入浴を楽しん
でもらうことができるようにしている。 〔II−6〕操作パネル部の説明 以下に、第13図を参照して上記制御部(C)に駆動出
力を手動操作で送るための操作パネル部(6)について
説明する。 操作パネル部(6)は、浴槽本体(1)の近傍若しく
は同浴槽本体(1)の縁部(1a)の上面に固設している
ものであり、運転スイッチ(100)と、ブロー操作スイ
ッチであるマイルドブロースイッチ(101)、指圧ブロ
ースイッチ(102)、パルスブロースイッチ(103)、ウ
ェーブブロースイッチ(104)、サイクルブロースイッ
チ(105)及びプログラムブロースイッチ(106)と、浴
湯噴出強・弱側スイッチ(107)(108)と、噴出ノズル
使用パターンの切替スイッチである背側噴出ノズル使用
パターンスイッチ(111)、足側噴出ノズル使用パター
ンスイッチ(112)、及び腹側噴出ノズル使用パターン
スイッチ(113)と、タイマースイッチ(114)と、タイ
マー時間表示部を兼用する時計表示部(115)と、浴湯
温度表示部(116)と、濾過機洗浄スイッチ(117)と、
時計表示部(115)に表示される時間の修正を行なうた
めの時間設定スイッチ(118)、時設定スイッチ(11
9)、及び分設定スイッチ(120)とを具備している。 そして、運転スイッチ(100)をオンすることによ
り、後述するブロー運転を開始することができるように
している。 また、濾過機洗浄スイッチ(117)をON操作すること
により、後述するようにブロー運転に優先して濾過機洗
浄運転を開始させることができると共に、OFF操作する
ことにより濾過機洗浄運転を停止させることができる。 また、(100a)は、運転スイッチ(100)をONした場
合に点灯する運転表示ランプ、(101a)(102a)(103
a)(104a)(105a)(106a)は各ブロー操作スイッチ
表示ランプ、(109a)(109b)(109c)(109d)(109
e)は強弱レベル表示ランプ、(111a)(112a)(113
a)はそれぞれ足側・背側・腹側表示ランプ、(121)
(122)(123)は、後述するパルスブロー、ウェーブブ
ロー、サイクルブロー及びプログラムブローにおける各
選択パターンA・B・Cを表示するランプ(117a)は濾
過機洗浄表示ランプ、(117b)は濾過機洗浄運転中表示
ランプである。 また、かかる操作パネル部(6)は、第13図に示すよ
うに、一側端部に赤外線受信部(30b)を具備し、後述
するリモートコントローラ(30)に設けた各スイッチ操
作により、あらかじめ設定したシリアルコード送信信号
にもとづいて、各スイッチに応じた所定のコード信号が
同リモートコントローラ(30)に設けた赤外線送信部
(30a)より発信されると、同信号が赤外線受信部(30
b)により検出され、同検出信号が制御部(C)の入力
インターフェース(50)に送られて、メモリ(52)から
読み出された駆動プログラムに基づいて所望の駆動装置
を駆動するようにしている。 また、操作パネル部(6)の上面には、開閉蓋(12
5)を開閉自在に取付け、同開閉蓋(125)により、タイ
マースイッチ(114)、時計表示部(115)、浴湯温度表
示部(116)、濾過機洗浄運転中表示ランプ(117b)及
び赤外線受信部(30b)以外の各スイッチと各表示ラン
プを覆っている。 〔II−7〕リモートコントローラの説明 以下に、上記した操作パネル部(6)とは別途に入浴
状態にて、上記制御部(C)に駆動出力を手動操作で送
るためのリモートコントローラ(30)について説明する リモートコントローラ(30)は、第14図及び第15図に
示すように、運転スイッチ(60)と、ブロー操作スイッ
チであるマイルドブロースイッチ(61)、指圧ブロース
イッチ(62)、パルスブロースイッチ(63)、ウェーブ
ブロースイッチ(65)、サイクルブロースイッチ(66)
及びプログラムブロースイッチ(67)と、浴湯噴出強・
弱側スイッチ(68)(69)と、噴出ノズル使用パターン
の切替スイッチである足側噴出ノズル使用パターンスイ
ッチ(74)、背側噴出ノズル使用パターンスイッチ(7
5)、及び腹側噴出ノズル使用パターンスイッチ(76)
とを具備している。 そして、運転スイッチ(60)をオンすることにより、
後述するブロー運転を開始することができるようにして
いる。 また、かかるリモートコントローラ(30)は、前端部
に赤外線送信部(30a)を具備し、また、前部上面にブ
ロー状態表示部(130)を具備している。 そして、ブロー状態表示部(130)は、リモートコン
トローラ(30)の使い勝手を良くするために、ブロー状
態を視認できるようにしている。 すなわち、ブロー状態表示部(130)は、噴流形態文
字表示部(131)と、ウェーブブロー表示部(132)と浴
湯噴出位置表示部(133)と強弱レベル表示部(134)と
から構成している。 そして、噴流形態文字表示部(131)は、ブロー状態
表示部(130)の右側半部に、紙面上で上下に一定間隔
を開けてマイルドブロー表示部(135)、指圧ブロー表
示部(136)、パルスブロー表示部(137)、ウェーブブ
ロー表示部(138)、サイクルブロー表示部(139)及び
プログラムブロー表示部(140)を設け、パルスブロー
表示部(137)、ウェーブブロー表示部(138)、サイク
ルブロー表示部(139)、及びプログラムブロー表示部
(140)の各右側に選択パターンA・B・C表示部(137
a)(138a)(139a)(140a)を設けている。 また、上記した噴流形態文字表示部(131)の文字表
示は液晶により行なうようにしている。 また、ブロー状態表示部(130)の左側半部には、浴
槽本体(1)の周縁を図形化した浴槽周縁線(144)
と、同浴槽周縁線(144)内に入浴者を図形化した入浴
者図(145)とを、それぞれプリント印刷により表示
し、同浴槽周縁線(144)内に、上記したウェーブブロ
ー表示部(132)と浴湯噴出位置表示部(133)を設けて
いる。 そして、ウェーブブロー表示部(132)は、浴槽周縁
線(144)内に、細線状のウェーブブロー表示線(132
a)を長手方向に間隔を開けて複数個設け、同表示線(1
32a)により形成された電光表示帯を液晶により順次点
滅させて、寄せては返す波の状態を表現し、ウェーブブ
ロー運転状態であることを視認可能に構成している。 また、浴湯噴出位置表示部(133)は、浴槽周縁線(1
44)内の噴出ノズル取付相当位置にそれぞれ計6個設け
て、各表示部(133)を液晶により点灯・点滅させるこ
とによって、使用状態を視認可能としている。 また、強弱レベル表示部(134)は、紙面上でブロー
状態表示部(130)の下部に設けており、後述するよう
に「強」、「強中」、「中」、「中弱」、「弱」の五段
階に設定した各強弱レベルを表示する強表示ランプ(13
4a)と強中表示ランプ(134b)と中表示ランプ(134c)
と中弱表示ランプ(134d)と弱表示ランプ(134e)とを
横一列にならべて構成している。そして、強弱レベル表
示部(134)も液晶により表示するようにしている。な
お、ブロー状態表示部(130)中の文字「強」「弱」は
プリント印刷である。 しかも、上記リモートコントローラ(30)は、浴湯面
に浮上可能(比重を0.01〜1にする)に構成し、入浴者
が入浴状態で操作できるようにしている。 上記のような構成により、本実施例により得られる気
泡発生浴槽(A)では、リモートコントローラ(30)を
浴湯面上において操作することにより、ポンプ駆動用モ
ーター(M)、ノズル用弁体開閉作動用モーター(M
1)、気泡量調節用弁体開閉作動用モーター(M2)、及
び電動三方弁(45)等の駆動装置を制御部(C)を介し
て駆動・制御して、各駆動装置により駆動する循環ポン
プ(P)の回転数、各噴出ノズル(2)(3)(4)に
設けた噴出量調節用弁体(22)の開閉量と開閉速度、及
び空気取入部(5)に設けた気泡量調節弁(5d)の開閉
量と開閉速度の調節、電動三方弁(45)の切替作動を行
なうことができるようにしている。 そして、上記循環ポンプ(P)の回転数の調節、噴出
量調節用弁体(22)の開閉量と開閉速度の調節、又はこ
れらの組合せにより、各噴出ノズルから噴出する浴湯の
噴出量、噴出圧、混入する気泡量に差異を設けた六種類
の噴流モード(マイルドブロー、指圧ブロー、パルスブ
ロー、ウェーブブロー、サイクルブロー及びプログラム
ブロー)を設定することができ、かつ各噴流形態をリモ
ートコントローラ(30)に設けたブロー操作スイッチの
ON・OFF操作により選択することができるようにしてい
る。 しかも、各噴流形態について、浴湯噴出強・弱側スイ
ッチ(68)(69)を、ON・OFF操作することにより、噴
出浴湯を五段階(強・強中・中・中弱・弱)の強弱レベ
ルに調節することができるようにしている。さらに、噴
出ノズル使用パターンへの各切替えスイッチ(101)(1
02)…をON・OFF操作することにより、上記噴流形態を
適用する六個の噴出ノズルの使用パターンを選択するこ
とができるようにしている。 かかる選択操作は、初期設定を、六個の各噴出ノズル
(2)(2)(3)(3)(4)(4)の全部から同時
に浴湯を噴出可能な状態とし、その後、使用者の好みに
応じて、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の
噴出・停止を対応する各噴出ノズル使用パターンスイッ
チ(74)(75)(76)のON・OFF操作により行なうこと
ができるようにしている。
【III】噴流形態の説明 以下に、本実施例によって得られる噴流形態(マイル
ドブロー、指圧ブロー、パルスブロー、ウェーブブロ
ー、サイクルブロー及びプログラムブロー)について、
第16図〜第26図にもとづいて説明する。 〔III−1〕マイルドブロー マイルドブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)
からの浴湯の噴出量が多くかつ噴出圧が低い噴流形態で
あり、マイルドでソフトに入浴者の体全体を包み込ん
で、入浴者に刺激マッサージする感覚を与えるものであ
る。 すなわち、マイルドブローは、各噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)を略全開作動
させ、循環ポンプ(P)の回転数を一定範囲内(例え
ば、1700〜3000r.p.mの範囲内)で変更して、同ポンプ
(P)の吐出圧力を一定に設定した低い圧力範囲内(例
えば0.2〜0.5kg/cm2)で数段階(例えば五段階)の強弱
レベルに設定して、各噴出ノズル(2)(3)(4)よ
り大量の浴湯(例えば、40〜80l/min)を噴出すること
ができるものである。 また、第16図には、循環ポンプ(P)の回転数の変化
に伴い変化する噴出量−噴出圧特性曲線(F1)(F2)
(F3)を例示しており、(N1)(N2)(N3)(N4)は循
環ポンプ(P)の回転数性能曲線である。ただし、回転
数の大小関係はN1>N2>N3>N4である。 また、第16a図中の噴出量−噴出圧特性曲線(F1)上
にある点(b)が、循環ポンプ(P)の回転数を最大
(N1)付近(例えば、3000r.p.m)とした場合のマイル
ドブローの状態を示している。(Y1)は、マイルドブロ
ーゾーンを示しており、点(b1)(b2)は、同マイルド
ゾーン(Y1)内に設定されたマイルドブロー状態を示し
ている。 また、第17図には、噴出量調節用弁体(22)を全開
放、二分の一開放、四分の一開放させた場合の噴出ノズ
ル特性曲線R1,R2,R3を例示しており、u1,u2,u3…は噴出
圧力線である。ただし、噴出圧力の大小関係はu1<u2<
u3…である。 また、第16a図中の点(b)は、第17a図に示す噴出ノ
ズル特性曲線(R1)に点(b′)で表示できる。 また、第17a図中、(Y′1)は、噴出ノズル特性に
おけるマイルドブローゾーンを示しており、点(b′
1)(b′2)は、同マイルドブローゾーン(Y′1)
内に設定されたマイルドブロー状態を示している。 また、上記したマイルドブローは、リモートコントロ
ーラ(30)のマイルドブロースイッチ(61)をONさせる
ことにより作動するものである。 また、マイルドブローの強弱レベルの変更や、噴出ノ
ズル使用パターンの変更の際の各スイッチ切替は短時間
(例えば、約1秒)に行なうようにしている。 また、第18図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 足側・背側・腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の各
噴出量調節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操
作時(t0)より一定時間(t1)(例えば、0秒)経過
後、一定時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好まし
くは最大速度)で、中開位置(d1)(噴流形態変更前の
開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉位
置より6mm後退させた開弁位置)まで作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t′1)が経過
する直前より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例え
ば、2800r.p.m)を漸次減少させて、一定時間(t′
2)(例えば、3秒)内に一定の回転数(V2)(例え
ば、2400r.p.m)となるようにしている。 また、本実施例では、運転を開始(運転スイッチ(6
0)又は(100)をONさせる)するとブロー運転が開始す
るようにしており、同ブロー運転の開始時には、子供や
老人等の入浴時の安全を配慮して、循環ポンプ(P)の
回転数をゆっくり増大させるチャイルドセーフティー機
能をもたせている。そして、その後の噴流形態は、上記
したおだやかなブローであるマイルドブローとして、か
つ強弱レベルを「中」に初期設定している。 しかも、本実施例では、第19図のタイミングチャート
に示すように、運転開始時に背側噴出ノズル(3)の噴
出量調節用弁体(22)のみを一旦完全閉位置まで閉弁作
動させて、前回使用した配管中の冷たい残り水が背側噴
出ノズル(3)より噴出して、入浴者に不快感を与えた
り、入浴者に危険を及ぼす虞れが生じるのを防止してい
る(以下、かかるブロー運転を「チャイルドセーフティ
ーブロー」という)。 すなわち、第19図において、背側噴出ノズル(3)の
噴出量調節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操
作時(t0)より一定時間(t1)(例えば、0秒)経過
後、一定時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好まし
くは最大速度)で、中間位置(停止位置)より完全閉位
置まで作動させて閉弁状態とし、同閉弁状態を一定時間
(t3)(例えば、2秒)維持させた後、一定時間(t4)
(例えば1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で設定
開弁位置(d2)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)まで作動させている。 他の足側・背側噴出ノズル(2)(4)の各噴出量調
節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操作時(t
0)より一定時間(t1)(例えば、1秒)経過後、一定
時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大
速度)で、中開位置(d1)(停止時位置)より略全開位
置(d2)(例えば、完全閉位置より6mm後退させた開弁
位置)まで作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、背側噴出ノズル(3)
の噴出量調節用弁体(22)の閉弁作動が終了する時間
(t′1)が経過した直後より作動させ、回転数をイン
バータ制御によりゆっくりと漸次増大させて一定時間
(t′2)(例えば、10秒)内に一定の回転数(V2)
(例えば、2800r.p.m)となるようにしている。 また、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量調節
用弁体(22)の開閉作動と循環ポンプ(P)の回転数変
更との互いの制御タイミングは、入浴者に不快感を与え
ないようにすることや、循環ポンプ(P)の吐出圧力が
急激に上昇するのを防止することを考慮して行なってい
るが、これについては、後に〔IV−7〕で説明する。 〔III−2〕指圧ブロー 指圧ブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)から
の浴湯の噴出量が少なくかつ噴出圧が高い噴流形態であ
り、入浴者の体の一部に勢いよく噴流を当てることによ
り、入浴者に指圧感のある刺激マッサージ感覚を与える
ものである。 すなわち、指圧ブローは、各噴出ノズル(2)(3)
(4)の各噴出量調節用弁体(22)を微開作動させ、循
環ポンプ(P)の回転数を一定範囲内(例えば、2000〜
3000r.p.mの範囲内)で変更して、同ポンプ(P)の吐
出圧力を一定に設定した高い圧力範囲内(例えば0.5〜
1.0kg/cm2)で数段階(例えば五段階)の強弱レベルに
設定することができるものである。 また、第16a図中の噴出量−噴出圧特性曲線(F3)上
にある点(e)が、浴湯の噴出量を最小(例えば、30l/
min)とした場合の指圧ブローの状態を示している。 また、第16a図中、(Y2)は、噴出量−噴出圧特性に
おける指圧ブローゾーンを示しており、点(e1)(e2)
は、同指圧ブローゾーン(Y2)内に設定された指圧ブロ
ー状態を示している。 また、第16a図中の点(e)は、第17a図に示す噴出ノ
ズル特性曲線(R3)上に点(e′)で表示できる。 また、第17a図中、(Y′2)は、噴出ノズル特性に
おける指圧ブローゾーンを示しており、点(e′1)
(e′2)は同指圧ブローゾーン(Y′2)内に設定さ
れた指圧ブロー状態を示している。 また、上記した指圧ブローは、リモートコントローラ
(30)の指圧ブロースイッチ(62)をONさせることによ
り作動するものである。 また、第20図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 すなわち、第20図において、各噴出量調節弁体(22)
は、指圧ブロースイッチ操作時(t0)より一定時間(t
1)(例えば、0秒)経過後、一定時間(t2)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で、噴流形
態変更前の開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6m
m後退させた開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例え
ば、完全閉位置より1.5mm後退した開弁位置)まで開弁
作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t′1)が経過
した直後より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例え
ば、2400r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t′
2)(例えば、3秒)内に一定回転数(V2)(例えば、
2800r.p.m)になるようにしている。 〔III−3〕パルスブロー パルスブローは、個々の噴出ノズル(2)(3)
(4)を周期的に開閉作動させ、浴湯の噴出・停止を交
互に行なう噴流形態であり、噴流をパルス的に出したり
出さなかったりすることにより、入浴者に鋭い刺激を与
えることができるものである。 すなわち、パルスブローは、前記指圧ブローにおい
て、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量調節用弁
体(22)を一定時間経過ごとに短時間(例えば、1秒)
に高速度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置と完全
閉弁位置に交互に移動させるものである。これにより、
浴湯を噴出する状態と浴湯が噴出しない状態とを交互に
生じさせることができる。なお、浴湯を噴出する際には
気泡を含んでいる場合と気泡を含んでいない場合とがあ
る。 そして、かかるパルスブローの強弱レベルの変更は、
循環ポンプ(P)の回転数を変更することにより、浴湯
の噴出量を一定の範囲内(例えば30〜50l/min内)で数
段階(例えば五段階)に設定して行なうことができる。 また、上記したパルスブローは、リモートコントロー
ラ(30)のパルスブロースイッチ(63)をONさせること
により作動するものである。 また、第21図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 すなわち、第21図において、各噴出量調節用弁体(2
2)は、パルスブロースイッチ操作時(t0)より、一定
時間(t1)(例えば、0秒)経過後、噴流形態変更前の
開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉
位置より2mm後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)
(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作
動させ、同開弁状態を一定時間(t3)(例えば、1秒)
維持させた後、一定時間(t4)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで閉弁作動さ
せ、同全閉状態を一定時間(t5)(例えば、1秒)維持
させた後、一定時間(t6)(例えば、1秒)は高速度
(好ましくは最大速度)で上記設定開弁位置(d2)まで
開作動させ、さらに、同開弁状態を一定時間(t7)(例
えば1秒)維持させた後、閉弁作動させるという開閉弁
作動を周期的に繰返し行なうものである。 そして、循環ポンプ(P)は、パルスブロースイッチ
操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、1秒)
経過した後、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、
2400r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t′2)
(例えば3秒)内に、回転数が一定回転(V2)(例え
ば、2800r.p.m)になるようにしている。 また、上記設定開弁状態を維持させる一定時間(t3)
を変化させることにより、異なるパルスブローパターン
を設定することができるが、本実施例では、かかる一定
時間(t3)を1秒、2秒、3秒としたパルスブローA・
B・Cの三種類のパターンを設定して、噴流により入浴
者に与える刺激時間を好みにより選択できるようにして
いる。 〔III−4〕ウェーブブロー ウェーブブローは、循環ポンプ(P)の回転数を周期
的に変更して、浴湯の噴出量・噴出圧を周期的に変化さ
せる噴流形態であり、噴出量・噴出圧をゆっくりとした
周期で変化させることにより、変化に富んだ流れを作
り、入浴者に寄せては返す波のイメージの噴流を与える
ものである。 すなわち、ウェーブブローは、各噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)を全開若しく
は中開状態として、循環ポンプ(P)の作動をON・OFF
させ、若しくは循環ポンプ(P)の回転数を一定の範囲
内(例えば、1600〜3000r.p.mの範囲内)で周期的に変
化させるものである。 そして、かかるウェーブブローの強弱レベルの変更
は、周期的に変化させる循環ポンプ(P)の回転数の範
囲を、上記した一定の回転数範囲内で数段階(例えば五
段階)に設定して行なうことができる。 また、第16b図に示す(d1)(d2)(d3)は、それぞ
れウェーブブローの噴出量−噴出圧特性曲線であり、各
曲線(d1)(d2)(d3)に沿って、浴湯の噴出量と噴出
圧が変化するものである。 また、第17b図に示す(d′1)(d′2)(d′
3)は、それぞれウェーブブローの噴出ノズル特性曲線
であり、ウェーブブローでは気泡量を大幅に変化させる
ことができる。 また、上記したウェーブブローは、リモートコントロ
ーラ(30)のウェーブブロースイッチ(65)をONさせる
ことにより作動するものである。 また、かかるウェーブブローの浴湯を噴出する噴出ノ
ズルの使用パターンは、前記したマイルドブローの場合
と同様である。 また、第22図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動タイミングチャートであ
る。 すなわち、第22図において、各噴出量調節用弁体(2
2)は、ウェーブブロースイッチ操作時(t0)より一定
時間(t1)(例えば、1秒)経過後、噴流形態変更前の
開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉
位置より4mm後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)
(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作
動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t3)が経過した
直後より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、24
00r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t4)(例え
ば、4秒)内に一定の高回転数(V2)(例えば、3000r.
p.m)とし、その後回転数を漸次減少させて一定時間(t
5)(例えば、4秒)内に低回転数(V3)(例えば、180
0r.p.m)とし、さらに回転数を漸次増大させて一定時間
(t6)(例えば、4秒)内に上記した高回転数(V2)と
するというように回転数を周期的に変化させている。 また、循環ポンプ(P)の回転数の周期的変化のさせ
方を変えることにより、異なるウェーブブローパターン
を設定することができるが、本実施例では、上記したウ
ェーブブローパターンをウェーブブローAとし、以下に
説明するウェーブブローパターンをウェーブブローB・
Cとして、3種類のパターンを設定している。 すなわち、ウェーブブローBは、第23図のタイミング
チャートに示すように、各噴出量調節用弁体(22)の設
定開弁作動が終了する時間(t3)が経過した直後より、
噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、2400r.p.m)
を漸次増大させて、一定時間(t4)(例えば、4秒)内
に一定の高回転数(V2)(例えば、3000r.p.m)とし、
同高回転数(V2)を一定時間(t5)(例えば、2秒)継
続させ、その後、回転数を漸次減少させて一定時間(t
6)(例えば、4秒)内に低回転数(V3)(例えば、180
0r.p.m)とし、同低回転数(V3)を一定時間(t7)(例
えば、2秒)継続させ、その後回転数を漸次増大させて
一定時間(t8)(例えば、4秒)内に上記した高回転数
(V2)とするというように、回転数を周期的に変化させ
ている。 また、ウェーブブローCは、第24図のタイミングチャ
ートに示すように、各噴出量調節用弁体(22)の設定開
弁作動が終了する時間(t3)が経過した直後より噴流形
態変更前の回転数(V1)(例えば、2400r.p.m)を下に
凸の曲線を描くように漸次増大させて一定時間(t4)
(例えば、3秒)内に一定の高回転数(V2)(例えば、
3000r.p.m)とし、その後回転数を下に凸の曲線を描く
ように一定時間(t5)(例えば、3秒)内に低回転数
(V3)(例えば、1800r.p.m)とし、その後回転数を下
に凸の曲線を描くように漸次増大させて一定時間(t6)
(例えば、3秒)内に上記した高回転数(V2)にすると
いうように、回転数を周期的に変化させている。 本実施例では、特に、循環ポンプ(P)の回転数をイ
ンバータ(E)により制御しているために、循環ポンプ
(P)の回転数の周期的な変更を円滑かつ確実に行なっ
て、ほのかな弱い噴流の中に脈動的な強さのあるウェー
ブブローA・B・Cを生起させることができるものであ
る。 その中でもウェーブブローCは、循環ポンプ(P)の
回転数が略カテナリー曲線を描いて変化し、高回転数近
傍での回転数増加率と回転数減少率が大きく、また低回
転数近傍での回転数増加率と回転数減少率が小さいため
に、噴流の強い変化は比較的短時間に、また噴流の弱い
変化は比較的長時間に起るメリハリのある、そして入浴
者への指圧的効果をもった噴流形態にすることができ
る。 〔III−5〕サイクルブロー サイクルブローは、浴湯が噴出される位置を自動的か
つ周期的に変更することにより、浴湯の噴出位置の変化
を楽しむことができるものである。 すなわち、サイクルブローは、例えば、背側噴出ノズ
ル(3)(3)→腹側噴出ノズル(4)(4)→足側噴
出ノズル(2)(2)の順に一定時間各噴出量調節用弁
体(22)を開放して浴湯を噴出するものであり、この
際、各噴出ノズル(2)(3)(4)より噴出する浴湯
形態は、各噴出量調節用弁体(22)の開閉量と循環ポン
プ(P)の回転数を調節することにより、マイルドブロ
ー、指圧ブロー、ウェーブブロー、さらには、マイルド
ブローと指圧ブローとを周期的に変化させる噴流形態を
採ることができる。 本実施例では、サイクルブローA・B・Cの三種類の
パターンを設定しており、以下に各サイクルブローA・
B・Cを第25図及び第26図に示すタイミングチャートに
もとづいて説明する。 サイクルブローAは、指圧ブロー形態を採るものであ
り、第25図のタイミングチャートに示すように、サイク
ルブロースイッチ操作時(t0)より一定時間(t1)(例
えば、0秒)経過後、背側噴出ノズル(3)の噴出量調
節用弁体(22)のみを噴流形態変更前の開弁位置(d1)
(例えば、完全閉位置より6mm後退させた開弁位置)よ
り設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉位置より1.5mm
後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作動させると共
に、他の足側噴出ノズル(2)と腹側噴出ノズル(4)
の各噴出量調節用弁体(22)を完全閉位置まで一定時間
(t2)(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速
度)で閉弁作動させている。 かかる状態では、背側噴出ノズル(3)(3)のみか
ら、指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 そして、背側噴出ノズル(3)の噴出量調節用弁体
(22)を、一定時間(t3)(例えば、2秒)だけ開弁位
置(d2)に保持した後、一定時間(t4)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで
閉弁作動させている。 続いて、閉弁状態にあった腹側噴出ノズル(4)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t5)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t6)(例えば、1秒)は高速度
(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作動
させ、一定時間(t7)(例えば、2秒)だけ同設定開弁
位置(d2)に保持した後、一定時間(t8)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで
閉弁作動させている。 かかる状態では、腹側噴出ノズル(4)(4)のみか
ら指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 続いて、閉弁状態にあった足側噴出ノズル(2)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t9)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t10)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作
動させ、一定時間(t11)(例えば、2秒)だけ同設定
開弁位置(d2)に保持した後、一定時間(t12)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位
置まで閉弁作動させている。 かかる状態では、足側噴出ノズル(2)(2)のみか
ら指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 続いて、閉弁状態にあった背側噴出ノズル(3)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t13)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t14)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作
動させ、一定時間(t15)(例えば、2秒)だけ同設定
開弁位置(d2)に保持した後、一定時間(t16)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位
置まで閉弁作動させている。 また、循環ポンプ(P)は、サイクルブロースイッチ
操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、0秒)
経過後に噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、2800
r.p.m)を漸次減少させて一定時間(t′2)(例え
ば、1秒)内に一定の回転数(V2)(例えば、2500v.p.
m)とし、同回転数(V2)をブロー運転中維持してい
る。 また、サイクルブローBは、指圧ブロー形態を採るも
のであるが、上記サイクルブローAのタイミングチャー
トにおいて、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量
調節用弁体(22)の設定開弁位置(d2)を保持する一定
時間(t3)(t7)(t11)を異ならせている(例えば、
4秒)だけである。 このように、サイクルブローA・Bでは、各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)の噴出量調節用弁体(22)を順次
背側→腹側→足側→背側の順に一定の周期で開閉作動さ
せ、かつ、循環ポンプ(P)の回転数を一定に保持して
いるために、指圧ブローの噴出位置が変化しながら、入
浴者の体のいたるところに指圧効果を与えることができ
る。 また、サイクルブローCは、ウェーブブロー形態を採
るものであり、第26図のタイミングチャートに示すよう
に、設定開弁位置(d2)をサイクル運転A・Bの設定開
弁位置(d2)よりも大きくし(例えば、4mm)、同設定
開弁位置(d2)を保持する一定時間(t3)(t7)(t1
1)をサイクルブローA・Bとは異ならせている(例え
ば、8秒)。 さらに、循環ポンプ(P)の回転数は、周期的に変化
させている。 すなわち、循環ポンプ(P)は、サイクルブロースイ
ッチ操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、0
秒)経過後、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、
2400r.p.m)を漸次減少させて一定時間(t′2)(例
えば、1秒)内に一定の低回転数(v3)(例えば、1600
r.p.m)とし、その後、回転数を漸次増大させて一定時
間(t′3)(例えば、4秒)内に一定の高回転数(V
2)とし、その後、回転数を漸次減少させて一定時間
(t′4)(例えば、4秒)内に一定の低回転数(V3)
としている。 そして、かかる一定の低回転数(V3)を一定時間
(t′4)(例えば、1秒)維持した後、上記した回転
数の変化(V3→V2→V3)を繰返している。 かかる回転数の変化(V3→V2→V3)は、いずれかの噴
出ノズル(2)(3)(4)より浴湯が噴出されている
間だけ行なわれ、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴
出量調節用弁体(22)が開閉作動する間は、一定の低回
転数(V3)を保持するようにタイミングを合わせて、噴
流強さの急激な変化を防止することにより、入浴者に不
快感を与えないようにしている。 従って、一定周期で作動・停止を繰返す各噴出ノズル
(2)(3)(4)からは、ウェーブブロー形態の浴湯
が噴出されることになり、浴湯の噴出位置の変化と共
に、ウェーブブロー特有の波のイメージを与える噴流を
楽しむことができる。 また、本実施例では、サイクルブローA・B・Cの各
浴湯噴出位置の変更を背側→腹側→足側→背側とした
が、何らこの順序に限るものではなく、他の順序(例え
ば、背側→足側→腹側→背側)を採ることもできる。ま
た、浴湯の噴出位置を不規則に変えるようにすることも
できる。 〔III−6〕プログラムブロー プログラムブローは、噴流形態や噴流強さや噴流個所
の選択を、予め設定したプログラムに応じて任意に組合
せ或は経時変化させて、噴流の変更を多様化させたもの
であり、定形のおしつけ方式ではない意外性のある噴流
形態の組合せ順序が楽しめるものである。 また、本実施例では、入浴者の年齢、性別等を考慮し
て、上記のプログラムで内容の異なるものを複数用意し
ており、最も一般的なメニューを備えたスタンダードな
ブロー運転であるプログラムブローAと、最も強烈メニ
ューを備えたハードなブロー運転であるプログラムブロ
ーBと、最も軽く、やさしさを備えたライトなブロー運
転であるプログラムブローCを選択できるようにしてい
る。 そして、各プログラムブローA・B・Cは、第1表の
プログラムブロー仕様に示す通りである。 第1表において、ランク1・2・3は、それぞれ前記
した複数個の噴流形態を三つのグループに分け、同グル
ープ内の噴流形態が出現する確率を3段階に区分けして
いるものであり、ランク1に属する噴流形態の出現確率
を50%とし、ランク2に属する噴流形態の出現確率を30
%とし、ランク3に属する噴流形態の出現確率を20%と
している。 また、噴流の強弱レベルは五段階に設定し、弱を1、
中弱を2、中を3、強中を4、強を5として表示してい
る。 そして、プログラムブローAでは、スタンダードなブ
ロー運転を行なうために、噴流の強弱レベルを2〜4に
設定し、また、プログラムブローBでは、ハードなブロ
ー運転を行なうために、噴流の強弱レベルを3〜5に設
定し、また、プログラムブローCでは、ライトなブロー
運転を行なうために噴流の強弱レベルを1〜3に設定し
ている。 また、浴湯の噴出位置(噴出個所)は、足側・背側・
腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の3個所同時噴出の
場合と、いずれか2個所同時噴出の場合と、いずれか1
個所の場合とがあり、3個所同時噴出の場合を(足・背
・腹)と表示し、2個所同時噴出の場合を(足・背)
(背・腹)(足・腹)と表示し、1個所の場合を(足)
(背)(腹)と表示している。 また、各噴流形態、噴流の強弱レベル、浴湯の噴出位
置は、それぞれ一定時間(例えば30秒)経過後に切替わ
るようにして、入浴者に変化の楽しさを連続して与え、
入浴者を退屈させないようにしている。 また、噴流形態は、同じ形態が連続して出現しないよ
うにして、入浴者に与える変化の楽しさを確保してい
る。 また、各プログラムブローA・B・Cはブロー時間を
一定に設定することができ、本実施例は、プログラムブ
ローAは4分間、プログラムブローBは5分間、プログ
ラムブローCは3分間に設定している。 また、各プログラムブローA・B・Cに、それぞれ数
種類のメニューを設定しておき、いずれかのプログラム
ブローを選択すると、選択されたプログラムブローの中
から不規則にメニューの選択がなされるようにすること
もできる。 このように、プログラムブローA・B・Cは、年齢・
性別等を考慮して噴流形態や噴流強さや噴流個所の変更
が不規則になされるために、入浴者は、変更内容と変更
順序の意外性を充分に楽しむことができて、入浴中に退
屈することがない。
ドブロー、指圧ブロー、パルスブロー、ウェーブブロ
ー、サイクルブロー及びプログラムブロー)について、
第16図〜第26図にもとづいて説明する。 〔III−1〕マイルドブロー マイルドブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)
からの浴湯の噴出量が多くかつ噴出圧が低い噴流形態で
あり、マイルドでソフトに入浴者の体全体を包み込ん
で、入浴者に刺激マッサージする感覚を与えるものであ
る。 すなわち、マイルドブローは、各噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)を略全開作動
させ、循環ポンプ(P)の回転数を一定範囲内(例え
ば、1700〜3000r.p.mの範囲内)で変更して、同ポンプ
(P)の吐出圧力を一定に設定した低い圧力範囲内(例
えば0.2〜0.5kg/cm2)で数段階(例えば五段階)の強弱
レベルに設定して、各噴出ノズル(2)(3)(4)よ
り大量の浴湯(例えば、40〜80l/min)を噴出すること
ができるものである。 また、第16図には、循環ポンプ(P)の回転数の変化
に伴い変化する噴出量−噴出圧特性曲線(F1)(F2)
(F3)を例示しており、(N1)(N2)(N3)(N4)は循
環ポンプ(P)の回転数性能曲線である。ただし、回転
数の大小関係はN1>N2>N3>N4である。 また、第16a図中の噴出量−噴出圧特性曲線(F1)上
にある点(b)が、循環ポンプ(P)の回転数を最大
(N1)付近(例えば、3000r.p.m)とした場合のマイル
ドブローの状態を示している。(Y1)は、マイルドブロ
ーゾーンを示しており、点(b1)(b2)は、同マイルド
ゾーン(Y1)内に設定されたマイルドブロー状態を示し
ている。 また、第17図には、噴出量調節用弁体(22)を全開
放、二分の一開放、四分の一開放させた場合の噴出ノズ
ル特性曲線R1,R2,R3を例示しており、u1,u2,u3…は噴出
圧力線である。ただし、噴出圧力の大小関係はu1<u2<
u3…である。 また、第16a図中の点(b)は、第17a図に示す噴出ノ
ズル特性曲線(R1)に点(b′)で表示できる。 また、第17a図中、(Y′1)は、噴出ノズル特性に
おけるマイルドブローゾーンを示しており、点(b′
1)(b′2)は、同マイルドブローゾーン(Y′1)
内に設定されたマイルドブロー状態を示している。 また、上記したマイルドブローは、リモートコントロ
ーラ(30)のマイルドブロースイッチ(61)をONさせる
ことにより作動するものである。 また、マイルドブローの強弱レベルの変更や、噴出ノ
ズル使用パターンの変更の際の各スイッチ切替は短時間
(例えば、約1秒)に行なうようにしている。 また、第18図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 足側・背側・腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の各
噴出量調節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操
作時(t0)より一定時間(t1)(例えば、0秒)経過
後、一定時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好まし
くは最大速度)で、中開位置(d1)(噴流形態変更前の
開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉位
置より6mm後退させた開弁位置)まで作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t′1)が経過
する直前より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例え
ば、2800r.p.m)を漸次減少させて、一定時間(t′
2)(例えば、3秒)内に一定の回転数(V2)(例え
ば、2400r.p.m)となるようにしている。 また、本実施例では、運転を開始(運転スイッチ(6
0)又は(100)をONさせる)するとブロー運転が開始す
るようにしており、同ブロー運転の開始時には、子供や
老人等の入浴時の安全を配慮して、循環ポンプ(P)の
回転数をゆっくり増大させるチャイルドセーフティー機
能をもたせている。そして、その後の噴流形態は、上記
したおだやかなブローであるマイルドブローとして、か
つ強弱レベルを「中」に初期設定している。 しかも、本実施例では、第19図のタイミングチャート
に示すように、運転開始時に背側噴出ノズル(3)の噴
出量調節用弁体(22)のみを一旦完全閉位置まで閉弁作
動させて、前回使用した配管中の冷たい残り水が背側噴
出ノズル(3)より噴出して、入浴者に不快感を与えた
り、入浴者に危険を及ぼす虞れが生じるのを防止してい
る(以下、かかるブロー運転を「チャイルドセーフティ
ーブロー」という)。 すなわち、第19図において、背側噴出ノズル(3)の
噴出量調節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操
作時(t0)より一定時間(t1)(例えば、0秒)経過
後、一定時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好まし
くは最大速度)で、中間位置(停止位置)より完全閉位
置まで作動させて閉弁状態とし、同閉弁状態を一定時間
(t3)(例えば、2秒)維持させた後、一定時間(t4)
(例えば1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で設定
開弁位置(d2)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)まで作動させている。 他の足側・背側噴出ノズル(2)(4)の各噴出量調
節用弁体(22)は、マイルドブロースイッチ操作時(t
0)より一定時間(t1)(例えば、1秒)経過後、一定
時間(t2)(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大
速度)で、中開位置(d1)(停止時位置)より略全開位
置(d2)(例えば、完全閉位置より6mm後退させた開弁
位置)まで作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、背側噴出ノズル(3)
の噴出量調節用弁体(22)の閉弁作動が終了する時間
(t′1)が経過した直後より作動させ、回転数をイン
バータ制御によりゆっくりと漸次増大させて一定時間
(t′2)(例えば、10秒)内に一定の回転数(V2)
(例えば、2800r.p.m)となるようにしている。 また、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量調節
用弁体(22)の開閉作動と循環ポンプ(P)の回転数変
更との互いの制御タイミングは、入浴者に不快感を与え
ないようにすることや、循環ポンプ(P)の吐出圧力が
急激に上昇するのを防止することを考慮して行なってい
るが、これについては、後に〔IV−7〕で説明する。 〔III−2〕指圧ブロー 指圧ブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)から
の浴湯の噴出量が少なくかつ噴出圧が高い噴流形態であ
り、入浴者の体の一部に勢いよく噴流を当てることによ
り、入浴者に指圧感のある刺激マッサージ感覚を与える
ものである。 すなわち、指圧ブローは、各噴出ノズル(2)(3)
(4)の各噴出量調節用弁体(22)を微開作動させ、循
環ポンプ(P)の回転数を一定範囲内(例えば、2000〜
3000r.p.mの範囲内)で変更して、同ポンプ(P)の吐
出圧力を一定に設定した高い圧力範囲内(例えば0.5〜
1.0kg/cm2)で数段階(例えば五段階)の強弱レベルに
設定することができるものである。 また、第16a図中の噴出量−噴出圧特性曲線(F3)上
にある点(e)が、浴湯の噴出量を最小(例えば、30l/
min)とした場合の指圧ブローの状態を示している。 また、第16a図中、(Y2)は、噴出量−噴出圧特性に
おける指圧ブローゾーンを示しており、点(e1)(e2)
は、同指圧ブローゾーン(Y2)内に設定された指圧ブロ
ー状態を示している。 また、第16a図中の点(e)は、第17a図に示す噴出ノ
ズル特性曲線(R3)上に点(e′)で表示できる。 また、第17a図中、(Y′2)は、噴出ノズル特性に
おける指圧ブローゾーンを示しており、点(e′1)
(e′2)は同指圧ブローゾーン(Y′2)内に設定さ
れた指圧ブロー状態を示している。 また、上記した指圧ブローは、リモートコントローラ
(30)の指圧ブロースイッチ(62)をONさせることによ
り作動するものである。 また、第20図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 すなわち、第20図において、各噴出量調節弁体(22)
は、指圧ブロースイッチ操作時(t0)より一定時間(t
1)(例えば、0秒)経過後、一定時間(t2)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で、噴流形
態変更前の開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6m
m後退させた開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例え
ば、完全閉位置より1.5mm後退した開弁位置)まで開弁
作動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t′1)が経過
した直後より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例え
ば、2400r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t′
2)(例えば、3秒)内に一定回転数(V2)(例えば、
2800r.p.m)になるようにしている。 〔III−3〕パルスブロー パルスブローは、個々の噴出ノズル(2)(3)
(4)を周期的に開閉作動させ、浴湯の噴出・停止を交
互に行なう噴流形態であり、噴流をパルス的に出したり
出さなかったりすることにより、入浴者に鋭い刺激を与
えることができるものである。 すなわち、パルスブローは、前記指圧ブローにおい
て、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量調節用弁
体(22)を一定時間経過ごとに短時間(例えば、1秒)
に高速度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置と完全
閉弁位置に交互に移動させるものである。これにより、
浴湯を噴出する状態と浴湯が噴出しない状態とを交互に
生じさせることができる。なお、浴湯を噴出する際には
気泡を含んでいる場合と気泡を含んでいない場合とがあ
る。 そして、かかるパルスブローの強弱レベルの変更は、
循環ポンプ(P)の回転数を変更することにより、浴湯
の噴出量を一定の範囲内(例えば30〜50l/min内)で数
段階(例えば五段階)に設定して行なうことができる。 また、上記したパルスブローは、リモートコントロー
ラ(30)のパルスブロースイッチ(63)をONさせること
により作動するものである。 また、第21図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動のタイミングチャートであ
る。 すなわち、第21図において、各噴出量調節用弁体(2
2)は、パルスブロースイッチ操作時(t0)より、一定
時間(t1)(例えば、0秒)経過後、噴流形態変更前の
開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉
位置より2mm後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)
(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作
動させ、同開弁状態を一定時間(t3)(例えば、1秒)
維持させた後、一定時間(t4)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで閉弁作動さ
せ、同全閉状態を一定時間(t5)(例えば、1秒)維持
させた後、一定時間(t6)(例えば、1秒)は高速度
(好ましくは最大速度)で上記設定開弁位置(d2)まで
開作動させ、さらに、同開弁状態を一定時間(t7)(例
えば1秒)維持させた後、閉弁作動させるという開閉弁
作動を周期的に繰返し行なうものである。 そして、循環ポンプ(P)は、パルスブロースイッチ
操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、1秒)
経過した後、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、
2400r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t′2)
(例えば3秒)内に、回転数が一定回転(V2)(例え
ば、2800r.p.m)になるようにしている。 また、上記設定開弁状態を維持させる一定時間(t3)
を変化させることにより、異なるパルスブローパターン
を設定することができるが、本実施例では、かかる一定
時間(t3)を1秒、2秒、3秒としたパルスブローA・
B・Cの三種類のパターンを設定して、噴流により入浴
者に与える刺激時間を好みにより選択できるようにして
いる。 〔III−4〕ウェーブブロー ウェーブブローは、循環ポンプ(P)の回転数を周期
的に変更して、浴湯の噴出量・噴出圧を周期的に変化さ
せる噴流形態であり、噴出量・噴出圧をゆっくりとした
周期で変化させることにより、変化に富んだ流れを作
り、入浴者に寄せては返す波のイメージの噴流を与える
ものである。 すなわち、ウェーブブローは、各噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)を全開若しく
は中開状態として、循環ポンプ(P)の作動をON・OFF
させ、若しくは循環ポンプ(P)の回転数を一定の範囲
内(例えば、1600〜3000r.p.mの範囲内)で周期的に変
化させるものである。 そして、かかるウェーブブローの強弱レベルの変更
は、周期的に変化させる循環ポンプ(P)の回転数の範
囲を、上記した一定の回転数範囲内で数段階(例えば五
段階)に設定して行なうことができる。 また、第16b図に示す(d1)(d2)(d3)は、それぞ
れウェーブブローの噴出量−噴出圧特性曲線であり、各
曲線(d1)(d2)(d3)に沿って、浴湯の噴出量と噴出
圧が変化するものである。 また、第17b図に示す(d′1)(d′2)(d′
3)は、それぞれウェーブブローの噴出ノズル特性曲線
であり、ウェーブブローでは気泡量を大幅に変化させる
ことができる。 また、上記したウェーブブローは、リモートコントロ
ーラ(30)のウェーブブロースイッチ(65)をONさせる
ことにより作動するものである。 また、かかるウェーブブローの浴湯を噴出する噴出ノ
ズルの使用パターンは、前記したマイルドブローの場合
と同様である。 また、第22図は、足側・背側・腹側噴出ノズル(2)
(3)(4)の各噴出量調節用弁体(22)の開閉作動、
及び循環ポンプ(P)の作動タイミングチャートであ
る。 すなわち、第22図において、各噴出量調節用弁体(2
2)は、ウェーブブロースイッチ操作時(t0)より一定
時間(t1)(例えば、1秒)経過後、噴流形態変更前の
開弁位置(d1)(例えば、完全閉位置より6mm後退させ
た開弁位置)より設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉
位置より4mm後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)
(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作
動させている。 そして、循環ポンプ(P)は、各噴出量調節用弁体
(22)の設定開弁作動が終了する時間(t3)が経過した
直後より、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、24
00r.p.m)を漸次増大させて、一定時間(t4)(例え
ば、4秒)内に一定の高回転数(V2)(例えば、3000r.
p.m)とし、その後回転数を漸次減少させて一定時間(t
5)(例えば、4秒)内に低回転数(V3)(例えば、180
0r.p.m)とし、さらに回転数を漸次増大させて一定時間
(t6)(例えば、4秒)内に上記した高回転数(V2)と
するというように回転数を周期的に変化させている。 また、循環ポンプ(P)の回転数の周期的変化のさせ
方を変えることにより、異なるウェーブブローパターン
を設定することができるが、本実施例では、上記したウ
ェーブブローパターンをウェーブブローAとし、以下に
説明するウェーブブローパターンをウェーブブローB・
Cとして、3種類のパターンを設定している。 すなわち、ウェーブブローBは、第23図のタイミング
チャートに示すように、各噴出量調節用弁体(22)の設
定開弁作動が終了する時間(t3)が経過した直後より、
噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、2400r.p.m)
を漸次増大させて、一定時間(t4)(例えば、4秒)内
に一定の高回転数(V2)(例えば、3000r.p.m)とし、
同高回転数(V2)を一定時間(t5)(例えば、2秒)継
続させ、その後、回転数を漸次減少させて一定時間(t
6)(例えば、4秒)内に低回転数(V3)(例えば、180
0r.p.m)とし、同低回転数(V3)を一定時間(t7)(例
えば、2秒)継続させ、その後回転数を漸次増大させて
一定時間(t8)(例えば、4秒)内に上記した高回転数
(V2)とするというように、回転数を周期的に変化させ
ている。 また、ウェーブブローCは、第24図のタイミングチャ
ートに示すように、各噴出量調節用弁体(22)の設定開
弁作動が終了する時間(t3)が経過した直後より噴流形
態変更前の回転数(V1)(例えば、2400r.p.m)を下に
凸の曲線を描くように漸次増大させて一定時間(t4)
(例えば、3秒)内に一定の高回転数(V2)(例えば、
3000r.p.m)とし、その後回転数を下に凸の曲線を描く
ように一定時間(t5)(例えば、3秒)内に低回転数
(V3)(例えば、1800r.p.m)とし、その後回転数を下
に凸の曲線を描くように漸次増大させて一定時間(t6)
(例えば、3秒)内に上記した高回転数(V2)にすると
いうように、回転数を周期的に変化させている。 本実施例では、特に、循環ポンプ(P)の回転数をイ
ンバータ(E)により制御しているために、循環ポンプ
(P)の回転数の周期的な変更を円滑かつ確実に行なっ
て、ほのかな弱い噴流の中に脈動的な強さのあるウェー
ブブローA・B・Cを生起させることができるものであ
る。 その中でもウェーブブローCは、循環ポンプ(P)の
回転数が略カテナリー曲線を描いて変化し、高回転数近
傍での回転数増加率と回転数減少率が大きく、また低回
転数近傍での回転数増加率と回転数減少率が小さいため
に、噴流の強い変化は比較的短時間に、また噴流の弱い
変化は比較的長時間に起るメリハリのある、そして入浴
者への指圧的効果をもった噴流形態にすることができ
る。 〔III−5〕サイクルブロー サイクルブローは、浴湯が噴出される位置を自動的か
つ周期的に変更することにより、浴湯の噴出位置の変化
を楽しむことができるものである。 すなわち、サイクルブローは、例えば、背側噴出ノズ
ル(3)(3)→腹側噴出ノズル(4)(4)→足側噴
出ノズル(2)(2)の順に一定時間各噴出量調節用弁
体(22)を開放して浴湯を噴出するものであり、この
際、各噴出ノズル(2)(3)(4)より噴出する浴湯
形態は、各噴出量調節用弁体(22)の開閉量と循環ポン
プ(P)の回転数を調節することにより、マイルドブロ
ー、指圧ブロー、ウェーブブロー、さらには、マイルド
ブローと指圧ブローとを周期的に変化させる噴流形態を
採ることができる。 本実施例では、サイクルブローA・B・Cの三種類の
パターンを設定しており、以下に各サイクルブローA・
B・Cを第25図及び第26図に示すタイミングチャートに
もとづいて説明する。 サイクルブローAは、指圧ブロー形態を採るものであ
り、第25図のタイミングチャートに示すように、サイク
ルブロースイッチ操作時(t0)より一定時間(t1)(例
えば、0秒)経過後、背側噴出ノズル(3)の噴出量調
節用弁体(22)のみを噴流形態変更前の開弁位置(d1)
(例えば、完全閉位置より6mm後退させた開弁位置)よ
り設定開弁位置(d2)(例えば、完全閉位置より1.5mm
後退させた開弁位置)まで一定時間(t2)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で作動させると共
に、他の足側噴出ノズル(2)と腹側噴出ノズル(4)
の各噴出量調節用弁体(22)を完全閉位置まで一定時間
(t2)(例えば、1秒)は高速度(好ましくは最大速
度)で閉弁作動させている。 かかる状態では、背側噴出ノズル(3)(3)のみか
ら、指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 そして、背側噴出ノズル(3)の噴出量調節用弁体
(22)を、一定時間(t3)(例えば、2秒)だけ開弁位
置(d2)に保持した後、一定時間(t4)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで
閉弁作動させている。 続いて、閉弁状態にあった腹側噴出ノズル(4)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t5)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t6)(例えば、1秒)は高速度
(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作動
させ、一定時間(t7)(例えば、2秒)だけ同設定開弁
位置(d2)に保持した後、一定時間(t8)(例えば、1
秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位置まで
閉弁作動させている。 かかる状態では、腹側噴出ノズル(4)(4)のみか
ら指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 続いて、閉弁状態にあった足側噴出ノズル(2)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t9)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t10)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作
動させ、一定時間(t11)(例えば、2秒)だけ同設定
開弁位置(d2)に保持した後、一定時間(t12)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位
置まで閉弁作動させている。 かかる状態では、足側噴出ノズル(2)(2)のみか
ら指圧ブロー形態の浴湯が噴出されている。 続いて、閉弁状態にあった背側噴出ノズル(3)の噴
出量調節用弁体(22)を一定時間(t13)(例えば、0
秒)経過後に一定時間(t14)(例えば、1秒)は高速
度(好ましくは最大速度)で設定開弁位置(d2)まで作
動させ、一定時間(t15)(例えば、2秒)だけ同設定
開弁位置(d2)に保持した後、一定時間(t16)(例え
ば、1秒)は高速度(好ましくは最大速度)で完全閉位
置まで閉弁作動させている。 また、循環ポンプ(P)は、サイクルブロースイッチ
操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、0秒)
経過後に噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、2800
r.p.m)を漸次減少させて一定時間(t′2)(例え
ば、1秒)内に一定の回転数(V2)(例えば、2500v.p.
m)とし、同回転数(V2)をブロー運転中維持してい
る。 また、サイクルブローBは、指圧ブロー形態を採るも
のであるが、上記サイクルブローAのタイミングチャー
トにおいて、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴出量
調節用弁体(22)の設定開弁位置(d2)を保持する一定
時間(t3)(t7)(t11)を異ならせている(例えば、
4秒)だけである。 このように、サイクルブローA・Bでは、各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)の噴出量調節用弁体(22)を順次
背側→腹側→足側→背側の順に一定の周期で開閉作動さ
せ、かつ、循環ポンプ(P)の回転数を一定に保持して
いるために、指圧ブローの噴出位置が変化しながら、入
浴者の体のいたるところに指圧効果を与えることができ
る。 また、サイクルブローCは、ウェーブブロー形態を採
るものであり、第26図のタイミングチャートに示すよう
に、設定開弁位置(d2)をサイクル運転A・Bの設定開
弁位置(d2)よりも大きくし(例えば、4mm)、同設定
開弁位置(d2)を保持する一定時間(t3)(t7)(t1
1)をサイクルブローA・Bとは異ならせている(例え
ば、8秒)。 さらに、循環ポンプ(P)の回転数は、周期的に変化
させている。 すなわち、循環ポンプ(P)は、サイクルブロースイ
ッチ操作時(t0)より一定時間(t′1)(例えば、0
秒)経過後、噴流形態変更前の回転数(V1)(例えば、
2400r.p.m)を漸次減少させて一定時間(t′2)(例
えば、1秒)内に一定の低回転数(v3)(例えば、1600
r.p.m)とし、その後、回転数を漸次増大させて一定時
間(t′3)(例えば、4秒)内に一定の高回転数(V
2)とし、その後、回転数を漸次減少させて一定時間
(t′4)(例えば、4秒)内に一定の低回転数(V3)
としている。 そして、かかる一定の低回転数(V3)を一定時間
(t′4)(例えば、1秒)維持した後、上記した回転
数の変化(V3→V2→V3)を繰返している。 かかる回転数の変化(V3→V2→V3)は、いずれかの噴
出ノズル(2)(3)(4)より浴湯が噴出されている
間だけ行なわれ、各噴出ノズル(2)(3)(4)の噴
出量調節用弁体(22)が開閉作動する間は、一定の低回
転数(V3)を保持するようにタイミングを合わせて、噴
流強さの急激な変化を防止することにより、入浴者に不
快感を与えないようにしている。 従って、一定周期で作動・停止を繰返す各噴出ノズル
(2)(3)(4)からは、ウェーブブロー形態の浴湯
が噴出されることになり、浴湯の噴出位置の変化と共
に、ウェーブブロー特有の波のイメージを与える噴流を
楽しむことができる。 また、本実施例では、サイクルブローA・B・Cの各
浴湯噴出位置の変更を背側→腹側→足側→背側とした
が、何らこの順序に限るものではなく、他の順序(例え
ば、背側→足側→腹側→背側)を採ることもできる。ま
た、浴湯の噴出位置を不規則に変えるようにすることも
できる。 〔III−6〕プログラムブロー プログラムブローは、噴流形態や噴流強さや噴流個所
の選択を、予め設定したプログラムに応じて任意に組合
せ或は経時変化させて、噴流の変更を多様化させたもの
であり、定形のおしつけ方式ではない意外性のある噴流
形態の組合せ順序が楽しめるものである。 また、本実施例では、入浴者の年齢、性別等を考慮し
て、上記のプログラムで内容の異なるものを複数用意し
ており、最も一般的なメニューを備えたスタンダードな
ブロー運転であるプログラムブローAと、最も強烈メニ
ューを備えたハードなブロー運転であるプログラムブロ
ーBと、最も軽く、やさしさを備えたライトなブロー運
転であるプログラムブローCを選択できるようにしてい
る。 そして、各プログラムブローA・B・Cは、第1表の
プログラムブロー仕様に示す通りである。 第1表において、ランク1・2・3は、それぞれ前記
した複数個の噴流形態を三つのグループに分け、同グル
ープ内の噴流形態が出現する確率を3段階に区分けして
いるものであり、ランク1に属する噴流形態の出現確率
を50%とし、ランク2に属する噴流形態の出現確率を30
%とし、ランク3に属する噴流形態の出現確率を20%と
している。 また、噴流の強弱レベルは五段階に設定し、弱を1、
中弱を2、中を3、強中を4、強を5として表示してい
る。 そして、プログラムブローAでは、スタンダードなブ
ロー運転を行なうために、噴流の強弱レベルを2〜4に
設定し、また、プログラムブローBでは、ハードなブロ
ー運転を行なうために、噴流の強弱レベルを3〜5に設
定し、また、プログラムブローCでは、ライトなブロー
運転を行なうために噴流の強弱レベルを1〜3に設定し
ている。 また、浴湯の噴出位置(噴出個所)は、足側・背側・
腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の3個所同時噴出の
場合と、いずれか2個所同時噴出の場合と、いずれか1
個所の場合とがあり、3個所同時噴出の場合を(足・背
・腹)と表示し、2個所同時噴出の場合を(足・背)
(背・腹)(足・腹)と表示し、1個所の場合を(足)
(背)(腹)と表示している。 また、各噴流形態、噴流の強弱レベル、浴湯の噴出位
置は、それぞれ一定時間(例えば30秒)経過後に切替わ
るようにして、入浴者に変化の楽しさを連続して与え、
入浴者を退屈させないようにしている。 また、噴流形態は、同じ形態が連続して出現しないよ
うにして、入浴者に与える変化の楽しさを確保してい
る。 また、各プログラムブローA・B・Cはブロー時間を
一定に設定することができ、本実施例は、プログラムブ
ローAは4分間、プログラムブローBは5分間、プログ
ラムブローCは3分間に設定している。 また、各プログラムブローA・B・Cに、それぞれ数
種類のメニューを設定しておき、いずれかのプログラム
ブローを選択すると、選択されたプログラムブローの中
から不規則にメニューの選択がなされるようにすること
もできる。 このように、プログラムブローA・B・Cは、年齢・
性別等を考慮して噴流形態や噴流強さや噴流個所の変更
が不規則になされるために、入浴者は、変更内容と変更
順序の意外性を充分に楽しむことができて、入浴中に退
屈することがない。
ブロー運転は、初期状態では、循環ポンプ(P)をゆ
っくり立上げるチャイルドセーフティー機能をもたせ、
しかも、その後の噴流形態はマイルドブローで強弱レベ
ルを「中」に設定するようにプログラムされている(51
0)。これによって、始動時の噴流により子供等の足が
とられて転倒する等の事故が生じるのを防止している。 かかる始動時のブロー運転から、各噴流形態スイッチ
をONすることにより、所望のブロー運転を選択すること
ができる。 すなわち、マイルドブロー以外では、指圧ブロースイ
ッチ(102)(62)をONすることにより(520)、指圧ブ
ロー運転を動作させることができる(525)。 また、パルスブロースイッチ(103)(63)をONする
ことにより(530)(531)(532)、パルスブローA・
B・C運転をそれぞれ動作させることができる(535)
(536)(537)。 また、ウェーブブロースイッチ(104)(65)をONす
ることにより(540)(541)(542)、ウェーブブロー
A・B・C運転をそれぞれ動作させることができる(54
5)(546)(547)。 また、サイクルブロースイッチ(105)(66)をONす
ることにより(555)(556)(557)、サイクルブロー
A・B・C運転をそれぞれ動作させることができる(55
5)(556)(557)。 また、プログラムブロースイッチ(106)(67)をON
することにより(560)(561)(562)、プログラムブ
ロー運転をそれぞれ動作させることができる(565)(5
66)(567)。 また、他のブロー形態からマイルドブローにもどす場
合には、マイルドブロースイッチ(101)(61)を再度O
Nする(510)。 また、運転スイッチ(100)又は(60)をOFFにするこ
とにより(570)、全てのブロー運転を停止して運転停
止状態にすることができる。 また、本実施例では、入浴者の希望に可及的に適応で
きるようにするために、マイルドブロー運転、指圧ブロ
ー運転、パルスブロー運転、及びウェーブブロー運転の
場合には、浴湯の噴出位置を変更するための操作を行な
うことができるようにしている。 また、マイルドブロー運転、指圧ブロー運転、パルス
ブロー運転、ウェーブブロー運転及びサイクルブロー運
転の場合には、噴出浴湯の強弱レベルを変更するための
操作ができるようにしている。かかる浴湯の噴出位置と
強弱レベルの変更操作については、後に説明する。 次に、タイマー運転を、第29図に示すサブルーチンを
参照して説明する。 〔タイマー運転〕 タイマー運転は、入浴者による好みのブロー運転時間
の設定を可能とし、長湯によるのぼせ防止を図ることが
できるものであり、以下にタイマー運転の操作について
説明する。 タイマー運転の開始は、操作パネル部(6)の運転ス
イッチ(100)を押してONさせた後に、タイマースイッ
チ(114)を押してONさせると(580Y)、発光ダイオー
ドによりデジタル表示する時計表示部(115)の時計表
示がタイマー時間表示、例えば最低ブロー運転時間とし
て設定された5分間を表す「5」に変わり、タイマー時
間「5分」を設定することができ(585)、一定時間
(例えば、2秒)内にタイマースイッチ(114)を離し
てOFFさせると(590Y)、それから2秒後にタイマー時
間表示が「5:00」となり、タイマー運転が開始して、同
タイマー時間表示の数値が1秒毎に減少する(595)。 また、タイマー運転中にタイマースイッチ(114)を
押してONさせることなく(600N)、タイマー運転時間が
経過し、タイマー時間表示が「0:00」に達した場合には
(605)、かかる時間表示を0.5秒毎に5秒間点滅させる
と共に、ブザーを鳴動させ、その後、タイマー運転が終
了して(610)、運転停止状態になると共に、タイマー
時間表示にも戻る(615)。 また、タイマー時間を、上記した5分間以外の時間に
設定したい場合には、タイマースイッチ(114)を2秒
以上押し続けると(590N)、上記「5」の表示が0.5秒
毎に1分単位で増大され、設定最大数値(例えば、「1
9」)の次に「1」に戻るようにしているために、例え
ば1分〜19分の範囲で好みのブロー運転時間を設定でき
る(620)。 そして、希望の数値(例えば、「9」)が出たところ
でタイマースイッチ(114)を離してOFFさせると(625
Y)、それから2秒後に希望のタイマー時間(例えば、
「9:00」)が表示され、同タイマー時間表示の数値が1
秒毎に減少する(595)。 タイマー運転中に、タイマースイッチ(114)を押し
てONさせ(600)、2秒以内に離してOFFさせると(630
Y)、その時点でタイマー運転は中止し(635)、タイマ
ー時間表示から時計表示に戻る。この際、ブロー運転は
継続する(640)。 また、タイマー運転中に、タイマースイッチ(114)
を2秒以上押し続けてONさせると(630N)、その時点で
の分表示に1分を増加したタイマー時間設定表示とな
り、同タイマースイッチ(114)を押し続けることによ
り、0.5秒毎に1分単位でタイマー運転時間を増大させ
ることができる(620)。 そして、希望の数値が出たところでタイマースイッチ
(114)を離してOFFさせると(625Y)、それから2秒後
に希望のタイマー時間が表示され、同タイマー時間表示
の数値が1秒毎に減少する(595)。 また、タイマー運転は、ブロー運転に優先し、噴流形
態に関係なく(運転停止も含む)動作可能としている。 また、タイマー運転中の噴流形態の変更も可能として
いる(運転停止も含む)。 また、タイマー運転中、タイマー時間設定中等のタイ
マー運転に関わる全ての動作タイミングにおいて、操作
パネル部(6)の時計表示部(115)にてタイマー時間
を発光ダイオードにより点灯するようにしている。な
お、時計表示部(115)は、時計表示しない時には、常
時点灯している。 そのために、タイマー時間の設定操作を簡単に行なう
ことができる。 また、ブロー運転状態において、一定時間(例えば、
30分間)操作スイッチの入力が無ければ、ブロー運転を
停止するようにしている。 このように、ブロー運転を一定時間後には停止させる
ことにより、入浴者がブロー運転を停止させるのを忘れ
て、長時間ブロー運転が継続されるという不具合を防止
し、それによって節電、循環ポンプや配管等の保護を図
っている。 また、上記のようにブロー運転がタイマーにより停止
した場合にも、停止直後にブザーが5秒間鳴動して、タ
イマーによる停止を告知するようにしている。 次に、本発明の要旨をなす自動濾過機洗浄運転を、第
30図に示すサブルーチンを参照して説明する。 〔自動濾過機洗浄運転〕 自動濾過機洗浄運転は、濾過機(43)の洗浄を自動的
にブロー運転と平行して行なうものであり、ブロー運転
の積算時間(循環ポンプ(P)が始動してからの積算時
間)が一定時間(例えば、1時間)を経過し(760Y)、
かつ自動濾過機洗浄条件を満たしたブロー運転の場合に
(765Y)、自動濾過機洗浄運転を開始する(770)。 ここで、自動濾過機洗浄条件とは、ブロー運転可能な
水位と水温を満たす場合で、かつ噴流形態がマイルドブ
ロー、指圧ブロー、ウェーブブロー、サイクルブローの
いずれかの場合で、かつ強弱レベルが強、強中、中のい
ずれかの場合をいう。 そして、自動濾過機洗浄運転時間が一定時間(例え
ば、1分間)経過すると(780Y)、自動濾過機洗浄運転
は終了するが、ブロー運転は継続し、ブロー運転積算時
間がリスタートする(785)。 また、自動濾過機洗浄運転中に、噴流形態や強弱レベ
ルの変更等により、自動濾過機洗浄条件が満たされなく
なった(中断した)場合において(775Y)、中断による
リトライの回数が一定回数(例えば、4回)に満たない
場合は(790N)、自動濾過機洗浄運転を中断し(79
5)、その後自動濾過機洗浄条件が満たされたブロー運
転が開始された時点で(800Y)、自動濾過機洗浄運転を
開始する(770)。 一方、自動濾過機洗浄運転中の中断回数が一定回数に
達した場合には、自動濾過機洗浄運転を終了する(78
5)。これは、無限にリトライすることにより浴槽本体
(1)内の浴湯がなくなるのを防止するためである。 また、ブロー運転の積算時間が一定時間(例えば、1
時間)を経過しているにもかかわらず、自動濾過機洗浄
条件を満たしたブロー運転ではない場合には(765N)、
自動濾過機洗浄条件を満たしたブロー運転が開始された
時点で(800Y)、自動濾過機洗浄運転を開始する(77
0)。 次に、濾過機洗浄運転を、第31図に示すサブルーチン
を参照して説明する。 〔濾過機洗浄運転〕 濾過機洗浄運転は、前記自動濾過機洗浄運転とは別
に、運転スイッチ(100)又は(60)をONさせた後であ
れば、ブロー運転の開始前後でも、又ブロー運転中で
も、濾過機洗浄スイッチ(117)をONさせることによ
り、ブロー運転に優先して行なうことができるものであ
る。 まず、濾過機洗浄スイッチ(117)をONさせると(905
Y)、濾過機洗浄運転が開始し(910)、圧力検出センサ
(48)により検出した循環ポンプ(P)の吐出圧力、及
び浴湯温度検出センサ(T)により検出した浴槽本体
(1)内の浴湯の温度に異常がなければ、すなわち、ブ
ロー運転可能な圧力と水温であれば(915N)、濾過機洗
浄運転を一定時間(例えば、5分間)継続し、一定時間
経過後は運転停止状態になる(215)。 また、濾過機洗浄運転においては、循環ポンプ(P)
の回転数は、例えば3000r.p.mとし、足側噴出ノズル
(2)と背側噴出ノズル(3)の各噴出量調節用弁体
(22)は、完全閉位置より例えば0.5mm後退した微開弁
状態とし、腹側噴出ノズル(4)の噴出量調節用弁体
(22)のみ完全閉弁状態としている。 また、圧力と水温に異常があれば(915Y)、水温がブ
ロー運転可能な浴湯の温度範囲の下限温度(例えば、5
℃)よりも低温かどうかを検出し、低い場合には(925
Y)、凍結防止運転を開始し(320)、また低温でない場
合、すなわち、ブロー運転可能な浴湯の温度範囲の上限
温度(例えば、50℃)よりも高い場合には(925N)、運
転停止状態になる(215)。 次に、凍結防止運転を、第32図に示すサブルーチンを
参照して説明する。 〔凍結防止運転〕 凍結防止運転は、循環ポンプ(P)や浴湯循環流路
(D)内の浴湯が凍結するのを防止するために行なうも
のであり、ブロー運転に優先して動作し、ブロー運転中
に浴湯温度がブロー運転可能な温度範囲の下限温度(例
えば、5℃)よりも低くなると、ブロー運転を強制的に
停止して、凍結防止運転を開始するようにしている。 まず、浴湯循環流路(D)内の浴湯温度を浴湯温度検
出センサ(T)により検出し、同浴湯温度がブロー運転
可能な温度範囲の下限温度(例えば、5℃)よりも低け
れば(310Y)、次に、浴槽本体(1)内の浴湯の水位
を、水位検出センサを兼用する圧力検出センサ(48)に
より検出し、同水位がブロー運転可能な水位(例えば、
吸入口(1m)の上端よりも高水位)であれば(315Y)、
凍結防止運転を開始する(320)。 かかる凍結防止運転においては、循環ポンプ(P)を
インバータ制御により低速回転(例えば、1000r.p.m)
させて、浴湯を浴湯循環流路(D)内で循環させてい
る。 この際、浴湯温度がブロー運転可能な温度範囲の下限
温度(例えば、5℃)よりも低く、又は同温度範囲の下
限温度に浴湯温度検出センサ(T)に設けたヒステリシ
ス分の温度(例えば、2〜3℃)を加えた温度よりも低
く(325N)、かつ浴槽本体(1)内の浴湯の水位がブロ
ー運転可能な水位であれば(330Y)、凍結防止運転を継
続する。かかる凍結防止運転中は、操作パネル部(6)
の時計表示部(115)に低水温を示す「C」の表示を1
秒毎に点滅させるようにしている。 また、浴湯温度が、さし湯等により、ブロー運転可能
な温度範囲の下限温度以上、又は同温度範囲の下限温度
に浴湯温度検出センサ(T)に設けたヒステリシス分の
温度を加えた温度以上になれば(325Y)、運転停止状態
になる(215)。 以下、前記気泡発生浴槽の運転手順における主要な運
転動作についてさらに説明する。 〔IV−2〕ブロー運転開始条件の説明 前述した運転手順におけるブロー運転は、あらかじめ
設定した浴槽本体(1)内の浴湯の水位条件と水温条件
が満足された場合にのみ開始するようにしている。 すなわち、水位条件は、第33図に示すように、浴槽本
体(1)に設けた吸入口(1m)と腹側噴出ノズル(4)
を基準に定めており、水位が腹側噴出ノズル(4)の開
口部上端よりも高い場合を水位Aとし、水位が腹側噴出
ノズル(4)の開口部上端と吸入口(1m)の上端との間
である場合を水位Bとし、吸入口(1m)の上端よりも低
い場合を水位Cとして、水位が水位A又はBの場合にブ
ロー運転は開始し、水位Cではブロー運転は開始しない
ようにしている。 また、ブロー運転中に水位が水位A又はBより水位C
に変化した場合には、ブロー運転が停止するようにして
いる。 この場合、たし湯等により、水位を水位Cより水位B
又はAに復帰させてもブロー運転は停止状態を保持し、
再度運転スイッチをONさせることにより、水位低下によ
る停止解除を行なうことができるようにして、操作の確
実性と安全性を図っている。 この際、操作パネル部(6)の時計表示部(115)に
は、発光ダイオードにより水位低下を示す「L」の表示
を1秒毎に15秒間点滅させると共に、ブザーを鳴動させ
て警告するようにしている。 また、水位A・B・Cの検出仕様は、第34図に示す通
りであり、入浴者が浴槽内に出入りした際等に、浴湯水
面が波打つことを考慮して、水位検出センサとしての圧
力検出センサ(48)の出力電圧にヒステリシスを設け
て、ハンチングの発生を防止することにより、同圧力検
出センサ(48)を介して制御部(C)による円滑な制御
が行なえるようにしている。 第34図中、(Soc)は水位Cよりも低い水位から水位
Cへのしきい値、(Scb)は水位Cから水位Bへのしき
い値、(Sba)は水位Bから水位Aへのしきい値、(Sa
b)は水位Aから水位Bへのしきい値、(Sbc)は水位B
から水位Cへのしきい値、(Sco)は水位Cからさらに
低水位側へのしきい値である。 そして、ヒステリシスは、しきい値(Soc)(Sco)
間、しきい値(Scb)(Sbc)間及びしきい値(Sba)(S
ab)間に設けている。 また、水温条件は、入浴者と合成樹脂製の配管の保護
を考慮した水温、例えば、50℃と、循環ポンプ(P)内
の浴湯の凍結防止を考慮した水温、例えば5℃を基準に
定めており、水温が50℃よりも高い場合を水温Aとし、
水温が5℃〜50℃の場合を水温Bとし、水温が5℃より
低い場合を水温Cとして、水温Bの場合にブロー運転は
動作し、水温A又はCではブロー運転は動作しないよう
にている。 また、ブロー運転中に水温が水温Bより水温A又はC
に変化した場合には、ブロー運転が停止するようにして
いる。 この場合、たし水等により水温Aより水温Bに復帰さ
せてもブロー運転は停止状態を保持し、再度運転スイッ
チをONさせることにより、水温上昇による停止解除を行
なうことができるようにして、操作の確実性と安全性を
図っている。 この際、操作パネル部(6)の時計表示部(115)に
は、発光ダイオードによる高水温を示す「H」の表示
が、1秒毎に15秒間点滅すると共に、ブザーが鳴動して
警告するようにしている。 また、水温A・B・Cの検出仕様は、第35図に示す通
りであり、入浴者が浴槽内に出入りした際等に、浴湯水
面が波打つことを考慮して、浴湯温度検出センサ(T)
の抵抗値にヒステリシスを設けて、ハンチングの発生を
防止することにより、同浴湯温度検出センサ(T)を介
して制御部(C)による円滑な制御が行なえるようにし
ている。 第35図中、(S′oc)は水温Cよりも低温から水温C
へのしきい値、(S′cb)は水温Cから水温Bへのしき
い値、(S′ba)は水温Bから水温Aへのしきい値、
(S′ab)は水温Aから水温Bへのしきい値、(S′b
c)は水温Bから水温Cへのしきい値、(S′co)は水
温Cからさらに低温側へのしきい値である。 そして、ヒステリシスは、しきい値(Sco)(Sco)
間、しきい値(Scb)(Sbc)間及びしきい値(Sba)(S
ab)間に設けている。 〔IV−3〕噴流形態の状態遷移の説明 前述した運転手順における噴流形態の状態遷移は、第
2表に示す通りである。 第2表において、縦方向に運転停止状態と各噴流形態
を列記すると共に、各状態番号をそれぞれ対応する右隣
りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転スイッチ、マ
イルドスイッチ、指圧ブロースイッチ、パルスブロース
イッチ、ウェーブブロースイッチ、サイクルブロースイ
ッチ、プログラムブロースイッチ)と操作パネル部
(6)において発光ダイオードにより表示される表示部
(マイルドブロー表示部、指圧ブロー表示部、パルスブ
ロー表示部、ウェーブブロー表示部、サイクルブロー表
示部、プログラムブロー表示部、選択パターンA・B・
C表示部)を列記している。 そして、第2表では、各操作スイッチをONすることに
より、ONする前の噴流形態よりONした噴流形態に遷移す
ることを示している。 また、サブモードである選択パターンA・B・Cを具
備するパルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー
及びプログラムブローの場合、同種の噴流形態間におい
ては、新たに変わるサブモードが、必ずあらかじめ設定
した順序、例えば使用頻度の高い順序(本実施例ではA
→B→C→A)で遷移するようにしている。 また、異種の噴流形態間においては、必ずあらかじめ
設定したサブモード、例えば使用頻度の高いサブモード
(本実施例ではA)に遷移するようにしている。 具体的に、第2表を参照して説明すると、運転スイッ
チ(100)をONすれば、運転停止状態(状態番号
「0」)よりマイルドブロー(状態番号「1」)に遷移
する。 かかるマイルドブロー状態からパルスブロースイッチ
(63)(103)をONすれば、パルスブローA(状態番号
「3A」)に遷移する。 かかるパルスブローAの状態から指圧ブロースイッチ
(62)(102)をONすれば、指圧ブロー(状態番号
「2」)に遷移する。 また、パルスブローAの状態から同種の噴流形態に遷
移させるべくパルスブロースイッチ(63)(103)をON
すれば、パルスブローB(状態番号「3B」)に遷移す
る。 また、パルスブローAの状態から異種の噴流形態に遷
移させるべくウェーブブロースイッチ(65)(104)をO
Nすれば、ウェーブブローA(状態番号「4A」)に遷移
し、また、サイクルブロースイッチ(66)(105)をON
すれば、サイクルブローA(状態番号「5A」)に遷移
し、また、プログラムブロースイッチ(67)(106)をO
Nすれば、プログラムブローA((状態番号「6A」)に
遷移する。 このように、運転開始時には、噴流形態がマイルドブ
ローになるように設定しているために、入浴者が子供や
老人等の場合にも、入浴者が噴出浴湯に足をとられて転
倒したり、噴出浴湯の過剰な強さにより入浴者に不快感
を与える等の不具合が生じるのを防止することができ
る。 また、噴流形態のサブモードは、必ずあらかじめ設定
した順序で遷移するようにしているために、入浴者にと
ってサブモードの遷移パターンがわかりやすく、操作が
行ないやすい。 また、第2表において、「ON」は、動作している噴流
形態の表示部が点灯することを示しており、例えば、パ
ルスブローAの場合、パルスブロー表示部(138)と、
選択パターン表示部(142)に「A」の文字が点灯する
ものである。 また、プログラムブローA・B・Cの場合、プログラ
ムブロー表示部(141)と選択パターン表示部(145)が
点灯すると共に、マイルドブロー表示部(136)、指圧
ブロー表示部(137)、パルスブロー表示部(138)及び
ウェーブブロー表示部(139)が点滅するようにしてい
る。なお、第2表中、「−」は変化しないことを示し、
「・」はOFF状態を示す。 上記した噴流形態の状態遷移において、噴流の強弱レ
ベルは、噴流形態を変更しても、変化しないようにして
いる。 このようにして、変更前の噴流形態での体感強弱レベ
ルを維持することができるために、強弱レベルの変更操
作をする必要がなく、噴流形体の変更時に入浴者に不快
感を与えないようにすることができる。また、強弱レベ
ルを、噴流形態の変更に伴って中レベルに変更させるよ
うにすることもできる。 また、浴湯の噴出位置は、噴流形態を変更しても変化
しないようにしている。 このようにして、変更前の噴流形態での浴湯の噴出位
置を維持することができるために、浴湯噴出位置の変更
操作をする必要がなく、噴流形態の変更時に入浴者に不
快感を与えないようにすることができる。 また、浴湯の噴出位置を、噴流形態の変更に伴って、
全ての噴出ノズル(2)(3)(4)を開弁させるよう
にして、変更後の噴流形態を全身で体感し、その後、噴
流形態に適応した所望の浴湯噴出位置に変更することが
できるようにすることもできる。 〔IV−4〕浴湯噴出位置の変更操作の説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における
浴湯の噴出位置の変更操作を、第36図に示す説明図を参
照して説明する。 本実施例では、浴湯の噴出位置を、入浴者の好みに応
じて全身に噴流を当てるように変更操作することも、ま
た身体の一部にのみ噴流を当てるように変更操作するこ
ともできるようにしている。 すなわち、浴湯の噴出位置は、足側・背側・腹側噴出
ノズル(2)(2)(3)(3)(4)(4)の六個か
ら同時に浴湯が噴出される六穴運転(950)を初期状態
に設定している。 そして、ON・OFF作動を繰返すON・OFF式の足側・背側
・腹側噴出ノズル用パターンスイッチの全てがON状態の
六穴運転(950)より、いずれかのスイッチを押してOFF
にすることにより(951)(952)(953)、二個の噴出
ノズルを作動停止させた四穴運転(955)(956)(95
7)にすることができる。 また、足側・背側・腹側噴出ノズル用パターンスイッ
チの内、OFF状態のスイッチを押してONすることにより
(951)(952)(953)、四穴運転(955)(956)(95
7)より六穴運転(950)にもどすことができる。 また、四穴運転(955)(956)(957)より足側・背
側・腹側噴出ノズル用パターンスイッチの内、ON状態の
スイッチを押してOFFすることにより(960)〜(96
5)、さらに二個の噴出ノズルを作動停止させた二穴運
転(967)(968)(969)とすることもできる。 また、足側・背側・腹側噴出ノズル用パターンスイッ
チの内、OFF状態のスイッチを押してONすることにより
(960)〜(965)、二穴運転(967)(968)(969)よ
り四穴運転(955)(956)(957)にもどすことができ
る。 また、第3表は、上記した浴湯噴出位置の状態遷移を
示すものであり、同第3表において、縦方向に運転停止
状態と浴湯の噴出位置(背、腹、足、背腹、腹足、背
足、背腹足)を列記すると共に、各状態番号をそれぞれ
対応する右隣りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転
スイッチ、背側スイッチ、腹側スイッチ、足側スイッ
チ)と操作パネル部(6)において発光ダイオードによ
り点灯される表示ランプ(背側・腹側・足側表示ラン
プ)を列記している。 具体的に第3表を参照して説明すると、運転スイッチ
(100)をONすれば、運転停止(状態番号「0」)よ
り、足側・腹側噴出ノズル(2)(2)(3)(3)
(4)(4)の六個から浴湯が同時噴出される六穴運転
(950)(状態番号が「111」)となり、同状態より背側
噴出ノズル用パターンスイッチ(74)又は(111)を押
してOFFさせると、足側・腹側噴出ノズル(3)(3)
(4)(4)の四穴運転(955)に遷移し、状態番号が
「011」となる。 また、上記四穴運転(状態番号「011」では、足側表
示ランプ(112a)と腹側表示ランプ(113a)が点灯す
る。 このように、運転開始時には、六穴運転に初期設定
し、同六穴運転より足側・背側・腹側噴出ノズル使用パ
ターンスイッチをON・OFFさせることにより、容易に四
穴運転、又は二穴運転あるいは二穴運転から四穴運転又
は六穴運転に変更可能としているために、変更操作を楽
に行なうことができる。なお、第3表中、「−」は変化
しないことを示し、「・」はOFF状態を示す。 また、上記した浴湯噴出位置の状態遷移において、強
弱レベルは、浴湯の噴出位置を変更してもブロー運転が
停止しない限り変化しないようにしている。 このようにして、変更前の浴湯噴出位置での強弱レベ
ルを維持することができるために、強弱レベルの変更操
作をする必要がなく、浴湯の噴出位置の変更時に入浴者
に不快感を与えないようにすることができる。 〔IV−5〕ブロー運転における強弱レベルの状態遷移の
説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における
強弱レベルは、各噴流形態ごとに「強」「強中」「中」
「中弱」「弱」の五段階のレベルに設定し、それぞれの
噴流形態の内容を考慮して、強さを異ならせており、強
弱レベルの表示が同「中」でも噴流形態が異なれば噴流
強さが異なるものである。 そして、かかる強弱レベルの状態遷移は、第4表に示
す通りである。 第4表において、縦方向に運転停止状態と五段階の強
弱レベル(強、強中、中、中弱、弱)とプログラムブロ
ーA・B・Cを列記すると共に、各状態番号をそれぞれ
対応する右隣りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転
スイッチ、浴湯噴出強側スイッチ、浴湯噴出弱側スイッ
チ)と操作パネル部(6)において発光ダイオードによ
り表示される強弱レベル表示ランプ(レベル強表示ラン
プ、レベル強中表示ランプ、レベル中表示ランプ、レベ
ル中弱表示ランプ、レベル弱表示ランプ)を列記してい
る。 そして、強弱レベルは、浴湯噴出強側スイッチ(68)
又は(107)を押して離すと一段階強さが増大する方向
へ遷移し、また反対に浴湯噴出弱側スイッチ(69)又は
(108)を押して離すと一段階強さが減少する方向へ遷
移するようにしている。 例えば、運転スイッチ(100)をONすれば運転停止状
態(状態番号「0」)より強弱レベルの「中」(状態番
号「3」)に遷移し、同強弱レベル「中」より浴湯の噴
出強側スイッチ(68)又は(107)を押して離すと強弱
レベルが「強中」(状態番号「4」)に遷移し、同スイ
ッチ(68)又は(107)をもう一度押して離すと強弱レ
ベルが「強」(状態番号「5」)に遷移するものであ
る。 また、強弱レベル「中」より浴湯噴出弱側スイッチ
(69)又は(108)を押して離すと強弱レベルが「中
弱」(状態番号「2」)に遷移し、同スイッチ(69)又
は(108)をもう一度押して離すと強弱レベルが「弱」
(状態番号「1」)に遷移するものである。 また、プログラムブローA・B・Cにおいては、強弱
レベルをあらかじめプログラムしているために、噴出浴
湯強・弱側スイッチ(68)(69)又は(107)(108)を
操作しても、強弱レベルを変更できないようにしてい
る。 また、第4表において、「ON」は、動作している強弱
レベル表示ランプが点灯することを示している。 また、「ON/OFF」は、強弱レベルの変更ができないプ
ログラムブローA・B・Cが動作している際に、強弱レ
ベル表示ランプが点滅することを示している。また、
「−」は変化しないことを示し、「・」はOFF状態を示
す。 このように、ブロー運転開始時には、強弱レベルが
「中」となるように設定しているために、噴出浴湯の過
剰な強さにより入浴者に不快感を与えることがなく、ま
た、入浴者が子供や老人等の場合にも、入浴者が噴出浴
湯に足をとられて転倒したする等の不具合が生じるのを
防止することができる。 また、強弱レベルは、増大させる場合も減少させる場
合も一段階づつ遷移するようにしているために、入浴者
に急激な体感の変化を与えるのを防止できると共に、配
管中等の水圧の急激な上昇によるウォーターハンマー等
による配管の損傷を防止できる。 〔IV−6〕主要運転動作仕様の優先順位の説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における主
要運転動作仕様の優先順位は、第5表に示す通りであ
る。 このように、高水温時停止を最優先させることにより
安全性を確保し、その他の運転についても、相互間に優
先順位を設けたことにより、入浴者と各構成部材の保護
を図り、最適制御を行なって効率のよい運転が行なえる
ようにしている。 〔IV−7〕噴出量調節用弁体の開閉作動と循環ポンプの
回転数変更との制御タイミング 足側・背側、腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の開
閉作動と、循環ポンプ(P)の回転数変更の制御タイミ
ングは、下記の第6表及び第7表のようにしている。 第6表に示すように噴流形態の変更に際して、循環ポ
ンプ(P)の回転数を高くする必要のある場合には、同
循環ポンプ(P)の回転数の変更よりも各噴出ノズル
(2)(3)(4)の開閉作動を優先させ、また、循環
ポンプ(P)の回転数を低くする必要のある場合には、
各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動よりも循環
ポンプ(P)の回転数の変更を優先させる。 また、第7表に示すように噴流個数の変更に際して、
噴流個数を減らす場合には、各噴出ノズル(2)(3)
(4)の閉弁作動よりも循環ポンプ(P)の回転数を低
くすることを優先させ、また、噴流個数を増やす場合に
は、循環ポンプ(P)の回転数の変更よりも各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)の開弁作動を優先させる。 このように、噴流形態の変更や噴流個数の変更に際し
て、各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と、循
環ポンプ(P)の回転数の変更との制御タイミングを異
ならせることにより、入浴者に噴流強さの変化による不
快感を与えないようにすることができると共に、循環ポ
ンプ(P)の吐出圧力の急激な変化を防止して、ウォー
ターハンマー等による配管の損傷等を防止することがで
きる。
っくり立上げるチャイルドセーフティー機能をもたせ、
しかも、その後の噴流形態はマイルドブローで強弱レベ
ルを「中」に設定するようにプログラムされている(51
0)。これによって、始動時の噴流により子供等の足が
とられて転倒する等の事故が生じるのを防止している。 かかる始動時のブロー運転から、各噴流形態スイッチ
をONすることにより、所望のブロー運転を選択すること
ができる。 すなわち、マイルドブロー以外では、指圧ブロースイ
ッチ(102)(62)をONすることにより(520)、指圧ブ
ロー運転を動作させることができる(525)。 また、パルスブロースイッチ(103)(63)をONする
ことにより(530)(531)(532)、パルスブローA・
B・C運転をそれぞれ動作させることができる(535)
(536)(537)。 また、ウェーブブロースイッチ(104)(65)をONす
ることにより(540)(541)(542)、ウェーブブロー
A・B・C運転をそれぞれ動作させることができる(54
5)(546)(547)。 また、サイクルブロースイッチ(105)(66)をONす
ることにより(555)(556)(557)、サイクルブロー
A・B・C運転をそれぞれ動作させることができる(55
5)(556)(557)。 また、プログラムブロースイッチ(106)(67)をON
することにより(560)(561)(562)、プログラムブ
ロー運転をそれぞれ動作させることができる(565)(5
66)(567)。 また、他のブロー形態からマイルドブローにもどす場
合には、マイルドブロースイッチ(101)(61)を再度O
Nする(510)。 また、運転スイッチ(100)又は(60)をOFFにするこ
とにより(570)、全てのブロー運転を停止して運転停
止状態にすることができる。 また、本実施例では、入浴者の希望に可及的に適応で
きるようにするために、マイルドブロー運転、指圧ブロ
ー運転、パルスブロー運転、及びウェーブブロー運転の
場合には、浴湯の噴出位置を変更するための操作を行な
うことができるようにしている。 また、マイルドブロー運転、指圧ブロー運転、パルス
ブロー運転、ウェーブブロー運転及びサイクルブロー運
転の場合には、噴出浴湯の強弱レベルを変更するための
操作ができるようにしている。かかる浴湯の噴出位置と
強弱レベルの変更操作については、後に説明する。 次に、タイマー運転を、第29図に示すサブルーチンを
参照して説明する。 〔タイマー運転〕 タイマー運転は、入浴者による好みのブロー運転時間
の設定を可能とし、長湯によるのぼせ防止を図ることが
できるものであり、以下にタイマー運転の操作について
説明する。 タイマー運転の開始は、操作パネル部(6)の運転ス
イッチ(100)を押してONさせた後に、タイマースイッ
チ(114)を押してONさせると(580Y)、発光ダイオー
ドによりデジタル表示する時計表示部(115)の時計表
示がタイマー時間表示、例えば最低ブロー運転時間とし
て設定された5分間を表す「5」に変わり、タイマー時
間「5分」を設定することができ(585)、一定時間
(例えば、2秒)内にタイマースイッチ(114)を離し
てOFFさせると(590Y)、それから2秒後にタイマー時
間表示が「5:00」となり、タイマー運転が開始して、同
タイマー時間表示の数値が1秒毎に減少する(595)。 また、タイマー運転中にタイマースイッチ(114)を
押してONさせることなく(600N)、タイマー運転時間が
経過し、タイマー時間表示が「0:00」に達した場合には
(605)、かかる時間表示を0.5秒毎に5秒間点滅させる
と共に、ブザーを鳴動させ、その後、タイマー運転が終
了して(610)、運転停止状態になると共に、タイマー
時間表示にも戻る(615)。 また、タイマー時間を、上記した5分間以外の時間に
設定したい場合には、タイマースイッチ(114)を2秒
以上押し続けると(590N)、上記「5」の表示が0.5秒
毎に1分単位で増大され、設定最大数値(例えば、「1
9」)の次に「1」に戻るようにしているために、例え
ば1分〜19分の範囲で好みのブロー運転時間を設定でき
る(620)。 そして、希望の数値(例えば、「9」)が出たところ
でタイマースイッチ(114)を離してOFFさせると(625
Y)、それから2秒後に希望のタイマー時間(例えば、
「9:00」)が表示され、同タイマー時間表示の数値が1
秒毎に減少する(595)。 タイマー運転中に、タイマースイッチ(114)を押し
てONさせ(600)、2秒以内に離してOFFさせると(630
Y)、その時点でタイマー運転は中止し(635)、タイマ
ー時間表示から時計表示に戻る。この際、ブロー運転は
継続する(640)。 また、タイマー運転中に、タイマースイッチ(114)
を2秒以上押し続けてONさせると(630N)、その時点で
の分表示に1分を増加したタイマー時間設定表示とな
り、同タイマースイッチ(114)を押し続けることによ
り、0.5秒毎に1分単位でタイマー運転時間を増大させ
ることができる(620)。 そして、希望の数値が出たところでタイマースイッチ
(114)を離してOFFさせると(625Y)、それから2秒後
に希望のタイマー時間が表示され、同タイマー時間表示
の数値が1秒毎に減少する(595)。 また、タイマー運転は、ブロー運転に優先し、噴流形
態に関係なく(運転停止も含む)動作可能としている。 また、タイマー運転中の噴流形態の変更も可能として
いる(運転停止も含む)。 また、タイマー運転中、タイマー時間設定中等のタイ
マー運転に関わる全ての動作タイミングにおいて、操作
パネル部(6)の時計表示部(115)にてタイマー時間
を発光ダイオードにより点灯するようにしている。な
お、時計表示部(115)は、時計表示しない時には、常
時点灯している。 そのために、タイマー時間の設定操作を簡単に行なう
ことができる。 また、ブロー運転状態において、一定時間(例えば、
30分間)操作スイッチの入力が無ければ、ブロー運転を
停止するようにしている。 このように、ブロー運転を一定時間後には停止させる
ことにより、入浴者がブロー運転を停止させるのを忘れ
て、長時間ブロー運転が継続されるという不具合を防止
し、それによって節電、循環ポンプや配管等の保護を図
っている。 また、上記のようにブロー運転がタイマーにより停止
した場合にも、停止直後にブザーが5秒間鳴動して、タ
イマーによる停止を告知するようにしている。 次に、本発明の要旨をなす自動濾過機洗浄運転を、第
30図に示すサブルーチンを参照して説明する。 〔自動濾過機洗浄運転〕 自動濾過機洗浄運転は、濾過機(43)の洗浄を自動的
にブロー運転と平行して行なうものであり、ブロー運転
の積算時間(循環ポンプ(P)が始動してからの積算時
間)が一定時間(例えば、1時間)を経過し(760Y)、
かつ自動濾過機洗浄条件を満たしたブロー運転の場合に
(765Y)、自動濾過機洗浄運転を開始する(770)。 ここで、自動濾過機洗浄条件とは、ブロー運転可能な
水位と水温を満たす場合で、かつ噴流形態がマイルドブ
ロー、指圧ブロー、ウェーブブロー、サイクルブローの
いずれかの場合で、かつ強弱レベルが強、強中、中のい
ずれかの場合をいう。 そして、自動濾過機洗浄運転時間が一定時間(例え
ば、1分間)経過すると(780Y)、自動濾過機洗浄運転
は終了するが、ブロー運転は継続し、ブロー運転積算時
間がリスタートする(785)。 また、自動濾過機洗浄運転中に、噴流形態や強弱レベ
ルの変更等により、自動濾過機洗浄条件が満たされなく
なった(中断した)場合において(775Y)、中断による
リトライの回数が一定回数(例えば、4回)に満たない
場合は(790N)、自動濾過機洗浄運転を中断し(79
5)、その後自動濾過機洗浄条件が満たされたブロー運
転が開始された時点で(800Y)、自動濾過機洗浄運転を
開始する(770)。 一方、自動濾過機洗浄運転中の中断回数が一定回数に
達した場合には、自動濾過機洗浄運転を終了する(78
5)。これは、無限にリトライすることにより浴槽本体
(1)内の浴湯がなくなるのを防止するためである。 また、ブロー運転の積算時間が一定時間(例えば、1
時間)を経過しているにもかかわらず、自動濾過機洗浄
条件を満たしたブロー運転ではない場合には(765N)、
自動濾過機洗浄条件を満たしたブロー運転が開始された
時点で(800Y)、自動濾過機洗浄運転を開始する(77
0)。 次に、濾過機洗浄運転を、第31図に示すサブルーチン
を参照して説明する。 〔濾過機洗浄運転〕 濾過機洗浄運転は、前記自動濾過機洗浄運転とは別
に、運転スイッチ(100)又は(60)をONさせた後であ
れば、ブロー運転の開始前後でも、又ブロー運転中で
も、濾過機洗浄スイッチ(117)をONさせることによ
り、ブロー運転に優先して行なうことができるものであ
る。 まず、濾過機洗浄スイッチ(117)をONさせると(905
Y)、濾過機洗浄運転が開始し(910)、圧力検出センサ
(48)により検出した循環ポンプ(P)の吐出圧力、及
び浴湯温度検出センサ(T)により検出した浴槽本体
(1)内の浴湯の温度に異常がなければ、すなわち、ブ
ロー運転可能な圧力と水温であれば(915N)、濾過機洗
浄運転を一定時間(例えば、5分間)継続し、一定時間
経過後は運転停止状態になる(215)。 また、濾過機洗浄運転においては、循環ポンプ(P)
の回転数は、例えば3000r.p.mとし、足側噴出ノズル
(2)と背側噴出ノズル(3)の各噴出量調節用弁体
(22)は、完全閉位置より例えば0.5mm後退した微開弁
状態とし、腹側噴出ノズル(4)の噴出量調節用弁体
(22)のみ完全閉弁状態としている。 また、圧力と水温に異常があれば(915Y)、水温がブ
ロー運転可能な浴湯の温度範囲の下限温度(例えば、5
℃)よりも低温かどうかを検出し、低い場合には(925
Y)、凍結防止運転を開始し(320)、また低温でない場
合、すなわち、ブロー運転可能な浴湯の温度範囲の上限
温度(例えば、50℃)よりも高い場合には(925N)、運
転停止状態になる(215)。 次に、凍結防止運転を、第32図に示すサブルーチンを
参照して説明する。 〔凍結防止運転〕 凍結防止運転は、循環ポンプ(P)や浴湯循環流路
(D)内の浴湯が凍結するのを防止するために行なうも
のであり、ブロー運転に優先して動作し、ブロー運転中
に浴湯温度がブロー運転可能な温度範囲の下限温度(例
えば、5℃)よりも低くなると、ブロー運転を強制的に
停止して、凍結防止運転を開始するようにしている。 まず、浴湯循環流路(D)内の浴湯温度を浴湯温度検
出センサ(T)により検出し、同浴湯温度がブロー運転
可能な温度範囲の下限温度(例えば、5℃)よりも低け
れば(310Y)、次に、浴槽本体(1)内の浴湯の水位
を、水位検出センサを兼用する圧力検出センサ(48)に
より検出し、同水位がブロー運転可能な水位(例えば、
吸入口(1m)の上端よりも高水位)であれば(315Y)、
凍結防止運転を開始する(320)。 かかる凍結防止運転においては、循環ポンプ(P)を
インバータ制御により低速回転(例えば、1000r.p.m)
させて、浴湯を浴湯循環流路(D)内で循環させてい
る。 この際、浴湯温度がブロー運転可能な温度範囲の下限
温度(例えば、5℃)よりも低く、又は同温度範囲の下
限温度に浴湯温度検出センサ(T)に設けたヒステリシ
ス分の温度(例えば、2〜3℃)を加えた温度よりも低
く(325N)、かつ浴槽本体(1)内の浴湯の水位がブロ
ー運転可能な水位であれば(330Y)、凍結防止運転を継
続する。かかる凍結防止運転中は、操作パネル部(6)
の時計表示部(115)に低水温を示す「C」の表示を1
秒毎に点滅させるようにしている。 また、浴湯温度が、さし湯等により、ブロー運転可能
な温度範囲の下限温度以上、又は同温度範囲の下限温度
に浴湯温度検出センサ(T)に設けたヒステリシス分の
温度を加えた温度以上になれば(325Y)、運転停止状態
になる(215)。 以下、前記気泡発生浴槽の運転手順における主要な運
転動作についてさらに説明する。 〔IV−2〕ブロー運転開始条件の説明 前述した運転手順におけるブロー運転は、あらかじめ
設定した浴槽本体(1)内の浴湯の水位条件と水温条件
が満足された場合にのみ開始するようにしている。 すなわち、水位条件は、第33図に示すように、浴槽本
体(1)に設けた吸入口(1m)と腹側噴出ノズル(4)
を基準に定めており、水位が腹側噴出ノズル(4)の開
口部上端よりも高い場合を水位Aとし、水位が腹側噴出
ノズル(4)の開口部上端と吸入口(1m)の上端との間
である場合を水位Bとし、吸入口(1m)の上端よりも低
い場合を水位Cとして、水位が水位A又はBの場合にブ
ロー運転は開始し、水位Cではブロー運転は開始しない
ようにしている。 また、ブロー運転中に水位が水位A又はBより水位C
に変化した場合には、ブロー運転が停止するようにして
いる。 この場合、たし湯等により、水位を水位Cより水位B
又はAに復帰させてもブロー運転は停止状態を保持し、
再度運転スイッチをONさせることにより、水位低下によ
る停止解除を行なうことができるようにして、操作の確
実性と安全性を図っている。 この際、操作パネル部(6)の時計表示部(115)に
は、発光ダイオードにより水位低下を示す「L」の表示
を1秒毎に15秒間点滅させると共に、ブザーを鳴動させ
て警告するようにしている。 また、水位A・B・Cの検出仕様は、第34図に示す通
りであり、入浴者が浴槽内に出入りした際等に、浴湯水
面が波打つことを考慮して、水位検出センサとしての圧
力検出センサ(48)の出力電圧にヒステリシスを設け
て、ハンチングの発生を防止することにより、同圧力検
出センサ(48)を介して制御部(C)による円滑な制御
が行なえるようにしている。 第34図中、(Soc)は水位Cよりも低い水位から水位
Cへのしきい値、(Scb)は水位Cから水位Bへのしき
い値、(Sba)は水位Bから水位Aへのしきい値、(Sa
b)は水位Aから水位Bへのしきい値、(Sbc)は水位B
から水位Cへのしきい値、(Sco)は水位Cからさらに
低水位側へのしきい値である。 そして、ヒステリシスは、しきい値(Soc)(Sco)
間、しきい値(Scb)(Sbc)間及びしきい値(Sba)(S
ab)間に設けている。 また、水温条件は、入浴者と合成樹脂製の配管の保護
を考慮した水温、例えば、50℃と、循環ポンプ(P)内
の浴湯の凍結防止を考慮した水温、例えば5℃を基準に
定めており、水温が50℃よりも高い場合を水温Aとし、
水温が5℃〜50℃の場合を水温Bとし、水温が5℃より
低い場合を水温Cとして、水温Bの場合にブロー運転は
動作し、水温A又はCではブロー運転は動作しないよう
にている。 また、ブロー運転中に水温が水温Bより水温A又はC
に変化した場合には、ブロー運転が停止するようにして
いる。 この場合、たし水等により水温Aより水温Bに復帰さ
せてもブロー運転は停止状態を保持し、再度運転スイッ
チをONさせることにより、水温上昇による停止解除を行
なうことができるようにして、操作の確実性と安全性を
図っている。 この際、操作パネル部(6)の時計表示部(115)に
は、発光ダイオードによる高水温を示す「H」の表示
が、1秒毎に15秒間点滅すると共に、ブザーが鳴動して
警告するようにしている。 また、水温A・B・Cの検出仕様は、第35図に示す通
りであり、入浴者が浴槽内に出入りした際等に、浴湯水
面が波打つことを考慮して、浴湯温度検出センサ(T)
の抵抗値にヒステリシスを設けて、ハンチングの発生を
防止することにより、同浴湯温度検出センサ(T)を介
して制御部(C)による円滑な制御が行なえるようにし
ている。 第35図中、(S′oc)は水温Cよりも低温から水温C
へのしきい値、(S′cb)は水温Cから水温Bへのしき
い値、(S′ba)は水温Bから水温Aへのしきい値、
(S′ab)は水温Aから水温Bへのしきい値、(S′b
c)は水温Bから水温Cへのしきい値、(S′co)は水
温Cからさらに低温側へのしきい値である。 そして、ヒステリシスは、しきい値(Sco)(Sco)
間、しきい値(Scb)(Sbc)間及びしきい値(Sba)(S
ab)間に設けている。 〔IV−3〕噴流形態の状態遷移の説明 前述した運転手順における噴流形態の状態遷移は、第
2表に示す通りである。 第2表において、縦方向に運転停止状態と各噴流形態
を列記すると共に、各状態番号をそれぞれ対応する右隣
りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転スイッチ、マ
イルドスイッチ、指圧ブロースイッチ、パルスブロース
イッチ、ウェーブブロースイッチ、サイクルブロースイ
ッチ、プログラムブロースイッチ)と操作パネル部
(6)において発光ダイオードにより表示される表示部
(マイルドブロー表示部、指圧ブロー表示部、パルスブ
ロー表示部、ウェーブブロー表示部、サイクルブロー表
示部、プログラムブロー表示部、選択パターンA・B・
C表示部)を列記している。 そして、第2表では、各操作スイッチをONすることに
より、ONする前の噴流形態よりONした噴流形態に遷移す
ることを示している。 また、サブモードである選択パターンA・B・Cを具
備するパルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー
及びプログラムブローの場合、同種の噴流形態間におい
ては、新たに変わるサブモードが、必ずあらかじめ設定
した順序、例えば使用頻度の高い順序(本実施例ではA
→B→C→A)で遷移するようにしている。 また、異種の噴流形態間においては、必ずあらかじめ
設定したサブモード、例えば使用頻度の高いサブモード
(本実施例ではA)に遷移するようにしている。 具体的に、第2表を参照して説明すると、運転スイッ
チ(100)をONすれば、運転停止状態(状態番号
「0」)よりマイルドブロー(状態番号「1」)に遷移
する。 かかるマイルドブロー状態からパルスブロースイッチ
(63)(103)をONすれば、パルスブローA(状態番号
「3A」)に遷移する。 かかるパルスブローAの状態から指圧ブロースイッチ
(62)(102)をONすれば、指圧ブロー(状態番号
「2」)に遷移する。 また、パルスブローAの状態から同種の噴流形態に遷
移させるべくパルスブロースイッチ(63)(103)をON
すれば、パルスブローB(状態番号「3B」)に遷移す
る。 また、パルスブローAの状態から異種の噴流形態に遷
移させるべくウェーブブロースイッチ(65)(104)をO
Nすれば、ウェーブブローA(状態番号「4A」)に遷移
し、また、サイクルブロースイッチ(66)(105)をON
すれば、サイクルブローA(状態番号「5A」)に遷移
し、また、プログラムブロースイッチ(67)(106)をO
Nすれば、プログラムブローA((状態番号「6A」)に
遷移する。 このように、運転開始時には、噴流形態がマイルドブ
ローになるように設定しているために、入浴者が子供や
老人等の場合にも、入浴者が噴出浴湯に足をとられて転
倒したり、噴出浴湯の過剰な強さにより入浴者に不快感
を与える等の不具合が生じるのを防止することができ
る。 また、噴流形態のサブモードは、必ずあらかじめ設定
した順序で遷移するようにしているために、入浴者にと
ってサブモードの遷移パターンがわかりやすく、操作が
行ないやすい。 また、第2表において、「ON」は、動作している噴流
形態の表示部が点灯することを示しており、例えば、パ
ルスブローAの場合、パルスブロー表示部(138)と、
選択パターン表示部(142)に「A」の文字が点灯する
ものである。 また、プログラムブローA・B・Cの場合、プログラ
ムブロー表示部(141)と選択パターン表示部(145)が
点灯すると共に、マイルドブロー表示部(136)、指圧
ブロー表示部(137)、パルスブロー表示部(138)及び
ウェーブブロー表示部(139)が点滅するようにしてい
る。なお、第2表中、「−」は変化しないことを示し、
「・」はOFF状態を示す。 上記した噴流形態の状態遷移において、噴流の強弱レ
ベルは、噴流形態を変更しても、変化しないようにして
いる。 このようにして、変更前の噴流形態での体感強弱レベ
ルを維持することができるために、強弱レベルの変更操
作をする必要がなく、噴流形体の変更時に入浴者に不快
感を与えないようにすることができる。また、強弱レベ
ルを、噴流形態の変更に伴って中レベルに変更させるよ
うにすることもできる。 また、浴湯の噴出位置は、噴流形態を変更しても変化
しないようにしている。 このようにして、変更前の噴流形態での浴湯の噴出位
置を維持することができるために、浴湯噴出位置の変更
操作をする必要がなく、噴流形態の変更時に入浴者に不
快感を与えないようにすることができる。 また、浴湯の噴出位置を、噴流形態の変更に伴って、
全ての噴出ノズル(2)(3)(4)を開弁させるよう
にして、変更後の噴流形態を全身で体感し、その後、噴
流形態に適応した所望の浴湯噴出位置に変更することが
できるようにすることもできる。 〔IV−4〕浴湯噴出位置の変更操作の説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における
浴湯の噴出位置の変更操作を、第36図に示す説明図を参
照して説明する。 本実施例では、浴湯の噴出位置を、入浴者の好みに応
じて全身に噴流を当てるように変更操作することも、ま
た身体の一部にのみ噴流を当てるように変更操作するこ
ともできるようにしている。 すなわち、浴湯の噴出位置は、足側・背側・腹側噴出
ノズル(2)(2)(3)(3)(4)(4)の六個か
ら同時に浴湯が噴出される六穴運転(950)を初期状態
に設定している。 そして、ON・OFF作動を繰返すON・OFF式の足側・背側
・腹側噴出ノズル用パターンスイッチの全てがON状態の
六穴運転(950)より、いずれかのスイッチを押してOFF
にすることにより(951)(952)(953)、二個の噴出
ノズルを作動停止させた四穴運転(955)(956)(95
7)にすることができる。 また、足側・背側・腹側噴出ノズル用パターンスイッ
チの内、OFF状態のスイッチを押してONすることにより
(951)(952)(953)、四穴運転(955)(956)(95
7)より六穴運転(950)にもどすことができる。 また、四穴運転(955)(956)(957)より足側・背
側・腹側噴出ノズル用パターンスイッチの内、ON状態の
スイッチを押してOFFすることにより(960)〜(96
5)、さらに二個の噴出ノズルを作動停止させた二穴運
転(967)(968)(969)とすることもできる。 また、足側・背側・腹側噴出ノズル用パターンスイッ
チの内、OFF状態のスイッチを押してONすることにより
(960)〜(965)、二穴運転(967)(968)(969)よ
り四穴運転(955)(956)(957)にもどすことができ
る。 また、第3表は、上記した浴湯噴出位置の状態遷移を
示すものであり、同第3表において、縦方向に運転停止
状態と浴湯の噴出位置(背、腹、足、背腹、腹足、背
足、背腹足)を列記すると共に、各状態番号をそれぞれ
対応する右隣りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転
スイッチ、背側スイッチ、腹側スイッチ、足側スイッ
チ)と操作パネル部(6)において発光ダイオードによ
り点灯される表示ランプ(背側・腹側・足側表示ラン
プ)を列記している。 具体的に第3表を参照して説明すると、運転スイッチ
(100)をONすれば、運転停止(状態番号「0」)よ
り、足側・腹側噴出ノズル(2)(2)(3)(3)
(4)(4)の六個から浴湯が同時噴出される六穴運転
(950)(状態番号が「111」)となり、同状態より背側
噴出ノズル用パターンスイッチ(74)又は(111)を押
してOFFさせると、足側・腹側噴出ノズル(3)(3)
(4)(4)の四穴運転(955)に遷移し、状態番号が
「011」となる。 また、上記四穴運転(状態番号「011」では、足側表
示ランプ(112a)と腹側表示ランプ(113a)が点灯す
る。 このように、運転開始時には、六穴運転に初期設定
し、同六穴運転より足側・背側・腹側噴出ノズル使用パ
ターンスイッチをON・OFFさせることにより、容易に四
穴運転、又は二穴運転あるいは二穴運転から四穴運転又
は六穴運転に変更可能としているために、変更操作を楽
に行なうことができる。なお、第3表中、「−」は変化
しないことを示し、「・」はOFF状態を示す。 また、上記した浴湯噴出位置の状態遷移において、強
弱レベルは、浴湯の噴出位置を変更してもブロー運転が
停止しない限り変化しないようにしている。 このようにして、変更前の浴湯噴出位置での強弱レベ
ルを維持することができるために、強弱レベルの変更操
作をする必要がなく、浴湯の噴出位置の変更時に入浴者
に不快感を与えないようにすることができる。 〔IV−5〕ブロー運転における強弱レベルの状態遷移の
説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における
強弱レベルは、各噴流形態ごとに「強」「強中」「中」
「中弱」「弱」の五段階のレベルに設定し、それぞれの
噴流形態の内容を考慮して、強さを異ならせており、強
弱レベルの表示が同「中」でも噴流形態が異なれば噴流
強さが異なるものである。 そして、かかる強弱レベルの状態遷移は、第4表に示
す通りである。 第4表において、縦方向に運転停止状態と五段階の強
弱レベル(強、強中、中、中弱、弱)とプログラムブロ
ーA・B・Cを列記すると共に、各状態番号をそれぞれ
対応する右隣りに列記し、横方向に操作スイッチ(運転
スイッチ、浴湯噴出強側スイッチ、浴湯噴出弱側スイッ
チ)と操作パネル部(6)において発光ダイオードによ
り表示される強弱レベル表示ランプ(レベル強表示ラン
プ、レベル強中表示ランプ、レベル中表示ランプ、レベ
ル中弱表示ランプ、レベル弱表示ランプ)を列記してい
る。 そして、強弱レベルは、浴湯噴出強側スイッチ(68)
又は(107)を押して離すと一段階強さが増大する方向
へ遷移し、また反対に浴湯噴出弱側スイッチ(69)又は
(108)を押して離すと一段階強さが減少する方向へ遷
移するようにしている。 例えば、運転スイッチ(100)をONすれば運転停止状
態(状態番号「0」)より強弱レベルの「中」(状態番
号「3」)に遷移し、同強弱レベル「中」より浴湯の噴
出強側スイッチ(68)又は(107)を押して離すと強弱
レベルが「強中」(状態番号「4」)に遷移し、同スイ
ッチ(68)又は(107)をもう一度押して離すと強弱レ
ベルが「強」(状態番号「5」)に遷移するものであ
る。 また、強弱レベル「中」より浴湯噴出弱側スイッチ
(69)又は(108)を押して離すと強弱レベルが「中
弱」(状態番号「2」)に遷移し、同スイッチ(69)又
は(108)をもう一度押して離すと強弱レベルが「弱」
(状態番号「1」)に遷移するものである。 また、プログラムブローA・B・Cにおいては、強弱
レベルをあらかじめプログラムしているために、噴出浴
湯強・弱側スイッチ(68)(69)又は(107)(108)を
操作しても、強弱レベルを変更できないようにしてい
る。 また、第4表において、「ON」は、動作している強弱
レベル表示ランプが点灯することを示している。 また、「ON/OFF」は、強弱レベルの変更ができないプ
ログラムブローA・B・Cが動作している際に、強弱レ
ベル表示ランプが点滅することを示している。また、
「−」は変化しないことを示し、「・」はOFF状態を示
す。 このように、ブロー運転開始時には、強弱レベルが
「中」となるように設定しているために、噴出浴湯の過
剰な強さにより入浴者に不快感を与えることがなく、ま
た、入浴者が子供や老人等の場合にも、入浴者が噴出浴
湯に足をとられて転倒したする等の不具合が生じるのを
防止することができる。 また、強弱レベルは、増大させる場合も減少させる場
合も一段階づつ遷移するようにしているために、入浴者
に急激な体感の変化を与えるのを防止できると共に、配
管中等の水圧の急激な上昇によるウォーターハンマー等
による配管の損傷を防止できる。 〔IV−6〕主要運転動作仕様の優先順位の説明 〔IV−1〕のフローチャートに基く運転手順における主
要運転動作仕様の優先順位は、第5表に示す通りであ
る。 このように、高水温時停止を最優先させることにより
安全性を確保し、その他の運転についても、相互間に優
先順位を設けたことにより、入浴者と各構成部材の保護
を図り、最適制御を行なって効率のよい運転が行なえる
ようにしている。 〔IV−7〕噴出量調節用弁体の開閉作動と循環ポンプの
回転数変更との制御タイミング 足側・背側、腹側噴出ノズル(2)(3)(4)の開
閉作動と、循環ポンプ(P)の回転数変更の制御タイミ
ングは、下記の第6表及び第7表のようにしている。 第6表に示すように噴流形態の変更に際して、循環ポ
ンプ(P)の回転数を高くする必要のある場合には、同
循環ポンプ(P)の回転数の変更よりも各噴出ノズル
(2)(3)(4)の開閉作動を優先させ、また、循環
ポンプ(P)の回転数を低くする必要のある場合には、
各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動よりも循環
ポンプ(P)の回転数の変更を優先させる。 また、第7表に示すように噴流個数の変更に際して、
噴流個数を減らす場合には、各噴出ノズル(2)(3)
(4)の閉弁作動よりも循環ポンプ(P)の回転数を低
くすることを優先させ、また、噴流個数を増やす場合に
は、循環ポンプ(P)の回転数の変更よりも各噴出ノズ
ル(2)(3)(4)の開弁作動を優先させる。 このように、噴流形態の変更や噴流個数の変更に際し
て、各噴出ノズル(2)(3)(4)の開閉作動と、循
環ポンプ(P)の回転数の変更との制御タイミングを異
ならせることにより、入浴者に噴流強さの変化による不
快感を与えないようにすることができると共に、循環ポ
ンプ(P)の吐出圧力の急激な変化を防止して、ウォー
ターハンマー等による配管の損傷等を防止することがで
きる。
第1図は、本発明による気泡発生浴槽の斜視図。 第2図は、同気泡発生浴槽の平面図。 第3図は、同気泡発生浴槽の概念的構成説明図。 第4図は、吸気パイプの配管説明図。 第5図は、噴出ノズルの拡大断面図。 第6図は、同噴出ノズルの背面図。 第7図は、第5図のI−I線断面図。 第8図は、ノズル用弁体開閉作動用モーターの拡大断面
図。 第9図は、空気取入部の拡大断面図。 第10図は、第9図のII−II線断面図。 第11図は、ポンプ駆動用モーターと循環ポンプの一部切
欠正面図。 第12図は、濾過機の断面図。 第13図は、操作パネル部の平面図。 第14図は、リモートコントローラの平面図。 第15図は、リモートコントローラの側面図。 第16a図及び第16b図は、噴出量−噴出圧特性の説明図。 第17a図及び第17b図は、噴出ノズル特性の説明図。 第18図は、マイルドブローにおける各噴出ノズルと循環
ポンプの作動タイミングチャート。 第19図は、チャイルドセーフティーブローにおける各噴
出ノズルと循環ポンプの作動タイミングチャート。 第20図は、指圧ブローにおける各噴出ノズルと循環ポン
プの作動タイミングチャート。 第21図は、パルスブローにおける各噴出ノズルと循環ポ
ンプの作動タイミングチャート。 第22図は、ウェーブブローAにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第23図は、ウェーブブローBにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第24図は、ウェーブブローCにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第25図は、サイクルブローA・Bにおける各噴出ノズル
と循環ポンプの作動タイミングチャート。 第26図は、サイクルブローCにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第27図〜第32図は、気泡発生浴槽の運転のフローチャー
ト。 第33図は、水位検出基準位置の説明図。 第34図は、水位検出仕様の説明図。 第35図は、水温検出仕様の説明図。 第36図は、浴湯噴出位置の変更操作説明図。 (A):気泡発生浴槽 (P):循環ポンプ (C):制御部 (1):浴槽本体 (2):足側噴出ノズル (3):背側噴出ノズル (4):腹側噴出ノズル (10):浴湯吸込パイプ (11):浴湯強送パイプ
図。 第9図は、空気取入部の拡大断面図。 第10図は、第9図のII−II線断面図。 第11図は、ポンプ駆動用モーターと循環ポンプの一部切
欠正面図。 第12図は、濾過機の断面図。 第13図は、操作パネル部の平面図。 第14図は、リモートコントローラの平面図。 第15図は、リモートコントローラの側面図。 第16a図及び第16b図は、噴出量−噴出圧特性の説明図。 第17a図及び第17b図は、噴出ノズル特性の説明図。 第18図は、マイルドブローにおける各噴出ノズルと循環
ポンプの作動タイミングチャート。 第19図は、チャイルドセーフティーブローにおける各噴
出ノズルと循環ポンプの作動タイミングチャート。 第20図は、指圧ブローにおける各噴出ノズルと循環ポン
プの作動タイミングチャート。 第21図は、パルスブローにおける各噴出ノズルと循環ポ
ンプの作動タイミングチャート。 第22図は、ウェーブブローAにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第23図は、ウェーブブローBにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第24図は、ウェーブブローCにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第25図は、サイクルブローA・Bにおける各噴出ノズル
と循環ポンプの作動タイミングチャート。 第26図は、サイクルブローCにおける各噴出ノズルと循
環ポンプの作動タイミングチャート。 第27図〜第32図は、気泡発生浴槽の運転のフローチャー
ト。 第33図は、水位検出基準位置の説明図。 第34図は、水位検出仕様の説明図。 第35図は、水温検出仕様の説明図。 第36図は、浴湯噴出位置の変更操作説明図。 (A):気泡発生浴槽 (P):循環ポンプ (C):制御部 (1):浴槽本体 (2):足側噴出ノズル (3):背側噴出ノズル (4):腹側噴出ノズル (10):浴湯吸込パイプ (11):浴湯強送パイプ
フロントページの続き (72)発明者 橋田 光明 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 内山 浩一 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 森山 謙治 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 特開 平2−307460(JP,A) 特開 平2−307459(JP,A) 特開 平2−249550(JP,A) 特開 平2−249549(JP,A) 特開 昭59−48629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 23/00 535
Claims (1)
- 【請求項1】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流
路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を設けて、上
記浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出するブロー運転
を可能とし、かつ浴湯循環流路の途中に、濾過機を介設
したバイパス流路を別個に形成し、ブロー運転中に循環
浴湯の一部をバイパス流路中に逆流させて、濾過機の洗
浄運転をブロー運転と並行して自動的に行なう濾過機の
自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽において、 循環ポンプの回転数を制御部により制御可能としたこと
を特徴とする濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴
槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13061089A JP2827279B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13061089A JP2827279B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02307458A JPH02307458A (ja) | 1990-12-20 |
JP2827279B2 true JP2827279B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=15038336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13061089A Expired - Fee Related JP2827279B2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 濾過機の自動洗浄運転が可能な気泡発生浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827279B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-24 JP JP13061089A patent/JP2827279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02307458A (ja) | 1990-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |