JP2818134B2 - バッテリ駆動形電子機器 - Google Patents

バッテリ駆動形電子機器

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JP2818134B2 JP7173358A JP17335895A JP2818134B2 JP 2818134 B2 JP2818134 B2 JP 2818134B2 JP 7173358 A JP7173358 A JP 7173358A JP 17335895 A JP17335895 A JP 17335895A JP 2818134 B2 JP2818134 B2 JP 2818134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば選択呼出
装置付きラジオブイのように消費電力の低減が要求され
るバッテリ駆動形電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】選択呼出装置付きラジオブイは、例えば
待受時に常時受信状態となっており、この状態で自局に
対する呼出電波を受信すると、その時点で中短波帯また
は短波帯を利用して標識電波を約20〜30秒間3Wの
送信電力で送信する。その使用方法としては、例えば1
日24時間中に基地局から数回(例えば5回程度)の呼
出しを行なって標識電波を送信させる動作を毎日繰り返
すものや、1か月乃至6か月間にわたって受信待受状態
を連続してその後数回標識電波を送信させて使用を終了
するものなどがある。
【0003】ところで、このような選択呼出装置付きラ
ジオブイは、電源として24Vパック形積層乾電池など
のバッテリを使用している。したがって、電子機器を設
計するうえでは、機器を構成する回路の消費電流を如何
に低減するかが重要な点となる。特に、選択呼出装置付
きラジオブイは、先に述べたように送信期間に比べて受
信期間が圧倒的に長いので、バッテリの寿命は実質的に
受信回路の消費電流によって決まることになる。
【0004】そこで、従来よりこの種の電子機器では受
信回路に対し次のような給電方式を採用している。図3
はその構成の一例を示す回路ブロック図である。同図に
おいて、図示しないアンテナで受信された無線周波信号
は、高周波増幅回路1で増幅されたのち周波数変換回路
2に入力され、ここで局部発振回路3から発生された局
部発振信号とミキシングされて中間周波数に変換され
る。この周波数変換回路2から出力された中間周波信号
は、2段構成の中間周波増幅回路4,5でそれぞれ増幅
されたのち検波回路7に入力され、この検波回路7で検
波される。そして、この検波信号は低周波増幅回路6で
増幅されたのち、図示しない例えば信号解読回路へ出力
される。
【0005】このような受信回路に対する給電回路は、
給電を必要とする各回路1〜6に対し共通の電源回路1
0を1個設け、この電源回路10においてバッテリ11
の出力を基に所定の電源電圧を生成する。そして、この
電源回路10により生成された電源電圧を上記各回路に
対し並列に印加するように構成されている。なお、この
電源電圧の値は、上記各回路が必要とする最低動作電圧
の中で最も高い動作電圧値に設定される。
【0006】このような構成であれば、例えば各回路ご
とに電源回路を設ける場合に比べて、電源回路を簡単小
形化しさらに電源回路自体の消費電力を低減することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の給電方式では、各回路1〜6に流れる電流をそれ
ぞれI1 〜I6 とすると、電源回路11から出力される
消費電流の合計値I0 は、次式のようになる。 I0 =I1 +I2 +I3 +I4 +I5 +I6 すなわち、従来の給電方式では、各回路1〜6に対しそ
れ専用の動作電流がそれぞれ供給されることになる。こ
のため、受信回路全体としての消費電流は依然として多
く、バッテリ寿命をさらに延長することが困難だった。
【0008】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、より一層の低消費電力
化を図り、これにより消費電力を低減してバッテリ寿命
の延長を可能とする電子機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、各々所定の動作電圧を必要とする高周波
増幅回路、周波数変換回路、局部発振回路及び中間周波
増幅回路と、これらの回路が必要とする動作電圧の合計
値以上の動作電圧を必要とする低周波増幅回路とを備え
たバッテリ駆動形電子機器において、バッテリの出力を
基に、前記低周波増幅回路にとって必要十分な動作電圧
に対応する直流電源電圧を生成するための電源生成回路
と、第1及び第2の給電回路とを設けている。そして、
第1の給電回路により、前記低周波増幅回路の電源供給
路を前記電源生成回路の電源出力端と接地端との間に接
続して、前記電源生成回路により生成された直流電源電
圧を前記低周波増幅回路に対し単独に供給し、かつ第2
の給電回路により、前記高周波増幅回路、周波数変換回
路、局部発振回路及び中間周波増幅回路内の電源供給路
を前記電源生成回路の電源出力端と接地端との間に直列
に接続し、この直列接続された各回路に対しそれぞれ必
要十分な動作電圧を前記電源生成回路により生成された
直流電源電圧を分圧して供給するようにしたものであ
る。
【0010】すなわちこの発明は、必要とする動作電圧
値がまちまちな複数の動作回路を有する電子機器にあっ
て、電源生成回路により生成された直流電源電圧を各動
作回路に対しそれぞれ並列に供給するのではなく、各動
作回路の動作電圧値の相違に着目し、動作電圧が低い複
数の第1の動作回路についてはその電源供給路を直列に
接続して、これら第1の動作回路に対し上記直流電源電
圧を分圧供給するようにしたものである。
【0011】したがってこの発明によれば、第1の各動
作回路にはそれぞれ必要とする動作電圧値に対応する直
流電源電圧が供給されることになる。すなわち、動作電
圧値が比較的低い動作回路に対しては必要十分な電源電
圧が供給されることになり、動作電圧よりも著しく高い
電源電圧が無駄に印加される不具合は防止される。ま
た、動作電流についてみれば、第1の各動作回路には同
一の動作電流が直列に流れることになる。すなわち、一
つの動作電流が接地端子に流れるまでの間に複数の動作
回路に順次供給されることになり、言い替えれば動作電
流の再利用が行なわれることになる。
【0012】したがって、すべての動作回路に対し並列
に直流電源電圧および動作電流を供給していた従来の構
成に比べて、第1の各動作回路つまり動作電圧が比較的
低い各動作回路の消費電力は低減されることになる。こ
のため、バッテリの寿命を延長することができる。した
がって、電子機器の連続使用時間の延長を図ることが可
能となる。また、連続使用時間の延長分をバッテリの小
容量化に置換すれば、バッテリの小形化を、ひいては電
子機器の小形軽量化を図ることが可能となる。
【0013】これらの効果は、ラジオブイなどの海上ま
たは湖上設置型の電子機器においては、従来のバッテリ
を用いながら連続使用時間の延長を図ることが可能とな
り、また携帯型の電子機器にあっては小形軽量化により
ポータビリティの向上を図ることが可能となる。
【0014】またこの発明は、第2の給電回路におい
て、第1の各動作回路の電源供給路の入出力端間にそれ
ぞれ必要とする動作電圧値を規定するための定電圧回路
を接続したことも特徴としている。
【0015】このように構成したことにより、電源生成
回路から直列給電される動作電流値が動作回路で必要と
する動作電流値と異なる場合でも、その動作電流の不要
分が上記定電圧回路により吸収され、これにより動作回
路に対し最適な動作電流を供給することが可能となる。
また任意の回路で動作電流の変動が生じても、この変動
分が上記定電圧回路により吸収され、これにより他の動
作回路に対し常に安定な動作電流を供給することが可能
となる。
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、この発明の第1の実施の
形態に係わる電子機器としての選択呼出装置付きラジオ
ブイの受信回路部分の構成を示す回路ブロック図であ
る。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符
号を付して説明を行なう。
【0018】この実施の形態は、給電対象である各回路
1〜6のうち、低周波増幅回路6の動作電圧E6 が最も
高く、 E6 ≧E1 +E2 +E3 +E4 +E5 の関係を有し、さらに各回路1〜5の動作電流I1 〜I
5 のうちで高周波増幅回路1の動作電流I1 が最も大き
い場合の実施の形態である。
【0019】このように条件に従い、この実施の形態の
給電回路は、低周波増幅回路6に対する給電回路と、そ
の他の各回路つまり高周波増幅回路1、周波数変換回路
2、局部発振回路3および各中間周波増幅回路4,5に
対する直列給電回路とを分割して構成している。
【0020】すなわち、低周波増幅回路6に対する給電
回路は、それ単独で電源回路10の電源出力端と接地端
との間に接続される。これに対し、その他の各回路1〜
5はその電源供給路が相互に直列に接続され、この直列
接続された給電回路は中間周波増幅回路5の電源入力端
において上記電源回路10の電源出力端に接続され、上
記高周波増幅回路1において接地される。
【0021】また、この直列接続された給電回路におい
て、高周波増幅回路1を除いた各回路、つまり周波数変
換回路2、局部発振回路3および各中間周波増幅回路
4,5の各電源入出力端間にはそれぞれ定電圧ダイオー
ドZ2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 が接続されている。これらの
定電圧ダイオードZ2 〜Z5 は、それぞれ高周波増幅回
路1の動作電流I1 と、周波数変換回路2、局部発振回
路3および各中間周波増幅回路4,5の各動作電流I2
,I3 ,I4 ,I5 との差に相当する分、つまり動作
電流の不要分を吸収する機能と、周波数変換回路2、局
部発振回路3および各中間周波増幅回路4,5への電源
電圧E2 ,E3 ,E4 ,E5 を安定化する機能とを有し
ている。
【0022】このような構成であるから、低周波増幅回
路6には電源回路10から発生された電源電圧E6 がそ
のまま印加され、その他の各回路1〜5には上記電源電
圧E6 がE1 ,E2 ,E3 ,E4 ,E5 に分圧されてそ
れぞれ印加される。すなわち、すべての回路1〜6とも
必要十分な電源電圧が印加されることになる。またこの
とき、各回路2〜5に印加される電源電圧E2 ,E3 ,
E4 ,E5 の値は、それぞれ定電圧ダイオードZ2 ,Z
3 ,Z4 ,Z5 により所望の値で一定化される。
【0023】一方、上記電源電圧の印加に伴い、低周波
増幅回路6には動作電流I6 が供給されて低周波増幅回
路6は動作状態となる。また、その他の各回路1〜5に
は、直列給電回路を介することにより動作電流I1 が各
中間周波増幅回路5,4、局部発振回路3、周波数変換
回路2および高周波増幅回路1の順に供給され、これに
より各回路1〜5はそれぞれ動作状態となる。すなわ
ち、高周波増幅回路1用の動作電流I1 が、高周波増幅
回路1のみならず中間周波増幅回路5,4、局部発振回
路3および周波数変換回路2にもそれぞれ供給されるこ
とになる。
【0024】したがって、このとき電源回路10から出
力される動作電流I0 ′、つまり受信回路の消費電流
は、 I0 ′=I1 +I6 となり、図3に示した従来回路における消費電流の合計
I0 に比べて、中間周波増幅回路5,4、局部発振回路
3および周波数変換回路2による消費電流I5 +I4 +
I3 +I2 分だけ少なくなる。このため、消費電流の大
幅な削減が可能となる。また、先に述べたように各回路
1〜5に対する電源電圧を必要十分な値にしたことと相
俟って消費電力は大幅に低減され、これによりバッテリ
の寿命を延長することができる。さらに、回路の発熱を
抑制することも可能となる。
【0025】以上のようにこの実施の形態では、選択呼
出装置付きラジオブイの受信回路において、給電対象の
各回路1〜6のうち高周波増幅回路1、周波数変換回路
2、局部発振回路3および各中間周波増幅回路4,5の
各電源供給路を直列に接続して、この直列給電回路を電
源回路10の電源出力端と接地端との間に接続し、これ
により電源回路10から各回路1〜5に対して電源電圧
を分圧供給し、かつ電源回路10から出力された高周波
増幅回路1用の動作電流I1 を、上記各中間周波増幅回
路5,4、局部発振回路3および周波数変換回路2を順
に経たのち高周波増幅回路1に供給するように構成して
いる。
【0026】したがってこの実施の形態によれば、高周
波増幅回路1用の動作電流I1 により、高周波増幅回路
1ばかりでなく各中間周波増幅回路5,4、局部発振回
路3および周波数変換回路2をそれぞれ動作させること
ができ、これにより各中間周波増幅回路5,4、局部発
振回路3および周波数変換回路2専用の動作電流I5,
I4 ,I3 ,I2 が不要となって、その分受信回路の消
費電流を大幅に低減することができる。また、この消費
電流の低減と上記電源電圧の分圧供給とにより消費電力
を低減し、これによりバッテリ11の寿命を大幅に延長
することができ、これにより電子機器の連続使用時間を
延長することができる。また、連続使用時間の延長分を
バッテリの小容量化に置換すれば、バッテリの小形軽量
化ひいては選択呼出装置付きラジオブイの小形軽量化を
図ることも可能となる。
【0027】ところで、この実施の形態の回路において
本発明者等が消費電流を測定したところ、受信待ち受け
時の受信回路の消費電流値は0.2mAとなり、これに
電子オートキーヤのバイアス電流などによる0.1mA
を加えても、消費電流の合計は0.3mA程度になるこ
とが確認された。ちなみに、本発明者等が従来に提案し
た機種(図3に示したタイプ)では、消費電流が最も少
ない回路でも消費電流は2mAであり、このことからも
この発明の効果はきわめて絶大である。
【0028】またこの実施の形態では、高周波増幅回路
1を除いた各回路、つまり周波数変換回路2、局部発振
回路3および各中間周波増幅回路4,5の各電源入出力
端間に、それぞれ定電圧ダイオードZ2 ,Z3 ,Z4 ,
Z5 を接続したことによって、上記周波数変換回路2、
局部発振回路3および各中間周波増幅回路4,5の動作
電流の不要分を吸収することができ、また各動作電流の
変動分を吸収して、電源電圧E2 ,E3 ,E4 ,E5 の
値を安定化することができる。
【0029】(第2の実施の形態)図2は、この発明の
第2の実施の形態に係わる選択呼出装置付きラジオブイ
の受信回路部分の構成を示す回路ブロック図である。な
お、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
【0030】この実施の形態は、給電対象の各回路1〜
6の最低動作電圧のうち低周波増幅回路6の動作電圧E
6 が、第1の実施の形態のようにその他の各回路1〜5
を直列に動作させる得るほど高くなく、 E1 +E2 +E3 ≦E6 ≧E4 +E5 の関係を有し、かつ各動作電流が I1 ≧I2 ,I3 かつI4 ≧I5 の関係を有する場合の実施の形態である。
【0031】このような条件に応じて、この実施の形態
の給電回路は、低周波増幅回路6に対する給電回路と、
中間周波増幅回路4,5に対する第1の直列給電回路
と、高周波増幅回路1、周波数変換回路2および局部発
振回路3に対する第2の直列給電回路とを分割して構成
している。
【0032】低周波増幅回路6に対する給電回路は、そ
れ単独で電源回路10の電源出力端と接地端との間に接
続される。これに対し第1の直列給電回路は、中間周波
増幅回路4,5の電源供給路を相互に直列に接続したも
ので、中間周波増幅回路5の電源入力端が上記電源回路
10の電源出力端に接続され、中間周波増幅回路4の接
地端が接地される。
【0033】また第2の直列給電回路は、高周波増幅回
路1、周波数変換回路2および局部発振回路3の各電源
供給路を相互に直列に接続したもので、局部発振回路3
の電源入力端が上記電源回路10の電源出力端に接続さ
れ、高周波増幅回路1の接地端が接地される。
【0034】さらに上記第1の直列給電回路において、
中間周波増幅回路5の電源入出力端間には定電圧ダイオ
ードZ5 が接続され、また第2の直列給電回路におい
て、局部発振回路3および周波数変換回路2の各電源入
出力端間にはそれぞれ定電圧ダイオードZ3 ,Z2 が接
続されている。これらの定電圧ダイオードZ2 ,Z3 ,
Z5 はそれぞれ動作電流の不要分の吸収と、電源電圧E
2 ,E3 ,E5 の安定化を行なう。
【0035】このような構成であるから、低周波増幅回
路6には電源回路10から発生された電源電圧E6 がそ
のまま印加され、また中間周波増幅回路4,5には上記
電源電圧E6 が分圧されて必要十分な電源電圧となって
それぞれ印加される。さらに、高周波増幅回路1、周波
数変換回路2および局部発振回路3には、上記電源電圧
E6 が分圧されて必要十分な電源電圧としてそれぞれ印
加される。
【0036】またこのとき、中間周波増幅回路5に印加
される電源電圧E5 の値は定電圧ダイオードZ5 により
所望の値で一定化され、また局部発振回路3および周波
数変換回路2に印加される電源電圧E3 ,E2 の値は定
電圧ダイオードZ3 ,Z2 により所望の値で一定化され
る。
【0037】一方、上記電源電圧E6 の印加に伴い、低
周波増幅回路6には動作電流I6 が供給されて低周波増
幅回路6は動作状態となる。また、中間周波増幅回路
5,4には第1の直列給電回路を介することにより動作
電流I4 が順に供給され、これにより各中間周波増幅回
路5,4はそれぞれ動作状態となる。さらに、局部発振
回路3、周波数変換回路2および高周波増幅回路1には
第2の直列給電回路を介することにより動作電流I1 が
順に供給され、これにより局部発振回路3、周波数変換
回路2および高周波増幅回路1はそれぞれ動作状態とな
る。
【0038】すなわち、第1の直列給電回路では、中間
周波増幅回路4用の動作電流I4 が、中間周波増幅回路
5にも供給されることになる。また第2の直列給電回路
では、高周波増幅回路1用の動作電流I1 が、高周波増
幅回路1のみならず局部発振回路3および周波数変換回
路2にもそれぞれ供給されることになる。
【0039】したがって、電源回路10から出力される
動作電流I0 ″、つまり受信回路の消費電流は、 I0 ″=I1 +I4 +I6 となり、図3に示した従来回路における消費電流の合計
I0 に比べて、中間周波増幅回路5、局部発振回路3お
よび周波数変換回路2による消費電流I5 +I3+I2
分だけ少なくなる。このため、消費電流の削減が実現で
きる。
【0040】以上述べたようにこの実施の形態では、電
源回路10から発生される電源電圧値E6 と給電対象の
各回路1〜6の動作電圧値との関係に応じて、各回路1
〜6に対する給電回路を低周波増幅回路6に対する1つ
の給電回路と、第1および第2の直列給電回路とに分割
している。
【0041】したがってこの実施の形態によれば、第1
の直列給電回路において、中間周波増幅回路4用の動作
電流I4 により当該中間周波増幅回路4ばかりでなく中
間周波増幅回路5を動作させることができ、かつ第2の
直列給電回路において、高周波増幅回路1用の動作電流
I1 により高周波増幅回路1のみならず局部発振回路3
および周波数変換回路2をそれぞれ動作させることがで
きる。このため、中間周波増幅回路5、局部発振回路3
および周波数変換回路2専用の動作電流I5 ,I3 ,I
2 が不要となって、その分受信回路の消費電流を大幅に
低減することができる。また、この消費電流の低減と、
各回路に対する必要十分な電源電圧の印加との相乗効果
により、消費電力を大幅に低減することができ、これに
よりバッテリ11の寿命を大幅に延長することができ
る。
【0042】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではない。例えば、上記各実施の形態では直
列給電回路により接続された各回路の電源入出力端間に
定電圧ダイオードを接続したが、直列給電回路により接
続された各回路の動作電流が互いに等しくなるように各
回路を設計し、さらに他の回路の動作電流の変動による
影響を無視できるように各回路を設計すれば、定電圧ダ
イオードを不要にすることができる。
【0043】また、上記各実施の形態ではスーパヘテロ
ダイン方式を適用した受信回路に対し給電を行なう場合
を例にとって説明したが、周波数変換回路2、局部発振
回路3および各中間周波増幅回路4,5を省略し、代わ
りに高周波増幅回路を多数段縦続接続してその出力信号
を検波回路7に入力して検波する、いわゆるストレート
受信方式を適用した受信回路に対しこの発明を実施する
ことが可能である。
【0044】さらに、前記各実施の形態では選択呼出装
置付きラジオブイの受信回路に対しこの発明を適用した
場合を例にとって説明したが、同ラジオブイの送信回路
に対し適用しても良い。また、選択呼出装置付きラジオ
ブイに限らず、携帯電話装置、コードレス電話装置、プ
レストーク方式を採用したトランシーバ、一般にポケッ
トベルなどと呼称されるページャ、ポケット型ラジオ受
信機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型のCDプ
レーヤやカセットプレーヤ等のバッテリ駆動形の種々電
子機器に適用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、必要
とする動作電圧値がまちまちな複数の動作回路を有する
電子機器にあって、電源生成回路により生成された直流
電源電圧を各動作回路に対しそれぞれ並列に供給するの
ではなく、各動作回路の動作電圧値の相違に着目し、動
作電圧が低い複数の第1の動作回路についてはその電源
供給路を直列に接続して、これら第1の動作回路に対し
上記直流電源電圧を分圧供給するようにしている。
【0046】したがってこの発明によれば、より一層の
低消費電力化を図ることができ、これによりバッテリ寿
命の延長を可能とするバッテリ駆動形電子機器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係わる選択呼出
装置付きラジオブイの受信回路部分の構成を示す回路ブ
ロック図。
【図2】この発明の第2の実施の形態に係わる選択呼出
装置付きラジオブイの受信回路部分の構成を示す回路ブ
ロック図。
【図3】従来の選択呼出装置付きラジオブイの受信回路
部分の構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
1…高周波増幅回路 2…周波数変換回路 3…局部発振回路 4,5…中間周波増幅回路 6…低周波増幅回路 7…検波回路 10…電源回路 11…バッテリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々所定の動作電圧を必要とする高周波
    増幅回路、周波数変換回路、局部発振回路及び中間周波
    増幅回路と、これらの回路が必要とする動作電圧の合計
    値以上の動作電圧を必要とする低周波増幅回路とを備え
    たバッテリ駆動形電子機器において、 バッテリの出力を基に、前記低周波増幅回路にとって必
    要十分な動作電圧に対応する直流電源電圧を生成するた
    めの電源生成回路と、 前記低周波増幅回路の電源供給路を前記電源生成回路の
    電源出力端と接地端との間に接続し、前記電源生成回路
    により生成された直流電源電圧を前記低周波増幅回路に
    対し単独に供給するための第1の給電回路と、 前記高周波増幅回路、周波数変換回路、局部発振回路及
    び中間周波増幅回路内の電源供給路を前記電源生成回路
    の電源出力端と接地端との間に直列に接続し、この直列
    接続された各回路に対しそれぞれ必要十分な動作電圧を
    前記電源生成回路により生成された直流電源電圧を分圧
    して供給するための第2の給電回路とを具備したことを
    特徴とするバッテリ駆動形電子機器。
  2. 【請求項2】 第2の給電回路は、直列接続された前記
    周波数変換回路、局部発振回路及び中間周波増幅回路の
    電源供給路の入出力端間に、それぞれ必要とする動作電
    圧値を規定する定電圧回路を接続したことを特徴とする
    請求項1記載のバッテリ駆動形電子機器。
  3. 【請求項3】 各々所定の動作電圧を必要とする高周波
    増幅回路、周波数変換回路及び局部発振回路と、各々所
    定の動作電圧を必要とする二段構成の中間周波増幅回路
    と、前記高周波増幅回路、周波数変換回路及び局部発振
    回路が必要とする動作電圧の合計値以上でかつ前記二段
    構成の中間周波増幅回路が必要とする動作電圧値の合計
    値以上の動作電圧を必要とする低周波増幅回路とを備え
    たバッテリ駆動形電子機器において、 バッテリの出力を基に、前記低周波増幅回路にとって必
    要十分な動作電圧に対応する直流電源電圧を生成するた
    めの電源生成回路と、 前記低周波増幅回路の電源供給路を前記電源生成回路の
    電源出力端と接地端との間に接続し、前記電源生成回路
    により生成された直流電源電圧を前記低周波増幅回路に
    対し単独に供給するための給電回路と、 前記各中間周波増幅回路内の電源供給路を前記電源生成
    回路の電源出力端と接地端との間に直列に接続し、この
    直列接続された各回路に対しそれぞれ必要十分な動作電
    圧を前記電源生成回路により生成された直流電源電圧を
    分圧して供給するための第1の直列給電回路と、 前記高周波増幅回路、周波数変換回路及び局部発振回路
    内の電源供給路を前記電源生成回路の電源出力端と接地
    端との間に直列に接続し、この直列接続された各回路に
    対しそれぞれ必要十分な動作電圧を前記電源生成回路に
    より生成された直流電源電圧を分圧して供給するための
    第2の直列給電回路とを具備したことを特徴とするバッ
    テリ駆動形電子機器。
  4. 【請求項4】 前記第1の給電回路は、各中間周波増幅
    回路のうち前記電源生成回路の電源出力端側に位置する
    中間周波増幅回路における電源供給路の入出力端間に、
    必要とする動作電圧値を規定する定電圧回路を接続し、 かつ前記第2の直列給電回路は、周波数変換回路及び局
    部発振回路の電源供給路の入出力端間にそれぞれ必要と
    する動作電圧値を規定する定電圧回路を接続したことを
    特徴とする請求項3記載のバッテリ駆動形電子機器。
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