JP2818043B2 - パルス光源を用いたフーリエ変換分光法 - Google Patents

パルス光源を用いたフーリエ変換分光法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、干渉計を用いてインタ
フェログラムを取り出しフーリエ変換して試料の分析ス
ペクトルを得るフーリエ変換分光法に関し、特に、光源
としてパルス光源を用いたフーリエ変換分光法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6はフーリエ変換光分光法の従来例を
説明するための図、図7は図6に示す回路の信号波形を
示す図である。
【0003】マイケルソン干渉計で代表されるラピッド
スキャン方式のフーリエ変換光分光法では、図6に示す
ように半透鏡12、固定鏡13、移動鏡14からなる二
光束干渉計、光源11、及び検知器15が用いられる。
そして、二光束干渉計の半透鏡12で光源11からの光
を2光束に分け、一方を固定鏡13側に、他方を定速移
動する移動鏡14側に導き、検知器15でそれらの光路
差によるインタフェログラム(図7(b))を検出して
いる。このインタフェログラムは、AD変換器18で図
7(c)に示すような干渉計により作られる周期τ0
トリガ信号を用いて同図(d)に示すようにサンプリン
グされ、それがCPU19でフーリエ変換され分析スペ
クトルが得られる。なお、ここで試料は直接関係しない
ので省略する。
【0004】上記ラピッドスキャン方式のフーリエ変換
光分光法では、光源の強度が一定で時間的に連続な光を
条件としてきた。すなわち、光源11は、図7(a)に
示すように強度が一定の時間的に連続な光を放出するも
のであり、干渉計に入射した光は、移動鏡14が一定速
度で移動することで光の波数に比例した周波数に変調さ
れ、検知器に受光されるようになっている。
【0005】そのため、使用する光源が制約され、ま
た、光が連続照射されることから、試料としても対象が
連続照射に影響されないものに限られてしまうという問
題がある。
【0006】このような状況の下に、本出願人はすで
に、干渉計を用いてインタフェログラムを取り出しフー
リエ変換して試料の分析スペクトルを得るフーリエ変換
分光法において、光源としてパルス光源を用い、サンプ
リング周期より短い周期のパルス光を放射して検知器出
力から低周波成分のインタフェログラムを取り出しサン
プリングしてフーリエ変換することにより、試料の分析
スペクトルを得ることを特徴とするパルス光源を用いた
フーリエ変換分光法を提案した(特願平2−82126
号)。この方法は、光源にパルス光源を利用するので、
SOR光源やパルスレーザ励起ラマン試料等を光源とし
て利用することができ、しかも、測定対象に光を照射す
る時間を短くし照射する光量を少なくすることができる
ので、光照射により影響を受ける測定対象や連続照射等
が好ましくない測定対象に対してもフーリエ変換分光法
を適用することができ、応用対象が広がるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
本出願人による提案は、パルス光源の発光周期がインタ
フェログラムのサンプリング周期より短いこと、すなわ
ち、サンプリング定理により、パルス光源の発光周期が
インタフェログラム信号の持っている最大周波数fmax
の2倍の逆数(これは、インタフェログラムのサンプリ
ング周期に等しいかそれ以上である。)より短いものを
前提としていた。パルス光源の発光周期をτとすると、
上記はτ<1/2fmax 、又は、fmax <1/2τを前
提としていたことを意味している。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、上記した本出願人の提案に係
るパルス光源を用いたフーリエ変換分光法を、パルス光
源の発光周期がインタフェログラム信号の持っている最
大周波数fmax の2倍の逆数より長い場合、すなわち、
パルス光源の発光周期がより長くても、適用できるよう
にすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のパ
ルス光源を用いたフーリエ変換分光法は、ラピッドスキ
ャン干渉計を用いた検出器出力からインタフェログラム
を取得し、フーリエ変換して測定光のスペクトルを得る
フーリエ変換分光法であって、光源としてパルス光源を
用い、干渉計による変調周波数をf、パルス光源の周波
数を1/τとしたとき、m/2τ<f<(m+1)/2
τ(mは正の整数)にのみに検出器出力信号が存在する
場合に適用するフーリエ変換分光法において、検出器出
力信号のf<1/2τの範囲の周波数成分を取り出して
サンプリングした後、各データ毎に位相補正を施し、フ
ーリエ変換することにより、測定光のスペクトルを得る
ことを特徴とする方法である。
【0010】
【作用】本発明のパルス光源を用いたフーリエ変換分光
法では、光源としてパルス光源を用い、干渉計による変
調周波数をf、パルス光源の周波数を1/τとしたと
き、m/2τ<f<(m+1)/2τ(mは正の整数)
にのみに検出器出力信号が存在する場合に適用できるの
で、発光周期がインタフェログラム信号の持っている最
大周波数fmax の2倍の逆数より長い周期パルス光源、
すなわち、発光周期がより長いパルス光源を用いて、ス
ペクトル分光測定ができるようになる。したがって、パ
ルス光源として利用できるものがより多くなる。
【0011】また、本発明の前提の方法と同様、光源に
パルス光源を利用するので、SOR光源やパルスレーザ
励起ラマン試料等を光源として利用することができ、し
かも、測定対象に光を照射する時間を短くし照射する光
量を少なくすることができるので、光照射により影響を
受ける測定対象や連続照射等が好ましくない測定対象に
対してもフーリエ変換分光法を適用することができ、応
用対象が広がるものである。
【0012】しかも、本発明の前提の方法に比べて、測
定装置の構成を変更することなく、単にインタフェログ
ラムの位相補正、フーリエ変換の結果得られたスペクト
ルの波数変換を行うのみで、本発明の方法を簡単に実施
することができる。
【0013】
【実施例】上記したように、本出願人が先に提案したパ
ルス光源を用いたフーリエ変換分光法においては、スペ
クトロメータの変調周波数fが、パルス光源の発光周波
数1/τ(τ:パルス発光周期)の半分より小さい範囲
にのみ存在する場合を取り扱ってきた。これに対し、本
発明は、m/2τ<f<(m+1)/2τ(mは正の整
数)の範囲のみに信号が存在する場合を取り扱う。
【0014】以下、図面を参照にして本発明の実施例に
ついて説明する。図1に本発明に係るパルス光源を用い
たフーリエ変換分光法の1実施例を実施するためのフー
リエ変換分光装置の基本構成を示す。図1において、1
は周期パルス光源、2は干渉計、3は試料(この場合の
試料3は透過試料であるが、反射試料、散乱試料等であ
ってもよい。)、4は検知器、5はプリアンプ、6はロ
ーパスフィルタ、7はメインアンプ、8はAD変換器、
9はコンピュータを示す。周期パルス光源1は、AD変
換器8のトリガー信号(インタフェログラムをA/D変
換してコンピュータに取り込んでフーリエ変換するため
のサンプリング信号)と非同期で一定周期τで強度の等
しいパルス光を放射するパルスレーザ等であるが、SO
R(Synchrotron Orbital Radiation) 光源やパル
スレーザ励起ラマン試料等を用いてもよい。また、光源
の強度が変動する場合には、その強度をモニタして検知
器出力を規格化すればよい。ローパスフィルタ6は、プ
リアンプ5から得られるスペクトルの低周波数成分(後
記するように、f<1/2τ)を取り出して、アナルグ
信号(アナログインタフェログラム)に変換するもので
ある。AD変換器8は、周期τ0 のトリガー信号によっ
てローパスフィルタ6を通して得られたアナログインタ
フェログラムをサンプリングするためのものである。
【0015】したがって、周期パルス光源1、干渉計
2、試料3、検知器4、プリアンプ5からなるFT−I
R/スペクトロメータ部の検知器4からの出力は、ロー
パスフィルタ6を経て、FT−IR/信号処理部のメイ
ンアンプ7に入力され、AD変換器8でフーリエ変換の
ためにサンプリングされる。ところで、測定光のスペク
トルが干渉計2により変調された周波数(インタフェロ
グラムの周波数)の最小と最大をfmin 、fmax とする
と、 τ>m/2fmin ・・・(a) τ<(m+1)/2fmax ・・・(b) の条件を満足する周期τでパルス光源1の発光が繰り返
される。ここで、mは正の整数である。すなわち、測定
光のスペクトルがm/2τ<f<(m+1)/2τの範
囲にのみ存在する場合である。図2(A)にm=1の場
合の様子を示す。この変調周波数fは、スペクトルの波
数をσ(波長をλとすると、1/λ)、干渉計2の移動
鏡の移動速度をvとすると、f=2vσで表されるの
で、上記条件を満足するように、光源1からの放射スペ
クトル領域(波長範囲)を光学フィルタで制限しておく
ようにしてもよいし、移動鏡の移動速度を調整して上記
条件を満足させるようにしてもよい。この分光測定法の
特長の1つは、上に述べた条件から分かるように、光源
1の繰り返し周波数1/τをこの移動鏡の移動と同期を
取る必要がない点にある。
【0016】さて、このような構成の装置を用いて分光
する場合の原理を以下に説明する。図3(A)に示すよ
うな光源1から周期的に発光される光をデラック関数δ
(t)が等間隔な時間τで並んだ繰り返し操作を示すコ
ム関数Шτ(t) で表し、試料3の透過スペクトルをT
(σ) とすると、検知器4からの出力信号F(x,t)は
(1)式のようになる。
【0017】 F(x,t)=Шτ(t) ∫T(σ) B(σ) cos2πx σ dσ ・・・(1) ここで、xは干渉計2の光路差、σはスペクトルの波
数、そしてB(σ)はFT−IR/スペクトロメータ部の
試料室から試料3を取り除いた場合のバックグラウンド
スペクトルを表す。図3(B)に実線で干渉計出力信号
のおよその様子を示す。なお、xは時間変数t'とはx=
2vt'の関係にあるが、光源1の発光が干渉計2の移動
鏡の動きとは同期がとられていないため、tとt'とは位
相の相関を持たない。すなわち、tとt'の間に有する位
相量Δt=t'−tは、移動鏡の走査の都度異なる値をと
る。このため、(1)式はインターフェログラムが移動
鏡の走査の度に異なる値を示すことを表している。
【0018】さて、(1)式の積分部分は測定対象スペ
クトルT(σ) B(σ) のインタフェログラム(アナログイ
ンタフェログラム)であって、(1)式全体は、このア
ナログ信号がШτ(t) でサンプリングされた形の離散型
データ(デジタルインタフェログラム)になっている。
そして、サンプリングは変数tとxが非同期であるた
め、移動鏡の走査の都度、インタフェログラムのサンプ
リングされる位置が異なることを示している。
【0019】この検出器4からの出力を詳しく知るため
に、(1)式のШτ(t) を移動鏡の移動と相関のある時
間t'でフーリエ変換して、信号の持つスペクトルを調べ
ることにする。
【0020】 ∫Шτ(t)exp(-i2πft')dt'= (1/τ)exp(-i2πΔtf) ×Ш1/τ(f) ・(2) =(1/τ ){δ(f)+ exp(-i2πΔt/τ) δ(f- 1/τ) +・・・・ + exp(i2πΔt/τ) δ(f+ 1/τ)+・・・} ・・・(2') (2)式は位相項を持ったコム関数である。(1)式の
積分部分を時間でフーリエ変換するとき得られるスペク
トルは、係数を除いて、変調周波数fを変数とした T
(f) B(f)である。したがって、検出器4からの出力信号
である(1)式全体は、(2')式のゼロ次項であるδ
(f) から得られる測定対象スペクトル T(f) B(f)以外
に、(2')式の+1次項である exp(-i2πΔt/τ) δ(f
- 1/τ) 等から得られるスペクトルが、搬送周波数n/
τ(nは次数を示す整数)のサイドバンドのアナログ信
号として現れることを示す。ここで、m/2τ<f<
(m+1)/2τの条件から、各サイドバンド同士のス
ペクトルは重ならない。このことを図2(B)に示す。
この図の各スペクトルに書き込んだ番号は、同じ番号の
搬送周波数のサイドバンドであることを示している。
【0021】検出器4からの出力は、本発明の場合に
は、図4(A)に示す特性を持ったローパスフィルタ6
を通して、m=1の場合には番号1のスペクトルだけを
取り出すようにする。このとき、ローパスフィルタ6か
らは(2')式の第2項(+1次項)が寄与するスペクト
ル成分を有するアナログ信号(アナログインタフェログ
ラム)が出力される。この第2項が寄与するスペクトル
は、次の(3)式のようになる。
【0022】 F(x)=(1/τ)exp(-i2πΔt / τ) ×∫ T{ 1/(2vτ)-σ} B{ 1/(2vτ)-σ}cos2πx σ dσ・(3) (3)式の積分項は、試料3を透過した測定光のスペク
トルを折り返したスペクトルのインタフェログラムを表
している。すなわち、光源1によりサンプリングされた
図3(B)のようなデジタル信号がローパスフィルタ6
により、図3(C)に示したようなアナログ信号に復元
される。ところで、(3)式はΔtの関数の位相が含ま
れているため、干渉計の移動鏡のスキャンの度にアナロ
グ信号の形が異なる。このため、測定したデータの積算
は、各データ毎に位相補正を施した後に行わなければな
らない。すなわち、この位相がローパスフィルタ6から
の出力のアナログ信号に復元されているので、一般のF
T−IRの測定と同様に、AD変換器8でフーリエ変換
のために干渉計2が持つ周期τ0 の基準信号(図3
(D))でサンプリングを行った後、コンピュータ9で
位相補正を行ってからインタフェログラムのまま積算
し、後でフーリエ変換処理をするか、位相補正と同時に
フーリエ変換を施してスペクトルに変換した後、積算す
るようにする。このとき、τ0 は、ローパスフィルタ6
から出力されるインタフェログラム信号の持つ変調周波
数の最小と最大をfmin 、fmax とすると、 τ0 >m′/2fmin ,τ0 <(m′+1)/2fmax の条件を満足する必要がある。ここで、m′はゼロ又は
正の整数である。
【0023】以上により、m=1の場合、スペクトル T
{ 1/(2vτ)-σ} B{ 1/(2vτ)-σ}が得られるので、
上記と同様にして求めたバックグランドスペクトル B
{ 1/(2vτ)-σ}との比をとり、透過率スペクトル T
{ 1/(2vτ)-σ}を得る。なお、この方式においては、
得られたスペクトルの波数が折り返されたりシフトした
りしているので、コンピュータ9により、波数を復元す
る処理(波数変換)を行う必要がある。
【0024】以上のようにして、本発明のパルス光源を
用いたフーリエ変換分光法によると、発光周期がインタ
フェログラム信号の持っている最大周波数fmax の2倍
の逆数より長い周期パルス光源、すなわち、発光周期が
より長いパルス光源を用いて、スペクトル分光測定がで
きるものである。
【0025】次に、本発明のフーリエ分光法をラマン分
光に適用する場合は、図5に構成の要部を示すように、
周期τで発光するパルスレーザ10により試料3を励起
し、試料3からのラマン光を干渉計2を介して検知器4
で検知し、その出力を、図1の場合と同様にして、プリ
アンプ5、ローパスフィルタ6を経て、メインアンプ7
に入力し、AD変換器8でフーリエ変換のためにサンプ
リングする。この場合も、励起パルスレーザ10の発光
周期τは、試料3からのラマン光のスペクトルが干渉計
2により変調された周波数(インタフェログラムの周波
数)の最小と最大をfmin 、fmax とすると、 τ>m/2fmin ・・・(a) τ<(m+1)/2fmax ・・・(b) の条件を満足して発光が繰り返される。ここで、mは正
の整数でる。すなわち、測定ラマン光のスペクトルがm
/2τ<f<(m+1)/2τの範囲にのみ存在する場
合である。
【0026】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。また、本発
明のパルス光源を用いたフーリエ変換分光法を時間分解
分光測定法に適用することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のパルス光源を用いたフーリエ変換分光法によれば、光
源としてパルス光源を用い、干渉計による変調周波数を
f、パルス光源の周波数を1/τとしたとき、m/2τ
<f<(m+1)/2τ(mは正の整数)にのみに検出
器出力信号が存在する場合に適用できるので、発光周期
がインタフェログラム信号の持っている最大周波数f
max の2倍の逆数より長い周期パルス光源、すなわち、
発光周期がより長いパルス光源を用いて、スペクトル分
光測定ができるようになる。したがって、パルス光源と
して利用できるものがより多くなる。
【0028】また、本発明の前提の方法と同様、光源に
パルス光源を利用するので、SOR光源やパルスレーザ
励起ラマン試料等を光源として利用することができ、し
かも、測定対象に光を照射する時間を短くし照射する光
量を少なくすることができるので、光照射により影響を
受ける測定対象や連続照射等が好ましくない測定対象に
対してもフーリエ変換分光法を適用することができ、応
用対象が広がるものである。
【0029】しかも、本発明の前提の方法に比べて、測
定装置の構成を変更することなく、単にインタフェログ
ラムの位相補正、フーリエ変換の結果得られたスペクト
ルの波数変換を行うのみで、本発明の方法を簡単に実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルス光源を用いたフーリエ変換
分光法を実施するためのフーリエ変換分光装置の基本構
成を示す図である。
【図2】アナログ形態とデジタル形態のインタフェログ
ラムとそれらに含まれるスペクトルを説明するための図
である。
【図3】本発明に係るパルス光源を用いたフーリエ変換
分光法の動作を説明するための波形図である。
【図4】図1の装置に用いるローパスフィルタの周波数
応答特性とその出力スペクトルを示す図である。
【図5】本発明のフーリエ変換分光法をラマン分光法に
適用した実施例の構成の要部を示す図である。
【図6】従来のフーリエ変換分光装置の構成を説明する
ための図である。
【図7】図6の装置の動作を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
1…周期パルス光源 2…干渉計 3…試料 4…検知器 5…プリアンプ 6…ローパスフィルタ 7…メインアンプ 8…AD変換器 9…コンピュータ 10…ラマン励起用パルスレーザ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラピッドスキャン干渉計を用いた検出器
    出力からインタフェログラムを取得し、フーリエ変換し
    て測定光のスペクトルを得るフーリエ変換分光法であっ
    て、光源としてパルス光源を用い、干渉計による変調周
    波数をf、パルス光源の周波数を1/τとしたとき、m
    /2τ<f<(m+1)/2τ(mは正の整数)にのみ
    に検出器出力信号が存在する場合に適用するフーリエ変
    換分光法において、検出器出力信号のf<1/2τの範
    囲の周波数成分を取り出してサンプリングした後、各デ
    ータ毎に位相補正を施し、フーリエ変換することによ
    り、測定光のスペクトルを得ることを特徴とするパルス
    光源を用いたフーリエ変換分光法。
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