JP2820246B2 - 超砥粒砥石の製造方法 - Google Patents
超砥粒砥石の製造方法Info
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- JP2820246B2 JP2820246B2 JP19836991A JP19836991A JP2820246B2 JP 2820246 B2 JP2820246 B2 JP 2820246B2 JP 19836991 A JP19836991 A JP 19836991A JP 19836991 A JP19836991 A JP 19836991A JP 2820246 B2 JP2820246 B2 JP 2820246B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状のダイヤモンド、
ＣＢＮ（キュウビック・ボロン・ナイトライド）等の超
砥粒を用いて砥石を製造するのに好適な方法に関する。
ＣＢＮ（キュウビック・ボロン・ナイトライド）等の超
砥粒を用いて砥石を製造するのに好適な方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、超砥粒を素材とした砥石、いわゆ
る超砥粒砥石は、超砥粒を結合する結合材によって各種
に分類されて、レジンを結合材としたレジンボンド砥
石、メタルを結合材としたメタルボンド砥石およびガラ
ス質ボンドを結合材としたビトリファイドボンド砥石等
がある。そして、これらの超砥粒砥石は、いずれも、超
砥粒と結合材を金型に充填した後、常温下あるいは加熱
下で圧縮して固形化し、この固形化物を焼結あるいは焼
成する手順によって製造されていた。
る超砥粒砥石は、超砥粒を結合する結合材によって各種
に分類されて、レジンを結合材としたレジンボンド砥
石、メタルを結合材としたメタルボンド砥石およびガラ
ス質ボンドを結合材としたビトリファイドボンド砥石等
がある。そして、これらの超砥粒砥石は、いずれも、超
砥粒と結合材を金型に充填した後、常温下あるいは加熱
下で圧縮して固形化し、この固形化物を焼結あるいは焼
成する手順によって製造されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の製造方法では、超砥粒と結合材との混合物を金型で
圧縮する際に、その圧縮力が混合物の内部まで十分に伝
わらず、そのため密度が低くなり、できた砥石の強度が
弱いなどの問題があった。特に、例えば、高さが直径の
２．５倍を超える円筒形の砥石の場合には、上下方向か
ら圧縮したときに中央部に、また複雑な三次元形状の砥
石や肉厚の薄い形状の砥石の場合には、全体的にそれぞ
れその傾向がみられる。しかも、従来の製造方法では、
比重の相違する超砥粒と結合材と添加材とを混合するた
め、混合時あるいは金型への充填時にそれらが互に分か
れて偏析しやすいなどの問題もあった。本発明は上記の
問題を解消するためになされたものである。
来の製造方法では、超砥粒と結合材との混合物を金型で
圧縮する際に、その圧縮力が混合物の内部まで十分に伝
わらず、そのため密度が低くなり、できた砥石の強度が
弱いなどの問題があった。特に、例えば、高さが直径の
２．５倍を超える円筒形の砥石の場合には、上下方向か
ら圧縮したときに中央部に、また複雑な三次元形状の砥
石や肉厚の薄い形状の砥石の場合には、全体的にそれぞ
れその傾向がみられる。しかも、従来の製造方法では、
比重の相違する超砥粒と結合材と添加材とを混合するた
め、混合時あるいは金型への充填時にそれらが互に分か
れて偏析しやすいなどの問題もあった。本発明は上記の
問題を解消するためになされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】図１に示すように、上記
の目的を達成するため、本発明における砥石の製造方法
は、超砥粒と金属粉末の混合物と、有機熱可塑性バイン
ダーとを、この有機熱可塑性バインダーが可塑化する温
度以上に加熱しながら混練して流動化し、流動化した混
合物を再加熱し流動化して成形し、得られた成形物を脱
脂したのち焼結するようにしたものである。なお、超砥
粒と金属粉末には、砥石の切削性能向上のため添加剤を
添加する。ここで、超砥粒としては粒状のダイヤモンド
あるいはＣＢＮを用いる。金属粉末としては、コバルト
粉末、ニッケルおよびニッケル合金粉末、銅および銅合
金粉末、鉄および鉄合金粉末、アルミニウムおよびアル
ミニウム合金粉末などを用いる。添加剤としては、公知
のフィラー（炭化珪素粉末、アルミナ粉末、ガラス粉
末、超硬粉末、黒鉛粉末等）を用いる。
の目的を達成するため、本発明における砥石の製造方法
は、超砥粒と金属粉末の混合物と、有機熱可塑性バイン
ダーとを、この有機熱可塑性バインダーが可塑化する温
度以上に加熱しながら混練して流動化し、流動化した混
合物を再加熱し流動化して成形し、得られた成形物を脱
脂したのち焼結するようにしたものである。なお、超砥
粒と金属粉末には、砥石の切削性能向上のため添加剤を
添加する。ここで、超砥粒としては粒状のダイヤモンド
あるいはＣＢＮを用いる。金属粉末としては、コバルト
粉末、ニッケルおよびニッケル合金粉末、銅および銅合
金粉末、鉄および鉄合金粉末、アルミニウムおよびアル
ミニウム合金粉末などを用いる。添加剤としては、公知
のフィラー（炭化珪素粉末、アルミナ粉末、ガラス粉
末、超硬粉末、黒鉛粉末等）を用いる。
【０００５】有機熱可塑性バインダーとしては、天然あ
るいは合成ワックスと、熱可塑性樹脂とを単独あるいは
２種類以上組み合わせて用いる。前記混合物と有機熱可
塑性バインダーとの配合割合は、容積比で混合物１００
に対して有機熱可塑性バインダー５０〜２００が望まし
い。混合物と有機熱可塑性バインダーとの混練は、使用
する有機熱可塑性バインダーが可塑化する温度以上に前
記混合物を加熱した状態の下で行なう。ただし、この温
度が高すぎるとバインダー成分が蒸発したり、変質する
ので注意を要する。かかる混練によって流動化した混合
物を、任意の太さに押出したのち、短く切断して粒状化
する。
るいは合成ワックスと、熱可塑性樹脂とを単独あるいは
２種類以上組み合わせて用いる。前記混合物と有機熱可
塑性バインダーとの配合割合は、容積比で混合物１００
に対して有機熱可塑性バインダー５０〜２００が望まし
い。混合物と有機熱可塑性バインダーとの混練は、使用
する有機熱可塑性バインダーが可塑化する温度以上に前
記混合物を加熱した状態の下で行なう。ただし、この温
度が高すぎるとバインダー成分が蒸発したり、変質する
ので注意を要する。かかる混練によって流動化した混合
物を、任意の太さに押出したのち、短く切断して粒状化
する。
【０００６】粒状化した混合物の成形は、この粒状混合
物を、有機熱可塑性バインダーが可塑化する温度以上に
加熱して流動化し、流動化した混合物を、対象の砥石の
形状に応じて射出成形、押出し成形、吸引成形、ロール
成形等の中から選択した適宜の成形方法で、所望の形に
する手順によって行なう。すなわち、混合物を流動化さ
せて、成形に際して空気の巻き込みが少ないようにした
後、所定の砥石に成形するようにする。成形物の脱脂
は、自然乾燥、加圧、減圧、流気等によって成形物から
結合剤を除去する方法によって行なう。なお、成形物の
酸化防止のため雰囲気調整を行なうことが望ましい。ま
た、成形物を急加熱すると、バインダーの急膨張によ
り、砥石の膨れが起き易くなるので注意を要する。成形
物の焼結に際しては、成形物の酸化を防止するため、真
空あるいは、不活性ガスや還元性ガスによる雰囲気調整
を行なう必要がある。前記焼結体を用いて超砥粒砥石を
製造する。通常は、焼結体を基材に接続し、焼結体の外
表面をツルーイング、ドレッシングして超砥粒砥石を製
造する。
物を、有機熱可塑性バインダーが可塑化する温度以上に
加熱して流動化し、流動化した混合物を、対象の砥石の
形状に応じて射出成形、押出し成形、吸引成形、ロール
成形等の中から選択した適宜の成形方法で、所望の形に
する手順によって行なう。すなわち、混合物を流動化さ
せて、成形に際して空気の巻き込みが少ないようにした
後、所定の砥石に成形するようにする。成形物の脱脂
は、自然乾燥、加圧、減圧、流気等によって成形物から
結合剤を除去する方法によって行なう。なお、成形物の
酸化防止のため雰囲気調整を行なうことが望ましい。ま
た、成形物を急加熱すると、バインダーの急膨張によ
り、砥石の膨れが起き易くなるので注意を要する。成形
物の焼結に際しては、成形物の酸化を防止するため、真
空あるいは、不活性ガスや還元性ガスによる雰囲気調整
を行なう必要がある。前記焼結体を用いて超砥粒砥石を
製造する。通常は、焼結体を基材に接続し、焼結体の外
表面をツルーイング、ドレッシングして超砥粒砥石を製
造する。
【０００７】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、超砥粒と金属粉末の混合物と、有機熱可塑性バイン
ダーとを、この熱可塑性バインダーが可塑化する温度以
上に加熱しながら混練してこれらを流動化するとともに
粒状化し、粒状化した混合物を再加熱して流動化し成形
するようにしたから、混合物は、各原料が偏析を起こす
ことなく良好に混合され、かつ流動性が向上してー様な
密度の下に成形されるため、製造される砥石は、高さが
直径の２．５倍を超える円筒形のもの、複雑な形状のも
のあるいは肉厚の薄い形状のものでも、全体としてほぼ
均ーな密度と強度を有するようになるなどの優れた効果
を奏する。
は、超砥粒と金属粉末の混合物と、有機熱可塑性バイン
ダーとを、この熱可塑性バインダーが可塑化する温度以
上に加熱しながら混練してこれらを流動化するとともに
粒状化し、粒状化した混合物を再加熱して流動化し成形
するようにしたから、混合物は、各原料が偏析を起こす
ことなく良好に混合され、かつ流動性が向上してー様な
密度の下に成形されるため、製造される砥石は、高さが
直径の２．５倍を超える円筒形のもの、複雑な形状のも
のあるいは肉厚の薄い形状のものでも、全体としてほぼ
均ーな密度と強度を有するようになるなどの優れた効果
を奏する。
【図１】本発明の手順を示す工程説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 超砥粒と金属粉末の混合物と、有機熱可
塑性バインダーとを、この熱可塑性バインダーが可塑化
する温度以上に加熱しながら混練して流動化し、流動化
した混合物を粒状化し、粒状化した混合物を再加熱し流
動化して成形し、得られた成形物を脱脂したのち焼結す
ることを特徴とする超砥粒砥石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19836991A JP2820246B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 超砥粒砥石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19836991A JP2820246B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 超砥粒砥石の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0516074A JPH0516074A (ja) | 1993-01-26 |
| JP2820246B2 true JP2820246B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=16389967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19836991A Expired - Fee Related JP2820246B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 超砥粒砥石の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2820246B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT403671B (de) * | 1996-02-14 | 1998-04-27 | Swarovski Tyrolit Schleif | Schleifwerkzeug mit einem metall-kunstharzbindemittel und verfahren zu seiner herstellung |
| CN106625293B (zh) * | 2016-12-20 | 2018-11-20 | 深圳市鑫金泉钻石刀具有限公司 | 一种用于制造砂轮的材料及砂轮的制造方法 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP19836991A patent/JP2820246B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0516074A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |