JP2827106B2 - 微細藻類による排ガス処理方法 - Google Patents

微細藻類による排ガス処理方法

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秀高 立澤
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Ebara Research Co Ltd
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Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細藻類による排
ガス処理方法に係り、特に燃焼排ガス等の中の炭酸ガス
を微細藻類を用いて固定化する処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】地球温暖化の原因とされる温室効果ガス
の中で、CO2 は最も寄与率が高いと言われている。C
2 除去技術の一つとして微細藻類等の光合成を利用し
たCO2 の固定化が提唱され、従来から良く知られたク
ロレラ等の適用が進められている。また、反応器として
種々の培養装置が製作されており、常に最適培養条件を
整えられるような通気流動式光反応槽も試作されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラントの排ガス処理
においては、脱硝、脱硫や熱回収等が行なわれている。
しかしながら、排ガスの温度は白煙防止の目的等から通
常百数十度以上の高温である。また、水蒸気分圧等の関
係から、排ガス温度を40〜50℃以下に下げるために
は多大なエネルギーを要することになり、この場合熱回
収の効果も期待できない。従って、実用上可能な最終排
ガス温度は40〜50℃が下限と推定される。これに対
し、従来のクロレラ等を利用する場合、反応温度を20
〜25℃に調整する必要があり、流入排ガス又は反応器
の冷却温度管理に困難があった。
【0004】この様に、処理環境の調整に問題があるこ
とが、微細藻類を用いたCO2 固定技術の実用化を困難
ならしめる原因の1つであった。本発明は、上記問題点
に鑑み、排ガスを通気することで発生する高温の条件下
でも安定して炭酸ガスや窒素酸化物を除去することので
きる微細藻類を利用した排ガス処理方法を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、液体培地と微細藻類としての好高温性
微細藻類の単一種又は複数種とを共存させた培養液に、
光の供給下、40〜80℃に維持しながら高温排ガスを
通気して、少なくとも該排ガス中の炭酸ガスを除去する
排ガス処理方法としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記のように、本発明は、排ガス
に想定される高温の状況に対し、特定の生理的特性を有
する微細藻類群を適用するものである。即ち、好高温性
微細藻類の単一種または複数種を、該排ガス通気下で高
温下(40〜80℃)に維持し、NOxを栄養源として
該排ガス中のCO2 を藻体に固定し除去する。この場
合、排ガス中にNOx、SOxが存在する場合には、p
Hが酸性となるので中性に調整するようにする。このた
め、NOx、SOxが存在してもよいが、なるべく脱
硝、脱硫設備のあとに設けるのがよい。例えば、マステ
ィゴクラダス・ラミノサス( Mastigocladus laminosus
)は、最高70〜80℃で生育し、また高温下でも良好
な増殖(即ちCO2 固定)を示す。同種の他、好高温性
微細藻類は藍藻類、緑藻類、紅藻類等種々の分類群に知
られている(文献1、微生物科学 4.生態 柳田友道
, 89(株)学会出版センター)。例としてシネココッ
カス・エロンガタス( Synechococcus elongatus)、フ
ォルミディウム ラムノサス( Phormidium lamunosus
) 等がある。
【0007】なお、これらの微細藻類は、付着性、浮遊
性いずれの生活様態のものも利用できるが、近年通気流
動層式の効率的な光反応槽が試作され、その利用が提唱
されていることから光利用性の良い浮遊性藻類の利用が
好ましい。また、反応槽の設定にあたっては、反応槽内
の培地に該藻類を接種し内部で増殖させる方法、別途大
量培養した緑藻類と培地を反応槽に供給する方法、のい
ずれによっても良い。また、培地は該藻類の増殖に必要
な成分を適宜供給できれば良く、さらに排ガス、排液等
により供給される成分を利用することが好ましく、例え
ば窒素源は排ガス中のNOxを利用でき、別途添加を必
要としない。
【0008】微細藻類を含む植物は光合成を営み、CO
2 を藻体及び生産物へ固定し、窒素、リン等の化合物を
吸収することで藻体を構築していることは公知である。
また、海洋中の動植物プランクトンと栄養塩の間には、
おおむね次の関係が見出されている。 この関係はほとんどすべての海域で成立しており、植物
プランクトンという生物体と栄養塩という化学成分の間
を元素の流れでみる場合、極めて便利であることも知ら
れている。
【0009】排ガス中のNOxは水中に溶けると次の様
にNO3 を生じる。 微細藻類はこのNO3 - 態窒素を利用し、これを窒素源
として増殖が可能である。また、通常の微細藻類は、常
温付近、pHもほぼ中性付近で良好な生長を示すが、特
殊環境下で良好な生長を示す微細藻類群が知られてお
り、本発明で利用する好高温性の微細藻類もその1つで
ある。これらは排ガスの通気により生じる高温の条件下
でも機能を維持するため、温度調整の負担を軽減でき
る。なお、これらの藻類の余剰藻体及び代謝産物は処理
装置から分離され、有用物質の回収、肥料化等資源とし
て利用することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 二酸化炭素の除去に関する実験を、高温性微細藻類であ
るマスティゴクラダスラミノサス( Mastigocladus lam
inosus )を用いて行ない、一般的な藻類であるクロレラ
ピレノイドーサ( Chlorella pyrenoidosa )を対照区
として、pH8.0、温度80℃で培養した。培地は
(MDM)培地を用いた。以下に組成を示す。 KNO3 1 g MgSO4 ・7H2 O 250 mg K2 HPO4 250 mg NaCl 100 mg CaCl2 ・2H2 O 10 mg Fe 溶液 1 ml A5溶液 1 ml 蒸留水 1 リットル
【0011】図1に実験装置のフロー工程図を示す。図
1において、CO2 1と空気2は、ガス混合槽3で混合
されて光反応槽5の培養液6中に導入され、培養液6中
にCO2 が固定されて処理ガスは7から排出される。培
養液は、8から抜き出され固液分離して、分離液は10
から抜き取られ、余剰藻体は11から引き抜かれ、藻体
は13から反応槽に返送される。新しい培地は12から
供給され、槽内藻体濃度を一定に保っている。14は処
理ガス中のCO2 及び/又はNOx等のガス測定器であ
る。
【0012】実験は連続系で行ない、空気にCO2 を5
%混合したものを200ml/l・min通気した。固液分離
により分離液を引き抜き、新しい培地を同量添加して槽
内培養液量を1リットルに保った。槽内藻体濃度は5g
/lに一定とするため、余剰藻体は引き抜いた。結果を
表1に示す。
【表1】 上記の実施例において、対象としたクロレラ ピレノイ
ドーサ( Chlorella pyrenoidosa )は全ての実験区にお
いて増殖せずに死滅してしまった。高温性微細藻類であ
るマスティゴクラダス ラミノサス( Mastigocladus l
aminosus )苛酷な条件下でも極めて良好な増殖を示し
た。
【0013】
【発明の効果】本発明には次のような効果がある。 (1)排ガスの冷却エネルギーの節約。好高温性微細藻
類を用いることにより、最高70〜80℃の温度下でも
運転が可能となる。 (2)排ガスの冷却エネルギーの節約が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する実験装置のフロー工程
図である。
【符号の説明】
1:CO2 、2:空気、3:ガス混合槽、4:ガス導入
管、5:光反応槽、6:培養液、7:ガス排出管、8:
培養液引抜管、9:固液分離器、10:液引抜管、1
1:藻体引抜管、12:培地供給管、14:ガス測定器
フロントページの続き (72)発明者 滝沢 悦子 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 53/62 B01J 19/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体培地と微細藻類としての好高温性微
    細藻類の単一種又は複数種とを共存させた培養液に、光
    の供給下、40〜80℃に維持しながら高温排ガスを通
    気して、少なくとも該排ガス中の炭酸ガスを除去する排
    ガス処理方法。
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