JP2820098B2 - バッファ管理システム - Google Patents

バッファ管理システム

Info

Publication number
JP2820098B2
JP2820098B2 JP1981396A JP1981396A JP2820098B2 JP 2820098 B2 JP2820098 B2 JP 2820098B2 JP 1981396 A JP1981396 A JP 1981396A JP 1981396 A JP1981396 A JP 1981396A JP 2820098 B2 JP2820098 B2 JP 2820098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buffer
cell
packet
logical channel
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1981396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09214512A (ja
Inventor
誠之 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP1981396A priority Critical patent/JP2820098B2/ja
Priority to US08/716,973 priority patent/US5901139A/en
Publication of JPH09214512A publication Critical patent/JPH09214512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2820098B2 publication Critical patent/JP2820098B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATMセルを一時
的に蓄積するためのバッファメモリを備えたATMノー
ド機器におけるバッファ管理システムに関し、特にでき
るだけ少ないバッファメモリでパケットレベルの実効ス
ループットを改善することが可能なバッファ管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】ATMノード機器たとえばATM交換機
においては、同じ出力回線に向かおうとするATMセル
の衝突回避用のバッファメモリが設けられている。この
バッファメモリの容量は有限であり、許容量を超えた入
力があった場合、オーバーフローしその分のATMセル
は廃棄されてしまう。1セルだけでも欠けた上位層パケ
ットは上位プロトコル層によって利用されることができ
ないので、たとえ宛先端末に到着したとしても即座に廃
棄されて再転送処理を施されることになる。
【0003】このようなセル損失を含む無益なパケット
を利用不可能と知った上でそのままATM交換機内のセ
ルバッファに蓄積してネットワークに転送するのは、ネ
ットワークリソースの有効利用という観点からは決して
好ましくなく、輻輳の原因になる。
【0004】このような無益なセルによるネットワーク
リソースの浪費を防ぐためには、AALパケットの先頭
セルがセルバッファに到着した時点のバッファ占有量
が、あらかじめ設けられていたしきい値を超えているな
らば、そのAALパケットを構成する先頭セルから末尾
セル(EOM(End of Message)セル)
までの全てをバッファリングする前に廃棄する選択的パ
ケット廃棄手法が有効である。この選択的パケット廃棄
手法では、論理チャネル(VC)毎にパケットを受信中
であるか廃棄中であるかを管理するためのセル破棄管理
テーブルが必要である。一つの論理チャネル(VC)に
対して用意されている状態は、「パケット未受信」、
「パケット受信許可」、「パケット廃棄中」の三つであ
る。
【0005】この選択的パケット廃棄手法では、当該論
理チャネル(VC)を経由してEOMセルが到着すると
テーブル中の状態を「パケット未受信」に設定するよう
に制御される。そして「パケット未受信」状態である論
理チャネル(VC)からEOMセルでないセルが到着す
ると、その時点のバッファ全体の占有量を測定して、も
し占有量があらかじめバッファ全体に対して設定されて
いるしきい値を越えているならば、バッファ全体の占有
量を前記管理テーブル中の「パケット受信許可」状態で
ある論理チャネル(VC)の個数もしくは実際にバッフ
ァ中にセルが蓄積されている論理チャネル(VC)の個
数で割り算した論理チャネル(VC)毎の平均のバッフ
ァ占有量に所定の係数を乗算した数値を別の新たなしき
い値として計算し、次はこの数値とその論理チャネル
(VC)がバッファ中を占有している量を比較する。も
し占有量がその新たに計算されたしきい値を越えている
ならば、その論理チャネル(VC)を経由して到着する
セルを次のEOMセルが到着するまで強制的に廃棄する
ために「パケット廃棄中」状態に設定する。もし、占有
量がしきい値以下であるならば「パケット受信許可」状
態に設定して次のEOMセルが到着するまでパケットを
受信し続ける。
【0006】図7のフローチャートを用いて従来方法の
動作を説明する。まず、セル入力制御部24にATMセ
ルが入力されると(G1)、その論理チャネル識別子
(VCI)に基づいてセル破棄管理テーブル30を参照
し(G2)、管理テーブル30に登録されている状態を
チェックする(G3)。属性が「00」(適用外)また
は「10」(パケット受信許可)であれば、そのままセ
ルバッファに蓄積する(G4)。最後に、到着したセル
はEOMセルであるかどうかチェックし(G5)、EO
Mセルであれば該当する論理チャネル(VC)の状態が
「00」(適用外)でない限りその状態を「01」(パ
ケット未受信)に変更する(G7)。
【0007】一方、ステップG3において属性が「1
1」(パケット廃棄中)である場合にはそのATMセル
をセル入力制御部24で強制廃棄する(G8)。
【0008】ステップG3において、当該論理チャネル
(VC)の状態が「01」(パケット未受信)であれ
ば、そのATMセルは上位層パケットの先頭セルである
とみなしてよい。そこで、次にその時点のセルバッファ
全体の占有量を計測する(G9)。バッファ全体の占有
量Q_totalが所定のしきい値Qth_total
以下であれば(G10)、パケット分の全ATMセルを
収容できると判断してその論理チャネル(VC)の状態
を「10」(パケット受信許可)に設定する(G1
1)。バッファ全体の占有量Q_totalが所定のし
きい値Qth_total以上であるならば(G1
0)、バッファ全体の占有量Q_totalを前記管理
テーブル中の「10」(パケット受信許可)状態である
論理チャネル(VC)の個数Tで除算したうえ所定の係
数kを乗算することによりその論理チャネル(VC)の
ためのしきい値Qth_vcを生成する(G12)。も
し、前記バッファ占有量計数部23から与えられる当該
論理チャネル(VC)の占有量Q_vcが算出されたそ
の論理チャネル(VC)用のしきい値Qth_vcを越
えていれば「11」(パケット廃棄中)を設定し(G1
6)、前記しきい値以下であれば「10」(パケット受
信許可)を当該論理チャネル(VC)に対して設定する
(G15)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来方法
では、到着するパケットを受信するか廃棄するかを判断
するためのしきい値として、バッファ全体の占有量をア
クティブであると認識される論理チャネル(VC)の個
数で除算したものを用いるので、バッファが非常に混ん
でいる場合にはこの計算により求められるしきい値も相
対的に大きくなり、選択的パケット廃棄が実行されにく
くなる可能性があった。
【0010】本発明の目的は、バッファが混んでいるい
ないに関わらず、安定的に選択的パケット廃棄を実行す
ることが可能なしきい値を計算する方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、「パケット未受信」状態である
論理チャネル(VC)からEOMセルでないセルが到着
し、かつその時点のバッファ全体の占有量があらかじめ
バッファ全体に対して設定されているしきい値を越えて
いるならば、そのバッファ全体に対して設定されている
しきい値を前記管理テーブル中の「パケット受信許可」
状態である論理チャネル(VC)の個数もしくは実際に
バッファ中にセルが蓄積されている論理チャネル(V
C)の個数で割り算した数値に所定の係数を乗算したも
のを新たなしきい値として計算し、次はこの数値とその
論理チャネル(VC)がバッファ中を占有している量を
比較するように構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
について説明する。
【0013】図1は本発明によるバッファ管理システム
の一実施形態のブロック図である。本発明はセルバッフ
ァ10を備えるATM関連機器全てに対して適用可能で
ある。セルバッファの構成に関しては、いくつか存在す
るバッファリング手法の中から全ての論理チャネル(V
C)でFIFOを完全共有する型を選択したが、論理チ
ャネル(VC)毎にキューイングする型でも適用可能で
ある。図1において破線で囲まれた部分20が本発明に
よるバッファ管理装置である。
【0014】バッファ管理装置20は、パケット受付制
御部21と、後述するセル破棄管理テーブル(以下適宜
「管理テーブル」と略す)30が保存されている状況記
憶部22と、セルバッファ10の全体のバッファ占有量
と論理チャネル(VC)毎のバッファ占有量を監視する
バッファ占有量計数部23と、セル入力制御部24とか
ら構成される。
【0015】セル入力制御部24は、到着したATMセ
ルのセルヘッダをチェックして、VCI(VC識別子)
を検知したり、また、ATMセルがAAL(ATM A
daptive Layer)パケットの終わりを示す
EOM(End of Message)セルかどうか
を識別する。さらにセル入力制御部24は、管理テーブ
ル30を参照して「パケット廃棄中」の状態である論理
チャネル(VC)からのATMセルを強制廃棄する。
【0016】パケット受付制御部21は、セル入力制御
部24からのセル情報を受け、バッファ占有量計数部2
3からのバッファ全体の占有量とバッファ全体に対して
設定されたしきい値との比較、バッファ占有量計数部2
3からの論理チャネル(VC)毎のバッファ占有量とバ
ッファ全体に対して設定されたしきい値、管理テーブル
30中の「パケット受信許可」状態である論理チャネル
(VC)の個数もしくは実際にバッファ中にセルが蓄積
されている論理チャネル(VC)の個数、所定の定数な
どから計算されたしきい値との比較により、状況記憶部
22内の管理テーブル30を更新する。
【0017】図2は状況記憶部22に保存されているセ
ル破棄管理テーブル30の構成例を示す。セル破棄管理
テーブル30は、VCIを登録する欄とそれに対応して
属性を示す欄(2ビット)が設けられ、属性欄にはその
論理チャネル(VC)のATMセルは「適用外」(ビッ
ト値「00」)であるか、「パケット未受信」(ビット
値「01」)であるか、「パケット受信許可」(ビット
値「10」)であるか、「パケット廃棄中」(ビット値
「11」)であるかを表示する。
【0018】シグナリング処理により新規の論理チャネ
ル(VC)を設立する際に、選択的パケット廃棄処理を
希望するか否かを申告する。選択的パケット廃棄処理の
実施を希望する場合には、管理テーブル30の該当する
論理チャネル(VC)の欄に「パケット未受信」(ビッ
ト値「01」)を表示する。もし希望しない場合には、
管理テーブル30の該当する論理チャネル(VC)の欄
に「適用外」(ビット値「00」)を表示する。
【0019】セルバッファ10に到着する全てのATM
セルに対して、その論理チャネル識別子(VCI)に基
づいて管理テーブル30を参照し、属性が「00」(適
用外)または「10」(パケット受信許可)である場合
にはそのままセルバッファ10に蓄積し、他方「11」
(パケット廃棄中)である場合にはセル入力制御部24
はそのATMセルを強制廃棄する。
【0020】AALパケットの終わりを示すEOMセル
が到着したら、該当する論理チャネル(VC)の状態が
「00」(適用外)でない限り「01」(パケット未受
信)に変更する。
【0021】状態が「01」(パケット未受信)である
論理チャネル(VC)からのATMセルが到着した場合
には、パケット受付制御部21はまず前記バッファ占有
量計数部23から与えられるバッファ全体の占有量Q_
totalと所定のしきい値Qth_totalを比較
して、もしバッファ全体の占有量が所定値を越えていな
ければ(Q_total≦Qth_total)、「1
0」(パケット受信許可)を当該論理チャネル(VC)
に対して設定する。他方、もしバッファ全体の占有量Q
_totalが所定値Qth_totalを越えている
ならば(Q_total>Qth_total)、バッ
ファ全体に対して設定されているしきい値Qth_to
talと前記管理テーブル中の「10」(パケット受信
許可)状態である論理チャネル(VC)の個数T1もし
くは実際にバッファ中にセルが蓄積されている論理チャ
ネル(VC)の個数T2と所定の係数kを用いて Qth_vc=Qth_total/T1×k (1) Qth_vc=Qth_total/T2×k (2) に従い、その論理チャネル(VC)のためのしきい蓄積
Qth_vcを生成する。もし、前記バッファ占有量計
数部23から与えられる当該論理チャネル(VC)のバ
ッファ占有量Q_vcが算出されたしきい値Qth_v
cを越えていれば「11」(パケット廃棄中)を、前記
しきい値以下であれば「10」(パケット受信許可)を
当該論理チャネル(VC)に対して設定する。
【0022】次に図3のフローチャートを用いて本発明
の実施形態の動作を説明する。まず、セル入力制御部2
4にATMセルが入力されると(F1)、その論理チャ
ネル識別子(VCI)に基づいてセル破棄管理テーブル
30を参照し(F2)、管理テーブル30に登録されて
いる状態をチェックする(F3)。属性が「00」(適
用外)または「10」(パケット受信許可)であれば、
そのままセルバッファに蓄積する(F4)。最後に、到
着したセルはEOMセルであるかどうかチェックし(F
5)、EOMセルであれば該当する論理チャネル(V
C)の状態が「00」(適用外)でない限りその状態を
「01」(パケット未受信)に変更する(F7)。
【0023】一方、ステップF3において属性が「1
1」(パケット廃棄中)である場合にはそのATMセル
をセル入力制御部24で強制廃棄する(F8)。
【0024】ステップF3において、当該論理チャネル
(VC)の状態が「01」(パケット未受信)であれ
ば、そのATMセルは上位層パケットの先頭セルである
とみなしてよい。そこで、次にその時点のセルバッファ
全体の占有量を計測する(F9)。バッファ全体の占有
量Q_totalが所定のしきい値Qth_total
以下であれば(F10)、パケット分の全ATMセルを
収容できると判断してその論理チャネル(VC)の状態
を「10」(パケット受信許可)に設定する(F1
1)。バッファ全体の占有量Q_totalが所定のし
きい値Qth_total以上であるならば(F1
0)、バッファ全体に対して設定されたしきい値Qth
_totalと前記管理テーブル中の「10」(パケッ
ト受信許可)状態である論理チャネル(VC)の個数T
と所定の係数kを用いて、数式(1)もしくは(2)に
よりその論理チャネル(VC)のためのしきい値Qth
_vcを生成する(F12)。もし、前記バッファ占有
量計数部23から与えられる当該論理チャネル(VC)
の占有量Q_vcが算出されたその論理チャネル(V
C)用のしきい値Qth_vcを越えていれば「11」
(パケット廃棄中)を設定し(F16)、前記しきい値
以下であれば「10」(パケット受信許可)を当該論理
チャネル(VC)に対して設定する(F15)。
【0025】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、バッファ全体に対して設定されたしきい値を前記管
理テーブル中の「パケット受信許可」状態である論理チ
ャネル(VC)の個数もしくは実際にバッファ中にセル
が蓄積されている論理チャネル(VC)の個数で割り算
した数値に所定の係数を乗算して求められたしきい値と
論理チャネル(VC)毎のバッファ占有量に基づいて論
理チャネル(VC)毎に受信の可否を設定するセル破棄
管理テーブル30を設定し、管理テーブル中の属性が
「11」(パケット廃棄中)である論理チャネル(V
C)に対しては、バッファに入力する前にセル入力制御
部24において該当セルを強制廃棄する。これにより、
バッファが混むにつれ計算されるしきい値も大きくなる
ことがなくなり、いかなるバッファ状態でも同じ条件の
もとで選択的パケット廃棄を実施することができる。
【0026】次に具体的なケースを図4ないし図11に
示す。
【0027】図4ないし図6は、「01」(パケット未
受信)属性である論理チャネル(VC)のATMセルが
セル入力制御部24に到着したときの状態である。本実
施例では、バッファ全体量に対するしきい値はQth_
total=30に設定している。また、所定の係数と
してk=0.5を用いる。この係数は管理者が動的に設
定可能である。
【0028】図4(a)は、セルバッファ全体の占有量
Q_total(=24)が所定のしきい値Qth_t
otal以下である時に、「01」(パケット未受信)
の状態であるVC4のATMセルがセル入力制御部24
に到着した状態である。管理テーブル30に登録されて
いる状態がパケット未受信であることにより、このセル
は上位層パケットの先頭セルであると判断し、またセル
バッファ10には十分な空き容量があるので(Q_to
tal≦Qth_total)、パケット分の全ATM
セルを収容できるだろうと推察して、次の状態(図4
(b))では、管理テーブル30にビット値“10”
(パケット受信許可)を表示して、その先頭セルをセル
バッファ10に蓄積する。
【0029】図5(a)は、セルバッファ全体の占有量
Q_total(=62)が所定のしきい値Qth_t
otal以上である時に、「01」(パケット未受信)
の状態であるVC5のATMセルがセル入力制御部24
に到着した状態である。図4と同様に管理テーブル30
に登録されている状態がパケット未受信であることによ
り、このセルは上位層パケットの先頭セルであると判断
する。しかし、セルバッファ10全体の占有量が所定の
しきい値以上であるため(Q_total>Qth_t
otal)、バッファ全体に対して設定されているしき
い値Qth_totalと管理テーブル30中の「1
0」(パケット受信許可)状態である論理チャネル(V
C)の個数T1と所定の係数kを用いて、その論理チャ
ネル(VC)のためのしきい値Qth_vcを計算す
る。バッファ全体に対して設定されているしきい値はQ
th_total=30、管理テーブル30中の「1
0」(パケット受信許可)状態である論理チャネル(V
C)の個数はT1=3、所定の係数はk=0.5なの
で、数式(1)よりVC5のためのしきい値はQth_
vc=5である。セルバッファ10中のVC5のATM
セルの占有量Q_vc=4は、算出されたしきい値Qt
h_vc=5よりも小さいので、パケット分の全ATM
セルを収容できるだろうと推察して、次の状態(図5
(b))では、管理テーブル30にビット値“10”
(パケット受信許可)を表示して、その先頭セルをセル
バッファ10に蓄積する。
【0030】図6(a)は、セルバッファ全体の占有量
Q_total(=62)が所定のしきい値Qth_t
otal以上である時に、「01」(パケット未受信)
の状態であるVC6のATMセルがセル入力制御部24
に到着した状態である。図4と同様に管理テーブル30
に登録されている状態がパケット未受信であることによ
り、このセルは上位層パケットの先頭セルであると判断
する。しかし、セルバッファ10全体の占有量が所定の
しきい値以上であるため(Q_total>Qth_t
otal)、バッファ全体に対して設定されているしき
い値Qth_totalと管理テーブル30中の「1
0」(パケット受信許可)状態である論理チャネル(V
C)の個数T1と所定の係数kを用いて、その論理チャ
ネル(VC)のためのしきい値Qth_vcを計算す
る。バッファ全体に対して設定されているしきい値はQ
th_total=30、管理テーブル30中の「1
0」(パケット受信許可)状態である論理チャネル(V
C)の個数はT1=3、所定の係数はk=0.5なの
で、数式(1)よりVC6のためのしきい値はQth_
vc=5である。セルバッファ10中のVC6のATM
セルの占有量Q_vc=16は、算出されたしきい値Q
th_vc=5を越えているので、この先頭セルにより
構成される上位層パケットはいずれバッファ溢れにより
セル損失を含むだろうと判断して、管理テーブル30に
ビット値“11”(パケット廃棄中)を表示して、その
先頭セルをセル入力制御部24で破棄する。以後到着す
るVC6のATMセルは全てセル入力制御部24で破棄
処分する。
【0031】上記実施形態では、論理チャネル(VC)
毎のしきい値を計算するために管理テーブル30中の
「10」(パケット受信許可)状態である論理チャネル
(VC)の個数T1を用いたが、実際にバッファ中にセ
ルが蓄積されている論理チャネル(VC)の個数T2を
用いても同様にバッファの混雑状況によらず安定的に選
択的パケット廃棄を実施することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
TMセルを一時的に蓄積するためのバッファメモリにお
ける論理チャネル(VC)毎の選択的パケット廃棄にお
いて、バッファの混雑状況によって選択的パケット廃棄
の実施条件が変わることなく極めて安定的に選択的パケ
ット廃棄を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッファ管理システムの一実施例
のブロック図である。
【図2】図1の実施例の状況記憶部内に設けられるセル
破棄管理テーブルの構成図である。
【図3】図1の実施例におけるATMセルに対する処理
手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の実施例においてセルバッファ全体の占有
量が所定のしきい値以下である時に、パケット未受信
「01」の状態であるVCのATMセルがセルバッファ
に到着したときの処理手順を説明する状態図である。
【図5】図1の実施例においてセルバッファ全体の占有
量が所定のしきい値以上である時に、パケット未受信
「01」の状態であるVCのATMセルがセルバッファ
に到着したときの処理手順を説明する状態図である。
【図6】図1の実施例においてセルバッファ全体の占有
量が所定のしきい値以上である時に、パケット未受信
「01」の状態であるVCのATMセルがセルバッファ
に到着したときの処理手順を説明する状態図である。
【図7】従来の選択的パケット廃棄によるATMセルに
対する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 セルバッファメモリ 11 入力回線 12 出力回線 20 バッファ管理装置 21 パケット受付制御部 22 状況記憶部 23 バッファ占有量計数部 24 セル入力制御部 30 セル破棄管理テーブル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ATMセルを一時的に蓄積するためのバッ
    ファメモリと、前記バッファメモリにおける論理チャネ
    ル(VC)毎のATMセルの占有量を計数するバッファ
    占有量計数部と、前記バッファ占有量計数部によって計
    測されたバッファ占有量としきい値を比較してパケット
    を受信するか廃棄するかを決定するパケット受付制御部
    と、前記パケット受付制御部によって決定された受付可
    否情報に基づいて論理チャネル(VC)毎に受信の可否
    状態を保持するセル破棄管理テーブルと、前記管理テー
    ブルの設定が「パケット受信許可」であれば当該論理チ
    ャネル(VC)のATMセルを受信し、「パケット廃棄
    中」であれば当該論理チャネル(VC)のATMセルを
    強制的に廃棄するセル入力制御部とを設けたATMノー
    ド機器におけるバッファ管理システムにおいて、 パケットの受信可否を決定するためのしきい値として、
    バッファ全体に対して設定されているしきい値を、前記
    管理テーブル中の「パケット受信許可」状態である論理
    チャネル(VC)の個数で割り算した数値に所定の係数
    を乗算したものを用いることを特徴とするバッファ管理
    システム。
  2. 【請求項2】ATMセルを一時的に蓄積するためのバッ
    ファメモリと、前記バッファメモリにおける論理チャネ
    ル(VC)毎のATMセルの占有量を計数するバッファ
    占有量計数部と、前記バッファ占有量計数部によって計
    測されたバッファ占有量としきい値を比較してパケット
    を受信するか廃棄するかを決定するパケット受付制御部
    と、前記パケット受付制御部によって決定された受付可
    否情報に基づいて論理チャネル(VC)毎に受信の可否
    状態を保持するセル破棄管理テーブルと、前記管理テー
    ブルの設定が「パケット受信許可」であれば当該論理チ
    ャネル(VC)のATMセルを受信し、「パケット廃棄
    中」であれば当該論理チャネル(VC)のATMセルを
    強制的に廃棄するセル入力制御部とを設けたATMノー
    ド機器におけるバッファ管理システムにおいて、 パケットの受信可否を決定するためのしきい値として、
    バッファ全体に対して設定されているしきい値を、実際
    にバッファ中にセルが蓄積されている論理チャネル(V
    C)の個数で割り算した数値に所定の係数を乗算したも
    のを用いることを特徴とするバッファ管理システム。
JP1981396A 1995-09-27 1996-02-06 バッファ管理システム Expired - Fee Related JP2820098B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981396A JP2820098B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 バッファ管理システム
US08/716,973 US5901139A (en) 1995-09-27 1996-09-20 ATM cell buffer managing system in ATM node equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981396A JP2820098B2 (ja) 1996-02-06 1996-02-06 バッファ管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09214512A JPH09214512A (ja) 1997-08-15
JP2820098B2 true JP2820098B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=12009777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981396A Expired - Fee Related JP2820098B2 (ja) 1995-09-27 1996-02-06 バッファ管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2820098B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3156752B2 (ja) * 1996-02-09 2001-04-16 日本電気株式会社 Atmスイッチ装置及びその制御方法
US8472379B2 (en) 2007-12-20 2013-06-25 Ntt Docomo, Inc. Mobile station, radio base station, communication control method, and mobile communication system
JP4629126B2 (ja) * 2008-05-08 2011-02-09 三菱電機株式会社 メッセージ中継装置
JP5919727B2 (ja) * 2011-10-26 2016-05-18 富士通株式会社 バッファ管理のためのプログラム、中継装置及び制御方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「電子情報通信学会技術研究報告」SSE94−77(1994−6)、P.43−48

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09214512A (ja) 1997-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3525656B2 (ja) パケット交換機、および輻輳通知方式
JP2693266B2 (ja) 通信網におけるデータセルの輻輳制御方法
US7236458B2 (en) Method for monitoring traffic in packet switched network
JP3733784B2 (ja) パケット中継装置
EP0673138B1 (en) Connection admission control method for ATM network
JP4845310B2 (ja) 接続型ネットワークの共用出力バッファを仕切るための双モード制御システム及び方法
US6987733B2 (en) ATM communication apparatus and ATM cell forwarding control method
US5444706A (en) Packet exchange network and method of controlling discard of packets in packet exchange network
US5901139A (en) ATM cell buffer managing system in ATM node equipment
JP2757779B2 (ja) バッファ優先権制御方式
CA2279728A1 (en) Soft, prioritized early packet discard (spepd) system
US5956322A (en) Phantom flow control method and apparatus
US5978357A (en) Phantom flow control method and apparatus with improved stability
JP2820098B2 (ja) バッファ管理システム
JP3226096B2 (ja) Atmセルバッファシステム及びその輻輳制御方法
JP2778552B2 (ja) バッファ管理方法及びバッファ管理システム
JP4135007B2 (ja) Atmセル転送装置
JP3079793B2 (ja) 輻輳制御方法および呼受付制御方法
JP3394478B2 (ja) Redによる輻輳回避装置及びその方法
JP2994217B2 (ja) Atmノード機器におけるバッファ管理システム
JP3112008B2 (ja) Atm通信装置及びそのトラヒック制御方法
JP2002247081A (ja) バッファ管理方法およびatm交換機
EP1381192A1 (en) Improved phantom flow control method and apparatus
JPH09261244A (ja) Atm通信網
JP2939668B2 (ja) Atmネットワークにおけるセル廃棄制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980728

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees