JP2824646B2 - 自動二輪車のブリーザ装置 - Google Patents

自動二輪車のブリーザ装置

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JP2824646B2 JP63177433A JP17743388A JP2824646B2 JP 2824646 B2 JP2824646 B2 JP 2824646B2 JP 63177433 A JP63177433 A JP 63177433A JP 17743388 A JP17743388 A JP 17743388A JP 2824646 B2 JP2824646 B2 JP 2824646B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する技術分野] この発明は、自動二輪車のブリーザ装置に係り、詳し
くはキャップ交換が自由にでき、しかも特別な装置なし
で、ブリーザ室を形成することができる自動二輪車のブ
リーザ装置に関する。
[従来の技術] 自動二輪車では、例えば燃料タンクのブリーザ装置
を、フィラーボックスに装着するキャップに設けたもの
がある。このものでは、レース等でキャップを自由に選
択して使用する場合に、キャップ毎にブリーザ装置を設
ける必要があり、不合理である。
このため、例えば特開昭62−178479号公報に記載され
ているように、ブリーザ装置をキャップと別体に設け、
キャップ交換の自由度を向上させるものがある。
[発明が解決しようとする課題] ところが、ブリーザ装置をキャップと別体に設ける
と、新たにブリーザ室を作る必要があり面倒であり、ま
た、このことで部品点数が嵩み好ましくない。
この発明はこのような実状に鑑みてなされたもので、
キャップ交換の自由度が大きく、しかも特別な装置なし
で、ブリーザ室を形成することができる自動二輪車のブ
リーザ装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この
発明は以下のように構成した。
請求項1記載の発明は、『燃料タンクに設けられるフ
ィラーボックスに、キャップを着脱可能に備え、このキ
ャップの周囲を前記フィラーボックスの上部に設けたカ
バーで覆い、さらに前記フィラーボックスにブリーザ室
を形成し、このブリーザ室は、一対の略平行な側壁と、
この側壁の端部同士を繋ぐ壁とにより外周壁が構成され
ると共に、前記一対の略平行な側壁の間に位置し前記側
壁同士の間隔より少し小さい直径を有する円形の側壁部
により2室に区切られ、前記2室の一方が連通口を介し
て前記燃料タンクのタンク室側と連通するタンク室側空
間で、他方が連通口を介して大気側と連通する大気側空
間であり、さらに前記カバーを前記フィラーボックスの
上面に取付けた状態でフィラーボックスの上面と面一に
なるように、前記フィラーボックスの上面には前記カバ
ーの収納凹部が設けられ、前記フィラーボックスの上面
の裏面とカバー収納凹部の裏面とが異なる高さとなるよ
うに前記大気側空間に段差部が設けられ、この段差部の
高い位置にブリーザパイプを接続したことを特徴とする
自動二輪車のブリーザ装置。』である。
この請求項1記載の発明によれば、フィラーボックス
にキャップを着脱可能に備え、さらにフィラーボックス
にブリーザ室が形成され、キャップとブリーザ装置とが
別体になっているので、キャップ交換の自由度が増大す
る。しかも、フィラーボックスにブリーザ室が形成され
ているので、ブリーザ室を新たに設ける必要がなく、特
別な装置なしでブリーザ室を形成することができる。
さらに、側壁同士の間隔より少し小さい直径を有する
円形の側壁部により2室に区切られ、2室の一方がタン
ク室側空間を、他方が大気側空間を形成しており、タン
ク室側空間に燃料が入り込むことがあっても、燃料が大
気側空間を侵入することが防止され、これにより燃料が
外部に漏れることが軽減される。
また、カバーをフィラーボックスの上面に取付けた状
態でフィラーボックスの上面と面一になるようにフィラ
ーボックスの上面にカバーの収納凹部を設け、これによ
りカバーがフイラーボックスと一体になり外観性を向上
させるために大気側空間に段差部が設けられるが、この
段差部の高い位置を利用してブリーザパイプを接続した
から、仮に燃料が大気側空間に入ることがあってもブリ
ーザパイプから漏れることがより一層確実に防止でき
る。
[発明の実施の形態] 次に、添付図面と共にこの発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図乃至第3図はこの発明を適用した自動二輪車を
示す図である。図中符号1は自動二輪車であり、フレー
ム2のヘッドパイプ3にはフロントフォーク4を介して
前輪5が支持され、ヘッドパイプ3から後方に延びる左
右のメインフレーム6には燃料タンク7が載置され、内
燃機関8はその吸気系であるエアクリーナ9と気化器10
が燃料タンク7の下方に配置されるように懸架されてい
る。メインフレーム6の後端のブラケット11にはシート
フレーム12が後方に向けて取付けられ、このシートフレ
ーム12にシート13が設けられている。ブラケット11の下
部にはリヤアーム14を介して後輪15が支持され、内燃機
関8の前方にはラジエータ16が設けられ、ヘッドパイプ
3の前方から内燃機関8の側方にかけてはカウリング17
で覆われている。このカウリング17の前側には空気導入
口17aが形成され、空気を吸入ダクト18でエアクリーナ
9へ導入するようになっている。
燃料タンク7は第2図乃至第6図に示すように、アル
ミニウム製の外板19と内板20とが接合されて形成され、
この内板20には上底板20aと下底板20bが溶接されてい
る。この上底板20aで燃料タンク7に凹部21が形成さ
れ、これによりエアクリーナ9が収容される空間を確保
している。また下底板20bで燃料タンク7に凸部22が形
成され、燃料タンク23が取付機構24を介して下底板20b
に取付けられている。
燃料タンク7の前端にはブラケット25が溶接されてお
り、このブラケット25はボルト26を介してメインフレー
ム6の前側に支持部6aを介して支持されている。燃料タ
ンク7の後端にはブラケット27が溶接で固定され、この
ブラケット27はゴムダンパ28を介して左右2本のボルト
29で、メインフレーム6の後端に架設されたクロス部材
30に締付固定されている。燃料タンク7の下底板20bの
前側には補強プレート31が沿わせて溶接されており、こ
の補強プレート31はメインフレーム6に架設されるクロ
ス部材32に装着したゴムダンパ33を介して載置されてい
る。
燃料タンク7の前端にはタンク室7aを形成する外板19
から延出され、タンク室7aに面しない延出部19aが形成
され、この延出部19aはメインフレーム6の上面まで延
びている。
この延出部19aには左右一対のスリーブ18aが溶接され
ており、このスリーブ18aに外気導入管18が嵌合され、
外気をカウリング17の外気導入口17aからエアクリーナ
9に導くようになっている。
燃料タンク7の外板19に取付けられるフィラーボック
ス34の隔壁34aには後部に円形の燃料供給口34bが形成さ
れ、上面の凹部34cにカバー35がビス止めされている。
燃料供給口34bに対応する部位のカバー35にはキャップ3
5aがピン35bを支点として開閉可能に設けられている。
燃料供給口34bには内側のリブ34dにロート36が接続さ
れ、ロート36は凸部22に向けて延びている。また、フィ
ラーボックス34の穴部34eにはオーバーフローパイプ37
が接続されている。
さらに、フィラーボックス34の隔壁34aの裏面には、
外周に沿う側壁34fと、この内側の前後に設けられる側
壁部34gとが一体に形成されており、外周の側壁部34fと
円形の側壁部34gとの間に形成される空間は下方がプレ
ート38で覆われてブリーザ室Aが形成される。
このブリーザ室Aは、一対の略平行な側壁34f1と、こ
の側壁34f1の端部同士を繋ぐ壁34f2とにより外周壁34f
が構成されると共に、一対の略平行な側壁34f1の間に位
置し側壁34f1同士の間隔より少し小さい直径を有する円
形の側壁部34gにより2室に区切られ、2室の一方がタ
ンク室側空間A1であり、他方が大気側空間A2である。
タンク室側空間A1は外周の側壁34fとプレート38に開
設される連通口34h,38aでタンク室7aと連通されてい
る。また、大気側空間A2は、隔壁34aの穴部34iの上面に
コック39を設け、このコック39に設けたブリーザパイプ
40でチェックバルブ41を介して外気に連通されている。
なお、側壁の連通口34hは自動二輪車1の停車スタンド
取付部の逆側に形成され、車体が停車スタンドの側に傾
斜しても燃料が漏出しないようになっている。
従って、この発明のブリーザ装置においては、ブリー
ザ室Aのタンク室側空間A1は連通孔34h,38aを介してタ
ンク室7aと連通され、このタンク室側空間A1が絞られた
通路A3により大気側空間A2と連通し、この大気側空間A2
はコック39に接続されるブリーザパイプ40がチェックバ
ルブ41を介して外気と連通しているので、燃料タンク7
の圧力が外気よりも高圧になることが防止される。
しかも、ブリーザ室Aにタンク室側空間A1に燃料が入
り込むことがあっても、タンク室側空間A1と大気側空間
A2が区切られているため、燃料が大気側空間A2に侵入し
て外部に漏れることが防止される。
また、キャップ35aを有するカバー35は、フィラーボ
ックス34の上面に取付けた状態でフィラーボックス34の
上面と面一になるように、フィラーボックス34の上面に
は、カバー35の収納凹部34kが設けられ、フイラーボッ
クス34の上面の裏面とカバー収納凹部34kの裏面とが異
なる高さとなり、大気側空間A2に段差部34lを設けてい
る。
この段差部34lの高い位置には、穴部34iが形成され、
この穴部iにブリーザパイプ40のコック39を接続してい
る。従って、仮に燃料が大気側空間A2に入ることがあっ
てもブリーザパイプ40から漏れることがより一層確実に
防止できる。
さらに、カバー35をフィラーボックス34の上面に取付
けた状態でフイラーボックス34の上面と面一になるよう
に、フィラーボックス34の上面にカバー35の収納凹部34
kが設けられているため、カバー35がフイラーボックス3
4と一体になり外観性が向上する。
また、キャップ35aとブリーザ装置が別体になってい
るので、例えばレース等でキャップを自由に選択して使
用する場合に、キャップ毎にブリーザ装置を設ける必要
がなくなり、キャップ交換の自由度が増大する。
さらに、フィラーボックス34の隔壁34aにブリーザ室
Aがプレート38で覆うことにより一体に形成されている
ので、ブリーザ装置のためのブリーザ室を新たに設ける
必要がなく、特別な装置なしでブリーザ室を形成するこ
とができ、部品点数が削減される。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1記載の発明では、フィ
ラーボックスにキャップを有するカバーを着脱可能に備
え、さらにフィラーボックスにブリーザ室が形成され、
キャップとブリーザ装置とが別体になっているので、キ
ャップ交換の自由度が増大する。しかも、フィラーボッ
クスにブリーザ室が形成されているので、ブリーザ室を
新たに設ける必要がなく、特別な装置なしでブリーザ室
を形成することができる。
さらに、側壁同士の間隔より少し小さい直径を有する
円形の側壁部により2室に区切られ、2室の一方がタン
ク室側空間を、他方が大気側空間を形成しており、タン
ク室側空間に燃料が入り込むことがあっても、燃料が大
気側空間に侵入することが防止され、これにより燃料が
外部に漏れることが軽減される。
また、カバーをフィラーボックスの上面に取付けた状
態でフイラーボックスの上面と面一になるようにフィラ
ーボックスの上面にカバーの収納凹部を設け、これによ
りカバーがフイラーボックスと一体になり外観性を向上
させるために大気側空間に段差部が設けられるが、この
段差部の高い位置を利用してブリーザパイプを接続した
から、仮に燃料が大気側空間に入ることがあってもブリ
ーザパイプから漏れることがより一層確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用した自動二輪車の側面図、第2
図は燃料タンクの断面図、第3図は同じく平面図、第4
図はカバーを取外したフィラーボックスの平面図、第5
図は同じく底面図、第6図はブリーザ室とブリーザパイ
プの接続を示す断面図である。 図中符号1は自動二輪車、7は燃料タンク、7aはタンク
室、34はフィラーボックス、34aは隔壁、34hは連通口、
Aはブリーザ室、40はブリーザパイプである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクに設けられるフィラーボックス
    に、キャップを着脱可能に備え、このキャップの周囲を
    前記フィラーボックスの上部に設けたカバーで覆い、さ
    らに前記フィラーボックスにブリーザ室を形成し、この
    ブリーザ室は、一対の略平行な側壁と、この側壁の端部
    同士を繋ぐ壁とにより外周壁が構成されると共に、前記
    一対の略平行な側壁の間に位置し前記側壁同士の間隔よ
    り少し小さい直径を有する円形の側壁部により2室に区
    切られ、前記2室の一方が連通口を介して前記燃料タン
    クのタンク室側と連通するタンク室側空間で、他方が連
    通口を介して大気側と連通する大気側空間であり、さら
    に前記カバーを前記フィラーボックスの上面に取付けた
    状態でフイラーボックスの上面と面一になるように、前
    記フィラーボックスの上面には前記カバーの収納凹部が
    設けられ、前記フイラーボックスの上面の裏面とカバー
    収納凹部の裏面とが異なる高さとなるように前記大気側
    空間に段差部が設けられ、この段差部の高い位置にブリ
    ーザパイプを接続したことを特徴とする自動二輪車のブ
    リーザ装置。
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