JP2822380B2 - ディジタル信号記録及び記録再生装置 - Google Patents

ディジタル信号記録及び記録再生装置

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JP2822380B2 JP63012232A JP1223288A JP2822380B2 JP 2822380 B2 JP2822380 B2 JP 2822380B2 JP 63012232 A JP63012232 A JP 63012232A JP 1223288 A JP1223288 A JP 1223288A JP 2822380 B2 JP2822380 B2 JP 2822380B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、非同期の関係にあるディジタルオーディ
オ信号とビデオ信号とを同一の記録媒体に記録するよう
にしたディジタル信号記録及び記録再生装置に関する。
〔発明の概要〕
この発明では、記録系のロックする周波数(fv1)と
入力ディジタル信号のサンプリング周波数(fa1)とが
非同期のディジタル信号記録装置において、周波数fa1
をk倍(k=1を含む)した周波数と周波数fv1との比
(kfa1/fv1)の値が記録されており、再生時に比の値に
よりPLL回路の分周回路の分周比が制御され、再生系の
ロックする基準信号と分周回路の出力信号とを位相比較
され、位相比較出力により制御されるVCOの出力信号か
ら再生ディジタル信号のサンプリングクロックが形成さ
れることにより、再生時にディジタル信号が不足した
り、余ったりすること防止される。
〔従来の技術〕
ビデオ信号とオーディオPCM信号を共通の記録媒体に
記録する8ミリVTRが知られている。第4図は、8ミリV
TR等の記録再生装置の概略の構成を示している。
1で示す入力端子からのカラービデオ信号がビデオ記
録処理回路2及び同期分離回路3に供給される。ビデオ
記録処理回路2では、輝度信号がFM変調されると共に、
搬送色信号が低域信号に変換されて記録ビデオ信号が形
成される。この記録ビデオ信号がスイッチ回路4に供給
される。
5で示す入力端子からのアナログオーディオ信号がA/
D変換器6に供給され、A/D変換器6からのオーディオPC
M信号がオーディオ記録処理回路7に供給される。A/D変
換器6には、水晶発振器8の出力信号を分周回路9で分
周して得られる周波数fa1のサンプリングクロックが供
給される。このサンプリングクロックは、オーディオ記
録処理回路7にも供給されている。オーディオ記録処理
回路7では、オーディオPCM信号のエラー訂正符号化、
ディジタル変調等の処理がなされる。
オーディオ記録処理回路7からのオーディオデータが
スイッチ回路4に供給される。スイッチ回路4は、記録
ビデオ信号とオーディオデータを所定のタイミングで選
択し、1チャンネルの記録信号が形成される。この記録
信号が回転ドラム10の一対の回転ヘッドに供給される。
回転ドラム10は、ドラムサーボ回路11により制御され
る。ドラムサーボ回路11には、記録時に同期分離回路3
からのフィールド周波数fv1の垂直同期信号がサーボ基
準信号として供給されると共に、回転検出信号が供給さ
れ、回転ドラム10が入力ビデオ信号に対して所定の位相
で且つフレーム周波数で回転される。図示せずも、回転
ドラム10の周面には、斜めに磁気テープが巻きつけら
れ、磁気テープが一定速度で走行される。磁気テープの
例えば180゜の巻きつけ角と対応する区間に記録ビデオ
信号が記録され、約30゜のオーバーラップ区間にオーデ
ィオデータが記録される。
回転ドラム10の回転ヘッドからの再生信号がスイッチ
回路21に供給され、記録ビデオ信号とオーディオデータ
とに分離される。再生時には、分周回路23からの周波数
fv2のサーボ基準信号及び回転検出信号がドラムサーボ
回路11に供給される。分周回路23は、水晶発振器22の出
力信号を分周するものである。
スイッチ回路21からの再生ビデオ信号がビデオ再生処
理回路24に供給される。ビデオ再生処理回路24では、FM
復調、周波数変換、Y/C混合等の処理がされ、出力端子2
5に再生ビデオ信号が得られる。スイッチ回路21からの
再生オーディオデータがオーディオ再生処理回路26に供
給される。オーディオ再生処理回路26では、ディジタル
復調、エラー訂正符号の複号等の処理がされる。オーデ
ィオ再生処理回路26からの再生オーディオPCM信号がD/A
変換器27に供給され、出力端子29にアナログオーディオ
信号が取り出される。
オーディオ再生処理回路26及びD/A変換器27には、周
波数fa2のサンプリングクロックが分周回路42から供給
される。分周回路42は、水晶発振器41の出力信号を分周
するものである。
従来の8ミリVTRでは、オーディオPCM信号のサンプリ
ング周波数fa1が水平走査周波数の2倍に選定されてお
り、ビデオ信号とオーディオPCM信号とが同期してい
る。しかし、オーディオPCM信号の高品質化のために
は、より高いサンプリング周波数例えば48kHzが好まし
い。また、衛星放送の受信信号は、ビデオ信号とサンプ
リング周波数が48kHzのオーディオPCM信号からなるもの
で、衛星放送のオーディオPCM信号のディジタルダビン
グを行う点でも、サンプリング周波数が48kHzであるこ
とが好ましい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
PAL方式或いはSECAM方式では、フィールド周波数が50
Hzであるので、48kHzのサンプリング周波数と同期する
が、NTSC方式の場合には、フィールド周波数が59.94Hz
のために、48kHzをフィールド周波数が割り切ることが
できず、非同期となってしまう。記録時のビデオの同期
周波数例えばフィールド周波数fv1とオーディオPCM信号
のサンプリング周波数fa1との比を再生時に正確に保て
ないと、再生時にオーディオデータが不足したり、余っ
たりする問題が生じる。
つまり、第4図の記録再生装置において、(fa1:fv1
=fa2:fv2)の関係であれば、問題が生じない。しか
し、(fa1:fv1<fa2:fv2)であると、オーディオデータ
が不足し、(fa1:fv1>fa2:fv2)であると、オーディオ
データが余る。マイクロコンピュータ、テレビジョン方
式変換されたテレビジョン信号等の周波数誤差を持つ信
号を記録したい場合にも、上述と同様の問題が生じる。
従って、この発明の目的は、非同期の関係にあるビデ
オ信号とオーディオ信号とを支障なく記録再生すること
ができるディジタル信号記録及び記録再生装置を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では、記録系のロックする周波数(fv1)と
入力ディジタル信号のサンプリング周波数(fa1)とが
非同期のディジタル信号記録再生装置において、 周波数fa1をk倍(k=1を含む)した周波数と周波
数fv1との比(kfa1/fv1)の値が記録されており、 再生時に比の値によりPLL回路の分周回路の分周比が
制御され、再生系のロックする基準信号と分周回路の出
力信号とが位相比較され、位相比較出力により制御され
るVCOの出力信号から再生ディジタル信号のサンプリン
グクロックが形成される。
〔作用〕
記録時に、回転ドラムに対するサーボ基準信号の1周
期当たりの記録オーディオデータのサンプル数が計数さ
れることにより、サーボ基準信号の周波数fv1とサンプ
リングクロックの周波数fa1とのクロック比が検出され
る。このクロック比の値が記録媒体に記録される。
再生時には、サンプリングクロックがPLL回路により
形成される。PLL回路の可変分周回路の分周比がクロッ
ク比の値で制御され、従って、サーボ基準信号とサンプ
リングクロックの関係が基準時と同様のものとなり、再
生時にオーディオデータが不足したり、余ったりする問
題を生じない。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について図面を参照所定説
明する。第1図は、この発明の適用された回転ヘッド型
VTRの構成を示す。
1で示す入力端子からのカラービデオ信号がビデオ記
録処理回路2及び同期分離回路3に供給される。ビデオ
記録処理回路2では、輝度信号がFM変調されると共に、
搬送色信号が低域信号に変換されて記録ビデオ信号が形
成される。この記録ビデオ信号がスイッチ回路4に供給
される。
5で示す入力端子からのアナログオーディオ信号がA/
D変換器6に供給され、A/D変換器6からのオーディオPC
M信号がオーディオ記録処理回路7に供給される。A/D変
換器6には、水晶発振器8の出力信号を分周回路9で分
周して得られる周波数fa1のサンプリングクロックが供
給される。このサンプリングクロックは、オーディオ記
録処理回路7にも供給されている。オーディオ記録処理
回路7では、オーディオPCM信号のエラー訂正符号化、
ディジタル変調等の処理がなされる。
オーディオ記録処理回路7からのオーディオデータが
スイッチ回路4に供給される。スイッチ回路4は、記録
ビデオ信号とオーディオデータを所定のタイミングで選
択し、1チャンネルの記録信号が形成される。この記録
信号が回転ドラム10の一対の回転ヘッドに供給される。
回転ドラム10は、ドラムサーボ回路11により制御され
る。ドラムサーボ回路11には、記録時に同期分離回路3
からのフィールド周波数fv1の垂直同期信号がサーボ基
準信号として供給されると共に、回転検出信号が供給さ
れ、回転ドラム10が入力ビデオ信号に対して所定の位相
で且つフレーム周波数で回転される。図示せずも、回転
ドラム10の周面には、斜めに磁気テープが巻きつけら
れ、磁気テープが一定速度で走行される。磁気テープの
例えば180゜の巻きつけ角と対応する区間に記録ビデオ
信号が記録され、約30゜のオーバーラップ区間にオーデ
ィオデータが記録される。
上述の周波数fv1のサーボ基準信号と周波数fa1のサン
プリングクロックとがクロック比検出回路12に供給され
る。クロック比検出回路12で検出されたクロック比の値
がオーディオ記録処理回路7に供給され、オーディオデ
ータと共に、記録される。例えば8ミリVTRの場合に
は、オーディオPCM信号と関連するIDコードとして或い
はビデオ記録区間とPCM記録区間の間にクロック比のデ
ータを記録することができる。
クロック比検出回路12は、第2図に示すように、カウ
ンタ15により構成されている。カウンタ15のゲート入力
として端子13から周波数fv1のサーボ基準信号が供給さ
れ、カウンタ15のクロック入力として端子14から周波数
fa1のサンプリングクロックが供給される。カウンタ15
は、サーボ基準信号の1周期内のサンプリングクロック
の個数を計数し、計数値を出力端子16に発生する。つま
り、カウンタ15の出力は、(fa1/fv1)のクロック比の
値である。この場合、分解能を上げるために、(mfa1/f
v1)(mは大きな値)の値を記録しても良い。
回転ドラム10の回転ヘッドからの再生信号がスイッチ
回路21に供給され、記録ビデオ信号とオーディオデータ
とに分離される。再生時には、分周回路23からの周波数
fv2のサーボ基準信号及び回転検出信号がドラムサーボ
回路11に供給される。分周回路23は、水晶発振器22の出
力信号を分周するものである。
スイッチ回路21からの再生ビデオ信号がビデオ再生処
理回路24に供給される。ビデオ再生処理回路24では、FM
復調、周波数変換、Y/C混合等の処理がされ、出力端子2
5に再生ビデオ信号が得られる。スイッチ回路21からの
再生オーディオデータがオーディオ再生処理回路26に供
給される。オーディオ再生処理回路26では、ディジタル
復調、エラー訂正符号の復号等の処理がされる。オーデ
ィオ再生処理回路26からの再生オーディオPCM信号がD/A
変換器27に供給され、出力端子29にアナログオーディオ
信号が取り出される。
オーディオ再生処理回路26及びD/A変換器27には、周
波数fa2のサンプリングクロックがPLL回路29から供給さ
れる。PLL回路29には、分周回路23からの周波数fv2のサ
ーボ基準信号とオーディオ再生処理回路26からのクロッ
ク比データとが供給される。
PLL回路29は、一例として第3図に示す構成を有して
いる。第3図において、31が位相比較回路であり、位相
比較回路31の一方の入力として端子30から周波数fv2の
サーボ基準信号が供給される。位相比較回路31の出力信
号がローパスフィルタ32を介してVCO33に制御信号とし
て供給される。VCO33の出力信号が再生時のサンプリン
グクロックとして、出力端子34に取り出されると共に、
可変分周回路35に供給される。
可変分周回路35には、端子36からクロック比の値が供
給される。可変分周回路35は、このクロック比の値と対
応する分周比とされる。可変分周回路35の出力信号が位
相比較回路31の他方の入力として供給される。従って、
VCO33から発生する周波数fa2のサンプリングクロックと
周波数fv2のサーボ基準信号の関係は、記録時と同様の
関係を有するものとなる。従って、再生時にオーディオ
データが不足したり、余ったりする問題を生じない。
周波数fv1とfa1とは、互いに割り切れないので、クロ
ック比の値には、±1デジットの不確定が生じる。この
ため、再生時のオーディオデータのクロックの変動、つ
まり、ピッチの変化が生じる。この問題を避けるために
は、上述のように、分解能を上げておくことが有効であ
る。また、記録時に、ジッタ或いは垂直周期の変動があ
る場合には、クロック比の値が変動するが、記録時のド
ラムサーボがその変動に十分応答しており、再生系のオ
ーディオデータのバッファがその変動分周を吸収するに
足る容量を持っていれば、PLL回路の応答を遅くする。
つまり、平均値で再生クロックを生成するようにしてお
けば、これらの影響を除去できる。
尚、サーボ基準信号は、フィールド周波数に限らず、
水平走査周波数或いはサブキャリア周波数であっても良
い。
〔発明の効果〕
この発明によれば、非同期の関係にあるビデオ信号と
オーディオPCM信号との記録再生を支障なく行うことが
できる。この発明では、クロック比の値自体を記録して
いるので、クロック比を示す識別信号を記録する場合の
ように、クロック比の種類が限定されることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はこ
の発明の一実施例におけるクロック比検出回路の一例を
示すブロック図、第3図はこの発明の一実施例における
PLL回路の一例を示すブロック図、第4図はこの発明を
適用することができる記録再生装置のブロック図であ
る。 図面における主要な符号の説明 1:ビデオ信号の入力端子、 5:オーディオ信号の入力端子、 12:クロック比検出回路、29:PLL回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録系のロックする周波数(fv1)と入力
    ディジタル信号のサンプリング周波数(fa1)とが非同
    期のディジタル信号記録装置において、 上記周波数fa1をk倍(k=1を含む)した周波数と上
    記周波数fv1との比(kfa1/fv1)の値を記録するように
    したことを特徴とするディジタル信号記録装置。
  2. 【請求項2】記録系のロックする周波数(fv1)と入力
    ディジタル信号のサンプリング周波数(fa1)とが非同
    期のディジタル信号記録再生装置において、 上記周波数fa1をk倍(k=1を含む)した周波数と上
    記周波数fv1との比(kfa1/fv1)の値が記録されてお
    り、 再生時に上記比の値によりPLL回路の分周回路の分周比
    を制御し、再生系のロックする基準信号と上記分周回路
    の出力信号とを位相比較し、上記位相比較出力により制
    御されるVCOの出力信号から再生ディジタル信号のサン
    プリングクロックを形成するようにしたことを特徴とす
    るディジタル信号記録再生装置。
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